掲示板での討議に参加希望の方は，
氏名，所属病院，診療科（医師の場合），所属病棟（看護師の場合），連絡先を明記してご連絡ください。

Top Page

• 投稿日： 2008/09/27(Sat)／投稿者： Y2
  先生の勤務される病院には知り合いが多数おりますが、熱傷センターの様子は謎でした。
  見学に行こうと思ったこともありますが、見るに忍びないようなので今となってはやめておきます。
  
  幸か不幸か広範囲熱傷患者さんを紹介したことはありませんが、紹介する機会があった場合には、「OpWTでお願いします」の一文を添えさせていただきますので、その節はよろしくお願いします。
  
  ちなみに院内には、先生以外にもOpWT・湿潤療法を行う医師がおられるのでしょうか？
  
  
• 投稿日： 2008/09/27(Sat)／投稿者：○○
  > ちなみに院内には、先生以外にもOpWT・湿潤療法を行う医師がおられるのでしょうか？
  湿潤療法はやってる話を聞いたことがありません．
  
  とにかく「ラップ療法＝閉鎖式＝感染する」という誤解が根強いです．そういう誤解は改革の妨げになるので，ボクは決して「ラップ療法」と言わないようにしています．「従来よりも創面環境を良くすることのできる方法」とか「前の病院でじょく創とか感染創のドレナージに使ってうまくいった方法」という紹介の仕方をしています．
  
  
• 投稿日： 2008/09/27(Sat)／投稿者： Y2
  ○○先生は、熱傷のドレッシングには何を使用されていますか？
  当院では、プラスモイストを使用しており、半年で50例ほどになりますが、ほぼ全例で良好な成績が得られています。
  ただし、広範囲熱傷は経験していません。
  
  モイスキンパッド、サンドガーゼなどをご使用でしたら、感想をお聞かせいただければ幸いです。
  
  
• 投稿日： 2008/09/28(Sun) ／投稿者： ○○
  > モイスキンパッド、サンドガーゼなどをご使用でしたら、感想をお聞かせいただければ幸いです。
  
  モイスキンパッドはようやくサンプルを取り寄せ使い始めたところです．
  
  今のところ，穴あきポリ袋＋紙おむつを自作して使っています．
  最近はスーパーに行っても穴あきポリ袋がなかなか売ってないので困りますね．
  
  サンドガーゼは使用経験がありません．
  
  調べたところによると同商品はオオサキメディカルが製造元なんですねえ．
  http://www.osakimedical.co.jp/product/p105.html
  
  当熱傷センターで使っているガーゼ類はすべてオオサキメディカルから購入しているので，同製品が一番導入しやすいと思います．今度サンプルを取り寄せて使ってみたいと思います．

早速一つ話題提供なのですが、今日ジョンソン＆ジョンソンから出ている「BIOPATCH」http://www.jjwm.jp/biopatch/about_bp.htmlなるCVの刺入部のドレッシング剤の説明会がありました。
これにはクロルヘキシジンが含まれており、カテーテル感染が抑えられるというもののようです。これは刺入部を細菌が伝って感染を起こしてしまうという考えの基に生まれた製品だろうと思っていますが、夏井先生のHPにもありましたが果たしてカテーテル伝いに細菌が血管内に入っていくのだろうか・・・そういう疑問を思いながら聞いていました。
その点を質問してみましたがあまりしっくりした答えも返ってきませんでした。スポンジにカテーテル部分がはいる穴が開いているのですが、これもカテーテルサイズは沢山ありますので無数の規格を作るわけにもいかないでしょう。説明によれば3サイズくらいあるようです。従って場合によってはカテーテルサイズとこのパッチの穴が厳密には100%フィットしないこともありえるわけです。もし刺入部から細菌が入っていく、それをクロルヘキシジンによって表皮の細菌を減らす（殺菌？）することで抑える、というのであれば刺入部にジャストフィットすることが求められる筈なのですが・・・。
無尽蔵にサイズをつくるわけにはいかないのはわかりますが、多少フィットしていなくてもいいというのはそもそもの考え方（刺入部から細菌が入っていくことでカテーテル感染を起こす）がイマイチ説得力に欠けるのではないかなと思った次第です。
どうお考えでしょうか？＞皆様

• 投稿日： 2008/09/18(Thu)，投稿者： taka
  見た目でカテにフィットしていても細菌レベルの大きさで考えれば余裕でスルーですね！
  ということはこの製品はクロルヘキシジンによる消毒効果で感染を防いでいるものと考えられるのでは？
  ではカテ感染はカテ伝いに細菌が血管内に入っていくのが原因なのかという論点にりますね…。
  
  また最長貼付期間は1週間とのことですが、消毒含有物をフィルムで覆っていたら皮膚障害が高率に起こるのではないかと…。
  
  私だったら必要ないので採用しないでしょう。
  
  
• 投稿日： 2008/09/21(Sun)，投稿者： ほし＠某救命救急センター
  > ということはこの製品はクロルヘキシジンによる消毒効果で感染を防いでいる> ものと考えられるのでは？
  
  理屈ではそういうことのようですね。
  
  > ではカテ感染はカテ伝いに細菌が血管内に入っていくのが原因なのかという論点にりますね…。
  
  夏井先生のHPにもありますがそういうことが起こりえるのでしょうか？メーカーさんは起こりえる（だから製品化しているんでしょうけど）とおっしゃっていましたが・・・。
  
  
• 投稿日： 2008/09/21(Sun), 投稿者： 夏井＠管理人
  > 夏井先生のHPにもありますがそういうことが起こりえるのでしょう > か？
  カテーテル沿いに発赤が広がり，カテーテルの周囲に膿がたまっている，という症例，私は25年間の医者生活で見たことがありません。刺入部にちょっと膿みたいのが出ているのは見たことがありますが，カテ全長にわたって膿が，というのは経験がありません。
  
