37歳女性。
 9月10日朝,炊飯器に右腕をつけて熱傷受傷。夫がネットで調べて「オロナイン軟膏とラップで治療すればいいらしい」という情報を見つけてくれ,そのとおりにしたが,翌日,痛みが逆にひどくなった。
 そこで再度ネットを調べ,湿潤治療についての知識を得,ラップだけで被覆して当科を受診した。
 当科ではプラスモイスト(R)で治療を行った。

9月11日
小さな水疱が集簇している
2度熱傷である
9月13日 9月18日

 オロナイン軟膏はクリーム基剤の軟膏であり,合成界面活性剤を含んでいる。合成界面活性剤は通常,細胞膜を直接破壊するから,クリーム基剤軟膏を傷に塗ると猛烈な痛みがあり,傷はどんどん深くなる。つまり,オロナイン軟膏は化学の基礎を無視したクズ軟膏である。
 大塚製薬ともあろう大製薬会社が,このようないい加減な薬剤を販売しているのは恥ずかしいことだと思う。

 大塚製薬からの反論を心から待っています。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/tokyo/case/0092/index.htm】

左側にフレームが表示されない場合は,ここをクリックしてください