2013/10/31

【12:30】

　【認知症のアルツハイマー型、生活習慣病と関連】
　九州大学の清原教授，「ご飯の少ない食事パターンが発症リスクを減らすようだ」と多少はまともなことを言っているのに，その後に「高齢者には和食に牛乳・乳製品を加えた食事パターンがおすすめだ」と言っちゃ帳消しですね。なぜ，「ご飯を食べると認知症になるよ」と言えないのでしょうか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-12:30-1）

　【発症リスクを上げる？　下げる？　冬場のうつと甘いモノの関係】
　「糖質過剰⇒うつ病」というのは糖質セイゲニストの間では常識ですよね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-12:30-2）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
　まだ80例ほどなんですが，熱傷を部位別・年齢別に並べてみると，受傷部位と年齢の相関がよくわかります。「炊飯器熱傷」は1歳3ヶ月に多発しているし，体幹部熱傷が多いのも乳児です。どちらも，親の注意で防げた熱傷ではないかと思います。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-1）

　「子供の熱傷と親の責任」についてのメールです。

　お母さんやお父さんを、先生のところに受診させるように動かしているのは、ネットという巨大な口コミですね。
　一次医療機関にとって口コミほどおそろしいものはなく、しかも今はネットであっという間にひろまりますから、すごい世の中になったものだなと思いました。
　医療におけるパターナリズムなんてとっくに崩壊しているので、今子どもを育てているお母さんお父さんたちが、いざ自分たちが医療を受ける側に立つようになれば、情報収集に腐心されるでしょうし、必然的に医療側の研讃が今以上に求められるようになる気がします。

　こどもの火傷もケガも（病気も）親の責任という考え方はありますが、受診された親御さんたちを怒って責めても、何にもならないので、今はまったくしていません。2回続けてタバコ誤嚥で受診してきた子もいたので、事故が親御さんの行動の変容にはいたらなかったのだな、と思いました。
　事故は偶発的に起こることも、家庭環境から必然的に起こることもありますが、医療者ができることは、きちんと治療の道筋を作ってあげることと、次の事故が起こらないように対策を練ってあげること、啓蒙活動に努めることかなと思います。たとえ半径500ｍの範囲であっても。いわゆる、微力ながら地域医療に貢献しますっていうのですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-2）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。

　ランキング１位　おめでとうございます。アマゾンでは２～４週待ちになっています。
　私は、予約で入手したので、即日読了！ＦＢで紹介させていただきました。プレゼント用は、改めて楽天で申し込みました。

　これまで、わかってはいたが、根拠が言えなかった部分が氷解、納得しました。江部先生の「パーフェクト」、「医療の巨大転換を加速する」と合わせて、糖質制限を継続するに当たり、私のバイブルとなるものと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-3）

　外来見学の感想メールです。

　初回の半日見学直後に、「絶対にもう一回1日見学させて頂きたい」と思う外来見学でした。
　初日の半日の見学後，勤務先の病院で同僚の先生方にもホームページや直後に購入した「医療の巨大転換・・・」（私自身も読ませて頂いた上で）早速御紹介したところ皆さん大変興味を持たれていました。
　私はある日の帰路バスの中で『炭水化物が人類を滅ぼす』を読ませて頂いていた時に，あまりにその内容の面白さ引き込まれてしまい、生まれて初めてバス停をひとつ乗り越してしまいました。
　そして「炭水化物は・・・」は読んでいる途中からある意味「哲学書」ではないかとさえ思えて来ました。これからも「湿潤治療」だけでなく「炭水化物（糖質）制限」も私の周囲の方たちにどんどん御紹介して行こうと考えております。同業者も本物を探しているのだと思います

　外来見学については、著書やホームページの豊富な症例の写真で充分日常診療に参考にはなりますが、実際の外来の雰囲気や夏井先生の説明のされ方を是非拝見させて頂きたかった事や、患者さん達が実際どのように喜ばれているかを拝見したくて、どれについてもとても得るものが多い見学になって、やはり追加して1日見学をさせて頂いて良かったと感謝しております。
　外来終了後にちょっとだけ「宇宙創成」にまつわるお話しをさせて頂いた時、夏井先生が普段お読みになっている書物のジャンルの広さだけでなく、どのジャンルについてもとてもお詳しいので驚きました。

　都心でこんなにオープンな形で外来見学をさせて下さっている訳ですから，「我々医療者がこのチャンスを活かさないのは何とももったいない」と思いますので周囲の同業者にも教えて上げたいと思っています。そして夏井先生のように「1）シンプル　2）痛くない　3）患者さんを安心させてあげられる」医療を今まで以上に実践して行こうと思いました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-4）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）は2度目の増刷が決まりましたが，これに伴い，本の帯をこのように変更しましょう，と光文社から提案されました。
　「ダイエット本だと思わせて，買ってもらおう」作戦がアリアリと見えてちょっとあざといですが，まぁ，これもありでしょう。本というのは書店でお客さんに手に取っ手もらわないとどうしようもありませんからね。「お気軽ダイエット本だと思ったら，広範はすごく小難しい本だった。騙された！　でも，面白かった」というのが理想です。

　ちなみにamazon.co.jpではずっと「2～4週間待ち」と表示されていますが，光文社からは十分量をamazonに出荷しているそうです。もしかしたら，amazon側の表示が追いついていないだけと思われます（amazonではよくあることですね）。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-5）

　【「JTショック」広がる＝雇用、税収減を懸念―地元自治体】
　わずか30年ほど前までは，「タバコは大人のたしなみであり，おとなになったらタバコを吸うものだ」というのが日本を含む世界の常識でした。その証拠に,1980年ころまでに作られた映画を見ていると，登場人物の大半は喫煙しています。
　しかしその後，タバコは単なる嗜好品であり，不必要なものであり，逆に健康被害をもたらすものだ，という考えが広まり，それが常識になりました。これもパラダイム・シフトの一つです。
　そして，パラダイム・シフトが起きた時，旧パラダイム（＝タバコは人類の必需品）を前提としたタバコ産業は廃れていくのは当然です。明治維新後，刀鍛冶の需要が激減したのと同じです。そして，旧パラダイムに最後までしがみついていた人は，転換に取り残され右往左往することになります。これが「タバコ産業で収入を得ていた自治体」に相当します。21世紀に入った時点ですでに，タバコ産業には未来がないことは明らかだったのに，まだまだタバコ産業は大丈夫，と考えていたのでしょう。

　タバコ産業に起きたことが，糖尿病治療業界，穀物生産業界，砂糖生産業界に起きる可能性はゼロではありません。何しろ糖質（炭水化物＋糖類）はタバコ同様「健康に悪い嗜好品」なのですから。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-6）

　【14歳少女「Facebookのみんな、うちで誕生パーティやるから来てね！」→200人が押し寄せて暴徒化、家の被害総額470万円に】
　以前にも同様の事件が何度も起きているのに，Facebookにそんなの書いたら危ないよ，と友人が忠告したのに，「自分だけは大丈夫」と思っちゃうんでしょうね。
　高い授業料だったと諦めるしかありません。何しろイギリスは「フーリガン発祥の地」なのですから。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1031-06:00-7）

2013/10/30

【07:00】

　今日は都内の澤本先生が見学に見えられる予定です。澤本先生は2度目の見学かな？

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。動物咬傷では抗生剤投与も創洗浄も，創感染の予防には全く無力であることを証明する1例もあります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-1）

　「子供の熱傷と親の責任」についてのメールです。

　小児科医です。
　熱傷とは違いますが、親の責任ということでは、小児では｢誤飲｣もよく問題になります。こどもの誤飲で一番は、タバコです。
　ぼくが研修医だったころ(今から25年前ですが)、タバコの誤飲は100%親の責任ということで、｢見せしめ｣のため、親の目の前で、胃洗浄をしろと先輩医師から教わりました。
　そのときは、盲目的にそれが正しいと信じ、救急外来に来たタバコ誤飲のこどもに、母親を付き合わせたうえで、胃洗浄を繰り返していました。胃洗浄、さぞかし苦しかったでしょう。こどもは、だいたい1歳くらいですが、全身の力を振り絞っておお泣きします。洗浄チューブが喉を刺激することがあると、オウェ、オウェッと嘔吐反射が誘発されます。一回でも吐いてしまえば、止めたっていいようにも思いますが、｢見せしめ｣ですから、｢お母さん、あなたは大変なことをしたんだよ。その罪を全身で感じなさい。｣と言わんばかりに、儀式は続けられます。横にいる母親の反応ですが、体を震わせ、大粒の涙を流しながら、｢ごめんね、ごめんね。｣とこどもに謝り続けています。当時は、恐ろしいことですが、その様子を見て、満足している自分がいました。夏井先生が言うところの｢ドSドクター｣です。ただ、爽快感はありません。治療者としての喜びも全くありませんでした。母親を懲らしめるという目的がしっかり達成できた、それだけだったと思います。今思うと、本当に申し訳ないことをした、その気持ちでいっぱいです。

　このようなことは、当時、ごく普通に、日本や他の先進国でも行われていたと想像します。もちろん、これは大きな間違いだったのです。何しろ、そんな儀式をしたところで、タバコの誤飲は減らなかったからです。また、現実的に、ほとんどのタバコ誤飲は、無症状のままです。誤飲量が多ければ、自発的に吐き気を催し吐いてしまいます。その場合は、さすがに点滴しながら回復を待ちますが、ほとんどの場合、洗浄するまでのことはないのです。洗浄したところで、回収できたタバコの葉と、十二指腸に押し流してしまった葉、どっちが多いか、よくわかりませんから。

　基本的に、今のお母様方は一生懸命子育てをしています。むしろ、背負いすぎている感じがします。母親として、妻として、職業人として、24時間フル回転しています。自分の時間を犠牲にして、｢親の責任｣を果たそうと、必死になっています。ただ、余裕が無さすぎます。また、情報が簡単かつ大量に手にはいる時代に翻弄されすぎています。自分自身の人生を生きていない、何かに追われるように生きている、そんな感じがします。その結果かもしれませんが、不安やうつ状態に陥って、向精神薬を服用しているお母さんも珍しくありません。

　これ以上、母親を追い詰めてはいけないと思います。母親が倒れれば、こどもも倒れます。そして、わたしたちの未来もなくなります。個人的には、女性がキラキラと輝いていて、思わず視線を奪われる、そんな社会であってほしいと思います。｢半径500メートル｣以内の影響力しかなくても、みんなで力を合わせれば、日本全国だってカバーできます。医療関係の皆様、笑顔溢れる日本を目指して、前に進みましょう。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-3）

　「子供の熱傷と親の責任」についてのメールです。

　形成外科医です。
　私も自分が独身で身近に子供がいない時には、親に対し「なんで？」と苛立つ思いが強かったように記憶しております。その思いをぽろっと当時の上司の前で口にしたとき、即座に諌められました。

「やけどをさせた親は、ただでさえ自責の念でいっぱいなのだから、医者がそんなことを言ってはいけない。
　特にその場にいた親、たとえば母親なら、その場にいなかった父親や祖父母からも責められていることだって少なくない。
　主治医が追い詰める側に回ってどうする。」

　この上司の言葉で、それ以降少しはましな形成外科医でいられたような気がします。
　自分自身が親になってからは、反論された先生のおっしゃる通り、いかに子供というものが予想を超えた動きを示すものかを思い知らされています。
　同時に、だからこそ親は想像力をフルに働かせて、子供を危険から守らねばならないのだとも感じます。残念ながらこの想像力が明らかに足りない親もいるのは確かな事実です。
　啓蒙活動で得られた知識が、多少なりとも子供を守る足しになればと祈りながら、自分のクリニックの待合室にティファール熱傷の新聞記事をコピーして置いている私です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-2）

　「半径500メートル」についてのメールです。

　夏井先生の「半径５００メートルの患者さんを救う」ということば、私の心の師匠　マザーテレサも同じことをおっしゃってるんですよ。
　彼女は「どうやってインドの貧しい人を救うか」ではなくて、「目の前のこの人の為にどうしたら？」という思いが原点でした。でも、その人の為にと働いていると、その一人の人が世界に通じていくのです。
　彼女にはたくさんの奇跡が起こります。「この人を温めてあげるためにふとんが欲しい」と思っているとふとんを寄付してくれる人が現れたり、、、笑えるほどそんなことがあります。

　そういう偶然＝奇跡、シンクロニシティが起こるのには、その人の生き方がすごく関係しているのだと思います。
　静かな使命感？なんでしょう？　　そんな気持ちになったとき、誰でも案外一度や二度は、そんな奇跡が起こったことがあるのじゃないかと、私は思うのです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-4）

　糖質制限関連のメールです。

　スポーツ雑誌NumberDoに、カーボローディングについて糖質制限的な内容の記事が載っていて、その冒頭部分がwebでも読めると教えてもらったので、これは夏井先生にも知らせなきゃとメールをした次第。
　持久走の前には炭水化物をドカ食いしましょう、といういつもどおりの記事かとおもいきや・・・
　　　　⇒【レース前にカーボローディングは必要か？】

　あと、糖質制限中に糖質ドカ食いをすると、簡単に体重が増えるのはやっぱり水分をいっしょに貯めこんでしまうからなんですね。
　それにしても、ポッチャリ・ムチムチ体型のスポーツ栄養士って指導を受ける側の気分はどうなんだろうなぁと思ってしまいます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-5）

　先日，外来見学に来られた方からの感想メールです。

　前回の相澤病院での見学から随分時間が経過していたのですが、小児科並みの乳児・幼児の熱傷患者さんが多くなっているのには大変驚かされました。
　ネットで検索されて夏井先生の外来に受信された患者さんが多くやはり患者さんが痛みが少なく、痕が残らない（植皮をしない）治療を望まれているのだと実感しました。
　実際に喜んでおられる親御さんの姿などを見ると、初心を思い出し熱くなりました。

　治癒までの期間を『納期』として明確に説明されているのには、目を見張りました。一般的な仕事では『納期』の回答は、ごく当たり前のことですが、少なからず今までの医療現場では、明確な『納期』回答の概念が無かったように思います。
　この『納期』回答が、先生の外来を受診される患者さんにとって，すごく安心感に繋がっているのだと思いました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-6）

　「炊飯器熱傷」についてのメールです。

　暇があれば、このサイトを拝見して、物の見方を再確認させて頂いています。
　炊飯器・オーブントースターは不要について。うちはIHコンロですが、同様に炊飯は圧力鍋を使い、魚焼きグリルでパンを焼いています。魚焼きグリルで焼きナスやグラタンもできます。以前は炊飯器を使ってましたが、子供が圧力鍋のご飯が美味しいと言って、自分で圧力鍋を使い、炊飯器を使わなくなったため、人にあげてしまいました。IHコンロでも炊飯機能ついてますから、普通の鍋でも大丈夫です。
　電磁波とか、気になることもあるでしょうが、子供が使っても火事の心配がないし、子供の自立にも大助かりです。やけどもしてないです。
　ガスコンロに限らずIHコンロでも、何とかなりますって伝えたくて、メールしました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-7）

　【NEC 軽量ノート LaVie Z 説明会。軽量化への取り組み。幻のAndroid MGX 披露】
　こりゃ，マジすげえわ。13インチで795グラムという「ありえない筐体」はこのようにして実現したのか。鳥肌モンだぜ。このマシンを実現させた技術者魂とチャレンジ精神に応えるのが，ガジェット好きの使命ってもんだ。
　amazonの予約開始したら，いの一番にポチります。値段なんて見ないでポチります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1030-06:00-8）

2013/10/29

【12:00】

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）ですが，発売開始から12日目で2度目の増刷，つまり3刷りとなり，出版部数は合計4万部になります。とりあえず「初刷分が売れ残って残って困ったなぁ。叩き売りでもするしかないかなぁ」状態にならなくてよかったです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-12:00-1）

　「子供の熱傷と親の責任」についてのメールです。

　小児のヤケドさせちゃうわけ？？の投稿に反論いたします。湿潤治療を取り入れて9年目になる内科医です。
　私には5人の子供がおり実体験としてわかりますが、子供は親の想像を超えた動きをして熱傷や外傷をおってしまいます。大丈夫と思って高いところにおいていたヤカンを椅子を押して移動させ登ってさわってしまう2歳児や，見守っていたにもかかわらずカップラーメンをこぼして両手に2度熱傷を負った7歳児が我が家にもおりました。子供は予想がつかないあるいは親の予想を超えた動きをします。
　やけどをさせてしまった親はとても後悔しています。その親を責める気にはなりませんし，むしろ，子供の家庭内での事故のパンフをお渡しして説明することが再度の事故を防ぐ方法ではないでしょうか。
　医師が親に対して怒りを煮えたぎらしても何の解決にもなりません。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

【11:30】

　ちょっと珍しいタイプの熱傷患者さんが受診。パンを温めようとして袋ごとレンジでチンをして，取り出そうとした時に袋の口を閉じる金色の紐みたいなやつ（カラータイというらしい）が溶けて指にくっついてヤケドしたそうです。
　ちなみに，救急外来の医師から「何でヤケドしたのですか？」と質問され，説明に困ったそうです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-11:30-1）

　糖質制限関連のメールです。

糖質制限については劇的に体系がかわりいいことづくしなのを実感していますが、今日違う視点で糖質制限の良さを実感してきました。

　わたしは３か月に１回、歯医者さんに定期検診に行っています。その歯医者さんは口腔ケアに非常に熱心で、歯肉に炎症がひどかったり、口の中の状態が悪いと、大人でもブラッシング指導がはいります。
　糖質制限前は、どうしても一部に歯肉炎があり、検査の時に出血することが多かったのですが（寝る前の歯みがきは１０分近くかけてました）、糖質制限をしてからは、多少手をぬいても、ほとんど歯肉炎にならなくなりました（スーパー糖質制限ではないですが、夕食は糖質抜きのことが多いです）
　そして今日わたしを見た衛生士さんは

「歯肉もすごく引き締まっていて状態がいいんですが、よほど長い間歯みがきをされてるんですか？」と逆に質問してきました（笑）

　そのときは横にされて顔にタオルをかけられていたので、「ええ、まあ・・・」と適当に答えてしまいました。
　そのときふと、小学校で働いていたころ（今は高校の養護教諭ですが）、子どもたちに指導していた「歯に良いおやつ、悪いおやつ」というのを思い出しました。
　検索したら花王さんにのってました。
　ただおもしろいのは、花王さんは「ミュータンス菌は、砂糖から酸をつくり」と書いていて，ライオンさんは「食べ物の中に含まれる糖質（とくに砂糖）を代謝し、プラークの内部で酸をつくります」とあります。
　花王さんは、歯に良いおやつは炭水化物…と書いているので、ミュータンス菌は砂糖限定で酸を作る・・・ってことでしょうか？？
　いずれにしろ、糖質に対する評価が変わってくると、「歯によいおやつ」っていうものも、変わらないといけないですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-11:30-2）

　熱傷症例についてのメールです。

　形成外科医です。
　本日紹介の熱傷症例、13歳の手背熱傷
　8月24日の、真っ白な創面を見たら、熱傷専門医はただちに、tangensialだ！というに違いありません。それが、9月には赤くなってくるのですから、これは見たことがある人でなければ、信じられないでしょう。
　しかも、湿潤療法しないと、そうはならないのですから・・・

　それにしても、提示される症例の中で、小児のヤケドについてはいつもいつも腹が立ちます。なんで、ヤケドさせちゃうわけ？？と。
　受傷機転が書かれているので、想像できるのですが、親は、なぜそんな小さな子供の近くで、熱いものをいじるのか？　あるいは、なぜ、そんなことを、子供にさせるのか？　などと、いちいちパソコンに向かって、怒っています。（ひとりごとですが）
　先生は、外来で、そういうとき親御さんには何と話すのですか？
　最近私もきつい口調では言わなくなりましたが、胸の中では怒りが煮えたぎっているのが、もしかしたら、顔にでているのかもしれません。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-11:30-3）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。どれほど熱傷患者が多い外来なんでしょうか。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-1）

　見学に来られる先生のうち，糖質セイゲニストが非常に多いです。昨日静岡県からいらっしゃった山河先生もそうで，なんと15キロ近くの減量に成功したそうです。太っていることがコンプレックスだったそうですが，15キロ痩せたら人生が変わった，と喜んでいらっしゃいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-2）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。

　高齢糖尿病患者です。
　諸事情で一気読みは出来ませんでしたが、昨日ようやく読み終わりました。
　「あとがき」で、中学生時代に「マックスウェルの悪魔」を読破したとあり、とにかく驚きました。私がこれを読んだのは２０代（四十四五後年前）は過ぎておりました。当時、講談社で「ブルーバックス」シリーズが始まり、「マックスウェルの悪魔」はかなり初期の大ヒット作と記憶しております。中身はとにかくあのイラストに強く惹かれました（笑）。
　先日、我が屋の蔵書類を一気に処分しましたが、そのなかで「ブルーバックス・シリーズ」は４０冊は超えていました。懐かしさと、今このもう古典とも言えるこのシリーズを誰が読むのかしら？と思いながら見送りました。講談社のこのシリーズの貢献度は計り知れないと思います。

　天才が生み出す「書」はとにかく「仮説」です。仮説なくして科学はあり得ないわけで、「炭水化物が人類を滅ぼす」はまさにこれに類する書籍と考えます。

　天才といえば、編集と読書の天才として私は「松岡正剛氏」を尊敬しております。（夏井先生と松岡氏との対談もありかな？）
　さまざまなジャンルにおける書評を記しておりますが、「生代編」というジャンルの中に先生が興味を引くような書評が沢山あります。
　例えば