  皆様はいかがでしょうか。
  
  
• 投稿日： 2008/09/22(Mon)，投稿者： ヤスナリ＠熊本
  はじめまして。湿潤６年目のひよっこですが、よろしくお願いします。
  
  以前、ICUで張り付いていたときによく読んでいた教科書に面白いたとえがあり、この件については以下のロジックで卒後４年目の私は納得していました。
  
  今回掲示板に上がったので、埃かぶった本を開いて探しだしました。
  
  The Indwelling Vascular Catheter　の項目の一番最後にこんな記載があります。

  A Long Day’s Journey
  
  Another strike against the skin is the long distances that must be traveled in order for skin microbes to reach the intravascular segment of indwelling catheters. Staphylococci are nonmotile organisms and are only 0.001mm in diameter. Thus, to reach the tip of a 20-cm central venous catheter, these organisms must travel a distance that is 2 million times their own length. This is equivalent to a 6-foot human being who must travel 2272 miles (roughly the distance between Atlanta and Los Angeles) without the aid of transportation or even legs (because the staphylococcus is nonmotile)
  
  the ICU　Book　second edition　1998

  
  現在、第三版が出ていてこの部分の記載がどうなっているか不明です。
  
  カテーテルそのものが異物であることや、staphylococcus 以外は？といった突っ込まれるところもあるかとは思いますが、表現の仕方が面白かったのでご紹介いたしました。
  
  staphylococcusの立場で考えると、消毒されるのも嫌ですが、アトランタからロサンジェルスまで徒歩で行くのはもっと嫌なような気がします。（想像つきませんが・・・）
  
  
• 投稿日： 2008/09/23(Tue)，投稿者： 夏井＠管理人
  夏井＠管理人です。
  
  > カテーテルそのものが異物であることや、staphylococcus 以外は？といった突っ込まれるところも
  > あるかとは思いますが、表現の仕方が面白かったのでご紹介いたしました。
  
  面白い比喩ですね。私もこういう比喩を考えるのが大好きです。
  
  ただ，細菌の場合は個々の細菌の移動能力よりは，「分裂による個体数の増加⇒総体としての占有体積の増加」という作用が大きいような気がします。そして分裂速度は，その局所で利用できる栄養源となる物質の量で決まります。そしてこれに酸素分圧などが絡んできます。
  
  結局，移動に要するエネルギーと分裂に要するエネルギーでどちらが効率的かという問題なのかもしれません。

• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月25日（金)
  昔の「消毒と乾燥」治療では爪甲の変形が必発だった，というだけのことです。要するに抜爪という行為そのもので起きる変形と，その後の処置によって引き起こされた変形を分けて考える必要があります。
  
  http://www.wound-treatment.jp/next/case/case989.htm
  これは抜爪より深い爪床損傷ですが，正常の爪が生えています。
  
  ちなみに，「陥入爪で抜爪すると爪床が瘢痕拘縮を起こし，さらに陥入爪の状態が悪化するから抜爪はするな」と教科書には書かれていますが，これも，「爪床を消毒して乾燥させた」ことによる瘢痕拘縮だった可能性が強いです。
  
  「新しい酒を古い皮袋に」とマルコ伝に書かれていますが，皮袋が古くなりすぎて穴だらけになったら，皮袋（教科書）そのものを新しくしなければ酒は入りません。皮袋にしがみついていると，酒を失います。
  
  
• hongmei　投稿日／2008年07月26日（土)
  夏井先生の呈示された症例を私が治療する場合も同じ様にするでしょう。上の例では既にほとん抜けており、それをわざわざ戻してもあまりメリットがないでしょう。
  下の例のように後爪郭や爪母に傷がないならすべてを抜爪する必要はないでしょう。
  
  >私がレジデントのときに見た教科書で、確かに抜爪しないようにと記載してあったのを記憶しています。
  
  「むやみやたらに抜爪しないように」を付け加えるとよいかと思います。
  
  >理由は抜爪することにより爪母が傷つき、変形した爪が生えてくるため、また戻した爪がシーネがわりになるからとのことでした。
  
  下の例にはこの文章はあてはまると思います。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月27日（日)
  hongmei先生
  
  私は以前，近位側の爪甲はできるだけ切除せず，縫合できるぎりぎりの位置で縫合していました。もちろん，それでほとんどの例には何事も起こらずに治癒しています。
  しかし，肉芽が収まらないうちに爪が伸びてくると，肉芽に爪が食い込んで四六時中痛みが出て，しかも爪の刺激で肉芽が治癒しなくなります。これが時々あります。この場合は結局，もう一度爪甲を追加切除が必要になります。hongmei先生はこういう経験，ありませんか？
  もちろん，「近位側の爪は十分に切除し」とすればいいのでしょうが，この「十分」が曲者で，どこまで切除すれば「十分」なのか，8ミリでいいのか12ミリでいいのか，私にはわかりません。
  
  しかし，幸か不幸か，私のこの湿潤治療を提唱してしまった立場にあります。すると，わずか一例でもトラブルが起きたり，順調に治癒しない例があると，それをネタに揚げ足を取られたり，攻撃されるのです。どんな治療にもトラブルはつき物だ，なんて論理はこういう連中には通じません。新しい治療には一例でもトラブルはあってはならないし，従来の治療でのトラブル発生率より低くても駄目なのです。
  私は日夜，こういう攻撃の矢面に立っています。
  
  しかも，このサイトや書籍で治療法を公開してしまったため，それまで外傷に手を出したことがない内科や小児科の先生も積極的に外傷治療を始めるようになり，その大多数ではトラブルなく簡単に治っています。
  しかし，こういう先生方にもいずれ何かのトラブルが起きます。すると自分では対処できないために近所の外科医や大学病院に紹介することになります。するとどうなるか。「こんな治療をしているからこうなったのだ。あそこでやっている治療は駄目だ。内科の医者ごときが熱傷をするな！」と大学病院の専門医はそれ見たことかと批判してきます。それはやがて私に対する個人攻撃になります。実際，「熱傷専門医でない医者でも熱傷が治療できると吹聴している一部のおかしい医者がいて」と個人攻撃を受けています。
  
  だから，自称「湿潤治療の先駆者」には，内科の医者が治療しても精神科の医者が治療しても絶対にトラブルが起きない方法を提案しなければいけません。
  もちろん，全例で爪甲抜去するのはやりすぎでしょう。しかし，どの医者でも安全に治療できるためには，抜去したほうが安全ですし，少なくとも短期的トラブルは起きなくなります。だから，物事の順序としては，誰がやっても安全な治療法（抜爪）を普及させ，その次の段階として「変法」として部分切除を提案を，ということになります。
  新しいことを提案するのであれば，まず，どこの誰がやってもトラブルが起きない「過剰だけれど安全な方法」，それが普及してから「過剰な部分をそぎ落とした方法だが，どこからが過剰なのかの見極めには経験が必要な方法」の順番になります。

