2015/07/31
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#
- 「粉瘤の治療をしている医師：兵庫県」，「糖質制限で糖尿病治療：兵庫県」に，篠山市の西井クリニック／西井真先生を追加しました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-4
- 「骨髄炎の診断基準」についてのメールです。
整形外科医になって２０年ですが、骨髄炎の診断基準なんて知りません。大学病院整形外科から逃げてきた「慢性骨髄炎」患者を多数診察・治療していますが，どこに炎症があるのか，なぜ骨髄炎という診断をしたのか，私には理解できない症例ばかりです。そして，「骨髄炎は恐ろしい病気で死んでしまうから，その前に足を切断」された患者さんも多数見ています。
なので私が夏井先生のサイトに出会うまでに経験したこういうときは骨髄炎と診断されていたなぁという例をいくつか挙げたいと思います。
◆ 開放骨折の一次閉鎖手術した数日後、創を開いたら骨が見えちゃった。→「このままじゃ骨髄炎になる！大変だ！」→プレートを外して、血が出るところまで骨を削って、創閉鎖→また創が開いた→「このままじゃ骨髄炎になる。骨髄炎になったら敗血症になって死んじゃう」→「切断しましょう」 ◆ 糖尿病の患者さんの足に瘻孔ができた。ゾンデで探ったら骨までつながっていた。レントゲンでは異常なしだけどMRIをとったら骨髄に信号変化を認めた→「はい！骨髄炎です。このままでは敗血症になって死んじゃうので、健康な骨のレベルで切断しましょう」 ◆ 慢性骨髄炎と診断されている患者さんが、患部が熱を持って腫れて痛みが出た。→「はい！骨髄炎の再燃」→「骨髄炎だけど抗生剤投与だけで治まるよ」 ◆ 糖尿病性え疽の患者さんで、レントゲンを撮ったら骨が溶けている。→「はい！骨髄炎です。このままでは敗血症になって死んじゃうので、健康な骨のレベルで切断しましょう」 整形外科は骨髄炎を異常に怖がっています。骨髄炎になる前に先回りして切断とかしちゃうから、（糖尿病のえ疽を除いて）本当の骨髄炎をみたことがないかもしれません。
そもそも，「骨髄で細菌感染が起きている」というのはどうやって診断しているのでしょうか？ MRIでそれがわかるのでしょうか？ 骨融解なんて血流不全でも起こりそうですが，細菌感染による骨融解像と他の原因による骨融解像は何か違っているのでしょうか？
これは，「オオカミという恐ろしい巨大な獣がいて人間を見ると食い殺すそうな」という言い伝えが村（＝医学村，整形外科村）に広く流布しているが，誰一人として実物のオオカミを見たことがない，という状態に近いような気がします。
そして一人の村人（＝整形外科医）が「オオカミが来た！」と騒ぎ立てちゃうわけです。すると，誰も本物のオオカミを見たことがないから，チワワを見てもミニチュアダックスフンドを見てもヤギを見てもオオカミだと信じてしまいます。しかも，「これがオオカミなの？ ちょっと小さくないっすか？」なんて疑問を抱く村人も一人もいません。
「こんなおとなしそうな，メエメエ鳴いているのもオオカミなんですか？」と質問をすると，「後でこいつがいきなり大きくなって人を食い殺すんだ。お前は知らないだろうが，俺は昔，先輩からそう聞いた」と説明されるから，納得しちゃって，メエメエ鳴くヤギをオオカミとして殺すのに力を貸したりするわけです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-2 - 「骨髄炎の診断基準」についてのメールです。
整形外科医です。近隣の複数の病院で「足を切断するしか治療法はない」と言われて逃げてくる糖尿病性壊疽の患者さんが毎月一人はいらっしゃる印象ですが，それを見ると，「下肢切断」の基準は医者によって千差万別で，それどころか糖尿病性壊疽ですらない症例もかなりいます。つまり，「切断するかしないか」の判断基準は，極めて恣意的であり，医者ごとにバラバラです。
整形外科医の教科書である「標準整形外科学」の骨髄炎の治療の所に切断に関して以下の様に書かれております。ご覧になられているかもしれませんが、念のために書かせて頂きます。
感染に対する防御機構が減弱している患者 immunocompromised host で全身状態が悪く、耐性菌感染で繰り返しの手術（皮質骨開窓、病巣掻把等）が無効である場合は、切断術も稀ではあるが適応となる。しかし、私は、感染状態では無く、ただ単にTKRが皮膚を破って露出をしているだけで、上司と相談の上、不全麻痺だった大腿を切断をした事があります。（以前写真を添付させて頂いたと思います。） このままいくと下肢全体が壊死する、菌が入り全身に回る、と考えていたからです。
実際の現場では、数回の小手術等もせずに、見た感じで「これはやばい、切断しないと、全身に菌が回る。」という単なる思い込みで切断しているケースは非常に多いと思います。
患者さんには申し訳ない気持ちで一杯です。
もちろん，私の外来でも最終的に下腿切断になる患者さんはいらっしゃいますが，糖尿病性壊疽の患者さん10人中1人くらいで，これは糖尿病の管理がうまくいかず壊死がどんどん進む場合と，糖尿病にASOまで合併した例だけです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-5 - 本の紹介メール。
夏井先生がご興味ありそうな本を見つけましたので、紹介します。
そう言えば、「寄生虫が無くなった為に、アレルギーが増えた。」とする本もありました。
結局、多様な生物との相互関係の中で、バランスを保っていなければ、健康ではいられないという事かな？
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-3 - 「血糖測定のサイト」についてのメールです。
体を張った貴重と思われる実験結果です。
⇒【リクエスト編1：実験B-8 タンパク質や脂質でも血糖値が上がる？】
ラード、プロテインパウダー、あったかい米と冷めた米、麺の種類などによる血糖値上昇(VS時間)データなどなど種々の実験がなされています。
野菜(レタス)を先に食べると血糖値上昇は緩和されるデータを初めて見ました。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-6 - 糖質制限サイトについてのメールです。
こんなブログを見つけました。
⇒【熱血ナースMrs.GAGAのダイエット支援ブログ！！?低糖質に愛をこめて?】
看護師さんだけに糖質制限についてとても詳しく説明されており、参考になるのはもちろんですが、情熱的な内容が大変面白いです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-7 - 【自然の鳥と都心の鳥。性格が違うのには理由があった】
野生のチンパンジーは自然な状態では食料を見つけると群れの他のメンバーを呼び寄せてみんなで平等に食べようとしますが，餌付け（＝決まった場所に沢山の餌を置く）をすると個体同士が闘うようになり，どんどん暴力的になっていくそうです。「限られた場所で楽に食料が得られる」という状況が暴力を誘発するようです。
都会も「餌が豊富にある」というよりは「餌は限られた場所にだけ（豊富に）ある」という状況ではないかと思います。だから雀は暴力的にならざるを得ない・・・。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-8 - 【“平均寿命”が過去最高という発表に「そんなに生きたくない」という声が続々】
問題は「平均寿命」と「健康寿命」に10年前後の開きがあることでしょう（男性で9.02年／女性は12.4年）。この「健康ではないが生きている10年間」に価値を見い出せれば「平均寿命が世界最高」は価値あるものとなりますが，そうでない場合が問題です。
ちなみに私は父親を39歳で亡くしましたが（享年68歳），それ以来，父親が死んだ歳で自分も死ぬかも，というのを常に意識しています。現在の私が58歳ですからあと10年しかありません。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-9 - 【コルクが折れて開栓不能なワインのスマートなプロの開け方】
さすがプロ，という開け方ですが，私が日常的に遭遇する「コンビニやスーパーで買ってきた安物ワインのコルクが干からびていて，コルクスクリューで開けようとしたがコルクがボロボロで開けられない」というような状況に応用するには，道具を揃える段階でハードル高すぎ！この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0731-06:00-10
2015/07/30
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-1
- 「安田大サーカスの団長の怪我」についてのメールです。
トライアスロン大会に参加し、自転車で転倒事故を起こしていた安田大サーカス・団長安田 驚異的な回復力で仕事復帰というニュースです。実は，1週間ほど前から私の外来に通院されています。初診時には顔の傷は痛々しい感じでしたが，2日でかなりきれいになり，無事に仕事に復帰されました。団長安田さんから「写真，使っていいっすよ」という許可をいただきましたので，ちょっと公開。
スポニチの記事には傷専門のお医者さんにかかり、乾かさないようにと言われた、1か月くらいかかると言われた傷が10日でほとんど治ってきた、とあります。 オリコンニュースのyoutube動画でも、ハイドロコロイド被覆材や、膝にはプラスモイストっぽい被覆材も見て取れます。
膝の怪我をおしての持ちネタ「土下座」披露は、もしかして夏井先生のいつもおっしゃっている「動かしながら治す」でしょうか？（笑）
脳震盪などを起こしていたため、1ヶ月間の激しい運動は禁止だそうですが、早い復帰がかなって良かったですね。
7月24日 7月27日 この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-4 - 山田悟先生の最近の著書。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-5 - 【「缶ジュース1本に入っている糖分39g、実際にどのくらいなのか量ってみた」→「知りたくなかった…」】
知らないほうが幸せな真実があるってことよ。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-2 - 【ピグミーの小型化、人類繁栄を解明するカギに 仏研究】
面白い研究なんだけど，ツッコもうと思えばいくらでもツッコめる研究ではないかと思います。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-3 - 【＜エルニーニョ＞影響に周期性？ 海洋研など指摘】
これまでは［エルニーニョ（太平洋の東，ペルー沖の海水温が高い）発生］⇒［太平洋西側の海水温は低くなる］⇒［太平洋西側の太平洋高気圧（＝温度が高い）が弱くなる］⇒［大陸高気圧（＝温度が低い）が強くなる］⇒［日本は冷夏になる］・・・という具合に説明されてきたと思いますが，どうやらこの説明が成り立つエルニーニョと成り立たないエルニーニョがある模様。
でもこれって，後出しジャンケンみたいな説明ですよね。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0730-06:00-6
2015/07/29
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-1
- 7月31日（金）のTBSラジオ【生島ヒロシのおはよう一直線】に06:10ころから出演します。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#
- 「プラスモイストP取り扱い薬局：東京都」に，江東区のタイム薬局を追加しました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-7
- 一昨日と昨日，某国の日本大使館の医務官，伊東先生が見学に見えられていました。ちなみに，一昨日の夜はここで一緒に食事。まさに「新宿の隠れ家」というお店。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-3
- 「7月24日：ピアノ付きレンタルキッチンで宴会」参加者からのメールです。
先日は楽しい会を催していただき、ありがとうございました。
初参加でしたが、たくさんの方たちと楽しくお話いたしました。同じセイゲニストとして、共通の話題が多いので、石けん使用や、お酒のこと、昼食問題（何をどこで食べるなど）いろいろ情報交換もできました。
機会がありましたら、ぜひ次も参加させていただきたく思います。夏井先生、先日の宴会は初参加で緊張してましたが、糖質制限を通じていろいろな情報、会話など、とても楽しめました。
先生の本にも、サインをして頂き嬉しかったです。ありがとうございます。
先生のピアノも堪能でき、特に『ワルキューレの騎行』のは大好きな曲ですが、ピアノバージョンは知らなかったので、面白かったです。
また、機会があれば参加したいと思います。（今度は２次会まで）この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-4 - 「最近の学会誌等から」についてのメールです。
【夏井先生の言われる】
＞多くの糖質制限者は,それ以前の食事より知的生産活動の時間が
＞増えることを報告している。小生も自覚してます。
【糖質制限ができず,玄米食+DPP4阻害薬が奏効した重症糖尿病の1例】
＞その要因はDPP4阻害薬+αGI十玄米食よりも
＞最大のものは
＞精白米2膳から玄米1膳への変更+間食中止による
＞376g糖質減(実質的糖質制限)と思われた.これには笑いました！この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-5 - 【「横浜ベイシェラトン ホテル＆タワーズ」が、『糖質制限エレガンスランチ』をスタート！】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-6
- 整形外科の先生に以下の2点を質問します。以前から疑問に思っていたものです。
① 骨髄炎の診断基準 ② 下腿切断術が必要，と判断するための診断基準 この2点は以前から疑問に思っていたものです。整形外科の先生（同僚や見学に見えられた先生）に質問しても答えはバラバラで，なんだか要領を得ません。
「学会の診断基準はこうなっている」という資料，あるいは「うちの医局ではこのような基準で骨髄炎と診断しています」というようなことがあったら，是非，ご教示下さい。
ちなみに，ある整形外科の先生に質問したところ，「紹介状の病名に骨髄炎とあったから／カルテに骨髄炎の病名がついていたから」骨髄炎という病名をつけた，と答えてくれた方がいらっしゃいました。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0729-06:00-8
2015/07/28
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0728-06:00-1
- 「7月24日：ピアノ付きレンタルキッチンで宴会」参加者からのメールです。
いつも飄々とされている先生からは想像もできない情熱的なピアノの演奏
驚きながら、大変に心地よく聞かせていただきました。
さらに、皆さんとは糖質制限の話題はもちろんですが、それ以外の波乱万丈な人生のお話もお伺いできて大変楽しい時間をすごすことができました。
先生の元に集まってこられる方は、他の集いとはまた一味違った、個性的な方々が多いですね。
また、参加させていただきます。今回は金曜の夜ということもあってか、お酒に合うちょっと大人なお料理やおつまみが多かった気がします。
皆さんのお話も楽しく、すっかりお酒が進んでしまいましたが、翌朝も頭痛もなくすっきりでした！
先生の超絶技巧もかぶりつきで堪能させていただきました。
「巨人の星」はアレンジが素敵過ぎて、一瞬何の曲かわからないくらい。。。Horowitzからアニメソングまで、さすがです！！この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0728-06:00-2 - 「セカンドオピニオンへの認識」についてのメールです。
介護屋です。
病院の熱傷がそのようであるように、老人施設の褥創も医師が診察することなく、看護師がこのくらいはユーパスタ、ゲーベン、フィブラストスプレーといった処置がされてますね。
自分は、このサイト、鳥谷部先生のサイトを10年以上見ているので、便汚染した仙骨部の褥創処置はわざわざ看護師に再処置をお願いせず、洗浄してオムツ当ててますけど、他の介護職員は看護師に再処置を依頼してますね。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0728-06:00-3 - 論文紹介メール。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0728-06:00-4 - 【ロシア人の死因の30％はアルコールが原因】
そういえば，ロシアの古いことわざに「酒を飲むと死ぬが，酒を飲まなくても死ぬ」というのがあったな。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0728-06:00-5
2015/07/27
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-1
- 一昨日の「子どもの膵酵素活性の年齢的変化」を見てふと思ったのですが，野生動物と（糖質が含まれる飼を与えられている）ペットではアミラーゼ活性が異なるんじゃないかと・・・。獣医の先生方でデータをご存じの方は是非，ご教示下さい。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-2
- 「7月24日のピアノ付きレンタルキッチンで宴会」の参加者からのメールです。
先生のピアノが聴けて、楽しいおしゃべりができて、本当に楽しい会でした。ありがとうございました。
会場は駅近、広さ、設備良く、いいところだと思いました。
音楽は「想い出」も連れています。弾いて下さった数々の名曲、難しい技巧、あの場での楽しみ方だと思いました。
