2014/08/30
【06:00】
- 漫画雑誌「モーニング」に連載中の三田紀房さんの『インベスターZ』の今週号で，ユーグレナ（ミドリムシ）の商品化の戦闘をひた走っている出雲充さんが登場しますが，話の中で炭水化物が登場します。
このインタビュー記事にもあるように，若い頃訪れたバングラデシュでは，「食べるものがなくて困っている人はいなくて，コメやコムギはたくさん食べている。それなのに栄養失調で死んでいく人が多い」という現実に直面し，それからユーグレナの食品化を考えたそうです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0830-06:00-1） - ある健康雑誌から「ワセリンで全身スキンケアという特集記事を企画しています」というメールをいただき，取材を受けることになりましたが，「ワセリンでのスキンケアで効果のあった方のインタビュー記事も載せたい」とのことです。
というわけで，電話インタビューを引き受けていただく方を募集することにしました。雑誌社からは次のような連絡を頂いております。インタビューに応じてもいいよ，という方はご連絡ください。
◆ 取材はお電話にて行います。ご体験者の方のご都合のよい日時に、弊誌の記者よりお電話を差し上げてお話をお伺いし、 お原稿にまとめさせていただきます。 ◆ 出来上がったお原稿は、ご体験者の方々にお送りし、内容をご確認いただいた上で掲載いたします。 ◆ 誌面に掲載されます個人情報は、お名前（仮名でも可）、お肩書、ご年齢のみとなります。
ご住所やお電話番号などは掲載いたしません。◆ 記事にさせていただいた方々には、掲載誌と、後日些少ではございますが、お礼の品（カタログギフト）をお送りいたします。 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0830-06:00-2） - 今日はこれから奈良に向かい，「豚皮揚げを食べる会 in 奈良」に参加します。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0830-06:00-3）
2014/08/29
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0829-06:00-1）
- おちゃずけさんの【マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』 最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!】
が，神保町三省堂本店の売上8位だそうです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0829-06:00-2） - 昨日購入したマイナー系ピアノトリオ。
◆ Neil Cowley Trio ◆ Salvatore Bonafede Trio ◆ The New Rob Van Bavel Trio ◆ Tingvall Trio （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0829-06:00-3） - 昨日書いた「ラフマニノフのコンチェルトのソロ用編曲」で，midi fileを楽譜化してほしいと書きましたが，それに関連するメールをいただきました。
「MIDIを楽譜に」で検索するとフリーソフトがいくつか紹介されております．Google検索で再上位に表示された「Midi Sheet Music」を試してみましたが，インストールの必要もなく，起動後にMIDIファイルのドラッグ＆ドロップで見た目には遜色ない楽譜が出力されているようでした．ただピアノの経験はありませんので実用に耐えうるかどうかはわかりません，
⇒【紹介サイト】たぶん先生なら、midi を楽譜表示することについて既にお調べでしょうが…早速，"Midi Sheet Music" を試してみましたが，冒頭のアルペジオが始まる部分は次のような楽譜に出力されます。この曲を弾いたことがあれば，きちんと音が拾われていることは一目瞭然です。
簡易な方法としては［Midi Sheet Musicの利用］
いれてみましたが、みられれば良い程度でした
Score Grapher View Midiを楽譜で表示、印刷する
［muse score］ の利用
見た目はかなりきれいです…が、186.mid のインポートはうまくいきませんでした
など、いろいろあるようです。しかし、演奏記号はつかないので、それなりの楽譜にしようと思うと、大変そうです。私なら、Lilypond というソフトを利用して、文字情報 -> 楽譜 を試みると思います。（ご存じかもしれませんが）
「プログラム」に近い形で「楽譜」をかき、処理機で PDF 画像にします。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0829-06:00-4） - 某県の某病院に入院中の方から「これが糖質だらけの病院朝食です」という画像が送られてきました。食パン2枚，スパゲティ，バナナ1本，砂糖が入っているヨーグルト，野菜がちょっぴり・・・という献立です。「糖質攻め・糖質漬け」という言葉が脳裏をよぎります。
私がもしも入院することになったら，「穀物アレルギーです。検査したらコメもコムギもトウモロコシもソバでアレルギーが出ます」って言おうっと。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0829-06:00-5）
2014/08/28
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0828-06:00-1）
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，浜松市の中川クリニック／中川明彦先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0828-06:00-3）
- なぜか，『ラフマニノフ第2協奏曲のピアノソロ用編曲』を追加。以前，プライマリ・ケア学会の重鎮にしてピアノの名手である坂東先生から，この曲のソロ用アレンジについて質問を頂いた際，ちょっと調べてみたので，ついでに情報をまとめてみました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0828-06:00-4）
- 「熱傷後川崎病」についてのメールです。
今年の7月に同様の症例を経験しました。1歳半、熱湯で左足背の熱傷で、最初一部深達性Ⅱ度かなと思っていたら、３日後に突然の発熱と局所の発赤腫脹で発症しました。次の日には発疹、眼球結膜充血が見られ、入院して抗生剤点滴しましたが、解熱せず、ＢＣＧ部位の発赤もみられたため、大きい病院にお願いしました。抗生剤をＰＩＰＣからＣＥＺに変更したら、解熱し全身症状改善したそうです。
先生のホームページを繰ってみて、これだこれだ、と思っていたのですが、抗生剤で解熱したので、ＴＳＳ様という診断になりました。去年の地方会でも２症例同じようなのが報告されていて、どちらも抗生剤で良くなったようです。
退院後再度発熱と眼球結膜充血をおこし、今度はうちの病院に入院してもらい、ＣＥＺ投与とデブリで改善しました。
不思議なのは局所から培養されたのはＭＳＳＡで、ＰＩＰＣはばっちりＳだったのに、全然効かなかったことです。ＴＳＳと川崎病は非常に似ていて、間違いやすいと教科書にも載っていますが、結局同じような機転で病気が起こっているのかもしれないと思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0828-06:00-2） - 【スマホのカメラで目をスキャンするだけでログインできる「Eyeprint ID」】
パスワードによるセキュリティ管理にはもう限界に来ているのではないでしょうか。現在，スマホにもタブレットにもノートパソコンにも，カメラは必ず搭載されているので，こういう個人認証の搭載はいつでも可能でしょう。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0828-06:00-5）
2014/08/27
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。ちなみに2例目，3例目は以前掲載した症例の5ヶ月後，4ヶ月後の状態の追加報告となります。2例目を見ると，何もしなくてもそれなりに目立たなくなることがわかります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0827-06:00-1）
- 「初期人類」についての雑感の続きです。
従来の考えでは「穀物栽培が始まり，ヒトは安定した食糧が得られるようになり，飢餓から開放されたので人口が増え始めた」と説明されていましたが，どうやらこれも疑ってかかったほうがいいかもしれません。
以前の栄養学では「穀物は栄養に飛んだ素晴らしい食品」と考えられていたため，［穀物が主食になる］⇒［人間が健康になる］⇒［人口が増える］という単純な図式で説明されていましたが，最近の研究では「穀物は栄養に乏しく，人類本来の食事ではなかった」というのが定説になっているからです。
実際，穀物栽培が始まってから，人間は体格が小さくなったことが報告されているし，日本でも食事におけるコメの比重に増えるのに反比例して日本人の平均身長は低くなっていき，明治初期の日本人の身長は日本史上，最も低かったようです（古墳時代の日本人の平均身長に戻るのは1955年頃）。また，狩猟採取期と農耕定着期のアメリカ先住民の遺跡の研究では，農耕定着期のほうが離乳期以降の幼児死亡率が上昇していますし，歯牙の状態も悪化しています。
また，［最終氷期の終わりからコムギ栽培開始直前］と［コムギ栽培開始以後］で比較すると，前者は短時間で十分な食料が集められたのに，後者では朝から晩まで畑で労働する生活になったことが明らかになっています。しかも，コムギ栽培と同時に，食事に占める穀物の占める割合が増大し，逆に動物性蛋白質の摂取量が減ったことは，世界各地で観察されています。これが「穀物栽培の普及に伴う低身長化」の正体のようです。
もちろん，狩猟採取時代は自然の気候によって得られる食糧の量が左右されるという不安定さはありましたが，狩猟採取時代は基本的に決まった住居を持たない遊動生活でしたから，環境が悪化すればそれより条件のいい場所に移動すれば問題解決です。何しろ，当時の人口密度は現在の私たちが想像できないほどスカスカでしたから。
気候・天候の悪化による飢餓に苦しめられたのは農耕が始まってからです。農耕は定住生活が大前提のため，畑から離れることはできなかったからです。移動しようにも人が増えたため，移動する先がありません。
つまり，「穀物が食べられるようになったから人口が増えた」のではなく，「穀物を食べ始めたにもかかわらず人口が増えた」と解釈すべきではないかと思われます。
では，なぜ穀物栽培開始とともに人口が増えたのでしょうか。私の考えでは「定住生活」が始まったからです。
定住は最初，地中海東岸に広がるオークの森の中（あるいは森の端）の洞窟で始まったと考えられています。実を大量につけ，そのままでも食べられ，保存もできるオークの森は移動の必要性がなくなり，実を保存するためにも一カ所に留まった方が有利になったと想像されます。
小グループでの洞窟定住生活と，それ以前の遊動生活で最も違うのは，ネコ科大型捕食獣の心配がなくなることと，天候の変化に悩まされることがないことです。これは特に，幼児期の死亡率を減らす要因になり，そのため，徐々に人口が増え始めたのではないでしょうか。
野生の霊長類はネコ科の大型動物の捕食対象になっています。ヒョウの食事中に霊長類が占める割合は80％という研究もあるくらいです。恐らく，ヒョウにとっては初期人類も他の霊長類も見分けがつきませんから，とりあえず目の前にいて食えそうな霊長類なら襲ったはずです。定住することで，その捕食圧が徐々に低下していったと想像されます。
そして，コムギ栽培が本格的に始まり，チグリス川とユーフラテス川に囲まれた氾濫原に小規模の村が形成されるようになると，安全性はさらに高まり，村の規模が大きくなればなるほど捕食圧は限りなく小さくなります。捕食圧がなくなれば動物の個体数は放っておいても増えます。
恐らくこれが「穀物栽培による人口増加」でしょう。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0827-06:00-2） - 「熱傷後川崎病」についてのメールです。
６月号の小児科学会誌を拝読していたら，２０１３年１２月８日の佐賀小児科地方会で「熱傷後川崎病を発症した２症例」という発表の要約がありました。ブドウ球菌のTSST-1の関与を疑っているとのことでした。
熱傷後川崎病で検索したら先生のサイトがひっかかったのでメールしています。熱傷が川崎病のトリガーになり得ると常識になるかもしれません・・・（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0827-06:00-3） - 「糖質オフの野菜ジュース」についてのメールをいただきました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0827-06:00-4） - 先日，書店で見つけた気になる本，ということで『人口の世界史』という本を紹介しましたが，なんと，出版元の東洋経済新報社から本が送られてきました。・・・というか，この本の出版元が江部先生との共著『医療の巨大転換を加速する』の東洋経済新報社だということに，本が送られてから気が付きました。
東洋経済新報社様，ありがとうございます。
ということは，読了した暁には，きちんとしたレビューを書かないといけない，ということか・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0827-06:00-5）
2014/08/26
【08:30】
- こんなメールをいただきました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0826-08:30-1） - BOOKSCANのインタビュー記事についてのメールです。
先生は、様々な書籍を読破されていますが、「本を読んだら内容を書き写し、レビューを書いたら捨てる」は驚愕に値します。「本当に文章を書き写しているの？ 盛ってんじゃないの？」とお疑いの方もいらっしゃるかもしれないので，証拠画像です。まず，『土の文明史』の最後の部分です。1行40字で1400行，40,291字です。ちなみに，これを書くために土日2日間のほとんどすべてを使いました。
ご多忙である先生は尚更です。１日２４時間で足りるのでしょうか。
