44歳男。中国在住。
 2015年4月,中国で左アキレス腱断裂を受傷。5月2日,日本に帰国して〇〇大学付属△△病院整形外科で手術。手術後,傷の治りが悪いと説明され,抜糸直後に傷が開いたが,中国の職場を留守にできないため中国に戻り,現地の病院で食毒と軟膏ガーゼで治療を続けたが治らない。9月下旬に一時帰国して〇〇大学付属△△病院整形外科を再度受診。「中に残っている溶けない糸による感染で,入院して全身麻酔で切開して縫合糸を除去しないと治らない。1ヶ月入院が必要」と説明された。
 入院できないため,他の治療はないかとネットで検索し,当サイトを発見。
 10月6日,当科受診。左アキレス腱部に4センチの瘻孔を認めた。縫合糸は確認できなかったため,「入り口が閉じないようにドレナージを続ければ,縫合糸は自然に排出されるはず」と説明し,ナイロン糸ドレナージを行い,その上はズイコウパッドで被覆。目処が立つまで日本にいます,とのことだった。
 11月30日,縫合糸が浮き上がってきたため,これを除去(無麻酔で除去できた)。それ以後は順調に経過し,瘻孔は3週間で完全に閉鎖。中国に戻ることができた。

10月6日 ドレナージ 11月30日 縫合糸除去

12月1日 12月8日 12月22日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1927/index.htm】

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