【術後創離開・創感染:頭頸部】
症例・経過 | 原 因 | 部 位 | 観察期間 | 備 考 |
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37歳F | 交通事故で脳挫傷 | 人工硬膜露出 | 大学病院脳外科で手術を受けたが創離開。4回手術が行われたが不成功。形成外科では「細菌がゼロにならないので再建手術はできない」と治療を拒否された | |
38歳M | 鼻尖形成術 | 術後創縁壊死。ハイドロコロイドで完治 | ||
39歳F | 皮膚癌切除後 | 前頭部 | 前医は人工真皮移植後に軟膏各種で治療したが治癒せず | |
40歳M | 舌癌術後 | 頸部 | ||
44歳M | 裂傷 | 下眼瞼 | 〇〇大学病院形成外科で縫合。感染から創離開。25日後に受診 | |
46歳F | 粉瘤術後 | 頬部 | 総合病院形成外科で手術を受けたが、抜糸後に創離開 | |
55歳F | 髄膜瘤術後 | 頭蓋骨露出 | 1134日 | 脳外科手術後の創離開。ワセリン+ラップの被覆で3年以上感染(骨髄炎)は起きなかった |
【術後創離開・創感染:体幹】
症例・経過 | 原 因 | 部 位 | 観察期間 | 備 考 |
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1歳6ヶ月F | 獣皮様母斑切除後 | 臀部 | 総合病院形成外科で手術を受けたが、術後に創離開。6cmの皮膚欠損がプラスモイストで閉じた | |
12歳F | 側弯症手術 | 背部 | 大学病院整形外科で手術。創部の縫合が行われたが再度創離開。治療方針が決まらず、説明もコロコロ変わるため脱走。最初の手術から5ヶ月後に受診 | |
20歳F | 腹腔鏡下卵巣のう腫切除術後 | 縫合糸膿瘍で創離開。前医は痕が残ると説明 | ||
27歳F | 帝王切開後 | 術後に手術創全長で創離開 | ||
29歳F | 帝王切開後 | 婦人科では消毒とガーゼで1ヶ月以上治癒せず | ||
29歳M | 粉瘤術後 | 背部 | 〇〇クリニックで手術を受けたが、抜糸前からすでに傷が開いていた。13日後に受診。背部粉瘤が創離開しやすい理由 | |
30歳F | 腹腔鏡下手術 | 縫合糸膿瘍で創離開 | ||
34歳F | 自然気胸 | 胸部ドレーン孔 | 20日後に受診 | |
35歳F | 帝王切開 | 抜糸後に創離開。1ヶ月半後に受診 | ||
36歳F | 背部皮弁術後 | 1歳時に神経芽細胞腫で放射線治療。35年後、同部が腫れて皮膚が自壊。大学病院形成外科で腫瘤摘出+皮弁手術が行われたが、術後に創離開。イソジンゲルを詰め込むだけで傷は全く治らず | ||
37歳F | 粉瘤術後 | 腹部 | 前医はすでに創離開しているのに,ステープラー除去を「傷が開くから」と拒否 | |
38歳F | 漏斗胸手術 | 胸部 | 創離開後に石鹸洗浄とユーパスタで更に悪化 | |
38歳F | 乳がん術後 | 乳頭部 | 前医は石鹸洗浄で治療 | |
40歳F | 帝王切開後創離開 | 1ヶ月後に受診。プラスモイストを併用したテーピングで治療 | ||
41歳F | 乳がん術後 | 術後、血腫形成で傷が開き、縫合手術が行われたが再度離開 | ||
43歳F | 卵巣嚢腫手術 | 抜糸後に創離開 | ||
44歳F | 子宮筋腫術後 | 抜糸後に膿が出て傷全長が創離開 | ||
44歳M | 慢性膿皮症切除後 | 総合病院肛門科で病巣部切除。総武は軟膏ガーゼだったが、処置の際の激痛に脱走を決意 | ||
48歳F | 腹膜偽膜粘液手術後 | 抜糸前から創離開。抗がん剤注入用ポートが感染源だった | ||
48歳F | 乳がん術後 | 165日 | 前医は皮膚移植しないと治らないと説明。8ヶ月後に受診 | |
