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掲示板での討議に参加希望の方は,
氏名,所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。


[1072]『表面からのデブリ,深部からのデブリ』より 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2006年12月07日(木)

夏井先生の『表面からのデブリ,深部からのデブリ』拝読させていただきました。
あれ、この考察、もしかして私を議論に呼び込む呼び水でしたか(笑)?

夏井先生の考察では、「蛆によるデブリードマン」は手術と同じ表面からのデブリという仮説になっていますが、私は二面性があると考えています。

ハエの幼虫は表面から壊死組織を削り取るようにして食べるのではありません。ハエの幼虫の口からは口鉤といって大顎が変形して生じた1対の鉤が平行に並んで突き出していて、これを鍬で畑を耕すように食物の表面を引っかきます。具体的な形は、私が以前に投稿したウィキペディアの「ハエ」の項目の画像を参照していただくとわかりやすいでしょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A8

そして、この「耕し運動」によって、結合組織の間から液状化した食物を搾り出したり、食物と消化液を攪拌したり、物理的に食物回を破砕したりするわけです。

ですから、壊死組織の層に対してハエの幼虫が攻撃を加えたとき、全層的な壊死組織の引き剥がしと破砕、滞留浸出液、消化液や抗菌物質を含む唾液と破砕壊死組織の攪拌、浸出液の搾り出しと吸収というプロセスが起きている可能性があります。




[1074]祝!山口県制覇(?)&頑張れ山口県! 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2006年12月11日(月)

訳の分からんタイトルでスイマセン。
更新履歴にもあったように、山口県もようやく「未講演県」の汚名(?)を返上出来たのが嬉しくて…(感涙)。

今回は、スライドはかなりパワーアップしていたし、トークのキレも相変わらず冴え渡っていて、何回も拝聴している内容なのに、とても新鮮な感じがしました。

初体験の人は、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けたことでしょうね。
これを機に、山口県でも広まってくれればいいのですが…。
これは山口県人がもっともっと頑張らないといけないのかなと思います。
私は薬剤師で直接治療出来るわけではないので、これを読んでいる山口県のドクターがいらしたら、どんどん「湿潤療法で治療している医師」に名乗りをあげて頂きたいと思います!
どうかよろしくお願いします!

懇親会や二次会も参加させて頂きましたが、とても楽しくて、有意義な時間を過ごせました。
かなり田舎なのがバレてしまったと思いますが…。

師匠、遠く山口県まで来て頂き、ありがとうございました!!
またお呼びしたいと思いますので、その時はよろしくお願いします。

幹事のK先生、Y先生にも大変お世話になりました!
ありがとうございました!!




[1071]止血法 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年12月07日(木)

心臓に近いところを縛るという説が流布しているのは保健体育の教科書などもあり得そうですが、それ以上に医学部(医学科も看護学科も)の教育で正しい止血法を教えていないことに起因するのではないかと思います。だから、教科書や家庭医学書が間違っていても訂正されないのではないかと・・・。

 少なくとも私の世代までは風邪症候群の対処法とか腹痛・胸痛の鑑別法とか、簡単な外傷処置とかの実習・講義はありませんでしたが、最近の医学部ではその辺ちょっと変わってるんでしょうかね?




[1063]ここに紹介されていました 投稿者/今朝は通りすがりで 投稿日/2006年12月01日(金)

今朝の更新履歴のところで、「なぜアクセス数が急に増えたのか」という記述がありましたが、
YOMIURI ONLINEの「大手小町」内の「発言小町」というBBSにて
11月29日に「傷口に「消毒・ガーゼ」は逆効果?」というトピックスを立てられた方がいらっしゃいました。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200611/2006112900075.htm
それに対するレスポンスとして、昨日こちらのサイトURLを紹介されている方がいらっしゃいました。
そのせいかもしれませんね(^^)




[1065]褥瘡局所治療ガイドライン 投稿者/匿名で 投稿日/2006年12月02日(土)

久しぶりに褥瘡学会のHPを覗いてみたところ、「褥瘡局所治療ガイドライン」が掲載されていますね。
http://www.jspu.org/jpn/whatsnew.html
まさに突っ込み所満載です。




[1050]光線療法 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2006年11月10日(金)

