【難治性潰瘍:下肢】

  1. 34歳M 下腿蜂窩織炎切開後 大学病院形成外科で植皮を受けたが皮膚は生着せず。半年後に受診
  2. 38歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿  熱傷の傷が治らず近医を受診。フィブラストとゲーベンの治療で深い潰瘍に。植皮が必要と説明されたため脱走。実は静脈鬱滞性潰瘍だった
  3. 39歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿  擦過創が治らず受診。静脈逆流があった
  4. 40歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿  13年前の下腿開放骨折の瘢痕に傷ができた。前医はフィブラストスプレー®ゲーベンクリーム®+オルセノン軟膏で治療。1年半後に受診。静脈逆流があった。
  5. 41歳M 医原性潰瘍 下腿  擦過創が治らず大学病院形成外科を受診。ゲーベンクリーム®とガーゼで治療。3ヶ月後に受診
  6. 41歳M★★ 下腿難治性潰瘍 前医のゲンタシンクリーム治療で深い潰瘍に。糖質制限で減量
  7. 41歳M★★ 下腿皮膚欠損 自分で市販の軟膏とガーゼで処置した結果、大きな皮膚欠損になった。
  8. 42歳M★★★ 下腿複雑開放骨折 25年前の交通事故で皮膚軟部組織欠損となり皮膚移植で治療。皮膚移植部位が潰瘍化。2328日後まで
  9. 43歳F 皮膚型結節性多発動脈炎 下腿  下腿潰瘍を繰り返している。大学病院皮膚科ではユーパスタ、ゲーベンクリーム、アクトシンで治療したが治らない。プラスモイストで1ヶ月半で完治
  10. 44歳F 医原性下腿潰瘍 蚊に刺されて掻き壊して傷になり、近医でブロメライン軟膏処方。皮膚移植が必要と説明された
  11. 44歳F★★ 医原性下腿潰瘍 擦り傷に対し、前医は石鹸洗浄、フィブラスト、ゲーベンクリーム、ガーゼで治療。発症から1年3ヶ月後に受診。642日後。
  12. 45歳F 医原性下腿潰瘍 磁気健康器具で水疱ができた。皮膚科医院でゲーベンクリームで治療し、深い潰瘍に

症例・経過 原 因 部 位 観察期間 備  考
46歳M 長時間の座位 外果 前医のエキザルベ、フィブラスト治療で深い潰瘍に。受傷から3週間後に受診
46歳F 蚊に刺されて掻き壊した 下腿 蜂窩織炎に。ゲーベンクリームが処方されて深い潰瘍に。ネットで調べて自力でラップで治したが、治癒した患部を見た医者は「直ちに皮膚移植しないと足が腐って切断だ」と脅された
46歳F SLE 下腿 100日
48歳F 不明 下腿 596日 リウマチ治療中。前医はゲーベンクリームなどで治療。発症から5ヶ月後に受診
50歳M 血友病 内果~アキレス腱部 1057日 大学病院皮膚科でゲーベンクリームで治療。悪化する一方だったため、発症から3年後に受診。上皮化が得られたが、その後も時々潰瘍再発
51歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 357日 15年前に発症。7年前に静脈瘤の手術を受けたが潰瘍再発。血管外科での精査で静脈瘤残存が見つかり手術
51歳M 受傷機転不明 アキレス腱部 534日 〇〇病院形成外科で石鹸洗浄+ゲーベンクリームで治療。これで悪化した。発症から3か月後に受診
53歳M 静脈鬱滞性潰瘍 外果 309日 静脈血栓で弾性ストッキングで治療。静脈瘤手術が必要と説明したが手術は拒否
53歳F 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 前医は湿潤治療をしたが改善せず。皮膚色から血管外科に紹介
53歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 343日 発症から5年目に受診。理髪店で立って仕事をしている。静脈瘤治療病院の受診を勧めたが仕事が忙しいと受診せず
54歳M 静脈鬱滞性潰瘍 内果 4ヶ月 湿潤療法でも肉芽が上がらず、静脈鬱滞性潰瘍を疑い血管外科に紹介。静脈瘤手術で治癒
54歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 皮膚色から静脈うっ滞性潰瘍と診断し、専門クリニックの検索方法を説明
54歳F 皮膚型結節性多発動脈炎 下腿 1162日 大学病院皮膚科ではアクトシン軟膏、ゲーベンクリームで治療して難治化。発症から13か月後に受診
54歳M 術後創離開 下腿 224日 5歳時の交通事故。その後、慢性骨髄炎で手術などを何度か受けている。脛骨露出の状態で受診。骨髄炎でないことを説明し保存的治療
56歳M 静脈鬱滞性潰瘍 アキレス腱部 5ヶ月 難治性潰瘍として皮膚科などで軟膏治療を受けたが、傷は拡大。発症から3か月後に受診。静脈うっ滞性潰瘍と診断し、心臓血管外科で手術
58歳M 術後創離開 外果部 15年前に足関節脱臼で手術を受けたが、それ以来、傷が治らない。大学病院皮膚科ではゲーベンクリームなどで治療。患者が通院できる湿潤治療のクリニックに紹介
60歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 擦り傷が難治化。皮膚の色調から静脈うっ滞性潰瘍と診断し、静脈瘤の治療をしなければ潰瘍が治らないことを説明
60歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 320日 皮膚色から静脈うっ滞性潰瘍と診断し、専門機関に紹介
60歳M 靴擦れ 下腿 1172日 前医はゲーベンクリーム®とユーパスタを1年間処方。皮膚移植が必要と説明され脱走
61歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 150日 皮膚科に1年間通院。発症から1年後に受診
61歳M 靴擦れ 外果 皮膚科の軟膏治療で治らず、大学病院形成外科に紹介され、最先端のPRP治療+ゲーベンクリーム、フィブラストスプレーで治療。さらに潰瘍は深くなり、主治医は「血小板異常のためにPRP治療の効果がない。もう打つ手がないので通院しなくていい」と説明して放り出した。発症から8ヶ月後に受診
62歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 湿潤治療でも治らず当院紹介
62歳F 擦過傷(?)が治療で悪化 両側下腿 イソジンゲル、フィブラストスプレーの治療で両側とも広く深い潰瘍に。発症から10年後に福島県から受診
63歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 〇〇大学病院皮膚科で軟膏治療を受けたが治らない。TVで静脈鬱滞性潰瘍についての番組を見て、自分もそうでないかと思い△△大学病院血管外科に紹介状を書いてもらったが、診察した医師は「傷が治らないと検査も治療もできない」と説明して追い返された。元の大学病院に戻ったが「治療法がないので通院しても無駄」と治療拒否された
63歳F リベド血管炎 下腿 156日 前医はゲーベンクリーム、ユーパスタで治療。発症7ヶ月後に受診し、4ヶ月後に治癒
63歳M 結節性多発動脈炎 下腿 147日 大学病院皮膚科ではゲーベンクリームで治療。痛みで歩けなくなり当院受診
63歳M 原因不明 下腿広範囲 1834日 大学病院で様々な検査が行われたが原因不明。骨髄炎で右大腿切断。その後、左下腿にも潰瘍出現。大学病院皮膚科より「当大学が総力を上げても切断以外の治療方法を患者さんに提案できない。なんとか左足を残せないか」と当科紹介となる。保存的治療で創感染なく経過
64歳F 静脈鬱滞性潰瘍 下腿