先生が書評された「百姓から見た戦国大名」は私も購入しました。しかし、読むのが精一杯で、全体像は先生の解説を読んでようやく理解しました・・・。（書き写す以前の問題）
次に、「mp3がCDを駆逐したのではなく、音楽はそもそもデジタルデータと親和性が良かったから」。私はCDを購入したとしても、外付けHDに落とし込んだあと、すぐにブックオフに売りに行きます。「欲しいのは音源だけ」と思っていたからですが、「親和性」の観点はまったく持ち合わせていませんでした。（歴代の著名な音楽家[ショパンやバッハなど］がこの事実を知ったら、何て思うのでしょうか？
もう少し頑張って「百姓から見た戦国大名」を読み込んでみます。（書き写す余力までは生まれないでしょうが・・・） そのあとに少し余裕ができたら、「土の文明史」を購入したいと思います。
次は『百姓から見た戦国大名』です。こちらは450行，11,088字です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0826-08:30-2）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0826-06:00-1）
- 【糖質制限：食事を教えて下さい】に追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#）
- 昨日，「狩猟採集時代のヒト集団の密度」についてちょっと書きましたが，初期人類の研究では「ヒト一人を支えるのに20～100ヘクタール」というのが一般的で，これより人口密度が増えたことはなく，世界中で100万人くらいでずっと推移しています（氷河期で減少したことはありますが）。人類がこの「100万人の壁」を突破したのは8000年前の穀物栽培開以後であり，その結果，紀元前2000年ころに世界人口は1億人，キリスト様が生まれた頃には2億人と右肩上がりで増えています。
一方，人類が火を使い始めたのはいつかというと，確かなところでは20万年前です（170万年前という研究もありますが，具体的証拠に乏しいとされています）。「火の使用」というと人類史の大事件と考えられていますが，人口という面から見ると「火の使用」は人口増加をもたらしていないのです。一般的には，「火を使い始めた人類は肉を焼いて食べるようになり，動物性蛋白質の摂取が向上した」と説明されていますが，どうやら「肉を焼いて食べる」ことは人口を増やすほどのインパクトはなかった模様です。
では，穀物栽培で人口が増えたのはなぜなのでしょうか。可能性として浮かぶのは，「生では食物でないが，加熱すると食物になるもの」を食べられるようになったから，ということでしょう。その食物とはもちろん穀物です。生の穀物は人間は消化も吸収もできません。非加熱の穀物のデンプンはβデンプンであり，人間が吸収できるのは加熱してアルファ化したαデンプンのみです。つまり，［穀物栽培＋加熱］により消化・吸収できるものの種類が一挙に増えたのです。
一方，蛋白質と脂質は生で食べても消化・吸収できます。過熱することによって「生で食べられないものが食べられるようになった」訳ではありません（加熱により食べやすくなり，味も良くなったかもしれませんが）。
そして，「穀物は加熱しない限り人間が消化も吸収できない」ということは，穀物（＝糖質）がヒト（そして動物）本来の食物ではない，動物本来の食物ではない，という証明になります。
おまけに，コムギの野生原種は穂の数は少なく，実も小さいため，そのままでは体重50キロの動物の食糧として摂取するのは効率が悪すぎます。恐らく，野生のピスタチオやドングリの実くらいのサイズがなければ食糧にはならないはずです。
さらにコムギは外皮と胚乳が固く結合しているため，粉にしない限り食用にならないという問題も抱えています。要するに，食べようという気も起きなければ，食べようとしても食べられない代物です。
食べ物のサイズの問題は大きいと思います。それは，数センチ以上のサイズになる昆虫（例：タガメ，セミ，カミキリムシの幼虫）は東南アジア文化圏で常食化されているのに対し，ハエやカを常食化している文化は殆ど無いということからもわかります。ハエやカのサイズになると，よほど大量に捕獲できない限り，食糧にはなりません（食べられる筋肉の量は体長の3乗に比例するから）。実際，昆虫を主食とする体重100グラム台の原猿（レムール）でも，主に食べるのは数センチサイズの昆虫だけだったはずです。
と，ここまではいいのですが，「それではなぜ，ヒトはαデンプン（＝加熱したデンプン）しか分解できない消化酵素アミラーゼを持っているのか」という疑問が生じます。「アミラーゼの矛盾」です。
この問題についてはまだ結論は出せていませんが，もしかしたら「アミラーゼは本来別の何かを分解するための酵素だったが，たまたまαデンプンも分解できた」というあたりが正解ではないかと考えたりしています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#） - BOOKSCANのインタビュー記事についてのメールです。
BOOKSCANのインタビュー記事の中でゲーデルの不完全性定理を援用して「医学の中でその治療法が正しいかどうかを証明するのは不可能」だと仰ってましたが、これは医学の諸問題を数学と一緒に論じることができるのか，という問題もありますが，ある医学の治療体系（＝公理系）では矛盾がないものがたくさんあるんですよ。例えば，糖尿病の標準治療である「カロリー制限をして，糖質を摂取カロリーの60％にして，血糖値はインスリンで下げる」なんてのはその典型だし，「抗生剤の予防的投与によって，術後創感染が起きていない」というのもそれです。糖尿病標準治療業界の内部にいる限り，これ以外の治療は必要ないし，他の治療を考慮にいれる必要もありません。まさに，「無矛盾の公理系は，その公理系自身の矛盾を証明できない」というやつです。
「公理系が無矛盾であれば自身の無矛盾を証明できない」ことに基づいているのですね。なお、一方では
「矛盾のある公理系からはどんな命題でも（公理系自身が無矛盾であるという命題も！）証明できる」ことが示されています（これは初歩的な述語論理の知識があれば証明を理解することは可能です）。いわゆるトンデモや似非科学が自らの万能性や無謬性を主張して憚らないのは、こういうところに根っこがあるのかもしれません。
参考
(1) 寺阪英孝編『現代数学小事典』講談社ブルーバックスp.118
(2) 野崎昭弘『不完全性定理』p.159-160
しかしここに「血糖値を上げる食物は糖質のみであり，しかも，糖質は摂取しなくてもいい。糖質摂取をしなければ血糖は上がらない」という事実が加わってしまうと，「公理系自体に矛盾がある」ことが明らかになります。つまり，糖尿病標準治療とは，矛盾を含んだ治療体系から証明された命題にすぎないのです。
私はよく「医療現場は伏魔殿」と言っていますが，これはまさに「矛盾を含んだ公理系が真であると証明した命題」が「正しい治療」としてまかり通っていることを示します。悲劇的なのは，大多数の医者がこれに気がついていないことです。
「医者は全てゲーデルを読め」とは言いませんが，少なくとも「公理系と矛盾の関係」くらいは知っておくべきだと思います。そうでなければ，自分がしている治療はもしかしたら間違っているかも，という発想が生まれません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0826-06:00-4） - 瘢痕についての質問メールをいただきました。
顔面の瘢痕に悩んでおり、いつも先生の著書やブログで勉強させていただいております。まず，個人的な印象としては，「消毒とガーゼで乾燥」の時代の瘢痕と，湿潤治療の瘢痕は全く別物と思われます。前者は硬くて可動性に乏しく，後者は柔らかくて柔軟性と可動性に富んでいるからです。この方のメールにある「瘢痕の知識」は全て，「消毒して乾燥」して治療していた時代に得られた知見であり，湿潤治療の瘢痕には通用しない「古い常識」である可能性が高いと思います。
質問をさせていただきたいです。わたしは瘢痕に対して、
① 「表皮は再生するが、真皮は決して再生しない。」 ② 「現在のところ、瘢痕組織ではなく再生組織(正常な皮膚)によって皮膚を再生させる技術は、臨床の場では存在しない(つまり真皮に及ぶほどの深い創ができてしまったら元通りの平坦な皮膚には戻せない)。」 ③ 「現在できることは、瘢痕をなるたけ形成させない、除去、のみ。」 ④ 「瘢痕組織は、成熟すると、柔らかみを取り戻し、瘢痕組織内に正常組織が入り込んでくるため周りと馴染みやすくはなる(つまり瘢痕組織というものは、瘢痕組織のみで構成されているわけではなく、実際は正常な皮膚組織と瘢痕組織が入り混じっている）。」 という認識で治療中なのですが、間違っていますでしょうか？
また、現在「ペルナック」という人工真皮がありますが、これがニキビ痕や顔面の傷痕といった整容面を重視した治療や手術にあまり使われていないのはなぜでしょうか？素人考えでは、「欠損してしまった真皮と置き換わるのだから、もとの平坦な皮膚に戻るのではないか」、と思うのですが。
「小さなホクロのくり抜き＋湿潤治療」ではかなり正常皮膚に近い組織が再生することは観察しています。ただし，大きなホクロとなると，さすがに正常皮膚とはなりません。また，ホクロの部位による治癒の違いもあります。一口に「顔の瘢痕」と言っても，部位によって結果が異なるようです。
この「サイズと部位による治癒の違い」は，今後，治療例を重ねていけば明らかになるでしょうし，これは次世代の研究者に解決を委ねたいと思います。
湿潤治療によって全層皮膚欠損で皮下組織がどこまで再生するのか，どこまで正常組織に近いものが再生するのかについても，将来の研究者に託します。
また，全層皮膚欠損で湿潤治療で再生した部位は，知覚が正常に近いことも確認していますが，なぜ知覚が戻るのか，それは組織学的に確認できるのかについても，将来の研究者の研究課題として残しておきましょう。
ペルナックなどの人工真皮が，なぜ瘢痕の治療に使われないかというと，人工真皮が正常な真皮組織にはならないからでしょう。他の施設で人工真皮移植をしたあと，当科で治療を引き継いだ例がありますが，移植した人工真皮（が変化した肉芽）と湿潤治療で上がってきた肉芽は全く違います。私の観察では，人工真皮の肉芽は弱々しく不安定で，湿潤治療で毎日見ている「肉芽」とは別物です。
これなら，わざわざ人工真皮を移植せずに，創傷被覆材で覆っておいた方が早く治るんじゃないかと思います。
さらに，人工真皮移植術は皮膚移植を前提とした治療であり，皮膚移植をしないと完結しない治療法です。私からすると，「人工真皮が変化した不安定な肉芽の上に皮膚移植」をするわけで，整容的に良い結果が得られるわけがありません。
だから，顔の瘢痕の治療に人工真皮は使われないのです。人工真皮移植をしている医者は多数いますが，まともな医者なら「人工真皮移植で顔面瘢痕が治せる」とは考えないはずです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0826-06:00-5）
2014/08/25
【08:30】
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0825-06:00-1）
- 書店で見かけた面白そうな本。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0825-06:00-2） - 【１３人が“スズメバチ”に刺される 横浜市】
スズメバチに刺されたら，刺された部位に［1％キシロカイン0.5～1.0ml ＋リンデロン懸濁液0.5～1A］を27～29G針でゆっくり局所注射すると，痛みが劇的に和らぎ，腫れることもないようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0825-06:00-3） - 「本を読んだら内容を書き写し，レビューを飼いたら捨てる」のを半ば義務化していますが，『土の文明史』もようやく内容書き写しが終了しました。文字数にして40,696字，原稿用紙100枚分ですね。これでこの本はいつでも捨てられます。
内容は文句なしに面白かったです。例えば，アメリカ南北戦争について「南部は農業地帯で奴隷制度が必要，それに対し北部は工業化していたので奴隷がいなかったので，対立が起きた」という程度に認識していましたが，この本を読むと全く違っていたことがわかります。北部も南部も産業は農業だったんですよ。何が違うかというと・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0825-06:00-4）
2014/08/23
【09:30】
2014/08/22
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0822-06:00-1）
- 9月27日（土）の「豚皮揚げを食べる会 in 静岡（清水）」ですが，参加者が予定していた人数に達しましたので，参加募集は終了とさせていただきます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-07:30-8）
- 【糖質制限：食事を教えて下さい】に追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0822-06:00-2）
- 「アルツハイマー病と糖尿病」というメールです。
昨日、カーラジオから流れる”85歳以上の1/4は認知症の疑いがある”というCMを聞き、早速調べてみたのですが、それ以外の記事に目が止まりました。
⇒【アルツハイマー患者の脳内、糖尿病と同じ状態に】
やはり糖質制限は真理であることを再認識し、今後も継続していくべきと肝に銘じました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0822-06:00-3） - 昨日購入したマイナー系のジャズ・トリオのmp3ファイル。
◆ David Gazarov ◆ Evgeny Lebedev ◆ Frank Harrison Trio ◆ Mike Longo （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0822-06:00-4） - 【何を食べたいと思うかは胃腸の中のバクテリアが影響を与えているという研究報告】
そうか，昨夜，急にお酒が飲みたくなったのは，腸内細菌が飲みたい気分にさせたからだったのか。
「糖質制限食に体が慣れると糖質が食べたくなくなる」のか，「糖質制限をして腸内細菌の種類が変化したから糖質が食べたくなくなる」のか，どっちなんでしょうか。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0822-06:00-5）
