29歳M
 2023年1月7日、背部の粉瘤で〇〇クリニックを受診。1月9日に手術が行われ、1月19日に抜糸のために受診したが、術直後から創部が腫れて痛みがあり、膿が出て楽になった経緯があった。抜糸後も傷が開いたままだったが、それについての説明は全く無く、以後の通院や治療についての指示もなし。どこか他の病院を見つけていくようにと説明された。
 1月20日、ネットで検索して当院を受診。プラスモイストで被覆。

1月20日 2月14日

 都内で粉瘤手術を宣伝しているクリニックは幾つかあるが、「抜糸は他の病院でしてもらうように」と説明するところが少なくないようだ。まして、術後創離開や創感染で最後まで責任を持って治療をしているところは皆無と思われる。
 背部粉瘤ではこのように術後創離開や血腫形成から感染を起こすことが珍しくないが、理由は背中の皮膚が他の部位より厚くて固く、縫合後に死腔を作りやすいためだ。これを防ぐためには、ペンローズドレーンを入れて閉創すればいいが、それだったら最初から縫合しないで開放創で治す、というのが最も簡単で安全である(開放創にすればそもそも血腫も膿瘍は作りようがない)


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