Ⅰ　エルビン・シュレディンガー著　「生命とは何か」
Ⅱ　コンラッド・ローレンツ著　「鏡の背面」
Ⅲ　デズモンド・モリス著　「裸のサル」
Ⅳ　久保田博南著　「電気システムとしての人体」
Ⅴ　田中力著　「脳の中の水分子」
Ⅵ　クロード・ベルナール著　「実験医学序説」・・・・・・等々（殆どは私の趣味の領域だけど・・笑）

　そのうち、「実験医学序説」の書評の一部を紹介します。

ベルナールがぼくを襲ったメッセージは、次の言葉にあらわれている。とくに説明は不要だろうとおもえるので、列挙する。いずれも実験の哲学になっている。いま、こんなことが書ける科学者は一人もいない。

［1］実験は客観と主観のあいだの唯一の仲介者である。（唯一の、というところがベルナールなのだ）
［2］直観または感情が実験的構想を生み出す。（感情はベルナールの出発点である）
［3］実験家は精神の自由を保持しなければならない。（いま、科学者で「精神の自由」なんて言えるか）
［4］実験は哲学的疑念に立脚している。（ベルナールはデカルトをベーコンの上においていた）
［5］偉大な科学者とは新しい思想をもたらす者のことである。（新しい思想が科学なのだ）
［6］偉大な科学者とは誤謬を破壊した人のことである。（誤謬の訂正じゃない、破壊だ）
［7］実験的方法は科学を支配している非個人的権威を自分自身の中から引き出すのである。
［8］実験的方法とは、精神と思想の自由を宣言する科学的方法である。（方法、それがベルナールの魂なのだ）
［9］実験家の質疑的推理を帰納とよび、数学者の肯定的推理を演繹とよぶのである。（帰納法と演繹法のアクロバティックな定義）
［10］数学的真理は意識的絶対的真理であって、実験的真理は無意識的相対的真理である。（ああ、すごいことを指摘する人だ）
［11］われわれは疑念をおこすべきなのであって、懐疑的であってはならない。（これはまさに哲学者の言葉である）
［12］実験的見解は完成した科学の最終仕上げである。（実験ですべてがファインアートになっていく）
［13］統計学に立脚しているかぎり、医学は永久に推理科学に止まるであろう。（いまこそ医者が銘記すべきだ）
［14］科学と科学者はコスモポリタンである。（まさにその通り、であってほしい）

　こういうことが言えるので、本格的な科学者というものは燦然とし、断然としているわけなのである。

　以上の意見はまさに「夏井先生の主張と同じである」と感じている今日この頃です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-3）

　「半径500メートル」についてのメールです。

　昨日の記事を読んで、つっこみを入れたくてメールします。半径５００メートルではなく、１０００キロに住んでいる私の場合も夏井先生の本とブログに遭ったおかげで救われました。そしてこんな楽しいことにはなっていなかったでしょう、
　今年１月に左手薬指の爪を木にはさんで取れてしまったのが、消毒しないで、ワセリンと穴あきポリ袋できれいに痛みも無く良くなりました。怪我したときに思わず喜んでしまうのは変ですね、

　そして、糖質制限ですが、１年半で、私自身は、身長１５９体重１０キロ減で５２キロ、腹回り１２センチ減で７０センチ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎（胸やけ）、鼻炎、アレルギーのような身体の痒みが無くなりました。歯も糖質をとらないと歯垢の付き方が全然違います。歯茎の色もピンク色に変わり、先日知り合いの歯科技工士さんに２０代の人の歯茎みたいと言われました。味覚も随分変わり、炭酸水がおいしく飲めます。
　そしてこの糖質制限の話をしたら、６４歳男性、２０年以上脂肪肝の治療を続けていたけれど、良くならない、１０年ぐらい前から血圧、血糖値が上がりだして、糖尿病の薬４種類、どうにかしなければと思っていたら、聞いたその日からピンときたこれだと、やってみると。１ヶ月後会った時痩せて調子もいいと、ダメならまた元に戻るだけと言いながら、
　米はそれから１粒も食べてないと、ただ食べるものを変えただけと、食材や調味料の糖質量など、私より詳しくなっていました。そして４ヶ月後には、なんと

ＧＯＴ	１４４	１４
ＧＰＴ	１９０	１３
γＧＴＰ	８７	１６
血糖	１３６	９８
ＨｂＡ１Ｃ	６,８	４,９

　すごかったですね、治っちゃいましたよ、本当によかったです。夏井先生に出会えたからですね、私はそう思っています。

　そして「流れとかたち」読み終わりました。いやーよかったです。目から鱗何枚も落ちました、最後の「運に恵まれる」のはデザインの現れだ。これにはしびれました。
　毎朝起きてすぐ、コーヒーを飲みながら、先生のサイトを見るのが日課です。

　私は基本的に「自分ができることは半径500メートル」と考えています。ただ，高速に移動する手段（車や鉄道，飛行機）ができ，インターネットが発達したため，半径500メートルが半径5キロメートル，半径500キロメートルに広がっただけで，私がしていることは基本的に「半径500メートル」時代と同じです。
　「とりあえず半径500メートルの患者さんを救おう，何とかしよう」と考えると，患者さんを具体的に思い浮かべられ，肩の力が抜けて程よい脱力モードで仕事ができます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-4）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。
　夏井ファンです。読後感は…
先生、何の専門医でしたっけ？

そもそもお医者さんなんですか？？

仕事をちゃんとしてたら、他の分野でこんなに博学なはずはない、きっと不真面目なお医者さんに違いない(笑)
こんな疑問を覚えるほど、縦横無尽かつ深遠な内容で、本当に目の前に迫る人類への危惧と、皮肉を言いつつそれを救おうとする先生の愛を感じました。
名著！！
　「きっと不真面目なお医者さんに違いない」⇒⇒⇒ううむ，バレたか！
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-5）

　今日は仕事が終わった後，早稲田の藤原書店に向かい，3人の先生方と「医療大革命」というタイトルで座談会の予定です。どういう話の流れになるのかまだ知らされていませんが，アドリブで何とかなるでしょう。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1029-06:00-6）

　見学された先生からの感想メールです。

　患者の説明、処置の段取り、症例に応じた処置の方法など、書籍で実感しにくかったことをいろいろ拝見でき、たいへんためになりました。
　看護師さんとの息もぴったりで感心いたしました。
　そして何より、うわさにもきいておりましたが、子供への対応が秀逸でした。私はもともと子供の扱いが苦手で、子供が比較的多い当科でいつも四苦八苦しておりました。おもちゃの効果もあると思いますが、それ以上に先生の対応の仕方が素晴らしいためと思います。なかなか先生のようにはいかないと思いますが、大変参考になりました。
　また、糖質制限、瑞光メディカルの話なども聞けて、おもしろかったです。
　今回見学に行って本当に良かったです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

　1年以上経過を見ている大腿熱傷の子供さんがいます。私のところに来るまで1ヶ月間，他院で軟膏治療をされたため，肥厚性瘢痕を生じ，その治療を行っています。
　当初，前医での「軟膏ガーゼ治療」に伴う激痛の記憶が消えず，とにかく大変でした。おもちゃで一緒に遊んだり，子供さん本人にわかりやすく根気強く説明したり，子供の希望を最大限取り入れたりして，なんとか1ヶ月で診察室で笑顔を見せてくれるようになりました。

　そういうことをしながら診察しているため，子供の母親とも雑談したりすることになりますが，ある時「どちらの幼稚園に入れたらいいか迷っています。一つはきちんとお受験に向けて勉強などを教えてくれるところ，もう一つは幼稚園の中でウサギやモルモットを飼っていてのびのびが方針のところ。どちらがいいでしょうか？」と相談されました。
　私は即座に「ウサギにしなさい」と言いました。この子の性格からすると，ウサギのほうが合っている気がしたからです。
　それともうひとつ，「動物を飼う」ことは大変な労力と知識を必要とする行為です。それも自分のために飼うのでなく，園児のためにです。園児たちに動物に触れて楽しんで欲しいとか，情操教育とか，いろいろな理由付けはできますが，いずれにしても「動物を飼う」のは大変なんですよ。つまり，「園児を楽しませるためには，どんな努力も厭わない」というのが幼稚園の方針なんだろうな，と思いました。だから，「ウサギの幼稚園にしろ」とアドバイスしたわけです。
　そして現在，その「ウサギのいる幼稚園」に通っているそうですが，子供も幼稚園が大好きだし，お母さんも満足しています。そして何より，2ヶ月に一度，外来に来るたびにその子が成長していく様子がわかるんですね。
　孫の成長を楽しみにするおじいちゃんって，こんな気分なんでしょうね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

　13ヶ月，毎日酷使してきた Lavie Z ですが，一週間ほど前から「AC電源に繋がないと起動しない」というバッテリー瀕死状態です。もちろん，本体は問題なく使えますが，バッテリー交換ができない機種なので（専門業者に持ち込めば交換してもらえるかもしれませんが），そろそろ後継機の購入を考えています。選考基準はもちろん「薄くて・軽くて・シャープで・エッジが立っているもの」ですね。
　この基準で行くと，「11インチで世界最軽量」を誇る VAIO Pro11 か，11月21日発売予定の「13インチで驚異の800g切り」を誇る NEC Lavie Z か，Microsoft の Surface Pro 2 あたりが候補になりますが，「薄くて・軽くて・シャープで・エッジが立っているもの」といったらやはり Lavie Z かな，なんて考えたりします。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

2013/10/28

【07:30】

　今日は静岡県の山河先生，都内の冨澤先生が見学に見えられる予定です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-07:30-1）

　昨日，書店で見つけたちょっと面白そうな本。読んでみたい本がどんどん増えていきます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-07:30-2）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-1）

　湿潤治療の普及をライフワークとされている＜火傷の治療日記＞の鶴田さんからのメール。

　こちらの知恵袋の質問者さんも、24日に「救世医」夏井医師に救われていますので報告しておきます。
　こういったコメントがあると、回答するのが一層楽しみになります。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-2）

　『一生太らない体をつくる噛むだけダイエット』の渡辺先生からのメール。

　夏井先生、江部先生、私が新聞に掲載されました。
　イタリアの全国紙レプブリカの夕刊より18/10/2013
　世界から注目されるかも。
　　　　●【イタリアの新聞（Cibo, se va in crisi il mito giapponese）】
　　　　●【日本語版はこちら】

【日本の食伝説の危機】
　日本人の長寿の秘訣は、健康的な食生活だと長年言われてきた。脂肪分が少なく、野菜の多い食生活である。しかし近い将来、日本食の評判は覆るかもしれない。その食こそが現代の日本人を襲う数々の病気の原因だと主張する医師が次々と現れている。
　内科医である渡辺信幸医師は、1993年に沖縄にやってきた。長年長寿を誇っていた県ゆえ、健康な人が沢山いると思いきや、目にしたのは肥満と高血圧の多さだった。現在沖縄はメタボリックシンドロームで日本一の県となっている。
　時には重病人を運ぶヘリコプターが間に合わず、渡辺医師は目の前で患者が死んでいくのを見た。この経験から、沖縄の人々を健康にするための試行錯誤が始まり、20年後、ある結論に達する。いわゆる「沖縄クライシス」＝肥満と高血圧の増加は、一般に考えられているように食生活の欧米化のせいではなく、むしろ「日本化」であるというものだ。

　沖縄の人々は昔から豚肉をたくさん食べていたが、その後コレステロールを恐れるようになり、本土の食生活を取り入れるようになった。肉を少なくし、野菜と米を多く摂取するものである。今日、日本女性の平均寿命は86,41歳で世界一だが、1950年には60歳であり、欧米よりずば抜けて低かった。渡辺医師は、日本人の寿命が延びたのは欧米化した食、たんぱく質と脂質に富む食生活のおかげだと主張する。
　彼は2つの簡単なルールに基づくダイエットで、彼の90%以上の患者を痩せさせることに成功した。そのルールとは、肉・卵・チーズを積極的に食べ炭水化物を制限することと、血糖値の上昇を緩やかにするため、ひとくちを最低30回噛むことである。たんぱく質と糖質の量の計算に基づき、カロリー計算の強迫観念は忘れるというこのダイエットは、パラダイムシフトである。
　結果は、奇跡だった。高血圧や糖尿病の薬から自由になった患者がたくさん居るのだ。渡辺医師の外来には多くの人が押しかけるため、診察には数ヶ月待たねばならないこともある。

　栄養学は時とともに変化し、新説が出るたびにそれまでの通説が覆される。高タンパク食に対する批判もあるが、渡辺医師のように糖質を問題視する医師も居る。糖尿病とアレルギーに特化した京都の高雄病院の理事である江部康二医師は、この分野のパイオニアである。肥満の真犯人についての本は何十冊も出版されており、夏井睦医師は「炭水化物が人類を滅ぼす」というショッキングなタイトルの本を出版している。溝口徹医師のように、精神疾患と血糖値の関係を指摘する医師も居る。糖質を過剰に摂取すると、細胞の老化を招くだけでなく鬱も引き起こすと言うのであれば、日本の高い自殺率と食との間に、関係性を求めることができるのかもしれない

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-3）

　糖質制限関連のメールです。

　web版の日経についに出ましたね。
　　　　⇒【覆るか、肥満の定説　原因はカロリー？炭水化物？】

＞肥満の犯人、カロリーか炭水化物か　米で実験へ
＞覆るか、肥満の定説　原因はカロリー？炭水化物？
＞日経サイエンス
＞結果が出るまで１年近くかかる見通しだ。

　だそうです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-4）

　先日，『炭水化物が人類を滅ぼす (光文社新書)』の担当編集者ほか数名で上野で打ち上げ宴会をしたんですが，二次会として私がよく行くアメ横隣の通りにある「東屋」に行きました。似たようなお店はこの通りにいくつもありますが，このお店が内装が一番きれいで料理も普通に美味しく，値段も安く，何より店員さんがテキパキしていて気持ちよく飲食できるからです。
　そこに同席した方が家族で再び食べに行かれたそうです。

　家族で東屋へ行ってきました。
　「小さい子供連れですが大丈夫ですか？」という問いにも笑顔で大丈夫ですよ！と気持ち良く対応して下さり、2階の少し奥まった席に案内してくれました。お陰で覚悟していたタバコの煙もそれ程気になりませんでした。空いていても、給仕し易い様に端っこから席を埋めていく飲食店も少なくないので、この時点でかなり「やはりこの店…デキる」と思いました。
　子供用に頼んだ厚焼き卵や焼きそばは、味付けが程良くて、子供達にも好評でした。子供食器が用意されているのも助かりました。
　メニューは小麦粉がダメな夫にも選択肢が多く、どれも美味しかったです。先生オススメの揚げ銀杏は今回も絶品でした。
　上野はよく行く街なので、素敵なお店を知ることが出来て嬉しいです。教えて頂いた他のお店にもおいおいチャレンジしてみたいと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-5）

　糖質制限関連のメールです。

　江部先生の理論を実践し、減量を体験したものです。
　糖質制限をメタボ、2型糖尿病の患者さんに指導しています。肝臓内科専門医ですので、脂肪肝やNAFLD、NASHの患者さんにも大変効果があると思っています。

　nature medicine の最新号にも腸内細菌層と糖尿病の関連のような論文が出ていました。全文は入手できていませんが、ますます先生の著書を読み込んでみたいと思った次第です。

Metabolic Disease Puts Up a Fight: Are diet and exercise helpful for the heart?. Julie A Lovshin & Daniel J Drucker
Nature Medicine 19, 1216-1217 (2013) doi:10.1038/nm.3370 Published online 07 October 2013

Metabolic Disease Puts Up a Fight: Microbes, metabolism and medications. Eleftheria Maratos-Flier
Nature Medicine 19, 1218-1219 (2013) doi:10.1038/nm.3373 Published online 07 October 2013

Kamikubo先生のブログでも、5月に腸内細菌叢と脂肪蓄積との関連を紹介されていました。

The gut microbiota suppresses insulin-mediated fat accumulation via the short-chain fatty acid receptor GPR43 Ikuo Kimura, Kentaro Ozawa, Daisuke Inoue1, Takeshi Imamura, Kumi Kimura, Takeshi Maeda, Kazuya Terasawa, Daiji Kashihara, Kanako Hirano, Taeko Tani, Tomoyuki Takahashi, Satoshi Miyauchi, Go Shioi, Hiroshi Inoue & Gozoh Tsujimoto
NATURE COMMUNICATIONS | 4:1829 | DOI: 10.1038/ncomms2852

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-6）

　【怖いくらいに万能、「ダクトテープ」の便利な25の使い方】
　23番目に「ダクトテープを貼ってイボ（疣贅）を治す」方法が紹介されています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1028-06:00-7）

2013/10/26　・・・／[07:30]

【07:30】

　「ワセリンのみのスキンケア」についてのメールです。

　1歳児の母です。ワセリン基礎化粧品化計画実行中です。
　ワセリン、ヘアワックスにも使えます！　ファイバー系のボリュームヘアは無理ですが、まとめる系のしっとりヘアには良いです。手にちょびっとつけて水で濡らし、こすって伸ばしながら髪に馴染ませるとまとまりやすくなります。
　椿油やオリーブ油も同様の効果と思いますが、酸化しない分、悪影響がないと思っています。
　頭から足先までワセリン1つで完了です！

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1026-07:30-1）

　「トリガーポイントブロック」関連のメールです。

【日々裕々】
　痛みの生理学についてのブログですが、夏井先生の事にふれてあったので、僭越ながらメールしました。
　夏井先生=救世医…言い得て妙！
　私が救世医かと言われると極めて疑わしいです。私が救っているのは，あくまでも私の周囲半径500メートルの人間だけですから。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1026-07:30-2）

　糖質制限関連のメールです。

　５０代　２型糖尿病　主食抜き糖質制限　NGSP5.8 糖質３０グラム付加１時間後血糖値２２０の男性です。
　「炭水化物が人類を滅ぼす」夢中になって読み終わりました。腸管と共生細菌の関係が非常に興味深く、糖質制限に出会った時と同様に琴線に触れました。
　調べてみると、腸管細菌叢と肥満、インスリン抵抗性、糖尿病との関連があり、耐糖能を改善させるとのこと。
　　　⇒【http://kamikubo.exblog.jp/17774905/】

　早速試してみようと、どなたかが紹介しておられたミヤリサンの服用を開始しました。ここからはお食事中及び食前の方は読まないほうがよろしいかと。
　用量通り食後６錠を服用し、３時間経過後便意をもよおしトイレに。最初は通常の便通でしたが、途中から水のような状態になりました。ただし腹痛は全く感じませんでした。状態を確認すると、水面に５ミリ～１０ミリ前後のグレーの断片状の物体がいくつも漂っていました。(撮影する勇気は湧きませんでしたが。)
　話は飛びますが、キッチンの排水溝に付着するヌルヌルの物体は、無数の細菌がコロニ－を形成した物と聞いたことがあります。腸管内壁にも無数の俗に言う善玉菌悪玉菌が同様の状態でコロニーを形成している気がします。今回服用したミヤリサンは胃酸の影響も受けずかなり強力なようで、腸管内の先住菌を大量虐殺し、コロニ－落とし(腸内環境改善?)を行ったのかも。
　糖質制限程の劇的な血糖値改善は無理でしょうが、しばらくの期間継続服用し、共生細菌の働きによりじわじわとコップの水が溢れるように耐糖能が改善すると良いのですが。
　お目汚し大変失礼いたしました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1026-07:30-3）

2013/10/25　・・・／[06:00] ／[08:30]

【08:30】

　「乳児熱傷患者の発熱」に関連してのメールです。

　小児科医です。
　小児科は寒くなればかき入れ時です。たとえインフルエンザが流行ってなくとも、患者さんが増えます。当然ほとんどが風邪です。体が寒さにビックリして免疫機能が落ちるのか、ウイルスの至適発育温度になるのか、よくわかりませんが。私ら末端の小児科医は季節労働者だと言っています。

　マスクは効きます。外来でマスクをするようになってから、風邪をひかなくなりました。糖質制限を始める前からです。以前話題になっていましたが、登下校の時に全校生徒にマスクをさせたら、インフルエンザの患者が減ったという報告がありました。なんで？と不思議でしたが、保温と加湿ということなら、納得できると思います。

　スポーク外傷の先生のコメントは、そうそうとニヤニヤしていました。いつも子どもに心をくだいて、いかに楽しませるか工夫を凝らしている先生ならではですね。そんじょそこらの小児科医より、ずっと子どものことを知っていらっしゃるなあと思いました。
　以前下腿の低温火傷でずっと痛い痛いと大騒ぎしていた男の子のことを思い出しました。その節は先生にメールで相談を受けていただきました。ありがとうございました。子どもは大人ほど我慢するとか、頑張るということをしないので、赤ちゃん返りもあり、受け入れてあげれば、早くおさまるよと、ご家族によくお話します。
　大人の赤ちゃん返りより、ずっと扱いやすいですよね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

【06:00】

　ブリューゲルの大作絵画『十字架を担うキリスト』の製作過程とその背後に秘められた意味を深く追求する移植映画，《ブリューゲルの動く絵》を紹介。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1025-06:00-1）

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1025-06:00-2）

　「風邪について」のメールです。

　整形外科医です。
　数日前に、咽頭痛が出現したので、以前先生のHPで紹介されていた「風邪を簡単に早く治す方法」を試してみました。
　マスクをして、ネックウォーマーに使い捨てカイロを張り付けてのどを温めていたら、2日ですっきりよくなりました。
　もともと、何もしなくても2日で治る風邪だったのかもしれないので、有効性の証明にはなりませんが、一応ご報告いたします。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1025-06:00-3）