2014/08/21
【08:30】
- BOOKSCANのインタビュー記事についてのメールです。
私が先生の本のインタビュー記事でいちばん感銘を受けたのが「レビューを書き終えた本は捨てます」というところです。つまるところ，必要なのは「モノ」か「情報」かということです。私はピアノサイトを作っていた頃，かたっぱしから手持ちの楽譜をPDFファイルにしました。当初は，海外のコレクターにメール添付で渡すためだったのですが，その結果，書棚を埋め尽くしていた楽譜のほとんどを捨てることができました。楽譜という「モノ」がなくても，PDFファイルとプリンタさえあれば，いつでも「音符という情報」は取り出せます。印刷すれば多少見栄えは悪くても「楽譜」になり，十分実用に耐えます。
そこかい！って思われるかもしれませんが、所持の本を捨てるにはとても勇気が要るので、目をみはりました。先生のその潔い態度の１００分の１でも見習わねばと。
その本を好きだったころの自分を捨てることになるようで、なかなか捨てられない。整理しようと思ってページを開くと、なんだか新しい発見もあって牛のように反芻して決心が鈍る。あるいは「こんな単純な話だったの」と驚くのも新鮮。村上春樹さんの「ノルウェイの森」なんて殿堂入りしていて、これはもう一度読んで２０代のときのように感動しなかったらどうしようと思うとこわくて読むこともできない。
しかし、死蔵している本のために取るスペースや時間も惜しい。先生のように全力で読んで手離せるのがいちばんよいです。年とって気力がなくなる前に、エーイッて、本の断捨離しないことには。
刺激になりました。（そこかい！だったら、すみません）
同様に，手持ちのCDをmp3ファイルに変換してはCDを捨てました。これまた，必要なのは「CDというモノ」ではなく「音楽という情報」ということに気がついたからです。
本も同様で，必要なのは「本というモノ」ではなく「文字情報」と「グラフなどの画像情報」だけなんですよ。
「モノ」を捨てても「情報」が手元にあれば問題ありません。「入れ物」でなく「中身」があればいいだけです。
よく，「本を捨てて，後で読みたくなったらどうするんですか？」と聞かれますが，その時はネットの古本で買えばよろしい。私の経験で言えば，一度捨ててあとから購入した本はほとんどないですが。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-08:30-1）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-06:00-1）
- 「熱傷を湿潤治療している医師」，「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に富山市の東とやまクリニック／中山郷三先生を追加しました。先日，わざわざ富山県から外来見学にいらっしゃった先生です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-06:00-5）
- こんなメールをいただきました。
変な映像見つけました。アメリカでは100万円かけないと治らない傷が，日本では100円のラップで治っちゃうのです。そう考えると，日本に生まれてよかったと思いませんか？
この程度の指尖損傷、普通に治せると思いますが、、なんと、この治療、指の切断なら費用は約100万円程度とのこと！！
⇒【指を切断してもまた生えてくる！魔法の粉「細胞外マトリックス」の日本実用化はまだ？】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-06:00-2） - BOOKSCANのインタビュー記事についてのメールです。
ＢＯＯＫＳＣＡＮのインタビューがあまりにもステキだったのでメールさせていただきました。
大変に美しいインタビューで，インタビュアーの先生に対する尊敬の念が溢れていた。気持ちよく読ませていただきました。
私が特に感銘を受けたのは，『脳みそを「ガラクタ倉庫」にしないために』・・・のなぜ勉強するか・・・のところです。夏休みを満喫してゴロゴロしている息子と受験のための猛勉強中の娘に読んで聞かせました。
さらには、表現能力についての先生の言及『思想は言葉でのみ表現でき、言葉で表現されない思想は消え去ります』は心に残りました。
私も・・・表現者の端くれとして、自身の表現能力を磨き、自分が大切に感じる思想や知識を少しでも皆様にお伝えできればと願います。
また、夏井先生を尊敬されている歯科医の〇〇先生は
”夏井先生の偉大さは・・・『科学の中で最上位に位置するのが数学で、その下に物理と化学。物理と化学の法則の正しさは数学で証明できるから正しいのです。一方、生物学は物理と化学の下位に位置していて、その生物学の下にあるのが医学です。この上下関係は絶対的なものです。』この一文でわかります”とおっしゃっていました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-06:00-3） -
【Surface Pro 3自腹レビュー ノートPCの代わりにはならなかった】
【Surface Pro 3は手放しで絶賛されるべきPCだろうか？】
昨日，偶然にも（？）マイクロソフトの Surface Pro 3 についてのレビュー記事が2つ掲載されました。どちらも「実際に使ってみてどうだったか」という記事です。特に日経トレンディの記事は「ノートパソコンとしてほんとうに使えるのか」という，私が一番気にしている観点からのレビューですが，「非常に魅力的で有用なマシンだが，ノートパソコンとして使うには問題がある」という結論のようです。
Surface は「タブレットとしてもクラムシェル型ノートパソコンとしても使える」という線を狙った商品だと思いますが，多分，ここに基本的矛盾があるんじゃないかと思います。
つまり，タブレットとしてなら
◆ ネットビューワとして使うなら6～8インチの液晶サイズがベスト。
重量は300g以下でないと重すぎる。◆ 短い文章を書くだけなら入力デバイスも編集機能も高機能である必要はない。 ◆ ポインティングデバイスは指で必要十分。 ◆ 外部機器と接続できなくても問題なし。 で十分ですが，クラムシェル型ノートパソコンとして使うなら
◆ 12～13インチは欲しい
8～10インチではスライド作成はちょっと大変◆ 長文を書いたり，画像や動画をいじったり，スライドファイルを作ったりするなら，フル機能のソフトがキビキビ動かないと使いものにならない。 ◆ マウスやタッチパッドなどの正確精緻なポインティングデバイスは必須。 ◆ 外部機器との接続が必要なので，USBは最低でも2個必要。 となり，それぞれに求められる機能は異なっています。だから，Surface Pro 3 の液晶をタブレットとして使うと大きくて重いし，クラムシェル型ノートパソコンとして使おうとすると物足りなくなるのは，ある意味，当たり前なのです。
また，Surface をノートパソコンとして使う場合の最大の問題点は，キックスタンド方式のため設置面積が必要となり，新幹線のテーブルで使えない，膝の上に置いて使えない，という点にあります。これはノートパソコンとしては致命的欠点ではないかと思います。
では，どういう形にすればベストかというと，「液晶の一部分が取り外せてタブレットとして使える13インチのクラムシェル型ノートパソコン」ということになります（技術的に実現可能かどうかは別にして）。つまり，「液晶画面の一部が着脱式になっていて，外すと7インチ・タブレットとして機能し，元に戻すと13インチ液晶の一部になる」というイメージです（ちなみに，7インチ液晶の長辺は13インチ液晶の短辺とほぼ同じなんですよ）。
これなら，通常はクラムシェル型ノートパソコンなので，Surfaceの「広い設置面積が必要」という問題はなくなるし，タブレットとしてもノートパソコンとしても使えます。USBもSDカードもタブレット側でなくキーボード側に組み込めますから，外部機器との接続も問題なし。「タブレットはビューワーとして使うだけ」と割り切れば，切り離した時にCPUのクロック数を落とせるので，バッテリー駆動時間も稼げます。あるいは，切り離してタブレットにするとAndroid，ノートパソコンにするとWindows，とOSが自動的に切り替わる，なんていうギミックも面白いかも。
今後は恐らく，ノートパソコンは「プロ用の入力・編集機器」としての需要のみとなり，スマホとタブレットにシェアを食われていくだけでしょう。だから，ノートパソコンが生き残るためには「プロ仕様として完璧に機能する」必要があり，この機能を落としたら生き残れないと思います。
現在，Surface Pro 3 は売れ行き好調ですが，ノートパソコンとして使えない，ということが知れ渡ったら未来はありません。その意味で，「新幹線のテーブルで使える・膝の上でも使える」という「ノートパソコンなら当たり前の機能」をクリアするのは最低ラインだと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0821-06:00-4）
2014/08/20
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-1）
- 【糖質制限：食事を教えて下さい】に追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-2）
- 8月23日（土）のTBSの【王様のブランチ】で，私の『炭水化物が人類を滅ぼす』
とおちゃずけさんのマンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#） - 【ケトジェニック・ダイエットの利点 食後も眠気なく頭すっきり】
順天堂大学の白澤卓二先生の記事です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-4） - 「他の糖質制限本」情報です。
牧田善二著「うどん一玉は角砂糖14個分」なる本を書店で見ました
真新しい事は皆無で、(有機野菜が良い)等のキナ臭い文章が散見。価格と内容を鑑みたら、夏井先生の著作が100倍濃く、理論的です
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-5） - 【アメリカ国民に広がる飢餓の問題】
「特に衝撃的なのは、われわれが支援している世帯の半数以上に高血圧、3分の1に糖尿病の家族がいるという事実だ」とのことです。貧困層は安い加工食品しか食べられず，安い加工食品といえば炭水化物です。その結果，肥満になり，肥満が高血圧と糖尿病を引き起こします。
原因の根本は，国民が経済的に二極化し，その格差がどんどん拡大し，二極化が固定化されてしまうことにあります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-6）
2014/08/19
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-1）
- 昨日はTBSで『上田晋也が真相直撃！ ニュースの巨人』の収録でした。今回は「常識を否定する異端者を紹介！」という視点から湿潤治療を取り上げていただきました。放送は9月10日（水）の放送予定です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-3）
- 「元祖糖質制限？」についてのメールです。
夏井先生の本と照らし合わせると、この川島先生が理論的に正しかった事が良くわかりました
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0819-06:00-2）
2014/08/18
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。塵も積もればなんとやら・・・で，800例になりました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-1）
- BOOKSCANに私のインタビュー記事が掲載されました。私の基本的発想法，どのようにして文章技術を磨いたか，オープンソースにいつ目覚めたか，ピアノの先生の思い出，楽譜デジタル図書館構想など，これまであまり書いてなかったことについて話している記事です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-6）
- Schuman=Liszt『献呈』の私の弾き方（左右の手の配分）の工夫です。以前，公開していたものですが，サーバーのディレクトリを整理している際に誤ってディレクトリを削除し，それ以来，読めなくなったいたので修復しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-2）
- ちょっと面白そうなのでKindleに入れてみた本。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-3） - 「ハングル版『炭水化物が～』の使い道」について書いたところ，次のようなメールをいただきました。
ハングル語の本の件ですが、新大久保は韓国人街です。何処かのお店に置いてもらえそうな気がしますが。先生の自治体にも、交際交流協会のようなものがありませんか？
そこのスタッフさんに、読んでいただけるへ方差し上げて下さいって、サインを添えて寄贈なさったらいかかでしょうか？ 国際都市東京ならば、取り合いでしょう。韓国書が借りられる全国図書館が都内にもありますので、そこに持ち込めば、図書館のネットワークで8箇所に分けてもらえると思います。
韓国書が借りられる全国図書館は以下のWEBでお願いします。
⇒【高麗書林】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-4） - 【「白米・果物の大食」短命の元と42年前に警告した本があった】
偉大なる先人の名著。この本，手に入るかなぁ？ 図書館に行けば見つかるかも。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-5） - 私の「休日のお散歩コース」といえば新宿近辺ですが，あまりに外が蒸し暑いため，新宿駅地下街に入り，西口から東口への地下通路をぶらついていたら，小さな書店があることに気が付きました。多分，【山下書店 新宿西口店】です。面積はそれこそ4畳半サイズで，店の奥にアダルト月刊誌とフランス書院の文庫本が置いてある・・・というような書店ですが，なんと書籍コーナーにマンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』 最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!
