プラスモイストについて

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 創傷被覆材は2週間以上使えない,広い面積の皮膚軟部組織損傷に使えない,などの短所があることは既に説明した通りである。そこで筆者は瑞光メディカル(株)と協同で治療材料の開発を行った。それがプラスモイストだ。

 プラスモイストによる治療例はこちら。熱傷,皮膚損傷,指尖部損傷,接触皮膚炎,乳児湿疹などに著効しています。

 現在,次のような製品がラインナップされている。

  1. ラスモイストV:未滅菌包装。スズケン(株)を通じて病院に販売。2007年4月販売開始。
  2. プラスモイストW:滅菌包装。スズケン(株)を通じて病院に販売。2007年4月販売開始。
  3. プラスモイストP:未滅菌包装。調剤薬局・院内薬局向けに販売。2007年10月より販売開始。2008年6月よりネットでの個人向け販売開始
  4. プラスモイストTOP:紙おむつ等の二次ドレッシング材に貼りつけて使用する。浸出液の量に適する吸収力をもつ二次ドレッシング材を組み合わせることができるので,浸出液の多い創から少ない創まで一種類の「プラスモイストTOP」で対応できる。非常に安価(200×250ミリ 20枚入りで5,000円)なので,介護施設,在宅介護でも導入できるはず。2010年7月発売。


 プラスモイストの特徴をまとめると次のようになる。

  1. 創面に固着しない(写真の白い面は非固着性メッシュ)
  2. 浸出液の吸収能力がある
  3. 創面を乾燥させない(肌色の面は疎水性)
  4. 薄くて柔軟(厚さ1ミリ)

 「手術用被覆・保護材,または熱傷被覆・保護材」という位置づけであるが,医師の裁量で種々の創面に使うことは可能である。

 現在,熱傷,擦過創,挫滅創,指尖部損傷,深い皮膚軟部組織欠損,褥瘡,術後離開創,水疱症,伝染性膿痂疹,帯状疱疹,術後創のドレッシングなどに,患者の同意を得て使用しているが,従来の創傷被覆材と同等の治療効果があることを確かめている。
 特に,外傷だけでなく,皮膚の微細な損傷を伴うさまざまな疾患(伝染性膿痂疹,帯状疱疹などの水疱を伴う疾患,アトピー性皮膚炎,接触性皮膚炎)などのさまざまな皮膚科領域の疾患にも有効である。


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