50歳M | 肺がん | 大学病院で肺がん疑いで手術。術後に傷が治らず、主治医に相談したが「この病院では治療をしていない」の一点張り。かかりつけの医院に相談して湿潤療法を教えてもらった | ||
50歳F | 乳がん | 4cmの皮膚欠損 | ||
51歳F | 乳癌術後 | 術後創離開したが、主治医はユーパスタを処方するだけ。ネットで調べて脱走 | ||
51歳F | 乳癌術後 | 術直後から創離開。主治医は傷について無関心で治療なし | ||
58歳F | 乳癌術後 | 術後に創縁壊死。主治医は「毎日消毒していれば治る」の一点張り | ||
63歳F | 胸部大動脈解離 | 鼠径部 | 新型コロナ院内感染で外来閉鎖となり、当院を受診 | |
66歳M | 粉瘤 | 背部 | 前医で抜糸後に創離開。妻が看護師で湿潤治療を知っていたため受診 | |
72歳F | 婦人科術後 | 瘻孔状の傷が閉じないため紹介され | ||
73歳M | 胸腔ドレーン抜去後 | 胸部 | ナイロン糸ドレーン | |
86歳M | 肺がん術後創感染・皮膚壊死 | 側胸部 | 341日 | |
89歳M | 除睾術後創離開 |
【術後創離開・創感染:上肢】
症例・経過 | 原 因 | 部 位 | 観察期間 | 備 考 |
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15歳F | 腋臭症術後 | 術後48日後に愛知県から受診 | ||
27歳M | 腋臭症術後 | 広範皮膚壊死 | ||
31歳F | 腋臭症手術 | 皮膚壊死しているのに病院では「通院しなくても治る」と治療拒否 | ||
35歳M | 腋臭症手術 | 抜糸後に創離開したのに医師は「もう受診しないで欲しい」といった | ||
37歳M | 腋臭症手術 | 創離開したが主治医は「もう通院しなくていい」と治療を拒否 | ||
39歳M | 腋臭症術後創離開 | 発症から1ヶ月後に受診 | ||
43歳 | 腋臭症手術後 | 広範囲皮膚壊死 | ||
71歳F | 骨折 | 前腕 | 210日 | 縫合糸膿瘍 |
症例 | 原 因 | 部 位 | 観察期間 | 備 考 |
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9歳M | 裂傷 | 下腿 | 近医で縫合してもらったがすぐに傷が開いた。6日後に受診 | |
17歳M | 内果骨折後 | 術後創離開。ドレナージを続けているうちに腐骨が排出された | ||
19歳F | 人工膝関節露出 | 4018日 | 長大な人工関節が全露出した状態で2014年以降感染なし。普通に会社勤めをし、車も運転している | |
21歳F | 屈指症(小指) | 足背の骨髄炎と難治性瘻孔 | 第3足趾からの関節移植を受けたが指は術前より動かなくなった。第3趾切除部が感染し骨髄炎に。様々な治療が行われたが治癒せず。主治医から「治療法なし」と見放され病院から追い出された。10ヶ月後に受診 | |
28歳M | 踵骨骨折後難治性瘻孔 | タイで骨折。受傷2ヶ月後に日本で手術。術後創感染と創離開。手術から2ヶ月後に受診 | ||
29歳M | 前十字靭帯手術後 | 膝蓋部 | 縫合糸膿瘍 | |
31歳M | アキレス腱手術 | 運動できるようにするため、大学病院形成外科に遊離筋膜皮弁によるアキレス腱再建の適応、と紹介し、手術が行われた | ||
31歳F | アキレス腱手術 | 866日 | 総合病院整形外科で数回手術が行われたが治らず、脱走を決意。最初の受傷から4ヶ月後に受診 | |
32歳M | 皮弁術後 | 下腿 | 皮弁の創縁壊死による皮膚欠損 | |
35歳M | 下腿開放骨折後 | 瘻孔状の傷が治らない。プラスモイストですぐに完治 | ||
35歳M | 外反母趾術後 | 抜糸後に創離開。8日後に受診 | ||