ときどき、とびひの治療で投稿させてもらっています。今年のとびひは、@水で局所のお掃除 Aカルトスタット(浸出液の多い時)またはアクアセル(浸出液の少ない時)をのせる B抗生物質内服で、結構治りも早く、ほぼ満足していました。(たまに上皮化が停滞するケースには、一時的にアクトシン軟膏:酸化亜鉛末=2:1を載せるとうまくいきました。)で、ずっとこれでいこうと思っていたのですが、家庭用医療器具のサナモアを購入し、みるみる傷が治るのを目の当たりにしてびっくりしています。とびひ治療に併用したら、抗生物質の内服期間を縮めることができるのではないかと期待しています。(まだ、やってません。)
 20年来使用している友人によれば、包丁でぐさっとやった指は30分ほど、転倒による頭皮の剥離創は、ほぼ一日かかったそうですが、縫合せずに、きれいに治ったそうです。 私自身は、まだ、こじれた靴擦れや擦り傷にしか使っていませんが、15分くらいで、汁がどんどん出てきて、あふれる汁をティッシュに吸わせていると今度は夏井先生のスライドにあったように島状に上皮化が進み、汁の出なくなった頃30−40分には、もうOKで、早送りビデオを見ているようでした。あとは、ワセリンでもアクアセルでも、ヂュオアクティブでもおいて、保護しておくだけになります。こどもの小さな傷も、押さえつけて縫わなくても、お昼寝させている間に治せそうです。
 ご興味のある方は、東京光線療法研究所03-3793-5281東京都目黒区目黒4−6−18(〒153-0063)
http://www.sanamore.co.jp まで。
 買ってまだ、1ヵ月にもなりませんが、難治性の痒疹や幼児の膣炎などにも、活用しています。




[1059]今週のゴッ輝は巻き爪と古武術 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2006年11月23日(木)

ST&OWT薬屋です。 久しぶりの投稿です(またしても創傷治療とは無関係ですが…)。

本日当直明けで帰宅途中、コンビニに寄った際、何故か久しぶりに「マガジン」を手にしました。
(年齢的に恥ずかしかったですが…)
最近苦痛なく読めるものは「ゴッ輝」くらいなので、それだけに眼を通していたのですが、今回は「巻き爪」の治療法がテーマになっていて、これってよくよく見てみれば、[967]陥入爪の治療で書き込まれていた治療法ではないですか!、とビックリしてしまいました。
情報発信元はどこなんでしょうかね?
やっぱりこのサイト…なのかな?
(「湿潤療法」のことも触れてましたから…)

いずれにしても、これが普及していけば、従来の治療法で困ってる一般の方々には朗報でしょうね。

それと、今回は少ししか触れられていませんでしたが、ついに「古武術介護」がマンガでも扱われるようになってきましたね。
最初は11月8日号で紹介されていたようですが、残念ながらその号は忙しくて読めませんでした。
(紹介される予定は通知されてましたが…)

元ネタは、「古武術研究家(?)」の甲野善紀さんと言う方で、僕も個人的興味からこの方の講習会に何回か参加させて頂いてますが、その身体運用法は常識を超えていて、何回体験しても「?」でした。
「ねじらずに」「ためずに」「ふんばらずに」パワーを発揮すると言うのは、長年染み付いている体の使い方を丸っきり否定することだけに、これを覆すのはかなり困難です。
まるで、「消毒とガーゼ」に固執する医師に湿潤療法をいきなり見せ付けたような感じですかね。
色々と教えて頂いて、少しずつは出来るようになってきたような気がしますが、あのレベルに到達するのはいつのことやら…難しいけど、それだけにやりがいがあるので、頑張って続けていくつもりです。
もちろん湿潤療法の普及も!

来月は師匠にとって、初の「山口県講演」があるのですよね?
何をおいても、必ず参加させて頂きます!
楽しみにしています!




[1051]慢性期の悪い浸出液? 投稿者/NN@神戸の整形 投稿日/2006年11月11日(土)

以前抗真菌剤使い分け(クリーム&軟膏)の件で質問させていただきました。
今回は最近とある研修会で聞いたお話で少し気になったことがあり質問させていただきます。
とある大学の形成外科の先生の褥創お話ですが、ラップ療法についての質問で(特に反対派でも賛成派でもないようでしたが、、、)、「浸出液には閉じ込めてもよい浸出液と閉じ込めてはいけないものがあり、新鮮外傷に対しては前者で〔よい浸出液〕、経過の長い褥創のようなものは後者〔悪い浸出液〕にあたります。」「悪い浸出液には各種グロースファクター等はほとんど作用してないので閉じ込めるとかえってよくない。」(??)この先生は、持続陰圧閉鎖療法(ハイドロサイト等を使っての)を推奨されており、PL法の関係もあり、ラップは使用しないようです(メーカーも使わないでほしいと言っているとのことです)。
皮膚に出来た創傷において、急性期・慢性期によって浸出液の良し悪しがあるもんでしょうか?
もしあるならば、湿潤療法においてはそれをどう調節?(対応?)すべきなのでしょうか?
時間がなくこのあたりの質問が出来なかったので釈然とせず悩んでます。どなたかすっきりさせてください、、、。




[1058]湿潤治療をもってしても手強い傷は? 投稿者/hongmei 投稿日/2006年11月21日(火)