　そういえば，先週あたりから乳児の熱傷患者さん数名（生後6ヶ月～1歳2ヶ月）が連続して発熱しています。いずれも創部には異常はなく，発赤などの感染症状がないため，小児科に紹介したところ，咽頭炎や突発性発疹による高熱でした。
　なぜ，今の時期に連続しているんでしょうか？　たまたま数例が同じ時期に偶然，発症したのでしょうか？　熱傷と関連性はあるのでしょうか？　季節的要因（急に涼しくなった）もあるのでしょうか？　この年齢層の熱傷には初診時に「熱が上がるかもしれないよ」と解熱剤を処方しておいたほうがいいのでしょうか？
　わからないことばかりです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1025-06:00-4）

　「疑問氷解」というメールです。

　週、図書館でたまたま読んだ「キズ・ヤケドは消毒してはいけない」からこのＨＰ見させていただきました。

戦争体験で薬も道具もなく手術に耐えた人が生きているのは意外となんにもなかったのが良かったのかも

私の実体験として、４０歳すっぴんで、この１０年間小じわが増えていないのは，毎晩、泡立てた固形の牛乳石けんで洗顔するだけで朝は水洗いだけのおかげ？

以前はリップクリームが手放せませんでしたが、やめたとたん唇のかさつきが無くなってリップがいらなくなったのも納得

２０年前、友人がナイロンたわしでゴシゴシ体を洗って、「私乾燥肌なの」と言ってボディクリームを塗っているのをみて「おかしい」と本能的に思ったのは正解？

最近「何かおかしい」と気になるのは職場の人がおじさんもお兄さんもお昼に熱心に歯を磨いていること

自分の困っていることは１７歳の時に受験のストレスで耳かきしすぎてなった。右の慢性外耳炎と左の中耳炎。かゆくてしょうがないのですが、これもかゆみ止めの塗り薬よりワセリンのほうがいいでしょうか？医者にさわるなといっても耐えられないのです。

　最後の「耳かきのし過ぎで耳が痒くてたまらない」に対しては，もちろんワセリン塗布ですね。
●［耳かきし過ぎ］⇒［外耳道が傷つく］⇒［傷ができると痒い］⇒［痒いからいじる］⇒［さらに傷ができ］⇒［もっと痒い］
●［傷は痒い］⇒［傷が治れば痒くない］⇒［傷を治すなら湿潤環境］⇒［ワセリンたっぷりで乾燥を防ぐ］⇒［傷が治る］⇒［痒くない］
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1025-06:00-5）

2013/10/24　・・・／[06:00] ／[09:00]

【09:00】

　私の診察室の机には大きいサイズの「サンド・ピクチャー」を置いていて，時々逆さまにしてはボーっと眺めているんですが，流れ落ちる砂を見ていると『流れとかたち』に何度も登場する「層流と乱流」の関係がよく分かるんですね。こういうのを見ていると，流体力学の初歩でも勉強しようかな，という気分になります。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-09:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。コンスタントに毎日4例ずつ追加していくのも，結構大変ですが，もうしばらく，このペースで続けてみようと思います。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-06:00-1）

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，東京都世田谷区のセイジョー太子堂店調剤薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-06:00-5）

　糖質制限関連のメールです。

　糖質制限している一般人です。実は、先日骨折してしまい、入院して手術する予定です。
　入院が決まった時に、諸注意を受けました。その時に、担当の看護師さんから、

「食べられない食材はありますか？」

　って問われたので、

「米、パン、麺類、根菜、果物、牛乳。もちろん砂糖は駄目」

　って答えたら、一瞬答えに詰まり、

「では、何が大丈夫なんですか？」
「肉、魚、卵、チーズ、豆腐，葉物野菜」

　とたたみかけたら、

「栄養士と相談します」

　これはひょっとして、糖質制限の病院食が期待できるかな？　ちょっと楽しみです（笑）
　その看護師さんによると、糖質制限の病院食を堂々と要請したのは私が初めてらしいです。

「主治医の指導ですか？」

　と問われたので「はい」と答えておきました。実は自分で勉強して実践しているだけですが。嘘も方便でしょう。だめもとでも、言っては見るものですねえ。（まだ糖質制限の病院食に決まったわけでもないのですが）
　入院先で、栄養士さんに糖質制限食の手ほどきをしそうな自分がこわい（笑）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-06:00-2）

　「ワセリンのみのスキンケア」についてのメールです。

　わたしはシャンプーレス、糖質制限と順調に実践してきたアラフォー女性ですが、化粧だけはなかなかやめることができませんでした。
　しかし意を決して９月から化粧水乳液化粧下地リキッドファンデーションをきっぱりやめ、今はワセリンを塗った後にパウダーをはたき、チーク、アイシャドウなどの粉もののポイントメイクをしています。
　あ、朝だけは口紅を塗っていますが・・・。

　きっかけは夏休みにノーメイクですごした日にお風呂で触れる顔と、化粧をしてクレンジングをした後の顔の肌が違ったからです。
　今までもパウダーだけにしたことはあったんですが、粉が顔にのらず？ぱっとしなかったのですが、白色ワセリンを薄く塗ってティッシュで余分な脂分だけとると、いい感じでパウダーが顔にくっつきます♪
　あとは今まで通りのポイントメイク・・・

　もともとナチュラルメイク・・・というか、これだけいろいろ塗っている割に「効果が出ていない」メイクだったので（笑）、周りからは何も言われないし、ふとトイレで見る自分の顔も、以前と変わりません。

　この間長期の出張に出かけたのですが、今回持って行ったのはワセリンとポイントメイクの道具だけ・・・
　ホテルには洗顔石鹸が試供品で置いてあるので、念のため持って行った純石鹸も使いませんでした。楽ちん楽ちん♪

　実践して２か月、特に不自由はないです。それどころか、高い化粧品を買わなくて済むので助かります。
　化粧できれいに化けている女性を見ると、ちょっとうらやましく思うこともありましたが、すっぴんを見せられないほどひどい肌になるよりは、細く長くきれいでいたいですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-06:00-3）

　一昨日のちょっとした雑文についてのメールです。

　スポーク外傷例の記事を読んだ感想です。
　夏井先生の発せられるお言葉にはっとすることは多々ありますが、今回も驚きました。｢外傷後、歩きたがらないようでも、心配ない。甘え尽くして不自由を感じたら、また必ず歩き始める。｣といった趣旨のことを書かれていたと思います。
　なぜ驚いたかといいますと、そこにこどもの成長の本質があるからです。形成外科医である夏井先生が、どうしてここまでにも、こどもの本質をつく視点をお持ちになるのか。ふつうの小児科医以上に小児科医らしく感じてしまいます。

　一般の方(とくにお母様方)にも理解していただけるよう簡単に説明しておきます。こどもは、｢依存｣と｢自立｣の間を揺れ動きながら、成長していくはずです。不安なことがあれば、親にたいして依存的(甘えるよう)になりますし、愛情と安心で満たされれば、今度は自由を求めて自立的(反抗するよう)になります。だって、誰かに依存しながら生きるのは、不自由だから。親としては、慌てず騒がず、甘えにも反抗にも寛容的に付き合ってあげるのがベストです。

　この事に限らず、夏井先生の持つ視点の多さというか、引き出しの多さというか、本当に驚きます。常に、物事の本質をついた発言をされています。このサイトの常連フォロワーの方々は、夏井先生のそういうところに魅了されるのでしょう。
　最近、｢タモリ論｣という本が出版されましたが、同じように、夏井先生の考え方・生き方を論じる、分析するような本があったら、面白いというか、みんなにとって勉強になるのでは、とまで思ってしまいます。絶対売れますよ。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1024-06:00-4）

2013/10/23　・・・／[06:00] ／[10:00] ／[13:00]

【13:00】

　「ワセリンのみのスキンケア」についてのメールです。
　50歳のアスリートおばさんです。”化粧品は肌に悪い”について、私も同感です。
　同世代の方の肌を見ると、広範囲にしみがあったり、乾燥して小じわがあったりしています。手もそうです。ハンドクリームを塗っている割には、乾燥している様に見えます。
　私が化粧品をやめようと思ったのは、
「化粧する→落とす→落としすぎる→付け足す。」を、毎日繰り返すのがあほくさい。

きれいなマダムの鼻の頭が、汗と皮脂と化粧でヌルヌルなのを見た。

ニキビ跡がある為、埋め込む必要がある。そんな技術がない。

手作り化粧品で判るように、化粧品会社の物は高値を付けすぎだと思う。
　等の理由からです。
　先日、ドラッグストアで化粧水を薦められました。
「化粧水はつけないので要りません。」と断ると、「えっ！化粧水つけないんですか！」って、目をまん丸にして驚かれました。そんなにびっくりする事ですかね？　びっくりされた事にびっくりです。

　化粧しなくなって良かった事は、
酔っ払って帰っても、歯を磨いてすぐ寝れる。

ホルモンバランスが崩れて、大人ニキビができるなんて事は一切無い。

運動して汗をかいたら、タオルで拭ける。（他の女子は顔から汗をかかない？）

汗をかいたら、水でじゃぶじゃぶ洗える。（他の女子は顔がつっぱるらしい。）

ファンデーションが他に付く事がない。（子供が小さいとき、すりすりできた。）

顔を手で触れる事が出来る。（乾燥しているか、うるおっているか判る。）

顔色がわかる。（健康状態を知るのは大事。）
　他にもあると思いますが、普通の事すぎて・・・・

　「化粧しない＝女をあきらめた」みたいで不安にもなりますが、時々の化粧や、ポイントメークでいいかなと思っています。
　ファンデーションつけていようがいまいが、他人はそんなに気づかないと思うのは、私だけでしょうか？
　最後の「他人はそんなに気づかないと思う」ですが，全くそのとおりです。他人はあなたが自分の顔を見るほどは見ていません。多少傷跡があろうと，ホクロがあろうと，気がついていません。
　要するに，あなたは自分の顔に傷やアザやホクロがあることを知っているから，傷・アザ・ホクロが目立って外も歩けないとノイローゼになりますが，世の中の人はあなたの顔に傷やアザやホクロがあることを知らないから，それらに注目しようがないのです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-13:00-1）

【10:00】

　『流れとかたち　ー万物のデザインを決める新たな物理法則ー』のレビューに次の一文を追加しました。

　ふと思ったが，研究者（人間，と言い換えてもいいと思うが）には二つのタイプがあるのではないだろうか。一つは「違いを見つけ出すのが得意／違いが気になる」タイプ，もうひとつは「共通性を見つけるのが得意／少々の違いは気にしない」タイプだ。
　前者は例えば，水辺にいるユスリカを研究していて，「この二種類，似ているんだけどなんだか違うんだよね」と微細な差異に気が付き，片方にエリユスリカ，もう片方にオオヤマユスリカと命名し，両者の生活史や繁殖行動の違いを研究することになる。
　一方，後者は，「ゴキブリとチョウとカブトムシとクモとサソリを並べると，何となくゴキブリとチョウとカブトムシは似ていて，クモやサソリとは違っている気がするんだよなぁ」という発想が浮かび，そこから「節足動物」とか「昆虫」という大分類が誕生するわけだ。
　そして多分，前者のタイプの研究者は科学の精緻化に寄与し，後者は大理論，統一理論を作る方向で寄与する。科学の進歩には前者だけでも後者だけでもだめで，恐らく，「多数の前者，少数の後者」の組み合わせで進歩していくのだろう。
　そしてこれもまたコンストラクタル法則だ。前者が「低速の近距離の移動」，後者が「高速の遠距離の移動」に相当する。河川が多数の支流からなり，本流は１本であるように，あるいは，樹木は多数の枝と１本の幹からなるように，前者のタイプの研究者は多数必要で，後者のタイプの研究者は少数で十分なのだろう。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-10:00-1）

【06:00】

　何度か紹介した 『流れとかたち　ー万物のデザインを決める新たな物理法則ー』という本についてのレビューを追加。私個人としては，今年読んだ本の中でベストの一冊です。生命観，地球観，宇宙観が全て変わるほどの衝撃でした。これはすごいです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-7）

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。これで64例になりました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-1）

　「小児科医が湿潤治療をしてみたら」についてのメールです。

　形成外科医です。
　小児科の先生のメールを見て思いました。
　新しいことでも良いと思ったら積極的にチャレンジし、自分自身の変化を楽しみつつも、患者さん（とその家族）の喜びを自らの喜びとしてくれる，そんな医師に出会えたら、患者さんは幸せだなと。
　小児科ということは恐らく日々の業務で多忙を極めているのでは、と拝察します。その様な中で、新しい取り組みをするのはけして容易なことではありません。しかもこの先生、「日に日に良くなっていく」様子を見ているということは、かなりこまめに処置後の経過をチェックしているのでしょう。これも素晴らしいことです。

　『新しいことを始めるからには、それがうまくいくかどうか自分の目で見て確かめる』
　これは、当たり前のことだと私も思いますが、世の中の医師がみなそうだとは限りません。顔面外傷で救急外来を受診した患者さんが、顔じゅうハイドロコロイドを貼られ

「1週間このまま剥がさないでいいから」

　とだけ言われて帰され、翌日ドロドロに溶けたハイドロコロイドに閉口して私の外来を受診するケース、開業前も今も、何度か経験しています。それを見るたび「もったいないなあ」と感じてしまうのです。

　湿潤治療に取り組む、大いに結構。でも「やってみたいからやる」だけでは、駄目なんじゃないかと。
　経験がないならないで、きちんと自分のしたことの結果を見てほしい。どういう時に上手く行き、どういう時に困ったことになるのか。
　患者さんの体が教えてくれることを真摯に受け止めて、自分自身のスキルアップにつなげてほしいのです。そうでないと患者さんは

「このシールを貼ったらドロドロになってかえって悪くなった！」

　と、湿潤治療そのものに嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。

　私自身が開業してから良く使うようになった言葉のひとつが、再診時にかける一言

「何かおうちで困ることはありませんでしたか？」

　です。この質問に対する答えが、とても自分の役に立っています。ああそんなことで困るのか、と新たな発見につながることも多々あります。

　更新履歴の小児科の先生は

「もう少し症例経験を積んで、自分のなかで納得できたら、湿潤療法の医師リストにのせていただきたいと思います。」

　と言っておられます。本当に、誠実な方なのだろうとお察しします。
　私自身はすでにリストに載せて頂いている以上、今後も責任を持って患者さんの治療に当たるのは当然ですが、一つ一つの経験も大切にして、より良い治療者になれるよう心がけて行きたいと思います。
　『初心者』の方の言葉で褌をしめなおした気分です（女ですけど）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-3）

　「ワセリンのみのスキンケア」についてのメールです。

　何度か話題に上がっている「ワセリンのみのスキンケア」に、役立ちそうな本を今日読みました。
　治療者側でなく、実践してみた一般の方の「スキンケア断ち」体験談が詳細に記載されていて、とても興味深かったです。

　「化粧品，化粧法，スキンケアは肌に悪い」というのは昔からの私の持論であり信念です。以前にも書きましたが，再度まとめてみます。
1. 化粧品（クリーム，ローション，化粧水など）には全て強力な洗浄力を持つ合成界面活性剤が含まれている。毎日化粧するのは，台所の合成洗剤を顔に塗りたくっているようなものだ。
2. 同年代の男性と女性では，顔の素肌は圧倒的に男性がきれいなのはなぜか？
3. 日常的に濃い化粧をしている人（例：化粧品売り場のお姉さん，女優さん）ほど，スッピンの肌が汚いのはなぜか？
4. 「化粧を落とすと肌がすごく荒れている」女性でも，荒れているのは顔と手だけで，背中や腹部の肌は荒れていないのはなぜか？
5. 日焼け止めを日常的に使って日焼けを気にしている女性ほど顔の肌が老化しているのはなぜか？
6. 「毛穴が広がっている」という現象が女性にしか見られないのはなぜか？　これは，肌が瘢痕拘縮を起こして毛孔が引っ張られているからではないのか？
7. 「化粧品とスキンケアで肌のお手入れ」という概念は化粧品メーカーとその手先どもが作ったものだ。タバコ会社が作るタバコのコマーシャルと同じ構図だ。
8. そもそも，スキンケアを全くしていない男性の方が女性より肌がきれいだ。「スキンケアをしていないから肌がきれい」と考えれば理解できる。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-4）

　日経メディカル・オンラインの記事についてのメールです。

　日経メディカル・オンラインの連載：泣かせない小児診療ABCで白色ワセリンが紹介されていました。

【冬季は、石鹸やシャンプーをなるべく使用しない】
10月10日から来年春の5月5日まで石鹸を使用するのはお尻の周りだけ。シャンプーの使用は3日に1回

今回私の秘密兵器としてご紹介するのは、プロペト（白色ワセリン）です。
鼻出血時に鼻腔に詰める綿球に塗ると、出血部位がかさぶたにならず、再出血が少なくなります。
擦り傷は、お湯で汚れを洗い落とし、タオルで水分を拭き、プロペトを塗った後にサランラップで覆います。

　といった内容が書かれていました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-6）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。

　薬剤師です。
　先生の今度の著作で一番溜飲が下がったのは（？）

糖尿病で飯を食っている医者・製薬会社にとって、糖尿病は飯の種であり，患者が減少するのはもっとも困る状況なのである（112ページ）

　というくだりでした。『糖尿病』を『高血圧』、『脂質異常症』、などと読み替えれば今の日本の医療の状況が見えてきます。
　我が薬局の近所に市内で有名な糖尿病専門医がいらっしゃいます。過日お話しを聞く機会があったのですが概略こんなことでした。曰く

『糖尿病患者に食事療法、運動療法、伝授のため教育入院をしてもらうと，何人かは夜中にぬけだして近所のラーメン屋へでかける。こんなけしからん患者は救いようがない。』

　つまり空腹をがまんできない患者はけしからんと立腹するだけで，そのような患者さんをどのように指導するのかといった技術も話法もお持ちでないと自白なさっていることにお気づきになっていらっしゃらないのです。

　現在の日本の医療の問題の一つがあまりにも薬物療法に傾きすぎていることではないでしょうか。そのため生活習慣病関連薬のスイッチＯＴＣ化が進みません。医師は投薬（処方箋発行も含めて）する、患者は服薬するだけ。
　先生がお書きになっている『薬の飲み続けなくて良い治療法』を開拓（？）するのが本来の医師の存在理由だと思うのですが。
　我が零細薬局の調剤室にある『高血圧治療薬』も『糖尿病治療薬』もほんとに『治療薬』なの？という思いを強くしているきょうこのごろに，先生が書かれた文書を読んで我が意を得たりの感想を持ちました。
　私見では，「糖尿病食で治療中の患者が，空腹のためにラーメン屋に脱走する」のは，糖尿病治療食が大量の主食（＝炭水化物）で構成されているからです。炭水化物は一時的には空腹を満たしてくれますが，食べてから2～3時間後には強い空腹感を生み出します。実際，糖質制限食ではこのような強い空腹感はなく，糖質摂取後に特異的に現れる症状といえます。つまり，空腹とは炭水化物主体の食事の副作用です。
　そのため，摂取カロリーの6割強を炭水化物が占める「糖尿病治療食」を食べた患者は，数時間後に空腹になり，ラーメン屋に直行するのです。患者脱走の直接の原因は糖尿病食であり，患者に責任はありません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-5）

　本の執筆が一段落しました。すると，フツフツと沸き上がってくるのが「本が読みたい」という欲求です。この2ヶ月ほどは「本は読みたいが，読む時間がない」状態でしたから，その鬱憤が一気に爆発しそうです。
　そういうわけで，とりあえず2冊購入。前者は以前から気になっていた「菌類と植物の共生の起源」について書いていそうな本です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1023-06:00-8）

2013/10/22　・・・／[06:00] ／[12:00] ／[13:00]

【13:00】

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）ですが，おかげさまで発売1週間たらずで増刷が決まりました。書店でもよく売れているそうです。ありがたや，ありがたや。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-13:00-1）

【12:00】

　小児科の先生からのメールです。

　湿潤療法を知ってから、細々と外来で実践しています。外傷、熱傷例にちょこちょこ出くわします。所詮、小児科ですから、そんなにひどいのは来ませんが、今のところ全例うまくいっています。少しずつ自信がついてきましたし、｢やけどのこども来ないかなあ｣と少し楽しんでいる自分がいるのに驚きます。以前は外科系の処置は大嫌いでしたから。痛そうなのは嫌いなのです。

　この変化は、自分史上、革命的な出来事です。今では、正直、ちょっとした外傷、熱傷を診る方が、風邪を診るより楽しいです。だって、日に日に良くなっていくのがわかりますし、最初不安と自責の念で、ものすごい顔(ちょっと失礼ですね)をしていたお母さんの表情が、柔らかく穏やかになっていくのがわかるんです。治療者として、こんなに気持ちのいいことはありません。夏井先生との出会いに感謝です。

　もう少し症例経験を積んで、自分のなかで納得できたら、湿潤療法の医師リストにのせていただきたいと思います。そのときは、よろしくお願いいたします。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-12:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-06:00-1）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。
　人間が、本来穀物を食べていた生物ではない理由を腸管の構造や排泄の習慣から展開する内容は、とても説得力がありさすが夏井先生だと思いました。
　又、パンダのように完全に肉食の腸管なのに腸内細菌とうまく共存することによって、本来の食事ではないものにもある程度短時間で適応できているという事例は、生き物（哺乳類？）は本来の食べ物が手に入らなければ、なんとか生命を維持しようと別のシステムが働くという適応能力があるという事であり、現在人間が、本来食べるべきではない穀物を主食としていても、とりあえず繁栄出来ている説明にもなるかと思いました。（それぞれが進んだ道は全く違いますが。）