その後，紀伊國屋本店に行ってみたら，新書コーナーに私の本とおちゃずけさんの本が一緒に並べておいてあって，しかも一番手前でした。頑張れ，おちゃずけマンガ！
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-7） - 「ヤケドを自力で治しました」についてのメールです。
６４歳鍼灸師です。
私もバイク転倒事故の傷にハイドロコロイド包帯を使用したところ、傷周辺の皮膚がかぶれました。夏季だったので発汗してアセモになったのだと思います。
そこで、プラスモイストにしたところ順調に上皮化しました。夏季や皮膚がかぶれやすい方は、ハイドロコロイドよりもプラスモイストが良いようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-8） - 『土の文明史』を読了しました。これも面白かったです。現在，その要点を詳細に書き写して，内容を反芻しているところです。いくつも素晴らしい指摘がありましたが，例えば次の一節は農耕文明の本質を見事に指摘しています。
農耕社会の一つの共通点は，人口の大多数が不作に対する防御策をほとんど，あるいは全く取らずに収穫から収穫までを暮らしていたことだ。歴史上，人口は農業生産と平行して増加してきた。一般に豊作が人口規模を決めるので，不作の時には窮乏が避けられない。農耕時代の比較的最近まで，この組み合わせが社会全体を飢餓の瀬戸際においていた。
過去200万年の99％にわたり，私達の祖先は小さな移動性の集団で自給生活を送っていた。ある種の食べ物は時に不足しがちであったが，何かしらの食糧は概ねいつでも手に入ったようだ。（中略）もっと食糧が必要なら，また見つかった。探す時間は十分にあった。多くの文化人類学者の主張によれば，ほとんどの狩猟採集社会には，どちらかと言えば有り余る暇があったらしい。
農業が氾濫原に限定されていたことで，初期の農耕文明には一年間のリズムが確立した。不作になれば多くの人間が死に，大多数が飢餓状態になる。私たち先進国の住人のほとんどは，もはや天候に直接左右されることもないが，それでもなお少しずつ蓄積していく土壌劣化の影響には無防備だ。しかしそれこそが，かつての大文明が衰退するきっかけだった。人口が氾濫原の生産力を超えて増加し，農耕が周辺の斜面に広がった時，土壌枯渇のサイクルが始まり，そのために文明は次々と衰えていったのだ。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0818-06:00-9）
2014/08/16
【07:00】
- 拙書『炭水化物が人類を滅ぼす』がハングルに翻訳され，韓国国内での発売が始まりました。
唯一，思いつくのは「ハングル版の本が欲しい人を集めて宴会を開き，その場で配布する」なんてことくらいですが（一人ひとりに郵送するのは面倒ですから），皆様，なにかいいアイデア，有用な使い道はあるでしょうか。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0816-07:00-1） - 「福知山の花火大会の露店事故」についてのメールです。
【福知山露店爆発、なお傷癒えず １年を前に負傷者ら】熱傷で傷を負い，「消毒とガーゼ」治療の激痛に耐え，皮膚移植で指が動かなくなり，移植皮膚を取った場所の醜い痕に泣くのが，標準的熱傷治療です。悲惨過ぎます。
福知山の花火大会の露店事故から1年が過ぎました。皮膚移植を受けた方もおられます（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0816-07:00-2） - 「本が盗用されています」というメールをいただきました。
すでにご存じかもしれませんが、先生の『炭水化物が人類を滅ぼす』の一部を、まんまパクってるブログを見つけましたのでお知らせします。とりあえず，光文社に連絡しておきますね。
⇒【ブラックジャックの孫 間 黒助 の ガン治療研究ブログ】
ご覧いただければ一目瞭然ですが、この1/31のエントリは、『炭水化物～』のP156～160までの丸コピーです。（ですます調に変えてあるだけ） 1エントリだけではなく、ほかにもあると思われますので、詳しくお調べになるとよろしいかと思います。
この間黒助には前歴があり、しょっちゅう盗用をやらかします。しかも、1冊の本から大量にやります。
光文社の方と、ご相談くださいませ。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0816-07:00-3） - 「海外在住の熱傷患者」についてのメールです。
フランスからなのですが、一般市民には湿潤療法は全く相手にされません…。というわけで，フランスでは人力車が走り回っているようです。目の前に「ビアフィンを塗らないほうが早く治った」という実例があるのに，それを理解できない医者しかいないようです。フランスではヤケドをしないように注意しましょう。
例えばこちらでは火傷用クリームが処方箋のいらない医薬品としてかなり普及しています。まるで日本での「火傷にはゲーベンクリーム・オロナイン軟膏」と言う感じです。
◆ 薬品名「BIAFINE(ビアフィン)」 ◆ 用途「放射線治療が原因の表皮の発赤、一度～二度熱傷、その他化膿を起こしていない全ての傷口」 ◆ 有効主成分 トリエタノールアミン0.67g/100g ◆ 添加物 ステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸、パルミチン酸セチル、固形パラフィン、流動パラフィン、スクアラン、アボカドオイル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸塩、香料、水 ◆ 表示指定成分 プロピレングリコール、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル 有効成分として使用されているエタノールアミンについて、皮膚塗布により第一度熱傷を起こす毒性が報告されています。「経口よりも経皮の方が毒性は強く発現し」と書いてあり、何も知らない一般人としては皮膚に対して腐食性がある成分を微量とはいえ火傷や傷の治療に使うなんて矛盾していないか？と疑問に思います。
成分をみるだけでも湿潤療法を知ってるとこんなものを傷口に塗るなんて恐ろしいと感じますが、フランスでは火傷といったらビアフィン、日焼けで皮膚がヒリヒリ痛い時も、ワックス脱毛をして毛穴から出血したり皮膚が赤くなってしまった時も、引っ掻き傷や擦り傷にも、人によっては保湿剤として体のいたるところに使ったりと日本で言うオロナインやアロエ軟膏の様に一家に一本、の常備薬として何十年も使われている様です。
私事ですが少し前にニキビ跡治療の為にレーザー治療専門の皮膚科で炭酸ガスレーザーの治療を受けたことがあります。術前準備として貰った処方箋にはビアフィンの文字が。
治療日に持ってこいとの事だったのですが、術後の顔には用意していたビアフィンを厚く塗られて15分ほど鎮静(麻酔クリームをレーザー前に使っていたのでこの時は痛くなかった)、その後軽く拭き取って帰宅。一日3～4回塗り直せと言われていたので塗ろうと思ったがヒリヒリしみたので、大部分はワセリンを薄く塗りラップで保護、目立たない一部のみビアフィンを一日数回塗り直すというのを続けました。
ワセリンを塗ったところは程なくしてヒリヒリした痛みはおさまりましたが、ビアフィンはチクチク痛み、熱感も感じました。
2日後にはワセリンを塗った箇所は赤みも落ち着き、レーザーが当たった部分が垢の様にポロポロ落ち始めていましたが、ビアフィンを塗り続けたところは相変わらず赤みがあり、塗る時もピリピリ、少しずつ浮き上がり始めた皮膚は茶色く変色し始めていました。
数日後別の治療で同じ皮膚科に行ったところ「貴方は治りが早いし綺麗ね、カサブタも殆どできてないわね」と言われました。
ビアフィンを使った箇所を見ると「あら、ここはまだまだね、ビアフィンちゃんと塗ってる？」と言われました。「ビアフィン塗ってないところが綺麗に治っててビアフィン塗ったところがここですよ」というと明らかに頭にクエスチョンマークが浮かんでいました。経過写真を残しておかなかったのが悔やまれます。
友人や知人にも広めようと何かあると「こう(湿潤療法)すると早く治るよ」と言いますが、「水道水で洗ってラップとワセリンで治るっておかしくない？消毒もしないの？それって日本の民間療法の一種？」と鼻で笑われることも多いです。
火傷をした人に病院に行ったら？と言っても「どうせビアフィン塗るか他の軟膏出されるだけだから予約するのも面倒臭い」と言われます。
靴擦れをした人に手持ちの傷パワーパッドを分けたことも何度かありますが、湿潤液を吸収して膨らんだ傷パワーパッドを見て「膿んできた」と言って剥がし(「違うよ」といってもぶよぶよとした見た目が気持ち悪い様です)、普通のガーゼが付いた絆創膏に変えてしまったりする人も多いです。
それぞれ「早く綺麗に治るのになー」とは思いますが、「人力車」しか知らない人に既存の概念を壊し、新しいことを教えるのはかなり難しいですね…。
また，以前「事前に在住先主治医に知ってもらっておく」というメールをいただきましたが，実際には不可能なことがわかります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0816-07:00-4）
2014/08/15
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。3番目の症例は以前掲載した症例ですが，7ヶ月後の状態が撮影できたので追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0815-06:00-1）
- 「ラーメン店で麺抜きオーダー」というメールです。
ラーメンですが、日高屋、幸楽苑、くるまや、すがきや（名古屋のチェーン店）では私は何度も「麺だけ無し」をオーダーしています。
ふつうの「中華そば」です。チャーシュー麺やタンメンは苦手なので、いつも一番シンプルなラーメンでの全麺抜きです。注文するたび、「値段は変わりませんよ」と念を押されますが、それでお願いしています。
「バカの３杯汁」でスープが好きなので、糖質制限する前から「半玉」でオーダーしていましたが、今はいつでも全麺抜きです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0815-06:00-2） - 「日本人と肉食」についてのメールをいただきました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0815-06:00-3） - 昨夜は見学に来られた中山先生（富山県）と練馬の［ブッチャーズ＋バル］で食事。美味しかったです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0815-06:00-4）
2014/08/14
【10:00】
- 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」について，今日の朝のメールに対する回答です。
米粒についての質問がありましたのでお答えします。
咀嚼 覚えてはおりませんが、ふだん通りなんで恐らく数回で嚥下してるはずです 年齢 50歳 炊き方 新米でしたのでそれなりに水を少なめにして、ふっくらとw 種類 こしひかり 時間 朝食だったんで７時頃からだったと思います （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-10:00-1） - 知人の三砂ちづる先生の新しい本です。私もちょっと登場しています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-10:00-2）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-1）
- TBSテレビの深夜番組【上田晋也が真相直撃！「ニュースの巨人」】に出演することが決まりました。8月18日夕方に収録（放送日はいつだったかな？）ですので外来は15：00までとなります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-2）
- 【糖質制限：食事を教えて下さい】に追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-3）
- 今日から2日間，富山県の中山先生が外来に見学にいらっしゃる予定です。そして明日は，熊本県の長谷川先生も加わる予定です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-7）
- 『やせたければ脂肪をたくさんとりなさい
』についての情報です。
早速、書評でとりあげられています
⇒【ホントにいいの？「やせたければ脂肪をたくさんとりなさい」】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-4） - 「ヤケドを自力で治しました」というメールをいただきました。
先日、豚皮を家で揚げておりましたら、弾けた油が腕にかかりました。一瞬のことなので、火傷にはならないかなと思いつつ、ハイドロコロイド包帯を患部より大きめにカットして貼り付けておきました。
次の日、水泡が出来ていました。
褐色の膜を取り除くんだっけ、と先の尖ったピンセット(一応、エタノールで拭いてみた)で膜をつついてみたところ、ピロリロリンと剥がれました。患部を流水ですすいだ後、水気をふき取って再度ハイドロコロイド包帯を貼りました。
余談:会社の水道水で患部をすすぐとしみました。家の水道水ではしみません。タンクを点検したほうがいいのかも。
私はかぶれやすいので5日目あたりから、火傷していない周りの皮膚にかゆみと腫れがでてきました。火傷した部分は順調に上皮化しています。
ここでハイドロコロイド包帯の使用をやめて、エアウォールに切り替えました。患部とかぶれた周りの皮膚にワセリンを塗り、大きめにカットしたエアウォールを貼りました。
ワセリンを塗っていても、貼りしろがあればエアウォールって剥がれないんですよ。なのに剥がすのにあまり負担がかからないので、重宝してます。
※湿布薬(例:サロンパスなど)とか、ガーゼとかを留める絆創膏にかぶれます。
かぶれの炎症は二日後くらいには治まっていました。リンデロンがあったので、ワセリンのほかに塗ってみようかと思いましたが、リンデロンがない時のためにやめておきました。
かぶれたとき(7日目)の画像をスマホで撮影しておいたので、添付します。今日現在(12日目)のも撮ってみました。
観察期間中、火傷の痛みは一切ありませんでいた。かぶれのかゆみはありました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-5） - 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」についてのメールです。
米粒の性質・消化方法が気になるので確認された方がいいかと。
1） 咀嚼しているか（歯はあったか、それとも入れ歯か丸のみか。内視鏡年齢だと入れ歯がかなりあり得るかと。あったら何回噛んだのか） 2） 年齢 3） 米粒の炊き方（よく炊いてあるか、何か添加物で固めているかなど、家の米かコンビニの握り飯かなど） 4） 米粒の種類（ジャポニカ米、大陸米など） 5） 検査した時間帯 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0814-06:00-6）
2014/08/13
【08:30】
- 先日，ちょっと紹介した『土の文明史』という本の中に，「タバコは，代表的な食用作物の10倍以上の窒素と30倍以上の燐を土壌から奪う。年間タバコを栽培すると，土地は養分が枯渇して何も育たなくなる」という一文があります。
なんか，同じような文章を前にも読んだことがあったぞ。そうだ，『砂糖の歴史』だ。そうそう，「サトウキビが環境に及ぼす影響も明らかになった。サトウキビの集中的栽培は土壌と地下水を消耗し，不可逆的な森林破壊の進行へつながった」という部分だ。
