37歳女性。茨城県在住。
数年前に左足趾に潰瘍ができてなかなか治らず,バージャー病と診断された。複数の病院を受診したが治らず,湿潤治療をしている●●病院外科に入院し,保存的治療で治癒した。足趾の疼痛があり,別のクリニックからリン酸コデインを処方されていた。
2012年6月初旬に左第2趾にケガをして,自分で処置をしていたが治らないため,湿潤治療を求めて当科を受診した。
プラスモイスト(R)貼付を行い,2週間に一度通院してもらった。
7月31日より痛みが強くなり,腫脹も出現。抗生剤内服とともに,8月3日よりリン酸コデイン内服を開始したが,痛みのコントロールが難しくなり,ペインクリニック受診を薦めた。同時に,そのペインクリニックでPGE1の点滴をしてもらうようにアドバイス。8月中旬にペインクリニックで交感神経ブロックを行い,プロスタンディンの点滴を2週間毎日行った。
8月22日には痛みはかなり軽減し,第2趾の発赤も消退。8月29日には鎮痛剤内服も必要なくなった。
9月に入ると潰瘍面の肉芽形成が進み,末節骨が取り残されるように肉芽内に突出したが,いずれ切除することとし,上皮化するまで待つように説明。
2013年4月9日,突出していた1ミリ足らずの骨を骨鉗子(リュエル)で削った(この時の写真は撮り忘れてしまった。痛恨の極みである)。麻酔は必要とせずに除去でき,出血もアルギン酸塩被覆材で30秒ほどで止まった。数日できれいに上皮化したと連絡を頂いた。
7月4日 | 7月18日 | 7月31日 | 8月22日 | 9月11日 |
9月25日 | 10月12日 | 11月2日 | 11月9日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/tokyo/case/0068/index.htm】