湿潤治療を始めて3年経過しようとしております。個人的には湿潤治療により傷を通してその傷が治らない原因を探し出せる様になったような感じです。
さて、湿潤治療によりかなりの難治性潰瘍から「難治」という文字を取る事ができるようになりましたが、まだまだ治療にてこずる潰瘍は存在します。
このBBSをご覧の皆様が手を焼いていらっしゃる傷はどんな傷ですか?
私が今困っているのは静脈性潰瘍とステロイドを長期連用しなければならない方の潰瘍です。




[1056]チューブ入りワセリン 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2006年11月17日(金)

かきた@小児外科開業医様
>・・小さな傷には時々ゲンタシン軟膏を使っています。・・ワセリンの代用ぐらいのつもりです。

デルマクリンA軟膏という、グリチルリチン10mg/Gが入っている白色ワセリン基材の軟膏があります。固いのが難点です。基材をサンホワイトかプラスチベースにしてくれると湿疹の治療にも使いやすくていいなあと思って、基材の変更をお願いしたこともあります。




[1053]創部に消毒は不要か?あるいは禁止か? 投稿者/MN@兵庫 投稿日/2006年11月15日(水)

広島での臨床外科学会ではおそらく本邦で初と思われる創傷治癒に関するワークショップが開かれました。
手術創に関する話題が中心で消毒は不要で湿潤環境を保つというのが主流でしたが、理由はこのようにしても感染は増加しなかったというのがおおかたでした。
では手術創にしろ外傷にしろ、いまだ日本のほとんんどの施設ではイソジン・(ソフラチール)・(ゲンタシン軟膏)処置が行われていますが、このように行われている処置を早急に廃止すべきなのでしょうか?
「消毒は不要(好みではしてもいい)」のか「傷に消毒はしてはいけないのか」そこまで考える必要はないのか。
ご意見を。




[1054]消化器外科専門医試験 投稿者/まぐ@外科 投稿日/2006年11月15日(水)

雑誌「消化器外科 11月号」に消化器外科専門医試験想定問題としてこのような問題が載っていました。皆さんもご一緒にお考え下さい。

 65 歳の男性。午前10時頃,転倒して右前腕部に約5cmの挫傷を負い,仕事の都合で当日午後6時に外科外来を受診した。裂創部は止血していたが,砂,泥が付着して汚染していた。創の深さは約1cmであったが,筋層には達していなかった。併存症として糖尿病があり投薬でコントロールされているが時々,不摂生による高血糖状態を認めている。この患者に対して行うべきでない処置はどれか。

 (1)感染発生の危険性が高いので創部を開放創とした。
 (2)消毒薬を用いて圧洗浄,ブラッシングを行った。
 (3)創の湿潤環境,温度環境を維持するための創傷被覆材の使用。
 (4)創部に抗生物質含有軟膏剤を塗布してガーゼで保護した。
 (5)受傷後2日目に創周囲皮膚の石けん洗浄を行った。

a:(1)(2) b:(1)(5) c:(2)(3) d:(3)(4) e:(4)(5)
選択肢としてヤバそうなものから考えると、答えは「c」なのでしょうが、これって(2)(4)じゃないですか。

解説の一部も載せておきます。
(3)創の湿潤環境,温度環境を維持するためには創傷被覆材を用いるが,感染が存在するときは感染対策を優先させ,創傷被覆材は用いないほうがよい。

(4)創傷治癒に影響する局所環境因子は湿潤,温度,感染,酸素濃度である。ガーゼの使用はこれらの因子を満たさないので,ガーゼを使用するときは抗生物質含有軟膏剤などを同時に塗布する。なお,抗生物質そのものは局所に用いると耐性菌が出現しやすくなることがあるので使用しないほうがよい。
これなら(4)はダメといっているように思えます。

創傷処置にたいする考え方にズレがあると、当たるものも当たらなくなりそうで嫌ですね。




[1052]「湿潤治療」の啓蒙活動も第二期へ突入?! 投稿者/hongmei 投稿日/2006年11月11日(土)

ちょっとした会があり、その演題のひとつに「他院でラップ療法をされて難治性となった創傷が紹介されて来た」とありました。紹介された病院は「ラップ療法」をしてない病院でした。演題の主旨は「傷の状態に合わせた正しい治療を」というものでしたが、ラップ療法には懐疑的な意味合いでした。その例には感染創や広範囲熱傷が含まれており、「ラップ療法」の適応外のものでした。ラップ療法/湿潤治療はかなり医療機関にも浸透しているようです。しかし、あまり創傷治療の経験がない医師達には「とにかくラップを巻けばよい」程度の理解しか得られてないのではないでしょうか?湿潤治療の啓蒙活動も第一期の「ただ普及させる事」から第二期の「正しく理解してもらう」に入って来ているのではないかと考えました。