嗜好品であるタバコとサトウキビは他の食用作物に比べ，少量で莫大な収入になります（その最大のものがコカイン）。だから，大規模栽培されることになります。そしてそのどちらもが，他の作物より多くの窒素とリンを消費するのですから・・・。
もしかしたら，「嗜好品栽培と土壌」というテーマを追ってみたら新発見があるかも・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-08:30-1） - 「これは舌炎？」の最初に質問された方からの補足情報です。
知人に確認したところ、『舌先、縁は異常ありません』との回答です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-1）
- 「これは舌炎？」についてのメールです。
口腔外科です。
典型例ではないようですが、舌の後方ほぼ2/3の舌背部に発症し、楕円形を呈し、糸状乳頭、有郭乳頭の消失から、正中菱形舌炎ではないでしょうか。
舌炎とは言っても、真の炎症性疾患ではないので、特に治療の必要はなく、経過観察が一般的です。
なお、殺菌消毒剤の使用は、かえって逆効果だと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#） - 「これは舌炎？」についてのメールです。
もし写真の舌苔の斑のことを言われているのでしたら、病院に行くなら、耳鼻科にいくことをお勧めします
私も似たものが、よくできますが、後鼻漏があると、できてきてマクロライドなどの抗生物質を飲んで副鼻腔炎が治ると同期して消えていきますが、鼻炎になると、再び、できるのでどうにもなりません
上咽頭をバキュームできれいにしても消えますが、常在菌もなくなるでよくないと思います
先生もよくわかっていると思いますが、消毒液で治ったことはないですので無駄と思います
ただし、私は医師ではないので、耳鼻科の先生の診断を受けた方がよいです（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-4） - 「これは舌炎？」についてのメールです。
舌の写真ですが、あれは、単に 地図状舌 なのではないでしょうか？
気にしなくてよいかと思います。ふつうは症状がないのですが、これで何かあるときは、舌異常感症の併発を考えます。
一つ聞きたいのですが、症状があるのは、舌縁、または舌先ではないでしょうか？色が変わっているところではないと、考えます。
ちなみに なかなか、症状をとるのは手ごわいです。（心身症的なバックグランドがあるため、そちら方面の薬が必要になることがあります。）（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-7） - 「これは舌炎？」についてですが，今回の相談の方に当てはまるかどうかはわかりませんが，私の外来に来られる「ずっと医者から処方してもらった薬を塗っているけど治らない口角炎や口内炎」の患者さんで，歯磨きを普通のものから「合成界面活性剤が入っていない歯磨き」に変えるだけで症状が軽快する人が少なくないです。というか，それだけで治る人が結構います。
どうやら，「シャンプーを止めただけで頭の痒みとフケが止まった」とか，「ボディーソープを使わないでお湯だけで洗うようにしたら体の痒みと乾燥肌が治った」というのと同じで，無意識のうちに日常的に使っている日用品に含まれる合成界面活性剤による様々な障害には気が付きにくいようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-5） - 『世界怪魚釣行記』についてのメールです。
世界怪魚釣行に釣られました。先生のブログにエンタメ・ノンフィクションが出てくるひが来ましたね。
３年ほど前に、「本の雑誌」に高野秀行が『すごい』『ものすごく面白い』と書いているのを見て、読みました。たしかにすごかったです。キレイな写真も入ってますし。
特にたしかメコンで巨大ナマズに挑戦したときに、「釣り糸できん○袋をはさまれたまま、釣り上げる」ヤツ。「めちゃくちゃ痛いけどココでばらせはしないぞ」と痛苦しみ喜ぶところ。サイコーでした。なんでも真剣にやると良質のエンタメになる、というヤツでしょうか。わりと常識でわかるはんいの奇書中の奇書ですね。
そしてこの武石さんがすごいのは、現地のことばを覚えずに飛び込んでいること。南米・東南アジア・モンゴルなどに。本書を読むきっかけになった高野秀行は（ご存知かもしれませんが）コンゴやトルコやソマリアに行くにあたって、1-2ヶ月言葉を集中特訓して、結構使えるようになって飛び込む、と言っておりました。そのほうが現地で吸収できるものが違うから、という理由で。
一方、武石さんは全然頓着しないらしいですね。それもすごい。「サカナ」「ツリ」「デカイ」で話が通じるんでしょうか。それにしてはなんかいろいろな会話をしていたように本は書いてますね。
高野秀行も初期の探検物が作りこまれてないところが、エンタメとしてサイコーです。今がダメとはいいませんが、さすがにテイストが違いますね。ケータイもない20代のころと40代半ばの最近を比べてはしかたがないですけどね。
コンゴともよろしくお願いいたします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-3） - 「海外在住の熱傷患者」についてのメールです。
VAC療法に関し、医薬品医療機器情報提供ホームページで一般的名称に『陰圧創傷治療システム』と入れて検索すると、創感染など不具合が疑われる症例報告が、沢山出てきます。
⇒検索結果
VAC療法は浸出液の吸引により肉芽が上がってこないなど難治性の創傷等にはある一定の効果があるのかも知れませんが、一方でVAC機器の添付文書にも禁忌事項として記載されている通り、壊死組織には使えず、何でもかんでも創傷治療に広く使える代物ではないのが現実でしょう。
シリンジを使う方法は別かも知れませんが、VAC機器は大がかりなもので、基本入院患者でないと無理でしょうし。
よって、浸出液で湿潤環境を保ち、酵素により壊死組織の自己融解と治癒促進を図る湿潤療法と、VAC療法が同じと言うのは余りに乱暴と思います。
あくまでVAC療法は、湿潤療法の考え方の一部を使っている治療法であり、『イギリスでVAC療法を行っている』が、『イギリスで湿潤療法が行われている』にはならないと私も思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0813-06:00-6）
2014/08/12
【08:30】
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-1）
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，東京都葛飾区ののぞみクリニック／坂口文希先生を追加しました。これまで2回ほど見学にいらっしゃったとても熱心な先生です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#）
- 「全国保険医新聞に糖質制限の記事が」というメールをいただきました。
糖質制限食の記事がありましたので、ご報告いたします。
2014年7月25日付の全国保険医新聞の12ページ（最終頁）です。”新連載”「学術研究会up-to-date」第1回で、「糖質制限食の有効性と安全性」という、熊本県保険医協会の学術研究会の要約が掲載されています。最近1年以内に行われた、江部康二先生の講演をまとめたもののようですが、とてもよくまとまっていて分かりやすいです。
保険医協会は開業医・開業歯科医が会員のほとんどを占めていると思われます。年金制度もあるので、高齢の会員も多いと思われます。まだまだ年配の先生方は、「糖質制限なんて眉唾物、単なるはやりのダイエットで、本当は健康に悪いだろう」と思っておられる方も多いので、こういった記事がでると、糖質制限食の普及に役立つだろうとうれしく思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-3） - 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」についてのメールです。
「糖質は速やかに吸収され１２０分で１００％糖質に変わる」ですが、消化と吸収を別に考えれば解決するのではないでしょうか。ブドウ糖液と芋の澱粉では、”口に入れてから小腸で吸収されるまでの時間”が異なるはずです。
「（消化され小腸まで達した）糖質は速やかに吸収され１２０分で１００％血糖に変わる」というニュアンスだと思います。
ただし、江部先生のブログによれば
2012/02/27 16:19
「Carbohydrate,protein, and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004
直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」とあります。「速やかに」とは表現されていないのでは。
あと、「糖質は速やかに吸収され１２０分で１００％糖質に変わる」では、糖質が糖質に変わることになります...（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-4） - 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」についてのメールです。
> ２、糖質は速やかに吸収され１２０分で１００％糖質に変わる
「１００％血糖に変わる」の誤りでは、ないでしょうか？ １２０分でというのは、体内に吸収可能な単糖類を意味する糖質なのでしょうね
そもそも、多糖類は腸内の細菌群によって体内に吸収可能な単糖類に分解されて吸収されるもの
腸内細菌群は、人それぞれですし、食べた糖質による分解過程もさまざま...
現在は、GIという考え方が取り入られてますので、2004年の...てなが、古すぎてます
あるいは、語句の捉え方、あるいは翻訳ミス（英語ちんぷんかんぷんです）の類の気がします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#） - 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」についてのメールです。
一般人です。
糖質の消化が内視鏡観察下明らかに遅いのに血糖値が速やかに上がり、ADAが言う「2.糖質は速やかに吸収され120分で100％等に変わる」について以下のように推察してみました。
まず、
1. ADAがいう糖質は具体的には何をどう食べた場合なのか？糖質といっても色々あるので、パンやマッシュポテトは米飯や麺とは消化スピードが違うのではないでしょうか？
2. 胃に入った麺・米飯は全て消化されるのに時間がかかる件糖質を食べると血糖値が速やかに上昇するのは、消化が始まったら全て消化されなくても吸収が始まるからではないでしょうか？ そしてインスリンが追加分泌されるので、しばらくすると血糖値は安定し麺・米飯が消化され血中にダラダラ糖が供給されている間は血糖値を安定させるように分泌される。
消化が完了し、糖の供給が止まるとインスリンは血糖値を下げすぎてしまい空腹になる、小腹がすくということに（「たまごかけごはんの3時間」は食後3時間程度で「おやつ」になるのと符合しています）
おそらく俗にいう「腹持ちがいい」は「消化が遅い（悪い）ので血中に継続的に糖が供給されるため小腹がすきにくい」ということではないでしょうか。
これで、麺、米飯の消化の悪さと血糖値の変遷の説明がつきませんか？
よくある食後血糖値のグラフは、75gブドウ糖の一気飲みで試験してますからきれいな山になりますが、実際の食事で血中に供給される糖の量とインスリンの分泌量の関係は2.で考察したようなことなのではないかと考えます。
どうでしょうか？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-6） - アーモンドミルクについてのメールです。
低糖質のアーモンドミルクを紹介します。好みにより、甘味料を加えたり、black coffee と混ぜたりするとよいでしょうアーモンドミルクとはWikipediaによると「水に浸したアーモンドをミキサーなどで砕き、水を加えてガーゼなどでかすを漉した飲料である。牛乳と異なり乳糖とコレステロールを含まない」だそうです。
1) 筑波乳業 アーモンドミルク
栄養成分：200mLあたり124kcal
蛋白質5.4g, 脂質10.8g, 炭水化物2.2g, 食物繊維1.6g
2) アーモンド・ブリーズ、砂糖不使用
栄養成分：200mLあたり30kcal
蛋白質1.2g, 脂質2.4g, 糖質0.6g, 食物繊維0.6g（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-7） - 昨日書いた「海外在住の熱傷患者さんからの問い合わせ」についてのメールです。
在住先の医師が、ネットを見ながら治療をするでも良い様な...海外では、家庭医てながあるのでは？
がん治療の一つに高濃度ビタミンC点滴療法があります。日本在住のアメリカ人患者さんが、日本の主治医にこの療法の資料をそろえ嘆願したそうです。
日頃から、理解ある主治医をキープしておくことが大事ですね。熱傷の場合は、時間的余裕はないですから、事前に在住先主治医に知ってもらっておくことからですね
ネットに該当する症例があれば、それを見てできますね。
湿潤療法の英訳を調べたら moist wound healing だとか。写真付き英文サイトが、いくつかヒットします（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-8） - 「海外在住の熱傷患者」についてのメールです。
イギリスでは、湿潤治療やってますよ。それも結構まえから。Negative-Pressure Wound Therapy (NPWT: 「陰圧閉鎖療法」) がそれにあたると思います。やり方は何種類かありますが、最近ではVacuum Assisted Closure (VAC) 機器を使うのが主流で、これによってシステマティックな処置が可能です。VAC療法は英国に限らず世界中で広く行われていますが，VAC療法では熱傷は治療できません（これは顔面熱傷にVACを行ったらどうなるかを考えればわかります）。
また，VAC療法をしている医者はVACで傷が治るのを「湿潤状態の維持をしているから治った」とは考えません。そうではなく，「VAC療法だから傷が治る」「VAC療法の機器を使ったから傷が閉鎖した」と考えています。
その証拠に，日本でVAC療法を盛んに行っている医者は熱傷湿潤治療をしていないし，熱傷以外の外傷を湿潤治療しているわけでもありません。あくまでもVACをしているだけです（もちろん，個人的にVACも熱傷湿潤治療もしている医師はいますが）。
そういう次第で，イギリス在住の日本の方から「ヤケドをしましたが，皮膚移植しか治療法がないと言われました。どうしたらいいのでしょうか？」というメールを頂くことになるわけですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-11） - 昨日，見学にいらっしゃった嘉本先生によると，お昼を食べようかと居酒屋チェーン店の「はなの舞」でランチのチラシを配っていて，一番下に「定食のご飯抜きは200円引きとなっています」と書かれていたそうで，実際に食べても200円引きだったそうです。
ちなみに，この「はなの舞」の隣にある「大戸屋」ではかなり前から「ご飯ぬきね」と頼むと小鉢を一皿付けてくれるそうです。
練馬光が丘病院周辺では，「ご飯抜きランチ」が少しずつ広まっているのかも・・・。すごいぞ，光が丘団地。
「ラーメン二郎」でも「麺抜き」というのを出してくれないかなぁ。あのチャーシューと野菜だけで十分過ぎるボリュームだと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-9） - 先週末の豊橋での講演の移動の車内，スマホのKindleアプリで読んでいたのが『世界怪魚釣行記』という本です。これがムチャクチャ面白いんだよ。