「英雄ポロネーズ」また聞かせて下さい！糖質セイゲニストの皆様とは、本当に話題が尽きませんね。皆様との会話を思い出すだけで元気が出ます。今回私はWagner/Brassin『ワルキューレの騎行』，J.Strauss/Grunfeld『「こうもり」パラフレーズ』，Sousa/Horowitz『星条旗よ永遠なれ』，Ravel『道化師の朝の歌』，Ravel『オンディーヌ（の途中まで）』，その他を演奏しました。最後の方は酔っ払ってヘロヘロ状態でしたが，まだ酔っていない時点での演奏は70点くらいの出来栄えだったかな？
夏井先生のピアノも、技巧、レパートリーの数、予想通り衝撃的に素敵でした！ 先生のサイン入り楽譜は宝物です。この衝撃が冷めないうちに、私ももうちょっと練習してみようかと思います…。
またの機会があれば、よろしくお願いいたします！
ラヴェルの『オンディーヌ』を2週間で仕上げるのはさすがに無理でしたが，後半最大の難所（右手の高速重音が連続する部分）さえクリアできれば，あとはそれほど難しくないので何とかなりそう。
こういう曲を弾いていつも思うのは，「水の表現とピアノは相性が良いよなぁ」ということです。高速アルペジオは雄大な川の流れから激流まで表現できるし，高音の煌きははじけ飛ぶ水しぶきそのものです。『オンディーヌ』に何度も登場する同音連打は，湧き出る水の様子を見事に表現しています。
この系統の曲で現時点で私の演奏レパートリーに入っているのはドビュッシー『水の反映』と上記の『オンディーヌ』だけなので，もう1曲くらい，「水のピアノ曲」をマスターしようかな，なんて考えています。候補としてはリストの『泉のほとりで』，ラヴェルの『洋上の小舟』か『水の戯れ』，ドビュッシーの『金色の魚』あたりかな。あるいは，意表をついてセヴラックの『水浴びをする女達』なんてあたりも面白いかも。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-3 - 【究極の｢ダメサイト｣を築いた男の､苦節10年】
かつて日本には「インターネット黎明期」という言葉がパソコン雑誌を賑わしていた時代がありました。その頃は，LANなんて陰も形もなく，電話線を直接RS232-Cに差し込んで電話回線でネットに接続していました。接続速度は28kbsでしたから，現在の通信速度の1万分の1程度。接続している間中，電話をかけているのと同じですから，恐ろしいほど電話代がかかりました。
私はそんな頃からのネットユーザーですが，2004年ころからほぼ毎日見ているのがDaily Portal Zでした。その前から，面白そうなサイトを日々チェックするのが日課でしたが，ほとんどのサイトは次第にネタ切れになり，更新が途切れがちになり，やがて更新が止まりました。そんな中で，このDaily Portal Zだけは13年間，毎日更新を続け，情報を発信し続けていました。ライターは次第に変化していきましたが，「バカバカしいことを真面目に真剣に追求・研究する」というスタンスは全く変わっていません。
そんな，限りなく「個人の趣味サイト」に近いサイトの主催者である林雄司さんが経済雑誌が取り上げるなんて，なんだかもう感無量です。
今回の記事を読んで，林雄司さんと私のちょっとした共通点があって面白かったです。林さんが個人サイト『東京トイレマップ』を立ち上げたのは1996年ですが，私が『超絶技巧的ピアノ編曲の世界』を立ち上げたのも同じ1996年。私がこの『新しい創傷治療』を立ち上げたのが2001年で，林さんがDaily Portal Zを立ち上げたのは2002年。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-4 - 「世界一受けたい授業」についてのメールです。
昨日世界一受けたい授業という日本テレビの人気番組でこんなのやってました。
⇒【動画（まだ消されていないよう）】
⇒【炭水化物摂取ダイエットの方法と効果。糖質制限ダイエットのデメリット・危険性】
取り急ぎご連絡まで。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-5 - 先日ちょっと紹介した『「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質』ですが，結構面白かったです。中国の地図を南北逆にみると，確かに日本とフィリピンが邪魔だよなぁ。今までは中国は内陸にしか興味がなかったけど，それに行き詰まると残りは海しかなく，そのためには・・・というわけね。
ヨーロッパの地図を南北逆にするのも面白かった。なるほど，地中海ってこういうふうな位置関係だったか。
ロシアも北極が上の地図より下の地図の方が分かりやすいですね。
この本は電子書籍で読みましたが，いつも思うけど，電子書籍は書籍版の半値くらいでいいよね。現在，「電子書籍は書籍版より1割安価」程度に値段設定されている場合がほとんどだと思いますが，これじゃ「この本を買ってまで読もうと思わないけど，半額ならスマホで読むか」というライトな読書層（これはかなり多いと思う）を取り込めません。「書籍版の読者1人を失っても，電子書籍版の読者2人を獲得した方がいい」くらいに考えるべき時期に来ているのかも。
そう書いていたら，こんな記事が。
⇒【紙の本、まだ買ってますか？】
書籍版 Kindle版 この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-6 - 【東京五輪をめぐる暴論】
最近の「新国立競技場問題」で，これが一番まともな解決とちゃいますか？
「まともに考えたら，このオリンピックに手を上げた時点でどうかしてました。こりゃ，どう考えても無理です。オリンピック開催を返上しま～す。ごめん！」って，国民一億総懺悔してますんでお許しを，ってなパフォーマンスしちゃう。
初めのうちは格好悪いけど，そのうち必ず，「あの日本でも派手で巨大なオリンピックができなかったんだから，もうそんな馬鹿なお祭り騒ぎは止めようじゃないですか。見栄を張って大金使って巨大会場作っても，1年で廃墟っすからね。そう考えると，日本はよくぞ開催返上してくれたと思いますよ。あれがなかったら，うちの国も巨額債務の返済に苦しむところでした」，「維持費を考えない巨大ハコモノを作るのは，金勘定できないアホや！」という声が世界中に満ち溢れるはず。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-7 - 【セカンドオピニオンへの認識、患者の勘違いに悩む医師も】
私のところには他の病院／医院から「逃げてきた」熱傷患者さんが多いですが，特に外来だと，「主治医が治療について全く説明してくれない／質問しても答えてくれない」ということが多いようです。医者はヤケドを全く診察せずに看護師が処置室（別室）で軟膏ガーゼを取り替えるだけ，なんてことも珍しくないようです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0727-06:00-8
2015/07/25
【06:00】
2015/07/24
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0724-06:00-1
- 「外来診察室用のオモチャ」を買っちゃいました。子供が診察室から帰りたがらず，ちょっと困っちゃうほどの実力あり！
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0724-06:00-2
- 「最近のニュース」というメール
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0724-06:00-3
- 【＜微生物＞世界最深…青森沖海底下２．５キロの地層で確認】
古細菌マニア，細菌マニアにはすごく嬉しいニュース。これまでも地下1kmくらいの深さからは古細菌が普通に見つかっていましたが，2.5kmでも細菌叢を作っていることがわかったわけです。ちなみに，東京駅から国会議事堂までの直線距離が2kmくらいですから，どれだけ深いかがわかります。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0724-06:00-5
2015/07/23
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0723-06:00-1
- 「最近の雑誌記事」というメール。
最近の雑誌記事を送信させていただきます
糖質制限に批判的なもの、肯定的なもの、さまざまですが
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0723-06:00-2 - 7月18日の「豚皮揚げを食べる会 in 埼玉」の参加者からのメールです。
昨年4月志木、今年4月下北沢に続いて参加させていただきました。
壁のシミになる不安を抱えての参加でしたが、皆さんのおかげで杞憂に終わりました。会場が同じなので前回の志木より女性の参加者の割合を多く感じて、はじめ少々戸惑いましたが、とても楽しくおいしく過ごさせていただきました。一般に男性より、日常的に家族の健康や美容に関心が高いので当然と言えば当然です。パラダイムシフトが近づいていると心強く感じるひと時でした。
夏井先生はじめ、幹事さん、ポークおじさん（お兄さん）、ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0723-06:00-3
2015/07/22
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-1
- 7月18日の「豚皮揚げを食べる会 in 埼玉」の参加者からのメールです。
初めての参加でしたが、いろいろな方とおしゃべりできてとても楽しかったです。
「ポークおじさん」はもっと年配の方かと思っていたら、お若い方で「ポークおにいさん」という感じでした。夏井先生と娘さんのかけあい（とくに娘さんからお父さんへの温かい突っ込み）が、同じ娘を持つ身として、思わずにまにましてしまうようないい雰囲気でした。
今朝、先生のサイトを見たら、9月にも志木市で開催という話が！同じ場所でしょうか。自宅から近いので、また参加できるといいなと思います。紀文食品「糖質0g麺」の担当者です。
先日は、大変楽しい会にお声掛けいただきありがとうございました。
仕事であることを忘れ、皆様と楽しい時間を過ごさせていただくことができました
私服の夏井先生、とってもおしゃれで素敵でした！バッグがガンマンのようでかっこよかったです。
皆様が持ち寄られた御馳走の前に、糖質０g麺が全く手をつけられなかったらと心配したのですが、何度も御替りが出て、お子さんにも召し上がっていただいて、感動感動でした。
しかし、セイゲニストの皆様グルメですね！とてもお料理が美味しくて、お腹いっぱい食べてしまいました。初めて参加させていただき楽しい時間を過ごさせて頂きました。
夏井先生にも初めて お会いし、20代の青年のようなスタイルに感激しました。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm# - 「糖質制限の壁？」についてのメールです。
糖質制限による体重が話題になっています。糖質制限を行うと「必要以上に太っている人」はやせて適正体重にそして「必要以上にやせている人」は体重が増加します。そして、一番大切な私は「糖質制限による体質改善」と考えています。
◆ 血糖値の適正化 ◆ 動脈硬化の改善！目の血管を見ればわかります。 ◆ 眠気、だるさ、頭痛、ＰＭＳの改善 ◆ 脂肪の減少 その他、色々と体調が良くなります。こちらの方が糖質制限の本質で有り、だから私は「糖質制限ダイエット」という言葉は使わないようにしています。「糖質制限治療」とした方が理にかなっていると思います。体調が良くなり元気になり、色々が症状が改善する。それが治療の「目標」でそれが達成されたら、「治療成功」と思っています。体重はあまり考えないで良いと思います。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-3 - 「日本医事新報 最新号の記事」についてのメールです。
「日本医事新報 最新号の記事」，読ませていただきました。
頭の中は？？？マークでいっぱいです。私は医者ではありませんが、夏井先生のサイトを参考にしたり、他の同僚や色々な所でお会いする医療従事者の方に相談しながら、いつも考え・ 悩み、処置をしています。その経験から、こちらに記載されていたいくつかの薬剤は傷を綺麗に治すとは思えません。痛々しいだけです。看護師は、医師の指示のもとという決まりがあり、明確な指示がある場合にはそれに従わなければなりません。
私の職場では、医師が常駐しているわけではないので、軽い段階であればある程度は看護師の判断で処置をさせていただいてます。ですから、ひどくなる前にどんどん看護師で処置を行っています。本当に気をつかいますし頭を悩ませ考えて考えて処置をします。
医師の中には、たかが褥瘡・たかが剥離・たかが皮膚炎と考える方も多いのでしょうか？ 褥瘡や剥離があれば痛いですし、皮膚炎があれば痒くて寝られずかきむしってしまう事も多いです。傷は出来ますが、自分で掻ける方はまだいいような気がします。自分では痒いと言えず、手も動かせなかったら、車椅子やベッドに背中をこすりつけたり、頭をベッド柵にこすりつけたり、見ていると、どんなに痒いんだろう。つらいだろうなあと悲しくなってしまいます。
本当なら、本気で治す事を考えて、本当に効果的な治療、処置の指示を医師からいただきたいです。
医師のいない環境で、自分で考えて自分で処置方法を決め、症状の程度を見極めて受診する。そういった仕事に、責任の重さを感じています。
医療従事者は、悪い状態を見慣れていますから、それよりも程度が軽ければ、たかがこれくらい・・・と思ってしまう場合もあると思います。ですが、患者本人やご家族にとってはとてもつらい状況である場合も少なくありません。どうか少しでもそういう事を考えて、お仕事をしていただけたらなあと思います。
そして私自身も、自分自身の至らなさを反省しながら、仕事をしていきたいと思います。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-4 - 【「アメリカでガラガラヘビに噛まれた…この請求書を見てほしい」→毒蛇より医療費のほうが怖い！】
日本と一桁どころか三桁以上違います。「自己破産するアメリカ人の3分の2は、医療費や病気が原因としている」ということらしいです。一般のアメリカ人はこの状況をどう感じているんでしょうか。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-5 - 【「水草」が人類を飢餓から救う？驚くべき栄養価を秘めたスーパーフードであることが判明】
「乾燥重量で68％がタンパク質」というのはたしかに素晴らしい数字ですが，問題はアミノ酸組成です。どれほどタンパク質が多くても，人間があまり必要としないアミノ酸ばかり多くても意味がありません。
アミノ酸組成という点では動物の肉に優るタンパク質はなく，その意味でも動物である昆虫は食品として優れていると思います。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-6 - 【ミニ氷河期がやって来る？ 太陽が15年以内に休眠する可能性】
数日前にネットでいろいろ取り上げられたニュース。
太陽の活動には周期性がある，というのはかなり昔から指摘されている事実で，黒点数は11年周期で変動し，太陽磁場は22年周期と変化していますが，地球の気候変化とより密接に連動しているのは黒点数であるため，「太陽周期＝11年」というのが一般的です。
問題は，11年周期から大きく逸脱する「無黒点時代」があり，それが「人類文明史上の極端な寒冷期」と一致している点にあります。それがマウンダー極小期（1645～1715年），ダルトン極小期（1790～1820年）です。前者は「30年間で観測された黒点数は50個だけ」で（通常の1/1,000），当時の日記などの記録によると「夏が来ない年」が何年も続いたようです。また，ヴァイオリンの銘器，ストラディヴァリウスは，この寒冷期に育った木（成長が遅く，木目が詰まっている）で作られたため，他の時代の木材では再現できない美音を響かせることができた，という説もあります。当時の記録を見ると「テムズ川が凍ってスケートができた」とありますから，当時のヨーロッパがどれほど寒かったのかがわかります（東京で言えば「荒川が凍ってスケートができる」ようなもの）。
このような，数十年に及ぶ太陽活動の休止を説明するために，太陽の構造に関する最新の知見を組み合わせた理論が提唱されていて，今回の「ミニ氷河期到来か？」というのもそれに基づいているようです。
ちなみに，「氷河期」の定義は「南半球と北半球に氷床がある時期」ですから，現代は氷河期そのものです（南極とグリーンランド，高山に氷河・氷床が存在する）。逆に言えば，過去の地球では「南極や北極にも氷床がないほど温暖だった時期」が何度もあったということです。
長いタイムスパンで言えば，地球の気候を決めるのは大陸の配置です。プレートテクトニクスにより赤道に近い場所に大陸が集合すると陸地は高温になり，極地に大陸が集まると全球凍結のような超氷河期になります。現在の大陸の配置は「赤道から極地まで適度に満遍なく分散している状態」ですから，地球全体としてみると「極地には氷床があるが，その他の地域は比較的温暖」という状態かと思われます。
地球全体の大陸配置から考えると，太陽の活動性が2030年ころまでに低下したとして，氷河期が襲来するのは北緯40度以北の大陸だけで，それより低緯度の地域では深刻な影響はないかも・・・（単なる山勘ですが）。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-7 - 「低糖質 ロカボグルメフェスティバル」についてのメール。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0722-06:00-8
2015/07/21
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-1
- 11月22日（日）に宮崎県柔道整復師会で講演することが決まりました。
前日は「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」ですので，22日早朝に静岡を出発して羽田に向かうことになりそうです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm# - 9月12日（土）の午後，埼玉県志木市某所で「豚皮揚げを食べる会 in 埼玉」を開催することが決まりました。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-8
