31歳女。
 2019年1月30日,フットサル中に左アキレス腱断裂。2月15日,〇〇病院整形外科で腱縫合術。4月1日,装具を外した状態で転倒して再断裂し,4月5日に再手術が行われたが,すぐに傷が開いたため,4月12日に再手術(peroneal flap+皮膚移植)が行われた。その後,再度,創離開して感染し,デブリードマンが行われた。いつまでも傷が治らず,追加手術が必要と説明されたため,知人(お子さんが広範囲熱傷で当院で治療)に相談し,湿潤療法について教えてくれた。5月24日,セカンドオピニオンで当院を受診。〇〇病院整形外科に創離開した傷を再縫合しても再び創離開が起こるメカニズムについて返書を作成。
 5月29日,〇〇病院整形外科より「創部に関しては全て一任します」との返事があり,全抜糸したが,一部は大きく創離開していたため,ズイコウパッドで被覆をした。以後の治療はズイコウパッド被覆のみ。

2019年5月24日 5月29日 6月4日 6月11日

6月18日
25日後
6月25日
32日後
7月2日
39日後
7月10日
47日後

7月20日
59日後
8月21日
89日後
2021年1月25日
612日後
10月6日
866日後



 なお,2019年4月12日に皮弁手術と植皮術が行われているが,同側下腿後面(腓腹部)から分層皮膚を採皮して植皮が行われたが,2ヶ月後の6月11日の状態である。
 せめて,もっと目立たない場所から採皮してほしかった,とのことである。

6月11日
採皮から2ヶ月後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/3476/index.htm】

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