秘境での大魚・怪魚釣りといえば開高健の『オーパ！』を思い出しますが，開高さんと武石さん（ちなみに私と同じ秋田県生まれ）の違いは，開高さんがチームを組んでの大魚・怪魚釣りであるのに対し（有り体に言えば「出版社のあご・あし付き」の豪華釣りの旅），一方の武石さんは一人で企画を立て，一人で旅行し，一人で怪物サイズを釣り上げようと悪戦苦闘しています。治安が悪かろうと，強盗事件が多発していようと，マラリアの流行地域だろうと，怪魚釣りたさに理性が吹っ飛び，出向いてしまうのです。
私のような小市民からすると，「いくら釣りが好きといっても，こいつはアホだ」となりますが（武石さん，失礼！），このアホ（武石さん，失礼！）がトンデモナイ大物を次々と釣り上げるのです。一本の釣竿で釣り上げる限界を超える大物を釣り上げる武石さんの姿はまさに感動的。
ちなみに，通常の読書では白黒のKindle Paperwhiteで十分ですが，この本だけはフルカラー表示のスマホかタブレットのほうがいいです。釣り上げた魚の美しさは白黒ではわかりません。
あと，ページのめくり方が「右から左へ」と通常のKindle本と正反対なので，最初ちょっと戸惑いました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0812-06:00-10）
2014/08/11
【11:00】
- 「.緊急内視鏡で見えるのは炭水化物だけ」についてのメールです。
以前、朝食に「卵かけごはん１杯＋塩おむすび１個」を食べた時の血糖値の経時的変化です。
時間（分） 血糖値（mg/dl） ０ 78 30 117 60 138 90 150 120 147 150 160 180 129 210 108 240 111 270 115 300 104 330 85
ADAの測定時には何gの糖質を摂取したのか解りませんが、胃内から蠕動運動により12指腸へ送られるために要する時間には、個体差がある・・・などと考えれば、
「１２０分で１００％」の確定するかのような文言自体に違和感を覚えます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-10:30-1）
【08:30】
- 最近，海外在住の方からの熱傷についての問い合わせメールを相次いでいただきました。熱傷を湿潤治療している医者は，日本国内なら最悪でも車を3時間は知らせれば医者が見つかりますが，国外となると東南アジアのいくつかの国を除けば全くゼロです。アメリカにもドイツにもフランスにも湿潤治療で熱傷を治せる医者はいません。
こういう場合，患者さんが自己判断でネットを見ながら治療をするか，現地の病院に行って皮膚移植されるか，2つに1つになります。日本に来ると言ってもすぐに来れるわけではありません。
こういう問い合わせをいただくたびに，どうしたらいいのか，いつも悩んでしまいます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-08:30-1） - 今日は静岡の嘉本先生が見学に見えられています。これで2度めの見学かな？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-08:30-2）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-1）
- 11月16日（日）の「山梨お口とコミュニケーションを考える会」で糖質制限の講演を行うことが決まりました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-2）
- こんな質問をいただきました。以前にも話題になった問題ですが，皆様はどのように考えますか？
最近、気になっていたことを １つ質問させてください。
ADA（米国糖尿病学会 2004）は、３大栄養素について、
１、血糖を上げるのは糖質のみ
２、糖質は速やかに吸収され１２０分で１００％糖質に変わる
これが、糖質制限食の大前提となっています。
ところが最近の内視鏡所見の記事では，２について、胃内の食物（炭水化物）残渣がかなりあること。それに比して、蛋白質は、速やかに、消化されています。（と考えていいのですよね） その食物残渣は、これから小腸に送られるわけですから、その後に血糖が上がる（はず）。
その辺は、どう考えたらいいでしょうか？ ２と矛盾します。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-3） - 昨日（8月10日）は愛知県の豊橋で講演でした。当初は10日の朝，東京を出発して昼過ぎに講演，講演終了後にまた東京に戻るという日帰り講演の予定でしたが，10日午前中は台風が直撃かも，ということで前日に豊橋入りしました。
10日午前中はかなりの風雨でしたが，帰りの新幹線に乗る頃には天候は回復して新幹線もほぼ定刻に出発。ところが，新幹線が新横浜を過ぎたあたりから空が真っ暗になり，東京駅に着いたら大暴風雨のまっただ中（18：10頃）。幸い，電車を乗り継いで自宅最寄り駅に到着した頃には雨は上がっていましたが，東京駅での滝のような豪雨を見た時は，ずぶ濡れ状態での帰宅を覚悟しましたね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-4） - 【衛星写真が物語るガザの破壊】
あまりの惨状に言葉を失います。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の基本的な考え方は「やられたら10倍返し」，「右の頬をつねられたら相手の左の頬をミサイルで吹き飛ばす」，「イスラエル兵1人の死はパレスチナ人100人の死で償わせる」・・・です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-5） - 【期限切れ肉、不衛生な油、虫がわいた米…ウォルマートの不正を従業員が内部告発―中国】
前回の「腐った肉もゴミも一緒くたにラインに投入」もそうでしたが，中国政府は外資系企業たたきに奔走しているようです。「儲け優先の外国企業が不正を働いている」という内部告発を奨励でもしているのかな？
でも，こういう報道を見て「そうか。外国企業が悪いのか。中国人従業員が不正するわけはない。中国企業製の食材なら安全」と考えるオメデタイ人はいないわけですよ。何しろ，年300万トンの下水油が流通して食卓に上がっている国ですから・・・。そういえば，下水油問題が1年くらい前からパタリと途絶えているけど，これも共産党の指示かな？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0811-06:00-6）
2014/08/09
【09:00】
- 9月27日（土）の「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」ですが，出足がちょっと遅いようです。残り枠14名とまだまだ余裕があります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-07:30-8）
【06:00】
- 9月27日（土）の「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」ですが，出足がちょっと遅いようです。残り枠16名とまだまだ余裕があります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-07:30-8）
- 先月，血液検査についてメールをお寄せいただいた方からのメールです。
以前、血液検査に行きにくいと書いて(、何件かのアドバイスを貰ったものです。いろいろと ありがとうございました。結局、半年ご無沙汰だった先生の所へ行って、血液検査をしてもらいました。
繰り返しになりますが、昨年11月から夏井先生の本の影響で、糖質制限をはじめ、最初のころは夕食には、トンカツ+サラダ、から揚げ+サラダ、サバカン+サラダさらには豆腐などを食べていました。昼食は、サンドイッチなどが大半でした。朝食も、パン、果物だったので、プチ糖質制限に近かったと思います。
今年の4月以来、いわゆる肉、卵、チーズ食に移行しました。献立が簡単ですから。 ただし、週末の朝昼は、どうしても炭水化物摂取となっています。パン、果物、麺類などです。
で、検査結果の比較です。
2013/12 2014/8 グルコース 110 102 尿酸 5.2 6.6 総コレステロール 163 265 HDL 50 66 LDL 86 188 中性脂肪 185 99 HbA1c(NGSP) 6.0 5.7
総コレステロール、LDLの値がHですが、個人的にはOKで薬を飲むつもりはありません。 この間の体重変化は、69→65kgでした。ただ、以前は基準値内だった、尿素窒素とクレアチニンが少々オーバーになったのが気になるところです。尿中タンパクは出ていません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0809-06:00-2） - 「糖質制限麺 ソイドル」についてのメールです。
最近「糖質制限麺 ソイドル」を楽天市場で購入しました。
これは素材が大豆のみで、糖質含有量が０．９gという驚異的な低糖質の麺です。元々ラーメン好きである私にとっては朗報でした。
商品レビューでは様々な感想が寄せられていますが、小麦の麺の食感には及ばないと個人的に思いました。（コシがあまりなく、ボソボソとした食感）
これからの商品開発に期待したいところです。
夕食時に、この「ソイドル」でラーメンを作ってみました。
・麺：ソイドル
・スープ：市販の塩スープの素（炭水化物含有量：３．９gと表示）
・チャーシュー（５００gの塊を購入。添付のタレは使用せず）
ところが・・・食後に「眠気」が発生。
数値上では、糖質量は１０gにも満たないはず。スープの素の成分表示は「糖質」ではなく「炭水化物」とされていましたが、それでも３．９gなのでそれほど大した量ではありません。チャーシューの糖質含有量は不明ですが、添付のタレは使用しなかったので、さほど糖質の影響はないと思います。
あくまでも推測の域を出ないのですが、塩スープの素に含有されていた「砂糖」が原因で眠気が発生したのでは、と考えております。同じ日の昼食に、ローソンの低糖質パン「ブランパン（糖質含有量２．６g）」を２個食べたのですが、やはり眠気が発生しました。
どちらも糖質含有量は数値上では大した事がないはずなのですが、「砂糖」や「小麦粉」が成分として含有されていると、場合によっては糖質多摂取に相当する事があるのでは、と体感しました。
この現象は、ここ最近の猛暑になるまではまったくありませんでした。酷暑による体力低下で、糖質に対する耐性が低くなったのでしょうか。同じような事を体験された方はもしいらっしゃれば、お教え頂ければと思います。（ちなみに、脂質・タンパク質の多量摂取時は「眠気」など無し）
余談ですが、塩スープを飲んだ後に「眠気」と同時に「恍惚感」も覚えました。糖質制限を始める前に、糖質多量摂取時に発生していた「恍惚感」が久しぶりに蘇りました。（先生が日頃提唱されているように、やはり「糖質（砂糖）＝新型コカイン」か）（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0809-06:00-3）
2014/08/08
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0808-06:00-1）
- 「エイ革の財布と名刺入れ」買っちゃいました。お店で見かけてエイ革の美しさに一目惚れし，一気に衝動買い！
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0808-06:00-2）
- 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
低下したと言うより、糖質に対して麻痺していた感覚が、本来に戻ってきたのではないのでしょうか。
夏井先生が以前書かれてましたが、糖質は煙草と同じ嗜好品だと私も思います。煙草を初めて飲もうとすると、最初は必ず拒否反応が出るかと思います。でも、徐々に馴らす事で違和感なく吸えるようになり、次第にはなくてはならないもの、中毒となります。
乳児までは母乳からケトン体を主に使っていたものが、離乳食と言う名目で徐々に炭水化物を摂取させられ、次第に糖質無しでは我慢出来ないようになるのでは。それが、糖質制限を始めることにより、糖質に対して麻痺させられてきた感覚が研ぎ澄まされてくるようになった結果ではないでしょうか。
私は煙草が嫌いなので本当のところは解らないですが、禁煙に成功された方は煙草の美味しい記憶を思い出せたとしても吸わないでいることが既に苦痛にならないようになるのでは？糖質も同じ事ではないのかしらと思いますが如何でしょうか。
ただ、一括りに糖質と言ってもその種類は様々ですね。ご飯が大好物の方が糖質制限をしてみて無性に食べたくなったのは意外にも食パンだったと伺い驚きました。同じ糖質でもお米よりも小麦の方が中毒性が高いように私は感じています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0808-06:00-3） - 「チーズの大量摂取でLDL-Cが上昇？」というメールをいただきました。
m3.comのカンファレンス、「糖質制限について」中の内容で気になることがありました。
⇒【スーパー糖質制限のみでは無理】
スーパー糖質制限のみでは無理
* ［投稿者] 糖尿病学会指導医
* ［疾患］一般内科疾患 ［主訴］ その他の主訴
当院でスーパー糖質制限をしているSPIDDM患者で、ランタス10単位/日でHbA1c 6％前後、GA 16％前後ですが、TC 500～700mg/dl、LDL-C 200～300mg/dlと著しい脂質異常を合併した中年女性の食餌調査をしたら、間食として大量のチーズを摂取していたことが判明しました。
チーズ摂取を控えたら速やかにLDL-Cは低下しました。食餌調査が必要と考えます。チーズ NEW
［投稿者] 糖尿病学会指導医
* ［疾患］一般内科疾患 ［主訴］ その他の主訴
チーズには飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が結構含まれていますので、当院の症例のように、連日数百グラムを摂取していればLDL－Cは上昇すると考えます。
ちなみに、FHや甲状腺機能低下、ネフローゼなどはチェック済みです。
管理栄養士による栄養指導も定期的に行っています。LDL-C高値とケトーシス以外の異常はありません。
当方糖尿病専門の開業医です。症例報告も考慮し、先生が御指摘されているようなことはほとんどチェックしたうえでの結論です。チーズ摂取を制限したら、速やかにLDL-Cは低下しました。管理栄養士もWOCナースも同じ穴の狢と考えている自分には眉唾モノの内容です・・・
そこで質問で申し訳ありませんが、
１） 大量のチーズ摂取でLDL-Cは上昇しますか？ ２） LDL-Cが上昇すると、ヤバイんでしょうか？ どなたかお詳しい方にご解説頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0808-06:00-4）
2014/08/07
【13:00】
- おちゃずけさんの「マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』~最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う！」ですが，東急東横線と田園都市線の電車内の広告（TOQビジョン）で，本日，明日，13日，16日，17日，26日頃，次のような宣伝が流れるそうです。
⇒【動画（3.3MB）】
また，アマゾンでのランクもさらに上がっていますし，レビューも2つに増えました。よかった，よかった。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-13:00-1）
【10:00】
- 【アメリカ人に肥満が多い理由が分かる、5つのチャート】