[1049]子供の縫合について 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2006年11月10日(金)

小さな子供の縫合についてですが、皆さんどのようにしておられますか。

小学生就学以下の子供では、縫合をしようと思っても我慢できないことが多いと思います。例えば顔面に創傷に対して、押さえつけてでも縫合するのか。

確かに縫合した方が早く治るとは思いますが、看護師が寄ってたかって手足を押さえつけて縫合するのはどうかと思っています。傷の深さ、大きさにもよると思います。

僕はよほどの傷でない限り、基本的には縫合せずにサージカルテープで皮膚を固定するようにしています。出血はカルトスタットで数分圧迫するとほとんど止血します。止血のために縫合を要することはあまりないと思います。縫合するにしても無理やりは絶対せずに、子供と話しながらするようにしています。

昨日他科のドクターと大激論になりました。その医師は4歳の子供の下顎部の1cmぐらいの切創を、看護師4人がかりでおさえつけて縫合していました。その医師によると、4歳以上であれば話せば分かってくれると言っていましたが、実際子供は泣き喚いていました。確かに縫合した方が少し早く治るのは分かるのですが。

皆さんのご意見を聞かせて下さい。




[1048]上皮化が停滞した場合 投稿者/ササキ 投稿日/2006年11月07日(火)

皆様のご意見を伺わせていただきたいのですが、上皮化が停滞してしまった場合、何かをしたら上皮化が再び進んだ症例について、情報提供をお願い致します。

症例は40歳女性、H18.2/25、調理中、服に火が燃え移り受傷。右胸〜右肩にかけてV°の熱傷。既往特に無し。
受傷後、ワセリン・ラップ療法開始。
最初の2ヶ月は上皮化良好でしたが、その後、肉芽過形成により、上皮化が停止。
その後はラップのみ発布。
H18.7/19より、上皮と肉芽の境目の部位と過形成肉芽をキシロカインゼリー+ラッピングにて局麻後、エイヒにてソウハを週に一回施行しておりますが、変化がさほど見られなくなりました。

H18.8/31より、リンデロンVG軟膏+ラップにチェンジ。その後、2週間経過したところ、みるみる上皮化し浸出液の量も著減してきました。
しかしその後、同様の処置を続け、H18.9/28再診だったのですが、2週間前(H18.9/14)と比較してほとんど変化がなく、再び上皮化が停滞してしまいました。

H18.10/5 より被覆剤にZNCを使用。
H18.10/19 上皮化はするものの、治癒速度が遅く、説得を繰り返しましたが患者さんからの強い希望により、創部をopenにすることとなってしまいました。

H18.10/22 患者さんより「創部からの滲出液が急に増えた」とのことで、再度説得し、ZNCでの被覆を再開しました。

H18.11/2 上皮化の速度が再び増加、みるみる上皮化してきました。

上皮化が停滞しているとき、滲出液の量も激減していました。
ところが一旦乾燥をさせると上皮化を押さえ込んでいた細胞達が壊死・変性し除去されたことにより、正しい上皮化が再開したのではないかと考えました。

状況によっては乾燥により不良組織達を除去する方法は有効なのでしょうか?
たまたま偶然、時期が同一に起こっただけなのでしょうか?

このような「上皮化が途中でストップし,○○したら上皮化が再び進んだ」という症例を経験された方は○○に何が入ったのでしょうか?

経験が浅く、未熟者ゆえお忙しいところ大変申し訳ありませんが、皆様のお考えを御教授お願い致します。




[1047]外科の夜明けを読んで 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年11月06日(月)

夏井先生が泣く泣く解体された「外科の夜明け」ですが、暇をみつけて完読しました。
さながら史実に基づいた医学冒険?小説といったかんじで、飽きることはありませんでした。
その中では、従来の常識をひっくり返すような新しい治療を広めようとする手段として、3通りほど示されています。

  1. 学会・論文でその正当性をひたすら訴え続ける。(追試者が賛同者となってくれる。)
  2. 公開実験でギャフンといわせる。
  3. 市民・マスコミを味方につける。
湿潤療法に関しては、学会・論文をインターネット・講演におきかえれば、夏井先生がされていることは 1 そのものですし、2 はその性質上無理そうですが(インターネットで症例を提示することが近いかも)、3 は徐々に広がってきています。
いつの時代も、新しいことを普及させるための手段は変わらないものなのですね。




[1046]熱傷に「醤油」!? 投稿者/○○ 投稿日/2006年11月03日(金)