両側足底の水疱症の患者さんを皮膚科に紹介したら，足白癬との返事が来て呆れたというお話が更新履歴に載っていたのを拝見しました。(http://www.wound-treatment.jp/next/wound400.htm)

足白癬で大きな水疱を作ってくる症例はたまに見ることがあります。右の写真のような水疱を作ることがあります。
http://missinglink.ucsf.edu/lm/DermatologyGlossary/tinea_pedis.html

プラスモイストで治ってしまって再発しないようであれば問題ないと思いますが，もし水疱の再発を繰り返すようでしたら，抗真菌剤外用を１ヶ月くらい続けてみるというのも試してみる価値はあるかもしれないと思いました。

昔のほうから掘り返してきました。
こちらでシャンプー無しの生活を営んでいらっしゃった皆様の現在を教えていただけませんか？
すごく興味がありますので、よろしくお願いいたします。

*******************

以前のスレッド【［1240］シャンプー無しの生活】への新規書込ですが，スレッドがあまりに長大になってしまったため，管理者の判断で新しいスレッドに分離しました。

• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月02日（水)
  半年以上，「シャンプーを使用しない温水のみの洗髪」を続けていますが，フケなし，痒みなし，抜け毛減少が続いています。フケが本当に出ていないことは顕微鏡（DinoLite）で頭皮全域を観察することで確認しています。また，枕カバーにつく臭いも以前よりなくなった印象です。
  
  
• おか＠在宅ラップ医　投稿日／2008年07月02日（水)
  夏井師匠の経過を拝見し、これだ！と思いつき、以後半年間シャンプーなし洗髪を継続しています。
  はっきりいって快適です。夏井師匠の提案する方法で、べとつき間は全くない（気にならない）。臭いはシャンプー時代よりまし（枕の臭いが断然違う）。
  まあシャンプーの香りと直後のさらさら感はないですが。
  
  なにより頭皮のトラブルが激減しました。私は30台半ばで短髪、それなりに皮脂分泌は多い方だと思います、でもともと頭皮の毛のう炎や膿疱の集簇する状態がよく起こり痛みも強く困っていたのですが、かなり改善しました（ただ精神的ストレスがかかった時増悪するのでそれのみではないですが）。
  
  周りにも勧めているのですが、なかなか浸透しません。シャンプー信仰強しです。
  真夏はまだ経験してませんので、真夏を越せれば本物？です。
  
  
• どくたけ獣医　投稿日／2008年07月02日（水)
  昨年来、シャンプーを使ってません。何もトラブルはないです。
  
  
• よう＠整形外科　投稿日／2008年07月03日（木)
  半年間シャンプーなしです。ちなみに妻に教育し、子供5歳・3歳・8ヶ月もシャンプーなしとしています。妻は髪の毛のみシャンプーしていますが、頭皮はお湯洗いのみとしています。
  ふけもにおいも特に気になることはありません。
  ８ヶ月の乳児は当初後頭部に直径５ｃｍほどの禿がありましたが、シャンプーやめて2カ月ほどで治りました。（シャンプーとの因果関係はわかりませんが）
  また、私自身は体も湯洗いのみで石鹸は使用していません。垢がたまることもなく、すべすべ肌です。
  
  
• 山下＠VETERINARY　投稿日／2008年07月03日（木)
  皆様、ありがとうございます。（夏井先生、新トピにしていただきありがとうございます♪）
  
  自分もやってみよう！とは２月から思ってはいたものの･･･梅雨と夏を越えてからの皆様の感想を聞いてからにしようと思っている小心者です。当院は狭いので、異臭を放つ可能性があるなら、現代日本では微妙かな？と思う面もありまして。
  でも、僕も７月１日の夜からシャンプーなしを始めてみました！
  
  よう＠整形外科先生の体も･･･のほうも、すごく経過が気になりますね！！
  
  また、秋の入り口に掘り返したいと思います。ありがとうございました、またよろしくお願いいたします。
  
  
• Y2　投稿日／2008年07月03日（木)
  私は、シャンプーやボディソープは手にとって、頭は1秒、体は範囲が広いので3秒（笑）、そっとなでた（なでるというほどでもないくらいに軽く）後すぐにすすぎます。
  その後お湯で頭皮をマッサージしながら洗います。
  
  こうすることでシャンプーやボディソープの香りがするので、洗ったという気持ちが満たされ、しかも髪の毛はべたつかず、頭皮やからだはかさつかず、よい状態を保っています。
  
  よろしければお試しください。
  
  
• 山下＠VETERINARY　投稿日／2008年07月06日（日)
  Y2先生、ありがとうございます。
  なるほどです！現代社会の傾向と新しい試みをうまく融合させていらっしゃるのですね。
  
  フト思いついたのですが、昔のリンスのように手桶にシャンプーを薄めてザバッとかけて１秒くらい？洗うってのもありかもですね！
  
  また、経過を教えてくださいっ。
  
  
• hongmei　投稿日／2008年07月06日（日)
  テレビ番組で（鵜呑みにしてはいけませんが）、温泉に入る時
  1. 湯船につかる
  2. 体を洗う
  をどちらを先に行ったらよいかというクイズがあり、正解は1.の湯船につかる、でした。理由は湯船につかるだけで90％の垢は落ち、こすって落とす事はほとんど必要ないからだそうです。
  
