2012/08/31

【15:00】

• 　糖質制限についてのメールです。
  　糖質制限で４０キロ以上痩せた新聞記者です。
  　その後、東アジアの某国に赴任となりましたが、現地でも主食を抜くなど、できる範囲で糖質制限を続けています。１１４キロあった体重は現在７０キロ前後で安定しています。自分で１日２回血圧を測りながら降圧剤をやめたのですが、こちらも問題なく推移しています。
  
  　最近感じたのは、脂漏性湿疹への糖質制限の効果です。
  　糖質制限を続けているときはかなり症状が軽くなっているのですが、先日久しぶりにタガが外れ、当地の沖縄料理屋でサーモンロール寿司とソーキソバを食し、さらに２次会の日本人向けスナックで〆にそうめんを２杯食べてしまいました。炭水化物のどか食いです。
  　翌日起きてみると、まゆ毛周辺や額の髪の生え際あたりに脂漏性湿疹がかなり出ておりました。
  　糖質制限を行っている際もアルコールはほぼ毎日摂取しているので、違いは炭水化物を摂ったかどうか。糖質制限をやっていると、体の変化を感じることができて面白いですね。
  
  　当地で知り合った糖尿病の現地の方に糖質制限をお勧めしたところ、１か月で８キロの減量に成功し、数値もかなり改善したとのことです。ところが、かかりつけの医師に「炭水化物を抜くなんてとんでもない」と叱責され、どちらが正しいのか迷うと頭を抱えていました。「検査結果がすべてを物語っているやろ」とは伝えたのですが、まだ日本のように糖質制限の本が出ているわけではなく、夏井先生や江部先生のようなブログがあるわけでもないため、考えが揺らいでしまうようです。

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【13:00】

• 　Androidスマホやタブレットを使い始めてから，これらで原稿書きができないか，悪戦苦闘してきました。タッチパッドでの入力，Bluetoothキーボードからの入力などさまざま試しましたが，どれも実用になりません。もちろん，短い文章ならこれらで十分なのですが，一気に400字くらいの文章を打ったり，前後の関係を見ながらカット＆ペーストしたりしようとすると，スマホやタブレットはまるで非力です。文字列の編集をしようとすると画面をタップしないといけないし，外付けキーボードをつないでもWindowsのショートカットキーが使えないため作業効率が非常に悪いです。
  
  　そんな訳で，LaVie Zをゲットしてから通勤用リュックの中身に久し振りにポメラDM100を復活させました。LaVie Z が875g，DM100 が399gですから合計でも1,274g，つまり，これまで使っていたUltrabookより100g以上軽いじゃないですか。
  
  　こうなると，文字入力と編集に特化した専用マシンのポメラの使いやすいこと，使いやすいこと。タブレットを使って苦労していたのと隔世の感があります（ポメラのほうが古いんだけどね）。キーボードは打ちやすいし，あらゆるWindowsのショートカットキーが使えるし，乾電池なんでバッテリー切れを心配しなくていいしと，まさに「最強のテキスト入力マシン」であることを再確認しました。

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【09:00】

• 　下記の「久山町問題」ですが，江部先生も取り上げられていましたね。糖質制限を考える上では避けて通れないというか，非常に興味深い事例です。
  
  　この久山町についてのレポートを読んだとき、一番最初に疑問に思ったのは「いくら大学の偉い先生の栄養指導があったからといって、体調が変化するほどの食生活の変化を受け入れるものだろうか？ しかも、町民全員が言うことを聞いているなんて信じられないんだよね」ということでした。数十年間に渡り，365日，一日三食の食事を指導通りに実行しているなんて，囚人でもない限り不可能でしょう。
  　例えば，糖尿病の食事指導は入院して行われますが，逆に言えば，強制的に入院させて社会から隔離しなければ実行不可能だ，ということを意味しています。だから往々にして，退院して社会生活に戻ると糖尿病の食事療法は実行するのが難しいわけです。
  　そして何より，人間は面倒くさがりです。中でも、食生活を変えるのは一番面倒くさいことでしょう。
  　しかし、手近に「安くて美味しい食べ物」が365日，豊富に提供されたら，それはいつの間にか地域の食生活に浸透します。100円マックや270円牛丼，290円ラーメンのように・・・。これが経済原理であり，人間の行動原理です。。
  
  　考えてみれば、人類の食生活を動かしてきたのは「健康的な食べ物」ではなく「経済的な食べ物」でした。健康的だから食べるのでなく、安くて美味しいから食べるのです。そして，「安くて美味しい食べ物」と「安全で健康的な食べ物」はしばしば一致しないのです。

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【06:00】

• 　「山のように大きいモンスター」ではなく「マジで山よりでかいモンスター」が暴れる映画，《モンスター・マウンテン》を紹介。「大きいことはいいことだ」という一昔前のテレビ・コマーシャルがありましたが，この映画の場合には「大きいにも程がある」という言葉を送りたいと思います。

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• 　昨日の「野生の肉食獣の食事」について，こんなメールをいただきました。ご教示，ありがとうございます。
  　既に発見されておいでかと思いますが、
  

  【「肉食獣は獲物の内臓から食べる」は本当か？】

   

  というブログエントリがありました。消化管の内容物はあまり好まれないようです。

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• 　昨日，「久山町でなぜ糖尿病が増えているのか？」という記事というブログ記事を紹介しましたが，この地域にお住まいの方から「久山町の実態」について教えていただきました。いろいろ差し障りがあるので非公開にしてほしい，とのことですが，やはり公式文書・公式発表からわかることと，実際に現地で生活してみないとわからないことの間には，大きなギャップがあるようです。真実は公式文書作成者が気が付かないところにありました。
  　いずれにせよ，久山町は「糖質過剰」のようです。

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2012/08/30

【14:30】

• 　先日，ある獣医の先生と一緒に食事をしましたが，その時，ちょっと面白い話を聞きました。
  　野生の肉食動物は獲物を倒した時に胃や腸を真っ先に食べるけど，肝臓は好んで食べていないんじゃなかったかなぁ。なぜ消化管を先に食べるかというと，消化管内の未消化の植物を食べて，毛玉を吐き出す効果を求めているような気がする。肝臓ばかり食べていると肉食動物はビタミン過剰症になるんだよ。
  　この話が面白いなと思ったのは，「肉食獣は草食獣を倒した時にまっさきに肝臓を食べる。それは肝臓に含まれるグリコーゲン，つまり糖質を摂るためだ」と説明し，動物にとって糖質がいかに重要かを論証している人がいるからです。上記の獣医の先生の説明が正しければ，この「野生動物は獲物を倒してまっさきに肝臓を・・・」からして間違っていることになります。
  　このあたりについて，もう少し調べてみようと思っています。

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• 　糖質制限についての本を書いていますが，次のような事実を組み合わせると，何やら壮大な仮説が組み立てられることに気が付きました。もちろん，単なる大風呂敷で終わる可能性は高いですが。
  1. 脳細胞は主にブドウ糖をエネルギー源として利用
  2. 心筋細胞は主に脂肪酸をエネルギー源として利用
  3. 骨格筋はブドウ糖と脂肪酸の両方が存在する場合にはブドウ糖を優先して利用
  4. その他の組織・細胞は脂肪酸のみを利用
  5. 真核細胞のミトコンドリアの起源は α-プロテオバクテリアで，ブドウ糖を分解してエネルギーを得る
  6. その α-プロテオバクテリアが共生宿主として選んだメタン生成菌は，ブドウ糖から様々な有機物を合成
   

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【06:00】

• 　「黒色壊死（Eschar）を見たらどうしたらいいのか？」を追加。シンプルな模式図を元に，シンプルに考えてみました。

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• 　「外傷を湿潤治療している医師」に，徳島県徳島市の山田こどもクリニック／山田進一先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。

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• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，徳島県徳島市の「ひかり薬局国府店」を追加しtまた。

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• 【レノボ ThinkPad X1 Carbon 国内発表、16万円前後から】
  　以前は，このようなニューマシンの記事を読むたびに心が騒ぎましたが，LaVie Zユーザーになってしまうと，心は平穏無事です。「ふ～ん。1.36kgか。俺には重くて持てないや」ですよ。LaVie Zより400gも重い「モバイルノートパソコン」なんてありえません。何しろ私は，「1.3kgのMac Book Airですら重てくて持ち歩けない」ほどのひ弱な人間になっちゃいましたから・・・。

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• 　ある方から「糖質制限と男性機能の関係」というメールをいただきました。以下の記事は一応R-12制限かな？
  　御存知かもしれませんが、「糖質制限」「男性機能」というキーワードで検索してヒットしたサイトを御紹介します。
  

  【低糖質ダイエットは危険なのか？中年おやじドクターの実践検証結果報告】

   

  中でも目を惹いたのが「久山町でなぜ糖尿病が増えているのか？」という記事です。素人目で九大のサイトを見ても「久山町の問題」は、はっきりわかりませんでしたが、この記事を読んでどこに問題があるのかが良くわかりました。
  
  　ところで、なぜ「糖質制限」「男性機能」というキーワードで検索したかと言うと、わたしに遅れること数ヶ月・・・２ヶ月前から糖質制限を始めた夫 （51歳）が「夜、ご飯（糖質）を食べないと朝勃が痛いくらいだ」と言ったからです。朝勃についてはわかりませんが、時々不快に感じていた「加齢臭（ノネナール）」がまったくなくなったことに気づきました。
  　「いや～、糖質制限って本当にすばらしいですね！」
  　というわけで，AD方面でお悩みの中年男性諸君は，とりあえず糖質制限をしてみてはいかがでしょうか。ついでに加齢臭もなくなっちゃうようだし・・・。

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2012/08/29

【13:30】

• 【地方に迫りつつある“モバイル・デバイド”】
  　先日，秋田県の実家に行きましたが，まさに「モバイル・デバイド」を地で行く経験をしました。
  　私はe-mobileのPocket WiFiをいつも使っていますが，秋田駅ではLTEでバッチリ使えました。ところが，実家に向かうローカル線の電車に乗って数十分すると，いつのまにかLTEから3Gに切り替わり，その3Gも次第にアンテナの数が減り，実家近くの駅まであと20分くらいというところで3Gですら全くの圏外になりました。田舎に行く，ってまさにこういうことなんだなぁと，物悲しくなりましたね。
  　ちなみに，実家のあたりは錆びれる一方で市全体が「プレ限界集落」みたいなものですから，今後もエリア拡大対象にはならないはずです。

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• 　なんと，「このサイトのファンで，しかも革製品を作っています」という方からメールをいただきました。早速，相談メールを返信！

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【12:30】

• 　先程，前腕をカッターで切った患者さんが受診されましたが，「血管が切れて血が止まらない」と数枚のタオルが血液でグッショリ！ まだ血が滴り落ちてきますが，見ると上腕をタオルできつく縛っているじゃないですか。上腕のタオルを取ってみたら前腕の裂創はわずか1センチで，しかも脂肪層にちょっと達する程度です。「心臓に近いところを縛った」ための大出血でした。
  　「手足の出血は心臓に近いところを縛る」という大間違い的伝承的処置方法はまだまだ健在なようです。
  
  　ちなみに正解は「出血部位の直接圧迫と患肢挙上で止血を図る」ですね。

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• 　ある薬剤師さんからのメールです。深いです。
  　「湿潤治療」や「糖質制限」の是非についての議論を見ていると、ドラッカーのもっとも有名な言葉の一つ

  「何をしたいかではなく、なされるべきことを考えろ」

   

  という言葉を思い起こさせます。
  
  　「したいこと」＝「植皮」「ガチガチの糖尿病コントロール」
  　「なされるべきこと」＝「ＱＯＬの向上」「患者の満足」
  
  　「（自分が）したいこと」ばかりを考えていると、結局患者にとって「余分なこと」「有害なこと」が沢山出てくるんだよ、ということをドラッカーは指摘しているのではないか・・・と勝手に解釈しています。
  
  　薬剤師の世界も同じようなもので・・・
  　正鵠を射る，鋭い指摘です。

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【11:30】

• 　明日8月30日のNHK「クローズアップ現代」で糖質制限が取り上げられます。さて，どんな内容になりますやら‥‥‥。

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【09:00】

• 　m3.comでの熱傷治療における植皮治療の是非ですが，「熱傷といえば植皮するに決まっている」という先生方に欠落しているのは次のような意識です。
  1. この患者が自分の子供や家族だとしたら皮膚移植をするか？ 背中の皮膚を剥ぎ取れるか？
  2. そもそも，治療方法を決めるのは医者なのか，患者なのか？　治療方法が複数ある場合は，それぞれのメリット‥デメリットを患者にデータを提示し，その上で患者が選択すべきものではないか。
  3. 皮膚移植の手術前に患者に移植皮膚の写真，採皮部の写真を見せた上で手術の同意書をとっているのか？ 写真を見せて術後の状態を説明するのはインフォームド‥コンセントに絶対に必要と思われる。
  4. 術後の結果も見せずに一方的に医者が手術を押し付け，それに対し患者が術後に「こんな状態になると説明を受けていない」と不満に感じれば，十分に医療訴訟の対象になる。
  5. というか，私が弁護士ならこれで集団訴訟を起こし，一儲けを企む。十分なインフォームド‥コンセントを取らずに手術をしているのであれば，医者側に勝ち目はないだろう。

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【08:30】

• 　一般人の方からのメールです。
  　頭を使うと腹がへる＝エネルギーを消費する、という話は、高校生の時などにも学校でよく聞いていました。詳しい数字は忘れましたが「読書を1時間すると、肉体運動○○と同じ」なんて風に紹介されていたと思います。
  　そして、その後に来る文句は決まって
  

  「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ、だから朝食にご飯をしっかり食べましょう・・・」

   

  　当時はナルホド！しっかりご飯を食べよう！と思っていましたが、糖質制限を知った今となってはなんだかなぁ～と感じます。
  
  　ところで本日、職場で1年ぶりの健康診断を受けました。前年比で体重が-７kg！腹囲が-12センチ！
  　検診のスタッフさんたちは、記入用紙をみてみんな二度見、そして半ば心配そうに大分痩せられましたね・・・と聞いてこられるのがすこし歯がゆかったです。健康そのものなのになぁ（笑）
  　運動とかされました？と聞かれればもちろん「高雄病院・江部先生の糖質制限食です」と答えておきましたけどね。

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• 　先日診察した患者さんからのメール。8月23日 06:00 の本コーナーで紹介した患者さんです。
  　〇〇市民病院での左足裏皮膚移植失敗治療のその後なのですが，受診翌日から驚異的なスピードで回復してきています。ご紹介状を書いて頂いた病院には行っていません。
  
  　びっくりするくらいとてもきれいに治ってきているので、また写真にとって頂き、よかったらＨＰで使ってもらえたらと思っています。
  　きっと同じような症状の方の励みになると思います。私もそうでしたから(^ ^)
  　「写真をとって公開してください」という患者さんばかりでありがたいです。

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【06:00】

• 　「外傷を湿潤治療している医師」に，福岡県飯塚市の鯰田診療所（内科・人工透析）／中嶋文行先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。

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• 　「熱傷を湿潤治療している医師」に，福井県坂井市のつちだ小児科／土田晋也先生にもご参加いただきました。ありがとうございます。

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• 　「黒色壊死とは何なのか。黒色壊死に対してどういう治療をしたらいいのか」という説明図を作っているところです。完成まであと数日かかりますので，しばしお待ちください。

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• 　NECの Lavie Z の軽さは，やはり群を抜いています。革製リュックに入れて持ち歩いていますが，「あれっ，入れ忘れた？」と不安になるくらい軽いです。どうやら，体が「ノートパソコンの重さ」として認識できてないようで，これは「180gを越すとスマホはやたらと重く感じる」，「400g以下だとタブレットの重さをあまり感じないが400gを越すととたんに重く感じる」・・・というあたりに似ているかもしれません。
  　医局の先生方にも持ってもらいましたが，「これって本当に中身が入っているんですか？」とか，「500mlのペットボトルより軽く感じる」とか，「絶対にiPadより軽い！」というような感想ばかりでした。つまり，「ノートパソコンだと思って持ち上げたら，想定したノートパソコンの重さでなかったから脳みそがびっくり！」という事じゃないかと思います。
  
  　こうなると，専用ケースが欲しくなるのが人情です。個人的には，強度はなくていいからすごく格好いい革ケースか，筐体サイズピッタリのジュラルミンケースが欲しいですね。オーダーメイドで作ってくれる業者がいたら，速攻で注文しちゃいますよ。パソコンショップの店頭に並んでいる「緩衝材入りポリウレタンケース」はドン臭くて，このオシャレでスマートでエッジが立っているLaVie Zを入れたくありません。

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• 　少しずつ読み進めているのが『森林飽和　ー国土の変貌を考える』という本です。日本は古来から鬱蒼たる森林に恵まれていた，とばかり思っていたら，全然違っていました。わずか60年前の1950年ころの日本の山間地の写真が多数掲載されていますが，なんと，あの白神山地近くまでがハゲ山同然だったのです。そのハゲ山に政府主導で一生懸命に植林をしたから，現在の「木が鬱蒼と茂る山」があるのです。まさに「目からウロコ」でした。
  

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• 【おばあちゃんでもリモコンが使える，とてもシンプルなやり方】
  　私もこれにしようっと。テレビもDVDプレーヤーも，使っているボタンって数個だもんね。

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• 　今週に入ってから，朝，目が覚めると「今日も仕事だっけ？」という気分です。ここ2週間ほど土日の講演が続いていて，週末に休んでいないためのようです。以前はこういう生活がずっと続いていて，特に負担に感じることもありませんでしたが，さすがに55歳にもなるとちょっと応えます。若いフリをしていても55歳は55歳なんですね。

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2012/08/28

【07:30】

• 　火力発電所の技術者の方からのメールです。
  ◆頭を使うと腹が減る
  

  ＞運動強度が極めて低い日々でも、考えぬいている時期って、例えじゃなくてエネルギーを消費している気がするんです。（高校の生物の先生からのメールより）

   

  　確かにそう思います。相当昔に読んだ禅の本（確か関口真大著『禅とはなにか』でした）に、雲水は一日中座禅を組んでいるだけなのに馬のように食べる、という内容の記述がありました。また、私がセンシティビティ・トレーニングという研修を受けたときは、終日数人で部屋にこもって議論をするだけで殆ど身体を動かさなかったのに、異様に腹が減った記憶があります。
  
  ◆マグネットプラグの注意点・子供の安全
  　昔の電気ポットは差込式の二極プラグでしたが、いつの間にか磁石式になりましたね。引っ掛けても転倒しないのは安全ですが、反面、コードの接続部の磁石にクリップなどの金属が吸い付いてショートする危険があります。接続する前にプラグに異物が付着していないか確認するようにしましょう。それにしても安全設計の難しさを感じます。
  
  　また、幼児・子供の死因第一は、転落・窒息・溺水などの不慮の事故だそうで、最近は子供の身近な危険を取除くための検討がなされてます。

  1. 【http://www.caa.go.jp/kodomo/　（消費者庁）】
  2. 【http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70420b09j.pdf　（経産省）pp.13-14】

  　ちなみに、数十年前の『暮しの手帖』には、粉末のベビーパウダーを子供が引っ繰り返して吸込んで窒息死した海外の事例が載っていました。小さな子供のいる家庭では、固形のベビーパウダーの方が安全だと思います。

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【06:00】

• 　10月23日（火）に練馬区医師会 在宅医療研究会で講演することが決まりました。

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• 　m3.comで「背部熱傷の治療」アンケートが始まりました。もちろん，このサイトの読者はこの症例がどうなったか御存知ですけどね。

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• 　Wikipediaに鳥谷部先生のページ登場。まだまだ情報は少ないですが。

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• 　あの傑作アクション映画＋ヴァンパイア映画《フロム・ダスク ティル・ドーン》に続編が作られていたんですね。とは言っても1998年の映画んですが・・・。世紀の一発芸とも言うべき前作の世界を続編は活かせるのか，殺しちゃうのか，乗り越えられるのか！？

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• 　コレステロールについてのメールをいただきました。
  　大櫛氏ら一派が「コレステロールと死亡」で論陣を張るのは卑怯です。大櫛氏（医師ではないと思います。厚生労働省の免許で確認済み。おそらく医療統計学者。）は、 「コレステロールと心血管疾患」で、同じ土俵で議論をすべきであり、彼らの主張は、統計を使ったマジック・詭弁だと思います。医師であろうと、なかろうと正しい議論であれば問題はありません。医師として、心筋梗塞患者を実際に診察して、コレステロールが以前から高かったという経験をしてないと、こんなトンデモ主張は出てこないと思います。（だから日本脂質栄養学会には、医師でなく、統計学者や栄養学者が多い。）
  　詳細は「代替医療のトリック」サイモン・シン著などに詳しいと思います。
  　夏井先生のされているように、心筋梗塞においても、ひとつひとつの症例が教科書です。内科医も、患者さんから学んでいるのです。

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• 　ASUS ZenbookからNEC LaVie Zへの環境移行がようやく完了しました。ホームページの更新もこのマシンから行えるようになりました。
  　専用ツールを使えば簡単に移行できるのは知っているのですが，それだと使っていないソフトまで一緒に移動してしまうんですよ。だから私は，パソコンを買うとまず最初に不要なソフトを全てアンインストールしてなるべくまっさらな状態にし，それから本当に必要なソフトの最新バージョンをインストールしています。
  
  　ちなみに，21世紀になって初めて使うNECのノートパソコンですが，一番最初に戸惑ったのは [Fn] キーと [Ctrl] キーの位置。私は [Ctrl]キーを多用するので，最初はかなり戸惑いましたが，起動時のBios変更で2つのキーを入れ替えてからは使いやすくなりました。
  
  　それにしても，LaVie Z の軽さは衝撃的です。これまで使っていたZenbook（液晶サイズは同じで，重量は1.4kg）と比べると一気に半分になった感じです。やはり，ノートパソコンにとって「軽さ」は唯一無二の正義です。Mac Book Airなんて重くて持ち歩けないよ，という感じです。
  

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• 【日本の読者が気づかない『聖☆おにいさん』の謎】
  　「様々な成人や天使，神様が登場するこの漫画になぜムハマンドは登場しないのか」という疑問を推理しています。なるほど，これは気が付かなかったです。

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• 【オバマの「同性婚支持」発言で大統領選はどうなる？　論争の渦中にあるチキンサンド店“チック・フィレ”で賛成派と反対派が交わす熱いディベートの中身】
  　以前にも書きましたが，価値判断の基準を過去の教えや文献においてしまうと，こういう社会ができ上がるんですね。要するに「聖書に書いてあったか，書いてないか」がすべての判断基準になっています。同じ事はイスラム教にも言えます。
  　私なんて「聖書もコーランも過去の文献じゃん。過去の文献が絶対に正しいなんて，ありえないじゃん」と考えてしまいます。というわけで，私は死ぬまでキリスト教とイスラム教の信者にはなれないでしょうね。

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2012/08/27

【15:30】

• 　山形県天童市の「ひがしたに小児科」の先生から講演用スライドファイルのダウンロード希望のメールをいただきましたが，メールアドレスが "INVALID_ADDRESS@.SYNTAX-ERROR" になっていて返事が出せません。そちらのメルアドをもう一度ご確認いただけないでしょうか。

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【12:30】

• 　糖質制限が相次いでテレビ番組で取り上げられます，という情報をいただきました。
  8/27（月）17:05～18:00
  ゆうどきネットワーク▽糖質制限ダイエットを大特集！▽肥満や糖尿病への効果は？
  NHK総合1
  ▽糖質制限ダイエットを大特集▽“糖質を減らせばしっかり食べてもやせられる”と注目▽肥満や糖尿病への効果は？▽効果的なやり方から安全性まで専門家が解説
  グラフ、図表が多いので、以下をクリックでご覧下さい。⇒http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html
  8/30（木）19:30～19:58
  クローズアップ現代「糖尿病 “常識”が変わる」
  NHK総合1
  患者・予備軍あわせ2200万人の糖尿病。“食事制限が大変”“治らない”いう常識を覆す治療法が次々と登場している。その劇的な効果やリスクなど研究の最前線を追う
  8/31（金）22:00～22:50
  情報LIVE ただイマ！「知らないと怖い！糖尿病～闘う うどん県～」
  NHK総合1
  不安や閉塞感が広がる今の日本を、未来を楽しみに待てる日本にしたい！そんな未来志向の新しい情報番組「情報LIVEただイマ！」先送りにできない課題に真っ向から挑む！
  グラフ、図表が多いので、以下をクリックでご覧下さい。⇒http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html，http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/9199/1.html

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【08:30】

• 　「火傷の治療日記」の管理人さん，鶴田さんからのメールです。湿潤治療普及に尽力なさっている方です。
  　12月5日の更新履歴で、日本経済新聞に「湿潤治療の創始者であり第一人者である」と書かれていた盗癖，虚言癖？の有る塩谷名誉教授のブログに、未だに消毒を続ける様な連中による市民公開講座の記事が有ったので、さっそく昨夜に私は正しい湿潤療法経験者としてのコメントを入れさせて頂きました。
  　今のところ、返事は頂いていませんがどんなコメントが入るかはとても楽しみです。

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• 　NECの渾身の力作，LaVie Zが届きました。驚くほど軽いです。マジで「モックアップか？ 中身が入っていないんじゃないか？」と心配したくらい軽いです。すごいぞ，NEC！
  　さあ，これから楽しい楽しいセットアップが待っています。ルンルン♥♥
  

