23歳F
2023年2月14日朝、湯たんぽを使っていて両側腓腹部に痛みがあり小さな水疱ができていた。
同日、当院を受診。ハイドロコロイド包帯 アドバンスで被覆。
1週間後に再受診してもらったが、左は完治、右に小さな浅い潰瘍があるのみだった。
下腿低温熱傷はそのほとんどで皮膚壊死となるが、これは部位的な要因を大きく、下腿遠位外側/内側の場合である(下腿遠位は筋組織がほとんどなく、皮膚への筋膜からの血流がほとんどない)。一方、腓腹部は皮下筋肉量が豊富で筋膜からの皮膚の血流も十分あり(だから、この部位には安定した筋膜皮弁や局所皮弁が作れる)、壊死を起こしにくいと考えられる。
湯たんぽ愛好者のほとんどは冷え性患者であり、下腿遠位から足部の冷たさのために湯たんぽを使用する。だから、湯たんぽ低温熱傷のほぼ全ては壊死するわけである。
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