1歳1ヶ月F。埼玉県。
 2022年7月18日夜、炊飯器の蒸気で両手にヤケド。〇〇病院救急室を受診し、軟膏とガーゼで治療。20日、△△大学病院形成外科に紹介されて受診。石鹸洗浄、ステロイド軟膏とガーゼで治療。22日、両手ともに深い3度で直ちに指を切断しなければいけない、と説明された。指切断をなんとか回避できないかとネット検索。
 7月23日、当院を受診。初診時、両手手掌、手指は白色壊死の状態で、石鹸洗浄による組織破壊の結果と考えられた。両親には瘢痕拘縮が必発でいずれ手術が必要になるが、とりあえず指切断は避けられるでしょうと説明。ミトン型にしたプラスモイストで被覆し、用手的に手指を伸ばすように説明。
 11月16日、上皮化が得られたが、両手ともに高度瘢痕拘縮の状態となり、手の手術を行っている◇◇病院に紹介した。

 通常、熱湯や水蒸気による熱傷では深い部分と浅い部分が混在するが、この症例の初診時の状態は「創面全てが均等に白色壊死」の状態であって2度熱傷の部分は存在しない。これは壊死が人為的に起こされたことを証明している。

7月23日

7月25日

7月30日

8月8日

8月19日

8月26日

9月9日

9月16日

9月21日

9月28日

10月15日

11月16日:116日後


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