53歳男
2017年2月8日,品川駅の階段で転倒し,激痛で立てなくなり,〇〇病院に救急搬送され,左下腿骨折で同院整形外科入院となった。2月16日にプレート固定術。3月1日退院。退院時にも創部のカサブタが付いていてなかなか取れなかったが,主治医からは触らないように指示された。その後,カサブタは自然に取れたが,金属が露出したため,同科を再受診し,イソジンゲルが処方され,再手術か,あるいは持続陰圧療法(VAC療法)するしか治療法がないと説明された。仕事の関係でどうしても入院できないため,ネット検索して当サイトでの治療を知り,セカンドオピニオンで受診となった。
5月2日,練馬光が丘病院を受診。金属が1cm弱露出していてドレナージルートは確保されている状態であったため,吸収力のある被覆材で覆っておけば感染せずに経過する可能性が高いことを説明。金属が見えなくなる可能性はないだろうが,いずれ,プレート除去が必要になるので,それまでの時間稼ぎができれば十分だろうと説明。患者さんも納得。ズイコウパッドで創部被覆。
2017年5月2日 | |
5月11日(9日後) 肉芽が覆っているように見えるが,金属はすぐ下に触れる。 |
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5月16日(14日後) 入り口が狭くなってきたため,ナイロン糸ドレーンでドレナージルートを確保。 |
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5月25日(23日後) 5月22日から傷の頭側に圧痛が出現(マークした部分) 25日に局所麻酔下に切開排膿 |
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5月25日 ドレナージ後 |
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6月30日(59日後) 浸出液はほとんど出なくなり,ナイロン糸も1本しか入らなくなった。 |
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7月24日(83日後) 瘻孔は自然閉鎖 |
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8月30日(120日後) これ以後,感染が再発することはなく,1年半後にプレート除去術が行われた。 ちなみに,2017年8月30日は練馬光が丘病院での最後の診察日である。 |
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2021年2月16日(1386日後) |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/3492/index.htm】