  韓国式垢すりはなんだったのだろう？
  
  
• まさと　投稿日／2008年07月07日（月)
  　ためしにシャンプーなしの洗髪およびボディソープなしでタオルで温水で体をこする、という生活を4日ほど続けておりますが、ふけは出ないし、体臭もないですね。
  　当方獣医をしていますが、特に犬を飼われている方にシャンプーの指導をする際に「皮膚にトラブルがなければ1ヶ月に一回くらいでいいですよ。犬は人間に比べると皮膚が繊細ですから｣とお願いしています。シャンプーをしすぎる犬ほど、かえって皮膚の角質や油分が取れすぎるせいかふけ等が多い印象があり、それで飼い主さんがさらにシャンプーをするという悪循環がある感じがあります。
  　また、私自身がストレス性のものか、背中にきびがよくできるのですがボディーソープで入念に背中を洗ってもまったく改善されません。学生時代はまったくなかったので仕事によるストレスでステロイドが過剰生産されているせいと推察しています。しかし、まだ石鹸なしのボディ洗いをはじめて4日ですが、こころなしか背中の状態が改善されている印象です。もっと時間をかけなければ結果はわかりませんが。
  　しかし、子供のころ、「昔はシャンプーや石鹸がなかったから、昔の人は風呂に入っても垢が取れず不衛生だったんだろうなあ｣と思っていましたが、意外にそんなことはなかったのでしょうね。
  
  
• hasida　投稿日／2008年07月09日（水)
  非医療関係者です。
  暑くなって問題でたら止めればいいや、と冬に始めて、いよいよ暑くなってきましたが無問題で、今更シャンプーをつける動機付けがありません。ちなみにシャンプーだけでなく石鹸も無しです。
  歯科医師の家内もシャンプーは止めていますが、勤務先の衛生士さんたちには到底言えない、のだそうです。
  就学前の子供二人には、何かの拍子に仲間はずれにされるようなことになってもまずい、という社会的配慮から格好だけ石鹸をほんの少しつけてます。石鹸で一生懸命洗っていた時には長男の膝の裏の湿疹が一進一退だったのが、石鹸をつけなくしたら一挙解決でした。
  
  
• 山下＠VETERINARY　投稿日／2008年07月10日（木)
  ＞hongmei先生、ありがとうございます。
  
  温泉マニアとしては、股間だけは洗ってから入って欲しいものです（笑）。
  シャワー文化ってのは日本の気候には合わなさそうですね。仮にシャンプー使用しても、その後に湯船にもぐって･･･っていいと思ってます。
  
  ＞まさと先生、ありがとうございます。同業者がいるとちょっと嬉しいです♪
  
  ・犬のシャンプー
  僕ももうかれこれ５〜６年、シャンプーは健常な子も皮膚トラブルのある子も月一です。ちなみに、犬（というククリでは）の皮膚はヒトよりもデリケートということは実際は無いとされています。部位や犬種、基礎疾患、ケア過剰でバリアレススキンになっている子は本当に多いですねっ！！
  当院では水浴・沐浴・入浴剤・保湿（セラミド製剤）等も利用してます。
  
  ・背中の湿疹
  先生は体を洗った後に湯船に浸かっていらっしゃいますか？洗ってたことVSすすぎ不十分の比較が欲しいですね♪
  
  ・昔のヒト
  フランス人もそこまで汚くないですもんね？（香水くさいけど＆そこの企業が作っているシャンプーが席巻している獣医師業界って微妙ですよね）
  
  ＞hasida様、ありがとうございます。
  
  就学前のお子さんは、確かに心配ですね。今の社会の場合、体にいいこと＝一般的に許される、ではないことはよくありますよね。
  自然がいい！とか言いつつ、「自然なカオリ」よりも「添加されたニオイ」が好まれていますし、女性の化粧もバリアを壊しつつも「しなければいけない」現実との戦いがあったりしますもんね。（化粧品選びや保管方法が適当な人も多いのも問題かもでしょうか）
  
  皆様、ありがとうございます
  
  
• 中村　守　投稿日／2008年07月15日（火)
  1ヶ月、セッケン洗髪、リンス無しを続けました。
  そして、理髪店に行きました。
  理容師さんの反応です！！
  「センセー、どうしたんですか？髪がバリバリに痛んでますよ！！」と言うことでした。
  セッケンシャンプーは地肌にはいいかもしれませんが、髪には悪いかも知れません。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月16日（水)
  > セッケンシャンプーは地肌にはいいかもしれませんが、髪には悪いかも知れません。
  知人の成人女性はシャンプーなし，温水のみ洗髪にして数ヶ月を経過しているようですが，美容院に行ったら美容師さんに「以前より髪の毛がツヤツヤになってとてもきれいになっていますが，どんなシャンプーを使っていらっしゃるの？」と訊ねられたそうです。
  
  
• たま　投稿日／2008年07月16日（水)
  今年の２月からシャンプーなしの洗髪を行っていますが、皆さんのおっしゃるとおり枕の匂いはかなり軽減している感じです。
  問題は今のところまったく感じておりませんので、シャンプーを再開する理由はないと思っております。
  脱毛は特に減少した印象はありません。
  
  小学生の息子も途中からシャンプーなしで頭を洗ってあげていますが、シャンプーありのときは頭が学校で痒くてつらかったけど、楽になったといっており、今も継続しています。おそらく友達には内緒だと思います。
  床屋に行ったときにはシャンプーなしで、とはいい難いため、帰ってきたあと、頭が痒いといっています。
  
  
• hasida　投稿日／2008年07月16日（水)
  付け加えますと、
  やってみるまでは、「石鹸やシャンプーを使わずに人間の体を洗える＝汚れを落とせる＝のか？」というのが心配だったのですが、やってみて「実は人間の体はお湯だけで丁度良く洗える」と気が付いてしまったら、せっせと石鹸つけて流していたのは何だったのだろう・・・であります。
  強調したいのは、シャンプーを使わないことで何かを我慢しているわけではない、ということです。まあ、今でも家内はシャンプーの香りが恋しいらしいですが、それでも温水だけで洗った後の髪のまとまりの良さには代えがたい、のだそうです。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月16日（水)
  実家の母親によると，近くの家の犬がお風呂というかシャンプーで洗われるのが嫌いで，飼い主の「さあ，風呂で洗うぞ」という気配を察知すると逃げ回るんだそうです。飼い主さんは「うちの犬は不潔好きで困る」とこぼしているそうですが，もしかしたら，風呂でシャンプーされると皮膚の調子が悪くなるんで，犬が嫌がっているんじゃないかと・・・
  