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【06:00】

• 　「湿潤治療の講演をしている医師」に，石川県金沢市のなるわクリニック　整形外科／米澤太聞先生も加わっていただきました。ありがとうございます。

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• 　8月25，26日に横浜で開催された「外来小児科学会」に出席しました。25日のワークショップにも参加しましたが，そこで「ティファールの電気ポットは危険」という発表があったことを知りました。皆様ご存知の，格好いい電気ポットですね。しかし，これが子どものいる家庭では凶器に変身します。本体と電気コードが一体になっているからです。
  　普通の電気ポットでは本体と電気コードは磁石で連結されているだけなので，コードを引っ掛けても磁石が外れて電気ポット自体が倒れることはありませんが，ティファールはコードが固定されているため，電気ポットが倒れて中の熱湯が飛び散ってしまうのです。しかもティファール本体にも「倒れた時に中身が零れないような工夫」は一切なされていないため，通常の電気ポットより危険なのです。
  　小さな子供さんがいる家庭では，ティファールの電気ポットは使わないほうがよろしいようです。

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• 　上記のワークショップ主催者の一人，おかだ小児科医院の岡田先生は，ブログに「天ぷら油によるⅢ度熱傷の治療例」を追加。症例提供は福田診療所の福田先生で，彼も今回のワークショップの主催者です。

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• 　ついにWikipediaに私の項目が出現しました。執筆いただいた方，ありがとうございます。
  　どなたか，鳥谷部先生の項目も作っていただけないでしょうか。私だけあって鳥谷部師匠のがないというのは申し訳ないです。

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• 　8月24日の「受けるサービスと供給サービルのギャップ」について，メールをいただきました。
  　「受けるサービスと供給サービス」について、夏井先生のお考えに共感しました。
  　私は、以前、某車載音響機器メーカーのコールセンター部門におりました。よく、カタログ情報や購入前説明不足が、クレームに発展しました。購入前の期待と現実のギャップのためです。そして、口コミが広がり売上ダウンに…今回のテーマの「受けるサービスと供給サービス」から、医療行為も同じなのだなぁと、まるで病院も営利企業のようです。
  　私の思いは、ただ元の身体に戻りたいだけなのです。それなのに、新たな傷の苦痛、それが治るまでの時間、これから始まる気の遠くなるリハビリ、それを支える家族。大学病院の先生なのに…まるでロボットに治療されたようで、悔しくてなりません。
  
  　すみません、脱線してしまいました。今回の掲載が、嬉しかったもので。
  　基本的にこの問題は，医者が提供できる技術や手段で実現できることと，患者が望む結果の間にギャップがあることが原因です。もちろん，ギャップが非常に小さい場合もあれば（例：細菌性肺炎の治療，骨折の治療），ギャップがとてつもなく大きな場合（例：熱傷治療）もあります。
  　そして，患者側は「病気によってギャップがあり，時に非常に大きい」ことを知らないし，医者側はギャップがあることにそもそも気がついていません。
  　そういう訳で，この問題の根は深いのです。

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• 　「牛丼屋で糖質制限メニューを発見！」というメールです。
  　このあいだ、外出時に忙しさのあまりこの日の始めての食事である夕食を食べ損ねてしまい、おそい時間で店選びもままならない状況に陥ってしまいました。
  　そのまま食べないという選択肢もあったのですが、なぜかその日は「がっつり牛肉」の気分であったため、ままよという気持ちで「すき屋」に飛び込んだところ糖質制限メニューがあってびっくりです！　その名も「牛丼ライト」
  。この日はサイドメニューで「牛皿」と「サラダ」を追加して「がっつり牛肉and野菜たっぷり」の食事ができて大満足でした。
  　気になってその他の２大チェーン店も調べましたが、米以外での丼ものは有りませんでした。
  
  　糖質制限人にとって牛丼チェーン店は、縁遠いところと思っておりましたがこんなメニューが存在するとは、、、「すき屋」グッジョブ！
  　なんと牛丼の「すき家」に糖質制限メニューが！！　ご飯の代わりにお豆腐なんて，糖質制限の教科書みたいなメニューじゃないですか。久しく牛丼屋には行っていませんが，これを食べに「すき家」に行くってのもアリっすよ。

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• 【画像で振り返る「Yahoo! JAPAN」歴代トップページ】
  　うわぁ，懐かしい！　1996年のトップページ，私，覚えていますよ。なぜかというと，私が一番最初にインターネットサイト『超絶技巧的ピアノ編曲の世界』を開設したのが1996年10月だったからです（ちなみにこのサイトは今では閉鎖していますが，ピアノマニアの間では「あの伝説のサイト」と呼ばれていました）。
  　この頃はロボット型検索エンジンはまだ開発されていなかったため，あらかじめ検索サイトがサイトのデータベースを作っておいて，そのデータベースから検索するという方式でした。だから当時のサイトの開設者は Yahoo! に「サイトを作りました。Yahoo! の検索データベースに入れていただけないでしょうか？」と連絡し，2週間後にYahoo! から連絡があって初めて Yahoo! の検索結果に自分のサイトがリストアップされる，という具合でした。
  　1996年当時は大企業，有名企業でもホームページを作っていないところがあったし，個人が趣味で作ったピアノサイトも10個ほどしかなかったと記憶しています。わずか15年前なのに，すご～く大昔のように感じます。

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• 　いつもの高校の生物の先生からのメール。彼からのメールはいろいろ示唆に富んでいて，とても参考になります。
  　糖質制限に関して、本当に様々な現象が報告されているようで、大変興味深いですね。どこまで因果関係があるのかわかりませんが、どんどん実例が蓄積してくれば、もっと面白いことがわかてくるでしょう。
  
  　栄養学におけるカロリー偏重の違和感は前に書いたとおりですが、じゃあそれに替わるわかりやすい指標があるかというとなかなか難しいの事実。本当にわかっている人は、無理を承知で使っているのでしょうけど、でも一旦本当の専門家の手を離れると、絶対値になるのはいつもの事で、その辺を調整してくれる層がもっと増えないと駄目ですね。
  　カロリー計算で「生活強度」というのがあるのですが、何で変わるかと言えば、純粋に運動量だけです（つまり骨格筋のエネルギー消費）。で、「運動」以外の基礎代謝は年代補正はするにせよ、誰でも「同じ」とする。ちょっと考えれば、これは無茶な設定であることは明白な訳ですが、これが前提となってカロリー計算をする。
  
  　夏井先生なら実感あると思うのですが、とことん考え抜いている時って、痩せませんか？　ま、ほんのわずかかもしれませんけど、運動強度が極めて低い日々でも、考えぬいている時期って、例えじゃなくてエネルギーを消費している気がするんです。気がするだけで、数値が出せないのが口惜しいですが。逆に何も考えずにぼーっと過ごしている日々の場合、やはりちょっと太るような気がする。もっと思い切った事を言えば、「日々、新しい事を考え続ける人」と「惰性で日々を過ごす人」とでは、運動強度が変わらないなら、やはり太り方が違うのでは。だって、生活の発想が変わらない限り、日々の行動も変わりませんから。
  
  　で、遺伝的な疾患でもない限り、「太りやすい体質というのはなくて、太りやすい性格があるだけ」なのではと思うわけです。
  　結果論ですが、「糖質制限ができないなんてプライドが許さない」なんていうのも、やせる性格なんだと思いますね。

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• 　週末の横浜への行き来と学会の空き時間で読了したのが『ルネサンス 歴史と芸術の物語』 (光文社新書)です。以前紹介した『血みどろの西洋史―狂気の一〇〇〇年』と同じ著者による本だが，こちらも文章が極めて明晰・流麗であり，そして内容も豊富だ。同様の本はこれまで何冊も読んだが，もしかしたら本書が一番わかり易いかもしれない。
  　特に嬉しかったのは第5章のルネサンス期の庶民の食生活についてちょっと触れられていたこと。「コムギ栽培による農耕」によりホモ・サピエンスが増加したことは事実だが，穀物栽培により健康な生活を送れるようになったわけではなく，むしろ食生活は劣悪だったことが短い文章の中から浮かび上がってくる。
  　つまり，「狩猟採取＋ドングリ食」の時代は大して労働もせずに栄養価の高い食べ物を得ていたのに，「穀物栽培による農耕」が始まると，重労働が必要になり，しかもカロリーだけは足りているが栄養のバランスの悪い食事しか食べられなくなった，というのが事実のようだ。

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• 　そういえば日曜日の朝，「ちょっと下腹がポッコリ」していることに気がついた。どう考えても，前夜の懇親会（学会主催で横浜中華街のお店で開催された）の食事が原因としか思えない。中華料理って基本的に「塩味だけ」という味付けはせず，「甘味と塩味と辛味」の組み合わせですからね。陰陽思想の影響で，いろいろな味を組み合わせなければいけない，という料理の基本ルールがあるからです。そのため，有名中華料理のお店ほどたいていの料理に砂糖（＝糖質）が入っているようです（有名店ほど中華料理の伝統に忠実ですからね）。私の体の変化からすると，少量ずつ入っている砂糖でも，塵も積もればなんとやらで，体調を変化させるようです。
  　そういえば，日曜日の朝は久しぶりの二日酔いでした。糖質摂取による「不快な消化器症状」のようです。

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2012/08/24

【14:00】

• 　m3.comの「幼児の手背熱傷」の正解（治療経過）です。詳しい治療経過はこちら。
  　前医（＝形成外科専門医＋熱傷専門医）がなぜ創面を見ずに「これはⅢ度熱傷だ」と診断できたのか，不思議でなりません。

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【13:00】

• 　出版社の担当編集者から「この本も読んでみてください」と送られてきたのが下記の本。ベースはバリバリの糖質制限で，それに「コレステロールを気にして食物中の脂肪を減らすおバカさん」が加わった内容となっています。「3大栄養素の中で，唯一，必須栄養素でないものは炭水化物である」と明確に書かれています。

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【12:30】

• 　「週刊 日本医事新報」（8月25日号）の「人」コーナーで取り上げていただきました。

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• 　本日の12：00の更新にある「受けるサービスと供給するサービスのミスマッチ」は非常に重要な指摘だと思いますので，さらにちょっとだけ補足。
  
  　これは要するに，［医者が提供できる治療技術（例：熱傷に対する皮膚移植）］と［患者側が期待するサービス（例：熱傷創がきれいに早く治ること）］がミスマッチというか，まるっきり異なっていることにすべての原因があります。
  　医者は，自分に可能な医療技術（この場合は皮膚移植）を提供することが治療だと思っていますが，実は患者側は「皮膚移植をして欲しい」と望んでいるわけでなく，「ヤケドを治して欲しい」としか思っていないのです。ところが，医者の方は「皮膚移植をすること＝熱傷治療」と考えていて，「皮膚移植を患者も望んでいる」と勘違いしています。
  
  　これはつまり，東京駅に「盛岡まで行きたい」という客が言っているのに，運転士が「私の電車は甲府に行きます。甲府に行きましょう」と強引に電車に乗り込ませているのと同じです。あるいは，「私はつけ麺が食べたい」という客に，「この店はタンメンしか作りませんので，タンメンを食べなさい」と命令するのと同じ。

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【12:00】

• 　私は昨日，「大学で熱傷を診ている教授にとっての関心事は救命できるかできないかだけ」と書きましたが，それについて患者側の視点からのメールです。
  　患者は体の不調を直して欲しい。
  

  • 病気、怪我が直るというより、体が元に戻ることが目的。
  • 命にかかわる等重症の場合は、落ちたQOLは泣く泣く許容するが、病気怪我でQOLが落ちたが、別の治療でQOLが保持できるならその治療は失敗。

   

  　ところが、医者は、症例を治すのみ。
  

  • 熱傷は皮膚移植でもなんでも傷跡が残ってもやけどがなおれば成功
  • ガンも切ってなくなれば成功
  • 死にそうな人はとりあえず救命すれば成功

   

  　この医者の視点には、症例を治しても人間を治すということが抜けているのではないでしょうか。もちろん治らない、というのがあるので、その点はしょうがないと思います。
  
  　病院の設計も、症例、病態、臓器等で区分され、対象患者に合わせているわけではないかなと。これは経済合理性から難しいかもしれませんが、やはりとにかく症状を治すのだという目的なのかな、と思ったりします。
  
  　と、ちょっと受けるサービスと供給するサービスのミスマッチなような気がしています。
  　外来通院で治療中の患者さん（都内某大学病院形成外科からの脱走患者）との雑談（？）です。事故による足背～第1趾，第2趾の挫滅・開放骨折で，大学病院では同側大腿からの遊離大腿皮弁移植を行なっています。
  
  　手術を受けた足背はグロテスクでまるでホラー映画です。こんな状態になるなんて全く予想していなかったし，とてもじゃないけど人前でこの足は出せません。自分で見ても気持ち悪いですから。
  　でも，形成外科の医者はみな，「きれいに治っていますね。皮弁もきれいに生着していますね」と言います。私にはどこが「きれい」なのかさっぱりわかりません。これを「きれい」と言えるのは，患者の視点で治療を評価していないからでしょう。私にはそうとしか思えません。
  

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【06:00】

• 　昨日，医学部教育についてのメールを紹介しましたが，それに関連してのメールをいただきました。
  　医学部教育について送られてきたメールの記事について、私の体験をお送りします。
  
  　先日、私の研究室に出入りしている医学部の学生が病院実習で形成外科のローテーションだったようで、見せてもらった配布資料の症例は、20代男性の2度の火傷だったように記憶しています。もちろん医学部の形成外科なので「文句なしで植皮」で治療されていました。若いのに可哀想でした・・・
  　夏井先生の症例報告集を拝見していれば、植皮など暴挙であることが容易にわかるので「まぁ、この程度でも植皮しちゃうよね」と私が残念そうに言っても学生は無反応でした。
  　大教授先生がほどこす治療は間違いない！、と思っているようです。医学部の大学生に限らないことだと思いますが、今の学生は基本的に受け身なので、教えられていることはすべて正しいのが前提で、疑いをもちません。インターネットから得られる情報の取捨選択ができませんから、医学部でさえレポートの答えをWikipediaから平気でもってきます。
  　せめて、親しく接している医学部の学生には、まっとうな医師になってくれるよう祈るばかりです
  
  　患者をお客様扱いするのがしっくりこない、という方のご意見はごもっともです。しかし、病院は「医療行為に対する対価を受取り、なりわいとする」サービス業です。なので患者は「お客様」なのです。もちろん、扱い方が過剰で気持ち悪く感じることがあるのは事実です。
  　ただ、自分が望む医療行為（商品）が受けられる病院・医師を選ぶのは患者（お客）の権利ですから、患者としての我々は病院目線では「お客様」なのです。
  
  　話はちょっともどりますが、医学部の学生で、将来臨床医として生きていくつもりなのにもかかわらず、自分がある意味でサービス業につく意識をもっているのは少ないのです。医学部に合格した時点で、人生のすべてが保証されているかのように錯覚している学生が多いように感じます。態度がでかい医者は、学生のころからそういう考えなんだろう、と私は思っています。
  　医者の間では「医学部入学時にはあれほど頭が良かったのに，医者になるとバカになる」というのはほとんど共通認識でしょう。暗記すべき知識が膨大なため，考えずに覚える癖がついてしまったためかもしれません。
  　また，私の知人の「理学部卒業後に医学部に入り直した医者」によると，理学部時代は論文を教授に見てもらうと「君の考えが書かれていない」と突っ返され，医者になったら教授に「お前の考えを書くな」と突っ返されたそうです。

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• 　「26年前のマンガにプチ糖質制限が取り上げられていた，というメールをいただきました。
  　約10年ほど前に、漫画の復刻版「一本包丁満太郎」を読んでおりました。原作は１９８６年頃の復刻書籍で約２６年ほど前の物です。
  　牛丼に入っている米を考慮しても、その当時からプチ糖質制限を考えていた作者「ビッグ錠」さんはある意味素晴らしいと思い３ページほどですがお送りさせて頂きます。
  　あらすじは、主人公の満太郎が営む牛丼店と、ファストフードのハンバーガー店での集客力争いの中，ファストフードの方が「ダイエットバーガー」を販売した時のものです。
  
  　外科や内科を外来で診ているため、現在、３０台の若い糖尿病患者さんを診察していますが５ヶ月前はHbA1c 12台（JDS値）であったのが糖質制限を勧めたところ，現在は6台前半（NGSP)まで低下しております。もちろんジャヌビア等の内服治療も併用しておりますが、体重減少の効果は糖質制限を初めてから劇的なもので、それと伴にHbA1cの改善も認められております。
  　また、糖質制限に伴う健康被害も全くありません。
  
  医療は日々進歩するもので学生の頃は「日進月歩」と教えられたものですが、現在の医療（特に創傷治療）は日進月歩より過去の偉業をいかに残していくかしか考えていない学会に命をかけている医者が多いと思います。
  　昔の先生が偉いのは分かりますが、それを神格化せず毎日新しく正しい治療方法を広めていくことが今後の日本の医療に必要なもの何でしょうね。

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• 　糖質制限関連のメールです。
  　今朝の体重が７７ｋｇで、開始時比較－１０ｋｇをキープしています。目標体重は６０ｋｇ台ですが、これを達成するには流石に－２０ｋｇ必要になりますのでお気楽な糖質制限だけでなく適度な運動が必要になるのかなと思っています。
  
  　勿論、比例してウエストも減りましたが、面白いのは糖質制限開始してから、果物が食べられるようになりました。
  　今まで、パイナップルやグレープフルーツ、みかんでさえ酸っぱくて嫌いでしたが、久しぶりに食すると甘くて美味いではありませんか！？
  　糖質制限してから味覚も正常に戻ったのかも知れません。

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• 　糖質制限と二日酔いに関する考察メールです。
  　本日の更新で書かれていた二日酔いの軽減ですが、わたしも糖質オフ飲料を飲み始めてすぐに気づきました。最初は「糖質オフ飲料だとアルコール度数は同じなのに沢山飲んでも酔わない、不経済だ・・・ワインと併用しよう」という飲兵衛の発想しかありませ んでしたが考えてみれば不思議な話です。
  
  　そこで糖質とアルコールの代謝になにか関係があるのではないかと調べてみたところ、糖質（アルコールも含む）の代謝にはビタミンＢ群が必要で、糖 質が含まれているアルコール飲料と炭水化物を平行して摂取したら、あっという間にビタミンB群が枯渇して、そのために二日酔いになるのではないか と考えました。
  
  　そんなことを考えていた今日、こんな記事を見つけました。
  　この著者の「成功する人は缶コーヒーを飲まない」は以前に読んでいました。なぜ二日酔いになるかを解説したサイトも多々ありますが、実感としてはやはり「糖質の代謝でビタミンB群が不足する」からではないかと思っていま す。

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• 　医学教育に関連するメールをいただきました。もしかしたら，かなり当たっているかも・・・。
  　それから、これはタブーなのかもしれませんが、学生時代にいわゆる「おりこうさん」だったお医者さんには、アスペルガー傾向のひとが多いはずです。日常生活に適応障害をおこすようなアスペルガー症候群は、人口の１％位、それほどではないが、アスペルガーの特徴をもっているひとは１０％位いるといわれていると記憶しています。本当に頭がいいかどうかは別として、ペーパーテストていい点を取れる人（つまり、医学部に進学してしまう人）のなかには、アスペルガー率がさらに高まると考えられます。アスペルガーの人は、カメラアイ的な能力がある人が多く、教科書などを写真で撮ったかのように頭の中に記憶できるからです。
  
  　アスペルガーの人は、こだわりが強い、想像力が乏しい、変化を嫌う、共感力に乏しい、行間を読み取るのが苦手、ひとと対等な関係を結ぶのが苦手で、支配的か被支配的な関係になりやすい、などの傾向があると思います。つまり、この傾向をもった者同士が、討論しても全くかみ合わないことになります。また、ストレス耐性が低いことが多く、決まり切ったことを反復して行う分には高い処理能力を発揮するのですが、過度に忙しくなったり、全く新規の場面に出くわしたり、マルチタスク的な状況になったりすると、パニックになったり、ふだんからは考えられないようなとんでもない言動にでたりすることがあります。
  
  　アスペルガーの人は不器用な人が多いともいいますから、手先が器用な形成外科の先生には、そんなにいないのかもしれませんが、医者同士の議論がかみ合わないのを見たり、先生のＨＰにでてくる「とんでも医者」のレポートを読んだりすると、こんなことも原因のひとつかなと考えてしまいます。
  
  　実は、ぼく自身もアスペルガー傾向の人間で、患者さんの気持ちなどを、頭では理解できても、心で感じ取ることができず、長年苦労してきました。何回も医者を辞めようかと思いました。でも、他に何ができるわけでもなく、苦しみながら仕事を続けてきました。仕事の関係でアスペルガーを含めた発達障害のことを勉強する機会が増えるにつれて、「もしかしたら、自分はこのアスペルガーなのでは。患者さん（実際はこどもの母親）と上手にコミュニケーションとれないのはそのせいだったのか。」と気づいたのです。それは決してショックではなく、むしろ、自分でも何だかよくわからないのにいろんなことがうまくいかない理由がわかったような気持ちになり、安堵感と、これなら自分を変えられるかもしれないという希望を感じたのを記憶しています。それからは、失敗例を決して無駄にせず、経験値としてひとつずつひとつずつ積み重ねてきました。こころで感じ取るのが苦手でも、頭で理解し記憶するのは得意なので、数多くの対応をパターンとして頭に蓄積することにより、失敗が減り始め、患者さん（母親）にも信頼される場面が増えてきました。正直言いますと、コミュニケーションのずれから、いまだにお叱りのことばをいただく場面があるのですが、最終的には、「ぼくは、ぼくらしくやればいい。」と自分で自分を認めることにしています。
  
  　個人的な経験から言わせていただくと、まずは「気づき」が大切です。患者さんの気持ち（痛み）がわからない、患者さんをいつのまにか怒ってしまうお医者さんは、それを仕事の忙しさのせいにしないで、一度「アスペルガー」について勉強していもいいかと思います。きっと変われると思います。

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2012/08/23

【14:30】

• 　糖質制限レポートです。
  　若い頃DM境界型を指摘された看護師54才です。
  　三交代勤務が体に堪え、休憩時間に食事すると猛烈な睡魔に襲われていました。春の検診で尿糖(+++)となり、4月からプチ糖質制限を始めました。主食を木綿豆腐半丁に変え、肉、魚、チーズ類は増えました。江部先生のレシピ本を参考にしてます。
  　身長151cm,体重48kg→44kgになりました。中学校以来の数字です。仕事中に血糖測定したところ、夜食前88→2時間値92。昼御飯前76→2時間値96でした。2時間値が低いのに驚きです！。
  　お腹一杯ですし、眠気が少なく夜勤に助かっています。この調子でDM発症を予防できればありがたいです。

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【11:00】

• 　私は連日の痛飲生活者ですが，最近，以前のような二日酔いを経験していないことに気が付きました。今日もそうです。もちろん，アルコール摂取量の関係で体内にはエタノールとその代謝産物は残っていますが，目覚めは何だか爽やかだし，不快な消化器症状が一切ありません。どうやら糖質制限をしてからの変化のようです。
  　要するに「宴会の締めはうどん，蕎麦，お寿司」を止めてから「消化器症状を伴った二日酔い」にならなくなりました。

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• 　m3.comでのやり取りを見ていると，形成外科医とそれ以外の医師の間での討論が咬み合わない理由が見えて来ませんか？　形成外科医，とくに大学教授が関心があるのは「救命」だけなんですよ。救命できるかできないかだけに関心があり，救命できればあとはどうでもいい，というか，［熱傷の治療結果］は［救命率］でしか判断しないのです。
  　つまり，「きれいに治す」とか「痛くない治療をする」という発想が最初から欠落しています。判断基準が「救命率」しかないからです。だから「痛くない熱傷治療」にも「できるだけ綺麗に治す熱傷治療」の価値が理解できないのでしょう。

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• 　糖質制限についてのメールをいただきました。
  　こんな記事を見つけました。
  　この雑誌は今までは糖質制限には否定的な記事を載せることが多かったのですが、少し風向きが変わったようです。とはいえ実際発売されてみないと分かりませんが、皆さんの体験談を載せてみるのといいのかもしれません。ただアンケートにたどり着くまでの課程がとても面倒くさいです。
  

  ●「糖質制限」アンケートのお願い。
  Tarzan 612号（2012年9月27日発売）では、「糖質制限」をテーマにした特集を予定しています。そこで糖質制限食を体験したことがある方を対象に、アンケートを実施したいと思います。
  ご協力いただいた方の中から、抽選で素敵なプレゼントも。ふるってご参加ください。
  http://magazineworld.jp/tarzan/enquete/612/

   

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• 　糖質制限についての一般の方からのメールです。
  　私も糖質制限を始めて10ヶ月ほど。麺類、白米大好き人間なので休みの日の午前はズルをしてカップラーメンとか白飯に漬物のゴールデンコンビで「糖質欲」を満たしておりますが、それでも体重は67→62kgでキープできており、改めて糖質制限の凄さ、手軽さを実感しております。
  
  　ただ、私は素人ですから、ほんとにこれでいいのだろうか？　という一抹の不安があったことも事実です。昨日、血液検査するまでは。
  
  　数日前かなりの腹痛が発生し、ずっと継続したため昨日血液検査してもらいました。まあ結果は軽い腸炎、となったのですが、驚くべきはその他の数値の正常さです。もう笑ってしまいます。
  　37歳、中年花ざかりの年代。その私が年甲斐もなく毎日毎日唐揚げやら焼肉やらの脂っこい食事をしておやつはアーモンド、チーズ、くるみなどどれも高カロリーという管理栄養士さんから大目玉を食らうような食生活です。
  　なのに血液の数値はまるっきり正常で一抹の不安すら抱いたのがバカみたいです。
  