- 「日本医事新報 最新号の記事」。
東京大学の偉い先生による外用薬の選び方です「教科書に書いてあることは全て正しい」と信じて疑わないから教授になれるんでしょう。こういう偉い人は「自分の体に傷をつけてゲーベンを塗ってみる」なんてバカなことは思いつかないんだろうなぁ。
⇒【ざっくりわかる，皮膚外用薬の選び方：創傷に対する外用薬─皮膚潰瘍治療用外用薬】この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-4 - 「糖質制限の壁？」についてのメールです。
スーパーセイゲニストを始めてもう何年も経ちますが、体重については一向に減りません。
バテないし、PMSも出なくなったし調子は良いのですが,皆さんが痩せて行くのをこのHPで見ていると羨ましくて仕方ありません。
そこで一日一食、夕食のみ（もちろん糖質制限食）にチャレンジし、５週間経ちますが結果は変わらずです。
私も20才頃が一番太っていてほとんどキープ状態なので,糖質制限の壁はあると思いました。
あと不思議なのは昼食を食べていないのに午後の居眠りが再発しました。
体質は人それぞれでしょうが、どうなっているのでしょうか。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-5 - 「ニジェールの壊疽性口内炎」についてのメールです。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-6 - 糖質制限についてのメールです。
糖質制限をはじめて15か月ほどになります。
ここ数年は「歳のせいか、以前よりも風邪引きやすくなったかな？」なんて思っていましたが、糖質制限をはじめてから風邪ひかなくなりました。
以前は、朝起きて「なんか喉がいたいなぁ」なんて感じてると、その後、咳・痰がでるようになっていたことが多かったんですが、最近はそのような喉のいたみも、日中に治ってしまうんですよ。
なぜか、「風邪引く気がしない」んですよね。
糖質割合が減ったためか？ 相対的にタンパク、脂質の接種割合が増えたためか？ 「免疫力がアップした」というか、むしろ「本来の免疫力に戻った」というべきかもしれません。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-7 - 【外界と切り離された未知の部族…理由は「島に近づく者すべてを殺すため」 海外の反応】
「6万年前の生活を維持」との記述を見て，「先史時代のヒト属」マニアとしては彼らの日常生活，食生活について猛烈に知りたいです。6万年前といえば最終氷期のまっただ中ですからね。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-9 - 【糖分が脳にイイはウソ？最近の研究で砂糖や脂が多い食事は「頭の働き」を鈍くさせていたと判明】
［糖分（と脂質）が多い食事］⇒［腸内細菌叢が変化］⇒［脳の機能低下］・・・という動物実験の結果のようです。ただ，この記事を読んだだけでは，なぜ［糖分のみの食事］と［脂質のみの食事］での実験を別個に行わなかったのか，ちょっと疑問が残ります。。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-10 - 「朝のワイドショーで糖質制限が話題に」というメールです。
海の日の今日（20日）、羽鳥アナと石原良純さんが出演されている朝のワイドショーで、「糖質制限」が取り上げられていました。山田悟先生がビデオ出演されていました。
内容は、基本的なことでした。
私がわあ！と思ったのは、これからは「羽鳥アナのワイドショーでも特集していたのよ。」と言えて、糖質制限にいっそうの箔がつくことです。食を摂生する宗教でもやってるの？なんて疑われなくて済みます。「羽鳥アナも言ってた」と言えるのは大きく、このあと池上彰氏の２時間番組にでもしてもらえたら申し分ないです。
朝のワイドショーが取り上げたらもう極論じゃあないです。
何か風向きが変わってきたのでしょうか。
応援していたマイナーな作家が直木賞候補になって日の目を見た、くらいなうれしい気分でした。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-11 - 【もうハンバーガーをジャンクフードと呼ばせない！低糖質バンズついに完成！】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-12
- 7月18日の「豚皮揚げを食べる会 in 埼玉」の参加者からのメール。
夏井先生、幹事丸山さん
とても楽しい会に初参加させていただきました。
ありがとうございました。
豚皮おじさんというより、お兄さんというイメージでした。
糖質０のスナックは魅力的です。
これからは主食にしようと思います。初めてでしたが持ち込み量の多さと多様さに驚きました。
2次会も参加させてもらいましたが夏井先生&お嬢様の気配り力の素晴らしさ、またセイゲニスト同士の集まりということもあり、あっという間に楽しく過ごすことが出来ました。サインと写真撮影もしてくださり大満足です。
ありがとうございました。昨日はありがとうございました。写真も、ありがとうございます。
性懲りもなく飲みすぎてしまいましたが、二日酔いに見舞われることもなく、快調です。
そして、とても楽しかったです！本当に皆さん元気ですね。殆どの方が立っていました。
私どものクリニックの前に運河があります。それを越えると「紀文」のビルがあり気になっていました。まさか糖質ゼロ麺の担当者があのビルで働いているとは思いも寄りませんでした。非常に楽しい時間を共有させていただきありがとうございました。気配りの出来た娘さん、ポークおじさんにも大変感謝しております。
得に貴重だったのは、糖質制限で体重が「増えた」喜びをわかり合える方にお会いできた事です。普段はなかなか人に言えない事ですから！糖質摂っても太れない人の方が、太れる人＝糖質の処理能力が高い人より、健康被害が大きいよね、なんて話で盛り上がりました（私は幼少期からの片頭痛、拒食、その他イロイロから解放されています）。
夏井先生のマニアックピアノ話を聞けたのもとても嬉しかったです。最近、左の背中が凝るので何だろうと思ってたら、参加者の整体師さん＆気功師さんから非常に有益なお話を得た上に、施術までしていただいちゃいました。
自慢じゃないけど、糖質制限始めてから肩こりがなくなったので疑問に思ってたんですよね。原因が何となく分かったんで、多分、自力で治せると思います。
夏井先生のように水を飲まずに炎天下、は私にゃ無理と思ってましたが、本日、朝5：30に起床、何も食べず熱い日本茶を飲み家庭菜園で汗だくになりつつ野菜の世話＆草取りを行い、8時過ぎに帰宅後、梅こぶ茶をコップ2杯飲んだらそれで何とかなりました。
水分補給も身体じゃなくて脳でこれくらいって決めて飲んでたんだ、と今更気が付きました。
お嬢様にも色々とご配慮頂き、あっという間の4時間でした。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。今回も楽しい時間を過ごさせていただき，ありがとうございました。
皆さん本当にお料理上手で、豪華でおしゃれなお料理がたくさんあって，いろいろレシピをお聞きしてしまいました。
お嬢様にも初めてお目にかかれてうれしかったです。まさに才気煥発といった感じで、夏井先生との掛け合いも楽しかったです。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-3 - 書店で見かけたちょっと面白そうな本。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0721-06:00-13
2015/07/18
【06:00】
- 今日は午後から「豚皮揚げを食べる会 in 埼玉」です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0718-06:00-1
- 【ITmediaビジネスの記事】についてのメールです。
>「厚労省，大学のHP以外は信用しませんという立場のようです」
という書き込みが7/17にありましたが、厚生労働省HPには、ケトン食の記載があります
また岡山大学では" Science "にこのような研究論文を発表しています
⇒【ケトン食の謎を解明 新しいてんかん治療薬の開発が可能に】
岡山大学では、基礎研究のみならず、臨床においてもケトン食において研究成果を発揮しています
⇒【Ketogenic diet therapy is effective in encephalitis with refractory seizures】
⇒PDF fileこの記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0718-06:00-2
2015/07/17
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0717-06:00-1
- 先日購入したマイナー系ジャズトリオ。
◆ Duduka Da Fonseca Trio ◆ JJ Wright ◆ John Law Trio ◆ Tigran Hamasyan この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0717-06:00-2 - 【ITmediaビジネスの記事】についての続報です。
”いしゃまち”からの返事です。厚労省の方針や学会のガイドラインが全て正しくて間違いのないものなら，この世には薬害は一例も発生していないはずです。
参照した農林水産省のHPでは「脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖（絶食が続いた場合など、特別な状況を除きます）」という記載があります。
⇒「農林水産省／朝ごはんを食べないと？」
その他、女子栄養大学のHPなど、いしゃまちで「信頼できる情報源」として定めているサイトでは、脳の栄養分は基本的に炭水化物のみであるとされています。
一方で、「ケトン体をエネルギー源にできる」「ケトン体の方が効率のよいエネルギーである」と自身のブログや著書などに書いている個人（医師含む）が多数います。
「ブドウ糖以外もエネルギーになり得る」という点は明記すべきだったかもしれませんが、農林水産省のHPの情報源を元に記載したということで、「そのまま」とさせていただきます。とのことでした。
白澤メソッド（個人的にはこの命名は・・・と思って居ますが）なども書籍としていろいろ話題になっているようですが，医者が何を言おうと厚労省，大学のHP以外は信用しませんという立場のようです。
おもしろい記事もあるのに残念ですね。今後ともフォローアップしていきます。
「医者が何を言おうと厚労省，大学のHP以外は信用しませんという立場」がどれほど危険なものであるかは，薬害エイズ一つとっても明らかでしょう。この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0717-06:00-3 - 【成城石井のワインバー「Le Bar a Vin 52」がロカボフェアを7月17日(金)より実施】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0717-06:00-4
- 【高齢者における認知機能の低下に対する食事の影響の長期追跡研究】
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0717-06:00-5
2015/07/16
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-1）
- 「糖質制限：何を食べてるの？」に［朝から豚足］を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-2）
- ITmediaビジネスの記事についてのメールです。
この記事はおもしろいと思ったのですが
⇒【日本人だけが「のり」を消化できるってホント？】
今日の記事はとんでもないことが書いてあったので編集部にメールしました。
⇒【8時間以上の空腹は飢餓状態。朝食を食べないとどうなる】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-3） - 豚皮揚げの袋詰スナックバージョン 「ポークおじさんの豚皮 お肉なんです」に［サクサクタイプ 旨塩味］，［サクサクタイプ カレー味］，［サクサクタイプ 梅味］，［カリカリタイプ 旨塩味］，［カリカリタイプ ブラックペッパー味］が揃いましたが，川崎市内の【くすりのナカヤマ薬局】の下記のお店でも購入できます。
◆ クスリのナカヤマ薬局生田駅南口店
〒214-0038 川崎市多摩区生田７丁目２-１８
Tel 044-900-1725◆ ガンバ向ヶ丘遊園店
〒214-0014 川崎市多摩区登戸2684-2 丸栄向ヶ丘ビル１F
Tel 044-931-2911◆ 久地駅前店
〒 213-0032 川崎市高津区久地4-12-1
Tel 044-822-1211◆ 中野島店
〒214-0012 川崎市多摩区中野島6-26-1 フジヨシハイム1F
Tel 044-930-1161（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-4） - 糖質制限批判本の紹介メール。
amazonのレビューでは素人に科学的にツッコミまくられていて，ここまで素人に馬鹿にされると，ちょっと気の毒になってきます。
もしかしたらこの先生，「脳が必要とする血液中のブドウ糖」と「食物に含まれる糖質」の区別がついていないんじゃないだろうか。だとしたら，もうちょっと勉強しないと，素人に馬鹿にされてもしょうがないような気が・・・。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-5） - 【料理も超絶キレイに撮れるタフネスデジカメ『OLYMPUS TG-4』がマジ最強】
私がいつも使っているのはこの一つ前の機種のTG-3で，これで「全治療例の経過」を撮影しています。
このTGシリーズのいいのは，1cmまでの接写ができることと，簡易型のリングストロボが安価で購入できることです。治療例の患部の写真を撮影する際，リングストロボがあるかないかで大きな違いがあります。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0716-06:00-6
2015/07/15
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#）
- 11月21日（土）に「豚皮揚げを食べる会 in 静岡」を開催することが決まりました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-2）
- 「週刊ポストの糖尿病治療批判記事」です。
◆ 2015年4月17日号 ◆ 2015年4月24日号 ◆ 2015年5月1日号 極めて痛烈な記事です。日本糖尿病学会はこれにどう答えるんでしょうか・・・というか，答えようがないから黙殺するしかないか。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-3） - 広島で湿潤治療と糖質制限の普及に努めて頂いているいとう内科の伊藤先生からの「パーキンソン症状にグルタチオン点滴」というメールです。
おかげさまで、湿潤療法を希望される患者さんがコンスタントに来院されます。
また、先生にならって始めた糖質制限は、（2011年11月からですから）冬がきたら丸4年になります。こちらも、少しずつですが、診療希望の方がコンスタントに来院されます。
話が変わりますが、最近、パーキンソン症状の方にグルタチオン点滴を行い、効果を認めた方がおられました。（参考図書：グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す 柳沢 厚生著 株式会社GB)
ちなみに、この患者さんには、糖質制限もお勧めしています。
先生の読者の方々に感想と意見をいただければと思い、投稿しました。よろしくお願いいたします。
⇒動画書籍版 Kindle版 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#） - 【進化の順番で寿司を食べる】
Daily Portal Zの面目躍如たる素晴らしい記事です。系統発生的に古いものから順に寿司ネタとして食べる，というだけの企画ですが，これが実に面白くて深いのです。
「哺乳類など人間と身体のつくりが近いもののほうが栄養価が高い。そう言われてみればカロリーが高いものは親しみやすくて、低いものは生き物として共感しにくい」なんて，素晴らしいじゃないですか。
また，「海苔は筋ばったところが一切ないが，キュウリになると柔らかいところと堅いところがあり，歯ごたえが複雑」というのも，海藻と陸生植物の体制の違いを的確に捕らえています。そして両者の体制の違いは，重力に抗する必要があるかないかで決まります。
そして，海苔，キュウリ，クラゲの次に貝を食べて「これまでの生物と違う。栄養という感じである」というのも，食の本質をついている言葉だと思う。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-5） - 「糖質制限の壁？」についてのメールです。
私の例が参考になればと思い、メールします。
現在６４歳、５０歳から２型糖尿病で服薬開始、５年前に高尾病院の治療を受け 服薬を全部やめることができました。
私は中学から柔道をしていたので、特殊かもしれませんが・・・稽古と大食いで順調に体重増加、高校２年の１７歳のころ１０５kgになり、さすがに体が動かないので９６kgまで落とし、２０歳のころも９６kgくらいです。その後怪我をして柔道をやめ、体重は維持していたのですが、服薬しながら体重増加、糖質制限食を始めたころは１０３kg位でしょうか？ 食事療法で一時７７kgまで落ちましたが、何となく力が入らず、意識したわけでは無いですが、現在は８２kg位に落ち着いています。
私の場合は、二十歳のころに比べると、１４キロマイナス、という事になります。 壁は突破！ という事になりますか。？参考まで（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-6） - 外来の50代の患者さんで，糖尿病性壊疽で〇〇大学付属病院形成外科に入院中に，知人が病室に『炭水化物が人類を滅ぼす』