  
• どくたけ獣医　投稿日／2008年07月16日（水)
  一概には言えないのかもしれませんが、洋犬は水をいやがらないのが多く、日本犬は水を異常なほどいやがるのが多いという印象があります。散歩中洋犬は水たまりにへいきでバシャバシャはいっていくのに、日本犬は避けて歩くことが多いように思います。
  我が家にいた柴犬も私（小学校1・2年当時）に噛み付いてくるほど（２回縫合されました）シャンプー嫌いでした。雨の日の雑巾を絞ったような臭いには近寄り難いものがありました。それでも、１９年半生きました。
  
  私の場合いとこが床屋やってるもんで、シャンプー使わないでやってもらってます。私の頭いじりながら、別に問題は無いもんだね、と言ってます。でも、商売柄、人にシャンプーを勧めないのには抵抗があるとも言ってます。
  子供たちもシャンプー使ってませんが、痒がる事は無い様です。体も私同様温水のみです。
  カミさんも基本的にはシャンプー無しに賛成なんですが、夜な夜な繁華街で JAZZ PIANO 弾いてる仕事なもんで、パーマ・整髪料が欠かせず、どうしてもシャンプー無しには成れない様です。本人はシャンプー無しにしたいとは言ってるんですが。私は「やってみれば・・・」とちょっと無責任っぽく言ってますが・・。
  
  整髪料をご使用の皆様は、いかがですか？　
• どくたけ獣医　投稿日／2008年07月17日（木）
  ＞もしかしたら、風呂でシャンプーされると皮膚の調子が悪くなるんで、犬が嫌がってるんじゃないかと・・・
  
  嫌がる犬に関してはデータが無いですが、嫌がらすにトリーミングに連れて行かれる犬にはたまに皮膚炎で来院するケースがあります。
  当院では即「温水のみ洗浄」の指示です。
  シャンプーに因る物かどうかはっきりしていない皮膚病の犬にも基本的に「温水洗浄のみ」の指示です。案外それで改善されます。
  
  もともと「皮膚病には薬用シャンプーを、殺菌効果のあるシャンプーを」等といわれつつ傷ついてる皮膚にシャンプーは痛いでしょ、とちょっと否定的だったんですが（目にシャンプーは痛いもんな・・的な考えで）。もちろん全例に当てはまる訳はないんですが・・・。
  
  こちらにいらしてる医師の方々、皆さんの愛犬をトリーミングに出されていますか？（トリーミングに否定的な獣医師ですみません。）
  獣医師の方々、フケの多いシーズーやパグ・・腹部の発赤の強いコーギー・・・いろんな皮膚疾患に温水洗浄のみの指導をされたことはございますか？
  
  
• 山下＠VETERINARY　投稿日／2008年07月17日（木)
  ＊中村先生、こんにちは。
  
  > セッケンシャンプーは地肌にはいいかもしれませんが、髪には悪いかも知れません。
  
  石けんはいわゆる固形の普通の石鹸ですか？とすると、石鹸カスが残っていたのでしょうか？もしくは、キューティクルが開いた状態が維持されてしまったのでしょうか？髪の感触を保ちながら石けんを利用するにはお酢やクエン酸のリンスってよく耳にします。
  
  ＊夏井先生、こんにちは
  
  ＞逃げ回る
  
  ･･･あははは（＾＾）サザエさん風にその光景が思い浮かびます。きっと一生懸命の形相で追いかけているのでしょうか？赤ちゃんの歯磨きもお母さんの顔が怖くて嫌いになっちゃうことがあるらしいですよね！？
  
  ＊たま先生、こんにちは
  
  お子さんはドライスキンな感じでしょうか？いたって普通でしょうか？今後･･･思春期にどういった感じになるのか、少し興味があります！
  
  ＞hasida様、こんにちは
  
  「シャンプーを使わないことで何かを我慢しているわけではない」はい！これ、すごい重要ですよね！夏井先生に言われたから拷問のように･･･（笑）ではないぞ！ですね。
  
  
• まさと　投稿日／2008年07月20日（日)
  山下先生、お返事ありがとうございます。まだ若輩で経験不足ですが獣医の先輩としてよろしくご指導願います。
  
  私の背中の状態ですが、なんとなく湿疹が減っている印象です。かゆみはむしろほとんどなくなっているような気がします。汚い話ですが前は湿疹が痒くていけないのにかきむしってしまい、出血しまたかさぶたができてまた痒くて掻く、の繰り返しでした。
  　ただし、頭に関しては妻が「なんか頭が油くさい！」とか言ってきたのでしょうがなく週一回はシャンプーを軽くするようになりました（苦笑）。僕個人はにおいはそんなにしないと思うのですが。ふけも出てないし。でも妻は「自分の頭のにおいは自分でかげないでしょ！」と言うもので（まあ、もっともですが）。夫婦の関係維持のため少しシャンプーを使っていますが、個人的にはシャンプー、リンスはいらないと感じています。
  
  
• 山下＠VETERINARY　投稿日／2008年07月24日（木)
  まさと先生、あまり先輩ではないと思いますので、ご指導はできません･･･。
  
  特にニオイを毛嫌うようにマスコミなどにシフトされている日本では、女性にとって「中年オヤジの加齢臭」はけっこう大きな問題のようですね。
  
  今後ともよろしくお願いいたします。

• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月01日（火)
  どんな学会であれ，学会は設立当初は「正しい治療を確立し，普及を図る」ことを目的にしていますが，年数を経るにつれ，「学会の提唱する治療を守る，学会の存立を守る」ことが学会の目的になります。
  ここで問題なのは，「治療法を守る」ことと「患者を守る」ことは必ずしも一致しないてんにあります。学会が提唱する治療が必ずしも正しいものばかりでないからです。なぜ正しくない治療が入ってしまうかといえば，企業との癒着，治療法（治療薬）開発者の治療薬（治療法法）へのこだわり，エゴがあるからです。だから，実際には有効でない治療法（治療薬）がガイドラインに入っていたりします。そのよい例が日本褥瘡学会策定の治療ガイドラインです。
  学会がこの構図から逃れることは不可能であり，熱傷学会も例外ではありません。熱傷学会は「熱傷患者を守る」ことより「熱傷学会を守ること，熱傷学会の提唱する治療法を守ること」を選択するはずです。
  ただし，この構図は学会内部の人間にはわかりません。わかるのは外部の人間です。
  