　実は、パンダの消化の仕組みや、森美智代さんの件は私も大変興味を持っていた内容でした。
　といいますのも、現在私はケトン食をしておりますが、高ケトンを維持するには糖質は完全カット、必要最低限のタンパク質、そして豊富に脂質を摂取といった食事にしないといけません。
　生クリームを主食にしていた時は、高ケトンを維持しつつ体重を維持できていたのですが、生クリームをやめてココナッツオイルやオリーブオイル主体にしたところ、体重を維持するのが難しくなり体重がじわりじわりと減ってきております。いくら大量にオイルを摂っても吸収量に限界があるのか、又お腹も壊しやすくそもそも吸収効率が落ちているのか、、といった感じでございます。

　で、少食でも痩せない体質にならないかとあれこれ考えていましたら、一つの答えがパンダや森美智代さんの食事だったのです。

　人間にとっては直接栄養とならない食物繊維を大量に摂って腸内細菌によって酪酸や酢酸やプロピオン酸などを生成してもらい、それを身体がエネルギーとして使用するのは、ケトン食をしている人間にとっては、まさしく理想的な姿だと思います。
　又、身体のエネルギー源として腸内細菌を使用する以外にも、
腸内細菌叢を良好に保つのは免疫力の向上に寄与する。

稲藁など現在捨てられているセルロースを人間がエネルギー源として利用できれば食糧不足解消に役立つかも？
　等と、一石三鳥を狙って少し前から人体実験をしていました（笑）
　具体的には、大量の食物繊維を摂取すれば、それに適した腸内細菌が増殖してくるのでは無いかと考え１ヶ月くらい前からとりあえず「おからパウダー」を大量に摂取しております。（食物繊維として非常に安価で手に入れやすい）
　おからパウダーを摂取すると、便は量が増えて状態も良い事はよいのですが、ただ増えただけという感じで、身体の状態そのものはあまり変化を感じませんでした。
　そこで、乳酸菌を増やしてみようとオリゴ糖を摂取してみました。すると、便の状態は色、臭いが乳児の便のように良い匂いに変化してきて、明らかに乳酸菌が増えている実感がしたのですが、ただ、身体のエネルギーにはなっていない様子です。
　そこで、もう少し調べてみると、食物繊維を餌とするのは、酪酸菌という種類で、酪酸菌を持っているのはヒトの１０～２０％くらいしかいないという情報を見つけました。
　もともと酪酸菌がお腹にいなければいくら食物繊維を摂っても酪酸は生成されないわけで、私のお腹には酪酸菌がいないかもしれない可能性を考え、タネとして、ミヤリサン錠というものを買って飲み始めたところでございます。
　実は、先週木曜日にこのミヤリサン錠と先生の本をAmazonで一緒にポチって、金曜日に届き、金曜の夜にミヤリサン錠を早速口に放り込みながら先生の本を読ませていただいていたところ、私が今一番興味をもって人体実験に取り組んでいた内容に関する事が書かれていたのでとてもビックリしたのでした（笑）
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-06:00-2）

　　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。

　「炭水化物が人類を滅ぼす」ですが、大変楽しく読ませていただきました。まさに時間を忘れる感じで、一息に読んでしまいました。
　個人的には、腸内細菌と栄養摂取について、もう少し突っ込んだ内容を期待していましたが、それは別としても、あのように様々な内容にまで話が広がっていくことが痛快でした。
　また、あとがきを読んで、自分自身もただ先生のHPを読むだけではなく、思いついたことを積極的に発信していかなくては、と背中を押された気持ちです。
　これからも色々なことを自分で考え、発信をしていきたいと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-06:00-3）

　【アイスマンをめぐる5つの意外な事実】
　アイスマンについての本を以前，紹介しましたが，その後も地道な研究が続けられていて，新たな発見が時々報告されています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-06:00-4）

　【シャチに更年期？閉経するまれな動物】
　「閉経する動物はヒト，シャチ，ゴンドウクジラだけ」なんですね。頭のどっかに入れといて，宴会の席で披露することにしようっと。
　というわけで，もうひとつ豆知識。野生のチンパンジーでは若いメスと熟女メス，どちらがオスにモテるかというと，熟女メスです。理由は何度も出産を経験しているメスほど子育てが上手で，確実に子孫を残してくれるから，だそうです。若いメスは子育ての経験がなく，うまく育てられない確率が高いのですね。
　逆に言えば，野生のチンパンジーには閉経期のメスは存在せず，チンパンジーのメスは「生涯現役」で，現役でなくなれば（＝閉経），ほどなく死んでしまうんだとか。確かに，膝が痛くなったり，目が霞んだり，肩が痛くなったり，歯が弱くなったりしたら野生では生きていけないですね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1022-06:00-5）

2013/10/21　・・・／[06:00]

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-1）

　「糖質制限で糖尿病治療をしている医師」に，横浜市青葉区の河合医院／河合康夫先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-4）

　今日は新潟の吉田先生，そして治療材料を開発している某社の社員2名が見学にいらっしゃる予定です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-5）

　『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の感想メールです。

　｢炭水化物が人類を滅ぼす｣早速読みました。
　あとで、もう一度、ゆっくり読み直してみたいと思っていますが、とにかく、先生のお持ちになるポテンシャルの大きさに圧倒されます。
　先生は、医師でありながら、歴史学、人類学、動物学、植物学、細菌学、生態学、宇宙物理学などなどの幅広く、かつ、深い知識を持っていらっしゃり、それらを｢炭水化物｣という線に沿って、見事なまでに統合されています。

　先生の仮説が正しいかどうかなんかは、とうていぼくにはわかりませんが、あのように理論立てて語れること自体がすごいことです。夏井先生のような方は、本当に希有な存在ではないかと思います。太古から現世まで、地球上で起こった様々な出来事が、まるで先生の手のひらの上で繰り広げられているようにさえ感じます。

　自分が医学部に入学したとき、これから科学の最高峰を学べるだろうというワクワク感を感じたのを覚えています。しかし、実際に目にしたのは、暗記するしかない情報の山々でした。さらに失望したのは、卒業後に出会った、もはや科学とは呼べない医学でした。こういうときはこうするもの、といった慣習に近いものでした。
　だから、正直、憧れます。夏井先生のように、医師であって、キング・オブ・サイエンティストのような方に。

　「炭水化物が人類を滅ぼす」、いっきに読破しました。
　痛快ですねw　早速知人に勧めたら、購入すると返事がきました^^

　「炭水化物が人類を滅ぼす」大変わくわくして読ませて戴きました。特にカロリーの算出法、オガララ帯水層の枯渇、セルロース分解菌の話など、大変面白かったです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-2）

　糖質制限体験記です。

　7年目の医師です。
　私は身長１７０㎝、体重５５㎏で、１年ほど前から糖質制限を始めました。痩せている人が糖質制限をしたらどうなるのだろうという好奇心からです。
　私は以前から、食後「ぼんやり具合が悪い、眠くなる」といった症状が強く、原因がわからないままでした。
　糖質制限をすると、その不快症状が激減することにすぐに気づきました。
　もっとはやく知っていれば、研修医時代のオペ中の眠気地獄を回避できたのに・・・　逆に糖質を摂れば即座に眠れますので、睡眠導入剤として機能しそうです。
　以後風邪は全くひかなくなりました。体重も特に変化ありません。

　同時にシャンプーレス、ボディソープも極力減らしています。そのおかげで皮ふトラブルも激減しました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-3）

　糖質制限関連の情報です。

　先日，NHKラジオの英語語学番組の視聴にはまっていることをご報告致しましたが、毎週土曜・日曜は「攻略！英語リスニング」という番組が放映されております（15分番組）。毎週いろいろな人物や出来事などの話題を2日間にかけて英語でリスニングするといった番組なのですが、今週は「ブリアーサバラン（Brillat-Savarin）」という19世紀はじめに存在したフランス人エッセイストのお話でした。この方はなんと低炭水化物ダイエットの先駆けとなった人らしく、いつにもましてまじめに放映に聞き入ってしまいました。（炭水化物を減らして、タンパク質をたくさん食べなさいと言っていたらしいです）
　こんな時代から糖質制限の概念があったとは・・・
　ブリヤーサバランは『美味礼賛』という本でよく知られるフランスの美食家にしてエッセイストで，本職は政治家，法律家，という人です。私の『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）の「まえがき」にも登場しています。
　先日紹介した『ヒトはなぜ太るのか』という本でも紹介されていましたが，彼は「肥満の原因はデンプンと小麦粉と砂糖であり，脂肪の蓄積は穀物とデンプンのみによって起こる」と書いています。しかしその後，「食物とはカロリーであり，カロリー過剰摂取が肥満のもと」というカロリー神話がアメリカで生まれ，第二次大戦の結果，戦勝国アメリカの栄養学が主流になり，「肥満の原因は炭水化物」という敗戦国ドイツの栄養学が忘れされてしまったのです。その結果，「肥満＝カロリー過剰摂取」という間違った常識が広まり，「カロリー制限しても運動しても全然痩せないのよね」嘆く肥満者ばかりの世の中になったのですね。
　ちなみに，上記の本でも言及していますが，19世紀のヨーロッパでは「炭水化物を食べると太る」というのは一般常識で，トルストイの『アンナ・カレーニナ』の登場人物のヴロンスキー伯爵が作中で，「乗馬のレースの前日には体重を増やさないように肉だけを食べるようにして、パンを食べなかった」とあるそうです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1021-06:00-6）

2013/10/20　・・・／[07:00]

【07:00】

　週末，書店に行って新書コーナーに立ち寄った人は気が付かれたかと思いますが，私の顔写真付きの『傷はぜったい消毒するな』（光文社新書）が平台に並んでいたと思います。これは「光文社新書 12周年フェア」の目玉企画で，4点の既刊本をプレミアムパック４点セットとして選んだもので，その一つに何故か私の本も選ばれたというわけです。
　というわけで，プレミアムパック4点セットを紹介します。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1020-07:00-1）

　「映画レビュー」のプログラムソースを全面的に書き換えました。小さなHTMLファイルに分割していた部分を一つにまとめ，メインテナンスが楽にできるようにしたものです。そのために，左側のカラムにポップアップリストを使って情報を集約してみました。背景色と文字の色など，まだまだ工夫の余地がありますが，とりあえずは「何とか使える／間違った動作はしない」はずです。
　画面のレイアウトを頭に思い浮かべながらプログラムソースを書く作業は大好きです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1020-07:00-2）

2013/10/19　・・・／[07:30] ／[16:30]

【16:30】

　【糖質ダイエットと人類史 - 『炭水化物が人類を滅ぼす』】
　「言論プラットフォームアゴラ」で池田信夫氏が拙書のレビューを書かれています。ありがとうございました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1019-16:30-1）

【07:30】

　拙書『炭水化物が人類を滅ぼす』（光文社新書）ですが，amazonでは一時的に在庫切れのようです。amazonの予想を超えるくらいには売れているのかも・・・。
　近くの書店がないけど早く読みたい，というご奇特な方は楽天ショップなどからお願いします。

光文社新書　663【2500円以上送料無料】炭水化物が人類を滅ぼす　糖質制限からみた生命の科学／...
価格：924円（税込、送料別）

【送料無料】炭水化物が人類を滅ぼす [ 夏井睦 ]
価格：924円（税込、送料込）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1019-07:30-1）

　楽天のアンツィアーナショップでプラスモイストV（滅菌包装タイプのプラスモイスト）を「限定10個　ワケあり大特価」で販売中とのことです。

キズは消毒しない、ガーゼもいらない！話題の湿潤療法にスポットを当てた保護材【使用期限短い...
価格：8,400円（税込、送料込）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1019-07:30-1）

2013/10/18　・・・／[06:00]

【06:00】

　「湿潤治療をしている医師：福島県」，「熱傷の湿潤治療をしている医師：福島県」に，福島市のおがたクリニック／尾形眞光先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1018-06:00-3）

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1018-06:00-1）

　糖質制限についてのメールです。

　昨日発売の週刊文春の「複眼対談」で糖質制限に触れていました。（大和ハウス工業会長の樋口武男氏と医学博士の坪田一男氏の対談）
　抗加齢医学の研究もされている坪田氏が樋口氏に

「糖尿病の遺伝子を持っているから、ご飯とかいわゆる炭水化物を摂って血糖値がワーっと上がることがよくない。」
「糖尿病の遺伝子があったとしても、その遺伝子が眠っていてくれればいい」
「そのためには、運動をする、ご飯を食べ過ぎない、炭水化物を食べない」

　と話しています。
　坪田氏が偏食で一日八十錠もサプリメントを摂っているのは、どうかと思いますが、けっこうメジャーな週刊誌での発言なので、糖質制限のあらたな広まりが生まれればよいと思いました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1018-06:00-2）

　【「Windows 8.1」無償アップデート提供開始】
　というわけで，昨夜，アップロード版をダウンロードして Womdpws 8.1 に無事アップロードできました。とりあえず起動できることは確認したので，週末にいじってみようと思います。
　ちなみに，現在メインで使っているのは Windows 7 のNEC Lavie Z ですが，新型の Lavie Z はついに驚愕の700g台に突入しました（実測795g！）。物欲がふつふつと・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1018-06:00-3）

2013/10/17　・・・／[06:00] ／[08:30] ／[10:00]

【10:00】

　「13歳の娘が心房中隔欠損で手術を受けたが，傷が治らない」ということで相談メールをついさっきお寄せいただいた間さんという女性の方がいらっしゃいますが，メールのアドレスが空白のまま出したようで，返事が書けません。ここに回答を書いておきますのでご参照ください。
　返事の出せない質問メールは出さないよう気をつけて下さい。

実際に見ないと何とも言えませんが，典型的な縫合糸膿瘍か，治療法（処置法）が悪いための治癒遅延のどちらかでしょう。
縫合糸があれば除去するしかありません。
縫合糸のない単純潰瘍であれば，プラスモイスト^(R)で覆い，毎日交換すれば何とかなります。
ラップは緊急避難用の代用品で，かぶれが起きやすいです。

絆創膏かぶれしない固定法としては，冷湿布を細長く切って絆創膏代わりにする方法があります。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-10:00-1）

【08:30】

　さて、今日から『炭水化物が人類を滅ぼす』が出版開始だ。ありがたいことに、amazonなどでもそこそこ売れ始めているようだ。もちろん、どうせ出版したからには売れないよりは売れたほうがいい。
　新しい本を出版する際、いつも感じるのは「読者にどう読まれるのだろうか。私が意図して書いたことがそのまま受け取ってもらえるだろうか」ということだ。何しろ、本になるまではいくらでも手をかけることができるが、いったん本になってしまい、書店の書棚に並んでしまうと、もうその時点から以後は本の書き手から離れてしまい、全ては読者次第となる。「娘を嫁に出す」というのはこういう感じなのだろうか。
　本に書いたとおりに素直に読む読者もいるだろうし、行間や背景を深読みするのが好きな読者もいる。何気なしに書いた一文に過剰に反応する読者もいるし、書いた本人が気が付かないことを発見してくれる読者もいる。どんなタイプの読者の手に渡るかは、本の書き手の預かり知らぬことであり、書き手には制御できないことだ。医学書なら医者と医療関係者しか手に取らないが、一般向けの科学書は中学生からプロまで手に取る。だから本を書くのは面白いし、同時にちょっと怖いことでもあるのです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-08:30-1）

【06:00】

　本日より 『炭水化物が人類を滅ぼす糖質制限からみた生命の科学』 （光文社新書）が発売開始です。書店で見かけて，財布に924円入っていたら，買ってね！
　ちなみに，糖質制限については最初の1/4くらいにアッサリと書いてあるだけです。残りの3/4は何が書いてあるかというと，儲かる病気と儲からない病気とか，生命の起源とグルコースとか，穀物栽培の起源とか，糖質摂取が一日三食を制度化したとか，人間の大脳の機能をフルに引き出したものは何かとか，ゴチャゴチャ書いています。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-5）

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-1）

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，群馬県前橋市のなんきつ調剤薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-2）

　ハイドロコロイド被覆材についてのメールです。

　付録欲しさに『【特典付】キズ・ヤケドは消毒してはいけない』を買いました。
　付録のハイドロコロイド包帯^(R)、とても使い勝手がいいです。いつもはキズパワーパッドを切って使っていたりしたのですが、ところどころ厚い部分があって、切って使うには今ひとつでした。ハイドロコロイド包帯は厚さが均一で、しかも離型紙が剥がし易いので、切り貼りに最高です。細く切って引っかき傷にもいいし、虫刺され用に3mm角に切っても無駄なく使えます。
　正規に二つ買っちゃいました。

　ハイドロコロイドつながりで一つ。
　先日、映画の「ATARU」を見に行ったのです。
　初めの頃に爆発シーンがあって、ラリー捜査官が巻き込まれてしまいます。軽症ですんだようですが、次の場面、頬にキズがありました。そのキズには、キズパワーパッド(形状から)が貼られていたのです。
　前だったら、バンドエイドだったのに。
　こそっとパラダイムシフトしてる、と映画を見ながらニヤニヤしてしまいました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-3）

　糖質制限関連の質問です。皆様，いかがでしょうか？

　50代の2型糖尿病患者です。
　冠動脈の状態を定期的に検査しております。
　今回初めて1,5-AGが血液検査項目に入っておりました。日経メディカルオンラインに "1,5-AGは冠動脈病変の有意な予測因子である可能性"の記事が影響したのかなと邪推しております。

　結果は基準値を下回る6.5Lでした。(基準値14.0～46.0)　糖質制限中の皆さんの1,5-AGはいかがでしょうか
　通常食の人が経口摂取する1,5-AGの量を前提に基準値が算出されているとすれば、厳格な糖質制限食の場合に経口摂取する1,5-AGの量は異なるかもしれません。特に炭水化物に多く含まれるのであれば納得できるのですが、動物.植物の組織細胞、微生物に広く分布するとの報告もあります。

　今後、血糖値管理に1,5-AGが重要項目として一人歩きする場合、糖質制限に逆風になってもいけません。例えば糖質制限により血中ケトン値が高くなるように1,5-AGも特異な値が出る事を理論武装出来るとよいのですが。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-4）

　【教えてドクター！　バイ菌バリア Q & A】
　LION株式会社もちょっとまともな方向に方向転換しつつある模様です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-6）

　【史上最強の致死性物質見つかる。悪用の懸念から最高機密扱い】
　以前，クロストリジウム属の細菌についてちょっと書きました。ウェルシュ菌などの一部のクロストリジウム属は「生命維持に絶対必要な酵素を持たず，毒素産生能を持つ」方向に進化した模様です。あるいは「毒素産生に夢中になっているうちに，生きるのに必要な酵素を作れなくなった」生物です。実際，ウェルシュ菌などの系統はアミノ酸を筋体内で合成することができず，生きて分裂するためには，外部からアミノ酸を取り込むしかありません。いわば，ウェルシュ菌の毒素とは，外部からアミノ酸を取り込むための手段といえるかもしれません。
　今回発見された「8番目の系統のボツリヌス菌」も恐らく，一部のクロストリジウム属同様，アミノ酸や脂肪酸などの合成系を失っていることが予想されますが，どうでしょうか？　そして，外部からアミノ酸などを取り込むために外部にいる生物を殺し，そこからアミノ酸を得ていると私は予想します。ただ，その毒素がちょっと強すぎただけなのかもしれません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-7）

　【合ってる？「ヨーロッパの人にとって、アメリカ人はこんな風に見えている」】
　肥満者支援グループがいて「自分をそのまま受け入れるのよ。肥満はOKなのよ。もし誰かがあなたの肥満が気に入らないなら、それは彼らの問題よ」と主張している，というコメントに大笑い。君たちは死ぬまで大デブのままでいなさい。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-8）

　【同じ国境でもこれだけ違う…世界各所のボーダーラインいろいろ】
　こっちも「らばQ」の記事ですが，すごく深いです。「国」とはそもそも何なのかを問いかけてきます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1017-06:00-9）

2013/10/16　・・・／[06:00] ／[08:30]

【08:30】

　【中国本土出身の学生「標準語で授業して」と要求、現地学生との間で罵り合いに―香港】
　江戸時代の東北地方の武士・農民と九州の武士・農民では，方言の違いがありすぎて，会話による意思疎通がほとんど不可能だったそうです。とはいっても，江戸時代では東北人と九州人が出会うことはほとんどなかったので不便はなかったようです。
　でも，商業活動とか藩と藩の間では意思疎通が必要なので，そこで考えだされたのが「候文」だったそうです。文末が「候（そうろう）」で終わるために候文と呼ばれていますが，これは日本全国で漢文をベースに書き言葉のフォーマットを統一し，その文章の読み書き教育を行うことで，岩手人と宮崎人が候文を介して意思疎通が可能になったのだとか。
　これと逆の方向で問題を解決したのが，吉原の「ありんす言葉」です。こちらは話し言葉の語尾に「ありんす」と付加することで方言の差を封じ込めたわけです。
　というわけで，現在の中国は「津軽弁と薩摩弁で意思疎通ができていない」状態と思われます。さすがにあの広大な面積で暮らす12億人を一つの言語にまとめるのは難しいのかも・・・。
　ちなみに，言語と民族・国家は密接に結びついた概念で，世界最初に「国・民族」という概念を発明したのはナポレオン・ボナパルトです。彼は「フランス語」という共通文化を持つ人々を「フランス人」，フランス人が暮らす土地を「フランス国」と定義し，フランス兵たちを「賃金を得るために戦うのでなく，祖国フランスを守るために戦うのだ」と鼓舞したため，初期のナポレオン戦争は連戦連勝でした。他の軍隊は「王様に金で雇われた賃金労働者としての兵士」の寄せ集めですから，ファイティング・スピリットが違うのは当然です。天才ナポレオンの天才たるゆえんです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-08:30-1）