を差し入れてくれ，退院後に勝手に糖質制限をはじめてすぐに血糖値が正常化し（それまでは400mg/dl以上だった），主治医は首を傾げながらも内服薬を減らしてくれ（説明するとややこしくなると分かっていたので糖質制限していることは黙っていた），今では内服薬ゼロ，という患者さんがいらっしゃいます。
診察中も特にすることもないので，無駄話ばかりしていますが，私が「炎天下で日に当たりまくり3時間半散歩」をした話をしたら，患者さんが「そういえば最近，喉が渇かなくなりましたね。これだけ暑いのに，日中に水が飲みたくなることがないし，飲まなくてもなんともないです。以前は，夏になると水をがぶ飲みしていましたが，あれは糖質中心の食生活が原因だったのかもしれないですね」と話してくれました。
そういえば，数年前から「水道水だけ／ミネラルウォーターだけ」飲むことはなくなりました。コーヒーを飲んだり，お茶を飲んだり，豆乳を飲んだり，お酒を飲んだり，お酒を炭酸水で割って飲んだりすることはありますが，水を単独で飲むことはまずありません。先日の「炎天下散歩」の時もそうでした。「暑かったから水を飲む」という発想も欲求もありません。これも考えたら不思議です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-7） - 【地球温暖化で移民やテロが増加、国際報告書】
なぜ温暖化が進むと移民や難民，テロが増えるのか。理由は単純で，水と食料が足りないからです。その地域で得られる淡水と食料では支えきれないくらい人口が増えたからです。ISISなんかも同じで，もう土地が支えきれない規模まで人口が増え，なおかつ，土地の生産性が低いため，生きていくためにはそれまで暮らしていた住民から食料と水を奪って追い出すか殺すしかなく，それだけでは身も蓋もないため，宗教活動と名乗っているのでしょう。
これからわかるのは，人口は食料供給量や利用できる淡水量で決まるのではない，ということです。食料が潤沢にあろうと不足していようと，人口は条件さえ整っていれば自動的に増えるのです。
以前は，「安定した食料生産ができたから人口が増えた」とされてきましたが，これは全くの間違いで，どういうライフスタイルと選択したかで人口密度は増減してきたのです。
先史時代の狩猟採集・遊動生活時代では，ヒトの人口密度は最大でも1人／1km2くらいで，それ以上になることはほとんどなかったようです。当時のヒトは有り余る食料に囲まれて生きていたのに，人口はほぼ一定でした。そもそも女性一人あたりの出産数が非常に少なかったからです。
先史時代は糖質摂取ほぼゼロですから皮下脂肪はあまり蓄積されておらず，そのため，初潮年齢は18歳前後と遅く，妊娠が可能になるのもその後です。しかも，授乳期間は長く（現代の狩猟採集民の研究では4～5年くらい），二人目の子供を妊娠するのは授乳が終わってからになります。しかも，常に移動していたので，次の子供を育てるのは，一人目の子供が大人と一緒に自力で長距離移動できるようになってからとなります（その前に産まれてしまった子供は育てずに間引き）。
しかし，先史時代のヒトが［狩猟採集・遊動］生活から［狩猟採集・定住］生活になると人口は増えます。女性の生涯出産数が同じでも，子供を育てやすくなり，乳児死亡率がわずかに減少するからです。
その後，［狩猟採集・定住］生活から［農耕（＝穀物栽培）・定住］生活に移行すると人口は更に増えます。穀物を摂取するようになって皮下脂肪が増えたことで次第に初潮年齢が早まり，同時に，不慣れだった定住生活もうまくこなせるようになったからです。
そして，最初の家畜であるヤギの飼育が始まると人口は更に増えます。離乳期の子供に山羊の乳を飲ませるようになったため，母親が授乳しなくても良くなり，次の妊娠が早まったからです。
同時に，穀物栽培には多大な労働力が必要になったことが「子供の価値」を高めます。子供は農耕の労働力としてカウントされるからです。つまり，子供が多いほど多くの収穫が見込めるようになり，子供を積極的に育てる時代になります。
これが「ライフスタイルによる人口増減」のメカニズムです。この間，食料生産力と人口増加に関係がないことは明らかです。
キリスト誕生の頃から産業革命の頃まで人口増加率はほぼ一定（人口が倍増するのに1000年かかるくらいゆっくり）でしたが，産業革命以後，人口増加率はちょっとスピードアップします（100年で人口倍増）。これは「産業革命による一人あたりのエネルギー使用量の増加」が原因と考えられています。
この時代までは［人口が増える］⇒［食料不足］⇒［耕地拡大・農業技術の改善］⇒［人口が更に増える］⇒・・・というイタチごっこが続き，常に［食料不足］が先行し，それを［耕地拡大・農業技術の改善］が追いかけるという展開で，ヒトの栄養状態は悪化の一途をたどります。中世ヨーロッパの騎士が着用していたヨロイは現代人には小さ過ぎて着られないし，江戸時代の侍の平均身長は153cmしかなかったし（日本人の平均身長が縄文人の平均身長に追いつくのは1960年代），現代ギリシャ人の平均身長は，遺跡から発掘される狩猟採集時代のギリシャ人の平均身長以下です。
次に人口増加率がスピードアップしたのは1950年代に始まる「緑の革命」。これ以後，人口は世界中で爆発的に増えます（数十年ごとに倍増）。「人口がこの調子で増えても緑の革命があれば大丈夫」という楽観論が出てきたのもこの時代。
しかし，1990年代に「緑の革命」が行き詰まっていることが判明。品種改良を重ねても穀物の反収が頭打ちから右肩下がりとなり，耕地を増やそうにも残っている耕作可能地な未耕地がない，ということが明らかになったからです。同時に，1990年代に無限と思われた地下水の水位が低下しはじめ，実はそれが有限な資源であることがわかります。そして，緑の革命自体の弊害が明らかになってくるのもこの頃。
穀物生産量が頭打ちになっているのに，世界人口は依然として増え続けます。途上国が「子供を生みやすい・育てやすい」ライフスタイル／社会環境に移行したからでしょう。先進国では様々な要因から次第に人口が減少し始めますが，途上国での人口増加の前では「焼け石に水」状態。
先進国にまだ余裕があるうちは食糧援助などができましたが，次第に余力がなくなってくると，「食料供給料と食料消費人口」のアンバランスがあった地域は，一気に飢餓と貧困状態に！ これが2015年の世界の紛争地のベースになっているような気がします。そして，そういう混乱状態での唯一の成長産業は武器産業ですから，武器が一気に行き渡り・・・。
移民問題，内戦問題の根底にあるのは，「食糧生産量と無関係に人口が増える」という恐怖のメカニズムです。移民・難民・内戦の解決策が見えてこないのは，「食料が足りなくても，それと無関係に人口は増える」からです。［飢えているのに］⇒［人口は増え］⇒［更に飢える］という悪循環がベースにあります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-8） - 【ヒトの手、チンパンジーより原始的…指短いまま】
これはタイトルが変。チンパンジーの指が人より長いのは，異なる生活様式を選択したための「変化」です。ヒトはそういう形に「変化」させる必要がなかっただけ。親指の形質を見ると，チンパンジーは祖先と同じ古い形ですが，ヒトの親指は変化しています。
そういうこと全てをひっくるめての「手の形と機能」で考えないと意味がありません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0715-06:00-9）
2015/07/14
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-1）
- 「妊娠中の糖質制限」についての続報です。
5月時点で14週妊婦でした元看護師です。前回お世話になりましたので、今回もこちらで報告させてください。
あれから二回ほど健診があり、四通ほど(喧嘩腰で)主治医にメールを送っているのですが、糖質制限について理解しようする姿勢が全く見られません。次回が糖質負荷テストだそうです。途中経過の報告も兼ねて晒して頂ければと思いメールしました。
まず胎児ですが、大腿骨長がやや短めの事がありますが概ね成長曲線に沿って成長しております。
私自身は体重42.0～42.5kgの域を目安にコントロールしています。
悪阻は治まりましたが、糖質摂取量が多い(およそ50g以上？)と目眩がしたり寝込んだり胃もたれしたりで、食べる毎に後悔しています。
通っている産科の主治医宛のメールには江部先生のブログを参照して「妊娠糖尿病に対する糖質制限のメリット」と、宗田先生による「全ての胎児が高ケトン血症で生まれてくるという報告」と「一型糖尿病の妊婦でインスリンを使わず母児共に無事に出産した事例」を紹介させて頂きました。
それでも尚「ある程度の糖質は必要だ」と仰るので、
◆ 栄養学は新生児死亡率の減少に寄与したかもしれませんが、それは糖質を減らしたからだと思います ◆ 以前質問した「糖質の最低摂取量が調べても分かりません」の回答を未だに得ていません ◆ 「胎児に糖質が必要」ならば妊娠糖尿病の原因であるインスリン抵抗物質が胎盤から出てくるのは矛盾しているように思います の、以上３点の説明を求めました。対する返答の一部を以下に転載します。
現代病や癌など、戦前の食事を参考にすべき疾患は多々ありますが、事、新生児の周産期までの結果をみますと、現代の栄養学も含めた日本の周産期管理は全面的に勝利している様に見えますが如何でしょうか？
糖質の最低摂取量は、まだ私にも回答はできませんので、○○様のお考えに結論を出せていませんが、ある程度現代の管理方法の基準を参考にしてよいと思います。体にあった、普通の食事で良いと思います。無理に低カロリーにすることで、戦前の周産期死亡率に近いリスクが発生しかねません。
インスリン抵抗物質に関するご質問ですが、なぜそうなのかは全て推測になるのですが、インスリン耐性にすることで母児にメリットがあると思われるます。それは母体を高血糖に保つ必要がある、また児を低血糖にしない必要があるのだと思います。それだけのことをして、母体の代謝を変えてでも、母体を高血糖にして、児が糖分を得るのに適した環境を母体-胎盤-児が連携して行っているのだと思います。
母体が糖分不足になった場合の代替経路として、脂質分解などで糖新生を行うのですが、効率は悪いのです。糖分を必要な分は摂取しておいたほうが、母児に余計な負荷をかけずに、児に糖分や糖分解でえられるATP等のエネルギー取得が容易になるのだと考えられます。
これから妊娠後期は母児共に必要カロリーが増えてきますので、○○様の今の食事で影響が出ないかは注意が必要でしょう。糖質制限に触れる前の産科医というものは皆このような「全ての人間は糖代謝でのみ生きている、胎児も同様だ」を押し通すような思考なのでしょうか、呆れ果てて物申すのも面倒くさく感じてしまいます。
何より「全ての胎児は高ケトン血症で生まれてくる」という発表を紹介しても尚、このような返答を堂々とされたことに驚きが隠せません。
妊娠後期に必要なのは「エネルギー」ではなく「細胞の材料」だと思っている、と伝えた上で頂いた返答なのですが、「エネルギー＜細胞の材料」という私の仮説は間違いなのでしょうか？
胎盤から分泌されるインスリン抵抗物質に関しては宗田先生の「胎児はケトン体で育っているので、糖質は拒否しているのが妊娠中の実態です。さらにそこに、糖質を取るから、妊娠糖尿病がおこる。」の方が道理としてスッキリと筋が通って正しいように感じます。
先月の健診後に主治医にメールをしたのを期に拙いながらもブログを立ち上げまして、日常の徒然から健診の内容報告、主治医とのメールのやり取りなどを公開することに致しました。この先糖質制限しながら妊娠生活を送る事になるであろう未来のお母様方の足がかりになれば幸いです。
ブログの方では最初のメール以外は全文を公開していますので、もしも興味が有りましたら一読頂けますと嬉しく思います。
⇒「勉強不足の担当医(その一)，その二，その三，その四」
妊娠糖尿病とインスリン抵抗物質に関して考えている時に、先々月の「インスリンとエントロピー」の話題を思い出してふと気になったのですが…
インスリンが蛋白質の摂取時にも分泌されて蛋白合成を促すのなら、やはり胎盤からインスリン抵抗物質が出てくるのはここでも矛盾しているように感じられてしまいます。
細胞合成に関してはインスリン様成長因子以上に優秀に働くホルモンがあるためインスリンは無くても差し支えない…くらいにしか想像がつかないのですが、皆様いかがお考えでしょうか？（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-2） - 「桂歌丸師匠の腸閉塞」についてのメールです。
昨日ののHPに出ていたSMA症候群ですが、全くのデタラメ（？）という訳ではないと思います。
私（慢性期病院の内科医）自身が診断したSMA症候群は、もともと痩せていた高齢者が、何らかの侵襲（敗血症など）後に発症しています。（なお、データベースとして情報を持っていないので、多少の記憶違いがあるかもしれません。）
たぶん全例経管栄養で、嘔吐を繰り返していました。
低栄養、低体重があり、嘔吐を繰り返し、CTで胃から十二指腸下降脚から水平脚まで液体が充満していることで、私はSMA症候群と判断していました。
そのうちの一例は、経管栄養の時に完全な座位をとることで、嘔吐がなくなりました。これは、臥位を止めたことで圧迫が解除されたものと考えました。
また、もう一例は人工呼吸器がついていて完全座位が難しかったので、胃瘻を通じて管の先端を十二指腸の水平脚のところまで持っていき、そこから栄養投与をしました。それ以後は嘔吐はなくなり、栄養状態も改善していきました。
私は内科医ですので、動脈や十二指腸、内臓脂肪などの硬さは実感できませんが、臨床的には動脈に十二指腸が挟まれて通過障害が起こっていると思います。しかし、ただ単に痩せたから起こる訳ではなく、それにプラスアルファの因子があるようには思います。
なお、歌丸さんに関して言えば、おそらく座位を取ることは可能であったと思いますし、短期間で回復したようですので、SMA症候群よりは手術等による一時的な蠕動運動低下が原因であったのでしょう。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-3） - 都内足立区の友愛病院の水野先生（湿潤治療と糖質制限を熱心に推進）からのメール。
先日の豚皮揚げで買った豚皮、各所に拡散中です。皆食べた事がないので「豚皮」と聞いて想像するイメージとは全く違うと、驚いています。
先日、宗田マタニティクリニックでも講演してきました。丁度、豚足など豚関連が体に良いという話題になり、手土産に持っていった豚皮を宗田先生にも渡しておきました。大変喜ばれました。
その講演の内容は、まず夏井先生ありき、の内容です。感謝にたえません。ありがとうございます
⇒【内科医水野のブログ】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-4） - 【炭水化物3段盛り！阪急そば監修「ポテうどんパン」が登場】
これさえ食べれば，誰でもデブになれる！ さすがは「粉モンの都＠大阪」です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-5） - 【古代のクラゲにはなんと骨があったことが判明、これまでの進化の過程が覆る】
クシクラゲは専門家の間でも色々議論がわかれていますが，今回の化石データからすると「カンブリア紀に生きていた外骨格で触手のない浮遊性動物が先祖型」となりそうです。つまり，クラゲ（エディアカラ紀から存在する二胚葉生物）とは別系統の生物。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0714-06:00-6）
2015/07/13
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-1）
- 「プラスモイストP取り扱い薬局：京都府」に，京都市南区の［明徳調剤薬局 九条河原町店］，［宮地薬局］を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-2）
- 「糖質制限の壁？」についてのメールです。
神経内科医のたがしゅうです。
糖質制限歴3年7ヶ月ですが、私も最初の10ヶ月で134kg→100kgと順調に減量できましたが、その後停滞期を痛いほど経験しています。
言われてみれば私も20歳の頃には体重100kgを超えていたような気がします。18歳で一人暮らしを始め、ろくに料理も覚えていなかったものですから、食べるものはカップラーメンとかも多く、外食でも大盛りを好んで注文し、ポテトチップスなどお菓子も大好きでした。そのような食生活が災いし、体重は加速度的に増え学生時代には良い思い出がありません。
私の場合は糖質ゼロにしていてもやせません。1日に1食として隠れ糖質も完全排除するために期間限定で本当に肉しか食べないという事をやってみた事もありますが、それでも体重は数kgやせたかと一瞬思いますが、その後やはり横ばいになります。
一方で断食をすれば確実にやせます。最大で89kgまでやせた事があります。しかしその後また太りたくはないので気をつけて少なめに食べるようにしますし、勿論糖質制限も遵守するのですが、それでもじりじりと元の100kg前後に戻ります。まるで身体がそれ以上変化するのを拒むかのように。
この経験を通じて、私は「カロリー制限でも糖質制限でも説明しきれない何か」の存在を感じ取っています。そこには腸内細菌の関与が大きいとも思っています。またそう簡単に腸内細菌を変える事はできません。もしも成長期が止まるように20歳までに腸内細菌叢のパターンが固定するのだと仮定すれば、その腸内細菌が激変するくらいの強力な刺激（例:抗生剤乱用後の便移植、長期間の断食など）を与えない限りその壁を乗り越えることはできないのかもしれません。
恨めしい自分の太り体質です。でも悪いことばかりではありません。もしも糖質制限で最後までスムーズにやせていたら私の思考は途中で止まっていた事でしょう。おかげで私は糖質制限の壁を乗り越えるためにどうすべきかを考え続ける事ができています。そしてその思考は糖質制限では解決しきれない難病の治療へとも将来つながっていくと私は考えています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-3） - 【数学の大統一に挑む】
この本，ちょっと面白そう。私の脳味噌では内容は半分も理解できないだろうけどね。近々，Kindle版も出るようなので，予約しておこうっと。
書籍版 Kindle版 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-4） - 以前から熱心に湿潤治療をして頂いている小児科の先生からのメール。