  また，熱傷学会が湿潤治療を支持することはありえません。なぜかというと，それをしたら「熱傷学会がこれまで提唱してきた治療法」が否定されるからです。つまり，湿潤治療を肯定したら熱傷学会そのものが瓦解します。これは，ラップ療法を肯定したら，褥瘡学会の提唱する治療法が否定され，学会の存在意義そのものが否定されるのと同じです。
  もしも，新しい熱傷治療用の軟膏が開発されたら，熱傷学会はそれを取り入れるでしょう。それが「熱傷局所治療は軟膏」という熱傷学会の主張する治療体系の範疇だからです。しかし，「軟膏そのものが不要」という治療が提唱されたら否定するはずです。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月01日（火)
  ではどうしたらいいのか。熱傷学会策定のガイドラインはあるが，誰もそれを利用しない，という世の中にすればいいのです。ゲーベンクリームがガイドラインに入っていても，その使用を患者が拒否すれば医者はゲーベンクリーム使用を強要できません。
  
  これまでは，熱傷は特殊病態で専門知識を持った医者しか治療できないものとされてきました。軟膏の使い分けが面倒くさいし全身管理も必要だから，内科医や小児科医はあえて熱傷治療に手を出したりしません。熱傷治療は熱傷学会のものであり，その状態が続く限り，熱傷は熱傷学会の飯の種であり続けます。
  しかし，被覆材やラップで熱傷が治療できることが判ってしまえば，熱傷治療は熱傷専門医でなくても治療できるものになりますし，場合によっては素人でも治療できることになります。「全国どこでも痛くない熱傷治療が受けられる」のは患者の側に立てば非常に好ましい状態と言えます。
  
  湿潤治療が普及した世の中になって誰が一番困るかといえば，熱傷専門医であり，熱傷学会です。だから熱傷学会は湿潤治療を最後まで否定し続けるはずです。「熱傷治療はラップでも何とかなる」ことが市民の常識となっても否定し続けるはずです。
  
  しかしその時，熱傷学会に入会する若い医者はいなくなります。そうして学会は高齢化し，老衰し，やがて自然死を迎えます。医学の歴史を見ると，このような「学会の自然死」は幾つも見つかります。しかし，自然死の時を迎えても，熱傷学会はゲーベンクリームに固執していることでしょう。
  
  
• Terry　投稿日／2008年07月01日（火)
  ＞しかし，被覆材やラップで熱傷が治療できることが判ってしまえば，熱傷治療は熱傷専門医でなくても治療できるものになりますし，
  -----
  熱傷のラップ療法についてなのですが，鳥谷部先生のラップ療法のホームページによりますと，
  
  ＞熱傷の初期に，食品用ラップを貼らないでください．
  ＞・・・
  ＞熱傷の初期に食品用ラップを貼付した治療の経過中，蜂窩織炎や敗血症を合併して
  ＞死亡した例が報告されています．現在のところ因果関係は明らかではありませんが，
  ＞当サイトはこのような治療を推奨しません．
  
  という風に書かれています。
  
  この掲示板でも，以前，熱傷をラップやハイドロサイトで治療して，toxic shock syndrome を発症したと考えられる症例が報告されていたと思います。一般の医者が被覆剤やラップで熱傷治療を行う上で，大きな障害となってしまう点だと思われます。
  
  現在のところ，熱傷の湿潤療法は具体的にどのように進めていくのがよいのでしょうか。
  （私は小さいやけどしか診ていませんが，いまだにワセリンガーゼで治療してます）
  
  
• toriyabe@ラップ療法　投稿日／2008年07月02日（水)
  ＜熱傷の初期に，食品用ラップを貼らないでください．…
  誤解を避けるためにも，ラップ療法の替わりに「外傷，熱傷のウエットドレッシング療法」の用語を使うことをお奨めします．...
  現在のところ因果関係は明らかではありませんが，当サイトはこのような治療を推奨しません．
  ...＞
  
  ２年前のことです。「熱傷感染」口実にラップ療法を攻撃しようとした勢力がいました。ラップ療法の用語を「褥創のラップ療法」に限定するよう呼びかけたのは、そういう経緯があります。
  
  ラップ療法の用語を廃し、湿潤療法とかOpWT(Opのほうが開放性の意を明示できるそうです）に統一してしまえば、過去のしがらみから脱することができると思います。
  用語をいじれば問題が解決するというものではありませんが。
  
  なんといっても、「熱傷の感染問題を解決した」夏井宗匠には、感服します。
  
  この快挙は、熱傷学会のお歴々には、永遠に理解できないでしょうね。
  
  
• Terry　投稿日／2008年07月02日（水)
  ＞鳥谷部先生がこれを書かれた時期は，まだ治療自体が発展途上で創感染などの合併症がありましたが，
  ＞私はここ2年ほど，熱傷での創感染・発熱は経験していません。感染が起きたのはそれ以前です。
  ＞「熱傷の感染問題を解決した」夏井宗匠には、感服します。
  
  問題は解決済みだったのですね。勉強不足でした。具体的にはどうすれば，熱傷を感染の危険を回避しつつ被覆剤やラップで治療できるのでしょうか。お教えいただけましたら勉強になります。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月02日（水)
  > 具体的にはどうすれば，熱傷を感染の危険を回避しつつ被覆剤やラップで治療できるのでしょうか。
  
  いろいろな雑誌に治療法に関して書いたため，総論的な文章をホームページに書くのを忘れていました。申し訳ありません。
  
  現在の私の熱傷局所治療法は以下の通りです。
  • 水疱膜は初診時に可能な限りすべて除去する。
  • 初診時以降に新たな水疱形成があったら，これも全て除去する。
  • 水疱膜を除去したらワセリンを塗布したプラスモイストで創面を広く覆う。
  • プラスモイストがない場合，面積が広い場合はワセリンを塗布した食品包装用ラップで覆う。
  • 水疱が大きい場合にはプラスモイストを頻回に交換する。外来患者では一日に2回くらい交換してもらう。【水疱が大きい＝滲出液が多い＝プラスモイストで吸収しきれない＝滲出液がたまって感染源に・・・】
  • ラップで治療している場合には，さらに頻回にドレッシング交換する。
  • 5％以上の熱傷面積の場合は，あらかじめ患者さんに内服抗生剤を渡し，「熱が出たら飲んでね」と説明する。「熱が出たら解熱剤」でないことに注意。
  • 乳幼児で5％以上の面積の場合には，最初から経口抗生剤を数日間，内服させる。
  • 週末で外来が休診する場合には，小さな熱傷水疱でも残らず完全除去。
  • 週末で外来が休診する場合には，経口抗生剤を処方して，発熱したら飲んでもらう。
  • 「熱傷で熱が出るのは防げないことが多いが，熱が出たら抗生物質を呑めば熱は下がるので心配しなくていい」と，患者さんと患者の家族にあらかじめ十分に説明しておく。
  