  　それがわかったのだから腸炎ありがとう（笑）です。怪我をして喜ぶのは湿潤治療実施者，血液検査をして喜ぶのは糖質制限実施者ですね
  
  　ところで最近は病院で「患者様」とか「●●様」と様付けするのが普通なのですか？　私はこれが不快でたまりませんでした。
  　様をつけるのはお客さんに対してです。
  　天邪鬼の私には「当院へ来てくれてありがとう、患者様」，「またのお越しをお待ちしております、患者様」と聞こえてしまいます。病院なんてできれば行きたくないのですが・・・
  　普通に「さん」でいいのに、と思う私はひねくれ者ですね。
  　患者を不愉快にさせる「患者様」という呼び方ですが，どこに問題があるのか私もちょっと書いています。

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• 　ある大学生の方からのメールです。
  　漫画『ゴッドハンド輝』で湿潤療法を知って、先生の著書で原理を知り、それ以来湿潤療法のお世話になってます。
  　また最近になって糖質制限も始めました。開始時（7月中旬）の体重は測ってなかったのですが、今年の5月末の時点で81.8kgあったのが現在では約74kg。一番減ってた時では73kgまで減り、中々この壁を破ることができないでいます。ちなみにこの前無性に甘いものが食べたくなり、ファミレスでパフェを食べたら次の日には2kg増えてました。糖質、恐るべし。
  
  　先日学校で医学部の友人と話した際に湿潤療法のことを話しました。最初その友人は湿潤療法の名前すら知らず、治療効果について説明しても半信半疑だったのですが、先生のHPで治療例を見せたところ、「なんて綺麗に治るんだ」と湿潤療法の実力に驚いてました。
  　もっともその友人はまだ学部3年なので習っていなかっただけ、という可能性もありますが。その後その友人に先生のHPと著書を紹介しておきましたので、彼が将来医師になった時、従来の治療法ではなく湿潤療法を選んでくれるだろうと思います。
  
  　さて、私と友人の大学は全国でもそれなりに有名な大学なのですが、そんな有名な大学で湿潤療法のことを教えていないというのが、やはり不思議に感じて仕方がありません(まだ習ってないだけ、ということもありますが)。患者からすれば、痛くない、綺麗に治るといいことづくめな治療法が、新しい医師を育成する場で受け入れられないというのは、日本医療の損失であるとしか思えません。
  　ただ、大学の教授からすればこれまでの研究成果を全てぶち壊す湿潤療法が受け入れ難い、というのは理解できます。だからといって、間違った(少なくとも患者からすると受け入れがたい)治療法に延々と金と時間をつぎ込み、患者には痛みと植皮後の無残な痕を強いるような研究が支持されていいわけがありません。大学病院も素直に湿潤療法を受け入れて、湿潤療法の実施と研究に取り組んで欲しい所ですが・・・難しいでしょうね。
  　医学部の教育として湿潤治療を取り上げるべきかどうかは，難しい問題だと思います。教員が一人の医者として「自分が正しいと考えている治療」として学生に教育するのはありですが，教科書に載せるかどうかはまだ時期尚早かもしれません。

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• 　そういえば，昨日から何通も「釣り針の外し方論文」を見せて欲しい，というメールをいただいております。何かで取り上げられたのかな？
  　いずれにしても，この方法が普及するのはいいことです。

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【08:30】

• 　なんと，バセドウ病の眼球突出などの症状が糖質制限とともに消退した，という驚きの報告をいただきました。
  　50代女性です。
  　身も心もすっきりしたくて始めた糖質制限、(164㎝　51㎏)体重は殆ど変化はありませんでしたが、脇腹がすっきりしました。そして思わぬところが変化しびっくりしています。
  
  　甲状腺機能亢進症にともない、甲状腺眼症を発症して13年になります。2年ほど前から低下症になり、現在はチラージンを服用しています。甲状腺機能の安定に伴い、眼球突出、複視、瞼の腫れもかなりの改善がみられ、ここまで良くなれば「まあいいかな」と思っていました。
  　ところが糖質制限を始めて2ヶ月目位から、瞼の腫れが引き始め、眼球もへこんできました。元々、甘いものがあまり好きではないので、炭水化物の制限とビールを糖質0にしただけです。
  　体の免疫システムが変化したのでしょうか？
  
  　理由はどうであれ、一生発症前の状態には戻らないとあきらめていたものが、ひょっとしたらまだ良くなるのではと希望が見えてきました。今後どのような変化をたどるのか楽しみです。
  　同様の経験をなさった方，あるいは同様の事例を経験したことがある先生，いらっしゃいますか？

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【07:00】

• 　下記の「西東京で～」で>柿田先生が持ってきたのがあの奇跡の芋焼酎「がらるっど」。久しぶりに呑みましたが，超絶的な美味さに一同感嘆！
  　そして，柿田先生が持参したもう一品が「カリッとゴーダ」。チーズをせんべいにしたもので，もちろん糖質オフのようです。「ミックスナッツと一緒に食べると絶品ですよ」とのことでした。
  

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【06:00】

• 　昨日頂いた，ちょっと嬉しいメールです。
  　愛知県の方でお子さんがカップ麺のお湯で火傷し，近くの皮膚科で治療を受けているが，もっと良い治療をしてくれるところを紹介して欲しいとメールをいただきました。それで愛知県内の先生方を紹介しましたが，昨日，返事をいただきました。
  　今朝、ホームページより好感のあった名古屋市昭和区の杉浦医院に直接伺いました。デブリ―トメントも痛がらず、「くすぐったい」と泣くこともありませんでした。ネットのコメント通り「痛くない」「にこにこ」な処置で少しほっといたしました。良かったです。
  　森先生，グッジョブ！

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• 　その一方で，目も覆わんばかりの悲惨な患者さんも受診されました。K県のY市立市民病院皮膚科から逃げて来られた患者さんです。以前，この病院の外科で凄惨な治療を受けたという人の告発メールを紹介たことがありますが，同じ病院です。
  
  　患者さんはまだ若い女性。第5趾のホクロを取る手術を7月11日に受け（病理は良性），8月初旬に皮膚移植術したほうがいいと主治医の説明を受けます。手術前，患者さんは普通に歩行していて，傷も次第に小さくなっていたため，本当に手術しないといけないのかと疑問を感じたようですが，主治医の
  
  1. 皮膚移植しないと感染を起こして大変なことになる。
  2. 皮膚移植すればきれいに治り，跡も目立たない。
   
  という説明を聞き，あまりに熱心に皮膚移植を勧められたために手術に同意。8月8日に皮膚移植術（同側の土踏まずから皮膚を採取）が行われましたが，移植皮膚は生着せずに傷はぐちゃぐちゃ状態となり。そして恵皮部の土踏まずはdog-ear部分を植皮で戻して縫縮したようですが，こちらの皮膚も全く生着していません（証拠写真あり）。
  　ショックを受けた患者さんが主治医に不満を訴えると，
  
  1. きれいに治っているのに文句を言うな
  2. 素人にはきれいに見えないかもしれないが，これを「きれいに治った」と言うんだ
   
  と怒鳴られる始末。患者さんは「なんでこんな手術に同意しただろう。なんでもっと，手術前に皮膚移植について調べなかったんだろう。なぜ手術を拒否しなかったのだろう」と後悔し，食事もとれず，抑うつ状態に！
  　そして，散々悩んだ結果，この医者・この病院では自分の体が危ないと感じ，ネットを見て当科を受診されたそうです。もちろん，患部の証拠写真を撮影していますが，これを「きれいに治っている」と説明する医者の嘘つき能力には驚嘆するしかありません。
  
  　手術に失敗することは別に珍しいことじゃないし，移植皮膚が生着しないこともあります。しかし，その失敗を嘘で塗り固め，嘘をついて患者を騙そうとしていることが許せません。人間としておかしいです。こういう治療を見て笑って見過ごせるほど，私は人間ができていません。こういう医療を見ると，もう怒り心頭です。
  
  　ちなみに，患者さんに「このことをHPに書いちゃっていい？」と聞いたら，「ドンドン書いてください。もう絶対にこの病院には行きませんから」とのことでした。

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• 　昨日は>柿田先生入江先生，申先生たちと6人で「西東京で湿潤治療と糖質制限を語る医者の会」を開催。もちろん，単なる飲み会ですけどね。楽しかったです。

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2012/08/22

【13:00】

• 　おかだ小児科医院の岡田先生，熱傷方面でどんどん攻めてきます。
  【油によるIII度熱傷を湿潤療法で治療した1例】
  どうでっしゃろ

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• 　ある形成外科の先生からの糖質制限についてのメールです。
  　さて、周りの人に、糖質制限を教えたい！でも、否定される！　という経験は私も同じように感じています。ラップ療法の時と同じです。
  　やはり、見せてみるしかないのですね。（育児と一緒のような・・・）
  　私は2月から開始。体重は2キロ減、ウエストと腹囲が5センチほど減。ただ、もとから実際より細く見られる傾向あり、あまり他人に驚かれないのが悲しい。しかし、夫は違います。体重減少の割に、見た目が痩せていくのが、他人にはわかるようです。
  　なぜ、ご飯大好きな夫が糖質制限をする気になったのか。
  

  『穀物を栽培して食べるという智恵は、たくさんの人間をたやすくお腹いっぱいにするためには、好都合だった。』

   

  　私が夏井先生のHPに載っていたことを話したのですが、そこで、夫は
  

  「自分はそんな、穀物でお腹いっぱいにさせられる、その他大勢たる人物ではない！」，「きちんと物事を考えられる、選ばれた人間なんだ！」

   

  　と思ったそうです。
  　おかげで、夫婦で喧嘩もせずに、糖質制限をできています。

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• 　某病院の薬剤師さんからのメールです。
  　私は勤務先のＮＳＴ委員でもあるので「（病院食としての）糖質制限食の導入」を提案したのですが、やはり拒否感が強く、ミニ勉強会などを繰り返し続けた結果、「半年かかって」ＮＳＴ委員会として動き出すことができました。病院として動き出すのはもっと後になりそうです。
  
  あと、地域のＮＳＴカンファレンスなるものに演題として「糖質制限食の話題」を応募したのですが、15分間の発表になりました。まあ、15分もらえればこっちのものです。
  　医師か栄養士が動いてくれれば（専門外の）僕がわざわざ説得する必要は無いんですけど・・・

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【10:00】

• 　おかだ小児科医院の岡田先生，熱傷方面でグイグイ攻めてきます。
  　m3 でIII度小児手背熱傷に対する反応が無いですね。
  
  　さらに【III度の低温熱傷】
  　ドヤ！ ですね

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【08:30】

• 　8月16日のこのコーナーで「耳垢掃除にワセリン」というメールを紹介しましたが，早速実践してみたという方から報告をいただきました。
  　先日、夏井先生のHP上で8月16日に掲載されていた小児科の先生投稿による「ワセリン綿棒」を試してみました。
  　2人違うタイプのわが子(幼児)がいまして、飴耳の子供には綿棒のみでもきれいになるのですが、カサカサ耳の子供にはいつも耳かきを嫌がられていました。カサカサ耳の子はみみかきでも取りにくく、しかも代謝がいいせいか、すぐに耳垢が溜まるのでほとほと困っていたところでした。(中耳炎の既往があるので定期受診しており、その時にきれいにしてもらうこともありました)
  　オリーブオイルを綿棒に耳掃除したりはしていたのですが、なかなかそれでも取りにくく…。
  
  　「ワセリン綿棒」は耳の中もきれいになるし、子供は嫌がらないしばっちりでした！（飴耳の子のように耳垢が綿棒に付いてきます）
  　「今度から、ワセリン綿棒がいい」と御指名がありました。

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【06:00】

• 　あのメルヴィルの記念碑的名作小説『白鯨』の舞台を現代に移したモンスター映画，《バトルフィールド・アビス》を紹介。この手の映画としてはかなり丁寧に作っている方の作品ですが，多分，原作に忠実に作ったほうが良かったかも。

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• 　ある外科の先生から，糖質制限についてのメールをいただきました。
  　糖質制限の後押しになりそうな記事です。
  

  【その「おかわり」が危険です 白米食べるほど、2型糖尿病に!?】

   

  　ちなみに私も‘プチ糖質制限’を2月より実践し、5kg（67kg→62-3kg前後、20代時代の体重に）の減量、20年ほどウエスト76cmでしたが73cmも余裕ではけるようになりました。
  　糖質制限の意味がわかっている人間がこの記事を読むと「白米が原因だな」とわかりますが，そうでない医者がこの記事を読むと「摂取カロリーの問題なんだろうな」と考えます。日本は古来から「瑞穂の国」＝「米が神の化身の国」であり，「米は体にいい食品である」と考えてきたからです。
  　糖質制限の問題を突き詰めていくと，最後はいつもこのあたりにぶつかります。

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• 　糖質制限について，こんなメールもいただきました。
  　先日、医療従事者の友人に糖質制限を教えたんですが真っ向から否定されました。
  　痩せられない悩みを共有してた友人として、とっておきの情報をおしえてあげたつもりなのに・・・。痩せちゃって～とうらやましそうに言うから・・・。
  
  　糖尿病専門医と栄養士のチームの意見も織り交ぜて反論する人。NST専門士としてそんなことはできないと拒否する人。
  　どちらも、炭水化物は必須栄養素と信じていて炭水化物を摂らないと、筋肉が痩せてしまうからダメだと言ってました。
  
  　たぶん、無知なダイエット法をやって体を壊すと思われてるんでしょうねー。蛋白質も十分に摂ってて普通に活動してるのに、筋肉が痩せるとは？？？
  
  　単純に、主食を食べないと食事した気がしないのよね～なんて言われた方がこっちも笑ってすませられるのになぁ・・・。
  
  　人に教えないほうがいいのかと弱気になってしまいました。
  　先日の先生からの返信メールを思い出し、
  

  好きなだけどんどん太っててください、そしてどんどん老けてってください。

   

  と思い直すことにしました。
  
  　私は基本的に，自分だけ痩せればそれでいいのです。他のメタボおっさんは炭水化物飯をバクバク食ってデブのままでいて欲しいです。糖質制限なんてインチキ，日本人は米を食わないと力が出ないだろうと，信じ込んでいて欲しいのです。そして，炭水化物デブはこのままずっと，痩せてスマートになった私の引き立て役でいてほしいです。

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• 【世界最深のエビから植物分解の新酵素】
  　このエビそのものがセルラーゼなどを体内に持っているとしたら，生物学上の大発見になります。これまでこの酵素を持っているのは木材や植物を食べる昆虫や動物の消化管内常在菌のみで，宿主の昆虫や動物が持っているわけでないからです。しかもこれらの酵素群は，常温で極めて高い反応性を示し，木材などをグルコースに分解したそうです。
  　マリアナ海溝の最深部というほぼ隔離された環境で，得られる有機物も豊富にない条件下で生息するカイコウオオソコエビが，これほど大量の「植物由来の多糖類」を分解する高い能力を有しているとしたら，そこには大量の植物由来の多糖体があるから・・・としか考えられませんが，実際はどうなっているのでしょうか。

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2012/08/21

【11:30】

• 　さらにおかだ小児科医院の岡田先生から，ちょっと衝撃的な「乳児の手背Ⅲ度熱傷」の治療経過です。これは見事です。さすがは湿潤治療のエキスパート！
  　ちょっと前の症例になりますが、アイロン熱傷の症例もブログに載せました。
  
  　ちょっとグロいのと受傷経緯がやや不透明なため載せるのを躊躇していましたが、創傷外科医　先生の「小児科医でもぜひ熱傷治療を」に答えるために載せました。
  　m3では「こんだけの熱傷、ここまで治せるもんなら、治ししてみぃ」とは言いませんが。創傷外科医　先生は真面目な先生なのでしょうね。
  　臨床医学は治してなんぼです。断言しますが，そこらの「植皮大好き形成外科の先生」にはこれほど見事に治せませんね。岡田先生の爪の垢でも煎じて飲みなさい。
  
  　最後の手の外科の専門医の「早期運動のおかげで手背の皮膚が十分に伸長され良いフラップになりました」というコメントがすべてを物語っています。手背にいい皮弁（フラップ）が作れたという事実に対し，この手の外科の先生は，岡田先生の治療方針が絶対に正しいことを知り，評価したのです。私も手の外科を専門にしているので，皮弁が作れる熱傷瘢痕がどれほど治療を容易にするか，どれほど手の機能にとっていいかをよく知っています。

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【10:30】

• 　「女性芸人のシルクさんがヤケドしちゃったようですが・・・」というメールをいただきました。
  　“吉本一のセクシー熟女タレント”と呼ばれている女芸人のシルクさんが、自宅駐車場で火傷をされたそうです。Blog中に人工皮膚と書いてあり、読んでいてぞっとしました（その危険は回避できたようですが）。
  　彼女は、美しい容姿を売りにしているかたです。湿潤療法でキレイに治るのに…。もしかして、おかしな治療を受けさせられているのでは？と思うと残念です。
  
  　以下、シルクさんのBlogです。
  　シルクさんのブログにコメントを入れてみたらいいのかな？ どなたか，お願いします。

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【08:30】

• 　某社より「看護師向けセミナーで講師をしてくれないか？」という依頼をいただきました。午前午後4時間かけて創傷治療と褥瘡治療の講義・実技を教えるセミナーのようですが，丁寧にお断りしました。理由は次の通り。
  
  1. 医師のいない場での講演は行なっていない。
  2. 日本褥瘡学会の治療法を真っ向否定する治療しか教えないので，教えられた看護師が困ると思う。
  3. 褥瘡治療に関しては15分もあればすべて説明できてしまう。有料にするほどの内容ではない。
  4. 今はネットでただで情報が得られる時代なので，医者相手に有料セミナーをしても客が集まらないのが現状である。
   

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【07:30】

• 　褥瘡治療に欠かせないのが「台所三角コーナー用穴あきポリ袋」ですが，スーアーではあまり置いていません（病院近くのダイソーにはありましたが）。次の商品はどうやら「それ」と思われますが詳細は不明です。取り寄せてみようかなぁ・・・。
  

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• 　これから読もうと思っている本。
  

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【06:00】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，福岡市中央区のドレミ薬局 渡辺通店，福岡市東区のドレミ薬局 香椎店を追加しました。

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• 　滋賀県で熱傷治療をしているおかだ小児科医院の岡田先生から熱傷症例の投稿をいただきました。
  　先日エアコンの風があたっても痛いという成人の熱傷経過です。このかたとm3で公開されている仲沢先生が移植した60歳女性とドッチが重症でしょう。医原性III度熱傷であるとは絶対に認めないでしょうね。
  　当院の事務員が仲沢先生の例を見て「なにこのホラー」って正直な感想を述べました。
  
  　この患者さんにブログの公開の許可を求めたところ以下の様な返事でした。
  

  岡田先生、ブログ拝見しました。もちろん、公開して頂いても大丈夫ですよ！！！
  逆に嬉しいです。
  
  今回、私はとても貴重な体験をしました。我が子にとっても今後生きていく上で、良い勉強になったのではないかと思います。
  湿潤療法がこの世の中に、早く、深く、浸透していく事を願っています。

   
  　いつも書くことですが，「怪我をしてよかった。ヤケドをしてよかった」と言ってくれるのは世界広しと言えども，湿潤治療の体験者とこのサイトの読者くらいでしょうね。
  
  　それにしても，仲沢先生の治療例は，素人には「ホラーみたいな治療」と映るようですよ。仲沢先生は今後，外来や病棟に，この「ホラー写真」を掲示して，患者さんに「このホラー写真みたいになりますが手術しましょう」と説明すべきじゃないかと思います。それがインフォームド・コンセントの常識です。
  
  　この「ホラー写真」ですが，素人の曇りなき目で見れば「ホラー写真」，形成外科医の曇った目で見ると「きれいに治った見事な治療例」となります。仲沢先生にお子さんやお孫さんがいらっしゃるかどうかは不明ですが，お子さんやお孫さんがヤケドした時に，このホラー写真みたいな治療をするんでしょうね。仲沢先生のお子さんやお孫さんが不憫でなりません。

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• 　そして，茨城県の熱傷治療といえばにしぼり整形外科の西堀先生ですが，【熱傷に「でんぷん」をかけるように言われた少女】という症例の投稿をいただきました。
  　先日、来院した熱傷の症例について報告します。
  　13歳の少女です。父親のバイクの後ろに乗っていてマフラーに触って、左下腿に熱傷を負いました。近くの皮膚科を受診しました。最初は軟膏（おそらくゲーベン）による治療を受けていましたが、浸出液が多すぎるということで、創を乾かすために、熱傷に「でんぷん」をふりかけるように指示されました。
  　「でんぷん」をかけたあとのあまりの痛みに歩くことも困難になり、母親がネットで調べて当院を受診しました。
  
  　当院受診後は湿潤療法を行い順調に治癒しましたが、痛みはしばらく続きました。あまりに痛みが強かったため、脳に痛みが焼き付いてしまったのだろうと思います。
  
  　しかし、浸出液が多いからと「でんぷん」をかけるとは、短絡的というかなんというか、なんだかとっても残念です。
  　そういえば，長野県の病院にいた時，ヤケドに「すりおろしたジャガイモ」で創面を覆った患者さんが受診されたことがありましたが，あの時も非常に痛そうでした。それ以来の「デンプン」との遭遇です。
  　この熱傷創面にヨード液をふりかけたら紫色になっていたんだろうなぁ・・・なんてお馬鹿なことを考えたりして・・・。

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• 【米バイオ燃料政策に高まる批判＝干ばつ問題で苦慮―オバマ政権】
  　アメリカ中西部（＝世界の大穀倉地帯の一つ）を襲っている半世紀ぶりの大旱魃は，ついにバイオエタノールにまで飛び火しました。
  　バイオエタノール用の作物といえばアメリカのエタノールとブラジルのサトウキビがメインですが，トウモロコシは「エタノールを生産するために，得られるエタノール以上の石油を消費する」ため，バイオエタノールを生産すればするほど石油の消費量が増える・・・という本末転倒的おマヌケなバイオ燃料です（ちなみにサトウキビは消費する石油以上のエタノールが採れるようです）。それなのになぜアメリカが国策として「トウモロコシからのバイオエタノール」を闇雲に進めているかというと，遺伝子組み換えトウモロコシが世界的に不人気で普及しないため，使い道のないトウモロコシを消費するため・・・という噂は聞いたことがあります。
  
  　いずれにしても，「食べ物であるトウモロコシ（とは言っても中身は糖質だらけだけどね）を燃料にして車を走らせる」というのはどう考えても割に合いませんので，今回の大旱魃を機に政策を転換すべき時期ではないかと思います。

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• 【アメリカ、猛暑と干ばつで原発停止】
  　そしてもう一つの「大旱魃＋記録的猛暑」ネタがこれ。大旱魃での水不足に加え，ロングアイランド湾（アメリカ東海岸の北で，カナダとの国境に近いあたり）の海水温が猛暑で高すぎ，原発の冷却水として使えず，運転を停止するハメになったようです。
  　原子力発電は原理上，大量の冷却水を必要とするため，平野でなく海沿いに建設して海水を冷却水として利用しますが，「猛暑による海水温の上昇」というのは「想定の範囲外」の伏兵ですね。
  
  　ちなみにロングアイランド湾といえば北緯40度ですから，日本で言えば八戸あたりになります。暖流のメキシコ湾流の影響で八戸より少し暖かいようです。
  　ちなみに，なぜこの北緯40°まで暖流が流れているかというと，「北半球の大陸の東岸には強い上昇流が常に流れている」からで，これはあのコリオリの力が原因です。日本の黒潮も同じ原理ですね。

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• 【＜反日デモ＞中国人が中国人所有の日本車を壊すなんて！この愚行を日本人はきっと笑っている―中国紙】
  　例によって，尖閣列島問題について，すごくお馬鹿なことを考えてみます。もちろんジョークなんで，真に受けないでくださいね。
  
  　2日ほど前，魚釣島に上陸した香港などの活動家の皆さんを強制送還しましたが，この皆さんを勾留もせずにあっさりと帰国させたのは，中国政府としては一番困ると思うのです。日本政府が数日間でも勾留でもしてくれればまだ騒ぎようがあるものの，あっさりと釈放されては「振り上げた拳」の降ろしどころがありませんからね。
  
  　ということは，中国の愛国者の皆さんが一番困るのは，「尖閣諸島に上陸した中国の活動家を逮捕するどころか，丁重に扱って東京観光・京都観光を数日させ，手土産を持たせて中国に送り返す」という方法なんですよ。「ようこそ！ 我が国の領土にきていただき，ありがとうございます。皆様，大歓迎です！」って対応されたら，中国政府も中国の活動家の皆さんも，これには打つ手がないはずです。
  　「そんなことしたら，中国の漁船が大挙して尖閣諸島に来てしまうだろう」という人もいると思いますが，ここはひとつ太っ腹に全員もれなく東京・京都に招待して，日本の銘菓詰め合わせセットを進呈してお帰りいただくのです。一人20～30万円もあれば十分実現できそうですから，100人来たとしても3000万円程度でしょうから，官房機密費あたりでなんとでもできるはずです。
  
  　これをしたら，世界的には「日本は太っ腹だよなぁ。自国の領土への不要侵入者を大歓迎して手土産まで持たせるなんて普通できないぞ！ 尖閣諸島が自国の領土だという揺るぎない根拠があるからこそ，こういう格好いい対応ができるんだろうね。余程の自信がなければこんな事できないよ。日本，かっけー！」となるでしょうし，中国でも「今，尖閣諸島に行けば，お土産欲しさと思われてしまう。それでは中国の面子が丸潰れだ。魚釣島への上陸は当分禁止！」と対応せざるを得なくなります（・・・多分）。
  　あるいは，東京や京都ではなく，中国人に知られていないマイナーな観光地にお連れして大歓迎し，その観光地の観光大使かなんかに任命しちゃう，という手もあります。すると，世界のマスコミも「日本が中国の侵入者を招待したのは，なんと東北の鄙びた温泉地だった。秘湯めぐりの旅に中国人も感動！」って報道してくれて注目を集めたりするでしょうから，東北の温泉も観光客が増えて日本側にもメリットになるはずです。
  