一人あたりの砂糖消費量は60kg（ちなみに日本の一世帯あたりの砂糖消費量は年間8kgくらいだったかな？）で右肩上がり，カロリーベースで見ると一番多い食物が穀物で作ったデザートで，次いでパン。そして砂糖タップリのソーダとエナジードリンク。5番目が国民食であるピザ（そういえば先日，「ピザは野菜である」という法案が通ってしまったアホ国家ですね）。おまけに，食べ物のサイズは年々巨大化しているし，ファストフード産業全体のコマーシャル予算は1兆円規模！ まさに国を上げてデブを製造しているとしか思えません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-10:00-1）
【07:00】
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-1）
- 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
私の感想は、ああ、人力車しか知らないんだな。という感じです。
かつて夏井先生が書いた文章をそのまま体現していると思いました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-2） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
化粧品も見る人が見れば、成分からだいたいどんなものかわかります。調べてみてたとえば合成界面活性剤が３種以上も入っていたら「やめとこ」となります。
以下、有効成分は抜いて、化粧品として見たらこうなるという私の感想です。
＜ゲンタシン軟膏＞
パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)
パラオキシ安息香酸プロピル(防腐剤)
流動パラフィン(油剤)
白色ワセリン(油剤)
「防腐剤２種も使ってー。そんな腐るような成分入ってないじゃん。念のため入れとこってか。使用期限短くしてもいいから、防腐剤抜いてくれないかな」＜タリビット眼軟膏＞
精製ラノリン(油剤)
白色ワセリン(油剤)
流動パラフィン(油剤)
「優秀だわ。ノー合界、ノーシリコン、ノー防腐剤。さすがです。目に入れるんだったらアタリマエか」＜ゲーベンクリーム＞
セタノール(乳化剤)
ミリスチン酸イソプロピル(油剤)
プロピレングリコール(保湿剤)
パラベン２種(防腐剤)
「パラベン２種も入っててありえんわ。乳化剤(界面活性剤)は成分の混ぜ合わせで仕方ないけど、お肌にならまだいいわ。傷など異常のある部分に使うのは厳禁だって、化粧品なら取説に書いてあるはず」ということになります。
ゲーベンを塗られちゃう患者さんは、お医者さんに「おかしくないですか？」って聞いたほうがいいのでは。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-10） - 「薬局泣かせの糖尿病専門医 その３」というメールをいただきました。
〇〇先生に罹っている患者さんです。⇒以前いただいた投稿
ＳＧＬＴ２阻害薬・・・スーグラ→ルセフィ→フォシーガ→アプルウェイ→アプルウェイ→デベルザとほぼ２週ずつ発売されたばかりのＳＧＬＴ２阻害薬サーフィン処方が出ました。アプルウェイとデベルザはサノフィと興和創薬の並売品で全く内容は同じなので在庫がなくすぐに患者さんに渡すためにと医師に問い合わせをしてデベルザをアプルウェイに変えてもらいました。変更してくれたのでほっとしました。
同じＳＧＬＴ２阻害薬でカナグルという薬が８月か９月に発売されるのでひやひやしています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-3） - 「緊急内視鏡で見えるのは炭水化物ばかり」についてのメールです。
胃の内視鏡で未消化の米の画像がアップされていましたが、炭水化物の消化吸収は小腸で行われるので未消化は当然です。たんぱく質は胃で消化されるので、短時間で胃から姿が見えなくなるのは当然でしょう。
俗に言う「食べ過ぎて胃がもたれる」原因に炭水化物があるという啓蒙に内視鏡画像は良いですね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-4） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
糖質sensitivityの閾値が低下する現象は私も感じています。
スタンダードとスーパーの中間くらいの糖質制限を二年半ほど行っています。
厳格に糖質制限出来ているときは、体調も良く思考もクリアになるのですが、半面、糖質を摂取すると反動がすごく、意識消失に近いレベルで眠気が起こります。糖質を取った後、数日は糖質を取っても眠気は軽いです。糖質を多く取ると、空腹感の増加や、甘いものに対する欲求が強くなります。
私の生活習慣と嗜好では糖質を完全に避けるのは難しいので糖質は嗜好品と割り切り、普段は出来るだけ糖質を避け、付き合いで食事をする時や、気が向いた時は糖質も食べる程度にするのがバランスが良いようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-5） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
糖質sensitivityの閾値低下は感じたことがあります。
もともと主食の制限、甘いおやつをやめる程度の糖質制限ですが、ある時お寿司を調子に乗って食べたら翌日、ものもらいになりました。偶然かと思っていましたが、しばらくたってまたお寿司に手を出すとふきでものが。
またしばらくたって麺類に手を出すと、口内炎が。
糖質制限をする前は普通に食べていた量です。やっぱり偶然ではない気がします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-6） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」について最初に質問された方からのメールです。
carb faceは糖質の摂りすぎで太った顔という大きな解釈もあるのですが、狭義には糖質を摂りすぎたことによる一時的な皮膚の炎症で、皺も肌内部のＡＧＥｓの産生によることがわかっています。
和菓子は糖質ばかりで確かによくないのですが、たまに食べたいなという欲求にかられます。 ゆるい糖質制限をしていたときも同じような変化は見られたものの、スーパーにしてから同じ量の糖質（正確にはあんこなのですが・・・）を食べると、翌朝主人に指摘されるほどの変化になってきました。 単に老化によって回復力が遅くなったのかもしれません。 それでも通常のスーパー糖質制限にすると2日ほどで元の顔に戻りますが、このまま歳とともに大好きな和菓子も食べられなくなっていくのかと思うと、少々さびしいです。
周囲にも糖質制限者が多くいるので、女子会はもっぱら「ジムでトレーニング→ステーキ→コーヒー」ですが、甘味を摂れないストレスを抱えてどんよりするより、たまにはケーキでもいいですね。 ありがとうございました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-8） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
「糖質sensitivityの閾値が低下」については、以前から私も知りたいと思っていました。セイゲニストの皆様、糖質制限前と制限後で、糖質を取った時の症状に変化はあるでしょうか？
私については、たまに糖質を取った後調子悪くなる（倦怠感等）ことはあるのですが、その程度が、糖質制限（スーパーとスタンダードの間ぐらい）を始める前よりもひどくなっているような気もします。でも気のせいかも知れません。糖質制限前は、体調と糖質とを関連させて考えていなかったわけで、ちゃんと比較はできないと思います。
ただ、眠気については、糖質をふだんよりかなり（麺類半人前とか）を取った後、異常に眠くなることが何度かありました。部屋の床で寝てしまったり、昼食後帰ってきて夕方まで寝てしまいしかも夕食後すぐ就寝、とか。こんな異様な睡魔は以前はなかったと思います。（ただし、こんなことはまれで、糖質摂取後も普通だったり、だるいけど眠気はなかったりという程度が多いです）
「糖質sensitivityの閾値が低下」するのであるなら、糖質制限による数少ないデメリットだなあと思います。もちろん、糖質を普段以上に摂らずに生活できる人は別ですが。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-9） - こんな質問メールをいただきました。いかがでしょうか？
傷と粘膜はどのように違うのでしょうか。
消毒薬の中には適応として傷の消毒はOKでも粘膜はダメというものがあります。粘膜から吸収されてショック等を起こすことがおるからだそうです。細胞がむきだしという点は同じだと思いますが、吸収能の違いでしょうか。
どちらにしても細胞障害があるわけで、使うべきではないですが・・。
些細な疑問ですが、教えていただけたら幸いです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0807-06:00-7）
2014/08/06
【07:30】
- 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
ゲーベンクリームのまたつづきです。かなり以前，「傷に塗る薬は目に入れても安全なものでなければいけない」という文章を読んだ記憶がありますが，考えてみたらアタリマエのことですよね。顔の傷に塗った薬が間違って目に入り，角膜と結膜に障害が・・・となったら大問題ですから。
ものもらいになったときに使う、タリビット眼軟膏～むかし処方してもらったのが家の常備薬になっていて、「そういえば、これは目の中に入れても痛くないな」と思って調べたら、やっぱり９割以上は化粧品に使うのと同じ成分で、界面活性剤、防腐剤、合成ポリマーは不使用でした。化粧品の成分としても安全なものでした。目に入れてしみる、痛い、という薬だったら患者は怒っちゃうから、ちゃんと配慮されているのね、と思いました。そういうものが薬品メーカーではちゃんとつくれるんだから、けがややけどの時に適応の外用薬も、これを見習ってほしいと思いました。けがややけどの時の外用薬は、しみたり痛くても仕方ないとメーカーは思っているんでしょうか？ 患者やお医者もそう思っているんでしょうか？ なんだかよく分かりません。
今度，ゲーベンクリームを使っている医者を見かけたら，「まず自分の目玉に塗ってみてください。それで何も起きなかったら患者に使いましょう」と言ってみるかな？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-07:30-1）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#）
- 「外傷を湿潤治療している医師」，「熱傷を湿潤治療している医師」に，岐阜県高山市の高山市国民健康保険久々野診療所／松久雄紀先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-3）
- 先月中頃，「胃の緊急内視鏡検査をしたら胃袋の中は米や麺類だけだったという内視鏡検査の写真をお持ちの先生はいらっしゃいますか？」とこのコーナーでお願いしましたが，二人の先生から写真を送っていただきました。ありがとうございます。食後，何時間経過しても胃袋は炭水化物だらけだということが見事に示されています。これでは，宴会のシメに雑炊やらラーメンを食べたら，確実に翌朝は逆流性食道炎などの二日酔い様症状でしょう。
まず，飲み友達でもあるスズキ病院の福島先生から送っていただいた写真。
40代男性、昼に寿司を食べた後4時間後に急に立てなくなるほどの腹痛が出現し救急車にて搬送された患者さんです。当院外来医が胃アニサキス症を疑い、私が緊急内視鏡検査をしました。
食べてから5時間後の内視鏡画像ですが、寿司ネタは見事に消化され、魚の面影はまるでありませんが、シャリだけは見事に残っています。これを見てもご飯が如何に消化が悪いかが分かります
次いで，神戸逓信病院の安藤先生から提供いただいた写真です。なんと，食後17時間後でも米の飯は胃袋に居座っています。
50歳台男性
数日前から心窩部痛あり。7月31日（前日）18時ころ夕食摂取。8月1日11時に胃内視鏡検査：食物残渣多し、ほとんどが炭水化物（米飯・・）ではないかと
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-6） - 「ゲーベンは悪くない」について，中日新聞の記者，林さん（熱傷治療の問題を熱心に記事にしている方です）のメールです。
私も十ヶ月前にゲーベンを使った人体実験をした者として、新聞に載せた結果をあらためてご紹介したいです。
ゲーベンの痛みを示す、赤のプラス印にご注目を。ちなみに、実験から十ヶ月が経ちましたが、ゲーベンと乾燥放置はいまだに跡が残っています。湿潤治療したところは、二ヶ月以内に周りの皮膚とほとんど変わらないくらいに治りました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-2） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
ゲーベンクリームでやけどが治るなら、化粧品塗っても治るのじゃないかと思いました。(実験したくないですが)以前にも書きましたが，皮膚科で使われている全ての塗り薬の安全性と有効性について，全て実験をやり直すべきだと思っています。「安全であり有効性もある」塗り薬は全体の何割あるんでしょうか？
ゲーベンの成分が化粧品そっくりだったので、むかしからあるかゆみ止めＭも調べてみたら、やっぱり９割以上は化粧品の成分と同じでした。成分の多い順に合成界面活性剤、防腐剤、合成ポリマーでした。これではお肌に悪すぎて、化粧品ならば選びたくありません。塗り薬は化粧品以下？？ 頓用だからいいの？？
塗り薬メーカーさんも「合成界面活性剤不使用」で商品を仕掛ければヒットすると思うのに、そこそこ売れているからこれでヨシとしているのか、メーカー同士の横並び体質なのか、薬品の許認可が厳しくリニューアルが難しいのか、フシギです。
化粧品メーカーはベンチャーでもいいもの(肌にやさしい、皮脂膜を無駄に破壊しないetc.)をつくればコンセプトを理解する愛用者に支えられます。薬品メーカーは、そういうわけにはいかなそうですよね。薬の許認可は厳しそうだもの。またそうでなくちゃ国民はコワイですし。でも一度許認可が通ってしまうとずっとOKだから、化粧品ではよろこばれない成分が塗り薬にはいまだに大量に入っているのでしょうか。
昭和時代に許可されてOKだったことでも、平成になってグレーっぽいとわかったことはきっとあるはずですから、商品改良努力もしてほしいものです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-4） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
おまんじゅうで顔色が悪くなることは、私はありません。(差がわかるほどモトがよくないので)女子会といえば，「豚皮揚げを食べる会」で知り合った糖質制限的女子の皆様が，オフ会と称して盛んに女子会（居酒屋に集まって，終電まで食べて飲んで喋っているだけ，という噂も・・・）を開いているそうです。何しろ糖質セイゲニスト揃いでスタミナと体力がありますから，バリバリと肉を食べては何時間もおしゃべりをしているんだとか。
投稿の方はすごく美肌だから、少しの悪い変化にとても敏感になってしまうのではないかしら？
きれいに化粧して美肌力アップ、スイーツ女子会を計画してはどうでしょう。糖質ダメージを上回る効果はありそうですよ。「肌、きれいねー」「あなたこそー」の堂々巡りのおしゃべりが楽しい。禁断の糖質を食べて、笑ってスカッとして、きっとますます若がえります★（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-5） - 「糖質sensitivityの閾値が低下」についてのメールです。