先日紹介された5歳の患者さんのように、このところ、2歳までの深達２度以上の熱傷の患者さんは、全員、発熱のため、入院になってしまいました。(泣)私がこれまで経験した「小児の熱傷で突然の発熱」症例をまとめるとこんな感じになります。
2年ぐらい前に、小児科の地方会で、熱傷後のToxic shock synndrome(TSS)でICU入院になった2例が紹介されていたので、対象になりそうな子には、発熱がみられたら、すぐ受診するように伝えてあります。
ただの熱だけではなく、突然の高熱、重症感、それにBCG接種部位の発赤を含めた、全身、特に腋窩や鼠径部を中心にした発赤疹、時間が少したつと、眼球結膜の充血など、あたかも川崎病のようです。初めての患者さんは、PIPCで解熱できずに治療に失敗してからは、前例CEZのmax doseですぐ解熱するようになりました。治療が早いと、熱傷部位の重症化もあまりひどくない気がします。自分としては、TSSの一歩手前ではないかと思っていますが、細かい検査は何もしていません。
◆ 乳幼児のみ（5歳以下） ◆ やや深い2度熱傷で面積が広い場合のみに発症 ◆ 受傷してから数日以内に多い ◆ 創周囲の発赤がない症例が多いか？ ◆ 創面がそれを機に深くなることが多い ◆ 川崎病疑いで小児科に入院させたが，川崎病だった症例は半分以下 もしかしたら，真皮表層と深層の間のどこかに境目があり，それより浅い場合は細菌は（物理的に）深部に入れず，それより深い場合は細菌が深部に入りやすくなり・・・というメカニズムがあるのかな，なんて考えています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-5） - 「桂歌丸師匠の腸閉塞」についてのメールです。
歌丸さん、続報です。退院されたようです。私もこの先生の考えに近いです。
⇒【桂歌丸さん退院 仕事復帰は未定】
調べたところ、上腸間膜動脈（SAM）症候群はあくまで器質的疾患の除外から生じる診断であり、拒食症などで極端に痩せたためにSMA周囲の皮下脂肪が減少し、大動脈とSMAによって十二指腸水平脚が挟まれるため十二指腸の蠕動運動の阻害が起こるという非常に奇想天外な、このサイトの住人にとっては眉唾な、ミラクルな疾患概念のようです。
⇒【Superior Mesenteric Artery Syndrome】
直にSMA見たことあります？あんな細い血管に圧迫されてゴツい十二指腸の腸管蠕動運動が完全に止まるなんてやはり考えにくいです。
当然、仰臥位でCTなどは撮影しているでしょうし、SMAの下を十二指腸水平脚は通っているでしょうから、内臓脂肪が極端に減った状態では無理にこじつければ、あ～、やっぱり挟まれているね～とSMA症候群とも画像上は解釈出来るかもしれません。
もちろん、その病態から、SMAによる圧迫を解除すれば十二指腸は蠕動運動出来るハズですから、食後ワンワンポーズにしばらくなっていれば経口摂取可能になるといった除外診断が当然必要な疾患だと考えます（ここポイント！！！）。
また、それなら痩せる前にSMA周囲の皮下脂肪と大動脈で十二指腸水平脚は挟まれないのかという疑問も沸々と沸いてきますが、そこには誰も触れない。内臓脂肪もかなり硬いのですが、誰もツッコミを入れない。とんでもない内臓肥満の肥満患者で、十二指腸水平脚の蠕動障害が起きていない方がよっぽど不思議ですけどね。
英文で現在まで400例程度しか報告がなく、しかも女性が大多数で、10代から30代の若年層が多いとのこと。え、いい年の爺さんですけど？
しかも手術直後で麻酔の影響も確実に残っているはずですが、器質的要因は無いのでしょうか？
高齢者で全身麻酔の術後にイレウスなんてザラですが。
またSMAと大動脈による圧迫を解除すれば症状が改善するため、患者の体位によって症状が改善するらしいですが、そのコメントは全く無し。
ひょっとして放射線科の先生方、食べられなくて、CT撮影して十二指腸水平脚がSMAに挟まれてたら、背景関係なくSMA症候群って診断してない？ 信じていいの？
今回の入院は本当に短期間であり、いくらCVから高カロリー輸液や脂肪点滴を投与したとしても、SMA周囲の内臓脂肪が急激に増加するとも考えにくいので、やはり夏井先生のおっしゃるように、SMA症候群は今回の件に関与した医療スタッフのこじつけ、言いがかりであり、結論としては術後の合併症で腸管蠕動機能が低下したためであったと断言するのが理に叶っていると考えます。
やはりそこいらの医者は自分に都合のいいように、患者を騙し、嘘を付く人種であったということで。
返す返すも、まずは誰かが手術止めてやれば良かったのに、残念。
医療現場には「常識となっているけど，よく考えると変」というのがゴロゴロ転がっています。例えば，「カテーテル刺入部から細菌が侵入してカテーテル熱を起こす」というやつ。物理的に考えるとありえないんですよね。でも，「教科書／ガイドラインに書いていることは正しい」と頭から信じて疑わない医者や看護師に，こういう「物理的に考えるとこうなる」理論は通じません。彼らはそもそも，自分の頭で考えるという習慣がないからです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-6） - 「糖質制限の壁？」についてのメールです。
私は、今は２５歳のときの体重、４５Ｋｇです。
子ども２人生んでのちも、体重は４５Ｋｇまで戻りました。でも子どもに手がかからぬのに比例して３０代には体重が増えてゆき、３８歳で５０Ｋｇオーバー。４０歳で再就職、ストレスを食べて解消。
４２歳のとき５２Ｋｇになってて、一念発起でキノコだけダイエットをして(←こんな方法しか知らなかった)、４３歳では４７Ｋｇ。でもこのときは、血色素、ヘマトクリット、血清鉄、ＭＣＶ，ＭＣＨ，ＭＣＨＣ，血小板がことごとく低値になって、こわかったです。
以降、４７Ｋｇのところ、５０歳で糖質制限を始めたら、１～２か月で４５Ｋｇに戻って、独身のときのスカートが普通に着られるようになりました。
現在は５３歳、ずっと体重は４５Ｋｇです。健診結果も要精査はありません。
糖質を多めに摂ると、体内の糖質が水分を抱える感じで１～２Ｋｇは簡単に増えますが、気をつけるとすぐ戻ります。太る気がしません。体調いいです。
子育てのころ、再就職したころ、キノコだけダイエットをしたころに、糖質制限を知らなくて、惜しいったらありません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-7） - 「電気ケトル熱傷」についてのメールです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-8） - 毎年，夏の恒例行事となった人体実験，「糖質セイゲニストが真夏の炎天下，水分を摂らずに歩いたらどうなるか」ですが，昨日行いました。ちなみに東京は気温32℃と人体実験日和！
自宅で最後に水分を摂取したのは午前08：30で，午前10：30に自宅を出て新宿東口まで歩き，そこから靖国通りをひたすら東進し，九段下から北の丸公園（セミがもう鳴いていました）に入り，ここと二の丸庭園をウロウロとほっつき歩き（というか，途中でちょっと迷ったんだけどね），大手門を出て東京駅に向かう，というコースで，東京駅に着いたのが午後14：00。この3時間半，完全ノンストップで休憩なく歩き続け，可能な限り日陰は歩かない，としました。
で，結果ですが，5時間の絶飲食でしたが，喉が渇くでもないし，体長が悪くなるわけでもないし（さすがに足は疲れたけど），唯一の変化は両腕と顔が日に焼けたことだけ。いつものように空腹感もなし。東京駅からはさすがに電車に乗りましたが，帰宅後も口渇は感じず，優雅にコーヒーを飲んだだけ。
それと，汗をかかなくなりましたね。以前のこの季節の私は，ちょっと歩いただけで顎の先からポタポタと汗が滴り落ちていたはずなのに，顔に汗はかいているもののハンカチが拭くほどでもなく，いつの間にか風で自然に乾いていました。ワキ汗も大したことはありません。ジーンズがちょっと湿っているかな，という感じです。
あと，「夜，暑くて寝苦しい」ということもなくなりました。エアコンも扇風機もない，風も通らない部屋で網戸だけ開けて寝ていますが，普通に熟睡しています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-9） - 「マゴットセラピー」の文献2題。
◆ 形成外科2014-1 ◆ 骨関節感染2013 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0713-06:00-10）
2015/07/11
【06:00】
- 「湿潤治療：熊本県」，「粉瘤治療：熊本県」に，阿蘇市の阿蘇医療センター 消化器外科／中川真英先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0711-06:00-2）
- 「糖質制限の壁？」というメールを頂きました。皆様はいかがでしょうか。
糖質制限を始めて間もなく2年目となります。ちなみに，私は糖質制限で20～21歳頃の体重・体型に戻り，それから増えも減りもしていません。28インチのジーンズを履くのは21歳以来ですが，ここ数年，ジーンズサイズも変化ありません。
最初の7か月まで順調に-3kgペースで減量できましたが、 それから今日まで16か月、増減1.5kg内で停滞しております。。。(47歳♂、121kg→100kg)
大食漢の肥満でも30kg、40kgとお痩せになる方もおりますし、なぜここで停滞しているのかと毎日悩んでおります。カロリーベースで置き換えた場合、一日の摂取は1,700kcal前後、通常の一般男性の摂取カロリーには及んでいないのですが。。。(合計の半分を夜に摂取する生活が良くないのでしょうか…)
糖質量も70～80gとスーパーより多めなのが災いしているのかもしれません。(糖類0のものに嵌っているのも…)
そこでふと思ったのですが、体の成長がほぼ終了するといわれる二十歳頃、この頃の体型が糖質制限の壁なのではないかと。(自分にとって都合の良すぎる仮説ではありますし、そうであって欲しくはないのですが…)
そこで糖質制限をされてます皆様に、皆様の糖質制限の結果(二十歳の壁越えを達成できたか否か)を 是非ご教示頂きたく、お願い致す次第です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0711-06:00-3） - 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についての昨日のメールにあった
過去に、夏井先生が講演に行った病院でも、日時が経ち勤務医が変わってしまうと、治療が変わってしまうのか、講演自体が無かったかのように従来の治療が続くのか、医療現場はよくわかりません。についてです。
これは要するに「個人は容易に変化できる（場合がある）が，集団（組織）は変化しにくい」から，あるいは，「治療を行うのは個々の個人であって，組織／建物の病院ではない」からです。
コペルニクス的転換，あるいはパラダイムシフト級の変化が起きているとき，それを受け入れるか拒否するかを決めるのは個人であって，集団（組織）ではありません。
以前紹介した［２：６：２の法則］が示すように，集団（例：〇〇病院全部の職員，△△病院の内科医全員，日本外科学会に所属する医者全員，◇◇医師会に所属する全医師など）で変化を受け入れるものは常に集団の2割だけです。2割は絶対に変化を受け入れず，残り6割は多数派の方につこうとします。
だから，医師会や病院で私が講演すると，その2割の医者は湿潤治療に飛びついて実践し，2割の医者は本能的に拒絶します（この2割は新しいものに触れると，いいか悪いかではなく，とりあえず拒否反応を示します）。
ここで「湿潤治療を受け入れた病院の勤務医の2割」と「医師会の会員の医者の2割」は全く意味が違います。前者は基本的に大学医局などからの派遣ですから，必ず異動があり，「湿潤治療を受け入れた2割」が異動して別の病院に移ると，外傷治療は前の状態に戻ります。しかし，後者は個人開業医が主ですから，個人クリニックでずっと湿潤治療を続けられます（病院が潰れない限り）。
その結果，数年後には「湿潤治療を受け入れた医者がいた総合病院」では湿潤治療が途絶え，一方，個人開業医は湿潤治療を続けている事になります。要するに「組織は小さいほどパラダイムシフトを受け入れやすい。組織が大きいほど変化を受け入れない／受け入れても維持できない」のです。
実際，私のサイトに「湿潤治療をしている医師」として名前を出している医者のうち，総合病院の勤務医は異動で既にいなくなっている確率が高く，逆に，個人開業医の場合は，間違いなく治療を行っている可能性が高いわけです。つまり，パラダイムシフト級の治療の激変に対応できるのは個人開業医であって，大病院・総合病院・大学病院ではないのです（治療をするのは病院という組織でなく，個々の個人だから）。もちろん，大病院・総合病院・大学病院でも湿潤治療をしているところはありますが，先頭に立ってリーダーシップのある医者がいるからであり，その医者が異動してしまったらあっさりと瓦解するかもしれません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0711-06:00-4）
2015/07/10
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0710-06:00-1）
- 「台湾での粉じん爆発熱傷」についてのメールです。
【＜娯楽施設火災＞日本赤十字社、1億円相当の人工皮膚を台湾に寄贈】
調べてみたら、人工真皮って高いんですね。
450円/cm2
ってことは、
45,000円/100cm2
プラスモイストのラインナップと比べると、閉口してしまいます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0710-06:00-2） - 「学校保健室から消える消毒液」というメールです。
7/9のヤフーニュースに【「まほうのみず」登場も 学校保健室から消える消毒液 「傷の治り悪くする」】という記事が掲載されました。私が湿潤治療のサイトを作り始めた頃（2001年）に考えていた未来図が次第に実現しつつあります。その未来図とは次のようなものです。
大学病院や大病院の形成外科など、消毒大好き医者、WOCナースがガラパゴス化しつつあります。
⇒新聞記事
◆ ネットで情報を流し続ければ，最初は「形成外科医・外科医で新し物好き」が飛びつき，その次は「内科系の医者で新し物好き」が飛びつくはず。 ◆ そのうち，「医者になって最初にした外傷／熱傷治療が湿潤治療」という研修医が出現し，そういう医者が中堅になる10～15年後には，医療現場は少しずつ変化するだろう。 ◆ インターネットがもっと普及し，誰もが簡単にネット検索できるようになる時代が来れば，患者が自分で検索して治療を選ぶ時代になるだろう。
つまり，「医者が一方的に治療法を提案してゴリ押しする」時代から，「患者が治療を選ぶ」時代に変化するはず。◆ 一度でもこの治療を体験した医者・患者は，この治療の虜になるはずだ。一度体験すれば，旧来の治療に戻る人はいないはず。つまり，治療の支持者は増えることはあっても減ることはないはず。 ◆ そうなれば自然に，「患者が要求する熱傷／外傷治療ができる医者」と「患者が要求する熱傷／外傷治療ができない医者」に分かれ，後者は次第に選ばれなくなっていく。つまり，旧来治療をする病院からは患者が減っていく。
この時点でも，旧来治療をする医者の数は減らないだろうが，患者がいなくなるので，旧来治療をしたくてもできなくなる。◆ 小中学校の保健室で普通に湿潤治療が行われるような時代になったら，「傷は消毒」という医者はもはや新たに生まれなくなるだろう。 このように考えて，「2010年か2015年ころには状況は変わるんだろう」と予想していました。実際には，スマートフォンが普及し，ネット検索が簡単にできることが，社会を大きく動かし始めているような印象です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0710-06:00-4） - 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についてのメールです。
介護屋です。(あえて介護士とは言いません)
メールを取り上げていただきありがとうございます。
不本意?ながら介護屋になって10年くらい。夏井先生のサイトと、鳥谷部先生のサイトに出会ったのは、それより前ですが、エキザルべ、ユーパスタ、ゲーベン、フィブラストスプレー恐るべし、な現場です。患者(利用者)さんは、寝たきりで、意識レベルで言えば、2桁、3桁ですから、処置中に顔をゆがめたかもしれませんが、処置は看護師、介護屋さんにはわかりません。
先日、処置台に「未使用のモイスキンパッド」を見つけましたが、使用する様子は不明です。
基本、ユーパスタ+ガーゼ、状態が悪化するとゲーベン+ガーゼ、1日1回ですから。
試しに、自分のかき傷に、エキザルべ、ユーパスタ、ゲーベン、フィブラストスプレーをこっそり使ったことありますが、痛いこと痛いこと。自分が施設入所になったときを考えて、禁忌に、これらの薬剤+糖質を書いておこうと思います。(若干腎機能の低下があるけど)
過去に、夏井先生が講演に行った病院でも、日時が経ち勤務医が変わってしまうと、治療が変わってしまうのか、講演自体が無かったかのように従来の治療が続くのか、医療現場はよくわかりません。
でも、もし自分が受傷(熱傷)したら、迷わず湿潤療法をしている先生のところへ行きますし、そういう指示を残したいと思っています。
自分の外傷と(友人の熱傷)は、嘉本先生に診てもらってます。
2型糖尿病で、高血圧や不整脈、うつに不眠症を患っているけど、なんとかA1cは6%台。夜勤があるのでどうしても食べなくても高血糖になってしまう、糖新生ってすごい(ストレスか?)って感じてますけど精神科の主治医の話を聞くと、中性脂肪だけ異常に高い人がいるそうです。随時血糖とか、GA%、HbA1cの値を考慮しても考えられない4桁のTGの人。謎、って言ってました。精神科の主治医は、おおっぴらには言いませんが、糖質制限して、調子が良くなったと言ってます。5年くらい前からかな。
最近は、納豆+オリーブオイルをすすめてます。「なんでオリーブオイルなの? ココナツオイルの方がいいじゃん」って何度か言ったことがあるんだけど、入手のしやすさ、だそうです。
糖質制限に対してもおおらかな、糖尿病専門医と、その他全般を見てくれる精神科医、循環器内科の先生も話を聞いてくれるし、腰痛等は、無駄にXpとかの検査をせず可動域とかの診断による治療・リハビリ、外傷は嘉本先生、歯科は同級生で融通が利く、自分は恵まれているのかもしれないです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#）