熱傷直後の自己による治療法として「醤油」を塗布した患者様(患者様は子供さんだったため、おばあちゃんが塗られた)がいらっしゃって、びっくりしました。においがきつくて洗い流すのが大変でした。(苦笑)今でも「傷に消毒」のような「迷信」以外にも巷ではアロエ、醤油、ゲーベン(笑)などのように「傷の治療に○○が効く」のようなトンデモ治療が存在すると思われます。

それにしても患者様方はなぜ「近所の人に言われたから・・・」と近所の素人さんの仰る事は素直に聞かれて誤った治療を行われ、我々プロの医療者達の注意や指示を守られないのでしょうか?(苦笑)




[1033]黄色い「べろべろ」の正体 投稿者/hongmei 投稿日/2006年10月04日(水)

1年に1-2回これについての話題が上がってますが(今年は既出でしょうか?笑)、ついに組織所見が判明しました。
HE染色で再上層には好中球が集簇しており、その下にフィブリンが存在しました。あの黄色いべろべろはいわゆる「膿」と同じ物?膿は水分が多くて黄色いべろべろは水分含有が極端に少なくなっているもの・・・??


[1043]他科コンサルトや紹介先で 投稿者/hongmei 投稿日/2006年10月25日(水)

他科や他院から難治性の傷を紹介されたり、通院の至便な病院へ紹介する事がありますが、「消毒しないで・・・してください」とか書いても「感染が怖いのでこちらではゲーベンを塗ります」とか「消毒します」とか、逆らわれてしまう事しばしばです。患者様にも「やっぱりオキシドール塗ってました」とか・・・。このようにコンサルト先の指示に逆らうは創傷治療だけではないでしょうか?何のためにコンサルトしてるのだかわからなくなりますよね。興味深い現象です。




[1039]ラップ療法もいつかは… 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2006年10月21日(土)

夏井師匠・皆様、ご無沙汰しております。
NST&OWT薬屋です。

このところ殺人的なスケジュールで、ずっとROM状態でしたが、今日はやっと時間が取れたので、書き込みしようと思います(大したことではないですが)。

最近では、「[1018]共同提出者募集」での日本褥○学会(怪?)への公開質問状の件が とても興味深かったです。
私は薬剤師ですが、薬剤師系の学会も年々巨大化傾向にあり、500を超える演題・立ち見も出来ない・座る場所もろくにない、と言う状態が日常茶飯事となっております。
その演題にしても、どこかで見たようなタイトルだったり、単なる苦労話だったり、おおよそ学術的な内容とは言えないようなものまであったりします。
「質より量」を続けていては、やがて学会の存在意義そのものが問われてしまうと思うのですが、どこの学会も金儲けから離れられないようですね…。

まあ、そんなこんなで自分も各学会に苦情メールを送ったりしたのですが、その時もやはり慇懃無礼なお返事でした…(泣)。
カネコ@北海道 様の作戦が有用なら、自分も同様にしてリベンジしようと思っていたのですが、ちょっと残念でした。
いよいよマスコミとかを味方につけるしかないですかね?

それはそうと、今日ネットサーフィンしてたら、こんな記事を見つけました。

<髄液漏れ>発症メカニズム解明へ研究着手表明 脳外科学会




[1035]火傷の治癒後、さらに綺麗に  投稿者/yuino  投稿日/2006年10月15日(日)

 「きれいに治す」と紹介されてきた患者さんの火傷をZNCとハイドロコロイドで治療し、治癒したのですが、治癒、終診と判断後、2ヶ月目に、火傷がなかった状態にまで治して欲しいとおっしゃって再診されました。すくなくとも、すぐに目立たなくしてほしいとのことです。
 現状は創跡の内部は、きれいなピンク色の皮膚と周囲と皮膚と同程度の色調の皮膚が混在し、創の縁が少し色素沈着しています。この縁取りのような色素沈着はだんだん薄くなってきているとのことです。もちろん周囲とは段差無く平滑(?)です。
 一〜二年で目立たなくなる、というのは納得されず、すぐになにか処置をして、きれいにして欲しいとのことです。
 このような場合、形成外科にお願いして、しみ抜きのような処置ができるものでしょうか。可能ならどのような機材をもち、処置をされている所にお願いしたらいいのでしょうか。
 さらに健康保健でできるのか(もっといえば労災指定病院の皮膚科、形成外科で労災でできるのか)、お教えいただけませんでしょうか。

 また今後、同様の希望があった場合、処置をお願いするとしたらどのタイミング(治癒と判断した時点か、皮膚のピンク色が消えたころか、それとも最初から治療をお願いするほうがよいのか、とか)がよいのか、教え頂けませんでしょうか。

 いつも話題になりますが、一般には「きれいに治る」とは「跡形もなく、傷がなかったように治る」ということなのですね。




[1036]術後創部感染でのクソとミソの区別 投稿者/よう@整形外科  投稿日/2006年10月16日(月)

