17歳男。神奈川県。〇〇高校ラグビー部。
 2017年2月12日,左下腿内果骨折で△△病院整形外科に入院し,手術(スクリュー固定)を受けた。3月21日に創感染を起こしてスクリュー抜去。4月7日に退院。以後,どうかに通院しているが手術の傷が治らない。5月連休明けに同院形成外科紹介となり受診。カデックス軟膏®が処方され,いずれ皮膚移植術が必要と説明された。
 傷が治らず,ラグビーの練習にも復帰できないため,ネットで調べてプラスモイストを購入し,5月21日から創部を被覆しているが,それ以降,傷は小さくなった。
 5月26日,当科を受診。ナイロン糸ドレナージの方法を指導し,数日に一度,自分で入れ替えるように説明。「安静にしたから傷が治るわけではないので,骨折が治っていればラグビーをしても良い」と説明。
 6月19日,自然に傷から硬いものが出てきた,とのことで受診。1センチほどの骨片だった。その後は1週間ほどで傷は自然に閉じた。
 なお,無事に競技に復帰でき,全国大会のメンバーに入る事ができたそうである。

5月26日 ドレナージ 6月19日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2691/index.htm】
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