2015/07/09
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0709-06:00-1）
- 9月18日（金）に沖縄の南部徳洲会病院で講演することが決まりました。同院での講演はこれで9年連続！
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0709-06:00-2）
- 10月31日（土）に「豚皮揚げを食べる会 in 京都」を開催することが決まりました。今回も会場にピアノがある模様。また弾いちゃうか。
参加者募集は9月初めの予定です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0709-06:00-3） - 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についてのメールです。
老健で働いている介護屋です。
褥創が出来ても、医師が状態を見ることはほぼ皆無ですね。看護師が、エキザルべ、ユーパスタ、ゲーベンで処置しています。
ユーパスタ、ゲーベンは看護師が処置していますが、皮むけや、ただれは、エキザルべ塗布が介護職員に指示されてます。多くの介護施設がこのような状態じゃないかと思います。
寝たきりで褥創が出來、2時間毎の体位変換、労力馬鹿になりません。
ちなみに、職員用の手荒れ用に使われているのは、オロナインH軟膏。使ったことありません。ワセリンで十分です。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0709-06:00-4） - 「台湾での粉じん爆発熱傷」についてのメールです。
いささか旧聞になりますが台湾の事故に合われた患者さんの治療に日赤が1億円相当の人工皮膚を援助したそうですが、これって治療効果はいかがなものなんでしょうか？人工真皮が開発された経緯をまとめると次のようになります。
1億円あればプラスモイストが相当援助できると思うのですが・・
瑞光メディカルさんも協力なさっていらっしゃいます。他社もシリコンガーゼを提供なさっています。台湾のメディアが追跡調査をやってくれるとプラスモイスト＆湿潤療法が彼の地でも拡がると思うのですが。
1） 皮膚移植すれば治せるのに，骨や腱が露出している創では皮膚移植は生着しない。こういう症例に皮膚移植できるようにしたい。 2） 創面が肉芽で覆われれば皮膚移植ができるが，骨や腱には肉芽が上がらない。 3） それなら，真皮組織の主成分であるコラーゲン膜で骨や腱の表面を覆い，それが生着したら肉芽みたいな組織になり，皮膚移植ができるんじゃないか？ こういう発想で生まれた商品なんですね。つまり，人工真皮移植の目的はあくまでも「皮膚移植をするまでのつなぎ／皮膚移植ができる下地作り」なのです。つまり，従来治療では「皮膚移植は究極の治療にして最終手段」であり，その最終手段があらゆる症例でできるように工夫されたのが人工真皮です。
しかし，人工真皮（＝動物から採取したコラーゲンに手を加えて拒絶反応が起こらないようにしたもの）が生着するには，移植床からの血液や浸出液が必要なんですね。要するに，血流が多少でもなければ，人工真皮は生着しません。
ところが，「血流が多少でもある創面」を湿潤に保つと，なんと肉芽が上がってくるのです。
つまり，人工真皮で覆うと，その創面は人工真皮で被覆された形になって乾燥しなくなり，血流が維持されたために人工真皮が生着したわけで，このあたりのトリックが分かってしまうと，「人工真皮って要するにサランラップと同じじゃね？ ってことは，人工真皮でなくラップでいいよね」とわかってしまいます。
もちろん，人工真皮は売上を考えると，値段が高くて非常にいい商品ですけどね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0709-06:00-5）
2015/07/08
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0708-06:00-1）
- 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についてのメールです。
早速、先生のHPで取り上げて頂き、有難う御座いました。「水疱を除去せずに熱傷治療」をしている医者の問題点は次の2つです。
なるほど、ガーゼによる治癒障害だったのですね。勉強になりました。
ここのところ、水疱膜を除去せずに、色々な薬を他院で塗られて来院される患者さんが多くいらっしゃいます。
その都度思ってしまうのですが、「薬を塗られている先生方は、本当にこの薬に効果が有ると思って塗られておられるのでしょうか？」と。本当に効果が有るとお思いであれば、水疱膜を除去してから塗るはずだと思うのです。
だって、水疱膜の上から塗ったところで、服の上から薬を塗っている様なものですよねえ？
患者さんの創部を眺め、前医の治療方針、治療に対する思いがにじみ出て来ない事が多い気がするのです。（もちろん偉そうなことを言える立場では無いのですが。）
◆ 創面を見ずに治療をしていること。創面がどういう状態なのかは，水疱膜を除去しないとわからない／見えない。 ◆ 水疱の上から軟膏を塗布しても，創面には届いていない。 要するに，熱傷の状態の評価をしないで熱傷治療をしているわけです。なぜ，こんないい加減なことをしているかというと，従来からの熱傷標準治療とは煎じ詰めると，次のような基本方針で行われているからです。
1） 浅い熱傷は適当に軟膏を塗っておけば2週間以内で治るが，2週間で治らない熱傷は保存的治療では治らないと判断する（つまり，熱傷創面の状態を観察して診断するのでなく，カレンダーの日付を見て熱傷深度の診断をする） 2） 2週間で治らないと判断された熱傷は，できるだけ速やかに植皮しなければいけない。速やかに創面を移植皮膚で覆わなければ，創感染を起こして敗血症を引き起こすからだ（と，教科書に書いてある）。 3） 熱傷の局所治療の目的は，皮膚移植を予定通りに行うために，創感染を起こさないように創管理することである（「2週間以内に治る熱傷は適当に軟膏を塗っておけば治る」ので，そもそも軟膏で治そうという発想に乏しい）。だから，少しでも深い熱傷と考えたら抗菌作用の強い軟膏（ゲーベンクリーム，ユーパスタ，カデックス軟膏など）を直ちに使い，創感染を防ぐ。 4） 軟膏の主剤については知識があるが，自分が使用している軟膏の基剤が何なのか，それは生体にどういう作用を及ぼすかなどについて，興味も関心もない皮膚科医が少なくない。 （この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0708-06:00-2） - 「ギリシャ問題」についてのメールです。
投稿では、ギリシャ人の身勝手さ、千年前の観光遺産に甘えた怠け者といった、まじめな日本人からの揶揄か非難といった論調が多いかと感じます。毎日、サービス残業ありの働きすぎの日本人の眼には最もと受け入れられやい感想かと思います。
しかし、国の運営者という立場に立った意見ではなく、一庶民の率直な感想を言わせてもらえば、ギリシャはサラリーマンの天国にみえる。
夏休みには５週間の長期休暇があるというし、シエスタという習慣があり、一般的には午後２～５時ころ、睡眠をとったり、家のなかで静かに過ごしたりしている。個人商店などは閉まっていることが多い。
商店の営業時間は、月・水・土が午前８時～午後２時だけで、火・木・金は午前８時～午後２時，午後５時半～８時半頃まで（シエスタ中は閉店）の営業となっているという。スーパーマーケットは例外的に営業しているらしいが、とてもその勤務、その運営がどのようになされているか、想像もつかない。
更にギリシャといえば、思い浮かぶ世界一の数字があります。それは、世界一セックス頻度を誇ることです。年間162回、ちなみに日本は48回で調査した国では最下位です。（2006年２６か国デュレックス社調査）
ますます、ギリシャ人の人生享楽の国民性が印象づけられるが、果して、そんな分析が妥当で真実をついているのだろうか。財政破綻で生活苦が直前なのに、本当に平気なのか。その神経がわからない。テレビでの銀行に並んだ人たちの様子をみても、深刻でなく、どこかゆったりとみえるのは、私だけだろうか。
実はギリシャは過去に二度財政破綻していて、その生活苦の経験者だ。ギリシャの歴史を少し見てみると、実に悲惨なものだ。マケドニア、ローマ、十字軍、オスマン帝国と支配者がくるくると変わり、クーデターあり、内戦ありと、一貫して政情は不安定である。この不安定な政治と先に見た優雅な生活とがどのような関係にあるのか、日本人の歴史と日常からは類推することは不可能だと感じる。
古代からギリシャはオリーブから取れるオリーブ油、ブドウから取れるブドウ酒を交易品として生活基盤を作り上げてきた。2000年経た現在でも、主要農畜産物は、トウモロコシ、オリーブ（生産量世界第3位（2012年）、オリーブオイルの輸出額世界第3位（2011年））、トマト、ぶどう等で、動乱に耐えるように自給と大地からの農産物輸出を堅持していることを見なくてはならない。
国民は、政権が変転することを前提に生活し、政府に不信を持ち、むしろ政府を利用しようとする。税申告を過小にするくらいなんでもないことになる。彼らが重視する生活の基盤は個々の企業ではなく、家族親族の相互扶助ネットワークの充実で、それは農業、観光の自給、自立の高さが保証していると思う。
想像を絶する流血の歴史が、したたかな覚悟と備えを国民に強いている。
その分析から日本をみれば、生活のすべてが企業の売り上げにつながり、お金がないと、すぐに極貧になってしまい、頼るべき共同体、親族、もなく、農業も後継者がいない。個々の日本人も国全体としても自立性自給性がなくなっている心細い状態だ。
安易な文化比較は危険ということであり、日銀が輪転機を暴走させて、1000兆円の赤字国債を積み増している日本人の働き方を心配したほうがいいのではと感じている。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0708-06:00-3） - 【「肥えていいのは元帥様だけ！」無慈悲な粛清が続く北朝鮮で、“メタボ体形”は命取り!?】
どこまで本当かわからないけど，あの国なら，さもありなん！（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0708-06:00-4） - 予告。7月24日（金）の夕方，ちょっと面白いことを考えています。現在，予定している会場からの返事待ち。多分，今週中には参加者募集をかける予定。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0708-06:00-5）
2015/07/07
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-1）
- 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についてのメールです。
最近話題の「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」に関してです。（今回の症例はアズノールですが）
患者さんは、30代 女性です。
6月12日 熱湯で左大腿を熱傷されました。近医皮膚科で アズノール ガーゼ処置を受けておられました。医師の説明に納得がいかず、あまり治ってきているという実感もなかったために、色々と調べられ、湿潤療法目的にて、6月25日当院ご受診されました。
創部を診察してみますと、水疱膜が残っている部位が半分ほどありました。そして、その水疱膜を剥がしますと、そこだけ綺麗に治っておりました。つまり、アズノールを塗られていない部位のみ治っていたという事ですよね？
このことを患者さんに写真を見せて説明致しますと、愕然としておられました。そりゃあそうですよね。良くなると思い痛くても我慢して処置を受けて来られたのに、それが無意味どころか、創部に悪い事をしていたなんて、考えられなかったと思います。
当院でも、このような症例が数例御座います。一度、まとめてみたいと思っております。
初診時 水疱膜除去後
「アズノールの部分だけ治っていない」には２つの可能性があります。
1） アズノールの成分による治癒障害 2） 治療材料としてガーゼを使ったことによる治癒障害 まず，アズノール軟膏の基剤はラノリン（羊の毛に付着している分泌脂質を精製したもの）と白色ワセリンで，ラノリンの成分はコレステロール、イソコレステロール、高級脂肪酸、高級アルコールおよびそのエステルとあり，少なくとも合成界面活性剤は含まれていません。一方，アズノールの主成分はハーブのカモミールを抽出して得られる青い色素（これをアズレンという）で，アズレンはC10H8の分子式を持つ炭化水素で，7員環に5員環が結合した面白い構造をしていて，常温での反応性が強い物質ではないような印象。・・・となると，アズノール軟膏自体による組織障害性は大したことがないのかも・・・。
すると，2）の可能性が強いのかな，なんて思ったりします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-5） - 「台湾での粉じん爆発熱傷」について，瑞光メディカルからのメールです。
実は、今回の当該台湾の事故のニュースを聞き，何とか台湾にプラスモイストをお届けせねばと考えていたところ、タイミングよく台湾嘉義市の六福診所の余先生から、提供依頼を受けましたので、直ぐにまとまった数のプラスモイストを国際郵便で発送し，先週の木曜には台北に到着しております。
今回の事故では、一度に沢山の熱傷患者か発生し、医療施設もパニック状態になっていると聞いていますが、余先生の方から、希望施設に配布頂けるとのことで、少しは治療のお役に立てるのではと考えています。
取り合えず、一度にお送りできる量を緊急でお送りしましたが、希望があれば順次、再送したいと考えています。
いつもであれば、夏井先生のサイトで、発送希望を募って頂くところですが、今回はタイムリーに現地にお届けできましたので、逆に売名と取られてもイヤでしたので、今回夏井先生のサイトでの提供希望を募って頂くことは控えさせて頂いた次第です。
今回の台湾での事故の熱傷患者さんが、湿潤療法で治療されることで、痛い思いをされず少しでも早く治られることを、社員一同お祈りしています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-7） - 「米アレルギー」についてのメールです。
米アレルギー関連の話題です。
いま正に開催中のウインブルドンテニス大会で勝ち進んでいる、現在世界ナンバー１プレーヤーののノバク・ジョコビッチは小麦グルテンのアレルギーなんだそうです。「ジョコビッチの生まれ変わる食事」（三五館）という本が出ています（原題：Serve to Win)。
テニスの試合中、時間経過につれ、喘息が出て、長いことその理由が分からなかったそうですが（実家はピザ屋！）、ある時にたまたまTVで試合を観戦したある栄養学者が、この調子の悪さは、どうも食事によるのではないかということに気付き、ノバクの父親と共通の友人がいたため本人と会う機会があり、ELISA（Enzyme-linked immunosorbent assey)テストを受けるよう勧めたのだとか。
その結果、小麦グルテンと乳製品の不耐性及びトマトへの過敏性が判明したのだそうです。食事を改善した結果、肉体面のみならず心理面でも改善があり、現在に至ったのだそうです。
現在の基本的な食事は、朝は一杯の水と大匙２杯のマヌカハニーに始まり、ナッツ、フルーツやココナツオイルを加えたミューズリーで、昼には主に野菜パスタ（とはいえ、小麦がダメなのでキヌア、ソバや春雨がメインのようです）、夜には炭水化物やデザートは抜きでサーモン、チキンやステーキなどたんぱく質が中心になっています。午前と午後にフルーツなどの間食も摂っています。基本は自炊なので、ホテルなどもキッチン付を探すのだとか。
１週間分の食事内容が書かれているのみならず、そのうちのいくつかについてはレシピも掲載されています。しかし、これを固定化するつもりはないようです。ミューズリーやステーキなどは真似して作ってみました。乳製品がダメなこともあり、レシピにはアーモンドミルクとかライスミルク、カシューナッツバター、ココナツウォーターなど耳慣れない食品が多いのですが、アーモンドミルクもライスミルクも近場のイーオン（スーパー）で売っていました。
基本は、量より質で有機野菜や天然ものの魚などを簡単に調理することががおすすめだそうです。
糖質制限的には、夕食のみのプチといったところかと思います。糖質が器官を害することも書かれていて血糖値を上げないことをめざし、「インシュリン増加をもたらすすべてを排除している」とあります。炭水化物中の糖質や朝食や間食のフルーツに含まれるフルクトースが気になるところですが、一般人とは必要なエネルギー量も違うでしょうし、すぐに消費されてしまうのでしょう。「砂糖やチョコレートやソフトドリンク」を避け、フルクトースを選ぶのはは、低GIということだと思いますが、フルクトースは肝臓に直行して中性脂肪を増やすと言われているのは気になるところです。
この本のすごいところは、食事だけではなく、メンタル面やトレーニング面など自己啓発本ともいえるところまで書き込まれているところだと思います。
食事をはじめとしていろいろ変えて見て、良いと思う方向へすすめと励ましてくれる本だと思われます。
アマゾンでは不思議なことに、ペーパーバック、kindle版、和書とほとんど値段が違わなかったので和書としました。
錦織さんはここまでやれているのかな。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-6） - 【＜柿の種＞米で売り上げ５割増し 現地で味付けペッパー味】
時代はグルテンフリー！（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-2） - 「患者さんが先生」という記事紹介メール。
福生 吉裕 （一財）博慈会老人病研究所（東京都）所長／日本未病システム学会理事長
【惑えば患者さんに訊こう―患者さんが先生】
高脂血症外来を始めた35年前，“卵を1日9個お茶に混ぜて健康食として10年以上続けている”という患者さんに出会った。とんでもないと思い検査を行ったが，血中脂質，心電図を初めどこにも動脈硬化性変化が見あたらない。不思議に思って素直に頭を下げ，同様の食事療法をされている方々を紹介して貰った。