  　もちろん，「そんな弱腰なことをしたら，世界中から馬鹿にされるだろう！ 外交は弱腰ではイカンのだ！」と非難する人はいると思いますが，弱腰でいいんです・・・最後に勝てばいいんですから。
  　悪意に対しては悪意で対応できますが，（見せかけであっても）善意に対しては悪意で対応できないのが人間です。善意を悪意で裏切った人間や国家は尊敬されません。それこそが「国としての面子」でしょう。

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• 【Synapticsがノート用キーボードに参入、厚さ半分のThinTouch発表 (動画)】
  　これは一日も早く製品化して欲しいです。なんと，ノートPCのキーボードを従来の半分の薄さにしちゃいました。しかも，タッチタイピングには一切妥協無し，をうたっていますから，余程の自信作でしょう。現時点で最も薄いウルトラブックはもうすぐ出荷されるNECの LaVie Zの「フルフラットで14.9mm」ですが，さらに数ミリ薄くできるでしょうし，薄くなった分バッテリーを大きくしたら，バッテリー駆動時間はかなり伸ばせそうです。
  　2013年からOEM年て出荷開始とのことですが，今から楽しみです。

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2012/08/20

【13:30】

• 　「この熱傷，あなたなら湿潤治療と皮膚移植，どちらにしますか？」というアンケートがm3.comで始まりました。よろしければアンケートにご協力ください。回答数がまだ40くらいですね。

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• 【NO!　だ】
  　松村画伯，お見事！

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【12:30】

• 　今日は都内の某クリニックの看護師さんが外来見学にいらっしゃっています。院長先生から是非，ということで見学に来ていただきました。月曜日なので，患者さんも多いです。

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【06:00】

• 　講演用のスライドをマイナーバージョンアップしました。最新版は8月19日作成のものです。ご覧になりたい方は本名，所属を明記してメールでご連絡下さい。
  　なお，以前ダウンロードしたことがある方は同じアドレスからダウンロードできますのでご利用下さい。

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• 　エネルギーという面から地球環境と人類史を俯瞰する良書，『「地球のからくり」に挑む』をレビュー。

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• 　8月17日 06:00の記事について，内科の先生からメールをいただきました。ありがとうございます。
  
  > 一方では、体は元気な老人が増え、アルツハイマーも増え、老人人口が増える・・・というとどっちがいいのかわかりません。
  > まあ糖尿病はひどい病気なので、減ったほうがいいと思いますが、長生きして幸せかというと私はかなり疑問があります。

   

  　実は、耐糖能異常・糖尿病はアルツハイマー病の強烈なリスクファクターとなっています。
  　　⇒【糖尿病やその予備群の人は、アルツハイマー病を発症するリスクが4.6倍】
  
  　この研究は比較的過大に見積もっている感じですが、他の研究でも1.5倍とか2倍とかそのくらいのレベルでの危険因子であることは間違いないようです。
  　また、「人間は血管から老いる」という言葉通り、糖尿病・高血圧・高脂血症により血管が傷つくと人は老けていきます。例えば、ヘビースモーカーの女性でいつまでも若々しい人ってあまりいませんよね（笑）
  
  　私見ですが、糖質制限が普及して糖尿病予備軍の人が少なくなり、高血圧・高脂血症にも好影響があるとすれば、「老けないお年寄り」が増えるのだろうと想像します。
  　また、心血管疾患・脳卒中も減る可能性が高いので、（総人口）×（生存期間）における寝たきりになる期間は相対的に減るのではないかと考えます。もちろん、平均年齢は上がるでしょうが、元気に生きる期間が増えれば差し支えないのではないかと（笑）

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• 　「製薬会社がスポンサーのゴミ健康番組」というメールをいただきました。
  　ご存知かも知れませんが、４月からBS日テレで「医療の扉」（日曜午後５時から５時30分）という番組がありその第１回目が糖尿病でした。バックナンバーの動画をみることができます。まあ、製薬会社がスポンサーの番組ですから「推して知るべし（＝ゴミ）」です。
  

  横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学教授 寺内 康夫 先生が解説。
  
  　『日本人は、少し前までは脂分の少ない、肉も少ない食生活に慣れていた。現在では（日本人の）環境と体質が折り合わないことが、日本で糖尿病が増えている一番の原因である』そうです。また、カロリーの高い食事が糖尿病のリスクを高める、と断言しています。
  
  　予防としては、『肉、脂分、カロリーの高い食事を避けること』だそうです。

   

  　番組の中で、この先生から治療を受けている患者さん夫妻のインタビューがあります。そこでは「肉が好きなのに我慢している」とか「（好きなものを食べられず）ストレスを感じる」などと話していて、本当に気の毒になってしまいます。
  　こんなストレスを感じる程の食生活を強いられた上に「症状の悪化」では全く浮かばれません。改めて糖質制限に巡り会えてよかった、と思わざるを得ません。
  
  　このホームページでは、番組の感想を送れる様になっていましたので「医療情報番組なのだから、最新の情報を調査した番組つくりをして欲しい」旨のことを書きましたが、未だに何の返答もないことは言うまでもありません。
  　「肉、脂分、カロリーの高い食事を避ける」食事がどれほど患者さんにストレスで実行困難かは自分で食べてみればわかります。自分で一度でも食べてみたら「こんな実行不可能な食事療法はおかしい」と気がつくはずです。逆に言えば，横浜市立大学大学の寺内教授は，自分でこういう食事を食べたことがないのでしょう。この教授先生にとっては，患者のストレスと不便なんて「どうせ他人ごと」なんですよ。この教授先生は多分，「糖尿病になる方が悪い。糖尿病になる人間は愚かだから糖尿病になったのだ。だから，こういう連中は自分の愚かさを自覚させなければいけない。懲罰を与えなければいけない・・・」と考えているんじゃないかと思います。だから，自分にできないような懲罰的制限食を患者に強制できるのではないでしょうか。もちろん，下衆の勘ぐりですけどね。

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2012/08/17

【20:40】

• 　「アクセスカウンタ，10,000,001でした」という画面キャプチャをいただきました。18時20分7秒の画像だそうです。画像，ありがとうございます。 　ちなみに，アクセス数の推移です。

  2001/10/1	2004/11/29	2006/1/27	2007/4/5	2008/5/12	2009/5/28	2010/3/22	2010/12/17	2011/9/4	2012/4/13	2012/8/17
  0	100万	200万	300万	400万	500万	600万	700万	800万	900万	1,000万

  　思えば遠くに来たものです。

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【16:30】

• 　今日は初診熱傷患者さんが多かったです。都内各地や隣県の病院から逃げてきた患者さんが多いですが，「主治医の治療に不信感を持ち，ネットで調べて湿潤治療について知り・・・」という患者さんが多いです。
  　医者の説明を鵜呑みにしない患者が次第に増えている時代なんでしょうね。

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• 　あと，今日多かったのは某大学病院形成外科や某々大学病院皮膚科からの紹介・セカンドオピニオンの患者さんです。

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【12:00】

• 　m3.comの記事を読まれた獣医さんの感想。2人の人医さんより獣医さんのほうが余程まともですね。
  　m3.comたのしく？読ませていただきました。
  　このお二人の先生は自分たちが絶対正しいと思い込んでいるようですね。特に百束氏の最後の方、消毒も時には必要というのを読んで脱力です。
  　それに保存的療法と言っているのは従来通りの軟膏ガーゼの事ですよね。我慢できずに他の病院へ逃げて行った人がたくさんいることを理解してないようです。
  　軽度でも形成外科へなどと言っていますが、一つ上に「まともな」を付けないと。
  
  　それに何の根拠もない「２週間」にあくまでもこだわっていますが、そのガイドラインを疑ってみようとは思わないんでしょうか？　夏井先生のHPの症例見れば一目瞭然のはず。
  　瘢痕拘縮についてもゲーベン・ガーゼで痛いから動かさない、動かさないから瘢痕拘縮。これも症例集見ればわかるはずなんですが・・・
  
  　熱傷学会というのは自浄作用はないんですね。何か大きな利権でも？やはり薬屋さんの絡みですかね。

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• 　昨日（16日），JAMAの【Effects of Dietary Composition on Energy Expenditure During Weight-Loss Maintenance 】を教えてくれた先生からの追加メールです。
  　紹介させていただいた記事をブログに掲載していただいてから思いついたのですが、糖尿病学会は先日の低炭水化物食のリスクに関する論文に関しては鬼の首を取ったように様々なコメントを発表し、低炭水化物食のリスクのアピールに躍起になっていましたが、この論文に関しては全く無反応です。
  　自己に都合のよい論文についての情報はPRするが、都合の悪い情報については口をつぐんでおり、このようなことはある種の「情報操作」と思います。
  　一般メディアについてはある程度これに追随するのは仕方がない部分もあるかと思いますが、医療従事者は自分で論文等、一次情報に基づいて判断できるようにする野がもっとも効果的な防御方法と思います。常に英語論文に目を光らせるのはかなり厳しいですが・・・。
  　何をもってその情報は正しいと判断するかですが，私は「基礎科学の真理から正しさが聡明できるもののみが正しい」とするしかないと考えています。
  　生物学や物理学，化学には「これだけは未来永劫，絶対に正しい」という真理があります。例えば熱力学や電磁気学，流体力学やなど法則は未来永劫正しいです。だから，これらから演繹法で正しさが導き出せるものも同様に「正しい」はずです。
  　私がいつも物理学や生物学の本ばかり読んでいるのは，そういう「正しさ」の基準を学ぶためです。

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• 　三重県から手のヤケドの赤ちゃんが受診されました。5月初旬に炊飯器の蒸気で受傷され，三重県内の病院，後に愛知県の病院（熱傷治療といえばこの病院ですね）で治療を受け，5月下旬に皮膚移植を受けています。診察してみると，手掌～手指にかけて高度の瘢痕拘縮があり，MP関節は60°より伸展できない状態で，既に2度目の手術が必要な状態です。
  　ご両親は最近になって湿潤治療について知り，移植された皮膚を剥ぎとって湿潤治療できないか，ということで受診されました。それは不可能ということを説明しましたが，説明する方も辛いものです。
  
  　仕方ないので，今後，どのような治療（手術）をすればいいのか，それでどの程度の手の機能が回復するのか，何度くらい手術が必要か・・・ということについてご両親に説明しましたが，手術を行った病院の主治医はそのあたりについてほとんど説明していないようです。
  　初対面の私が時間をかけて丁寧に説明し，いつも診察しているはずの主治医がほとんど説明してくれないなんて，ちょっと変ですよね。

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【06:00】

• 　m3.comの書き込みを見たあ先生の感想。
  　日本大学板橋病院形成外科教授の仲沢弘明先生って写真を見ると糖質依存ですね。(笑)
  　誰かがDMに対するインスリンと植皮に喩えていましたが、よくご存知でどっちもいりませんねとコメントしたら炎上でしょうかね。
  　来年６月に熱傷学会が沖縄であるそうなので、リゾートがてら演題出そうかと思いましたが、ｍ３のスレッド見てやめました。
  
  

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• 　糖質制限についてのメールをいただきました。
  　朝はほぼ糖質なし、3種の乳製品。昼は定食でご飯半分でデザートが出れば食べます。夜は、糖質が少ないビール、赤ワイン、いも焼酎、ウィスキーストレートと、味付けの糖質、コロモ等は食べておりますが、甘いモノは元々あまり食べません。友人と夕食の場合は炭水化物出れば食べます。総じて摂取量が減少しています。間食もしないし、腹減らないし眠くなりません。
  
  　体重は、72.4kg→65kg（64.0～66.0の間）
  　ウエストはー5cmぐらいと思います。ジーンズが32inch→31inchとなりました。ジーンズは昔のできつかったのを捨てなかったので、前のジーンズを着たりしています。
  　このなんちゃって糖質制限でも、確実に結果が出るというのがすごいです。
  
  　糖尿病に関して若干感じることがあります。
  　私は父を糖尿病でなくしていますが、私も糖尿病の危機が迫っていたので糖質除去（減少）を始めました。現在実感として、かなり糖尿病から離れた感じがあります。恐らく50歳ぐらいのサラリーマンはかなりこの境界に足が入っており、何％かは糖尿病に移行すると思います。
  　そこで、カロリーのみに目を向け、運動療法とやって、結局更に悪化し、腎臓をやられ透析に至る。ということで医療費の増大のものすごく大きな要因と思います。
  　これを糖質除去に切り替えると、糖尿病が激減し、透析が激減し、透析病院は真っ青。医療費がかなり減る。
  　一方では、体は元気な老人が増え、アルツハイマーも増え、老人人口が増える・・・というとどっちがいいのかわかりません。
  　まあ糖尿病はひどい病気なので、減ったほうがいいと思いますが、長生きして幸せかというと私はかなり疑問があります。
  
  　とお盆に妄想いたしました。

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• 　昨日紹介した「生物の先生のカロリーに関するコメント」に対し，内科の先生から「目からうろこだった」とメールをいただきました。
  　本日の生物の先生のコメントにあった
  

  　「人間が機械で、燃料は燃料として機械を動かす（仕事）ために使われるならば、そういうカロリー計算でもいいのですが、実際は燃料自体が機械の部品になったりする。」

   

  　このコメントは私にとって目からウロコ状態のコメントしでした
  　なぜカロリーばかりが問題になるのか？ということに対する答えであるような気がします
  　さらに付け加えれば，次のようになるんじゃないでしょうか。
  • ［燃料自体が機械の部品になる］⇒［タンパク質・脂質］
  • ［燃料にはなるが，ほとんど部品にならない］⇒［糖質］
  　だから，「カロリー制限による糖尿病治療」はあまり効果がないし，「TPNで必要カロリー数はブドウ糖で調整」しても患者の状態を逆に悪化させたりするんじゃないでしょうか。
  　何れにしても「食事はカロリーが大事」というのは根本的に間違っています。

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• 　本屋さんで見かけて気になっている本。「寝小便の理由」は知っていますが，他にも色々書いてありそうなんで，ちょっと読んでみたいかも。
  

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• 　このペースで行くと（理由は8月15日の更新参照），今日の夜か明日には累積アクセス数1000万突破しそうです。まさに，塵も積もれば・・・というやつです。

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• 　「オスプレイの事故」についてちょっと調べてみました。機体完成後の事故（第3回目の事故以降）についてです。
  • 3回目の事故（2000年4月8日）・・・着陸進入状態で急減速・急降下した歳に操縦不能となり墜落
  • 4回目の事故（2000年12月11日）・・・着陸時に機体の機構的な問題とソフトウェアの問題，そしてパイロットが不適切な操作があり墜落
  • 5回目の事故（2009年5月27日）・・・緊急着陸し，給油中にエンジンの排気熱で草地が燃えだし，機体に引火
  • 6回目の事故（2010年4月8日）・・・夜間に着陸に失敗し横転
  • 7回目の事故（2012年4月11日）・・・離艦後に墜落
  • 8回目の事故（2012年6月13日）・・・地上約50メートルに上昇し，方向転換しようとして操縦ミスし墜落
  　これを見ると，事故はほとんど離着陸時に集中して起きています。それだけ操縦が難しい機種なんでしょう。しかし，高速水平飛行時には事故は起きていないようです。このデータが正しければ，事故が起きるのは大半が基地内，犠牲になるのはアメリカ兵，ということになりますが，このあたりはどうなんでしょうか。

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2012/08/16

【13:30】

• 　ある小児科の先生から「耳垢掃除にワセリン」というメールです。
  　うちのこどもの耳かきはぼくがしているのですが、長男の右の外耳道がどうもやや湾曲しているようで、綿棒を入れると外耳壁にあたるようで痛がり、ときに外耳炎をおこさせてしまうことがありました。もともと皮膚がアトピー肌で、かき傷などが化膿しやすい体質ではあるのですが、耳鏡でみると耳垢もたまっているし、どうしたものかと考えていたのですが、「そうだ！綿棒にワセリンを塗ってみよう！」と思いつきました。すると、すべりがいいせいか、綿棒を入れても痛がらないし、耳垢も綿棒によくからんで、たくさんとれるように思います。ワセリン綿棒で外耳道のスキンケア、いいかもしれません。
  
  　小さなこどもの耳垢取りは耳鼻科でとはいいますが、耳垢取りだけのために耳鼻科に行くのも気が引けるし、そんなに暇なお母さんも少ないかと思います。耳かきをいやがるお子さんをお持ちの方、耳垢が取れたことを目で見て実感したい方にお試しいただければと思います。

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• 　ある先生からの糖質制限関係のメールです。
  　カロリーに関する話題ですが、興味深い文献を見つけましたので、ご連絡申し上げます。減量後のリバウンドに注目して低脂肪食、低GI食、低炭水化物食を比較した文献です。
  　　　⇒【Effects of Dietary Composition on Energy Expenditure During Weight-Loss Maintenance: JAMA, June 27, 2012. Vol 307, No. 24 】
  
  　検討の結果としては、もちろん低炭水化物食がもっとも減量維持効果が高かったのですが、興味深いのが低炭水化物食において、消費エネルギーが約３００Kcal、そこそこ激しい運動を１時間実施に相当するエネルギー代謝の更新が観察されたことです。No　Wonder　低炭水化物食でやせるわけですね。３００KcalのExtraの消費であれば、人間の体重１kgが7000Kcaｌ相当ですからこれだけで１kg/Mo以上の減量です。食事のカロリー神話に一石を投じる知見といえるのではないでしょうか？
  
  　以前、運動による効果は食事制限に及ばないという文献の紹介があったと思いますが、食べ方によって運動以上の効果があるなんて驚きです。もちろん運動による筋肉の維持は基礎代謝の維持に必須ですから推奨されるべきですが、現在の糖尿病の食事指導は基礎代謝も低下し、減量効果並びの維持効果も期待薄で、しかも血糖値のコントロールも芳しくない、と効果が無いばかりか二重三重のデメリットを患者に課していることを自覚して潔く方向転換してほしいものです。　
  　多分，「人間はパンのみにて生にあらず」，「人間はカロリーのみにて生にあらず」なのですよ。

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【13:00】

• 　m3.comの書き込みを見たある内科の先生の感想。
  　ｍ３の意見を拝見しましたが、残念ながら植皮必要派が多いようです
  　みてみると「症例で提示した例は、最初から植皮の適応なんか無いもので主治医が最悪の場合も想定した説明しただけにすぎない」「悪化して、形成外科に来た例がいくらでもある」と言った論調が多いようです。
  
  　後者に関しては、きちんと湿潤療法行なっていたのか検証する必要はあるかもしれません。「悪化している例」というのがどのような経過をたどってそのようになったのか提示してほしいものです。
  
  　前者に関しては、いわゆる「防衛医療」のために最悪の場合を説明しただけにすぎないと言いたいのかもしれませんが、患者さんはそうはとらなかったのでしょうね
  　逆に言うと「責任逃れ」ともとれます。
  
  　最近、私は湿潤療法を行う際には以前よりも時間をかけて患者さんに説明に時間をかけるように心がけています。そのためか以前よりも患者さんの湿潤療法に対する信頼度が上がってきているような気がします。少なくとも「植皮に関しては現時点では不要か必要かはわかりません。悪化の兆候がないかぎり慌てて植皮を行う必要はないと思います」とお話しています。いまのところそれで現在のところ植皮になった方はいらっしゃいません（それよりも最初から植皮が必要な方は外来には来たことがありません）。まあ乳児の手掌の熱傷の場合はより慎重に説明します。
  　要は、きちんと初診時に患者さんに説明できているかどうかの違いではなかろうかと思うことしきりです。大病院の先生方はお忙しくて、いちいち事細かに説明をする時間なんてないのかもしれませんが
  
  　それにしてもｍ３の掲示板は意見交換ではなく、感情論に近いものが多く読んでいて気持ちのよいものではありませんね
  　そもそもネットで議論をするのは無理ではないかと意見もありますが、そんな気がしてきました
  　　　⇒Chikirinの日記
  
  

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【11:00】

• 　外来が混んでます。ムチャクチャ忙しいです。熱傷の新患患者さんが多いです（・・・というのを書くくらいの暇はあったりして）.

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【06:00】

• 　絵に描いたようなB級ホラー映画，《マンドレイク 人喰い植物のえじき》を紹介。やはり「植物が人を襲う」という設定そのものに問題があったようです。

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• 　いつもの生物の先生からのメールです。
  　ダイエットの話とは別に、糖尿病の話のときにグリセミック指数というのが出てきます。
  　これが低い炭水化物は摂取してもいいんだというのが、これまでの指針だったようですが、当然のことながら、最終的に糖に変換されれば最終的に同じ事ながら、確かにグルコーススパイクをなるべく避けるという視点でいえば、重要なのかもと思うようになりました。というのも、様々な人に糖質制限の話をしてもなかなかやはり「それは無理」という流れになる訳で「炭水化物を摂取しなければいいんだ」というのが、やはり結構大きなハードルのようです。そこで、グリセミック指数の低い炭水化物を状況に応じて摂取するというところから始めればいいのではと思ったのですが、やはり始めに壁が、、、
  
  　結局、グリセミック指数の大きい食品って、「白いご飯」「ブドウ糖（あたりまえ）」「白いパン」などなど、つまり基本的に白い粉モン。それを避けるようにって、それが一番説得が難しい。
  　要は、グルコーススパイクを誘発させることを前提とした食生活なんですねえと改めて実感。これでは癖になる。そういう人に、グリセミック指数の低い、玄米食えとか全粒粉のパンを食えとか言ってもしょうがないですね。やはり結局「炭水化物抜け」といった方が早いい。
  
  　夏井さんがしばしば言及している「なぜカロリーばかり言うのか」ですが、栄養学者は、おそらくは人間を内燃機関のようなものと考えて、入った食物が完全燃焼したとして、それがどの程度の熱量（エネルギー）を出すかという事をイメージしているのかと思われます。で、熱量が出れば、（物理学でいうところの）できる仕事も決まってくる。なぜなら、仕事＝熱だからです（厳密には必ず、仕事＜熱量ですけど）。という訳で、人がどの程度「仕事」するかによって、食事から摂取するべき熱量も決まってくる。肉体労働の人は、より多くの仕事をすうので、摂取すべきカロリーは常人よりも多い。まあ、ひどく古典的かつ乱暴なモデルな訳ですが、栄養学って、まあそんな感じですね、教科書を読む限り 。よって、熱量が大事で、何から熱量を供給するかは問題ではない。人間が機械で、燃料は燃料として機械を動かす（仕事）ために使われるならば、そういうカロリー計算でもいいのですが、実際は燃料自体が機械の部品になったりする。それとは別に、個人的には、いいかげんカロリーでなくてジュールにしてほしいです（海外の食品などでは、ジュール表示になっている場合が多くなってきた）。換算が面倒です。
  　「栄養とカロリーの問題」を極めて明確に説明しています。素晴らしい！

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• 　ようやくアマゾンでもNECの驚異のウルトラブック，LaVie Z の予約が開始しました。もちろん，最上位の機種の予約ボタンをポチりましたが，今日の朝，この商品を確認するともうリストから消えています。早々と初回出荷分が予約完売なのでしょう。秋葉原のヨドバシカメラのパソコン売り場で聞いても，現在注文してもいつ届くかは不明，とのことでした。
  　やはりモバイラーにとってノートパソコンは「薄さ」でなく「軽さ」です。軽ければ，筐体が多少厚くても問題ありません。「筐体の薄さ」は他人に見せびらかすための要素で，持ち運ぶ自分にとってのメリットはありません。
  
  　ちなみに，ヨドバシカメラの店頭に飾ってあった実機を持ってみましたが，驚くほどの軽さです。ソニーのVAIO Xと同じ重さなのに，LaVie Zの方は13インチの筐体なので余計に軽く感じます。

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• 　昨日紹介いただいた「キリン 本搾り チューハイ」のレモンを飲んでみましたが，全くという感じで甘くなく，それでいて香り高く，確かに美味しいです。一言で言えば「甘い酒が嫌いな酒飲みが好きな味」ですかね。グレープフルーツ味も飲もうっと。

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• 【マイクロソフト Surface タブレット、Windows RT 版は199ドル・10月26日発売？】
  　199ドルは今日のレートでは・・・15,698円じゃないですか！ 中華パッド並みのお値段です。それでマイクロソフトの純正品が買えて，しかもキーボードが標準装備ですから，絶対に買いでしょう。

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• 【「ダイエット頑張ろう！」という気持ちになれる成功者たちのビフォー・アフター写真20枚】
  　まぁ，痩せ方もすごいけど，それ以上に驚くのは「なんでこいつら，ここまでデブになれるんだ！」ということです。「日本人のデブ」が痩せて見えるほどのとんでもないおデブちゃん揃いです。食べ物の量も多いけど，主犯は炭酸飲料の糖分でしょうね。

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2012/08/15

【07:00】

• 　なんと，Wikipediaに私のページが8月10日に作られた模様です。そのため，11日からアクセスが急増したようです。

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• 　本屋さんをぶらぶらしていて目についたのが『腸内共生系のバイオサイエンス』という本で，中身はガチガチの専門書です。母乳と新生児の腸内細菌について調べようと思ったら，まさにそういう項目があり，内容も詳細だったため買おうかと思いましたが，7,140円という値段を見てちょっと躊躇。この膨大な中身の中で読みたいのは5ページくらいなんですよ。5ページで7,000円，ページあたり1,400円！　いまだに購入するかどうか迷っています。