昨日のメールにあったCarb-faceってたんに太った顔ということではないでしょうか。糖質の取りすぎでしわとか湿疹がある状態ではないと思います。湿疹はともかく，しわとか皮膚の張りという意味では、糖質制限というより、それを行う上で何を食べるかに依存すると思います。
例えば、菜食主義は老けて見えると言われるようですし、コレステロールリッチな卵とか脂質を十分に摂る人一般には若く見られると言われると思います。あまり直接に糖質の有無には左右されないのではないでしょうか。
MEC食の渡辺先生によれば、甘いものを食べるのであれば、和菓子より洋菓子だそうです。それは、脂質などの栄養が含まれているからだと。アイスなどたまには良いようです。
和菓子は糖質オンリーだからだめだそうです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0806-06:00-7）
2014/08/05
【14:30】
- 9月27日（土）の「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」ですが，参加希望者は4名で，残り枠21名となっております。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-10:00-1）
【08:30】
- 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
夏井先生が書かれたように、実験は、半分ずつ行うべきだと考えます。
私も以前、猫に思いきり引っ掻かれ、10㎝ほどの傷ができた際、半分はバンドエイド、もう半分はオプサイトを貼布してみたことがあります。夏井先生がご自分の腕で実験された写真を見たからです。
結果は、オプサイトに軍配。痕形もなく、数日で綺麗に治りましたが、他方は痂皮形成し、2週間たっても痕が残りました。
何事も対照群との比較、分析がないと、「考察が甘い」と学会でも不採用になります。
この方は28日経っても痂皮形成し、赤みも残っていて、その後綺麗に治ったのか心配になりました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-08:30-1）
【07:30】
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-1）
- 『百姓から見た戦国大名』 (黒田基樹，ちくま新書) についてのレビューを追加。以前書いたのと大して変わっていませんが・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-5）
- 江部先生からのメールです。
パブリックコメント制度（意見公募手続制度）に基づいて、政府が、食品表示基準（案）についての意見募集中です。詳しくは江部先生のブログをお読みください。
せめて『義務化は、「炭水化物」ではなく「糖質」とする』くらいは確保したいですね。
⇒【食品表示基準（案）についての意見募集】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-6） - 次の要領で「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」を開催します。参加ご希望の方は私にご連絡ください。
●日 時 ： 9月27日（土）14:00～ ●会 場 ： 静岡市清水区の某所 ●定 員 ： 25名 ●どういう会？： このサイトの左側カラムの一番下を参照 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-9） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
「1週間近く水疱が残っていたから、ゲーベンによる害から守られた。毎日洗っていたから、ゲーベンによる害から守られた」とういだけであって、最初から水疱をすべて除去してからゲーベンを塗っていたら、非常に痛く、治りも悪かったのだと思っておりますが、如何でしょうか。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-2） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
あのやけどはゲーベンクリームが治したと彼女は思っているみたいでしたが、実は「傷につきにくいタイプの滅菌パッド（プラスモイスト？）」がやけどを治したと考えなかったようですね。
毎日水で洗って、ゲーベンクリームを塗らず「傷につきにくいタイプの滅菌パッド」で治療したらどんなに快適で早くやけどが治ったか知りたくなりました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-3） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
「ゲーベンクリームは悪くない」拝見して愕然としました。自分で実験して、誤った考察する人がいるのですねぇ。
痛みを感じている時点で、組織障害が発生している訳ですし、症例写真を見ても28日目でも、未だ痂皮が確認されています。
湿潤療法なら、２週間で上皮化しているのではないでしょうか。正に、この治癒遅延がゲーベンの悪影響と思います。
素人の私でも、解りました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-4） - 「ゲーベンは悪くない」についてのメールです。
ネットの恩恵で、なんでも調べられます。私は化粧品の成分をよく調べるので、化粧品のようにゲーベンクリームを調べてみました。ゲーベンクリームの成分を見ると，明らかに合成界面活性剤が入っています（界面活性剤なしにクリームは作れないし・・・）。界面活性剤，特に合成界面活性剤は細胞膜を破壊します。だから，ゲーベンクリームは創傷治癒阻害効果はあっても，創傷治癒促進効果は持ちません。簡単な化学，簡単な生物学です。
ゲーベンクリーム１ｇ中１０ｍｇが有効成分、スルファジアジン銀という殺菌作用があるものだそうです。残りの９９０ｍｇは添加物で、セタノール、ミリスチン酸イソプロピル、プロピレングリコール、メチルパラベン、ブチルパラベンです。これらは全部化粧品の成分と同じものです。
セタノールは乳化剤＝水と脂を混ぜ合わせるもので、化粧品の成分を混ぜ合わせたり、皮脂を壊して肌と化粧品のくっつきをよくするために使われます。添加物の１番最初に載っているところを見ると、この乳化剤がいちばん多い成分だと思われます。それだけでも、化粧品だったらアウトです。皮脂を壊して肌乾燥を促す成分がいっぱい入っているということだからです。パラベンは石油系防腐剤＝化粧品の保存のためのもの。でも、最近では蓄積毒性があるのではないかということが言われており、聡い女性はパラベンフリーを選んでいます。
添加物の最後に、その他４成分と書いてあり、もしこれが化粧品だったら、何が入っているか恐くてとても買えません。
化粧品には例外なく「傷など異常のある部分には、お使いにならないでください」と注意書きがあるのに、化粧品と同じ成分のゲーベンが、どうして素肌よりダメージのある傷、やけどに使えるのかと疑問です。これが化粧品だったとしても、選ばれません。この成分をやけどに直接塗って治っていくとすれば、皮膚の自己治癒能力ってほんとにすごいのねと思うばかりです。
塗り薬を作っているメーカーは、良心的な化粧品メーカーを見習ったらどうかと思ってしまいます。今はネットで成分を知られて、素人にも調べられるんです。
だから，【ゲーベンクリームは悪くない】のブログを書かれている方が今後また火傷をする機会があったら，こんなインチキ実験ではなく，「傷の半分はゲーベンクリーム，残り半分はワセリン」を塗布する比較実験してみてください。比較対象のある実験を計画するのが，科学の第一歩ですから。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-8） - 【都市は人を引寄せる、2千年前から同じ】
「都市」の定義は定まったものがありませんが，私は人間集団の発展の歴史から，「非食料生産人口が食料生産人口を圧倒している地域社会」のことではないかと考えています（「圧倒」の定義もまた曖昧ですが・・・）。
穀物栽培開始以前のホモサピエンスは，10～数10人程度の集団で暮らし，集団同士が出会うこと自体がほとんどなかったと考えられています。狩猟採集では一定面積で暮らせるヒトの上限はそのくらいだったのでしょう。
その後，小麦の栽培が始まり，特に灌漑耕作が普及すると，小麦はその高い生産性から狭い耕地でも多数の人間を養えるようになり，安定した水源を求めて人は近い場所に集まって暮らすようになります。これが「集落」の誕生です。当初，集落は食料生産社の集まりでしたが，乾燥地での灌漑のためには大規模な水路管理や土木工事が必要となり，それらの専門の職能集団が生まれ，大規模な工事を立案・実行するための職能集団も必要になり，集落は次第に多種多様な職能集団に分かれていきます。そして，食料生産に従事しない人間が増えていきます。余剰作物がそういう人間の生存を可能にしたから，という言い方もできます。人類文明の発達は，実はこの「都市の誕生」と表裏一体だったと考えられています。
ちなみに，次に紹介する本は，暇ができたら読んでみようと考えている本です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0805-06:00-7）
2014/08/04
【07:00】
- 昨日から読み始めたのが『土の文明史』（デイビッド・モントゴメリー）です。まだ最初の方しか読んでいませんが，メソポタミア文明から始まるさまざまな古代文明が誕生し，衰退し，消滅していった経過を「土壌」という面から解明していく良書です。
これまでも『古代文明と気候大変動』，『気候文明史』，『渇きの考古学―水をめぐる人類のものがたり』など，さまざまな面から文明の栄枯衰退を分析した本を読んできましたが，これらから得られた知識を統合すると，さらに大きな視点から文明史が俯瞰できるかもしれません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-07:00-1）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-1）
- 11月15日（土）に横浜市薬剤師会講演会で湿潤治療の講演をする予定です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-2）
- 糖質制限の講演用スライドをバージョンアップしました。最新版は8月2日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-3） - 外来診察室で流しているマイナー・ピアノトリオで新たに購入したもの。
◆ Peter Madsen ◆ Re-Trick ◆ Rich Thompson Trio （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-4） - 7月27日に放送された日本テレビ『専門家100人が出した答え』についてのメールです。
何故か見る角度が違うだけで、否定にも肯定にもなってしまうのです。仲先生は前回のテレビでの対戦（？）のあと，楽屋裏で，「実は私，糖質制限に反対というわけじゃないんだけど，なぜか，反対の方で出演してくれって頼まれたの。そして，先生にまともな反論一つできなかったです。糖質制限は正しいと思います」と仰られておりました。実は，今回の日テレの番組でも日テレ側から「糖質制限反対派としての出演」依頼をしたそうですが，「私は糖質制限に反対していません」と回答され，出演見送りになった模様です。
⇒【Takuro Mori Official Blog】
【日テレ『炭水化物ダイエットは有効？無効？』- HbA1c・血糖値を下げる『糖質制限食』】
【糖質制限実践マニュアル ダイエット外来の実践ノート】
以前TVタックルで夏井先生と対戦？された仲 真美子氏は宗旨替えされたようですが，TV大好き森田医師はやっぱり否定したのでしょうか？
また，森田豊先生は「一般人」枠でなく「文化人」枠での出演と思われますので，森田先生は台本通りに喋っているだけで，森田先生ご自身の考えや心情とは無関係の「台本に書かれたセリフ」と考えたほうがいいと思います。
今回の日テレの『専門家100人・・・』と，前回のテレビ朝日の『侃侃諤諤』は番組作りの基本的スタンスが違っています。
『侃侃諤諤』は賛成派と反対派の両極端を番組上でバトルさせて勝ち負けを判定，というスタイルでした。しかし，今回の『専門家100人・・・』では「両極端の二人がバトルする，というスタイルは視聴者から飽きられている。両論併記の形で中立的な番組にしたい」というスタンスで番組が作られています。これは，糖質制限についての社会全体の受け止め方が変化していることを受け止めてのスタイル変更，と考えるべきでしょう。
言い方を変えれば，『侃侃諤諤』は「（まだ世の中に知られていない）糖質制限を知ってもらうために作った番組」，『専門家100人』は「すでに専門家の半数近くが認めている，という現状を踏まえての番組」です。
結局，糖質制限については「知っている人・実践している人は肯定」，「実践していない人・立場上否定しないといけない人は否定」という状態だと思います。だから1年前の番組では肯定派が1割くらいだったし，先日の番組では半数近くが肯定派です。これは単に，糖質制限を知っている人と実際に行っている人が増えただけでしょう。
そしてこれこそが，今回の番組で俎上に上げられた他のダイエット法（りんごダイエット，ココアダイエットなど）と，糖質制限の最大の違いです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-5） - こんなメールもいただきました。
こんなブログ記事を見つけたのでご紹介皆様は上記のゲーベンクリームについての解釈のどこがおかしいかわかりますか？
【ゲーベンクリームは悪くない】
ゲーベンクリームを使用しても（少しピリピリ痛かったけれども）深化せずにⅡ度熱傷が治癒した症例。ゲーベンクリームは（ちょっと痛いけど）傷に固着しないガーゼなら大丈夫かも。
【『地震の癖』（角田史雄著、講談社＋α新書）の内容について】
地震の癖のプルームテクトニクスはずさんなデータ選択に頼っているという意見のブログ（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0804-06:00-6）
2014/08/02
【08:00】
- 「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，京都市中京区の［京都市立病院内 新館1F 自販機販売］を追加しました。
なんと，病院内の自販機コーナーで売られているそうです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0802-08:00-1）
2014/08/01
【08:30】
【07:00】
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］に3例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0801-06:00-1）
- 「インスリンは血糖を下げるためのホルモン」と考えられているが，これこそが最大の誤解ではないかと思う。インスリンはたしかに血糖を下げるが，それは結果として血糖を下げただけで，本来の作用は全く別だ。その「本来の作用」を果たす途中経過に，血糖が高ければ下げてしまうだけだ。そして，この「インスリンの本来の作用」は恐らく，多細胞生物発生の根幹に関わっているはずだ。
・・・というわけで，次の追求すべきテーマはこのあたりかなと。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2014-08.htm#0801-06:00-2）