日曜日を費やし芋づる式に実地調査を行った。これが知る人ぞ知る卵茶の研究である。「高コレステロール食(卵黄3個＋日本茶)長期常用者における血中リポ蛋白動態について」(『動脈硬化』10巻5号1982年掲載)。
平均21年間に亘って飲み続けた方々の調査結果から，動脈硬化性変化は少ないという結論を得た。当時の学会では大問題となり，大御所から睨まれた経験がある。怖いもの知らずであった時代が懐かしい。
それが今年2月，米国農務省では食事中のコレステロール摂取制限を解除した。それに引きつづき，厚生労働省でもコレステロール食事摂取制限を正式にはずした。感無量である。33年間に亘り封印されたデータが復権を果したといえる。改めて 患者さんが先生である事を確信しているこの頃である。
⇒【高コレステロール食(卵黄3個+日本茶)長期常用者における血中リポ蛋白動態について】（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-8） - 「ギリシャ問題」についてのメールです。
ギリシャの国民投票については、次のような見方もあります。
これは７年間も「緊縮財政」という「カロリー制限」で来たけれども、必要な栄養を摂れずに体力を失ってしまった状態ともいえるかもしれません。
ギリシャにとって「何が糖質なのか」をはっきりさせることはもちろん必要な事ですが、まずは「タンパク質・脂質、ビタミン・ミネラル」のような身体を作り機能させる栄養の充足が必要と思います。MEC食的な手法が必要かと。
公衆衛生という観点で以下の書籍はとても示唆に富む話を提供しているように思います。
あと、この方はあまり好きではないのですが、処方箋としては面白いと思いました。
⇒「国民投票実施でも混乱は必至！ ギリシャ経済危機「唯一の解決策」を教えよ う」(高橋洋一)
借金返済で生活が成り立たず栄養失調の方に「まずは借金を返すのが先！ 死ぬまで働け」とするか、「まずは体力を回復させて長く働けるようにしなはれ」とするか、なにか、膵臓とインスリン注射もしくは糖質制限にたとえられるような気もします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-3） - 「ギリシャ問題」についてのメールです。
ギリシャ危機に関して，ギリシャに責任ありとお考えの方が多いようですが，私の意見は違います．
日本では「借金を返せないのはギリシャが怠け者なせい」「なのに開き直っているふとい奴ら」みたいな底の浅い報道しかなされていない(ドイツでもそうらしいですが)のですが，米英のニュースソースではもう少し違った情報も報じられています．
⇒ラルス・クリステンセン 「フリードマンの警告 ～無理な通貨統合は政治的な不和を招く～」
【要約】◆ 赤字がそもそもギリシャのせいだけとは言えない． ◆ ギリシャに押し付けた緊縮策は，はっきり間違いで，多くの人命を奪った． ◆ その上，さらなる緊縮策を要求するのは馬鹿げている． ◆ 仏も独も，過去に債務完済などしてないのに，ギリシャにだけそれを求めるのは一方的すぎる． ◆ 通貨は同じにしたが，文化や言葉も違い(景気が悪いからといって気軽に移住もできず)，政府の財政は統合されていないユーロという制度がそもそも問題．経済学者たちは最初からこの制度はうまくいかないと批判していた． ◆ まずユーロの為替レートは，ドイツにとって心地よい(どんどん黒字が貯まる)が，ギリシャや南欧にとっては高失業・赤字になるレートになってしまっている．異なる通貨の変動相場制なら調整できたが，単一通貨という「究極の固定相場制」でつながったEU諸国では，すべての国にとって「ちょうどいい」金融政策がとれない． ◆ つまり，そもそもの赤字自体，「公正な競争の結果，ギリシャに何か問題があった」のではなく，いわばプロレスラーとマラソン選手をリングにあげて戦わせ「平等なルールだから負けたお前が悪い」と言っているようなもの． ◆ これが，ひとつの国ならば，他の地方の税収から補助をしたり，破綻した自治体からは人が流出したりするが，EUでは労働市場も財政も分断されているので，それはできない． ◆ 日本で言えば，破綻した夕張市に対して，東京の人間が「赤字はお前らのせいだから，医療サービスがなくなっても食料が買えなくても借金を返すまでそこから出るな」と言うようなもの． ◆ 実際，ギリシャは5年前に，ECB・IMFの融資と引き換えに緊縮策を受け入れて，増税と財政支出カットを行った． ◆ その結果，失業は25%(若い年齢層では58%)に激増し，幼児死亡率は40%跳ね上がり，エイズが蔓延した．国民は医療を受けられなくなり，アフリカの内戦国でもないのに「国境なき医師団」に頼ることになった．
⇒『経済政策で人は死ぬか？』 最新研究が示す不況下の緊縮財政という鬼門◆ しかし，緊縮策で赤字が改善するどころか，経済が落ち込み，税収はさらに減って，赤字はさらに増えた． ◆ 実際，この「緊縮策」も，経済学的には根拠がなく，経済学者たちは批判していた．リーマン危機の後，緊縮を拒否したアイスランドが素早く回復したのと対照的に，緊縮を受け入れた諸国はどこも苦しんでいる．IMF自身も「緊縮策は間違いだった」とする研究結果を発表している．
⇒ＩＭＦが緊縮一辺倒の過ち認める、遅すぎた方向転換◆ だから，まともな経済学者は誰も緊縮策には賛成しない．(緊縮は有害で反対だが，それでも政治的に離脱は避けよという人はいるが．)
⇒ＩＭＦが緊縮一辺倒の過ち認める、遅すぎた方向転換◆ 「借金は返すべき」というのもまた正しいが，借り手の命がかかっており，貸し手がすぐにお金に困っているわけでないなら，利子減免や，支払期間を伸ばすなどの猶予をすべき． ◆ 実際，ドイツもフランスも過去に何度もデフォルトを繰り返して，債務を減免してもらったから今の繁栄がある．都合よく自分たちの過去は棚に上げて，「ギリシャ国民は借金を返すために死ね」と主張し続けるのは不当．
⇒マーク・ソーマ 「ピケティの慨嘆 ～ヨーロッパはユーロ圏という名のモンスターを生み出してしまったのです～」
⇒結局，ギリシャかドイツかがユーロから離脱しない限り，ユーロ圏の人々は苦しみ続けることになるでしょうが，ポルトガル，スペイン，イタリアなどでも同様な問題は起こりえるので，究極的には，ユーロをあきらめるか，財政も含めて政府を一体化するかのどちらかしか解決策はないように思います．
⇒ギリシャ国民投票、「イエス」なら終わりなき不況に＝スティグリッツ氏
⇒“ギリシャより、ドイツがユーロ離脱すべき” ノーベル賞スティグリッツ教授が批判（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-4） - 【ポッコリお腹の人、要注意！将来、認知症になりやすいことが判明】
糖質セイゲニストは心配ないけどね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-9） - 【出身地鑑定！ 方言チャート100】
面白いな，と思ってやってみたけど，秋田での言葉遣いの記憶が薄れているため，途中でストップ。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-06:00-10）
2015/07/06
【07:00】
- 【ギリシャ国民投票 チプラス首相が勝利宣言】
チプラス首相は「民主主義の勝利」と言っていますが，これは単なる人気投票であって，民主主義とは言わないような気が・・・。
ギリシャの現状を「糖質制限による糖尿病治療」と考えると分かりやすいです。
ギリシャの財政破綻は要するに，「国民全てが甘いモノとパンと甘いワインが大好きで，国民の大多数が肥満して糖尿病になっている」状態。それに対し，EU側は「肥満と糖尿病の原因は甘いモノとパンと甘いワインを飲む生活習慣にある。肥満と糖尿病から脱却するためには肥満と糖尿病の原因，つまり，甘いものとパンと甘いワインを止めるしかない」と生活習慣の改善を要求したわけです。
それに対しチプラス首相は「甘いものとパンと甘いワインはギリシャ人の生活に無くてはならないものだ。それなのにEUは，たかが肥満と糖尿病を治すために甘いものとパンと甘いワインを止めろという。確かに俺達は太っているかもしれないが，生活習慣を変えたくない。みんなそうだろ！」と国民に呼びかけたわけね。そして「生活習慣を変えたくなかったらノーに投票しよう。でも，ノーが多数派になったからといって，肥満と糖尿病の治療についてはEUと協議しないというわけではない。むしろ，EU側と交渉する際，我々の生活習慣（＝甘いものとパンと甘いワイン）を続けるための強い交渉力となる」と言っちゃったわけよ。
そこでギリシャ国民は「糖質摂取⇒肥満⇒糖尿病」のメカニズムを知らされないまま，ノーに投票しちゃったのよ。
「民主主義」とは，国民に現状（＝肥満と糖尿病）とその原因（＝糖質摂取）について正確に説明し，その上で「生活習慣を変えずに現状を変えることは残念ながら不可能なようだ。それを知った上で投票してくれ」とすること。そういう説明をせずに「俺達の生活習慣，続けたいか？」と投票させることは単なるポピュリズム，あるいは人気取り政策。これを「民主主義」と言ったら，古代ギリシャ人が泣きます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0707-07:00-1）
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-1）
- 「ベトナムで受傷した背部熱傷」についてのメールを頂きました。
3月までベトナムで養護教諭をしていました。いろいろな情報，ありがとうございます。参考になりました。
3年前の渡越時に日系の医師に湿潤療法について聞いたところ、とんでもないと言った感じでした。ところが、3年後にはその医師から湿潤療法を受けた子供がおり、湿潤療法が受け入れらてたことにとても嬉しく思いました。
InternationalSOS でハイドロコロイド治療を受けたとの情報を読んで嬉しくなりました。海外の限られた医療選択肢の中で、湿潤治療が受けられること、そういった情報が得られることは本当にありがたいことです。
情報として、どの地域のSOSなのか、できれば先生の名前もわかれば現地での受診の参考にできると思いました。
感動したのでメールさせていただきました。
因みに蛇足ですが、あちらで食べたコオロギ（もちろん原型）の素揚げはポテトフライの味がして非常に美味でした。と言っても、ビビって脚しか食べられませんでしたが。。。次は普通に食べられると思います！（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-9） - 先日の「豚皮揚げを食べる会 in 東京」に参加された方からの感想メール。
昆虫食のことが話題になっていましたね。持って行った甲斐があるというものです。（笑）
自分は出身が長野県の岡谷市で、子供の頃は兄たちと蜂の巣をとっては幼虫をほじくり出しフライパンで炒って食べたり、家族で近所の田んぼに行って嬉々としてイナゴを獲っていた記憶があります。蚕の蛹は食べた経験はなかったのですが、製糸産業の盛んだった頃、生糸をとったあとの蛹は貴重なタンパク源であったと想像がつきます。海がなく、冬が長く鳥獣も多くは捕獲できない地域では長野に限らずこういった食文化はあったのでは、と思います。
こんな自分も田舎を離れて数十年経つと、よくあんなグロテスクなものを口にしていたな、と思います。やはり昆虫を常食するには先生のおっしゃるようにあの姿形をなんとかするというのは大事ですね。
たくさんの美味しいお料理とお酒が持ち込まれましたが、江部先生自ら人体実験されOKを出された糖質制限ワイン、サーメンタムの白・赤・カバ・ロゼも揃い踏みでした。糖質を気にせずワインをいただけるのはなんとも嬉しいかぎりです。
⇒http://www.toushitsuseigen.com/products/detail66.html
⇒http://www.toushitsuseigen.com/products/detail81.html
そしてやはり開宴から終宴まで、参加者の皆さんが楽しく盛り上がり疲れ知らずなところ、糖質制限パワーですね。今回は外から丸見えの会場だったので道行く人たちの目にどう映っていたのか興味があります。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-2） - 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」についてのメールです。
以前、上腕熱傷後の肥厚性瘢痕（前医がゲーベンを使用）について先生の御意見をお伺いした形成外科医です。
やはり！先生の御指摘通り、ゲーベンの使用が上皮化後の肥厚性瘢痕を引き起こしているのですね！！ 御相談したようなひどい肥厚性瘢痕は、私自身初めての症例でした。
先生の著書を読んでから、ゲーベンの使用は一切やめましたが、入局当初は当たり前のようにゲーベンを使用していました。
おそらく、ゲーベンを使用するような熱傷では、必ず、その後に植皮を行っていたので、その後、御相談したような肥厚性瘢痕を経験することが無かったのではないかと思います。「ＤＤＢ以上では、植皮をしないと肥厚性瘢痕になるから」と、植皮の正当性を教えられてきましたが、それは「ＤＤＢにゲーベンを使用していたから、もれなく肥厚性瘢痕になっていた」の間違いだったんじゃないでしょうか！
今は、湿潤療法で治せるのにゲーベンを使用されてしまい、その後に自身で情報をとれるようになった患者さんが、湿潤療法に逃げて来られるので、このような不幸な患者さんが増えているのではないでしょうか。
ゲーベンを使用する医師は、ほんとにその罪の重さを知ってほしいです。患者さんに害を与えてどうするんでしょうか。(その後の治療が大変なんですよ！！とも言いたい）
湿潤療法を行っている医師なら、おそらく同様の経験を持っているのではないでしょうか？
是非是非、先生にそれを集めてまとめて頂きたいです！！
他力本願ですみませんが、先生しか出来ないと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-3） - 糖質制限体験メールをいただきました。なんと，2ヶ月で12キロ減！
先生の書物を読み、糖質ダイエットを実践。
男48才既婚、170センチ98キロからのスタート。
今年、5月1日からの二か月間、食事のルールを守った結果、86キロまで体重を落とすことに成功しました。運動もしていません、無理もしていません、炭水化物を抜いただけでここまで減量できるとは驚愕しました。
現在の減量ペースは週1キロ減を目標としています。体重の変化はあまり気にしないようにしていますがその増減コントロールは困難で、うまくいかないのが正直なところです。
実はその反面、増減を楽しんでいるところもあり、身体のことを勉強したり、情報や書物をあさるなど日々の研究でしょうか。
とりあえず元気よく、体調が良ければ問題なしと割り切っています。白米や麺類が食べたいという中毒は消え、食品売り場や料理本に興味が湧き、さらには食事をゆっくりと楽しむ余裕の日々。仕事への姿勢、家族への接し方、生活スタイルすべてが変わったといえます。
人生ってこんなにも楽しいものだったんですね (笑々)。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-4） - 【私『20年間ずっと体調が悪い』医者「異常なし。精神科行け」→私『どんどん悪くなる…蕁麻疹まで出てきた！』まさかの原因が判明して…】
原因は「米アレルギー」だったそうです。これは辛かったでしょうね。
これを読んで，ふと思ったのですが，［アレルギー原因物質（アレルゲン）］＝［加熱した穀物デンプンに含まれる蛋白質 or それに構造的に類似した蛋白質］ではないかと・・・。そして，加熱した穀物デンプンを長期保存するために様々な化学物質が「添加物」として加えられるようになり，それらもアレルゲンになった・・・と。
私は一定量以上の糖質（＝コメ，コムギ，トウモロコシなど）を食べるとすぐに下痢をします。「ヤバいものは体に入れない」という反応みたいで，下痢ウンコと一緒に糖質が体外に排出されるためか，穀物アレルギーの症状に悩まされることはありません。しかし，この「下痢排除システム」を持たない人は，アレルギーに悩まされることになるのかなぁ，なんて思ったりします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-5） - 『決してマネをしないでください』という漫画は面白いよ。ラブコメの皮をかぶった科学と科学史ウンチク漫画なんですが，内容の濃いこと，濃いこと！ 古今東西の研究者たちのエピソードや人生が，これでもか，これでもかと登場しますが，そのどれもが深いのです。そして，研究者たちのブッ飛んだ発想とたゆまぬ探究心，そして真理に向かって突っ走る研究者魂に心が熱くなります。
そしてこれは，私のような「物書き系医者」にとっては「引用してみたい名言集」です。例えば，ラザフォード（原子核の発見者）の次の言葉は，科学者・科学系ライターにとって「座右の銘」でしょう。
専門的なことをウェイトレスにもわかるように説明できない時は，原理の方に問題があるのだ（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-6） - 【研究結果で判明。地球の地下水が圧倒的な早さでなくなっている！】
以前から何度も取り上げている地下水枯渇問題ですが，最新の研究がこれ（のようです）。「世界の穀倉地帯」を支える縁の下の力持ちがやせ細っています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-7） - 香港のピアノ愛好家（あるいはピアニスト？）の方から「カバレフスキーが編曲したバッハの『前奏曲とフーガ ニ短調 ドリア調』の楽譜をずっと探しているんだけど，あなたが持っているかもって聞いたので・・・」というメールを頂きました。もちろん，速攻でメール添付でPDFファイルを送りましたが，「長年の夢が5分で叶った！ 私は夢を見ているんじゃないか！」と感謝されました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0706-06:00-10）
2015/07/04
【06:00】
- 「台湾での粉じん爆発熱傷」についてのメールです。
先日の、粉じん爆発でヤケド患者多数の事件で日本の企業が大量にガーゼを寄付した、というのが「善意」として話題になっています。トレックスですね。最悪！ バカスカ空気は通るので創部痛がハンパないです。私が医者になった頃からある大昔の治療材料です。いまだに使っている医者がいること自体，ちょっと信じられないくらい古い治療材料です。
⇒【ニュース記事】
⇒送った企業の製品がこれです