  大体こんなものですが，書き忘れたものが見つかったら後日追加します。
  
  
• hongmei　投稿日／2008年07月03日（木)
  夏井先生がこのスレに書き込んでいただいた熱傷についての湿潤治療についてですが、外来レベルで治療できる、あるいは入院治療が必要なII度熱傷や小範囲のIII度熱傷に限って賛成です。
  以前書き込んだように個人的には広範囲III度熱傷についての場合は積極的に湿潤環境下にはおかないように注意しております。
  
  広範囲熱傷治療中に発熱を経験しますが、血中のプロカルシトニンを測定すると必ずしも陽性（細菌感染の可能性が高い）でない場合が多いです。湿潤治療中の発熱も細菌感染の場合とそうでない場合があると考え調査中です。
  
  
• Terry　投稿日／2008年07月03日（木)
  夏井先生
  ありがとうございます。ポイントは
  • 水疱の除去
  • 頻回の交換（プラスモイストで１日２回，その他は１日数回以上）
  • 抗生剤を使用する（乳幼児では予防投与，大人は patient-initiated therapy）
  ということですね。湿潤治療をすると菌が増えて，どうしても感染（あるいは外毒素による合併症）が増えてしまうので，それをドレッシングの交換回数と抗生剤で克服するという流れですね。なるほど，合理的でわかりやすい対策だと思いました。
  
  hongmei先生
  ＞広範囲III度熱傷についての場合は積極的に湿潤環境下にはおかないように注意しております。
  
  広範囲III度熱傷の場合，ドレッシングの交換回数では菌の増加を防げない可能性があると思いますので，先生のお考えも合理的だと思いました。少しドライサイドに持っていって，菌の増殖を阻止するという感じでしょうか。
  
  ＞湿潤治療中の発熱も細菌感染の場合とそうでない場合があると考え調査中です。
  
  そうですね，外毒素や免疫反応による発熱も考えられるのではないかと思います。
  
  
• Terry　投稿日／2008年07月03日（木)
  インターネットに，日本熱傷学会のガイドライン試案が出ていました。
  http://fiblast.jp/pdf/mt070823.pdf
  
  「湿潤環境を目的にして」という言葉も入っていますし，湿潤治療を無視したものではなさそうに思います。私がやってるワセリンガーゼは推奨度Cのようです。プラスモイストやラップも，今後論文が増えて，利点・欠点がはっきり報告される様になれば，ガイドラインにも載るのではないでしょうか。
  
  このガイドラインを読んでみると，II度熱傷でワセリン基剤の外用剤を推奨しています。ということは，ゲーベン，ユーパスタ，カデックス，オルセノン，アクトシン，リフラップ，その他もろもろ，ワセリン基剤でない外用剤は全部まとめて推奨されないということになりますので，ある意味前向きに評価していいガイドラインなのかもしれません。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月03日（木)
  > インターネットに，日本熱傷学会のガイドライン試案が出ていました。
  > http://fiblast.jp/pdf/mt070823.pdf
  
  Terry先生，情報ありがとうございます。
  
  それにしても，"fiblast.jp" というドメイン名がナイスです。「提供・科研製薬株式会社」ですから，「フィブラストの普及を図るガイドラインを作る」のが目的か？・・・って勘ぐって読み進めると，「�U度熱傷に対するトップドレッシングとbFGF製剤併用はグレードBで推奨」なんてお手盛り記事があったりして，ビンゴ！
  
  そうか，これってMedical Tribuneの記事だったんですね。なら，さもありなん。この手の記事がやけに多い新聞ですから。
  
  
• hongmei　投稿日／2008年07月04日（金)
  日本熱傷学会のセッションではここ数年bFGF専用のセッションがあり、違和感を覚えます。
  
  
• Terry　投稿日／2008年07月04日（金)
  ＞フィブラストの普及を図るガイドラインを作る」のが目的か？
  
  そうですね，メーカーさんと関連の深い人の書いた記事は，少しバイアスをかけて読まないとだめですよね。
  
  
• 夏井＠管理人　投稿日／2008年07月06日（日)
  余談ですが，Medical Tribuneに取り上げられた研究は眉に唾をつけてから読むようにしています。メーカーひも付き研究がバシバシ掲載されているからです。

• 湖族の小児科　投稿日／2008年06月15日（日)
  話題の針周囲がディスポでない微量採血器の警告文をみてください。
  http://www.glutest.com/finelet/index.html
  染の危険性があるため、採血部位の消毒を必ず行ってください。また、採血後はばんそうこうなどで必ず止血と保護を行ってください。傷口が治りにくいときは、こまめに消毒してください。
  複数人使用不可はこれよりも目立ち難いです。
  個人の使用に限り、複数の患者に使用しないこと。［付着した患者の血液等を介した感染症の原因となる可能性がある。
  
  
• Y2　投稿日／2008年06月17日（火)
  当院は糖尿病患者さんが多いので、血糖測定は頻繁にあります。
  採血器には、湖族の小児科先生のご指摘の製品以外にも、穿刺部位に接触した部分も交換できる製品(http://www.glutest.com/gentlet/index.html)や完全にディスポの製品(http://www.glutest.com/aipit/index.html)もあります。
  ２者を使用した感想としては、コスト的には両者とも特に問題とはならないと思いますが、使い勝手（穿刺のしやすさ）は前者のほうがやりやすいです。
  