　「なぜ，iPhoneやiPadを使わないのですか？　アップル嫌い？」と質問されることがたまにありますが，理由は単純でWindowsパソコンやAndroidタブレットなら，多種多様な機種からお気に入りの一つを選べるからです。
　アップル製品はどれも素晴らしいし，周辺機器も豊富ですが，iPadは一種類しかないし，iPhone5も2種類しかありません。もう少し液晶が大きいほうがいいのに，とか、もう少し縦長のほうが持ちやすいのに，と思っても，そういうわがままは通用しません。アップルが提示する少種類製品しか選択肢はありません。私はそういう状態が好きじゃないというか、我慢ができないだけのことです。アップル社が大好きで、アップル社が作る製品に自分の好みを合わせます、という人ならそれでいいと思いますが、私は自分の好みをアップル社製品に合わせることができないのです。

　治療材料も同じです。プラスモイストは非常に使い勝手のいい治療材料ですが、これしかなかったらやはり困っちゃうのですよ。プラスモイストは深くて滲出液が多い傷にも使えるけど、それならズイコウパッドの方が使いやすいし、顔面の傷にもプラスモイストは使えるけど、どうせならハイドロコロイド包帯のほうが目立たず、見栄えがいいです。
　つまり、外傷は多種多様で受傷部位もさまざまなので、治療材料も多種多様な中から選べたほうが便利ですし、そうあるべきです。逆に、似たような製品、一種類の製品しかないのが一番困ります。たとえそれがどんなに優れた製品だったとしても・・・。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-08:30-2）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-1）

　昨日の「皮膚移植後の辛い記憶」についてのメールです。

　形成外科医です。
　過去に手背の熱傷に同じように植皮をしたことがあります。涙無くしては、読めませんでした。
　鼠径部からの採皮はいまでもやってます。悪性腫瘍ですが・・・

　本当に、考えていたら治療ができなくなりそうです。

　このような手記は、一番心を突き動かされます。
　他院で、可愛いわが子に痛い治療をされた揚句、植皮が必要と言われ、地獄のどん底に叩き落され、必死に他の治療法を探され、湿潤療法に出会い、植皮無しで治る現実を知り、ほっとされ外来で涙を流される親御さんは非常に多いです。
　私も一緒に泣いてしまう事がたまに御座います。（情けない・・・）

　イボの治療で液体窒素をして頂きに近くの皮膚科へ通院しているのですが（人間はとってもいい人です）、たまたま湿潤療法の話になった際に（私が湿潤療法をしているとは言っておりません。），「あの治療法は5日間ほど創部を見ないわけでしょ。感染が怖くて私には出来ません。」と言われていました。
　これが現実なのかと、非常に残念に思いました。以降、アサピペンのテープを貼って、人体実験中です。
　湿潤療法をしていると言ってしていないクリニックも散見されます。

　少しでも正しい「湿潤療法」が広まる為には、患者さんにとって従来の治療法より圧倒的に「湿潤療法」の方が利益が大きい事を、こつこつと実績で示していくしかないのかなあと思っております。
　外来で患者さんと感動を分け合う事が出来る治療法を伝授して頂き、先生にはただただ感謝の気持ちで一杯です。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-2）

　「婦人科手術後の食事」についてのメールです。
　産婦人科医です。わかる範囲ですが、お答え申し上げます。

　当院では術当日は水分のみOK。これはガス麻酔残存や硬膜外麻酔に混入してある麻薬により嘔気・嘔吐が生じることもあるため。
　厳密に言えば嚥下性肺炎も唾液で十分生じ得ますが、固形物はないにこしたことがないだろうという判断からです。
　嘔気・嘔吐のリスクが大幅に減る術後1日目からバルン抜去、離床開始。鎮痛剤を使いながらでも動いてもらって朝は全粥、昼からは常食です。（粥を挟む理由は周囲・患者家族のイメージとの折衷案です。ここもその内、異化亢進期にはアミノ酸と脂肪、などということで糖質制限介入可能かもしれません。）

　目標としては早期離床・早期腸管活用・早期点滴離脱を考えております。ですがこの辺は、術前の状態、手術侵襲の程度によって多少変化します。30分～1時間の帝王切開と3時間～4時間の広汎子宮全摘は同じには扱えないと思っております。

　さて、投稿にあった件ですが、

＞消化器を切開した訳でもないのに、術後絶飲食は必要だったのか疑問です。
＞実際には消化器と関係ない婦人科系手術や帝王切開手術

　これは半分本当で、確かに腸管は切除していません。ですが腸管操作（術野を確保するため、腸管を押し上げたり固定したり）はどうしても必要で、しかしこれは腸管蠕動低下になります。また、腸管周囲の血液との接触・創傷治癒には炎症が生じますのでこれが腸管蠕動低下の一因にもなります。消化器と関係ないわけではありません。

＞退院9日目、腸閉塞を起こして再入院

　詳細はわかりませんがおそらく、切開創周囲の癒着性腸閉塞と考えます。食事開始の時期とは関係ないと思われます。肥厚性瘢痕の起こりやすさと同様，癒着の起こりやすさはかなり個人差があり、対策は癒着防止剤の利用・早期離床が精々ではないかと考えます。

-------以下は、個人的な感想です。

　やや感情的に映る投稿された患者家族さんの悩みや印象もあり他院でのプロトコルに対して偉そうな事は申せませんが、術後6日目で退院、ということは比較的早期離床はすすめているが、常食にたどり着くまでが同じ6日というのは不思議なバランスには思えます。
　術後イレウス、嘔吐後の嚥下性肺炎を危惧しての食上げでしょうから
固形物摂取後の嘔吐、窒息、嚥下性肺炎のリスクと

そろそろと食上げしていくリスク
　このあたりは入院中トラブルをできればビタ一つ起こしたくない日本の議論の中ではとりあげられることの少なかったジャンルですね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-6）

　「婦人科手術後の食事」についてのメールです。

　獣医師です。
　各国病院食事情興味深く見ました。この先生の着目はとっても面白いのに、まとめでは日本では長年の経験から日本のやり方で良いと取れるような内容になっていますし、質疑応答でも重湯からのステップアップが回復している実感を持ってもらえるなどと頓珍漢な事を言っていますね。
　欧米型の場合不評だったと言っていますが、それは患者本人ではなく見舞に来た周りの人間が、「手術直後なのにこんなもの食べていいのか？普通は重湯だろ」と疑問を呈し、患者も同調してしまうのではないでしょうか。
　元々のメールにあるお義母さんは、重湯・おかゆが不味くて相当なストレスを感じていて結果弱ってしまったと嘆いているのですから。そりゃー入院したら食べるくらいしか楽しみないですもんね。

　でも胃や腸の切開でもないのに術後絶食の意味がわかりません。それが人間では標準なのでしょうか？　面白い習慣です。私が入院手術となったら、術後は間違いなくコッソリ売店でなんか買ってきて食べちゃいます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-3）

　糖質制限関連のメールです。

　こんな記事がありました。
　　　　⇒【多めの朝食が糖尿病患者の血糖低下に有効】

　これって、ほぽ糖質制限食だと、、、、。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-4）

　「ノーベル経済学賞」についてのメールです。

　学部別世界大学ランキング QS社（イギリスの大学評価機関）2013年版では，経済学部のトップ１０にアメリカの大学が８つ入っています。
　それらのアメリカにある大学に一番多く入学・卒業する学生の国籍はもちろんアメリカなので、アメリカ国籍の人がノーベル経済学賞を取る確率は自然と高くなります。

　あとはwikipediaにも記載されている通り、過去の受賞者などの「経済学の権威」に次回受賞者の推薦権があるので、偶然であっても一旦どこかの国籍の受賞者＝権威が増えてしまうと、何かの歯止めが無い限りその国籍の受賞者が無限に増え続けます。（アメリカ人がアメリカ人を選ぶ）

　経済学がその程度の社会科学だ、と言ってしまえばそれまでですが。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-5）

　現在，午前6時ちょうどです。外は風も強いし，雨もザカザカ降っています。でも，都営大江戸線は通常通りに走っているとのことなので，以前コンビニで買った雨合羽を着て出勤することになりそうです。雨合羽くん，久しぶりに登場です。頑張ってくれたまえ！

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1016-06:00-7）

2013/10/15　・・・／[06:00]

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。いずれも熱傷症例です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-1）

　講演用のスライド（90分バージョン，60分バージョン）をマイナーバージョンアップしました。最新版は10月14日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-7）

　今週木曜日（10月17日）から発売される『炭水化物が人類を滅ぼす糖質制限からみた生命の科学』 (光文社新書)ですが，マスコミ関係者の方々に事前に献本していますが，感想メールを頂いております。

　面白かった！
　実に面白かったです。「はじめに」のおじさんは読まなくてよい、から「神々の黄昏」まで、他の仕事のことはさっぱり忘れて、一気によみ通しました。

　人間はおそらくもともと食事に執着していなかったこと、食が「楽しみ」になったのは穀物を食べ始めてからであること、それからどんどんと穀物に支配されていき、糖質が労働の意味まで変えてしまったこと。このあたりはもう本当にスリリングで、テンポもよくて、娯楽小説（褒め言葉です）のように引き込まれていきます。
　馬の生き方から、チューブワームにパンダ。ブドウ糖と生命進化に農耕。ちょっと理屈っぽいところもふくめて、夏井ワールド全開ですね。神々の黄昏までをよみながら、大胆な仮説に胸がすく思いでした。

　わたしはもともといわゆる「科学的根拠」の理論的根拠を提供する疫学屋ですが、すべての調査研究は「ひとりの人の意思からはじまる」ことをなにより大切に思っております。それさえわかっていれば「科学的根拠」に盲従、などあり得ません。その意味でも夏井先生の「ひとりから始まる」を常に意識した話には共感するところばかりでした。

　すばらしい本を世に出してくださってありがとうございます！
　ささやかですが周囲に宣伝して売り上げに貢献していきたいと思いますが、そんなことは全く必要のないくらいこの本は売れるとおもいます。

　さて、「炭水化物は人類は滅ぼす」ですが、改めて通読してみて、夏井さんの良さが存分に展開されている本だなと感じました。
　おそらく、題名からして「炭水化物と糖質は違う」とツッコミが入りそうですが、まあ、「たたき台」ですから、ここから様々な人が新しい発想を得て、具体的に何かを始めるきっかけになればいいなあと思っています。
　題名が題名だけに、「トンデモ本？」と誤解される危険もありますが、致命的な出鱈目はないし、論旨も統一されているので、と学会のトンデモ本には絶対に認定されないと思います。と学会は、基本的にちゃんと中身を読んで判断しますからね。ただ、内容が広範囲にわたるため、ちゃんと読みこなせる人がどれだけいるかなというのは、ちょっと心配ですね。でも、それなりに自分で物を考えている人にとっては、賛同するしないにかかわらず刺激的な本である事は間違いないでしょう。

　『マックスウェルの悪魔』、で締めくくるのもなんだか味わい深いですねえ。まえがきが、あの調子で始まっているだけに、その落差が、、、。私も、高校時代に読みました。私の場合は父の本棚にあったものを読んだのですが、やっぱり難しかったですね。でも、難しい中にも、何か「惹きつける」ものが都筑さんの文章にはあります。分かった気にはならないけど、でも分かりたいと思わせる文章なんです。
　ああいう本が書けたらいいなあと思いつつ、でも今はああいう本はウケないでしょうね。今は「手軽にわかったような気になる」本の方が人気ですから。なかなか難しいものです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-2）

　「低温熱傷を独力で治しました」という方からのメールです。1年以上経過観察をしていて，非常に貴重なデータだと思います。

　10/9 9:00の「素人が低温熱傷を独力で直しました」さんのメール見ました！
　以前、私も夏井先生のこのサイトを参考にしながら「火傷の治療日記」の方にアドバイスも受け自分で低温火傷を処置した者です。

　久しぶりに自分の火傷の痕はどうなったのだろうと、写真を撮って経過をブログに掲載しました。
　　　　　⇒【mamokenの低温火傷・糖質制限・シャンプー石鹸レス記録】
　少しおちゃらけたブログでお恥ずかしいのですが、最近はほとんど糖質制限による日々の日記になっています。

　油はねによる火傷をした時は、水ぶくれ温存治療と、湿潤療法の比較などもしたりしました。
　おかげさまで、うっかり怪我をしてしまった時に、ちょっと喜んでしまう自分がいますが、ブログには載せるほどでもないホントに小さい火傷や擦り傷など、何度もしており、自分がけっこうおっちょこちょいなんだなと気がついたりしました。湿潤療法を知っているので問題はありませんけどね。
　蚊に刺された時にセロハンテープ。風邪には鼻と喉を暖めるなど、いつも目からウロコな記事で勉強させていただいています。風邪をなかなか引かないので、それだけは検証するのが難しいんですが、引いた時にはやってみたいです♪

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-3）

　ある方からの熱傷についての体験記です。熱傷治療に携わっている医者はこのメールを心して読んで下さい。

　先生のＨＰの更新履歴を拝見するのが毎日の日課になってもうすぐ一年になります。
　私の半生に切っても切れない熱傷の体験を聞いていただきたくメールさせて頂きました。

　すでに母が他界しておりますので詳細はわかりません。生前母はずっと私に罪悪感を持っていたようで当時の話をするのがつらそうに感じました。
　ポットを倒し左手に熱湯をかぶったそうです。すぐに病院に行き治療を受けたそうですが、私の左手は中指と薬指がくっ付き合い第二関節で折り曲がった状態で人差し指と小指の接する部分に結合した形となりました。
（中略）
　母の知人たちが私のことを不憫に思って、公的援助が受けられるように尽力くださり、町で一番大きな総合病院へ受診し手術を受けることができました。３年の間に３度入院４回の手術で現在の５本指の状態にしていただき日常生活を不自由なく過ごせるようになりました。この時に手術をしなかったら骨の成長を妨げ障害が残ると医者より説明を受けたそうですので、本当に尽力して頂いた全ての人に感謝しております。
　その後、良縁に恵まれ２人の娘と家族４人で幸せに暮らしています。めでたしめでたし・・・と、簡単に説明するとこんな感じです。

　が、一年前にパート先の健康診断で血糖値が高めと注意を受けてから巨大転換が起こりました（笑）　最初は気にもしてなかったのですが、糖尿病の友人から脅かされ予防方法をインターネットで探っていたところ、江部先生の糖質制限にたどり着きました。自分の身体に起こった変化を目の当たりにし常識が本当に正しいわけじゃないことに気づかされました。
　更に、夏井先生のＨＰに出会い、さらに衝撃を受けました。最初はむずかしい医療関係者向けのサイトかと思い躊躇しましたが。更新履歴の活発な意見のやりとりが面白く、ついとりこに・・・。
　新しい創傷治療も実践し腑に落ちました。治療例の膨大な写真つき解説は傷が治っていく過程が良くわかりすばらしいと思います。そんなある日、治療例の中に小さい子どもさんが手に酷い熱傷を受け、治って行く経過写真を見つけた時のことです。私の心の中にしまっていた感情があふれ涙がとまりませんでした。子どもの頃、熱傷のせいで受けたいじめの記憶がフラッシュバックしてきたのです。

　それは小学校の低学年から中学校の１年まで続きました。手がきつねのようにくっ付いた状態のときは何とも感じなかったことが手術を受け５本の指に変っていく過程の途中から始まりました。第二関節で折り曲がった指を真っ直ぐに伸ばした状態ははまさしく４本指の妖怪のようだったのでしょう。太ももの皮を剥ぎ指に移植した様は子どもの目にも気持ち悪いものだったのでしょう。
　周囲の大人たちから良かったねと言われ、多少ぎこちないけれど自由に動かせれる５本の指を手に入れた私を待っていたのは過酷ないじめの毎日でした。手だけが理由ではなかったと思うけれど・・・醜い手がなければあれ程の誹謗中傷を受けることはなかったはずです。
　その体験は、私の人生に大きく影響を与え、仕事を選ぶときも人前に出ないよう、手を見て不快に思われないよう、下を向いて生きていました。

　そんな私も優しい旦那とめぐりあい、子どもを育てるという大仕事にいっぱいいっぱいで、がむしゃらに生きているうちに手のことは気にならなくなりました。年を取り右手のシワとさほど違いがなくなった事もおおきいですが（笑）
　私は自分の人生を否定するつもりはありません。この手のおかげで人の善意もそして悪意も見ることができました。その経験すべてが今の私に結びついているから、そして今の自分がとても幸せだからです。
　先生の治療例の写真を見ていて客観的に自分の熱傷の程度がわかりどうしてこうなったのか想像することができました。
　物心ついたときから火傷ケロイドの手が自分の手でしたから。自分の手も本当はきれいだったんだなぁ～湿潤療法がその頃あったらなぁ～なんて考えてたら涙があふれて・・・。

　それから夏井先生の湿潤療法を一人でも多くの人に知ってもらうため、ハイドロコロイドやプラスモイストを常に持ち歩き、手あれの人にはワセリンを、小さな子供がいる人には先生の本をお勧めし微力ながら湿潤療法の輪を広めております。
　成人した娘から、お母さんが宗教の勧誘みたいに変な人に思われないかと心配していると言われましたが全然平気です。
　「子どもの火傷は親の責任」その親が治療を選ぶことができ、結果が良好で救われるのは本人だけではないのですから。

　植皮のむごさもいろいろ語られていますが、私の指にも足の皮が移植されています。４０年たっても足の皮であることの自己主張でしょうか太い毛が生えてきます（笑）　色も違います、指の皮に比べて厚みがあり冬の寒いときはひび割れして血がにじむ事もありました。
　剥ぎ取られた太ももにも跡がくっきり残っています。当時は5cm四方くらいだったと思いますが成長して太ったら15センチ四方くらいに伸びました（笑）　4度の手術でしたから両太ももと両方の足の付け根にコマネチ型（？）の皮剥ぎ跡があります。思春期のとき水着やブルマを着るのが辛かったですね。選択の余地があるのであれば絶対避けたいものです。

　私は今でも自分の左手を他人に見せる事にすごく抵抗があります。つらいです。
　でも、もし不幸にも私の身近で植皮か悩んでいる人がいたら勇気を出して自分の左手と足の跡を見せてあげたいと思います。

　下を向いて生きていた私が、家族を持ってから前を向いて生きれるようになり、糖質制限との出会いでポジティブに、夏井先生のＨＰに感化されることによってウルトラスーパーポジティブになりました。常識にとらわれず自分の人生を自分でチョイスしながら楽しく生きていきます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-4）

　「アメリカの熱傷治療」というメールです。

　youtube に趣味のロケットの動画を投稿している人が失敗して火傷の治るまでを動画に上げていました。
　　　　⇒【GETTING BURNT,POPPING BLISTERS,PEELING OF MY OWN SK】

　日本の皮剥医師にかかるとこれでも移植なのでしょうか？
　あちらも保護用の被覆材がくっついてすごい痛そうですね。全世界で痛くない治療が早く広まるといいですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-5）

　「糖質制限で視力が回復？」という驚きの報告です。

　小児科医です。
　近視が改善しましたので、その報告と糖質制限後に視力が回復した人の投稿もあったように記憶しています。ほかにも症例が無いか、伺いたくて投稿いたします。

　このところ、メガネをかけてもどうもすっきり見えないと感じていました。度が進んだのか乱視が出たのかと思い、行きつけの眼鏡屋で検眼して貰ったところ、メガネの度数が右眼　-1.75Dから-0.75Dに左眼-1.25Dから-1.00Dになっていました。中学生の時から40年間変わらない度数でしたが、この一年で変わりました。
　その間にしたことは、糖質制限を実施し、その結果として減量（BMI29→24)したことしか思いつきません。因果関係は分かりませんが、前後関係はあります。どうして糖質制限したら近視が良くなるかなんて分かりません。

　眼鏡屋の話では年を取ると眼球が縮んで長軸が短くなり、近視の度合いが減ることはあるそうです。しかし１Dも良くなるのは見たことが無いと言っていました。
　少なくとも、高価で、地面がゆがむ遠近両用レンズとおさらばできたのは、本当にうれしいです。
　そういえば，宴会仲間の練馬区の某先生（40代なかばの男性）も，糖質制限を始めてから近視が治って日常では眼鏡なしで困らなくなったと言っていました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-9）

　術後の食事についての疑問メールを頂きました。この方面についてご存知のかた，是非ご教示下さい。

　先日、義母が婦人科で開腹手術を受けました。
　術前はともかく、術後も絶飲食→重湯→おかゆ、と通常食に戻してもらうまで時間がかかり、通常食に戻ってすぐ（術後6日）で退院しました。消化器を切開した訳でもないのに、術後絶飲食は必要だったのか疑問です。
　重湯・おかゆが不味くて相当なストレスになっていましたし、ガスが出るかと言われても、腸が動いていないので出るわけがありません。退院9日目、腸閉塞を起こして再入院になりました。そしてまた、2-3日の絶飲食に。術後から普通に食べて腸を動かしていたら、こんなことにはならなかったのでは？と思えてなりません。
　いつも元気な義母が急に弱ってしまい、悲しくてたまりません。

　以前のこのサイトに、消化器官を切開しても、唾液を飲んでいるから絶飲食は意味なし、とありました。でも、実際には消化器と関係ない婦人科系手術や帝王切開手術でも、術後絶飲食、重湯、おかゆ、は行われています。
　消毒不要、湿潤治療、糖質制限、と同じように、変えられるのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか？諸外国でも、重湯・おかゆ（に相当する食物）が出されているのでしょうか？
　というわけで，ちょっとググってみたところ，こんなサイトがヒットしました。