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【06:00】

• 　m3.comの「特集：熱傷治療」，第2回「植皮の必要性を疑う」です。よろしければコメントをお寄せ下さい。

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• 　マダガスカル島のバオバブが「少子高齢化」している！ それはなぜか？ 『植物からの警告』を読めばわかります。植物にとって恐ろしいのは温暖化ではなく，雨の降り方のパターンが変わることだったのです。雨が降るタイミングが発芽に重要だかららしいです。

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• 　私も大好き，缶酎ハイ情報です。
  　おすすめのチューハイがあります。「キリンの本搾り」と言う製品はアルコールと果汁以外の成分が入っておらず糖質制限には適しているかと。
  　果汁分の糖質があるため炭水化物フリーではありませんが、この製品がいいのは美味しいことです。香料や甘味料が入っていないのでチューハイ独特の“甘ったるさ”がなく、その代わりに果汁分が多く風味が豊かです。
  　難点は扱っているお店が少ないこと（最近は売れ筋商品しか置いていない店が増えた）ですが、ネットでも扱いがあります。

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• 　そして，上記の「キリンの本絞り」の先生（耳鼻科）からの質問ですが，私はさすがに鼓膜方面の治療はしたことがないので，よくわかりません。どなたかご教示いただけないでしょうか。
  　耳鼻科の臨床医が困る疾患の一つに「肉芽性鼓膜炎」という病態があります。感染や耳垢、耳掃除などをきっかけに鼓膜表面にびらんが生じ、時に盛り上がった肉芽が出来てなかなか治りません。昔から硝酸銀やクロム酸で焼灼する、あるいはレーザーで肉芽を焼くなどの治療法が教科書的には載っているのですが、どれも一時的には良くなるものの、完治までには相当時間がかかります。
  
  　湿潤治療の理論で言えば、表面を削って洗浄後に創傷被覆材で覆えばいいのでしょうが、小さな鼓膜に被覆材を張り付けることが非常に難しいです。鼓膜には移動能が有り、すぐにずれてしまうのも治療を難しくしている印象です。結局はステロイド軟膏の塗布などで対処していますが、径5mm程度の肉芽を消退させるのに苦労します。
  　何か治療のヒントになるお考えはないでしょうか。

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• 　秋田新幹線に乗ろうと思って秋田駅のキオスクに行ったら，糖質ゼロの第3ビールも缶酎ハイも一本もありません。さすがは米の国，秋田っすね。糖質制限という言葉が最も似合わない県の一つかもしれません。久しぶりに飲んだ「糖質オフでないビール」がとても甘く，そして重く感じられました。
  
  　その新幹線に乗って実家に久しぶりに帰ったわけですが，墓参りが終わってしまうと恐ろしいほどすることがありません。ネットにはつながらないし，テレビはニュース以外は見ないし，地元新聞は読むところがないし，本屋もコンビニもないというわけで，実家ではひたすら，光文社新書の原稿ばかり書いていました。
  　自宅を出て長い時間のたった子供にとって，実家とはそういうものなのかもしれませんね。
  
  　それにしても，実家は住宅地にあるのにすごく静かです。たまに歩いている人はジジババばかりで，子供の声なんて聞こえません。数年前に来た時よりさらに，空き家が増えています。地元の駅前は50年前の町並みがそのままで，違っているのはどの商店もシャッターが降りていることだけ。
  　20年後の日本の地方都市はどこもこうなってしまうのかも・・・！

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2012/08/13

【14:00】

• 　あと20分ほどでネット接続できない田舎に到着しますが，「子供がヤケドしました。助けてください」というメールを数通頂いております。なんとか返事を書いているところです。一応，熱傷治療をしている先生方を紹介しましたが，何しろ今はお盆期間中ですから・・・。

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【12:30】

• 　m3.comで「特集：熱傷治療」が始まりました。まず第1回目は「熱傷治療に植皮は不要」という湿潤治療の治療を説明した記事です。今後，日本大学形成外科での治療を紹介した「熱傷に植皮は必要」も追加予定されるようです。

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【06:00】

• 　「アキレス腱手術後の創離開症例」の治療経過を追加。やはり，アキレス腱露出は自然に治ります。皮弁手術などは不要であることがわかります。

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• 　8月11日ころから，なぜかアクセス数が急増し，普段の50％増しとなっています。1日15,000なんて数字，初めてじゃないでしょうか。なぜいきなり増えたのか，全くわかりませんが，まぁ，減るよりいいか。
  
  　ちなみに，これから一泊二日で田舎の実家に行きます。Pocket WiFiのエリア外でネットに繋がらないので，明日（14日）の朝の更新はお休みとなります。

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• 　光文社新書の第2作目の執筆にとりかかり，頭はすっかり執筆モードです。

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• 　「TPNと糖質」の問題について小児科の先生からメールをいただきました。ご教示，ありがとうございます。
  　NSTに関わっている栄養管理を専門としている小児外科医です。
  　昭和60年頃（私はその数年後に医者になりました）の記録で1200～1700kcal、NPC/Nが135とのことですが、これは現在でもそうだと思いますし、成人でNPC/N 150-200を推奨している教科書はないと思います。NPC/N 200は小児での推奨値です。現在使用されているTPNマルチバッグ製剤もNPC/N 120?150kcal/g程度です。
  
  　現在のTPNの基本は1968年頃より米国医師により中心静脈から高濃度の糖液を投与することで開始されたもので、ヨーロッパではそれ以前より脂質を多く投与する栄養法が行われていましたし、現在でも米国に比して脂肪を多く使います。ただし末梢静脈から脂肪をメインにして必要量をすべて投与することは不可能です。（多分、高脂血症になります）
  
  　ヨーロッパの静脈経腸栄養学会（ESPEN）のガイドラインでは、在宅静脈栄養の患者で
  

        The total calories should normally be 20?35 kcal/kg per day. The non-protein energy provision should be 100～150 kcal for every gram of nitrogen in the HPN. The unstressed adult HPN patient will require 0.8?1.0 g amino acids/kg per day. For long-term HPN treatment (>6 months) the provision of intravenous lipid should not exceed 1 g/kg per day.

   

  とあり、やはりNPC/Nは100-150を推奨し、脂肪は1g/kg/d(つまり9kcal/kg/d)なので糖質を極端に制限することはできません。つまりTPNは必要なわけです。
  　そもそも経静脈的に投与する脂肪乳剤はそのままでは生体が代謝できない異物なので、経腸投与と同じ感覚では投与できません。人工脂肪粒子は本来生体にはないもので、ここがグルコースやアミノ酸とは大きく異なる点です。
  
  　作今の無脂肪TPNはきびしく批判されるべきと思いますが、極端な糖質制限をTPNに応用することは困難と思います。
  　「無脂肪TPNはきびしく批判されるべきだが、極端な糖質制限をTPNに応用することは困難」というのが，現実解として正解だろうと思います。
  　あるいは，［糖質制限の知識］⇒［栄養学の知識を根本から組み立て治す］⇒［TPNの理論をゼロから再構築］・・・というのが理想かもしれません。別の言い方をすると［糖質＝人間に必須のもの＝善なるもの］ではなく［糖質＝経口の栄養素としては本来必要ないもの＝善ではないもの］という方向への発想の転換です。

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• 　ある先生からの「蜂刺症」情報です。やはり，温熱は蜂毒に対しては有効ではないようです。
  　ちょうどいいタイミング？に蜂刺症の患者さん、昨日来院されました。患部を熱いお湯につけましたが「痛い痛い」というので中止。これだけはやはり、局麻とステロイドで対処いたしました。本日は、ケロッとして来院されました。

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• 　糖質制限とお酒についてのメールです。
  　プチ糖質OFF中です。
  　アサヒの糖質OFFドライチューハイ、SPARXを買ってみました。ついでにサントリーのストロングゼロ、夏限定甘夏ドライも・・・
  　で、早速飲んだ感想ですが・・・酒好きとしては、確かに甘みはドライだし味はまぁまぁ及第点かな、といった感じでした。
  
  　ウイスキーをストレートで煽ってうんちくを語るような酒好きにオススメの糖質制限アルコールを披露させていただきます。
  
  　割り材ですが、最近のオススメはセブンイレブン、プライベートブランドの炭酸水です。ウィルキンソンなどのブランド物を安売り量販店で買うのと同じ８８円でコンビニで買えます。味もプレーン、レモン、グレープフルーツと選べます。これをちょっとひとくち飲んでスペースを空けてから、あとはお好みのウイスキーなりジンなりウォッカなり蒸留酒をペットボトルに入れるだけ！
  
  　糖質制限をはじめるまで、私はハイボールなんて邪道と思っていました。でも糖質制限をしていると舌がとても敏感になります。ちょっとの甘みが甘ったるく、そして旨みはとても旨く感じられます。ですから、ハイボールにしてもお酒の味、香りはとても堪能できるんですね。もちろん甘味料も完全OFFですから甘ったるく感じることも皆無です。
  
  　ツマミにはセブンイレブンのミックスナッツをおすすめします。アーモンド、くるみ、カシュー、マカダミアの４種類のシンプルなミックスナッツです。職場の引き出しに忍ばせて、間食にもおすすめですよ！
  　では，私からもとっておきの飲み方を。
  　ラム酒のソーダ割りです。ラムでお薦め銘柄はバルバンクールで，これを炭酸水で１：１～１：３くらいで割ります。これだけなんですが，美味いっすよ。

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• 　8月10日のこのコーナーで紹介した「獣医の世界でのTPN」の論文ですが，執筆者の山本先生（獣医界の湿潤療法の第一人者：動物病院エル・ファーロ）からより詳細なメールをいただきました。
  　獣医療における静脈栄養（高カロリー輸液）に関する文献２点ですが、実はあれは両方とも私が書いたものです。２００５年の文献の方は私が執筆したもので、２００７年の方は出版社に頼まれて海外文献を翻訳（監訳）したものです。
  
  　動物においても静脈栄養の「正しい」方法というのはハッキリとはわかっておらず、文献ごと、執筆者夫々に考え方が異なるようで、一貫したプロトコルというのが見当たりません。私自身もその昔、大学病院で研修生をしているときに先輩獣医師から教わった“伝統的”な方法を教わりました。そのときはやはり、摂取カロリーとしては糖質（ハイカリック）がメインであったため、血糖上昇は必発で、これを下げるためにインスリンを使用したりしていました。
  
  　しかも末梢静脈では高濃度の糖液の浸透圧に耐えられないため、中心静脈（動物では頚静脈を使います）カテーテルを設置する必要があり、そのためには全身麻酔が必要となり、せっかく設置しても汚染・感染が頻発してすぐにカテーテルを外す羽目になり・・・と中々に管理が困難な治療でした。
  
  　そこで自分なりに色々と調べてみて、
  

  1. 日本では伝統的に「糖質」を使うがヨーロッパでは「脂肪乳剤」がよく使われている
  2. 脂肪乳剤なら抹消からの投与でもOK
  3. 疾病時の必要カロリーは実はこれまで考えられていたよりも少なくてOK
  4. 脂肪メインだから高血糖にならないし、抹消だからカテーテル管理も簡単

   

  　などということが判り、それをまとめたものが２００５年の方の文献です。
  
  　私達はどうしても、「栄養は“足りない”よりは少し多いくらいが良いだろう」と考えがちです。しかし考えて見れば地球上に哺乳類が誕生してからこの方、食べても食べても食料が余ってしょうがない、という飽食の時代というのはつい最近まで無かったわけで（いまだに野生動物ではこのような状況は殆ど無い）、動物の進化の歴史というのは、如何に飢餓・空腹と戦うか、という進化でもあったはずです。だから、カロリー不足に対してはそれなりに対応できるように進化しているのだと思いますが、過剰なカロリーに対してはうまく適応できない、というのは直感的にも解りやすいのではないかと思います。
  
  　実際に、静脈栄養を行うときは、１日の必要カロリーをかなり低めに（計算上の半分くらい）見積もります。それで衰弱したり筋肉量が極端に減ったりすることは無いようです（もっとも動物でこの方法を行う場合は数日から１，２週間程度の短期間ですが）。
  
  　確かに必要カロリーの計算は、どうしてそのような計算法になったのか謎ですよね。動物の場合は体重から換算する方法があるのですが、同じ１０kgでも犬種によって体格も運動量も違うし、筋肉量も全く違います。特に猫などでは、１日の摂取カロリーが明らかに計算上必要なカロリーよりずっと少ない（半分以下の場合も？）のにブクブク太る個体がいます。
  　伸びざかりの子供の場合は別かもしれませんが、成人（成犬・成猫）の場合は、不健康に削痩したりしない限り、摂取カロリーは少なくても全然問題ないんじゃないか？と確かに私も思います。

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• 　シャンプーレス生活，そして塩分摂取とアセモの関係について，主婦の方からの報告です。
  　シャンプーボディソープなしで３年になりますが本当に不思議なのは体臭が減ることですよね・・・。もちろん汗をかけば汗臭くはなりますが、シーツがにおわないです。なのでついついまだ大丈夫？とか思って洗濯のペースが落ちてしまいます・・・だめ主婦です
  
  　あと、面白いのは、ボディソープもシャンプーも使っている旦那のバスタオルが良くふく部分だけ黒ずんで汚いことです。この汚れが塩素で漂白しないと全く落ちません！　私や子供のバスタオルは古くなってきた汚れのみで旦那のタオルのような汚れ方をしません。洗剤でゴシゴシ洗ってるはずなのにバスタオルが汚いとはどういうことなのでしょうか・・
  
  　それから今年の夏はコストコで買ったとてもしょっぱい(笑)ミックスナッツやスッパイマン（味付け乾燥梅）を持ち歩いて汗をかいたら水分とともに子供にとらせていたらアセモになりません！！！これはびっくりです！
  　毎年夏は小児科でシッカロールローションのようなアセモ予防？の白いローションをもらっていてもアセモがひどく洗っても治らず、最終的にリンデロンなど使っていたのですが塩分とアセモは絶対に関係あると思います！私も長年夏には肘内側のあせもは毎年必ずなっていたのですが、今年は痒くなってもあせもになりません。
  　痒くなったら洗ってナッツをパクリ。しばらくするとウソのような痒くなくなります。あの狂いそうになるかゆみがおさまるので本当に驚いています。周りに広めているのですが、ポカリスウェットではなく、ぬるい味噌汁を水筒に入れて持ち歩くママもいます！！
  　塩分をとるとアセモにならないようだ，という観察，面白いですね。以前，「汗疱の原因はどうやら塩分不足らしい」という投稿もありましたし，夏に多い皮膚疾患の原因は実は・・・なんてことになったら面白いです。

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• 　エスキモーと動脈硬化と糖質食についてのメールです。
  　昔のエスキモーに動脈硬化が少ないのは、常食している魚のEPAなど不飽和脂肪酸をたくさん摂取しているからであるとされています。
  　（しかし）糖質制限についていろいろ調べていて気づいたんですが、魚とか以前に、彼らは穀物をほとんど食べてなかったという決定的な食生活の違いがありますが、それが動脈硬化が少ない原因じゃないかと思いました。
  　元々の北極圏の先住民族は穀物を一切摂取していなかったのは有名な話です。唯一の糖質源は動物の肝臓くらいだったと思われます。
  　また，この先住民をエスキモーと呼ぶかイヌイット呼ぶべきかの問題はWikipediaに詳しく説明されています。イヌイットとすると複数ある部族の一つを指す用語になってしまうようです。
  
  　そういえば，南極越冬隊の日本基地の隊員は「激しい労働をする」という理由で1日4000カロリー以上を摂取しその多くは澱粉ですが，隊員の多くは肥満者状態で帰国するそうです。
  　これからも「一日の栄養の必要量をカロリー数で設定し，そのカロリー数を摂取するために糖質を多くする」ことが間違っていることがわかります。最近取り上げている「TPNと糖質」の問題の本質はここにあります。

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• 　「人間の唾液にアミラーゼが含まれる理由」という仮説を提案するメールです。
  　糖質制限も知り、1ヶ月半ほど前から実行中です。　素晴らしいです。そこで，
  

  「糖質が主食でないなら、なぜ唾液にアミラーゼが含まれているのか」

   

  　思いつきですが。単純に、
  

  「主食じゃなくても食べるから」

   

  　これではダメでしょうか？
  
  　唾液アミラーゼがある、ということは、唾液アミラーゼがあったほうが生存に有利だったからですよね。主食が骨だったとして、骨をたらふく食べて「あー満腹！」となって他になにも食べないヒトと、一応満腹だけど、果実があれば木に登って採って、粟粒が落ちていれば1粒1粒拾って食べて・・・のヒトのほうが、生存できたのでは・・・糖質は太る、つまり立派なカロリー源ですから。
  　唾液アミラーゼは、でんぷんを口中で糖に分解するするため、淡白な味のでんぷんを甘くしてくれます。でんぷんを「美味しい」と感じるヒトのほうが生存に有利だった、ということではないかと思います。
  　糖質は、めったに食べられないものだから「主食」には成り得ないが、見つけたらできるだけ食べたほうがいいもの、だったのだと思います。人間の身体は、糖質を「常食」するようにはできていないのに、主食のごとく摂取するから健康問題が起きるのだろうと思います。（この問題は、「糖質が主食でないなら、なぜインシュリンは追加分泌できるのか」に似ていませんか？）
  
  　好物が主食とは限らないし、主食が好物とも限らない。いえ、もちろん「ある程度」は好きでしょう。しかし、もし、主食（常時ある程度の量が確保されている食料）が、一番好き！だったら、他のものを食べなくなるでしょう。その状態で主食が不足したら、すぐに絶滅の危機に瀕してしまうのでは？　そんなふうに考えていたら、主食というのは、2番目3番目の好物でなくてはならないのではないかと。
  
  　人間は糖質が大好きでよく食べるが、今時骨を食べるヒトってあまりいませんよね・・・。糖質が大好き、ということは、それだけ糖質の入手が難しかった（・・でも少しなら可能だった）、ということではないでしょうか。
  　人類は飢餓に対しては強いが、肥満には弱い・・　進化の過程で、太って困ることがなかったから、と言われます。糖質も同じく、糖質を取り過ぎて困った歴史がなかったから・・・・　肥満問題≒糖質問題　ではないかと思ってしまいました。
  
  　進化の話つながりで（すみません、進化の話が好きなのです。）、「人間は持久走をすることで進化した」そうです。（「バカはなおせる」久保田競　アスキーメディアワークスより　「ヒトの進化と持久走の関係」（Nature誌432巻345ページ／D.M.ブランブル＆D.E.リーバーマン）　に載っているそうです。このことについて一般向けの本があるといいのですが）骨や食べ残しの肉を求めて走ったから進化した、という話です。
  　糖質制限をしていると、カロリーを多くとっても太らない・・・　これが不思議でした。人類にとって飢餓は最大の敵であり、栄養源がなんであれ、余分があればひたすら蓄積するのが筋ではないか・・　と思ったわけです。しかしながら、持久走が武器であるなら、肥満は大敵です。短距離走が速い肥満者はいるけど、長距離走が速いおデブさんはいません。小学校の持久走大会を見ても、肥満児は2周3周遅れでゼーハー苦しそうにヨロヨロと・・・が定番です。これでは、食事を探しに行けないどころか、肉食獣の食事になってしまいます。
  
  　やはり、糖質はめったに食べられないおやつであり、糖質制限食が人類の主食である、そして主食を常食することが健康維持の秘訣であろう、という結論に至りました。
  　骨を食べるというのは『親指はなぜ太いのか』に登場する仮説ですね。私もこの本を読んだ時に「骨？ ちょっと美味しそうじゃないよな」と思いましたが，実は間違っていました。骨は食材として美味しいです。
  　沖縄料理のお店に「揚げテビチ」，つまり「フライド豚足」があり，食べていたら中の骨が食べられることに気づいたんですよ。噛んでいるうちに骨が崩れてきて，それが美味しのです。これなら太古の人類が骨を常食にしたとしても不思議ないな，って直感しましたね。多分，骨（骨皮質）に十分に熱を通して砕いたら，酒のツマミとしては普通に食べられるレベルの食材ですね。
  
  　ということは，タンパク源，ミネラル源として骨が利用できるということです。「肉骨粉による狂牛病の発症」なんていうあたりをクリアすればそれはもう立派な食材だし，しかも栄養価が極めて高い食材となります。

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• 　昨日から読み始めているのが『「地球のからくり」に挑む』ですが，これはとても面白い本です。石油や石炭の生成のあたりを読んでいるのですが，目からうろこの知識が満載です。メンデレーエフはトランプのソリテアから周期律表を思いついた，なんていう小ネタも満載！

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2012/08/10

【15:00】

• 　糖質制限に関するメール2通をいただきました。
  　私も先生を真似して、2月頃から糖質制限を始めました。きっかけは、歯周病だったのですが、これもみごとに改善しまして・・・、欲を言えば、もっと早く知りたかったです＾＾
  
  　体重もおかげさまで5ヶ月で6キロ減！　去年から上がり始めていた血圧も正常範囲になり、特定保健指導から脱出できました。
  　3度の食事ではほぼスーパー糖質制限をやっていますが、お菓子の間食がなかなかやめられなくて、それでも楽々痩せられました。
  
  　ダイエットのテレビ番組や書籍などをみると、主食をやめたら簡単なのにーとなんかもどかしいというかダイエットの高価な食品などがばかばかしく思えます。
  
  　今まで習ってきた栄養学やら食事指導って、よく考えたら矛盾だらけですね。
  　朝食をしっかり食べた時が、昼前の空腹感が強いとか、炭水化物の中で、砂糖だけ悪者とか、
  　悪玉は、全て糖質だったんだーってわかると、目からウロコでした。
  
  　主食を摂らないとか言うと、バランスが悪くなって体を壊すとか、日本人なのにとかって反論が多いのですが周りをよくみてみると、炭水化物だけの食事の方が多かったりしますよね。ラーメンにチャーハンとか、パスタにパンとか、こっちの方が問題だと思うのに。
  
  　なんか、まとまりのないメールになってしまいましたが、健診結果が届いて嬉しかったので、先生にお礼したくてメールしました。どうもありがとうございました。
  　そしてこちらは，授乳期の食事についての回想録です。
  　5年前に第1児を出産し、母乳もあふれるほど出ていたので完全母乳で育てました。
  　産後1ヶ月ごろ乳房が真っ赤になり痛みで子供も抱けなくなったので助産師さんに診てもらうと乳腺がつまって乳腺炎になりかけていました。当時体重減少も著しかったので、から揚げやハンバーグ、ドリアにピザと高脂質のものをよく食べていました。
  　助産師さんには、それでは母乳がどろどろになってつまりやすく、母乳もおいしくなくなるので子供も飲まなくなるからさらにつまりやすくなる、脂質はひかえて根菜類を食べるよう言われました。食事を魚と根菜中心にし、おやつを洋菓子から和菓子へ変えました。
  
  　しかし、実際やってみるとガリガリになるくらい体重は落ち、体力もなくよく熱もでました。これではよくないと第2児出産後は、夕食は普通の食事をして朝昼の食事とおやつを炭水化物でカロリー摂取しました。
  　体重の減少も出産前に戻るくらいで激減はありませんでしたが、やはりひどくはないにしても乳腺はちょくちょくつまり、自分で開通させていました。
  　そしてしばらくこの食生活を続けていると突然激しい筋肉痛に襲われ、子供を抱っこをすることもままならず、手をつかないと立ち上がれず、作った料理も少し大きいお皿になると片手では持てなくなってしまいました。
  　ひょっとしてと思い総合ビタミン剤のサプリメントを買って飲んでみるとうそのように痛みがひきました。
  
  　今思えば、脂質だけでなくご飯もおやつもしっかり食べていたので，もしかすると脂質が悪かったわけではないのでは？と考えています。今のところ第3児の予定がないので立証できませんが・・・。

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【14:30】

• 　午後，「週刊 日本医事新報」の取材がありました。8月下旬に発行される号に登場予定とのことです。

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• 　鳥インフルエンザに関する面白い論文を教えていただきました。
  　トリインフルエンザに関してですが少し前の記事ですが、ちょっと面白かったのでよろしければ見てください

  Human noses too cold for bird flu

   

  　要は鼻が高いと、その分侵入しようとするウイスルが冷やされてしまい活性化？が鈍り感染力が低下するのではといったものです。どこまで信じていいのかわかりませんが、何となく印象深かったので、、。
  
  　逆に言うと鼻の低い人はインフルエンザにかかりやすいということが言えるのかもしれません。でも「アンタは鼻が低いから感染したんだ！」なんて特に女性の患者さんには言えませんね
  　鳥インフルエンザウイルスの宿主である鳥の体温は40～42℃の範囲ですから，ウイルスもその温度を前提に増殖システムを組み立てているはずです。人間の36℃の体温は鳥インフルエンザウイルスには「冷た過ぎる」のでしょう。だから，せっかく上気道粘膜に到達したとしても，36℃を至適温度とするウイルスとの間で競合が起こり，鳥インフルエンザは侵入しにくいのかもしれません。
  
  　さらに，ここから先は想像ですが，哺乳類や鳥類の体温はほぼ一定していて変動するのは緊急異常時だけです。だから，哺乳類や鳥類を第一宿主としているウイルスは至適温度に関する変異が生じても排除されやすいはずです。逆に，変温動物を宿主とするウイルスは至適温度に関する変異が生じやすいのかもしれません。