夏井先生が、最近のホームページで、CDCガイドラインや一般のサーベイランスにおいてクソミソを区別せずに論じても意味がない、と語られていますが、実際にCDCが決めて、サーベイランスで使用されているSSIの定義が1番の問題かと思います。
1999年に定義されたまま変更されていなければ、夏井先生の訴えはごもっともです。(変更されていましたらごめんなさい)
ご存知の方は多いと思いますが、改めて突っ込んでみます。

○表層切開部位 SSI
 手術後30日以内に起こった感染で、切開部の皮膚又は皮下組織のみであり、さらに以下のうちの少なくとも1つを認める

  1. 切開部の表面から、検査上の確診の有無を問わず、排膿がある。
       (湿潤療法していれば、浸出液が膿の様に見えることは時々ありますが。)
  2. 切開創の表層から無菌的に採取された液体又は組織の培養から病原菌が分離される。
       (これはcolonizationも含めてよいということですよね。)
  3. 以下の感染の症状や愁訴のうち少なくとも1つがある。
    • 疼痛または圧痛
    • 限局性腫脹
    • 発赤、発熱
         (これらはすべてそろえば感染があると断定してよさそうです。)
    • 切開部の培養が陰性でも外科医が意図的に皮膚浅層の縫合を開けた場合
         (血腫の場合も含めることになります。)
  4. 外科医又は主治医が浅部切開部位 SSIと診断した
       (医師のレベルに関係なく、診断基準に思い切り主観を入れてよいということですね。)
全部そろえば、間違いなく感染でしょうが、少なくとも1つでよいとなると、おかしくなってきます。 過去の文献をretrospectiveに調べるにあたり、このような基準を作るしかなかったのかも知れませんが、確かにクソとミソは区別されていないようです。 それにしても、これをprospectiveなサーベイランスにそのまま使用するのはナンセンスと感じます。




[1037]白色ワセリンによるアレルギーについて 投稿者/某裏日本病院皮膚科  投稿日/2006年10月16日(月)

今日の更新履歴を拝見したところ、夏井師匠がお困りのようでしたので、早速当方の手元に何か情報になる文献が無いか調べてみました。すると・・・・、
皮膚科医向けの雑誌、皮膚病診療:22(12);1161〜1164,2000 に「白色ワセリンによる接触皮膚炎」との症例報告が見付かりました。
この文献によると、白色ワセリンは石油から精製される天然産物であるため、産地や精製過程などでやはり成分に差が出るようです。日本国内の局方白色ワセリンの殆んどは米国Penreco社、Witco社の2社の製品を輸入したものだそうですが、この2社にも粘度や色調などの物理的性質、精製度の異なる銘柄が多数あるようです。そして、問題の白色ワセリン中に含まれるアレルゲン又は刺激物質として、多環状芳香族炭化水素(phenanthrene,その誘導体のdihydrobenzophenanthreneなど)、共役二重結合化合物、樹脂状化合物などの不純物が原因物質として推定されるとのことだそうです。
そういえば当方も職業上、同じ白色ワセリンとは言っても、長期間放置していても白色⇒黄色に変色するものとしないもの、硬くなるもの、いつまでも柔らかさを保つもの等、色々あるんだなあ、とは感じていましたが。ドラッグストアにて市販で売られているワセリンの中にも、同じグラム数でも値段が倍近くほど違うものがあって驚かされたりもします。また、当方が院外処方で処方する白色ワセリンでも、患者さんからは「○○薬局で出してもらうモノが一番いい」などと、まことしやかに聞かされた覚えもあります。実際、製薬メーカーさんのMRで外用剤に詳しい方から、「ワセリンの品質は上等と安物で全然違う」と聞いた覚えも。「サンホワイト」と呼ばれるモノが一番信頼性高いそうです。




[1018]共同提出者募集 投稿者/カネコ@北海 投稿日/2006年09月06日(水)

 現在、日本褥創学会掲示板に今回の学会運営に対する抗議文を書いております。返答がない場合には公開質問状を学会長、日本褥創学会理事長、次回学会長宛に内容証明郵便で提出するつもりですが、私一人ではインパクトが低いと思います。
 皆様の中に共同提出される方がいらっしゃれば是非私宛メールをいただければ幸いです。
 文面については現在作成中で、出来上がり次第こちらで公開しようと思っています。




[1034]下腿の潰瘍 投稿者/FIGO  投稿日/2006年10月07日(土)

初めて相談させていただきます。
24歳男性で足関節骨折にて手術行い、骨癒合得られ抜釘を行った方なんですが、外果から約5cm近位の部分が創癒合得られませんでした。 wet-dressingで処置行ってましたが術後4ヶ月たっても約2cm四方の潰瘍が小さくもならないため、念のためABIも調べましたが正常、ほかに基礎疾患もありません。感染所見もなく、皮下組織が薄すぎるという状態でもありませんでした。そこで形成外科に依頼しましたところ強力ポステリザン軟膏なる痔の薬を処方され、1ヶ月あまりで治癒しました。
自分にとっては初めての経験なんですが、形成外科の先生方は結構使われたりするのでしょうか?