【手術後病院食の国際比較】

【入院時の食事、海外事情は？】

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-8）

　友人のピアニスト，山口雅敏さんの初CDが10月23日に発売されます。奥様の伊賀あゆみさんとの4手連弾による「進化系ピアノデュオ」で，二人の演奏者が超絶技巧の限りを尽くして丁々発止とやりとりする，スリリングにして楽しい演奏です。ちなみに私もライナーノートにちょっと文章を書かせていただいております。
　ナイアガラ瀑布を凌駕せんばかりの音の洪水が嬉しい『星条旗よ永遠なれ』，『美しき青きドナウ』も素晴らしいですが，山口さんご自身のアレンジによるゴメスの『アヴェ・マリア』の美しさに酔いしれました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-6）

　『医療の巨大転換を加速する』についての感想メールです。

　糖質制限は国内総生産を上げるんじゃないでしょうか？（ギャグで言ってません。）
　「巨大転換を加速する」の感想です。産業構造を変えるほどの破壊力を感じました。農家、食品メーカー、旧態依然のお医者の未来はどうなるのだろう？　その前に教育が変わらなければ。
　昔の商売　たとえば炭屋、氷屋が成り立たなくなったり、下駄屋が靴屋になるようなことが起こるのでしょう。今　先見性のあるメーカーが糖質ゼロビールを出しているようなことが、これからはもっと加速するのでしょう。新しいベンチャーが出るかもしれません。私に投資家のセンスがあれば、今から上手に相場を予測してお金儲けをするのでしょう。そういう未来を生きているうちに見たいです。
　貧困と無知が蔓延し、糖質しか食べられないような世の中にならないように祈りたいです。アベノミクス、政治家の人たち、頼みます。　　でした。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-10）

　【３米学者にノーベル経済学賞】
　ノーベル経済学賞受賞者で，アメリカ人以外の人ってどれだけいるんだろう・・・と思って調べてみたら，1990年代まではいろいろな国の学者が受賞していますが，21世紀に入ってから30人くらいの受賞者がいますが，アメリカ国籍でない学者は3人だけです。
　多分，「世界経済を動かしているのはアメリカだから，アメリカの経済理論と政策は正しい。だからアメリカの経済学者が一番優れている」という論理なんでしょうね。これも一種のパラダイムかな？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1015-06:00-11）

2013/10/12　・・・／[08:00]

【08:00】

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。魚焼きグリルによる手の熱傷です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1012-08:00-1）

2013/10/11　・・・／[06:00] ／[13:30] ／[14:00]

【14:00】

　東洋経済新報社の編集者から本が送られてきたので紹介。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1011-14:00-1）

【13:30】

　8月にヤケドをされた関西吉本芸人の「かつみ・さゆり」のさゆりちゃんですが，プラスモイスト^(R)できれいに治癒したそうです。よかった，よかった。
　　　　⇒【さゆりのギャル40（フォー）日記】
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1011-13:30-1）

　今日は都内の澤本先生が見学に見えられています（午前中のみ）。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1011-13:30-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に4例追加。3例が熱傷症例です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1011-06:00-1）

　「外傷を湿潤治療している医師」に，宮崎市の江南まつもと整形外科／松元征徳先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1011-06:00-2）

　一言で言えば，しょーもないホラー映画，《NO FACE》を紹介。まぁ，クズ映画ってのはこんなもんですな。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

2013/10/10　・・・／[06:00] ／[07:00] ／[09:00] ／[10:00]

【10:00】

　「モバイル充電器気」情報です。

　USB充電したいガジェットが多い方向けには、上海問屋等で取り扱いの以下の製品がオススメかもしれません。
　5port の USB 給電タップで、4port は 1A、1port は 2.1A です。Planexの4port アダプタは全体で 2A (2000mA) なので、出力が倍以上違います。
　これなら充電時間も短いです。電源ケーブルがちょいと長いので持ち歩き用には微妙ですが、自宅や事務所用なら全く問題ありません。

USB 電源タップ 2.1A iPhone iPad Xperia GALAXY ：モバイル・タブレットをたくさんUSB充電しよ...
価格：1,999円（税込、送料別）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-10:00-1）

　今日は夕方に福島に新幹線で移動し，19：00から講演。その後，懇親会に参加し，22：00過ぎの新幹線で東京に戻り，自宅到着は午前0時半過ぎの予定。
　そして明日の朝，6：10ころからラジオ出演の予定です。ちょっぴりハードです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-10:00-2）

【09:00】

　下記のメールを読んでいて気が付きましたが，私の場合はこれとこれを一緒に持ち歩けば，最強の充電環境が作れることに気が付きました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

【07:00】

　知人の川畑さんが【ニッポンの社長】というサイトで取り上げられました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-07:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に一挙に4例追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-1）

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，滋賀県日野町のきしむら調剤薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-5）

　「疣贅（イボ）の治療」についてのメールです。

　イボ取りの話題がでていましたが、お灸でも簡単に取ることができます。ちょっともぐさを乗っけてお灸をすると、イボの先端が焦げた状態になりますが、そのまま2週間もすると、ぽろっと取れます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-2）

　「医者は脅しながら説明する」というメールを頂きました。

　皮剥医者に脅された記事を見て、初めてこのサイトにたどり着いた時のことを思い出しました。
　5，6年前、機械に右の人差指を挟まれあわてて引っ込めたけど間に合わず、指の爪一枚そっくりきれいにに持ってかれました。かなり出血し痛かったのでとりあえず〇〇病院のERへ行き翌日形成の外来へ。
　傷にスポイトみたいなものに入った水をかけデュオアクティブを貼る治療を終えたあと，その形成外科医がなんとも恐ろしいことをボソボソと。　曰く、

「骨に傷が入っている可能性があります。だとすると指の先の方からだんだん腐って短くなり、最終的に第一関節から先がなくなります。覚悟しておいてください」

　と。
　永年このサイトでいろんな知識をいただいてきた今であれば「オイオイ、爪一枚もげたくらいで、指先ごとなくなる訳ねーだろーが」とツッコミを入れるところですが，当時はもちろん何も知らず、「ふーん、指先なくなるんだ。医者が言ってるんだからそうなんだろうな。指先ないと不便だろうな、第一カッコ悪いよな」と考え、なんとか指先を保てる方法がないかと、けっこう必死にネットで調べ始め、ついにこのサイトにたどり着きました。いろんな症例のなかで，最近掲載された光が丘病院の指先欠損の症例と同じような写真を見たときは正直ほっとしました。それはそうでしょう。
　だって、爪が剥がれたから指先がなくなると言われて調べ始めたら、指先半分なくなっても爪は生えてきますと言われわけですから。
　以来どっぷりこのサイトにはまり今では立派なヘビーユーザーです。もちろん指先は今もあり爪もキレイに生え変わりました。

　お医者さまも医療訴訟やなんやらで大変なのはわかります。
　だからといって、肉体的にも精神的にも一番きつい時に、最悪の事態だけを患者に知らせるのはどうでしょうかね？
　最悪の時はこうなって、確率はこのくらい。最善だったらこうなって確率はこの位。で８割がたはこんなふうになるよと言ってもらえれば、安心できると思うのですが。
　今の医者は，とにかく最悪の状態を最初に説明し，最悪にならなければ患者から訴えられることはない，という方針で説明するように教育されています。だから，最悪の事態，最悪の合併症を真っ先に説明します。そうなる確率が50％だろうが，1％だろうが，0.0000001％だろうが，いの一番に最悪の状態になるかもしれないと説明します。
　別の言い方をすれば，患者にまず絶望を与えておけば，最悪の事態にさえならなければ問題ない，という感じです。

　これは例えて言えば，食事をしようとレストランに入ってメニューを見たら，表紙に赤いデカイ文字で

この店の食事を食べて食中毒を起こすことがあり，死亡することもあります。
重症の食物アレルギーを起こして呼吸が止まり，死亡することがあります。
他の客がいきなり暴れて拳銃を発射することがあり，死亡することがあります。
いきなり車が突っ込んできて怪我をしたり死亡することがあります。
厨房で火災が起きると巻き込まれて死亡することがあります。

　と書いてあるようなものです。こういうメニューを提示されて食べろと言われたってなぁ・・・。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-3）

　昨日紹介した「4つに同時に充電できるACアダプタ」についてのメールです。これも便利そうですね。

　先生の、こんなの買っちゃったシリーズも楽しく拝見しております。また私も充電が必要なものを持ち歩く機会が増えてしまい、帰省や出張でパッキングしていると自分でも何やっているのかわからなくなります。
　私が気に入ってここ数ヶ月愛用しているのが、USB電源ポート付タップ　コード付（0．5m）です。ノートPCとWiFiルーターとスマホの充電が1つの電源で完結します。USBも欲しいが、AC電源もなくてはならない、状況に対応し、かつモバイルできるサイズです。ケーブル無しタイプもあるのですが、この50cmが何気に威力を発揮します。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-4）

　【なぜ韓国は歴史を書き換えたのか――その動機と背景を考える（前半）】
　『歴史とはなにか』という本を以前紹介しましたが，歴史という概念が誕生するのは司馬遷の『史記』，ヘロドトスの『歴史』ですが，それらは特定の意図を持って書かれたものです。そして，その「意図」とは「実際に起きた事実を克明に記載して，後世の研究者伝える」・・・なんてことは全くなく，それどころか「事実を記載する」という意識すらなかったのです。
　同様に，司馬遼太郎は「事実を書く」ために歴史小説を書いたわけではなく，自分が偉大だと崇拝する人気のない人物（例：坂本龍馬，織田信長）を有名にしたいがために歴史小説を書いたわけで，実際，司馬遼太郎が有名になる前は，坂本龍馬の名前を知っている日本人は高知県でもあまりいなかったそうです。
　例えば日本でも，江戸時代には「士農工商」という言葉はなく，士農工商の垣根は厳格なものでなく，かなり流動的だったようです。「士農工商」という言葉を作ったのは明治政府で，それは「江戸幕府の政策を否定し，明治政府の正当性を流布するために，士農工商という言葉を作り上げ，江戸時代は非民主国家だと批判した」というのが真相です。要するに，嘘をでっち上げてプロパガンダしたわけね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1010-06:00-6）

2013/10/09　・・・／[06:00] ／[09:00] ／[11:00] ／[13:00]

【13:00】

　奈良県で湿潤治療をしているマミ皮フ科クリニックの岡田先生から著書が送られてきましたので，ちょっと宣伝。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-13:00-1）

【11:00】

　先日報告した「調乳ポット熱傷」ですが，ご両親が「これでヤケドしました」と教えてくれた商品はこれでした。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-11:00-1）

【09:00】

　以前にもメールを頂いた「素人が低温熱傷を独力で治しました」さんからのその後の経過を伝えるメールです。非常に貴重な報告で，とても参考になります。

　低温火傷、その後の写真です。つい先程、撮ったものです。
潰瘍になっていた部分との境目の色が自然に薄くなっていって、元は皮膚の深層まで受傷した火傷だったとは思えないぐらいです。たぶん、「壊死を起こして、大学病院で植皮まで勧められた火傷を、素人が自力で治療した写真だ」と言っても、経過写真がなければ誰も信じないでしょう。

潰瘍部分だったところからも毛が生え始め、傷跡だった部分が正常な皮膚に戻りつつあります。中心部分はまだ瘢痕のようになっていますが、これも少しずつ薄くなっているので、もう何年か我慢すれば、周囲の皮膚と馴染んで見分けがつかなくなると思われます。
この傷跡を、○○○形成外科の皮剥ぎ野郎に見せつけてやりたいところです。あの皮剥ぎ野郎の口車に乗って植皮を受けていたら、今でもクッキリとした傷跡が残り、皮膚採取の余計な傷と、嫌な記憶がいつまでも残ったことと思います。

　「傷跡の輪郭が分からなくなる」というのは、患者のその後の生活にとって重要な事だと思います。傷跡が残って色が変わってしまったとしても、輪郭が分からなければ(色の変化が緩やかであれば)意外と気になりません。逆に、クッキリと輪郭が残ってしまう(色の変化が急激である)と、いつまでも受傷直後の生々しい傷跡を思い出してしまうので、特に若い女性など、心にまで傷を負ってしまうことになります。
　私の火傷跡は、全く気にならないといえば嘘になりますが、少しずつ時間を追うごとに正常な皮膚に馴染んでいくのが分かるため、あまり苦にはなっていません。

　このメールにもあるように，「患者にとっては何が問題なのか。患者は何を気にしているのか」という情報は，現在の熱傷治療に欠落しているものです。現在の熱傷標準治療（消毒＋南港ガーゼ＋皮膚移植）の治療成績の評価は「医者の評価」しかなく，「患者からの評価」は一切考慮されていません。だから，皮膚移植をして喜ぶのは医者だけで，患者は泣いているのです。

　そういうわけで私は，新時代の熱傷治療とは「患者サイドからの治療法の評価とフィードバック」の上で構築されなければいけないし，そうでなければ生き残れないと考えます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-09:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に一挙に3例追加。いずれも熱傷症例です。これに伴い，同ページの左側のカラムのデザインをちょっとだけ変えました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-06:00-1）

　「4ポートUSB ACアダプタ」，買っちゃいました。1つのコンセントから4つのガジェットに同時充電できます。出張先のビジネスホテルでコンセントが1つしかないけど，スマートフォンとタブレットとWiFiルータがバッテリー切れ寸前！・・・という時にすごく便利です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-06:00-2）

　「調乳ポット熱傷」についてのメールです。

当院でも先日５日前におそらく同じもの（「ピジョン調乳ポット」ではないでしょうか）による熱傷患者がみえました。
　１歳２ヶ月男児で、保育園で受傷。70㎝の高さの台の上に調乳ポットがあり、立ち上がってこれの取っ手を引っ張ったらしく、肩・腹部・下顎部・手背に2度熱傷をつくって来院されました。
　プラスモイストで湿潤療法、範囲がやや広く、１歳なので入院としました。５日目の本日は８割方上皮化されており、退院され、外来治療に切り替えました。

　調乳ポットについては、保育園の園長さんに、現物を持ってきてもらい検証しました。まさにコーヒーメーカー型の湯沸かし器で、70度に保温できるということでした。ポット上方の湯が滴下する部分が少しひっかかりますが、軽い力ではずれます。コードは一体型でひっぱるとはずれません（「安価なポット」とうたっています）
　あとでHPで確認すると、（当然ですが）湯は一旦沸騰してからポットに移され、70度くらいで保温されるものでした。
　たしかに基本的にはティファールと同じですね。この園には手の届かないところで使うか、ロックのかかるものを使うよう話しました。

まあ、聞くと「夜などすぐにミルクを作るには便利」だそうです。便利をとるか安全をとるか、もう少し想像力を働かせてリスク管理をしていれば防ぎえた熱傷でした。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-06:00-3）

　「パワーテープを使った疣贅（イボ）治療」のダクトテープに関する豆知識メールです。

　愛するGIZMODEにも「アメリカ人の愛するダクトテープとは何なのか。歴史と製造方法と性能を調べてみた」という記事がありました。
　ただし、記事内に疣贅治療に関する言及はなく、記事の初めに人体表面に貼着した写真が載っておりますが、これは無関係のようです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-06:00-4）

　【グーグルに学ぶ、新しい日本の「ものづくり」】
　私は，Googleがまだ存在していなかった頃のネット検索がどうだったか，Googleが登場した当時の状況はどうだったのかを，よく覚えています。他の検索システム（Yahoo!，Lycos，Infoseekなど）に比べて爆速としか言い様のない検索結果表示の速さに驚き，「これからは検索はGoogleだな」と確信したことを覚えています。しかし，Googleは単なる検索エンジンにとどまらずに拡大を続けます。その過程を詳しく解説したのがこの記事です。
　色々分析していますが，私は「二人の創業者が最初に目指したものの大きさ，高さ」が全てを決めたと思っています。彼らは最初から「人類がこれまで集積したあらゆる知識と思想，文化に簡単に無料でアクセスできるようにしよう。そうすれば，次世代の文明が生まれるはずだ」という途方もない理想（大風呂敷とも言うが・・・）を抱いていて，その実現に向かってできることから始めた，というのが最初期のGoogleだったと思います。要するに，過去の誰も考えたことがない壮大なシステムの創出です。
　世界中の図書館に眠る蔵書をデジタル化してネットで無料公開したらどうなるだろうか，世界中のあらゆる風景を撮影してネットで無料で見られるようにしよう・・・というGoogleのさまざまな試みは，最初の出発点から自然に生まれたものでしょう。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1009-06:00-5）

2013/10/08　・・・／[06:00]

【06:00】

　「NPO湿潤治療（モイストケア）を推進する会」が発足し，公式サイトがオープンしました。私はこのNPOの会長（・・・名前だけの会長だけど・・・）をしていて，11月24日（日）に発足記念講演を行いますが，鳥谷部先生とのジョイント講演となっています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-10）

　「外傷を湿潤治療している医師」に，茨城県水戸市の山本整形外科／荒川重光，荒川明子先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-6）

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。21歳女性の顔面擦過創です。顔の擦過創はいつもながら，感動的な治り方をします。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-1）

　『しんぶん赤旗』2013年10月6日号に『医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する』の短評が掲載されました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-9）

　昨日は初診の熱傷患者さんが非常に多く（半分は救急外来経由でしたが），ちょっと忙しかったですが，その中で気になったのは生後6ヶ月の赤ちゃんです。
　母親がミルクを作ろうとローテーブルにおいた電気ケトル型の調乳ポットでお湯を沸かしていたところ，患者（赤ちゃん）が手を伸ばしてコードを掴んでしまい，調乳ポットが倒れて熱湯でヤケドしたものです。
　気になってお母さんに聞いてみたら，調乳ポットは台座に置いてお湯を沸かすタイプですが，電気コードは台座に固定されていて，そのため，コードを引っ張るとポットが倒れてしまったようです。また，ポットの蓋はストッパーがなく，倒れたらお湯が溢れだしたようです。
　つまりこれは「ティファール電気ケトル熱傷」と同じメカニズムであり，その調乳ポットの構造的欠陥だと思います。これまでほとんど注目されていなかったのは，ティファール電気ケトルほど広く使われていないため，熱傷事故そのものがそれほど多くなかったからではないかと想像します。
　このような仕様の調乳ポットを使っている方がいらっしゃったら，
1. 赤ちゃんの側で使用しない
2. どうしても使用せざるをえない場合は，コードを赤ちゃんから一番遠い位置にする
　などの工夫が絶対に必要と思われます。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-5）

　以前から，「思春期のニキビは糖質制限食にするだけで治るのではないか？」と考えています（大人のニキビは糖質制限で治っていますから）。つまり，思春期のニキビは脂肪の摂取過剰ではなく，糖質の過剰摂取が原因であり，そのメカニズムは次のように考えられます。

糖質過剰摂取⇒脂質代謝異常⇒皮脂成分の変化⇒毛穴が詰まる⇒炎症⇒毛包炎⇒・・・

　そこでふと考えたのですが，どなたか，「糖質制限をしている時の皮脂成分」と「糖質過剰摂取をさせた時の成分」を測定し，それを比較するという研究をしたら面白いのではないかと・・・。
　こういう研究をしている人はまだ誰もいないはずなので，「研究で一山当てる」ことができるかもしれません。誰かやってみませんか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-11）

　「中心静脈栄養刺入部処置とガイドライン」についての疑問メールです。

　現在勤めている病棟には中心静脈栄養の刺入部に肉芽が出来ている患者さんがいます。
　受け持ちNs次第で「イソジン消毒+ドレッシング交換」か、「何もしない(ドレッシング材もそのまま)」か、どちらかです。(主治医の指示は…「医者らしからぬものでした」とだけ申し上げます)(表向き)

　見かねてCV刺入部のイソジン消毒を撤廃する提案書を雑に作り、鳥谷部先生の「褥瘡治療の常識非常識」p16-26のコピーを添えて師長に提出しましたが、「ガイドラインに反して訴えられたら負けるから、看護研究として結果出してからね」との返答でした。現在刺入部の肉芽は少しずつですが盛り上がってきています。(過剰肉芽？)
　既に沢山挙げられているであろうエビデンスはガイドラインに敵わないものなのでしょうか。
　ガイドラインを作る協会と製薬会社とのゆちゃk…(コホン)…等々も疑いたくなります。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-14）

　「パワーテープを使った疣贅（イボ）治療」についてのメールです。

　イボに対するダクトテープですが、言い出しっぺの私から、当院のやりかたを参考までに。

① いぼに対してどのくらいの大きさで張るのか

液体窒素を当ててイボが白くなる範囲より一回りか二回り程度広く貼ります。液体窒素を併用しない人は、見た目でイボより二回り程度広く貼ります。

② どのくらいの頻度で張り替えるのか

剥がれたら貼り直しますが、剥がれなければ、次の来院時まで貼りっぱなしです。発汗が多い人は剥がれやすいので諦めます。

③ 患者さんに自宅で治療してもらう場合は、パワーテープ1巻を患者さんに買ってもらうのか、それとも、必要な分だけを切って渡すのか

商品の紹介をして、補修などにも使えるので購入を勧めますが、当院で渡した分でまかなえることが多く、購入する人はあまりいません。

④ 必要な分だけを渡す場合、テープ同士がくっつかないように何か工夫をしているのか

当初はプラスモイストが入っていた銀の袋の裏面に貼っていましたが、イボの患者さんが多くなったので、貼付の写真のように最近はクリアファイルを切って使用しています。一枚のクリアファイルで6つできます。

⑤ 通院はどのくらいの頻度でしてもらうのか

1-2週間ごとが多いですが、3-4週間のこともあります。液体窒素と併用せずに、ダクトテープだけで治る人もたまにいます。

　液体窒素と併用の人は、液体窒素をあてて一日経過後、水疱にならなければ貼ってもらっています。かぶれた人も中止にします。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-4）