ガーゼの繊維をシリコンでコーティングしているから「良い」そうですが、何がどう良いのかわかりません。事故の被害自体可哀想なのに、単に追い打ちかけているだけのように思われます。
どなたか、このガーゼがどのくらいスゴイのか、ゴミなのかご存知の方はいらっしゃらないでしょうか
治療材料としては無能ですが，拷問材料としては極めて優秀。
富士システムズという会社はこのクズ治療材料を善意で提供したのだと思いますが，間違った善意は時に，意図した悪意より始末が悪いです。
まさに「地獄への道は善意で敷き詰められている」のです。粉じん爆発事故で熱傷を負われた人たちは，今回のトレックスでさらなる地獄に叩き込まれるでしょう。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0704-06:00-1） - 「ゲーベンクリームと肥厚性瘢痕」というメールを，盟友であるにしぼり整形外科の西堀先生からいただきました。さすがに，症例をよく観察しています。
私は以前から、他院で1回でもゲーベンクリームによる治療を受けたことのある子供は、そうでない子供（湿潤療法のみの子供）に比べて、ひどい肥厚性瘢痕になる確率が明らかに高いように感じていました。私も同様に感じていました。それを見抜いていた西堀先生，さすがです。
当院でやけどの湿潤療法後にひどい肥厚性瘢痕になった子供が4例ありますが、全て当院に来る前にゲーベンクリームによる治療を受けています。
今朝、先生が呈示した症例も、大学病院でゲーベンによる治療を受けなければあんなにひどい肥厚性瘢痕にはならなかったのでは、と思ったりしましたが、夏井先生はどのようにお考えでしょうか？
いずれまとめてみようと思いますが，ゲーベンクリームを使われてしまうと，上皮化完了後に肥厚性瘢痕になって泣かされる（患者も医者も）ことが少なくないことは確実に言えます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0704-06:00-2） - 「糖反射」についてのメールです。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0704-06:00-3） - ライザップについてのメールです。
週刊新潮で暴露記事を書かれたライザップですが、医療機関との提携を推進するそうです。
⇒ライザップ、高齢者に向けたサービス拡充新たに７施設の医療機関と提携（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0704-06:00-4）
2015/07/03
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-1）
- 「湿潤治療：島根県」に，雲南市の雲南市立病院外科／大谷順先生を追加しました。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-3）
- 「昆虫食」についてのメールです。
土曜日（6月27日）の豚皮を食べる会でも，定番の昆虫食（長野県の蜂の子，イナゴ，蚕の蛹）が供されましたが時代は食糧不足→昆虫食になって行かざるを得ないのでしょうか。私は以前から，人類の未来は昆虫食の利用しかないと思っています。人間と食料が競合せず，効率的に育ち，高品質の蛋白質と脂質を含むものとして昆虫以外には考えられないからです。
⇒【世界の食糧危機はコオロギが救う？ ユーグレナも真っ青の北欧発・昆虫培養ベンチャー】
ただ，原形を留めたままは勘弁して欲しいです。昆虫食，こおろぎ で検索したらたくさんの原型料理が出てきてしまいました。
しかし，原型をとどめた料理法では一般には普及しないと思います。「エビもカニもゴキブリもコウロギも同じ節足動物だろ」と割り切れる人はそれほどいないでしょう。むしろ，その外見から食べることを忌避する人のほうが多いはず。
だから，昆虫食を普及させようとしたら，原型を留めない形にして食べやすくするのは，ある意味必要な工夫ではないかと思います。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-2） -
【一票の格差さらに拡大 衆院１８区・参院３１区で２倍超】
【東京の人口は鳥取の23倍、小手先の選挙制度改革では一票の格差は縮まらず】
問題の本質はこれ。有権者は平等に一票しか持っていないのに，選ばれる方が地域ごとの人口格差を無視して地域ごとに得票の多い順に選ばれるのだから，一票は平等になりません。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-4） - 先日の「豚皮揚げを食べる会 in 東京」に参加された方からの感想メール。
豚皮揚げを食べる会 in 東京に参加した、臨床心理士の〇〇です。賢そう、と会計の任命をいただき、光栄です。
少し時間が経ってしまいましたが、会では大変お世話になりました。
先生の、目配り気配りも、ぜひ学びたいと思います。
静岡に続き今回も、メインの豚皮揚げは言うに及ばず，持ち寄りのお酒とおつまみを楽しみました。
ありがとうございました。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-5） - 「糖反射」についてのメールです。
先日、”糖質 苦手"のキーワードで検索してみたところ、このようなサイトを見つけました。
⇒「砂糖」に付いて 「排泄の科学」より
読み進めると以前、先生が紹介された寿司を食べた人の内視鏡映像が連想され、合点がいったのですが、、、
”糖反射”という最もな名称を東大が名付けたとありますが、ポピュラーなのでしょうか? だったらもっと早く糖質制限が進んでいそうなものですが、、、私は初めて聞きました(*_*)（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-6） - 「石鹸レスと汗」についてのメールです。
先日、ワイシャツの襟の汚れの首輪...で話題になっていましたね。首の方の洗い方は分からないのですが、洗濯の方法を変えると汚れ落ちがかなり変わりますので、お教えしたいと思います（男性の方で、クリーニングに出されているようなので、まったく役に立たないかも知れませんが）
洗濯洗剤を正しく使うと落ちます。
すなわち、洗剤を良く溶かしてから洗濯ものを入れる。だけです
洗濯槽に汚れたものを入れてから、粉状、液状問わず線材をざっとかけて全自動のコースで回すのではなく
洗剤を入れ、余洗いコース、もしくは洗いのみコースで先に洗濯洗剤水を作ってから汚れものを入れ、しかるべき時間浸したのち全自動コースで回す。これだけで、黄ばみが落ちたり、雨の日部屋干しでも臭わなかったり，きちんと洗剤を溶かすと、布にまんべんなく洗剤がついて、汚れを分解し、殺菌しているのだと実感できます。
仕事しながら夫婦二人分の家事をやっている私のやり方は夜のうちに洗濯洗剤水を作り、一晩汚れものをつけ置き、翌朝洗って干す。順番で、冬などはおふろの残り湯を使うと暖かいのが良いのか、汚れ落ちで不安になることはほとんどありませんでした。
夏は、水道水もそんなに冷えてないので、残り湯である必要はないと思います。残り湯であっても、洗剤がちゃんと溶けてるからか臭いがしたことはありません。洗剤を溶かすために洗いのみコースで10分回した後、泡がふわふわに出来ています。どうやらこの状態が洗剤がちゃんと溶けている状態らしく、ここで汚れものを投入するのが、ポイントらしいです。
変な石鹸の科学的なにおいも残らず、いわばおひさまの匂い＝無臭状態の洗濯物が干しあがります。
元々の情報源は、赤星たみこさんです。
上記で私が言わんとしていることを、もう少し具体的に書かれています。
食器洗剤でも、細かい字で書かれている使用方法は
「水１リットルに0.75mlの本商品を良く溶かして使用する」なのに、CMでは，原液を便がらブシャーとスポンジにつけている映像です。洗濯洗剤も洗剤をザラララと入れる映像はあっても、その洗剤が溶けている状態であることを映し出したりしていません。（最近は入れる動作さえなくて、まるきり殺菌のイメージ映像ばかり）
たくさん使ってどんどん買ってほしいからでしょうか？
あと、新幹線の放火事件のあと、危険物の持ち込みはしないでとアナウンスするようになったそうですが、考えると、洗剤、漂白剤も薄めなければ劇薬ですよね。致死ではないでしょうが眼にはいったり、口に入れば迷惑行為です。台所製品も、悪意があれば他人を苦しめることは簡単です。（自殺された方が秋葉原通り魔の犯人のような悪意を持っていたとは思いませんが）
危険物を取り締まるのではなく、人がそのような思考にうっ屈していかざるを得なかった原因を取り除けるよう考える必要があると思います。
襟首の汚れの解決には至りませんが、一つ情報としてメールいたします。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0703-06:00-7）
2015/07/02
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#）
- ここ数日のギリシャ騒動を見ていてふと思ったのだが，この世からギリシャが生み出したものが一切合切消滅したらどうなるだろうか，ってね。
例えば，イタリア関連のモノがなくなると，イタリアのシーフード料理が食べられないとか，ワインが飲めないのは困るとか，さまざまなイタリア・ファッションがなくなるのはちょっと寂しいとか，サッカーといえばイタリアだよねとか，色々浮かんでくる。
スイスだったらチーズが食べられないのは寂しいし，高級時計がなくなるのも困る。死ぬまでに「おおっ！」といういい時計の一つくらいは欲しいもんね（・・・お金さえあれば，だけど）。
スペインだったらワインが困るし，街なかのスペイン・バルがなくなるのは痛い。そして，何よりスペインのピアノ曲が弾けなくなるのが一番困る。アルベニスとファリャとグラナドスのいない20世紀前半のピアノ曲なんて，魅力半減だ。
では，ギリシャはどうだろうか。ギリシャ料理と言われてもすぐに思い浮かばないし，ギリシャのお酒のOuzo（ウゾー）も飲めなくなると悲しい，というほどじゃないし，ギリシャ・ファッションってのも聞いたことがない。オリーブにしてもオリーブオイルにしてもギリシャ産でなければ，という訳ではない。
現代ギリシャ音楽と言ってもクセナキスとミトロプーロスくらいしか思いつかないから，個人的にはまぁなくても困らない。ギリシャ映画といえば『ギリシャ・ゾンビ』を見たことがあるけど，私以外，これを見た人ってあまりいないよなぁ，という映画だったし・・・。
唯一，思い浮かぶのは「死ぬまでに一度くらいは古代ギリシャの遺跡と彫刻とエーゲ海は見たいかな」くらいのものだが，それにしても「強いて言えば」程度のものであり，見ずに死んだとしても悔しくて化けて出るほどのことはない。
考えて見れば，ギリシャという国名は常に「紀元前の古代ギリシャ」とセットでしか使われていなかったことに気付いてしまう。
例えば，「ギリシャ建築」と言えば紀元前7世紀から3世紀くらいまでの古代ギリシャ建築の事だし，「ギリシャ文学」と言えばホメロスやヘシオドス，ソクラテスやプラトンであり，現代ギリシャ文学と言われても名前は全く浮かばない。「ギリシャ美術」も「ギリシャ哲学」も同じだ。
要するにこの国は，過去2000年以上，新たなものを何一つ生み出していないのではないだろうか。過去の栄光はあるが過去の栄光しかないのである。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0702-06:00-2） - 【ギリシャは大阪よりずっと下】
まぁ，常識的に考えると，経済力に格差のある複数の国がグループを作って同一通貨を使うということは，「強い国はより強く，弱い国はより弱く」なるということであり，それは最初から分かっていたことのようです。その結果，ドイツは一国でも十分に強くなりました。となると・・・という話のようです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0702-06:00-4） - 【世界的に科学論文の撤回が増えている。その理由】
なぜ論文撤回が増えたのかについては，記事で詳しく説明されています。なるほど，そういうわけね。チェック機構がうまく作動している結果であれば，これはむしろ喜ぶべきです。
ここで気になるのは，日本国内で発表され，その後撤回された論文がどのくらいあるのか，ということ。結構，いい加減な論文があると思うんだけど・・・。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0702-06:00-3） - 【心霊写真に写る「幽霊」はホンモノなのか？】
心霊写真の歴史が詳しく解説されています。南北戦争後に「死んだ家族を一緒の写真を撮るカメラマン」で一儲けしたカメラマンが最初の「プロの心霊写真家」だったそうです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0702-06:00-5）
2015/07/01
【06:00】
- ［練馬光が丘病院での治療例］を更新。うち1例は下腿低温熱傷の508日後。低温熱傷の患者さんに「どのくらい目立たなくなるのですか？」と質問されたら，この症例の写真を見せて説明しましょう。
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-1）
- 「明星の糖質制限カップ麺」についてのメールです。
私も、インスタントラーメンが好きだったので、今は、麺を１/４にしてあとは、もやし、玉ねぎを増量してコントロールしています。
５ｋｇ減量、リバウンドなし、長い二日酔いがなくなる、大量の便、少し髪が増えたような、悩みの性格が変わったような・・・。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-2） - 「石鹸レスと汗」についてのメールです。
私は石けんレスを始めて半年位です。
臭い汗が出そうな所、汚れやすい所のみ石けんを使用しています。（特に、仕事上、人の身体を洗っていると、どこが汚れやすいかよく分かります） 首の後ろ・わき・陰部・臀部・足のゆび、そして仕事で汚染する事もあるため手と腕です。
それ以外はほとんど石けんレスです。
ただ、夏を越した事がないので、この夏、周りから臭いと苦情が入れば洗い方をもう一度見直してみようと思っています。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-4） - 【技術力の低い人限定 巨大ロボットバトル（通称：ギガヘボコン】
あのヘボコンがここまできちゃいました。技術も機能も超低いロボット（？）がバトル（？）を繰り広げ（？）ますが，迫力のなさと動きのなさはまさに特筆モノ！ でも，なんでか最後まで動画を見ちゃうんだよね。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-5） - 【中国では鉄道乗車時に荷物検査、通勤時に長蛇の列 「ユーロスター」は空港並みの厳しさ】
東海道新幹線は一日の利用者は42万人ですから，手荷物検査をするのは実際上，不可能でしょう。東北新幹線の「いわて沼宮内駅」のように一日の乗降客が80人台という秘境駅（？）なら手荷物検査をしても混乱は生じませんが，東京駅（東海道新幹線の一日の乗降客が16万人！）ではどう考えても無理です。
新幹線と航空機の最大の違いは，新幹線はトラブルが起きても停車すればなんとかなるが，航空機は墜落するしかない，という点でしょう。要するに，「最悪の事態」の程度が違います。だから，「対策」にもレベルの違いがあっていいような気がします。
そして，どんなに万全の対策をとったとしても，悪意ある攻撃は絶対に防げない，という事実があります。悪意に基づいた攻撃のパターンは無限にあるため，それへの対策は常に後手後手に回るしかないからです。これは，これほど注意を促しているのに，いまだに振り込め詐欺がゼロになっていないのと同じです。騙す方は常に「新しい騙し方」を開発しているからです。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-6） - 【カロリーと運動だけがダイエットじゃない！「低糖質」「ココナッツオイル」がキレイな体づくりのキーワード】
（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-7）
- 先日の「豚皮揚げを食べる会 in 新宿御苑」に参加された足立区の友愛病院 水野先生からのメール。湿潤治療と糖質制限に熱心に取り組んでおられる先生です。
先日はありがとうございました。ついに、やっと！ お会いできたと感動ひとしおでした。
豚皮も非常に美味しく、ポークおじさんこと林さんとずいぶんと話し込んでしまいました。
また妻も、先生のオシャレっぷりを絶賛しておりました。私もホームページでモノは見ていましたが、想像以上に似合っておいでで驚きました。また「すごい若々しい！」とびっくりしていました。
豚皮は来月に行う病院の納涼会にも出そうと思います。きっと「豚皮？こんなに美味しいの？」と職員もびっくりすると思います。心置きなくスナック的なものを食べられるのは幸せでした。数日前にネットで林さんから買ったばかりなのに、さらに５つ買って帰りました（笑）
また、先生の本をマンガ化したおちゃづけさんに私のブログの１ページをマンガ化して頂けました。
⇒内科医水野のブログ「食後も満たされない？」
⇒おちゃづけさんのマンガ化 「食後も満たされない人へ」
先生の所に一度受診して頂いた〇〇医科大学から逃げてきた（ゲーベンで悪化した）熱傷の患者さんも経過良好です。「植皮しないとダメだ！」とか言われていたのが嘘のようです。感染もなく、良好な肉芽が形成されておりました。
先日も炎症性粉瘤の治療にわざわざ茨城県から高速道路で受診された方がいらっしゃいまして、夏井先生の方法で１回の処置で治りました（後日電話確認しました）。近所の皮膚科で麻酔なしで、メスで切開されて徒手でグリグリされ、２回目もやはり徒手でグリグリされて痛みで悶絶。さらに大病院の皮膚科で手術を勧められたという経過でした。
さすがに、ご家族がネットで探して当院に電話してきました。「それは是非当院受診を」という事でいらっしゃいました。
「炎症があるので麻酔が効かない」と言われていたのに麻酔がバッチリ効いて驚いていました。ここぞとばかりに、夏井先生を絶賛しておきました（笑）
粉瘤は何回かしているという事で、ついでに糖質制限と湯シャンも勧めておきました。
本当に夏井先生のおかげで治療方針も変わりましたし、私のメタボも改善しました。ありがとうございます。（この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0701-06:00-8）