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【12:00】

• 　蜂刺症と口内炎などについて内科の先生からメールをいただきました。
  1. 蜂刺症
     • 数例、温水治療を試みましたが、あまり劇的改善がみられておらず中止しました。
       ムカデや水棲動物は、ヒトよりも体温が低く、蜂やトリなど飛翔する生物の体温は高いことが多いです。
       ムカデやクラゲの毒は、温水での失活が期待できると思います。蜂毒は、自身の体温で失活しないことから、温水での失活は期待できないようです。
       ステロイド＋キシロカイン局注は劇的に効きました。最近はもっぱら、こちらばかりで治療しています。
  2. 口内炎
     • アルロイドＧという内服薬があります。アルギン酸溶液です。
       ステロイド外用ができないときの窮余の一策として、これを口に含んでしばらく待って、飲み込むという治療を時折しています。残念ながら、劇的に効いたという感想はまだ聞いていません。
  3. （雑談）トリインフルエンザ
     • トリインフルエンザ感染マップでは、ヒトでの感染は熱帯に集中しています。
       これはトリの体温と、気温による高めのヒト体温が関連しているためではないかと思います。裏返すと、現時点ではヒトインフルエンザのようなパンデミックは起こりにくいと思います。
       CDCの回し者ではありませんが、突然変異による低温での活性をもつウイルスや、ヒトインフルエンザとの交雑があると、スペイン風邪のようなちょっと恐ろしいことになりますが。。。
  　ハチと温度の問題は面白いですね。ハチの体温というページを見ると，セイヨウミツバチは巣から出発するときは36℃，花を訪れているときは31℃，巣に帰るときは30°。ニホンミツバチはそれより体温が高く，花を訪れているときは41℃，巣に帰るときは40℃だそうです。
  
  　ちなみに，ニホンミツバチの天敵はオオスズメバチですが，ニホンミツバチは上限致死温度のわずかな差（ニホンミツバチは48～50℃，オオスズメバチは44～46℃）を利用して，オオスズメバチを取り囲んで温度を46℃以上にあげて殺すのは有名です。
  　一方のセイヨウミツバチは上限致死温度がニホンミツバチより低く，オオスズメバチに対しては大群で取り囲んでオオスズメバチの腹部を圧迫することで殺すのだそうです。

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【09:30】

• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，東京都練馬区の光が丘調剤薬局 本店を追加しました。光が丘病院近くのショッピングモール内の薬局です。

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【08:30】

• 　口内炎についてのメールです。
  　在宅医療に関わっている看護師です。口内炎の痛みで困っているとのことをでしたが、口腔ケアでごま油を使用しているケースがあります。ワセリンなどの使用に抵抗がある患者やスタッフも多くおります。最近では、ごま油(無色のごま油:製品名忘れてしまいました。すいません)乾燥を防ぐ点では湿潤療法と同じかと思いますが。痛みの改善はわかりませんが、如何でしょうか？

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• 　そして，糖質制限についてのメールもいただきました。
  　 今年3月ごろからゆるーく糖質制限をしています。産後2年ですが、寸胴体型でくびれがなくなっていたのに、はじめてからすぐにくびれました！　体重自体は2キロ減で、それ以上は私のゆるーい糖質制限では無理のようです。
  　じゃがいも料理はほとんどしなくなりました。授乳のため、とご飯を大盛り食べてましたが、今では食べなくても平気です。こどもが残したご飯を食べるくらいです。でも、パンと甘いものはなかなかやめられません。
  
  　それを見た主人が4月から糖質制限をはじめて約10キロ痩せました。おかげで作業服は1サイズ小さいものに変更しました。
  　今までは朝食はほとんど何も食べず、昼食は外食、夕食は白米を食べていませんでしたが、糖質制限後は夜は白米代わりに豆腐と納豆を食べています。昼は少量のご飯か豆腐を状況によって食べています。休日のお出かけには、クーラーボックスの中に豆腐を持っていくほどです。

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【06:00】

• 　日本人監督の荻上直子さんがカナダロケで撮影した映画，《トイレット》を紹介。母の死で残された3人の子どもと英語が話せない祖母の生活を描いたしっとりした映画で，リストの『ため息』の流麗な演奏や『波を渡るパオラの聖フランシス』の豪壮なピアノ演奏が楽しめる映画でもありますが，何だか演出が変なため，感動映画なのかお笑い映画なのか最後までよくわかりません。

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• 　「TPNと糖質」問題で，獣医師の先生からメールをいただきました。
  　日本の小動物（犬、猫）では末梢への脂肪製剤点滴のほうが多く行われています。
  

  1. 「静脈栄養(高カロリー輸液）：使用,適応,調合」「静脈栄養(高カロリー輸液）：処方,モニタリング,合併症」　監訳　J-VET 2007年8月号　No.245 (インターズー）
  2. 「静脈栄養（高カロリー輸液）」：小動物内科専門誌「Journal of Small Animal Medicine」2005年8－9月号

   

  　犬猫では中心静脈カテは頚静脈に設置するのですが、設置に全身麻酔か鎮静が必要です。体のサイズが小さいため設置が容易ではないうえに、設置後に留置部位を破壊されないように管理する必要があります。設置と管理に大変費用がかかり、ほとんどがお金持ちの大型犬で行われてると思います、アメリカの救急動物病院では何回かみました。
  
  　ちなみに，母が中心静脈の治療を受けた時は大変な不快感を訴えてました。数日後に高熱をだして、すべてのカテーテルを除去することになりました。

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• 【「こんな凄まじいことになるの!?」喫煙者の部屋にあるカーテンを風呂に浸してみた】
  　禁煙外来の前にはこの写真を貼っておきましょう。すべてを物語る迫力の一枚です。

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2012/08/09

【14:00】

• 　小児の口内炎情報です。
  　薬剤師です。
  　漢方薬になるのですが、立効散（ツムラ１１０）でのうがいが疼痛緩和に効果があるといわれています。添付文書上の適応は抜歯後の疼痛、歯痛となっているのですが、局所麻酔作用のある生薬が含まれており、立効散を溶かしてうがいをすることで口腔内の疼痛を緩和する効果があるといわれています（保険適応外使用にはなりますが）。
  　ツムラの会員ページより見ることのできる小児科領域の漢方治療の資料においても紹介されています。（添付資料のP3　表４の中段あたり）
  　また、成人のヘルペス口内炎ではありますが、口内炎の疼痛緩和に効果があったという症例もありましたので、一緒に添付していますので、ご参考になればと思います。

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【12:00】

• 　高等学校の養護教諭の先生から，蜂刺症についてのメールです。
  　先日、指先と前腕の2カ所を蜂に刺された女子生徒が保健室に来ました。びっくりしたのと痛みとで泣きじゃくっていました。そこで、生徒と私が一緒に汗だくになりながら温水シャワーで洗浄し、その後、レスタミン軟膏をちょっと塗っておきました。（何もつけないのでは本人や保護者が納得しないと思って・・・）
  
  　2，3時間後の授業後には近所の皮膚科の診療時間になるから、保健室に様子を見せにくるように伝え、教室に戻して授業を受けさせました。
  　しかし、授業後には蚊に刺された時よりも小さく、ポツッとやや赤くなっていただけで、痛みもかゆみも全くなく、もちろん皮膚科には行きませんでした。

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• 　内科の先生からは，糖質制限についてと，膿の危険生物に刺された時の対処法です。
  　某巨大掲示板の糖質制限ダイエットスレで見かけたのですが、豆腐のお茶づけです。どこの病院の医局にも流しと冷蔵庫と電子レンジとポットくらいはありますよね。あとは小丼とスプーンさえ準備すればOKです。
  　寒い時期は豆腐を２分間くらいチンしてからお茶漬けのもとをお湯を入れてほぐしながら食べます。暑くなりましたので最近は冷たい豆腐にウォーターサーバーの冷たい水でお茶漬けにしています。永谷園が以前宣伝していた冷たいお茶づけですが、なかなかいけます。
  　いろんな会社のいろんな味のお茶漬けを試すと飽きが来なくて良いです。こってりしたものが食べたい時は冷たい豆腐にごま油と塩でいただくと美味しいです
  
  　美味しくいただくコツとしては、美味しい豆腐を使うことですね。１丁４８円のソフト豆腐では量も多すぎますし味もいまいちです。自分はさとの雪という会社の「こくとろ」という豆腐が気に入っています。300gで98円、大豆の甘みがします。量も調度良いです。保存も10日以上ききますので冷蔵庫に買いだめできます。
  
  　もう一つの毒についてですが、先日沖縄旅行に行った際にホテルにパンフが置いてありまして、海の危険生物に刺された時の対処にけっこう「温める」というのがありました。
  　蛋白毒は温めなさいということが書いてありました。沖縄県のサイトをご参照ください。県の薬務疾病対策課のサイトです。

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【08:30】

• 　「ムカデに噛まれたら患部を熱いお湯に漬ける」のはもう常識だと思いますが，蜂はどうなんでしょうか，というメールをいただきました。
  　近、私の患者さんでやはりハチ（なにバチか不明）に刺されて、「刺されてすぐ先生のところにきたらえらい待たされそうだったので、帰って、“ムカデに刺されたら温めたら痛みは軽くなる”のを思い出して、ハチも温めたらいいのかと思って温めてみたら、最初すごく痛くなったけど、そのあとスーっと痛みが消えた」とおっしゃる患者さんがいました。
  　先生がおっしゃってたように、外来では、局所麻酔とステロイドを局注すると痛みはなくなりますが、自宅で患者さんにもし刺されらたら、冷やしたらいいのか温めたらいいのか、アドバイスに悩んでいます。
  　蜂刺症で患部を温めてみたら・・・という体験をお持ちの方は結果を教えていただけないでしょうか。

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• 　口内炎の治療について，メーカーの方からのメールをいただきました。
  　大正富山医薬品のMRです。口内炎の治療薬ですが、本当に細々ですが、弊社でも扱っております。アフタシールと申しまして、アフタッチのジェネリックです。
  　主成分はアフタッチと同じステロイドのトリアムシノロンアセトニドですが、アフタッチより薄いのが特徴です。口内炎の大きさにもよりますし、発生箇所が1～2箇所なら使えるかと思います。
  
  　欠点は次の3点です。
  

  1. 小児にステロイドを使うのか？という問題
  2. 粘着力が強くなかなか剥がれない、という問題
  3. 10枚で1シートになっており、10枚単位でしか処方できない

   

  　1については親会社の大正製薬に、成分がNsaidの「口内炎パッチA」があり、OTCですので医療保険対象外ですが、一応対応できます。
  　2については、自然に剥がれるのを待つしかなく、小児がムリに剥がそうとすると、かえって悪化させてしまう可能性もあります。
  　3については、申し訳ございません、としか表現できません。
  
  　　　　⇒添付ファイル

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• 　オリンピックの女子マラソンについてこんなメールをいただきました。
  　先日の女子マラソンの惨敗に関して、翌日の朝日新聞に次の記事がありました。
  　重友選手を指導する天満屋の竹富監督のコメント：
  

  　「重友は太りやすいので、食事を減らしたら、貧血気味になった。ペースが落ちたら前にいこうと言っていたが、それだけの練習ができなかった」

   

  　『食事を減らしたら貧血気味になった』だけでなく「ガス欠」にも陥ってしまった結果に対する監督のコメント。一体何を減らしたのでしょうか？気になります。
  
  　ちなみに、天満屋さんのホームページ（↓）には女子陸上部のページがあり、専属の管理栄養士さんのページには、予想通りカーボ・ローディングを行なっている旨の記載がありました（「天満屋女子陸上競技部の寮ごはん」なるレシピ本も販売されてます）。

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• 　さらに，糖尿病を専門としている内科医からの「門脇先生，残念！」というメールをいただきました。
  　門脇先生といえば、 糖尿病を専門領域とする医師のトップの「大先生」であり、尊敬の対象であり、その発言は大きな力を持っていました。
  　しかし、糖質制限食という新しい治療法が出てきて、しかも今年の糖尿病学会で治療法の一つとして学会が認めたあとに、糖質制限を批判するコメントを出してしまったために、「急降下」といった感じです。
  
  　これからも旧来の糖尿病治療から抜け出せない「糖尿病専門医」からは尊敬の対象であり続けるかもしれませんが、糖質制限食の優秀性を知った医師だけでなく、患者からも「この人、偉い先生（優秀な先生）と思っていたけど、ダメじゃん」と思われてしまうことでしょう。
  
  　小病院の一医師が始めた治療法を学会の重鎮が認めるのはプライドが許さないのかもしれません が、もしも、「今までの糖尿病治療は間違っていた。糖質制限は優れた治療法である。これからは学会として糖質制限食を推し進めていく」とでも発言すれば、株がグーンと上昇したのにと思うと残念でなりません。
  　胆石の手術が内視鏡になったというのに，開腹手術しかできない外科医が「オレは胆石の開腹手術の名人だ」と威張っているみたいなものですね。時代の変化に取り残されていく者の悲哀を感じさせます。
  　ちなみに，腹腔鏡による胆石手術を世界で初めて行ったのは，フランスのリヨンの開業医のフィリップマレーで，当初は反対されていたそうですが，今や腹腔鏡による胆石手術は世界標準です。

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【06:00】

• 　昨日，このコーナーで紹介した「TPNと糖質」問題について，ある病院の薬剤師さんからメールをいただきました。
  　昨日朝の心臓外科の先生のメール、先生のコメントを拝見し、目からうろこでした。
  　先生のホームページで糖質制限の話題を目にしてからTPNについて疑問がわいていました。そしてNSTに参加し始めてその疑問がより強くなりました。
  
  　当院の医師は脂肪乳剤を投与することも少なく、アミノ酸投与も控えめで当然摂取カロリーを糖質でまかなおうとするため、ブドウ糖350ｇ/日は当たり前です。腎機能が低下すれば、さらにアミノ酸量を控えるので時としてブドウ糖500ｇ/日となってしまいます。
  　手術前の低栄養の改善にTPNを投与し低栄養は改善しないうえ、ALT,ASTが上昇（脂肪肝だと思いますが）して手術中止となった方までおられます。高齢の方は耐糖能も低下し血糖上昇は日常茶飯事で、NSTカンファレンスで糖質の減量をとの思いから高血糖を指摘するとでは、インスリンをということになります。
  　そもそも必要カロリーは基礎エネルギーに乗する係数であっという間に増えてしまいそのような高カロリーが必要なのかと悩んでいました。
  
  　TPNが使用され始めた初期ではないかと思われる昭和60年ごろの当院薬剤部のTPN調製記録によると、大多数が1200～1700kcal/日、非蛋白熱量窒素比（NPC/N）も135前後と現在の一般的推奨の150～200よりアミノ酸の割合が多くなっています。
  　当然高血糖になれば糖質を減量し、現在のようにインスリンで無理やり血糖を下げることもしていませんでした。当時からの薬剤師によるとこれで十分治療できていたそうです。
  
  　創の消毒と高カロリー投与、褥創委員会とNST。なんとなく似ているようにさえ感じます。
  　［低栄養状態を改善しないと手術できない］⇒［低栄養の改善には栄養が必要］⇒［栄養といえばカロリー数だ］⇒［カロリーを増すためにはブドウ糖を増やそう］⇒［あれっ？ 高血糖になっている］⇒［インスリンだ！］・・・というのを，マッチポンプ的治療といいますね。
  　［ギプスが必要だから骨折させよう］，［人工呼吸器を付けるために，まず自力で呼吸できない状態にしよう］，［皮膚移植がしたいから患者にヤケドを作ろう］・・・というのと同じです。
  
  　それにしても，ブドウ糖500ｇ/日というのがどれほど恐ろしい量なのか，医者が全く気がついていないというのがすごいです。500gといえば大きめの角砂糖125個分ですぜ。患者を砂糖漬けにするつもりでしょうか。それだけ入れて，血糖が上がらないわけがないのに，この医者は「点滴といえばブドウ糖」という発想しかないため，角砂糖125個を投与するのが正しい治療と信じ込んでいて，患者のためにと善意から角砂糖125個を点滴するのです。「勉強のできるお馬鹿さん」が医者になると，こんなことになります。

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• 　「40代半ばのコメディカルの女性」さんからのメールです。
  　昨年9月よりシャンプ＆石けんレス，今年の2月より、なんちゃって糖質制限を開始しました。
  　40代半ばを迎え、髪に不安を覚えシャンプーレス，見るも無残なおなか周りに糖質制限と、わらをもすがる思いで始めました。
  
  　シャンプーレスでは劇的な変化はありませんでしたが、ツヤが出てきてまとまりやすくなりました。
  　糖質制限にはホント驚きでした。
  
  　元来飲んだくれで、夕食にご飯は食べていませんでしたので，朝・昼の主食のみを抜いて、アルコールは糖質ゼロのビールもどきか焼酎に変更。それ以外は全くの制限無し。たまにはお寿司もパスタも食べておりましたが，体重は　2月：５３Kｇ　→　8月：４９Kg　　
  　それよりなにより、おなか周りの感覚が全く別物です。２７インチのジーンズがはけました（20代ではいていた化石です）。40歳を過ぎ。諦めきっておりましたが、本当にありがとうございました。これからもこの状態を維持できるようセイゲニストを続けようと思います。
  
  　この夏、熱中症予防に購入しておりますドリンクを紹介いたします。「ファインのイオンドリンク」です。
  

  原材料 : 食塩、エリスリトール、亜鉛酵母、酸味料、塩化Ｋ、ビタミンＣ、甘味料（アセスルファムK）、乳酸Ｃａ、香料、微粒二酸化ケイ素、炭酸Ｍｇ 栄養成分 : エネルギー ３．１ｋｃａｌ、たんぱく質 ０．０４ｇ、脂質 ０ｇ、炭水化物 ０．７３ｇ、ナトリウム ２０９ｍｇ、糖類 ０ｇ、食塩相当量 ０．５ｇ、ビタミンC １５０ｍｇ、カルシウム １０ｍｇ、カリウム １０２ｍｇ、マグネシウム ３ｍｇ、クエン酸 ３３０ｍｇ

   

  　我が家では、野球少年のために昨年までは、アク？リアスや　メダ？スト等を購入しておりましたが，糖質制限を知ってから、恐ろしくて飲ませることができなくなり、このドリンクにたどり着きました。少し濃いめに調整しておりますが、結構気に入っております。
  　この商品かな？

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• 　以前から何度かメールを掲載させていただいた「ユニクロレギンスＭサイズの主婦」さんからのメールです。
  　夏井さんのブログを見つけて　１０ヶ月くらいになるんですが　　やっと　怪我しましたよ。
  　左足の　土踏まずの部分です。　　足ツボの棒を　グリグリ　やりすぎて　一円玉位　皮が剥けました・・・・・怪力でしょう＾＾。　　痛いのを我慢して　グリグリすると　あとが気持いいのですが　　ちょっと　やりすぎました。　　とりあえず　ラップ当てて　セロテープでとめて・・・・
  
  　さあ　薬局　行きますよ＾＾。　　キズパットは　高いので　(私　ケチなんです)　　　ワセリン　下さい。　　はい　３００円＾＾。　１００均で　テープも買います。
  

  • さあさあ　はじめますよ。　　ワセリン塗って　ラップ当てて　テープでとめて・・・・痛くないです＾＾。
  • 何回か　繰り返し　　お風呂も　オッケー。
  • 次の日　ベロッとなった皮を　眉カットのハサミで　上手に　切り抜き　　又　ワセリン塗っての　繰り返し・・・・
  • 次の日　綺麗なピンク色
  • 次の日　ん？　くっついてる？？
  • 次の日　おお！くっついてる！！　もう　ラップ終わり
  • ３日に怪我して　今日はもう　触っても　全然　何とも無いです。

   

  　すばらしい！！！感激です！！
  　怪我をして喜ぶのは，このサイトの読者だけですね。

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• 　糖尿病の父親に糖質制限をしてみたら・・・という，これまで何度かメールをお寄せいただいた方からの続報です。
  　以前から報告している糖尿病の父のことで、今日びっくりすることがおきました。
  
  　約２０年前に糖尿病を発症した父は、当時職場から近かった都内の大学病院に通院。退職後も、一時間半かけてその大学病院に通い続けていました。
  　そして２月から糖質制限食を開始。数値が変わっても薬の量を変えない主治医に愛想をつかし、５月に自宅から３０分の大きな総合病院に紹介状を書いてもらい転院しました。
  　それ以来毎月インシュリンの量が１単位ずつ減っている・・・と順調に進んではいたのですが、今日定期健診から帰ってきた父の第一声が

  「もう来なくていいといわれた」

   

  ということでした。
  　もちろん完治したわけではないのですが、

  「どうせ毎月血液検査して、一単位インシュリンの量を機械的に減らしているだけなので、なにもこんなに大きな病院ですることはない。紹介状を書いてあげるからあとは近所のかかりつけで診てもらってください」

   

  ってことらしいです。
  
  　ただ父はず～～～っと大学病院が「かかりつけ」だったので近所にかかりつけ医がなく、苦し紛れに母のかかりつけの小さなクリニックの名前を言い、そこに変わることになりました。
  　ちなみにそのクリニックは、当然糖尿病専門ではなく、４０代の内科医（たぶん循環器が専門？！）で、待合室は子供がいっぱいあふれているような病院ですが、データーさえわたせば大丈夫ってことみたいです（たぶん機械的に、数値に応じてインシュリンの量を減らしていく？？ってことなんでしょうか？）
  
  　わたしと母が糖質制限を父にさせようとした一番の目的？は、実は「医療費の削減」でしたが、たった半年でインシュリンの量は激減して医療費も減り、おまけに片道１時間半の病院から歩いて５分の病院に変わるので、交通費も削減です。
  
  　糖質制限が広まって患者が自分で食事療法をすると、近所の内科医でも、どんどん糖尿病がよくなってしまうかもしれないですね！

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• 【シェールガスに暗雲、米国干ばつの影響】
  　「世界のエネルギー問題を一挙に解決する膨大な地下資源」としてもてはやされているシェールガスですが，早くも問題のぶち当たっているようです。採掘の際に大量の化学物質を含んだ水が必要だからです（詳しい採掘方法はこの本にあります）。以前から，注入される化学物質による環境汚染が問題視されていましたが，アメリカを襲っている歴史的大干ばつのために，注入する水がそもそも足りていないようです。

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• 【50年で最悪の米干ばつ、熱波が追打ち】
  　人類の農耕の起源である灌漑農法を極限まで進化させることで世界を支える穀物生産地となったのがアメリカ中西部～南部です。地下水汲み上げによる灌漑農法により，荒地だった広大な平野は大穀倉地帯に変身しています。その「世界の食料生産基地」が歴史的大干ばつに見舞われているわけですから，世界に及ぼす影響を考えると背筋が寒くなります。少なくとも「大量にとれた穀物を飼料として牛を育て，牛肉を食べる」という非効率的な食料生産（得られる食肉の10倍量の穀物が必要。穀物を育てるのに水も必要）は，もう不可能かもしれません。

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• 【ThinkPad X1 Carbon 正式発表、14インチ1600 x 900 液晶のウルトラブック】
  　各社からウルトラブックの新表品が次々に発表されていますが，どれも「薄いけど思い」という点で共通しています。しかし，ユーザーサイドからすると「とにかく軽くして欲しい」のであって「超薄いけど普通の重量」のウルトラブックには魅力は感じません。そこらがわかっているのは NEC の Lavie Z だけです。
  　それと，筐体を薄くするのもいいけれど，もっと小さくして欲しいのがAC電源です。私はかれこれ25年間，ノートパソコンを使っていますが，この間のパソコンの機能の爆発的進化の割りに，AC電源のサイズは進化しているように見えません。申し訳程度に小さくなっただけです。現在のサイズが 「AC電源の理論的限界の大きさ」 というのなら諦めますが・・・。

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2012/08/08

【16:30】

• 　下記の質問に早速メールをいただきました。
  　私は口内炎にはケナログ軟膏を出すのですが、塗り方は　毎食前後　としています。ケナログはびらん面に皮膜を作ってくれますから、食べる直前に塗って食物がしみるのをなるべく減らしながら食事をしてもらいます。
  　さらに食後は、その膜は取れてしまっているでしょうから、口をすすいで再度塗り直して創を被服し、次の食事まで治癒が進むことを期待しています。
  　私はよく口内炎ができるのですが、処置用のキシロカインゼリーを綿棒に付けたのを病変部に痛みがなくなるまで押し当ててい ました
  　まれにキシロカインアレルギーがあるので注意は必要ではありますがしっかりと食事摂取できますよ
  　舌への外用薬の塗布は唾液や舌の運動によってすぐに効果が薄れてしまいます。歯科用レーザーを潰瘍部に照射することによってかなり除痛することができます。治癒も早くなる気がします。
  　当院ではレーザー照射後患部をガーゼやティッシュなどで水気を取りワセリン等を塗布するよう指導しています。
  　口腔外傷の方に，キシロカインビスカスを出して，感謝された事があります．キシロカインビスカスを処方されては，どうでしょうか？

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【14:00】

• 　こんな相談を小児科の先生からいただきましたが，なにかいいアイディアはないでしょうか。皆様，よろしくお願いいたします。。
  　今、われわれ小児科では、夏風邪の代表的疾患である手足口病が流行っています。
  　基本的に無治療で自然回復を待つだけではあるのですが、口内炎、とくに舌に大きな潰瘍性の口内炎ができると、水分摂取さえもままならず、外来で困ることがあります。かといって、点滴するほどでもないし、根性で水分だけは飲んで欲しいという感じになってしまいます。
  　治療薬の候補として、口内炎用の軟膏やワセリンなど考えられますが、舌だと塗りにくいうえ、すぐとれそうな気がします。形成外科専門の先生にお聞きする内容ではないかもしれませんが、傷の治療という観点で、何かいいアイデアはございますでしょうか？
  　キシロカインゼリーの塗布も考えてみるのですが、実際にやったことはありません。安全性が気になるからです。あとは、蜂蜜などで潰瘍部分をコーティングしてしまうとか・・・
  　何かアイデアがありましたら、ご教示のほどよろしくお願いいたします。