　「パワーテープを使った疣贅（イボ）治療」についてのメールです。

　英語版の（本家の）wikipediaにも載っています。ただし、「アップデートされていない！専門家の見解が必要！」というコメント付きの記事ですけど。
　duct tape wartでググると大量に出てきます。第一位はこれでした。
　医療従事者ではありませんので、内容の判断はできませんが、米国では結構ポピュラーな（民間）療法なのではないでしょうか。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-3）

　「パワーテープを使った疣贅（イボ）治療」についてのメールです。

　一般人プログラマーです。
　私が見つけたduct tape 療法では、このPDFが一番分かりやすかったです。どうやら米国では民間療法として身近に手に入るダクトテープを張るという方法が普及しているのではないでしょうか。
　皮膚科での治療に使われているかは不明ですが、液体窒素より効果があるという論文はあるようです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-2）

　「疣贅（イボ）の治療」についての体験メールです。

　イボの治療で大変おもしろい経験をいたしました。
　５～６年前のことですが、主人の足の裏にイボが６～７個でき、痛がっておりましたのでネットで調べ、「イボって自然に治るらしいよ」と言うと、「へ～、そうなんだ」となぜか納得したようでした。それ以降見る見るうちにイボが減っていき、つるつるに治ってしまいました。

　私が見たのは、「昔から「いぼ取り地蔵」というお地蔵様が各地域にあるらしい。」という内容のサイトでした。
　　　　⇒【いぼとり神様・仏様】
　多少は効果があるので昔からあるのだろうと思い、試してみたところ、効果てきめんでびっくりしました。
　主人の場合は条件がピッタリ合ったので、暗示だけで治ってしまったようです。
　このメールを読んで思い出したのですが，皮膚科の教科書では「尋常性疣贅にはヨクイニンを内服させる」とありますが，ヨクイニンって本当に効いているんでしょうか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-12）

　「トーストの香りの香水」についてのメールです。
　トーストの香りの香水、オリジナル記事を読んでみました。
　日本のサイトの記事は原記事の後半が抜けている上に勝手な文章が挿入されています。まぁニュースの翻訳ではなく情報サイトの紹介記事ですから、こんなもんでしょうが、それにしても『換骨奪胎』です。

　しかし、この手の操作は一般のマスコミも「やらかす」ので要注意です。それも外信の引用のみならず国内の記者会見なども改ざんと言える程印象が変わってしまうことがあるので油断なりません。このような印象操作に惑わされない策として、
オリジナル情報に触れる：原文を見る。また、国内でも政府や企業が記者会見の動画を公開していることがある。

複数のマスコミの記事を比較する：同じニュースでも例えば朝日と産経で全く逆のニュアンスの場合がある。

外信やフリーの記者がどう報じているか見る：記者クラブの「横並び報道」から逃れる。週刊・月刊誌が掘り下げた記事を書いていることもある。
　などが必要ですね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-7）

　糖質制限についての話題です。

　カルピンチョ先生のブログの10月5日の記事で、糖質制限開始で一過性でも体調が悪くなる人がいる件、その原因についての考察が面白かったです。
　これは納得ですね。糖質摂取を止めると，糖新生で血糖が維持され，エネルギーは脂肪酸のβ酸化を起点とする代謝系で作られますが，糖質をたっぷり摂取し続けているとこれらの代謝系がサボりまくり状態で，糖質が体に入ることを前提に生きるようになるんでしょう。その結果，「糖質制限すると痩せるんだって」といきなり「糖質摂取ゼロ」にしても，β酸化のあたりがうまく動かず，エネルギー生産がうまく回らないのかも。
　やはり何事も，準備運動と事前の根回しが必要なようです。
　ちなみに，私は極めてスムーズに糖質オフ生活に移行しましたが，これは，糖質オフを始める前から毎日の夕食が偶然にも「糖質オフ」に近いものだった，もともとご飯をあまり食べていなかった，甘いモノがもともと大嫌いだった・・・からかもしれません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-8）

　糖質制限体験記をいただきました。

　糖質制限がいい具合に進んでおります。体重もそこそこ落ち着き始めたのでそろそろトレーニングも一新しようかと考えているところです。
　先日，往診途中で通り雨に遭い、ずぶ濡れになってしまったので近くの某激安服飾店（しま○ら）に入りました。ふだんKCの下に着ているシャツはLサイズなのですが、安いのがMサイズしかなくそれを購入したところ
　・・・結構楽に着れてしまいビックリ。・・・糖質制限様様ですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-12）

　糖質制限に関連するメールです。

　こんな記事を見かけました。
　　　　　⇒【体調が良くなり美しさもアップ！グルテンフリーダイエットのススメ】
　欧米ならば白米の用途はドリア・パエリア・リゾット・ピラフといったところでしょうか。(先日、書店で「白米中毒」という本を見かけて斜め読みした内容に、「チャーハンは白米でも卵と油でコーティングされているから低GI」という記述があったと思うので、それが正しいのならですが…)

　結果的に糖質制限食あるいは低GI食となったおかげでは無かろうかと推測できます。伝統的な日本食における「米=玄米+雑穀」であって白飯ではないのですが、「白飯＝伝統的な日本食」と誤解している人々が白飯を思い浮かべるような締めですね。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1008-06:00-13）

2013/10/07　・・・／[06:00] ／[08:30]

【08:30】

　「パワーテープを使った疣贅（イボ）治療」についての質問メールです。ご存知の方がいらっしゃいましたら，是非，ご教示下さい。私も興味があります。

　パワーテープを使った疣贅治療に非常に興味があります。具体的なやり方を教えて頂けないでしょうか。

① いぼに対してどのくらいの大きさで張るのか
② どのくらいの頻度で張り替えるのか
③ 患者さんに自宅で治療してもらう場合は、パワーテープ1巻を患者さんに買ってもらうのか、それとも、必要な分だけを切って渡すのか
④ 必要な分だけを渡す場合、テープ同士がくっつかないように何か工夫をしているのか
⑤ 通院はどのくらいの頻度でしてもらうのか

　よろしくお願いいたします。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-08:30-1）

【06:00】

　10月11日（金）6:10頃からTBS 「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話生出演の予定です。生島さんの番組にはこれで3度めの出演です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-1）

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。6歳女児の顔面，前胸部，上腕熱傷で，受傷から1年後にはほとんどわからない状態になっています。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-7）

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，熊本県菊陽町の熊本リハビリテーション病院院内売店を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-8）

　スイッチピッチ & スフィアボール，買っちゃいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#）

　「鶏眼（ウオノメ），尋常性疣贅（イボ）の治療」についてのメールです。

　私と娘は何回か足裏のイボに悩まされ，皮膚科を受診したら，液体窒素の治療を受けました。最初は液体窒素とはわからなかったのですが，聞いたら素直に教えてもらいました。軽い凍傷を起こして表面の細胞を殺して新陳代謝によって直すことがすぐにわかりました。

　理屈がわかれば，こっちのもの。電子機器の評価に使う下記の急冷剤(1缶1000円くらい)を患部に降りかければ結果は同じはず。
　ただし，ちょっと注意が要ります。もともとスプレーなので，普通に使えば急冷剤が拡散して，患部でないところまでぶっかけるのでひどいことになります。スプレーボタンを軽く長時間押し続けると滴のように急冷剤が出てきますので，それを患部に垂らします。
　私は，数回の治療で完治しました。通院に大事な時間を割かれなかったのがハッピーです。

　ちなみに私の仕事は，電子機器の開発です。たとえばタブレット端末が低温環境で誤動作しないか，消費電流が異常に増えないかこの急冷剤を使って簡易確認します。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-13）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　素人です。
　私のウオノメは靴の土踏まずパッドで治りました。
　私は12年ほど前に、左足の親指と人差し指の間にウオノメを患い、近所の外科で切除してもらいました。素人がスピール膏を当てて削るのでは限界を感じたためです。どんな治療だったか忘れましたが、局所麻酔し、切除後に傷口を縫った記憶があります。

　治療が大がかりだった割には３か月余りで再発し、出張先の名古屋で痛くて歩けなくなってしまいました。で、近くにあった東急ハンズにかけこみ、取りあえずウオノメにあてがう物を探しました。私は偏平足なので、ついでに土踏まずパッドを試しに使ってみたところ、特に何もせずとも歩けるようになり、無事帰宅することができました。そのままパッドを使い続けると、しばらくしてウオノメは消失し、現在まで再発していません。以来、中敷きなどなるべく足のアーチに気を付けるようにしています。
　程度や状況にもよると思いますが、靴の形状や偏平足等の原因を除けば胼胝やウオノメは予防・改善できるのではないかと感じます。整形外科などで、気軽に自分に合った中敷きや靴の指導をしてもらえるとよいのにな、と思っています。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-12）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　看護師です。
　さて、話題の鶏眼とウイルス性疣贅ですが何十年も難渋しています。スピール膏、液体窒素、ステリハイドなどいろいろ試していただきましたが，まだ足底に居座っております。
　時折手指にもウイルス性疣贅ができますが、そちらは液体窒素で一回の処置で治っています。
　足底はかかっていた皮膚科医師にも難治性といわれ、何年もかかって処置してもらっていましたが，根負けして受診をあきらめ，今は二週間に一回くらいずつ自分で爪切りで削っています。これが治ればとてもうれしいです。

　しかし地道にやるしかなさそうですね。
　でも出血しても深めに切除することが必要みたいですね。自分の足なので深くしてもやってみようかと考えています。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-4）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　整形外科医です。
　私も夏井先生と同様の方法で処置を行っていますが、削っただけでは再発を繰り返す方が多くいらっしゃるのではないでしょうか？
　鶏眼は骨と靴の間に挟まれた皮膚に起こる反応性の角質増殖とされていましたが、原因は靴ではなく骨、特に偏平足が原因であることが多いと思っています。足底、特に中足骨頭部にできる鶏眼はほぼ開帳足（横の偏平足）が原因であることが多く、私は鶏眼処置をするだけでなく、再発予防に横アーチサポート（中足骨パッド）がついたインソールを使用するようにお勧めしています。
　インソール使用で再発しなくなった方が結構いらっしゃいます。再発を止められなくても、毎月のように削っていた方が、2-3か月に1回程度になったりもします。東急ハンズやLoftなどのフットケアコーナーで1,000円台で売っています。私のクリニックでは、門前薬局に置いてもらっています。

　ただ一つ欠点があります。中敷きタイプの物なので、靴を履く時間が長い方には有効ですが、主婦の方など、屋内で裸足でいる時間が長い方にはあまり効果的ではありません。そういう方には、足底板を作成しています。健康保険がききますので、3割負担の方でも4,000円程度で作成できます。少し高いですが、シューフィッターのお店で数万円かけて作るより安上がりです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-2）

　「ウオノメとイボの治療」についてのメールです。
　一般人プログラマーです。
　右足底と左右手の指先にウィルス性イボがあり、下記の内科医の先生のメールが気になっています。

　現在、近くの皮膚科に液体窒素療法で治療に通っているのですが、４、５回やっても痛いだけで効果がないので何かよい方法がないかと探しています。
　「duct tape イボ」でググって以下のPDFを見つけました。

『ダクトテープ治療のメカニズムは不明だが、医師達はダクトテープがローカルな刺激を通して患者の免疫力を促進したものと推測している。』

　この文章は意味不明で怪しいですが、他のサイトで

『密閉されていることと接着剤の成分が影響するのではないか』

　という推測もありました。アサヒペンのパワーテープの説明には、
天然ゴム系粘着剤を使用しているため、強い粘着性があります。

ポリエチレンフィルムでカバーし、防水機能があります。
とあるので湿潤環境になるのでは？と考えますが、夏井先生はどう思われますか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-10）

　「鶏眼（ウオノメ）と尋常性疣贅（ウイルス性イボ）の鑑別」についてのメールです。

　皆さんご存じだと思うのですが未だウオノメとイボの鑑別のことが載ってないようなので、お役に立てるかもしれないと思い、メールします。
　イボは病理学的に真皮の皮膚乳頭が大きくなり、そのため（正常皮膚に比べ）角質の浅いところまで皮膚乳頭が突出しています。ウオノメでは病変部は基本的に角質だけです。従って、イボを削った場合、浅いところまで来ている皮膚乳頭を傷つけてしまうため、皮膚乳頭に一定して点状の出血を数カ所認め、患者さんも痛がります。
　ウオノメでは角質を削るだけですので、深く入りすぎない限り出血も痛みもありません。
　また、イボでは皮膚乳頭が大きくなるのと同時に角質が薄くなり、足の裏など正常皮膚の角質が厚い部位では、一見、周囲に埋もれるように存在しています。

　ところで、イボの治療でパワーテープが効果があるというのは驚きでした。機序が今ひとつ理解できませんが、効けば良いので試してみます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-3）

　「甘味依存」についてのメールです。

　かつて私には毎日3本以上飲む缶コーヒーがありました。飲料メーカーの最大手がだしている中の紺色のラベルのもので，表には「甘さひかえめ」と書いてあり、当時は普通にそう感じておりました。
　しかし糖質をあまり取らない生活で約一年がたったころ偶々久しぶりに口にしてみると、とてもコーヒーの風味があるとは思えない只の砂糖水の味でした。
　標準的な甘さというのは習慣の中で形成されるもので、それは1年もあれば変貌するほどあやふやなものだと今では思っております。

　さて、習慣以外に甘味というものについて考えたことがありました。
　小学校に入るよりも前の事なのでうろ覚えな記憶ではありますが、小さいころは周囲の大人からお菓子を与えられることもよくありました。
　ある時、法事で親戚の集まっている中で「最中」を渡されました。最中は和菓子の中でも甘さがきつくて子供ながらに「厄介なものを渡された」と感じました。それに対して叔母たちが「小さい子は本当にこういうのが好きよね」言うのを聞いて、この時ばかりは癇癪を起こし最中を叩きつけて逃げ出したのを今も鮮明に憶えております。
　私にも好んで食べてきた菓子類は確かにありますが、「最中」とそして頻繁に渡されることのあった「飴玉」の二つだけは，それ以来一度も「美味しい」という認識を持つことがありませんでした。

　私の味に対する好みが一般とずれているのかもしれませんが、「子供は甘いものが好き」というのは大人の思い込みによる所が多少なり存在し、それで否応なく「甘い=美味しい」と学習させられてしまうケースもあるのだと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-5）

　「糖質セイゲニストは嘔吐症に負けない」というメールです。

　糖質セイゲニストとしたことが、一週間前（おそらく）ノロウイルスにやられました。
　嘔吐がひどく丸2日ほぼ絶食でした。少量の糖質で確実に体調が悪化する自分の体質、生クリーム入りジャスミン茶で水分、チーズで塩分補給しました。一瞬でもコンビニのスポーツ飲料とプリンを思い浮かべてしまった自分が少し残念です。3日目の夜、いけそうだったので豚肉と焼き魚を食べましたが、別段消化に悪そうなこともなく…あくまで普段けっこう厳しい糖質制限してる自分の場合ですが。一日も仕事を離れず乗り切れました。
　絶食後の食事の定番といえば「お粥」ですが、膵炎でもなければ特別必要なのでしょうか。いきなり血糖を上げてしまう食事の方が？？な気がしますが。食べられないときは食べない事で治癒機転を生むこともあるでしょうし（ケトン体量産とか？）、何でもいいから少し食べて！（大抵が糖質）の風潮にはギモンです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-6）

　【「トーストの香りの香水」が登場】
　【英国パン屋連合がトーストの香りの香水を制作　炭水化物抜きダイエットに猛抗議】
　同じニュースソースの記事ですが，前者だけ読むと「イギリスでは炭水化物抜きダイエットが流行していて，ベーカリー連盟が慌てている」というように読めるし，後者の記事を読むと「おデブのモトとなる炭水化物を毛嫌いするファッションモデルたちに、パンの魅力を再認識させる」ために作ったとなり，ニュアンスがかなり異なります。
　どちらにしても，ベーカリー連盟が「そろそろこの流行を潰さないと面倒なことになるかも」と考えるようになったのかもしれません。
　というわけで，日本では農林省と農協が共同で「炊きたてご飯の香水」を開発する日も近いかも？！
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1007-06:00-9）

2013/10/05　・・・／[07:00] ／[08:00]

【08:00】

　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，宮城県石巻市の有限会社阿部薬局を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-08:00-1）

【07:00】

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　私も無医村の診療所に勤務した時はよく削りましたので懐かしく読みました。
　最近鶏眼削りは行いませんがかなり上手く削る方法があります。フットケアジャパンという会社が扱っているドイツ製のコーンカッターという器具がなかなかの優れものです。
　器具はFOOTCARE JAPAN社のHPからフットケア用品のところに書いてあります。使い方を詳しく知りたい場合は同社の齋藤貴子社長に連絡をとれば教えてくれます。ちなみに齋藤社長はドイツのフースフレーガー資格を持っています。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-06:00-8）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　皮膚科・形成外科クリニックです。
　私はスピール膏で角質が脆くなった状態の鶏眼を処理するのは苦手です。むしろ硬い状態のまま、眼科剪刀でとっかかりを作ってから鑷子で把持し、持ち上げながらギリギリのところで角質の塊を取っていく方が上手く除去できます。あくまで好みの範疇の話だとは思いますが。

　ところで、鶏眼に液体窒素を使っても意味が無いのは私も同感です。しかしながら、鶏眼（または胼胝）のように見えて、実はその中に尋常性疣贅（ウイルス性イボ）が潜んでいるというケースは、日常診療で頻繁に出くわします。

　実は自分の夫がこのタイプの疣贅でした。削っても1カ月ともたずに胼胝+鶏眼の角質が増殖し、歩くと違和感があるとすぐに言い出すのに業を煮やし、出血を覚悟でかなり深めに削ってみました。すると、角質の奥深くに潜む疣贅が姿を現しました。
　それからは、液体窒素と角質削りの2本立てで処置を繰り返し、かなり難渋したものの、今ではつるんときれいな足底になっています。
　ただ、反対の足にも疣贅を隠し持っていることが判明し、現在はそちらも同じように治療をしています。やれやれです。

　鶏眼や胼胝は、骨と靴の間に挟まれた皮膚に起こる反応性の角質増殖なので、削ってとりあえずの痛みを取り、靴を見直すなどの生活指導をしつつ悪化を防ぐという感じになり、治癒に至るのは難しいことがほとんどですが、疣贅であれば、原因であるウイルス感染を取り除けば治癒に至る場合もあります。
　なので、「ウイルスが原因で出来た、鶏眼のように見えるイボ」には液体窒素が有効なこともあるかもしれません。
　ただし、その場合でも角質がぶあついまま液体窒素を当てても反応は悪いので、削る処置を加えるのがおススメです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-07:00-3）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　内科医です。
　鶏眼であれば、私も夏井先生と同様の処置ですが、治りにくい場合、鶏眼ではなく、実はイボだということはないでしょうか？　イボの場合、液体窒素はある程度有効ですが、何回やっても改善しない場合も少なくありません。
　その場合、アサヒペンのパワーテープを貼るとけっこう効果があります。他のテープで有効かどうかは不明ですが、このテープでないとダメという説もあるようです。
　元になる論文があります。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-07:00-2）

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についてのメールです。

　薬剤師です。
　私の薬局では鶏眼であれば夏井先生と同じようにスピール膏貼付ですが，張り替えは2～3日おきにやったほうがよりベターな結果になるようです（30年で160人くらいのお客さんに試した結果ですあくまで私見です）
　ただ、過去にメーカーさんが皮膚科の先生（たしか山本一哉先生）を講師に講習会を開催されたとき鶏眼と足底疣贅の鑑別が大切だとお聞きしました
　素人の我々には観察するだけで鑑別は不可能だからスピール膏を貼付して痛みが発現すれば使用を中止して皮膚科を受診するよう指導してくださいとお聞きした記憶があります。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-07:00-1）

　「甘味依存」についてのメールです。

　糖質制限を始めた頃はラカントやエリスリトールの甘みに慣れず、料理やお菓子の味付けに苦労しました。
　糖質制限し２ヶ月過ぎた頃には、今まで美味しいと思っていたお店のケーキ、和菓子、チョコレートが完食できなくなっていました。
　それよりも、甘い菓子類＋砂糖をたっぷり使った料理（煮物等）を食べた直後の口の中のネバネバの不快感といったらありません。この不快感のおかげで食べたいという欲求が減り、現在は糖質制限者向けの菓子類も食べたいと思わなくなりました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-07:00-4）

　「アメリカのスイーツは甘すぎ」についてのメールです。

　10年前にアメリカのスタバに行って実感しました。お気に入りのスコーンは甘すぎてたので、さっぱりしたソイラテを頼んだのですが「甘い!!」
　日本のソイ(豆乳）は無糖ですが、アメリカのはバニラ風味のソイでした。キャラマキやフラペチーノも甘すぎて残しました。

　フランスの菓子も甘いです。
　料理学校時代にボキューズで働いていた先生が講師で、フランスと日本の菓子の違いということで、タルトタタン、ザッハトルテのフランス用レシピと日本用のレシピを教えて頂きました。フランスレシピのザッハトルテなんて甘くて食べられた物ではありません。
　私が習ったのは20年くらい前で、現在のザッハトルテは当時に比べて甘さが押さえて軽い傾向にあのですが、フランスのは今でも甘いんだろうなぁ。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-07:00-5）

　「土鍋で炊飯」についてのメールです。

　うちでは多めにお米を炊かないといけない時はアサヒ軽金属の圧力鍋を使っています。子供用に１合炊く時はここで買える天使の鍋を使っています。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-06:00-6）