40歳M | 前十字靭帯再建術 | 膝蓋部 | 大学病院で手術を受けた。縫合糸膿瘍で創離開 | |
41歳M | アキレス腱手術 | 縫合糸膿瘍で創離開 | ||
44歳M | アキレス腱手術 | 縫合糸膿瘍で創離開 | ||
44歳M | アキレス腱手術 | 縫合糸膿瘍で創離開。アキレス腱表面も壊死していた | ||
45歳M | アキレス腱手術 | 抜糸後に創縁壊死。術後2ヶ月目に受診 | ||
46歳F | 足関節症手術後 | 自家骨移植を受けたが術後、傷が治らない。主治医はゲーベンを処方。「治る見込みはないし治療法もないのでもう通院するな」と治療拒否 | ||
48歳F | アキレス腱手術 | 術後創離開に何度も手術が行われたが全て失敗。「手術しないで治す治療」をネット検索 | ||
53歳F | 下腿骨折 | 縫合糸膿瘍で創離開 | ||
53歳M | 骨折 | 下腿 | 1386日 | 骨折固定用プレートが露出。ナイロン糸ドレーンで120日で上皮化 |
56歳F | 下腿裂傷縫合 | 前医の創処置で激痛のあまり過呼吸となった。痛みで歩けず休職。受傷から16日後に受診。直ちに復職できた | ||
58歳F | アキレス腱手術 | 前医は離開創の再縫合を2度試みたが失敗。傷が治っていないのに一方的に通院終了を告げられた。最初の手術から4ヶ月後に受診 | ||
61歳M | アキレス腱手術 | 154日 | 縫合糸膿瘍で受傷3ヶ月後に受診 | |
61歳M | アキレス腱手術 | 197日 | 受傷2ヶ月後に受診。広範な皮膚全層欠損でアキレス腱が露出 | |
62歳M | アキレス腱手術 | 術後に創離開し、いつまでも傷が治らないが主治医からの説明無し。受傷50日後に受診。縫合糸膿瘍 | ||
63歳F | アキレス腱手術 | 364日 | 術後に傷が開いて再縫合したが、再度傷が開いた。受傷5ヶ月後に受診 | |
64歳F | 踵骨骨折 | 77日 | 術後に傷が開き直らない。看護師が「この病院の治療が古いから治らない」と当院を教えてくれた。受傷5ヶ月後に受診 | |
66歳F | 開放骨折後 | 下腿 | 1993年に骨折。術後、創感染したため大学病院整形外科に紹介され、4回手術を受けたが全く治らず。主治医からは「手術法も治療法もない。恐らく癌が発生するだろうが、その時は諦めるように」と説明された。最初の骨折から23年後に当院紹介となる。ナイロン糸ドレーンで1ヶ月で完治 | |
68歳M | アキレス腱手術 | 1338日 | 前医は石鹸洗浄、フィブラストスプレー、アクトシン軟膏などで治療し難治化。発症から1年半後に受診。ナイロン糸ドレーンをしながら浮いてきた腱縫合糸を切除 | |
71歳M | 静脈瘤血管内焼灼 | 下腿 | ハイドロコロイド貼付ですぐに治癒 | |
71歳M | アキレス腱術後 | 455日 | 手術から3ヶ月半後に受診。ナイロン糸ドレナージしながら腱縫合糸を除去 | |
73歳F | 人工関節置換術 | 足趾 | 手術後2年間、傷が治らなかった。プラスモイストで完治 | |
73歳F | 膝窩動脈バイパス術 | 下腿 | 術後2ヶ月後に受診。プラスモイストで完治 | |
77歳M | 人工関節置換術 | 膝 | 1670日 | 膝蓋部の手術創離開。主治医はイソジンゲルを処方。難治化し痛みで歩けなくなり、6ヶ月後に受診。穴開きポリ袋で1ヶ月で完治 |
80歳F | 静脈瘤手術後 | 下腿 | 手術開始直後に主治医は「手術できない」と言って突然手術中止。傷を縫わない状態で手術終了。その後、[皮膚移植]⇒[皮膚脱落]を3回繰り返して傷は開いたまま。8年後に受診。穴開きポリ袋の治療法を指導し、傷が治らなくても普通に生活できることを説明 | |
84歳F | 糖尿病性壊疽 | 足底難治性瘻孔 | 足遠位部の切断後。断端部の胼胝と難治性瘻孔。ナイロン糸ドレーンで完治 |