89歳女。埼玉県●市。
 平成20年,右下腿に傷ができて治らなくなり,通院中の〇〇大学付属病院循環器内科で診てもらった。静脈瘤の診断でストッキング装着するようにアドバイスされ,潰瘍は治癒した。
 平成25年,左下腿に傷ができ,様子を見ていたが治らなかったため,〇〇大学付属病院皮膚科を受診。ゲーベンクリーム®が処方されたが,その直後から痛みがひどくなり,歩行困難になった。静脈瘤について同病院血管外科が紹介されたが,「傷があるので静脈瘤の治療は不可能」と説明された。
 〇〇大学付属病院循環器内科からの「当院では治療法がありません。治療法はあれば幸いです」とのことで当科紹介となった。2016年5月2日に当科を受診。
 主訴は痛みであった。湿潤治療の原理について説明し,ゲーベンクリームが痛みの原因かも,と説明。ゲーベンクリームを洗い落としてズイコウパッドで創部を被覆したところ,痛みが軽くなった。
 家族に処置方法を指導し,症状が悪化するようであれば受診するように説明したが,以後は受診されていない。

5月2日 5月2日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2310/index.htm】

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