　「ティファールのフライパン熱傷」についてのメールです。

　6月28日のティファールのフライパン、鍋の取っ手についてですが、あれは数年で買い替えるものと認識しないといけない商品です。13:00の方のお話にも出ていましたが、鍋やフライパンは2～3年でテフロンがだめになるので買い替えないといけないのですが、テフロンがはげても使っている人の多いことおおいこと。2～3年なら取っ手が緩くなる前に買い替えれるはずなんですけど。。。
そんなに頻繁に買い替えられないって方は、値段はしますがクリステルにされてはいかがでしょうか？　これなら緩めば持ち手だけ買って交換する事も出きる( 5年保証があるので買い替えはないかも)ので、高くても減価償却できるとおもいます。ちなみに大きい鍋を買われるならハンドルではなくグリップも買われる事をお勧めします。
　重たい物を１本で支えるのとグリップを使って２つで持ち上げるのでは負荷のかかり方が違います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1005-06:00-7）

2013/10/04　・・・／[06:00] ／[09:00] ／[10:00]

【10:00】

　「甘味依存」についてのメールです。

　この間他用でデパートに行ったとき、同行友人との付き合いで、寄ったついでにデパ地下に入っている神戸の某有名洋菓子屋のカップ入りケーキを家人へのおみやげに買いました。自分のも一つ買って家で食べたら、もうただ甘くて甘くて、おいしいとかいうレベルではなかったです。（←私にとっては、です。おいしいと評判のこの洋菓子屋の価値を下げる意図はありません。）　ある意味大ショックでした。
　糖質制限の結果、私の舌が正常に？戻ってきたためだと思われたからです。

　皆きっとビギナーの時には、コーヒーはにがいし、アルコールはキツいし、たばこは煙くて苦しいだけだったはず。みな同じ。甘さも慣らされてしまうんです、きっと。
　糖質はにがくもキツくも苦しくもないから、ほんとうにやっかいだと思います。生活習慣ってこわいです。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-10:00-1）

【09:00】

　「鶏眼（ウオノメ）の治療」についての質問メールです。

　整形外科医です。開業してから鶏眼が多くの人の困りごとであると実感しています。
　スピール膏をはりつけて柔らかくして削り取るなどしていると思いますが、痛くないように、出血させないようにするには結構手間のかかる処置だと思います。
　誰かすばらしい対処法をご存知の先生がいたらお教え頂きたいと思いました。また、一般の方で鶏眼に上手に対処している方がいたら方法を教えてください。

　私（夏井）はもっぱらスピール膏で，次のような方法になります。

スピール膏はウオノメのピッタリサイズに切って貼り，さらに上から絆創膏を張って動かないように固定
スピール膏を処方し，1日1回張り替えてもらう。入浴などは普通にしてよい
4～5日目に再診してもらい，眼科用はさみでウオノメを切除

　これでほぼ間違いなく，確実に取れます。痛みもありません。
　逆に，一番効かないのが液体窒素です。痛いだけでウオノメも取れません。お金だけが出ていきます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-09:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。9歳女児のカップ麺による下肢熱傷です。当科を受診されるまでに3週間経過していたため，瘢痕が残ってしまいました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-06:00-1）

　ホラー色の強いトルコ製のサスペンス映画，《パニッシュメント人格破壊》を紹介。入念に練り上げられたストーリーは見事ですが，ちょっと展開がゆっくりし過ぎて，全体に淡白すぎたかな？　それと後味が最高に悪いです。多分，見ないほうが幸せです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-06:00-2）

　「炊飯器熱傷」についてのメールです。

　炊飯器熱傷について、我が家のことを知ってもらいたくてメールしました。
　結婚して11年ですが、結婚当初から我が家には炊飯器がありません。ご飯は炊飯専用鍋を使ってガスコンロで炊きます。意外と知らない人が多いです。ホームセンターでよく売っている一番安いガスコンロでない限り、炊飯機能はどのメーカーもたいてい付いています。
　私の住むところでは、ガス会社で炊飯機能付きガスコンロを購入すると、無料で専用の炊飯鍋がもらえることがあります。
　ご飯は炊いた後、冷凍保存→食べたい分だけレンジでチン、または蒸して食べます。炊飯器がなくても生活に支障はありませんし、その分台所が広く使えます。支障があるとしたら、娘は「炊飯器」というものを知らないくらいです。

　また、オーブントースター（これも本体が熱くなるので危険ですよね）もありませんが、炊飯器同様生活に支障はないですし、その分台所も広く使えます。
　オーブントースターの代わりは、ガスコンロの魚焼きグリルです。火力は強いですし、両面焼きならパンを返さなくても4分ほどでトーストできます。

　必需品のように思っておられるでしょうが、なくても生活できます。（ガスコンロならばですが）　このことを皆さんに知ってもらいたいと思います。
　リンナイのHPです

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-06:00-3）

　「人工甘味料」についての疑問メールです。

　こういう記事をみつけました。人工甘味料についてです。

【カロリーゼロにだまされるな　本当は怖い人工甘味料の裏側】

　5ページめの実例は面白いです。私も甘味料依存症でした（というか、今はともかく依存しないよう奮闘しています）。糖質セイゲイストは人工甘味料摂取なさる方、いらっしゃると思います、ご参考まで。
　私は人工甘味料依存に陥ってから、これらの製品の過敏症になり今はわずかでも翌朝頭痛がします。「血糖を上げないので安心」とされている羅漢果系の甘味料でもやはり頭痛が起きます。
　この記事を読んで、甘味料が一旦は脳をだますものの、「糖分という甘味は血糖をあげるはずなのに、この甘味では上がらない」という甘味と実機能のギャップで脳が対応に困って頭痛という症状で訴えてるのかな、と思います。
　しっかり適質適量の脂肪をきちんととって、たんぱく質をしっかりとって、糖分（甘味）を求めないようにするのが一番なのだ、と改めて自戒する次第です。

　（Ｐ．Ｓ．）
　昨年12月にサイトから手荒れの件で、ご相談し、先生はじめ皆さんから親切なアドバイスいただきました。お陰でよくなりました。今年の秋冬は荒れてもラップと亜鉛摂取で乗り切れます。本当にありがとうございました。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-06:00-4）

　【日本人にとってアメリカのスイーツは「甘すぎる？」】
　、「ヨーロッパのスイーツはもっと甘い」、「日本に住んでいる間、もっと甘いものが食べたくて仕方なかった」・・・というのですから，まさに砂糖漬けの状態なんでしょうね。
　ちなみに，産業革命時代のヨーロッパは大量の砂糖を消費していたようです。
　いずれにしても，「糖質＝嗜好品」です。その中毒性の高さはコーヒーをしのぎ，覚せい剤・麻薬並みかもしれません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1004-06:00-5）

2013/10/03　・・・／[06:00] ／[07:00] ／[10:30]

【10:30】

　「炊飯器熱傷」についてのメールです。
　炊飯器ですが、意外と成人の熱傷も多く｢炊飯器の向こうのものを取ろうとして手首が当たる｣というエピソードです。掌側で、皮膚も弱い部分ですし、関節に近いのでケロイドになりやすいです。
　炊飯器自体が熱くならないので、｢熱傷に対する警戒心｣が薄いのだと思います。成人でそんな状態ですから、子供では言わずもがなです。

　子供にも糖質制限はいいと思いますが、離乳期などのアレルギーや、調理の簡便さ、拡張性のことなどを考えると｢米｣はやはり便利ではあります。
　せめて｢子供が火傷しない｣炊飯器具として、｢鍋｣をお勧めします。

　私が使っているのは、土鍋です。この鍋は、ガスの中火で15－20分で炊け、あとは蒸らすのみです。ガスコンロで炊くので、さすがに子供の手は届かないでしょう。そもそも、遠赤外線で周囲に熱を与えるので、子供も無用心には手を出さないと思います。周囲にものを置かない(というより熱を持つので置けません(笑））ので、成人の熱傷も減るでしょう。
　我が家はオール電化なので、カセットコンロで炊いています。火の止め加減でおこげが出来ますが、それもご愛嬌だと思います。スゴく美味しいご飯が炊けます。スーパーの普通の米でも、旨みが増します。
　私は、プチ糖質制限派ですが、時々米が食べたくなります。少し食べるのなら、美味しいものが食べたいですよね。
【長谷園かまどさん二合炊】
　ご飯好きの人間に、土鍋ご飯をべさせたら止められなくなると思います。糖尿病の方にはお勧めできませんね。

　中身が見える、ガラス蓋のものも便利そうです。パエリアや、おこげを楽しむときに、火の止め加減が分かりやすそうです。しかもこれは、炊き上がると音が鳴りますので、失敗が少ないと思います。
【ハリオおいしさが見える！フタがガラスのご飯釜３合炊き】
　どちらも、一合炊きがあり単身者なんかは、この方が電気炊飯器よりランニングコストも安いと思いますね。土鍋は蓄熱性も高く、2－3時間は冷めません。残ったご飯は、ラップに来るんで冷凍庫へ入れます。食べたいときに、電子レンジで加熱すると美味しく食べます。ジャーで保温したご飯のように、嫌なにおいもしません。
　我が家は、家の食事では家族全員あまり米を食べないのですが、子供のお弁当に少し使います。三合くらいまとめて炊いて、小分けにラップして冷凍庫に保管します。使いたい分だけ、冷凍庫から出してレンジでチンです。こんな炊飯の方法を取っているので、我が家でご飯を炊くためにかかる光熱費は、カセットコンロのボンベが月に1本もかかりません。

　糖質制限が話題になるサイトに炊飯器具を勧めるのも変な話ですが、子供の熱傷予防には役立つと思いますし、プチ制限の方にも耳寄りな話だと思います。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-10:30-1）

【07:00】

　さっき，NHKの「まちかど情報室」で取り上げられていた「投げると色が変わるボール」はこれ。私は早速購入ボタンをポチりました。外来の子どもたちに早く見せたいな。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-07:00-1）

【06:00】

　私の新作，『炭水化物が人類を滅ぼす糖質制限からみた生命の科学』 (光文社新書)が10月17日から店頭に並ぶ予定です。amazon，楽天ブックスなどでの予約受付も始まっています。ページ数が多くなってしまったため，お値段も「新書としては高いかな？」という924円ですが，値段以上の情報量と思考実験を詰め込んだつもりです。

炭水化物が人類を滅ぼす糖質セイゲニストかく語りき光文社新書 / 夏井睦【新書】
価格：900円（税込、送料別）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-06:00-4）

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。81歳の下腿潰瘍の患者さんですが，最初は単なる引っ掻き傷だったのに，2つの皮膚科クリニックから5ヶ月間，ゲーベンクリームを処方され，とんでもないことになってしまいました。ゲーベンクリーム^(R)の組織破壊力の凄まじさと，フィブラストスプレーの無能ぶりがよくわかります。
　それにしても，この皮膚科の先生，途中でおかしいと思わなかったんですかね。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-06:00-1）

　同時に，練馬光が丘病院での治療例のフォーマットを変更。一覧性を良くするために，左側カラムをポップアップ式リスト表示にしました。基本的にプログラムをいじるのが好きなので，こういう作業は楽しくて仕方ありません。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-06:00-2）

　「炊飯器熱傷（症例１，症例２，症例3）」についてのメールです。

　1歳児の母です。
　炊飯器熱傷は防げるヤケドのはずなのに。場所さえ考えればいいのですから。しかし、システムキッチンのカタログを見ていたら、どれも炊飯器と電気ポットの置き場が子供の手の届く場所にあり不安に思いました。しかも大体スライドレールなので、子供は出したり入れたりが楽しくて余計興味を持つはずです。
　蒸気が噴射したら大人でもアブナイ場所だと思うのですが、売る方も使う方も外見重視で危険だとわかっててもそのままって感じなのでしょうか。

　「炊飯器やけど」で調べたらやけどした子の母のブログやら相談サイトやらがわんさか出て来ました。そして皆、高いところに置けば良かったと後悔していました。
　先生が書かれているように、炊飯器を使わない(糖質制限する)か、子供が大きくなるまでは炊飯器や電気ポットを上に置く、キッチンに入れないようゲートを付けるなどは必須だと思います。
　家の中は油断しやすいし、毎日のことで面倒臭くなりがちなので、何処が危険なのかをもっとアピール…というか警告してかなきゃいけないですね。炊飯器危ないよね～って分かってるのにやらない人は多いと思うので。

　私はこのサイトで、ティファールが危ないって知りましたし、お子さん達の症例を見て子どもはこういう事で怪我しちゃうのか、と学びました。他にもそれはもう沢山の事を！
　そして怪我しても痛くなくきれいに治ること、家でも簡単に処置できることを知ることが出来ました。この事は、本当に助かっています。まだ大きな怪我はしていないですが、もし怪我してもどうしたらいいかが分かっているだけで、心に少し余裕が出来ている感じです。

　まず怪我ヤケドさせないのが先決ですが。後は、いざとなったら夏井先生がいる！っていうこれ以上ない安心感というか…(*^^*)

　私は一日3回以上更新を確認するファンですが、まだなかなか周囲に浸透できてないです。ママさん達にももっと広めていかなくてはと思います。
　これからも、これは危険と思われた事をどんどん発信してほしいと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-06:00-3）

　上記の『炭水化物が人類を滅ぼす』の原稿を書いている段階では情報が十分に集められないために書かなかったネタがいくつかあります。
　その一つが，節足動物，魚類，両生類，爬虫類，哺乳類の全てを網羅した「肉食・草食・雑食」の分析です。今回の光文社新書では「哺乳類における肉食・草食・雑食」の問題を取り上げていますが，この食性の問題は非常に奥深いものだと直感しました。次のような問題が未解決ですが，全てを美しく説明する理論が作れないかと悪戦苦闘しているところです。私のヤマ勘では，これらの疑問についての正確な情報が得られたら，地球上の生命史・生物史を俯瞰する新しい解釈（＝新理論）が生み出せるはずです。
1. 昆虫はなぜ草食で生きられるのか？
2. 海生の棘皮動物の一部と軟体動物の一部は草食だが，彼らが草食を選び，海生魚類が草食を選択しなかったのはなぜか？
3. 無脊椎動物に草食が多く，哺乳類以外の脊椎動物に肉食が多いのはなぜか？
4. 魚類の大多数が肉食なのはなぜか？　草食魚類の多くが淡水魚である理由は何か？
5. 両生類が肉食のみなのはなぜか？　両生類が草食に進化しなかった理由は何か？
6. 現生爬虫類の圧倒的多数が肉食なのはなぜか？
7. いわゆる恐竜の中で，獣脚類（ティラノサウルスなど）がほとんど肉食，鳥盤類（イグアノドン，トリケラトプスなど）と竜脚形類（ブラキオサウルスなど）が主に草食なのはなぜか？　両者の食性を分けたものは何か？
8. 現生鳥類（獣脚類）の一部が植物食（果実，穀物）を選択したのはなぜか。
9. セルロース分解菌はいつ地球上に誕生したのか？　どのような細菌から分岐・進化した細菌なのか？
10. セルロース分解菌と，草食生物では，どちらが先に誕生したのか？
11. セルロース分解菌のセルロース分解酵素は，そもそもセルロースをターゲットにしたものなのか？　別のものをターゲットにした酵素が転用されたものなのか？
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1003-06:00-5）

2013/10/02　・・・／[06:00]

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。1歳3ヶ月の炊飯器の蒸気による手指の熱傷で，やはり瘢痕拘縮が生じました。このくらいの年齢の手掌熱傷は，ある深さ以上になると瘢痕拘縮は避けられないようです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1001-06:00-1）

　「Nexus 7 ＆キーボード」を使ってみた感想を追加。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1002-06:00-4）

　『流れとかたち』の感想メールです。

　先生の書評に誘発されて、工学系機械屋でもあり、生体熱機関説を唱える（笑）私として、また、熱力の権威でもあるベジャン氏の著書ということで早速購入して読み進んでおります。あと２０頁程です。

　まず、コンストラクタルと言う形容詞形にしているところに強く好感を持ちました。通常コンストラクト（工学系用語）は名詞としてと動詞としてと広く使用されております。
　ただ、DNAコンストラクトなどと遺伝子操作の事にも使用されておりますので、今や工学系用語だけではないのかも知れません。ゼネコンという言葉がありますが、一般的にゼネラル・コンストラクター（総合建設業者）の略と思われておりますが、本当はゼネラル・コントラクターの略で、総括請負契約業者という意味でゼネコンと言います。

「コンストラクタル法則」、熱力学第２法則を駆使して地球上の森羅万象の事象を読み解く

　と言う、壮大さには圧倒されました。
　個々の事象に関しては、個々の工学系専門家が読んだ時、自明のこととして受け止められるかも知れません。例えばインフラ系設計者は町を作れば当然のこうなるだろう、と予測出来るでしょうし、建築や橋梁の構造設計者にしてみれば当然こうなるだろうと予測できます。（もっとも今やコンピューターが勝手に構造計算・構造材料・作図までやってくれますが・・）
　予測ができるというか、経験的に分かっていて無意識の中で法則性を理解していると思います。しかし、それを明確に「法則」として捉えようと試みた発想と、さまざまな「偶然性」をことごとく否定して、ダーウィンをも切り捨て、進化の歴史のフィルムを巻き戻してリピートしたときの進化の変化の問いにたいして現状と変わりがない、とまで断言しており、その発想はわれわれ刷り込まれた脳を開放してくれます。「偶然性説」は「法則性」を無視した詭弁だというのです。

　ただ一つ、エントロピーの扱いがあいまいに表現（エントロピーが産生される--意味不明--）されていました。筆者あるいは訳者が気をきかして（さまざまな世界でエントロピーを誤用されているので・・）そう表現したのかも知れません。
　小生は、「太陽がある限り地表のエントロピーは減少する」「人間の仕事とはエントロピーを減少させること」の説ですので、「コンストラクタル法則」を否定する要素は全く見当たりません。

　P.S
　今朝ほどのどなたかの記事で、脂肪の代謝と迷走神経との関係が述べられておりましたが、

「絶食時の肝のグリコーゲン不足は、肝-脳-脂肪の神経回路を介して脂肪組織のトリグリセリド分解を促進する」

　という記事がありましたので、紹介しておきます。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1002-06:00-2）

　「風邪について」のメールです。

　私は２歳、５歳の子の母親@環境分析屋です。
　医療費の無駄をなくすためにも、母子手帳のどこかに抗生物質は万能ではないよと、記載があればと思います。

　以前、ウィルスには抗生物質は効かないとネットで知見し、以後、むやみに、プール熱や水ぼうそうなど、ウィルス由来の病気で、抗生物質を出す小児科には、行かないようにして、必要以上に抗生物質を出さない、今のかかりつけに落ち着きました。
　また、かかりつけの耳鼻科では、中耳炎でもないのに必ず抗生物質を出すので、飲ませていません。（要らないと言えばいいのでしょうが、治りが悪くなるとか言われるし・・・）

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1002-06:00-3）

　「創傷治療のサイトなのに，糖質制限のことばかり書いているのはなぜですか？」というメールを時々頂きます。至極もっともな疑問ですが，理由は次のようになります。

創傷治癒，創感染の理論については，ほぼ完成させたと思っているし，応用出来る分野についてもほぼ開拓し尽くしたと思っている。今後，新たな方向に発展していく余地もほとんど残っていないと思う。つまり，自分の中では「完成された過去の理論」にすぎず，面白さに欠ける。
糖質制限に関しては，生物学や進化論と絡めるといくらでも研究の余地があり，しかも広がり方がハンパでないようだ。
よく知っている分野を勉強するのはツマラナイが，あまり知らない分野について勉強するのはワクワクする。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1002-06:00-5）

2013/10/01　・・・／[06:00] ／[12:00]

【12:00】

　こんなブログを見つけました，というメールです。

【いいとこ採りの医療は患者が自分でプロデュースするしかない】
　上記ブログの医療雑感、お見事。糖質制限+創傷治療の結び付きのクダリ、言い得て妙。
　ぜひ御一読下さい。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1001-12:00-1）

【06:00】

　練馬光が丘病院での治療例に1例追加。当科を受診されるまで3ヶ月半，他院で治療を受けていた30歳女性の下腿低温熱傷です。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1001-06:00-1）

　「機能的ディスペプシア」についてのメールです。

　泌尿器科医です。
　機能性ディスペプシアに関連してバーンスタイン博士著書 “糖尿病の解決” の胃排泄遅延：胃不全麻痺の章に糖尿病で迷走神経の障害をきたした結果等々が記述されています。
　当院は糖尿病で透析になった方の心電図検査の際にR-Rの呼吸性変動も一応チェックするようにしています。その中での簡単な胃の排泄を促すのに“無糖”ガムを食後に1時間咬むのが効果的とも書いています。
　また迷走神経が障害されると肝臓内のグリコーゲン量の不足をきっかけに、脂肪組織でのトリグリセリド分解を惹起する肝-脳-脂肪組織の神経回路も障害され糖質制限で肝グリコーゲン量が枯渇してきた時の糖新生やケトン体産生に影響するでしょう。

　ディスペプシアの症状のある人は食後血糖値を測定して耐糖能異常がないか調べるのもいいのではないでしょうか。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1001-06:00-2）

　「製薬メーカーと病気」というメールです。

　病気と投薬についてさまざまな意見が集まっています。
　ただ注意深く考えると最近の病気は製薬メーカーが薬を売るために作り出した（？）ものもあるように思えます。
　たとえば『過活動膀胱』なんかもそうだと思います。自身もそういう傾向がある身として考えるに我々は昔の人に比べれば歩かない、トイレや食事のとき正座したりしゃがんだりしないふとんの上げ下ろしもしないの無いないづくしで下半身の筋肉が弱体化傾向にあるのではと思います。
　様々な疾患にたいし初めに投薬ありきではなく日常のいろいろな生活習慣をみなおすことから治療を始める時代だと思います。

（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2013-10.htm#1001-06:00-3）