[1015]英語では 投稿者/かきた@小児外科開業医 投稿日/2006年09月05日(火)

現在湿潤療法の論文の構想中なのですが、この治療は英語ではなんと表現すればよいでしょう?(英論文ではなくて短い英語抄録が必要なので)
moist wound healingとかocclusive dressingという言葉がありますが、できれば湿潤の意味だけではなく、消毒しないという説明も英語でシンプルに加えたいのですが、、、




[1032]ホクロなどの治療について 投稿者/Y2 投稿日/2006年10月03日(火)

このサイトの「実際の治療例」に「ホクロのくりぬき法への応用」があります。ホクロやイボなどに対しては、私もくりぬいた後、カルトスタットなどを用い、止血、創の治癒過程ともに満足いく結果を得ています。
知人の形成外科医は、電気メスで焼いて治療していることが多いようです。また、液体窒素やグルタルアルデヒドなどを使用しているところもあると思います。
術後の出血のリスクと止血の処置、再発しやすいかどうか、傷跡の残り具合など、一長一短があると思いますが、皆様はどの治療法が優れているとお考えになりますか?




[1029]企業も参加してきましたね  投稿者/いのみち@脳外科 [HOME]  投稿日/2006年09月29日(金)

みなさん,こんにちは.札幌の脳外科医です.
最近,コン○テックとかスミ○アンドネヒューが,湿潤療法を周知するポスターやパンフレットを持ってきます.ただ,これで湿潤療法の追い風といって良いのか疑問です.企業が懸命に宣伝することによって,知られることにはなります.しかし,所詮自社の製品を使うことしか頭にないようで,その足並みはまったくそろっていない印象です.企業がそろってくれればよいのですが,各々が自分のテリトリーのみで働いている感じで,これでは未来はない感じです.
先週,スミスアンド○ヒューが当院で講演していきました.夏井先生の出演された「がってん」やここのホームページの写真を使う割には,褥瘡学会のガイドラインを持ち出して,カデックスを宣伝しておりました.思わず,「褥瘡を洗うには組織を痛めない水で洗うって書いてあるでしょうがー」と発言しましたが,糠に釘って感じでした.
皆様のところにもこれら,企業人は出没しているでしょうか.




[1030]頭皮の裂傷  投稿者/せいいち  投稿日/2006年09月30日(土)

初めてのご相談です。
当院に通院中の患者さんが、約2週間前に転倒して後頭部に2センチほどの裂傷を負い、救急病院を受診したところ、出血量が多かったため、別の救急病院に転送され、皮下縫合と皮膚の縫合を受けられました。その病院から紹介状を持って来院されました。「抜糸はすんでいますが、創が完全に癒合できていないので、消毒を継続して下さい」という(おそろしい)内容でした。診ますと、創面が大きな痂皮で覆われていましたので、すぐにこれを除去しましたところ、皮下に腔を形成し、少量の凝血塊がありました。これを除去しますと、かすかに出血がありました。腔の大きさは長径2センチ、短径1センチ、深さは7〜8mmといったたところでしょうか。十分に洗浄し、ハイドロサイトを小さく切ったものを腔内に充填し、表面もハイドロサイトをあてています。
 今後、創内がきれいになったらどうするべきか迷っています。再度縫合しようにも、皮下の腔をきっちりとあわせて縫合できそうにありません。いまのところは肉芽が上がってくるのを待つしかないかなあ、と思っています。何か良いアドバイスがありましたらお願いします。




[1028]北海道地方会の冬!、プロジェクトx@札幌の冬! 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年09月27日(水)

今度は札幌が炎上します!(toriyabe先生のをパクリました(笑))

日本褥瘡学会北海道地方会学術集会で以下のパネルディスカッションが行われることになりましたのでご連絡します。

日時:平成19年3月3日(土)(パネルの時間未定)
会場:札幌コンベンションセンター 中ホール
(札幌市白石区東札幌6条1丁目)
パネル演題名:「実践的褥瘡対策 褥瘡へのラップの使用について」
座長:澤口裕二(士別市立病院総合診療科)
パネリスト候補:大浦武彦、兼古 稔、本田耕一、水原章浩

正式な依頼が来たので公開することにします。
参加費は北海道地方会会員は2000円、会員外は4000円というのが通例のようです。

これに伴い、プロジェクトx@札幌を企画します。
3月3日(土)夕〜。会場、会費は人数によって考慮しますのでまだ未定です(候補はいくつか考えてます)。
プロジェクトx参加ご希望の方は私宛メール下さるようお願いいたします。1ヶ月ぐらい前に再告知する予定です。掲示板、メール等で希望がない場合も有志だけで勝手にやります(笑)。