  
• 湖族の小児科　投稿日／2008年06月17日（火)
  えーーと　そうなんです｡うちもジニーランセットを使っているので無問題なのですが､舌足らずでした｡
  
  >感染の危険性があるため、採血部位の消毒を必ず行ってください。
  >傷口が治りにくいときは、こまめに消毒してください。
  と消毒が害であるにもかかわらず､とんでも無い警句が書いてあり､複数人に使用不可という禁忌がそれより目だちにくいって､どうよ　ということが言いたかったのです｡
  
  
• Y2　投稿日／2008年06月17日（火)
  湖族の小児科先生
  
  私の書き込み内容の趣旨がわかりにくく、先生にはご迷惑をおかけしてしまいました。すみませんでした。
  
  先生のご意見については、私も同様に感じました。
  先生の書き込みにさらに加えて、針先だけがディスポのもの以外にもこのような製品があるので、そのコストや使用感についてコメントしたかったということです。
  
  
• downhill　投稿日／2008年06月23日（月)
  病院薬剤師のdownhillです。
  
  > 採血ホルダーの使いまわしなどのエビデンスに関して
  
  　大体ホルダー部分と針の部分が切り離せて、針の部分だけの別売りがあること自体がおかしいです。
  　おそらくメーカー側は｢ホルダー部分と針部分を分別回収するため｣切り離せるようにした、と言うでしょうが、針の部分を別売りにしている時点で、｢針を付け替えればオッケー｣になってしまっています。
  
  　｢医療機関の認識不足｣｢問われる医の倫理｣などと報道されていますが、需要と供給のことを一番理解しているメーカー側の責任も重大です。
  
  
• Y2　投稿日／2008年06月23日（月)
  ＞ 単回使用の採血ホルダー
  
  http://www.terumo.co.jp/press/2004/020.htmlという製品があるようです。
  
  日本臨床検査標準協議会の定めた「標準採血法ガイドライン」では、「採血管ホルダーは患者ごとに交換し、原則として使い捨てとする。」
  
  「必ず」ではなく、「原則として」というのが微妙・・・
  
  
• おか＠在宅ラップ医　投稿日／2008年06月27日（金)
  採血管ホルダーについても現在百家騒乱の状態ですね。皆様ご承知でしょうが、簡単に経過・現状を記載してみます。
  
  そもそも経過は、米国労働安全衛生局が平成15年10月15日に「Disposal of contaminated needles and blood tube holders used for phlebotomy 　
  (http://www.osha.gov/dts/shib/shib101503.html )」を発令し、真空採血管用の採血ホルダーを職業感染予防と感染管理の観点から、使い捨てにするよう指導しました（CDCガイドラインに準じて）。日本でも真空採血管からの逆流による感染リスクの可能性が言われ、平成16年2月に日本感染症学会、国立大学病院検査部会議、日本臨床衛生検査技師会、国立大学病院感染対策協議会等協同で「真空採血管を用いた採血業務に関する安全管理指針（Ver 2.05）」が出ました。これは現在でもバージョンUPされていませんし学会のHPでもきちんと載っています。内容の詳細は
  http://www.jamt.or.jp/information/official/h16/02-1.html
  ですが、はっきりと採血管ホルダーのリサイクル・リユース方法が明記されています。
  
  
• おか＠在宅ラップ医　投稿日／2008年06月27日（金)
  ところが、その後すぐに平成16年7月に、日本臨床検査医学会や日本看護協会で成る日本臨床検査標準協議会（JCCLS）から「標準採血法ガイドライン 第1版」が出てその中でいきなり採血管ホルダーは原則使い捨てにするとなってしまいました。
  
  その流れで、翌年平成17年2月に厚労省から『ホルダーは患者ごとの使用とし､使用後は廃棄すること。（ホルダーに血液が付着した場合は、交差感染のおそれがあるため。）』の厚生労働省通知（薬食安発第0104001号、平成17年1月4日）が出ました。しかし当然ながらこの通知は十分周知はされず、現在に至っています。平成17年4月の改正薬事法の施行から、採血管ホルダーは「雑品」扱いから「医療機器」に指定変更され、添付文書の【禁忌・禁止】欄に再使用禁止である旨が記載されました。
  
  最近微量採血器の問題から派生してこちらも問題視されている現状です。
  
  〜宮崎県は17日、県立3病院で少なくとも過去3年間に、採血時に採血管に針を固定させる「採血ホルダー」を最大推計で延べ21万5000人に使い回ししていた、と発表した。厚生労働省が2005年1月、「血液感染の恐れがある」としてホルダーを複数回使用しないよう都道府県に通知した後も、各病院の判断で消毒して使い回ししていた。今のと ころ健康被害の報告はないという。〜
  
  21万人にリユースで使用して感染はなかった→これほど素晴らしいエビデンスはありませんね。リサイクル、リユース問題なし、というのが科学的に正しいスタンスです。いいかげん米国追従はやめましょう。
  
  翻ってうちの診療所では、もちろん現在まで感染症学会の指針に基づきリサイクルして使っています。しかし最近基幹病院の安全管理委員会からディスポにしろ、と締め付けが激しくなり、昨日やむなくディスポに転換を決めました。ところが早速発注をかけると品切れ、在庫なし、いつ入るか分からない状態。単回使用を一番推奨しているのはメーカーなのに、なんなのでしょう。ということで当面これまで通りリサイクルします。シリンジ採血は針刺しのリスクもありもはや看護師は全面拒否です。
  
  日本医師会の担当理事が平成20年6月に真空採血管ホルダーの取扱いについて、
  「真空採血管ホルダーにつきましては、平成17 年4 月の改正薬事法の施行から、それまでの「雑品」扱いから「医療機器」に指定変更された結果、添付文書の【禁忌・禁止】欄に再使用禁止である旨が記載されています。しかし、真空採血管ホルダーを用いた採血は、日常、外来や病棟でも行うものであり、例えば、大病院では毎日800〜1000 件、病棟で200〜300 件の採血を行っています。採血手技が、大小病院、診療所、検査センターも含め、日常業務の大きな部分を占めておる現実を踏まえて、ホルダーの消毒後の再利用の安全性に関して、直ちに厚生労働省と今後の対応につきまして折衝を行っております。従いまして、今後の対応に関しましては改めて、ご通知申しあげます。」とのことで折衝の結果を期待を込めて待っています。