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【11:30】

• 　まだまだ暑い日が続きますが，熱中症予防用（？）の塩入りドリンク情報をいただきました。
  　ポッカの「塩JOYサポート」（エンジョイサポートと読む）のPETボトル入りドリンクは、炭水化物0.7g/100mL だそうです。
  　成分を見ると、食塩、クエン酸、クエン酸Ｎａ、香料、グルコン酸Ｋ、乳酸Ｃａ、硫酸Ｍｇ、甘味料（スクラロース、アセスルファムＫ）、乳化剤だそうですので、砂糖が入っていないから、糖質セイゲニストにも大丈夫だと思います。
  　ただし、おなじ「塩JOYサポート」でも粉末のもの（水に溶かして使うもの）には多少砂糖やデンプンが入っているので、炭水化物15.1g／18g袋（水1L用）とやや多めです。成分を見ると。砂糖、食塩、酒石酸、クエン酸Na、乳酸Ca、加工でん粉、塩化K、硫酸Mg、香料、甘味料（スクラロース、アセスルファムK）となっていますので、配合が異なるようです。

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【09:30】

• 　「爪下血腫を自分で治しました」というメールをいただきました。もちろん，医療は素人の方です。
  　引っ越し作業中にドアで左手薬指を挟んで爪下血腫ができてしまい、夜中に痛みが増してきたので、先生のサイトで調べて「血抜きをすれば痛みは減るはず」と理解しました。
  　そして血抜きの方策を考えたのですが、ゼムクリップやライターは荷物のどっかにまぎれているし、彫刻刀も持っていません（あったとしても片手では無理）。だから代わりに日曜大工用の工具箱に転がっているドリル刃で血抜きの穴をあけてみました。
  
  　使ったのは直径1.5mmのドリル刃で、電動ドリルに取り付けやすいように根元に六角の台座がついているものです。これをあくまで手回しで使うので、時間はかかりましたが、血抜きできて痛みはずいぶん楽になりました。
  　なるほど，これは考えましたね。電動ドリルの刃を手回しして爪甲基部に穴を開けたわけね。先端は18G針のように鋭くないので爪床を傷つける心配もないし，比較的大きな穴がしっかり開くので，プラスモイストなどで覆って軽く圧迫しておけば血腫の再発も少ないはずです。
  　ちなみに，18G針で開けた穴はたいてい翌日詰まっていて，かなりの確率で血腫が再発しています。これは18G針で開けた穴がすり鉢状をしているためです。

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【08:30】

• 【App Storeのアプリの2/3は、露出もダウンロードもない"ゾンビ"アプリ】
  　科学の世界では「雑誌に掲載されている論文の99％は引用されず，読まれてもいない」と言われていますので，それよりはマシですね。

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• 　江部先生と糖尿病学会のお偉方の論争に関し，こんなメールをいただきました。
  　江部先生に対する、糖尿病学会門脇孝理事長（東大病院長）の発言を見ていると、今から、百年前の脚気論争を思い出します。
  　高木兼寛は洋食や麦飯で、脚気を根絶させているのに、森鴎外をはじめとした東大閥は、頑としてそれを認めず結果として多数の脚気による死亡者を日清日露戦争で出してしまいました。
  　それでも、なおかつ、なかなか、間違いを認めなかったのと構図がよく似ています。今は、インターネットや、本、雑誌等で情報を、素人の方でも、得ることができます。それは、夏井先生の、創傷治療でも同じです。医学に素人の方でも、インテリジェンスがあれば、夏井先生の正しさを理解して、自分で、きちんとした治療をしているのが、先生のサイトでもよく見られます。
  　たぶん、糖尿病の世界でも、同様な事が、たくさん起きていると思います。
  　調べれば調べるほど，高木兼寛が医者としても人間としても素晴らしい人だったことがわかり，対する森鴎外＠東京帝國大学が医者としても人間としても嫌な奴だったことがよくわかります。もちろん，出世して偉くなるのは森鴎外タイプですけどね。

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【06:00】

• 　ある心臓外科の先生からの糖質制限から見たTPNの問題点，というメールをいただきました。
  　糖質制限について，色々と考えていると，恐ろしいことに気づきました．それは，我々が，IVHとかＴＰＮと称する中心静脈を利用した点滴管理についてです．
  　一般的に，TPNでは糖質がメインでカロリーをとるような輸液がほとんどです．しかし，脂肪製剤（イントラファット，イントラリピッド等）は末梢から点滴が出来ます．脂肪製剤を中心として，必須アミノ酸（末梢血管から投与可能です），ビタミンを末梢血管から投与すれば，中心静脈穿刺など必要としないのです．そうなれば，

  1. 中心静脈カテをを必要としないで，同量カロリーを得ることが出来る．中心静脈穿刺による合併症（気胸，血胸等々）が当然のことながら，無くなる．
  2. なにより，血糖が上がらない．

   

  と思って色々と，調べたら，すでに，1970年頃から，ヨーロッパを中心に脂肪がメインのTPNが一般的で，日本が特殊であること（糖がメインのTPN）がわかります．何か，変な気がします．脂肪製剤を開発したのが，スウェーデンのArvid Wretlind先生だったからでしょうか，ヨーロッパは脂肪製剤でのTPNが多いようです．
  
  　何れにせよ，同じカロリーを末梢から投与できるなら，そのほうが上記の理由から，おすすめだと思い，以後，積極的に脂肪製剤を投与しています．糖質でのTPNを止めたら，当たり前ですが，血糖値の乱高下が少なくなり（ほとんど無くなり），感染も，減っています．
  　皆，気づいているのでしょうか．．長期になると，末梢血管での脂肪製剤投与も，問題（静脈炎）がおきると言っている先生も多いですが．．そんなことよりも，中心静脈カニューレを何回も入れ直したり，血糖値を乱高下させる行為の方が，ずっと悪いと思い，ヨーロッパでは一般的なこの方法（脂肪製剤によるTPN）を日本中に流行らせたいとおもっています．
  　「オランダにはMRSAがいない」という本もあります．北欧に，MRSA感染が少ないのは習知の事ですが，それは気温と関係すると思っていましたが，実は，これ(脂肪製剤メインTPN)がその要因の大きいファクターであると思うようになりました．
  　TPNとグルコースの問題，今まで気が付きませんでした。というか，普段の診療でTPNのオーダーを出すこともないため，すっかり忘れていましたが，確かに「高カロリー輸液＝高グルコース点滴」ですね。
  　この問題は要するに「人体に必要なのはカロリー数なのか」という問題に帰結すると思います。
  　「一日に必要なカロリー数」を調べると「基礎代謝」にどれだけ上乗せするかという計算で決まっているようです。一見もっともな数字なのですが，これってどれだけの根拠があるんだろうか，と思うのです。
  
  　私は糖質制限開始以来，一日に食べているものを合計しても「必要カロリー数」にはどう考えても達していないのです。かと言って疲れやすいわけでもなく，患者相手に一日中しゃべって診療しているし，体重59キロより痩せてもきません。どう考えても，「体の動的平衡を維持するために必要なタンパク質と，そのシステムを動かすのに必要なエネルギー源としての脂肪が摂れていること」が重要であって，カロリー数なんてもしかしたらどうでもいいのかも，なんて考えたりします。

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• 　糖質制限でニキビが！ というメールをいただきました。
  　夫婦ともに糖質制限、シャンプー、石鹸、歯磨き粉レスを始めて２ヶ月になります。

  • 主人（52歳、男性、160cm、61ｋｇ→53kg)
  • 私　（43歳、女性　162cm、63kg→57kg）

  　主人はお酒が全く飲めず、白米大好きな人でしたが、一緒にスーパー糖質制限食を始め、これ以上体重が減らないようにと、今はスタンダード糖質制限食で、お昼に玄米を食べています。私はもう少し減量したいのと、お酒好きで苦にならないので、スーパー糖質制限を続けます。もともと午前中は夫婦とも食事は摂っていません。体調はすこぶる良いので、このまま糖質制限食を続けていくつもりです。
  
  　さて、糖質制限、シャンプーレスになってから、主人が長年悩まされていた「頭皮湿疹」や「胸や背中のニキビ」がかなり改善されました。
  　主人も私も、湿疹やニキビの改善は、シャンプー、石鹸レスのおかげだと思っていたんですが、先日、外食した際、鍋料理のシメにうどんが出てきまして、量も多くなく、残すのももったいないので、美味しくいただきました。すると、その日の夜から「頭皮がかゆい、胸や背中がかゆい」と言い出しました。実際、胸や背中のニキビが赤くなっていました。
  　翌日からスタンダード糖質制限食に戻したので、すぐに治りましたが、驚きました。湿疹やニキビの改善はシャンプー、石鹸レスではなく、糖質制限のおかげだったんですね。
  　ということは，ニキビに悩む中学生には糖質制限が効くかも・・・ってこと？ どなたか，我が子を実験台にしてみませんか？ 少なくとも，生活態度・生活習慣は良くなるみたいですから。

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• 　昨日もヤケドの患者さん（4歳）が受診されましたが，こういう患者さんが最近とても多いです。
  　数日前に花火で遊んでいて花火が顔に付いてヤケドした。近くの皮膚科医院で見てもらったが，イソジン消毒してソフラチュールガーゼを当てられた。湿潤治療については以前から知っていたので，この医療はおかしいと思い，ネットで検索してキズパワーパッドを貼っておきました。
  　診察すると，きれいに上皮化しています。お母さん，グッジョブでした。こういう患者さんは医者も楽でいいです。

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• 　『眠りにつく太陽』（桜井邦朋，祥伝社新書）を読了。50年間，太陽物理学の第一線で研究してこられた先生の本で，「2000年以降，地球が温暖化しているというデータは存在しない」，「CO₂増加が温暖化の原因というのはおかしい（同じ温暖化ガスである水蒸気のほうがCO₂より圧倒的に多い）」，「気候変動の主因は太陽活動の変化である」ということを膨大なデータで証明しています。ちなみに，以前紹介した『“不機嫌な”太陽』の監修もされていて，本書でもスベンスマルクの説が紹介されています。読んで損はない良書ですね。
  
  　ただ，『“不機嫌な”太陽』と比較して読むと，太陽系レベルで気候変動の説明しようとする本書と，銀河系全体の構造まで視野に入れて地球の気候変動を語るスベンスマルクとでは，やはりスベンスマルクの方が圧倒的に面白いのも事実です。ただ，スベンスマルクの説をすべて理解するには，銀河系の構造と銀河系での太陽の動き，素粒子物理（の初歩），さらに気象学から地球46億年の歴史についての知識が必要となり，ちょっと難解ですが，その点，本書は分かりやすさ・理解しやすさという点では優っているかもしれません。

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• 　どうやら，同じ病院で糖質制限をしている医者が「片手の数以上」いることが判明しました。「とりあえず昼食の弁当のご飯を1/3しか食べないようにした」くらいから「3食とも主食ゼロ」まで程度は様々ですが，全員が体重も腹囲も減っているようです。
  　この分だと医局が「糖質制限をして学生時代の体型を取り戻した医者」と「糖質制限を知らずに太ったままの医者」に二分されそうな勢いです。

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• 【同窓会】
  　いやぁ，笑った，笑った。特に最後のコマに納得，納得。歳をとって良かったことは，こういう漫画の面白さがわかるってことさ。

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2012/08/07

【15:30】

• 　昨日，歌手で声優（某有名アニメなどに出演されています）が皮膚のトラブルで受診されました。とりあえず湿潤治療について説明し，デュオアクティブを貼付。本日受診されましたが，1日で見事にきれいになっていました。あと1日で完治かな？　デュオアクティブ，いつもながらいい仕事をしてくれます。

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【13:30】

• 【アラビアガムの危機：コカ・コーラが飲めなくなる!?】
  　［スーダン］，［アラビアガム］，［コカ・コーラ］という三題噺ですが，ソーダポップ外交なる言葉まであるんですね。アメリカンな人々がどれだけコーラが好きなんだろう，って驚くばかりです。
  　ちなみに，コカ・コーラにどれだけ糖分が入っているかというと，このサイトに詳しく載っていますが，350mlでも角砂糖10個分というからほとんど砂糖を飲んでいるようなものです。

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【08:30】

• 　昨夜は光文社新書の編集者と次回作の打ち合わせを兼ねてお食事。最初，中野駅前の「ちょっと評判のお魚の美味しいお店」で待ち合わせて，カウンターに座って刺し身や焼き魚を食べていたのですが，途中で「そろそろこのお店，出ませんか？」という雰囲気になり，1時間ちょっとでお店を出ました。
  　もちろん，お魚専門の人気のお店というだけあって，刺身の種類は多くてどれも美味しいし，焼き魚もどれも絶品なんですが，それしか食べるものがないとなるとやはり飽きちゃいます。「なんか，魚以外のものが食べたいなぁ～」ってね。
  　「そういうお店で食事なんて贅沢できるだけ幸せです。文句を言うもんじゃありません」とたしなめられそうですし，こういうお店で食事で満足するのが大人ってもんかもしれませんが，どうもこういうお店は苦手です。つくづく高級志向が似合わない55歳です。
  　これって何かに似ているな，と思ったら高級とんかつ店です。以前，とんかつ専門店での食事の話を書きましたが，その時もこんな感じでしたね。
  
  　というわけで，打ち合わせの方は無事に進み，次に出す本の骨子もまとまりそうです。

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【06:00】

• 　《七人の侍》と《特攻野郎Aチーム》を足して2で割ったようなフランス製の楽しいアクション映画，《ミックマック》を紹介。

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• 　ヤケドが簡単に治ってしまったよ，というメールをいただきました。
  　先生のHPを１０年ほど前から存じており、３人の子どもたちの軽いケガは湿潤療法で治すようにしています。プラスモイストもZNCと呼ばれロール状で販売している時から通販にて購入し利用させてもらっています。
  
  　久しく病院にかかるような大きなケガはなかったのですが、7／23に８歳の息子がミニカップ麺のお湯を左太ももにこぼしてしまい、水泡が破れるⅡ度の熱傷を負いました。（約直径４センチの楕円状に）
  　久々のプラスモイストを使用する状況に違う意味で興奮していまい、思わず「いかに湿潤療法で綺麗に皮膚が治っていくか観察できるわぁ♪」とちょっとだけ喜んでしまいました。（息子よ、ごめん！）
  
  　一応病院にかかる程度の熱傷だったので、先生のHPで登録されている病院を調べて受診しました。大きめの水泡ができ、浸出液も多めでしたので、3日くらいラップ+ワセリンで治療しその後デュオアクティブやハイドロコロイドパッドで順調に治癒していたのですが、８日目くらいから傷周辺にとびひが出来てしまい、やけど＆とびひのダブル治療をしなくてはならなくなりました。
  　しかし今回全然慌てなかったのは、夏井先生のHPにとびひの治療法もしっかり掲載されてあったのでラップで治療してみたところ、２日くらいですっかり治まってしまいました。
  
  　最初水泡が破れた傷を見たときは一瞬「綺麗に治るのかな？」と不安になりましたが、夏井先生の過去の症例を見て、同じように治癒していくのを目の当たりにしてとても安心しました。今はやけどもすっかり良くなり、若干ピンク色となっているだけなのでこれからは日焼け止めのテープを貼って色素沈着を防ごうと思っています。
  
  　医学知識のない私のような素人でも自信を持って家での傷管理を行うことができました。
  　ヤケドもトビヒも治ってよかったです。

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• 【“女性のいない世界”は絵空事ではない!?】
  　先日紹介した『女性のいない世界』の著者へのインタビュ記事です。

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2012/08/06

【13:30】

• 　読売の記事についてのタレコミです。
  　読売がまだやってくれてます。
  

  【主食を減らす炭水化物ダイエット、効果あるの？】

   

  　一見すると理路整然とまともな事が書いてあるように見えるので厄介ですね。なんか優秀な人がいるのかなーーー
  
  　まーいずれにしたって自己責任なので自分で考えない人は無理にやらなくていいんですけどね。

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【12:30】

• 　今日は朝から，都内で開業なさっている坂口先生が見学に見えられています。患者が非常に多く，雑談もできないくらいですが，「こんなに楽しい外来っていいですね。子供の患者さんが多いのに，親と話さずに子どもとだけ話している診察は初めて見ました」とのことです。

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【08:30】

• 　ほーぼーで「kobo，ダメじゃん！」の声が聞こえてきますが，私の知り合いの先生もついにKoboの犠牲者に！
  　発売前から予約して購入しました
  　失敗でした
  
  　説明書もろくに入ってないし、最初っから不具合が続いて使えないし、レビューで文句つけたら削除されるし，楽天、プラチナ会員を超えて、ダイヤモンド会員と貢献しているのに、この対応はあんまりだ初めて楽天の対応に疑問を感じた・・・
  
  　結局、新しいものを買うときは、飛びつかずに評価を待って買うものだと教訓を得た商品の一つです
  　今もまだ、机の上に乗っているだけで使ってない！　金返して欲しいけど、勉強代と考えるしかないですね
  　がっかり

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【06:00】

• 　札幌の宮の森記念病院の真崎先生から「褥瘡と誤診された踵II度熱傷」という投稿をいただきました。前医（形成外科医）の診断について「高齢で脳梗塞後・認知症・糖尿病があって手術適応にならなさそうな熱傷は、褥瘡ということにしようと判断したのではないか」と推理しています。

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• 　先日から紹介している『ドングリと文明』についての書評を追加。間口も広く，奥行きはもっと深いという素晴らしい本です。

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• 　7月25日のこのコーナーで紹介した糖質ゼロの缶酎ハイ「SPARKSストロングドライ」についての乾燥メールをいただきました。
  　近所のスーパーで108円で売られていたので、アサヒSPARKSストロングドライを試してみました。”糖類ゼロ”を謳っているチューハイは結構ありますが、炭水化物０は珍しいと感じます。
  　夏井先生の味の好みは、甘くなけりゃ何でも良いんだろう、等と今一つ信じていませんでしたが、飲んでみて「甘くなくてもおいしい」というのは驚きでした。おいしいチューハイには果汁の味や香りは不可欠だろうと思っておりましたが、単なる思い込みでした。ただ4ヶ月前に糖質制限を始めてからもなお、根っからの甘党なのか、修行が足りないせいか、甘さを感じてもドイツビールや吟醸酒は大好きです。”糖類ゼロ”第三のビールやハイボールといった糖質制限飲料を飲み比べて「次また飲みたい」と思ったのは今回が初めてです。しかも下戸の私にとっては２缶飲んだらまあまあ満足です。
  　今までは芋焼酎の水割りかお湯割りでしたが、夏向きの爽快なバリエーションが増えてうれしいです。個人的には糖質ゼロのジントニックがあるとなお良いです。
  　恐らく，糖質ゼロ缶酎ハイにしても吟醸酒にしても，まだまだ開発途上の商品だろうと思います。どういう甘味料をどの程度使えば一番美味しいのか，一番売れるのか，まだ正解はわかっていない商品です。糖質制限をしているサイドの人間からのフィードバックも必要だろうと思います。

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• 　7月31日のこのコーナーで「糖質ゼロ面」について報告してくれた透析ナースさんからの続報です。
  　コンニャク粉にワカメ粉を加えた糖質0g麺を食しました。野菜や肉をのせて『のっけ盛り』にしてみました。麺は透明感のあるワカメ色で平麺です。ツルツルとした食感と喉ごしが、まるでワカメを食べているようでした。
  　家族の好みはワカメ粉入り麺でしたが、私の好みはおから粉入り麺に軍配が上がりました。この二種類の麺は、見た目にも食感的にもかなりの違いがあるので、好き好きだと思います。
  
  　4月よりスタンダードで糖質制限を始め、現在、5kg減です！　勿論、白衣のズボンのボタンやチャックは余裕で閉められるようになりました！

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• 　8月3日のこのコーナーで書いた「ISSの実験」について，ある先生に出したメールです。
  　「実験と重力」の問題ですが，磁場や電場と異なり，重力場の難しさは「ゼロにするのが容易でない」，「微小な重力を検出するのは極めて大変」ということにあります。
  　前者の問題を解決するためには宇宙空間に出るか自由落下させるしか方法はないし，後者の問題を解決しようとしたら，キャベンディッシュの偏執狂的な精度の実験が必要になります。キャベンディッシュの実験を見ると，風とか温度とか湿度とかの影響を次々に排除していって重力定数の正確な値を出したわけですが，風や温度や湿度は結局，コントロールしようと思えばできる因子なんですよ。逆に，重力は風や温度・湿度のようにコントロールが容易ではないのです。
  
  　だから，地上で重力の影響を無視できる実験系を組み立てようとすると，長大な自由落下実験設備が必要になるはずです。この実験系はあるサイズ以上になると多分，宇宙に直接行くのと費用的に変わりなくなるかも・・・。
  　このあたりは，以前書いた「ボブスレーやリュージュ，スキーの直滑降はコースをよほど長くしないと，優劣の判定が難しい（＝滑り降りるのに要する時間の差が生じにくい）」という現象にも通じます。重力を利用したスポーツはスリリングで楽しいものですが，重力はどこにでもあってしかも強大なため，そのままでは競技者の能力差がなかなか出てきません。だから，コースを長くとるか，急カーブの連続にするなどの工夫が必要になります。
  
  　話を「実験と重力」に戻すと，生物学も物理学も合成化学も，「重力が邪魔になってくる」レベルまで進んでしまうと，研究・実験そのものが非常に難儀になります。「重量というバイアス」のない安定した実験系を構築しようとすると，宇宙ステーションしか選択肢がなくなるからです。
  　その結果，ちょっとした事（＝もちろん，科学の根底をなす現象ですが）を調べるにも宇宙に行くしかなく，その費用は地上の実験室での実験の比ではありません。しかも，ある知見が得られたとして，それを地上に持ち帰って分析し，その後に宇宙に戻っての追試が必要です。
  
  　人類はこれまで自然界の様々な謎を解明し，その秩序を公式化するのに成功しています。残っているのは極微か極大のいずれかで，日常サイズの問題は大体解明しているんじゃないでしょうか。つまり，日常サイズの実験室で解明できることはほとんど解明してしまった・・・と。
  　だから，日常サイズの実験室で解明できないことを明らかにしようとすると，日常サイズを飛び越えた巨大サイズ（あるいは極微サイズ）の実験室が必要になります。だから，僅かなことを解明するためにも巨額の資金が必要になります。
  
  　このあたりは，「不味いラーメン屋さんがちょっと努力すれば旨いラーメンを作れるようになるが，すごく旨いラーメンを更に美味しくしようとしたらとんでもない努力が必要になる」，あるいは「平均点50点の生徒がちょっと勉強すれば70点とれるようになるが，平均97点の生徒が平均98点にするのはかなり大変」というのと同じかもしれません。

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2012/08/03

【13:00】

• 【美しくない...タコ足配線ともオサラバできちゃう電源タップ「Line Tap」登場】
  　これはかなり便利かも。買っちゃおうかな？

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【09:30】

• 【各エナジードリンク違いはあるの？】
  　糖質セイゲニストとしては気になるのは糖分量だけなんで，ちょっと調べてみようと思ったら，親切にも一覧表にしてくれている人がいました。
  
  【5大エナジードリンク成分比較】
   
  　100mlあたりの成分を表にしたものですが，糖質を見るとすごいっすよ。20gの「バーン」を筆頭に，14gの「ロックスター」，10.7gの「レッドブル」など堂々たる数字が並んでいます。250mlでは「バーン」は50g，「レッドブル」でも26gとなります。小さめの角砂糖1個が3gですから「バーン」1本で角砂糖17個，「レッドブル」1本で角砂糖8個となります。
  　というわけで，これらのエナジードリンクを飲む際は，角砂糖をバリバリ食っているイメージで飲んだほうがよろしいかと存じます。

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• 　毎日，光が丘公園の中を歩いて出勤しています。これまではアブラゼミの合唱だけでしたが，今日の朝はツクツクホウシの声が聞こえました。ちょっぴり季節の変化を感じます。

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【06:00】

• 　映像センスは悪くないんだけど，もうちょっと丁寧に物語を説明してもらわないと困るんだよね・・・という，フランス製のホラー映画，《MOTHER マザー》をレビュー。
  　なんと，邦題とDVDジャケットでもろにネタバレしております。これはもうイエローカードではなくレッドカードでしょう。

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• 　2日ほどで読了したのが『植物はすごい - 身近な緑の生き残り戦略』 (中公新書)です。決して悪い本じゃないんだけど，植物の様々な話題について既知の知識を羅列しただけ，という感じで，突き抜けた面白さとか，植物学の世界を超えるような広がりを内包した考察とか，そういうのはなかったです。あくまでも入門書というスタンスで書かれています。だから逆に，植物全般について知識を仕入れるにはいい本でしょう。
  　個人的には「なぜ植物の葉には糖質が含まれているのか」というのを知っただけでも，読んだ甲斐はありました。なるほど，そういう理由だったんですね。植物も苦労しているんですね。

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• 　そして『ドングリと文明 偉大な木が創った1万5000年の人類史』は噂に違わぬ面白さでした。オークについて知らないことは一つもない，という博覧強記ぶりにも圧倒されますが，冒頭の数章で展開される「オークの森での定住生活がまず最初にあり，その後，小麦の栽培が始まった。しかし最初の小麦栽培は食用ではなかった」というあたりは非常に面白いです。これは日本の縄文遺跡で確認されている「栽培なき定住化」とも一致しています。
  　この本と『オアシス農業起源論』，『人類史のなかの定住革命』，そして糖質制限から得られる知見を組み合わせると，何やら壮大な物語が作れるかも・・・。