65歳M 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 183日
66歳F 擦過傷+医原性 下腿 191日 近医では擦過創をフィブラストスプレーと軟膏ガーゼで治療。2ヶ月通院しても治らないため当院に脱走
66歳F 湿布による皮膚炎 下腿 前医のユーパスタで潰瘍が一気に悪化。3ヶ月後に当院受診
67歳F 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 259日 掻き壊しの傷に対し、前医は石鹸洗浄+フィブラストゲーベンクリーム+アクトシン軟膏で治療し、深い潰瘍となった。1年間通院して治らず、痛みで歩けないため当科に脱走
71歳F 擦過傷+医原性 下腿 448日 擦りむき傷がゲーベンクリームで難治化。痛みで歩けなくなり、受傷1ヶ月後に受診
71歳F 下腿 近医に1ヶ月通院したが治らず、当院へ。高周波兵器による攻撃を受けたと主張
73歳F 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 138日 発症から5年目に受診。静脈瘤手術で完治
74歳F 強皮症 下腿 大学病院皮膚科では石鹸洗浄+ゲーベンクリームで治療。痛みで歩けなくなり、ゲーベンを中止して欲しいと主治医に言ったが聞く耳持たず。受傷4ヶ月後に受診。穴開きポリ袋で痛みがなくなって熟睡できた
74歳F 静脈鬱滞性潰瘍 両側下腿 1412日後 近医で静脈瘤手術を受けたが潰瘍は拡大。発症から2年後に受診。なかなか改善しないため心臓血管外科に紹介。静脈瘤の残存があり、治療により潰瘍は完治。
74歳F 原因不明 足関節部 大学病院皮膚科で高圧酸素療法を受けたが全く効果なし。発症から5ヶ月後に受診
75歳F 低温熱傷から難治化? 下腿 2318日 大学病院皮膚科に3年通院したが治らず。その間の治療内容は不明
75歳F 静脈鬱滞性潰瘍 下腿 124日 静脈瘤の治療で潰瘍縮小
75歳F 静脈鬱滞性潰瘍+医原性難治性潰瘍 下腿 青森県。前医は石鹸洗浄+ゲーベンクリームで治療。痛みで歩けなくなった
75歳M 原因不明 下腿 854日 青森県。発症から3ヶ月後に受診。前医は両側下腿切断をしないと死ぬと説明。無理に潰瘍を治そうとしない/潰瘍と共存する生き方について説明
79歳F 膿瘍切開後膝蓋骨露出 大腿 整形外科では大腿部での切断をしないと死ぬと説明。
79歳F 原因不明・経過不明 下腿 半年ほど放置。穴開きポリ袋で改善。
81歳M ゲーベンクリーム潰瘍 外果 擦過傷から難治化。1ヶ月で上皮化した
81歳F 下肢静脈瘤 下腿 3ヶ月 難治性潰瘍で紹介されたが、静脈瘤であった。
81歳F 擦過傷が難治化 下腿 336日 前医は軟膏ガーゼ治療。痛みが強く、受傷から3ヶ月後に受診
82歳F ゲーベンクリーム 下腿広範 大学病院形成外科ではゲーベンクリーム治療。下肢切断を進められ脱走
82歳F 浮腫+裂傷 下腿 363日 浮腫が原因なので治らない、というメカニズムを主治医に説明。
85歳F 医原性 下腿遠位 前医はゲーベンクリームで治療。受傷数日後に受診
85歳F 医原性 下腿 117日 大学病院では石鹸洗浄ゲーベンクリーム®メロリンガーゼ®+で治療
85歳F ゲーベンクリーム 下腿 1641日 都立病院では蜂窩織炎の傷を石鹸洗浄ゲーベンクリーム®で治療。下腿切断しか治療法がないと説明されて脱走
89歳F 入院中に褥瘡 外果 509日 発症から1年後 ? に受診
89歳F ゲーベンクリーム 下腿 大学病院皮膚科では「静脈瘤も合併しているが、傷があるので治療できない」と説明。同院内科主治医が「この大学病院では治療できる医者がいません」と当院に紹介状を書いてくれた
89歳F 浮腫 下腿 皮膚科医院から「うっ滞性皮膚潰瘍」の診断で当院を紹介されたが、うっ滞性皮膚潰瘍ではなかった