【全層皮膚欠損 下肢】
症例・経過 | 原 因 | 部 位 | 観察期間 | 備 考 |
---|---|---|---|---|
3歳11ヶ月F | ゴルフ場のベルトコンベア | 両側下腿 | 316日 | 大学病院形成外科では直ちに手術と説明。受傷2日後に受診 |
7歳M | 畳の上で転倒 | 大腿 | 前医はゲーベンクリームを使用。壊死したため手術が必要と説明され脱走。受傷18日後に受診。過剰肉芽の画像 | |
7歳M | 交通事故 | 足関節部 | 大学病院形成外科では日替わりで医者が変わり、説明も二転三転。受傷19日後に受診 | |
10歳M | サッカー中に下腿強打 | 下腿 | 受傷2日後に受診 | |
19際女 | 自転車 | 大腿 | ペルーで受傷。現地の病院で縫合。帰国後に〇〇病院皮膚科受診。ゲーベンクリームで治療。その後、傷が腫れて激痛となり緊急入院。更にゲーベンで治療。皮膚移植が必要と言われて脱走。受傷から1ヶ月後に受診 | |
20歳M | サッカーで擦過傷 | 下腿 | 近医では軟膏とガーゼ保護のみで通院不要と説明。その後、傷が深くなり、受傷から6日後に受診 | |
20歳F | 階段で転倒 | 下腿 | 近医で縫合したが感染して創離開。受傷から44日後に受診 | |
23歳F | 電車と駅ホームの間に挟まれた | 下腿 | 502日 | 当初は傷がなかった。1週間後に痛みがあり病院を受診。抗生剤のみ処方。その後、壊死し、手術が必要と説明された。受傷から40日後に受診 |
25歳F | 駅の階段で転落 | 下腿 | 1916日 | 総合病院整形外科では石鹸洗浄、フィブラスト、ゲーベン、アクトシン軟膏で治療。8✕3cmの黒色壊死となり、痛みで歩けなくなった。受傷1ヶ月後に受診 |
26歳F | ガラスの扉に激突 | 下腿側面 | 3ヶ月 | 前医では皮膚移植が必要と説明された |
31歳F | スノーボード | 下腿 | スノーボードのあと水疱ができていた。ハイドロコロイドを貼って様子を見ていたが、痛みがあり、受傷14日後に受診。残っていた水疱膜を除去したら痛みが軽減 | |
38歳F | バイク事故 | 膝蓋下部 | 前医でデブリードマン。受傷7日後に受診 | |
40歳M | 転倒(車のブレーキ故障) | アキレス腱部 | 近医は石鹸洗浄を支持したが傷が深くなって激痛。鍼灸院の先生が当院を教えてくれた。受傷から1ヶ月後に受診 | |
41歳F | 交通事故 | |||
42歳M | 生け垣で転倒 | 下腿 | 前医は石鹸洗浄+ゲーベンクリームで治療。受傷48日後に受診。全層壊死の状態 | |
46歳F | 自宅階段で転倒 | 下腿 | 近医で毎日消毒。黒色壊死となり受傷26日後に当院紹介 | |
46歳F | 転倒 | 下腿 | 学病院形成外科を紹介されて受診したが、医者は「なぜ俺が外来患者を見ないといけないんだ」と毒づかれた。受傷23日後に受診 | |
50歳M | バイク転倒事故 | 下腿~足背 | 大学病院形成外科に入院。皮膚移植が必要と説明されたが、ネット検索し、手術を拒否。受傷1ヶ月後に受診 | |
52歳M | 転倒 | 下腿前面 | 受傷直後に受診。ドレーン留置 | |
53歳M | 滑液包炎穿刺後 | 外果 | 整形外科で数回吸引治療を受けたが、傷が治らなくなった | |
54歳M | 交通事故 | 下腿前面 | 前医は人工真皮移植を行い、追加の植皮が必要と説明。受傷2日後に受診 | |
54歳F | 自転車転倒 | 膝蓋部 | 消毒とガーゼで自宅で様子を見ていたが、ガーゼを剥がすたびに出血するため、受傷2日後に受診 | |
55歳F | バイク転倒事故 | 下腿近位皮膚壊死 | 551日 | 前医はゲーベンクリーム、石鹸洗浄。手術が必要と言われて脱走。受傷40日後に受診 |
56歳M | 外傷性動脈瘤塞栓術後 | 下腿 | 5ヶ月半 | 塞栓術後に皮膚壊死。デブリードマンの結果、脛骨が露出したが保存的治療で完治 |
58歳M | 酩酊して転倒 | 下腿 | ハイドロコロイドで様子を見ていたが治らないため受傷17日後に受診 | |
58歳M | 擦過創 | 下腿 | 前医は軟膏ガーゼ、シッカロールで乾燥させるように指示。受傷2週間後に受診。皮膚全層壊死の状態 | |
60歳F | 転倒 | 膝部 | 湿潤治療を知っていたのでラップを当てておいたが、近医は「ラップで治療すると化膿して足切断だ」と激怒。消毒と軟膏ガーゼで治療。傷がどんどん深くなり、受傷10日後に受診 | |
62歳M | バイク転倒 | |||
65歳M | 硝酸銀 | 大腿 | 15年前に大腿骨頭置換。手術部位から膿が出て、近医で創内を硝酸銀で焼灼したが、硝酸銀が折れて取れなくなり、当科紹介となった。 | |
66歳M | バイク事故 | 大腿圧挫 | 112日 | 前医は皮膚移植しか治療法なしと説明。受傷1ヶ月後に受診 |
67歳M | 転倒 | 下腿 | 他院で縫合したが皮膚壊死。受傷1ヶ月後に受診 | |
68歳M | 転倒 | 下腿 | 227日 | 糖尿病、肥満など。下腿を擦りむいたが自宅で様子を見ていた。受傷9日後に全層壊死の状態で受診 |
70歳M | 交通事故 | 下腿 | 353日 | 前医の石鹸洗浄+ゲーベンクリームで皮膚壊死。受傷7日後に受診 |
70歳F | 転倒 | 下腿 | 擦過創だったが前医のゲーベンクリーム治療で皮膚壊死。受傷1ヶ月後に栃木県から受診 | |
73歳F | 自転車転倒 | 下腿degloving | 95日 | 受傷直後に受診。次第に循環が悪化して全層皮膚壊死に |
74歳F | 自転車 | 下腿 | 2ヶ月 | 知覚の病院で縫合したが、創離開したため当院紹介となった。受傷4日後に受診 |
75歳F | 自転車 | 下腿 | 1ヶ月半後に受診 | |
75歳F | 自宅階段で転倒 | 下腿広範皮膚剥離 | 417日 | 顕微鏡的多発血管炎でステロイド治療中。受傷翌日に受診 |
76歳M | 風呂場で転倒 | 下腿 | 黒色痂皮を認め、直ちにデブリードマン | |
77歳F | 自宅で転倒 | 下腿 | プレドニン内服中。受傷直後に受診 | |
79歳F | ギプスで褥瘡 | 外果部 | 6ヶ月 | 受傷2ヶ月後に受診 |
83歳M | 自転車転倒 | 内果 | 174日 | 受傷22日後に受診 |
87歳M | ベッド移動の際の擦過傷 | 下腿 | 善意のゲーベンクリームで全層壊死に。7日後に受診 | |
89歳F | 装具で褥瘡 | 下腿 | 受傷7ヶ月後に受診 | |
101歳F | 自宅で転倒 | 下腿 | 病院嫌いで傷が深くなった。受傷13日後に受診 |