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• 【足し算ダイエットやスコア競争で健康に！　今なぜ「活動量計」が密かなブームなのか】
  　先日紹介したこの論文からすると，一日中運動していても，一日中怠惰に寝そべっていても消費カロリーに差はありません。つまり，活動量計をつけても意味は無いと思います。手っ取り早く痩せるなら，運動ではなくて糖質制限ですよね。私なんて，あっという間に10kg痩せちゃいましたから。

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• 【ISS宇宙でメダカ飼育の狙いは？】
  　JAXAのホームページでは，これまでISSでJAXAが行った実験の成果が公開されています。例えば，野口さんの実験はこれです。確かに色々解明されているような感じですが，それらの成果が医学や生物学に生かされたとか，ISSでの実験成果が生物学の常識を覆したとか，そういうのは寡聞にして知りません（・・・もちろん，私が知らないだけかもしれませんが）。
  
  　また，上記の「実験成果」を詳細に見てみると，どれも「無重力状態ではどうだったか」ということばかりなんですが，私達が暮らしているのは無重力ではない地上なんですよ。だから，無重力状態の人体の変化をいくら研究しても，それが私達の健康とか病気治療に結びつかないような気がするんですが，どうでしょうか。
  　例えば，「宇宙に行けば骨粗鬆症の進行がストップする」というのがわかったところで，「それじゃ，骨粗鬆症患者を宇宙ステーションに送り込めば治療できるじゃん」とはならないのです。だって，宇宙でせっかく骨粗鬆症が治ったって，その後地上に戻ったら再発しますから・・・。
  　同様に，「ISSの無重力状態で素晴らしい合金が！」となったところで，それを作るためにはISSに行かなければならないために採算は取れないし，ましてや量産は絶対に不可能です。宇宙でいくら素晴らしい合金が作れたところで，それが地上で作れないのであれば絵に描いた餅に過ぎません。
  
  　いずれにしても，ISSで行われている数々の実験は，「実験のための実験」，「実験をしていることを示すための実験」のような気がします。いわば，「JAXAやISSの存在意義を示すための実験」ではないかと思います。

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• 【7980円は安い！？　楽天のkobo Touchは果たして「買い」か？】
  　私はデジタル・ガジェット大好き人間ですが，電子ブックリーダーにはまだ手を出していません。この楽天のKoboは非常に魅力的ですが，実際の電子ブック楽天のラインナップを見ても読みたい本一冊もありません。読みたくない本を読むために7980円を出すほどお金は余っていません。
  　紀伊國屋書店のBookWebはまだ品ぞろえがよく（私の本も購入できたりして），読みたい本がいくつか見つかりますが，こちらはKoboでは購入できずソニー・リーダーのみとなっています（パソコンやスマホでは読めますが）。また，すべての出版社の本が揃っているわけでもありません。
  　要するに，電子書籍の世界はハードはすごいのに，ソフト（＝本）が現実の街の本屋さんに全く追いついていないのが現状です。

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2012/08/02

【14:00】

• 　さっき，同じ病院の先生（40代，男性）がいきなり，「先生，ありがとうございます。5キロ痩せました！」って言うんですよ。彼の話をまとめるとこうなります。
  
  1. ここ数年，連続的に太ってきたためかなり気にしていた。
  2. 先生が糖質制限の話をしているのを聞いた
  3. 要するに主食を食べなければいいらしいと妻に説明。半信半疑ながら，夕食だけ米を食べないようにした。
  4. ビールと日本酒を止めて焼酎にした。
  5. まだ1ヶ月経っていないのに，簡単に5kg減り，ウエストが締まった。数年前のズボンが余裕で履けるようになった。
  6. 忙しく昼食を摂る暇がなくても空腹感を覚えないので，食べなくても楽。ナッツ数粒で仕事が続けられていい。
  7. 知人の糖尿病専門医も糖質制限をしていて，彼自身20kg痩せ，糖尿病患者もHbA1cがどんどん正常化しているらしい。
  8. 妻に「きちんとお礼を言いなさい」と言われました。
   

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【08:30】

• 　昨日，「ジャイアントコーンはビンボ臭くて嫌い」と書きましたが，こんなメールをいただきました。
  　ご存じかもしれませんが、ジャイアントコーンは糖質制限の敵ですね。
  　　　　⇒【カロリーチェック】
  　100ｇ中の炭水化物が75g以上ですから。ジャイアントコーン入りのミックスナッツが安いのも当然です（笑）
   
  　そうか，ビンボ臭いんじゃなくて，糖質臭かったのか。

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【06:00】

• 【ウガンダでエボラ発生、原因と対策は？】
  　この記事を素直に読んでまとめると，こうなるんじゃないでしょうか。
  
  • 致死率が90％と極めて高いのに累計死者が多くないのは，［人間⇒人間］感染がそもそも少ないからと考えるしかない
  • 発生数がそもそも少ないのも，宿主動物と人間が接触する機会が極めて少ないはず
  • 致死率が高すぎて人間を新たな宿主にできない
  • ウガンダ周辺で単発的にしか発生していないので，宿主動物の保菌率も低いのだろう
  • 宿主動物は移動能力が低いか，特殊環境でしか暮らせない動物ではないか
   

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• 【太陽系、地球周辺は小惑星で混雑】
  　例によってひねくれた読み方をすると，こういう「地球周囲には小惑星がいっぱい！」という情報は，NASAの「狼が来るぞ」的自作自演プロパガンダではないかという気がします。つまり，CDCによる「パンデミックで人類滅亡」プロパガンダと同じです。
  　NASAという組織は，その存在意義を常に政府に提示する必要があります。存在意義を示せなければ予算が削られ，やがて組織は消滅するからです。NASAを守るためには，NASAがアメリカにとって必要な組織だと言い続ける必要があるのです。
  　しかし，1960年代，70年台のような「宇宙開発イケイケドンドン」の熱気は薄れ，スペースシャトルもついに幕を閉じました。それどころか，「なぜ人間を大気圏外に送り込まなければいけないのか？ 苦労して送り込む意味はあるのか？」という疑問の声が上がる始末です。
  
  　そういうNASAにとって，PHA（Potentially Hazardous Asteroid）やNEA（Near Earth Asteroid）は格好のアドバルーンでしょう。こういう危険な天体があり，それが地球を直撃したら人類文明は崩壊の危機に・・・ということで予算請求の口実ができます。ちなみに，この「PHA」を「鳥インフルエンザ」に置き換えると，そのままCDCのアドバルーンになります。
  
  　「そんなこと言ったって，PHAが地球を直撃したらどうするんだ！ そういう小惑星の監視は必要だ！」という人もいると思いますが，私は「直撃されたら諦めるしかない。運が良ければ一部の人類は生き延びることができるだろうし，ホモ・サピエンスが全滅しても，小惑星直撃後の地球というニッチに適応した新生物が誕生するだろうからいいんじゃないの」と考えています。

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• 　茨城県で湿潤治療といえばこの人，にしぼり整形外科の西堀先生ですが，またまた面白いメールをいただきました。
  　湿潤治療をしていて気が付いたことなのですが、自転車の選手や、ウエイトリフティングの選手など、普段から毎日プロテインを飲んでいる人の傷の治りが、ほかの人たちより明らかに早いような気がします。
  　僕の感覚では、予想の3倍くらいの早さで治ります。
  　夏井先生にも、同じような経験はないでしょうか？
  　プロテインには皮膚の材料になるアミノ酸がたくさん含まれているので、早く治るのかな？と単純に考えていますがいかがでしょうか？
  
  　ところで、娘たちと一緒に月９を見ているのですが、石原さとみさんが演じているヒロインの名前が、夏井真琴で、先生と同姓同名で、驚きました。（名前の字は違いますが・・・）
  　ドラマ関係者に先生のお友達がいるのでしょうか？
  　「プロテインを日常的に摂取している人は傷の治りが早い」というのは面白い観察ですが，私は残念ながらまだ経験したことがありません。どなたか，このような例を経験なさった方はいらっしゃいますか？
  
  　後半の「夏井真琴」ですが，私はテレビはニュース以外は見ていないので初めて知りました。恐れ多くも石原さとみ様が「なついまこと」とは！！　恐縮至極・恐悦至極にございます。もちろん，テレビ関係者にもドラマ関係者にも知り合いはいないので，たまたま偶然の一致ですね。
  　それにしても，可憐なヒロインに「夏井」という超マイナーで超ローカルな苗字（秋田県男鹿市の某地域は夏井だらけですが，秋田県以外には「夏井」はほとんど生息していないはずです。全国でも2,000軒とか3,000軒くらいのマイナー苗字です）をつけたんでしょうか？ ほかならぬ「夏井一族」が困惑気味でございます。

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• 　昨日，ミックスナッツについて書きましたが，ある内科の先生からの「糖質制限の間食」情報です。
  　私も糖質制限を行い、５ヶ月で７０→６５kgまで改善しました。主食で糖質抜き、アルコールは制限なしです。朝昼はほとんど食べませんがお腹は減りません。夕食は、おかず、つまみを中心にガッツリ飲んで食べます。
  
  　間食にお勧めは、無塩のミックスナッツと、茎わかめです。
  
  　茎わかめは、多少甘味料（ソルビトール）は入っていますが、おしゃぶり昆布よりは塩分が少ないので、あとで喉が渇きません。酸味も心地よいですし、歯ごたえもあって食べ応えもあります。セブンイレブンのものは、値段も安くて結構イケます。
  
  　ミックスナッツについては、先生ご紹介の小島屋は品質も高く美味しいですね。私もよく利用します。ただ、個人的には無塩のものの方が好きです。ナッツの自然な甘さが分かり、のども渇かないので仕事の合間の間食にもいいと思います。東洋ナッツ 食塩無添加クラッシーがお勧めです。
  　これとチーズで毎晩酒を飲んでいます。ナッツに塩分が無いので、チーズの旨みも引き立つような気がします。
  　「東洋ナッツ　ミックスナッツ」ですが，アーモンド，ブラウンカシュナッツ，ホワイトカシュナッツ，クルミ，ビスタチオ，ピーカンナッツ，マカダミアナッツが入っているそうです。ちなみにピーカンナッツとはペカンの種実で，この木は脂肪分の多いナッツ（脂肪：72％，蛋白質：11%、糖質：10%と，高脂肪＆低糖質です）が取れることから「バターの木」と呼ばれているそうです。これはナッツ好きの魂を揺さぶりますね。

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• 【Windows 8 が完成 (RTM)、MSDN / TechNet は15日提供】
  　OSのバージョンアップは嬉しさ半分，煩わしさ半分です。特に，私のように歳をとってくると新バージョンのOSに慣れるのに以前より時間がかかるようになってきたため，ことさら煩わしく感じます。また，「WindowsはSP1にならないと使いものにならない」という経験則もありますしね。
  　「それならMacに乗り換えればいいんじゃないの？ MacならWindowsも動かせるし，断然使いやすいよ」という声が聞こえてきそうですが，私は基本的に文章書き人間なので，Macじゃダメなんですね。MS-DOSの頃からカラダに染み付いているショートカットキーが使えないと，文章を書く際にすごいストレスになるのです。
  
  　MS-DOS時代から現在まで一貫して使えるショートカットキーといえば，文字列コピーの [Ctrl]+[C]，ペーストの [Ctrl]+[V]，カットの [Ctrl]+[X] などがありますが，その他にもエディタで文章を書いている際に使えるものとして，[Ctrl]+[M] で改行，[Ctrl]+[F] で検索，[Ctrl+[N] で新規ファイル作成，なんてのが便利です。
  　残念なのは，MS-DOS時代に使えた [Ctrl]+[H] で [Backspace]，[Ctrl]+[G] で [Delete] というすごく便利なショートカットがWindowsになって使えなくなったことくらいです（これらのショートカットキーはすぐにでも復活してほしい）。あと，カーソルキーのショートカットである「ダイヤモンドカーソル」も便利でしたね。これらのショートカットが使えた時代には，ホームポジションに手を置いたままほとんどの文章編集ができたため。当時のDOSパソコンは「最強の文章書きマシン」だったのです。
  　これらの便利なショートカットは一部のものは使えなくなりましたが，便利に使えるショートカットはまだたくさん残っているし，さらに私の場合，「キーの長押しで日本語入力のON/OFFを切り替える」フリーソフトを入れているので，本業である「文章書き環境」はWindows以外では構築できません。［MacやAndroidのスマホやタブレットに外付けキーボード］ で文章を書く気にはならないのはそのためです。

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2012/08/01

【13:30】

• 　ドイツ在住の熱傷患者の幼児が受診されました。ドイツで治療を受けていて，今回両親が一時帰国するので一度見てほしい，とのことでした。今年2月に受傷したお茶による前胸部と顔面の熱傷で，顔面はきれいに治っていましたが，前胸部は見事な肥厚性瘢痕になっていました。治療に使った薬剤名は不明ですが，軟膏ガーゼだったそうです。
  　治療例の写真を見せながら次のように説明。
  • 原因が熱湯ですから，恐らく2度の浅い熱傷でしょう。最初からきちんと湿潤治療していればまず肥厚性瘢痕は起きなかっただろうと思われます。
  • 軟膏ガーゼだとどうしても創面が乾燥するために治癒が遅れ，その結果，肥厚性瘢痕を生じます。
  • 現在，ドイツの医師はシリコンシートを処方しているようなので，それを使って下さい。現時点ではこれがベストの方法でしょう。
  • 保湿クリームも処方されているようですが，これは皮膚を乾燥させるので使ってはいけません。
  • 5年とか10年の経過で目立たなくなりますが，将来，胸の発育に影響が出るかもしれません。
   
  　一縷の望みを持って，わざわざドイツから来られた患者さんの家族にこれしか説明できないのは，私も辛いです。お母さんの落胆した顔を見てこちらも泣きそうです。

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【09:30】

• 【スマートフォンの不正アプリ対策が難しい理由】
  　結局，スマートフォン（特にアンドロイド）が特別危険なのではなく，現実の社会と同程度に危険で，同程度に安全，ということだろうと思います。世の中は悪い奴ばかりじゃないけど，善人ばかりでもありません。正直者と嘘つき・詐欺師・泥棒が渾然一体として社会ができ上がっています。
  　例えば日本なら「青信号で手を上げて横断歩道を渡る」のは非常に安全です。足元がふらついている酔っぱらいおっさんでもヨボヨボしているおばあちゃんでも，ほぼ100％，何事も無く向こう側にたどり着けます。しかし，東南アジアの某国とか某国では「青信号なら安全に渡れる」なんてことはなく，横断するのも命がけ，なんてところもあります。AndroidとiPhone／iPadの危険度はそれと同じ，日本をiOSとすると，某国はWindows，AndroidOSです。
  　しかし，日本で絶対に事故が起こらないかというとそういうことはなく，覚せい剤方面や脱法ドラッグ方面の方々が運転席に乗っている車が時々，横断をきちんと歩いている人間に襲いかかってきます。iOSの安全性／危険性はこんな感じではないかと思います。
  
  　というわけで，スマートフォンも原発とかオスプレイとか生レバと同じです。異なっているのはトラブルが起こる頻度，起きた際の被害の程度と範囲だけです。完全に安全／危険なものは現実にはなくて，それらがすこしずつ混ざり合っているのが現実の世界です。どれにも危険があることを大前提に「そこそこ危険だけど，大体は安全」なあたりを落とし所にするしかないような気がします。

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• 　糖質制限のお供といえばナッツですが，私が最近気に入っていつも手元においているのが下記の「4種類のミックスナッツ 1kg」です。業務用なので安いし，何よりピーナッツとジャイアントコーンが入っていないのがいいです。ジャイアントコーンとピーナッツばかりのミックスナッツって，なんかビンボ臭くて嫌なんですよね（安いミックスナッツってこの2つがやたらと多い！）
  　というわけでこの「4種類のミックスナッツ」ですが，アーモンド，クルミ，カシューナッツ，マカダミアナッツの4種類で，同じくらいの量が入っているのがいいし，味付けもグーです。

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【06:00】

• 　「熱傷を湿潤治療している医師」に，静岡県磐田市のあんざいクリニック／安齊正興先生にも加わっていただきました。ありがとうございます。

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• 　「プラスモイストP取り扱い薬局一覧」に，高知県四万十町の調剤薬局技術センターを追加しました。

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• 　大阪市淀川区のこおりた ひろ整形形成外科クリニックの郡田先生からは，紹介患者の途中経過についての連絡をいただきました。
  　当院治療開始2ヶ月目です。
  　生活に何の制限も無く、痛みも無く、非常に満足されておられます。職業は魚屋で、漁に出る為に、1ヶ月ぶりに最近来院されました。
  　当院受診時は、前医から植皮の必要性や、MRSAが検出されたのでその治療が必要だと説明されておられた為に、あまりにあっさりした治療に驚かれておられました。
  　お陰さまで、あと1ヶ月ほどで治りそうです。
  　郡田先生，ご連絡ありがとうございます。
  　このメールにもありますが，前医のように「何が何でも傷を治さないといけない」と考えると，植皮だ，入院だ，安静だ，仕事を休め，MRSAだ，無菌操作だ・・・と，とんでもなく大変です。患者さんにしてみたら，溜まったもんじゃないです。また医者サイドからしても，手術が一発でうまくいくとは限らず（むしろ，移植皮膚が生着しないほうが多い），ストレスでしょう。
  　しかし，「傷なんて乾かないようにしておけばいずれ必ず治るんだから，シャカリキになって治療しなくていいじゃん。傷も身の内，ってね」という軽いスタンスにすると，そのまま仕事が続けられ，日常生活に戻れ，手術も不要ですから，患者も医者もハッピーです。

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• 　一般の方からのメールです。
  　初めてメールします。
  　3年ほど前に「傷はぜったい消毒するな」を拝読しました。「お～　これはすごい！」と興奮しながら読了し、中学生になったばかりの倅にも読ませました。しかし・・・、当時42歳の私はめったに傷をつくることもなく、年に1度ほど読み返す日々を過ごしておりました。
  　そして今月初め、自転車にいつものように乗っていたにもかかわらず、道路上へダイブしてしまったのです。痛みに耐えてやっとのことで起き上がり右肩を見ると、見事に上皮が擦り剥けていました。普通であれば「うわ～　やっちまった・・・」なのですが、「おっ、ついにチャンス到来か！」と考えながら帰宅し、さっそくラップを使って・・・
  　あとの経緯は他の方と同じなので省略しますが、著書に書かれていた通りの治癒には感動しました。全然痛くないし・・・。
  　その感動を誰かに伝えたくて、けがを心配してくれる人がいれば「こんな風にするだけで治るんだよ～　消毒液とガーゼは絶対使っちゃだめだよ～」とわが身で先生の教えを広めております。
  
  　そして・・・、けがが治った今となってはこの先のほうが私にとって(それまで知識がなかったという意味で)重要なのですが、先生のほかの著書を探すつもりで行きついたこのＨＰを拝見したところ、「糖質制限」という聞いたことのない言葉が何度も出てくるではありませんか。
  　174cm　102ｋｇという体型の私です。「さっそくこちらも実践してみよう！」と7月5日ころからスーパーを始め、半信半疑だった「空腹感をあまり感じない」を身をもって実感し(知り合い2人に勧めて2人とも実感してくれてます)、たった３週間で5kg以上の減量、ベルトの穴が7つ分も移動しました！(体重減以上にウェストが締まったのがよくわかります)　見た目も変わったのが実感できますし、そろそろ知り合いから「少しやせましたか？」と言われ始めました。昔のスーツを出そうかしら・・・
  
  　あ～　転んでよかった！とりあえず90kg切りを目指します。
  　転んでカラダのどっかをすりむいて「やったぁ～」と喜ぶのはこのサイトの読者だけでしょうね。
  　ちなみに，私の外来でケガ治療中の子供さん数人が，夏休みの自由研究に「傷の治り方」を選び，毎日せっせとデジカメで傷の様子を記録しています。小学生のパパは，もしも転んでケガをしたら「よし，これで自由研究しようぜ」とお子さんに提案なさってはいかがでしょうか。朝顔の観察絵日記よりは面白いと思いますよ。

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• 　偶然にももう一通，湿潤治療と糖質制限についてのメールをいただきました。公務員の方だそうです。
  　何を調べていたときのことかは忘れてしまいましたが、６年ほど前に先生のホームページを見つけ、内容を隅々まで読んだ結果、これはすごい治療法だと直感しました。
  
  　5年前の夏に、鈴鹿サーキットでの自転車レースで落車事故に遭いまして、右鎖骨骨折＋右半身（右手背部、右下腿、右腰、右上下椀）擦過傷を受傷する機会に恵まれました。会場内の救護所で若いドクターに応急処置を受けましたが、その時に湿潤治療のことを話すと、さすがに自転車イベントに来られている方だけあってご存知でした。しかし、フィルム材などが現場にはなかったため、ワセリンを付けた上で包帯を巻いてもらいました。
  　その後、自宅近くの市立四日市病院の休日外来で、改めて骨折と擦過傷の治療を受けました。その時の当直のドクターも若かったので、湿潤治療の話をしてみたら、地元に競輪場があるためご存知でした。これは湿潤治療の実験ができると思い、フィルム材での治療をしてもらいました。在宅治療用のフィルム材は保険の都合上か、出してもらえませんでしたが、市販の防水保護フィルムがあるので、それを購入し使いました（今なら間違いなくプラスモイストを買いますね）。結果、痛みもなく（入浴しても痛くないのが嬉しかったです）、きれいに治すことが出来、素晴らしい治療だと確信しました。それ以来、家族の外傷治療はワセリン＋ラップで行っています。
  
  　さて、最近先生のホームページでは、糖質制限がホットな話題となっていますね。その理論も湿潤治療と同様に、非常に理にかなっていると思います。私はそんなに太っているわけではないのですが、自転車シーズンが始まるまでに、理想体重（学生時代並み）まで減量したくて（自己責任で）やってみています。体調がおかしいと思ったらやめればいいだけですから。
  　今年の２月初旬から、昼食と夕食の白米をやめることを始めました。発泡酒も糖質ゼロの第３のビールに変更しました。スタート時の体重は７２ｋｇ、体脂肪率は１８％でした。７月中旬で、６６ｋｇを切り、体脂肪率は１２％前後に落ち着きそうです（学生時代並みより少し軽いかも）。
  　糖質制限のレポートをされている方々と同様に、私もお腹まわりの脂肪から取れていき、今まで履いていたズボンが軒並みゴソゴソになりました。家内からは自分だけ痩せてズルイと言われています。最近、家内もご飯を減らすようにしているようです。
  
  　私は、冒頭に書いたように趣味で自転車レースに出たりしているのですが、今年６月にあった富士山の５合目まで登るヒルクライムレースでは、今年は全く練習していなかったのに、前回の一昨年よりタイムを縮めることができて驚いています。また、先日自宅から伊勢神宮までの往復１６０ｋｍを走ったのですが、いつもよりも補給食の量が少なめだったのに、ハンガーノック気味になることもなく、走り終わったあともまだまだ走れる感じでした。糖質制限を行った結果、体重が減ったことが大きいのかも知れませんが、持久力には問題が出ず、むしろ持久力が上がったように思えます。これはやはり体脂肪の使い方がよくなったということなんでしょうね。
  　あと、痩せたことで、寒がりになったようです。脂肪が減ったためだと思いますが、昨夏までは寝るときに暑くて手放せなかった竹シーツが、今年は要らなさそうです。寝ている間中、暑くるしく感じなくなりました。
  
  　参考に健康診断結果を以下に記します。左が昨年、右が今年の数値です。中性脂肪がかなり下がりました。

  	年齢	身長	体重	腹囲	ＧＯＴ	ＧＰＴ	γＧＴＰ	中性脂肪	ＨＤＬ	ＬＤＬ	血糖	HbA1c
  Ｈ23.07.11	43	177.0	71.8	81.5	17	13	27	121	73	88	105	4.9
  Ｈ24.06.08	44	177.1	67.1	76.2	18	19	20	40Ｌ	76	86	92	4.7

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• 【ウガンダのエボラ出血熱、首都カンパラでも死者】
  　致死率が高いことで非常に有名なエボラ出血熱がウガンダで蔓延中！　現時点では20人が感染して14人が死亡！
  　・・・というぐらいに非常に恐ろしげなんですが，2008年のこちらの記事を読むと，発見されて30年以上経ちますが，合計死者数は600人のようです。つまり，日本の交通事故死亡者の1ヶ月分程度ですし，インフルエンザによる死亡者数に比べると数桁少ないです。
  　こちらのサイトでは，発生地，発生年ごとに感染者数と死亡者の数を詳細にまとめていますが，見て分かる通り，アフリカ大陸以外の発生はほとんどゼロです。これほど，人間が頻繁に行き来しているのに，エボラウイルスはアフリカ大陸内に留まっています。これは一体何を意味しているのでしょうか。可能性として私が考えつくものを列記しています。
  
  • エボラウイルスの本来の宿主は，アフリカにしか生息しない動物で，しかも移動能力は小さい。
  • 『宿主⇒人間』感染が主で，『人間⇒人間』感染はそれほど多くない
  • 「人間⇒人間」感染するためには，ウイルス側がかなりハードな条件をクリアしなければいけない
  • 致死率が高すぎて「人間⇒人間」感染が起きにくい
   
  　こんな感じかなと思っています。
  
  　しかし穿った見方をすれば，この映画のレビューに書いたように，
  
  エボラ出血熱が恐ろしい伝染病であるのは事実だとしても，それを人類の危機と（拡大して）宣伝してきたのはWHOでありCDCだ。
  　そしていつの間にか，CDCにとってエボラは予算分捕りのための手段になったのではないか？
   
  という側面も否定できないはずです（7月11日のこのコーナー参照）。

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