(プロジェクトxの「x」はわざと小文字です(笑))




[1027]胸腔ドレーン固定時の糸は何を使いますか。 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2006年09月21日(木)

胸腔ドレーン固定時の糸は何を使われますか。当院では縫合セットにサージロン糸が入っています。基本的には皮膚縫合に絹糸類は使いたくありません。ナイロンの方がいいと思いますが、ドレーンの固定時に強度が弱いのではないかという意見がありました。
皆様はどうされていますか。




[1026]術後創感染 投稿者/なお@整形 投稿日/2006年09月20日(水)

某所で外科学会誌を読む機会がありました。湿潤治療について取り上げられており、穴澤先生の文章を読ませていただきました。夏井先生の文章も後に出てくると前文に書いてありましたので楽しみにしております。
術後創感染についても色々書かれていましたが、よくある一般的なことばかりで、創感染の原因に縫合手技については一言もふれていませんでした。データも取っていなくて私の私見ではありますが、術後創感染については、縫合テクニックがかなりの割合で関与していると感じています。縫合が上手な先生は感染率が低い、またはその反対…特定の人物に感染率が高かったり…
そのあたりについて議論されることはタブーなんでしょうか?(^^;;




[1024]CVカテ感染 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2006年09月18日(月)

以前にも問題になったことかもしれません。

CVカテを留置していた患者で、熱発があり抜去したところ、カテ先培養から表皮ブドウ球菌が検出されました。ちなみに血培でも同じ菌が検出されました。

刺入部感染の存在については疑問を持っていますが、このような症例は皆さん経験されることだと思います。どのような感染経路だと推測されますか。

ところで台風13号は佐世保に上陸、その後3時間ほど全く雨も降らない、無風ということが続きました。これがいわゆる目に入ったということですかね。幸い庭の木1本折れたぐらいで大した被害はありませんでした。




[1023]血培時の消毒 投稿者/もつ@脳外  投稿日/2006年09月16日(土)

みなさま初めまして。以前からBBSは閲覧していましたがなかなか書き込む機会がありませんでした。非消毒派となって4年になります。これからよろしくお願いいたします。

今回お聞きしたいのは、血培の事です。痰培で鼻腔や口腔を経由して挿入したサクションで引いた痰を使用しているわけで、厳密には培養検査にはわずかな常在菌がコンタミしようと結果に変わりはないのではと思っております。私の育った大学の環境では、血培はうやうやしく刺入野をイソジン消毒して、滅菌手袋、穴あき覆布で採血しています。刺入する一点のためのこの操作は意義があるのでしょうか?

最近は私は人目につかないようにして、アル綿でふいて通常採血して検体提出しています。皆様の意見はいかがでしょうか?




[1020]学校給食の調理場職員からコレラ菌、調理自粛…青梅 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年09月11日(月)

本日の読売新聞ニュースでの記事です。
「東京都青梅市は11日、同市学校給食センター藤橋調理場の40歳代の男性職員からコレラ菌が検出された、と発表した。市は職員が勤務する調理場での調理を中止し、同日の学校給食をパンと牛乳で代用した。市は同日中にも、同調理場を消毒する予定だが、保健所の許可が得られるまで調理は自粛する。藤橋調理場では市立の26小中学校のうち、13校に学校給食を調理している。市によると、センター職員には月2回の検便を実施。今月5日に提出された検体からエルトール小川型コレラ菌が検出された。この職員は海外への渡航歴はないといい、これまでは菌が検出されたこともなかった。職員は発症はしていないという。」

経路は今後明らかになるのでしょうが、日本のコレラ菌なのでしょう。
夏井先生がお勧めの本で微生物学を勉強しましたが、「コレラ菌はVBNC状態でどこの水系にでも存在しうる」、という微生物学界での常識が実証されたということでしょうか。
日本でも災害時にはコレラの流行も十分ありえるということになるので、皆さん気をつけましょう。




[1021]思わぬとこから援護射撃が・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2006年09月11日(月)

以前私が湿潤治療の講演を依頼されたけど、スポンサーがつかなくてポシャった、というお話を書かせていただきました。しばらく経ったある日、以前の同僚(診療科は異なります)から講演内容が皮膚潰瘍の湿潤治療であるから症例写真を貸してくれという連絡を受けました。そして、講演場所は以前私が頼まれてポシャった研究会でした。元同僚はスポンサーが付きやすい科であったので、うまくいったのでしょう。私は講演できませんでしたが、元同僚が湿潤治療の講演をしてくれること、湿潤治療を受け入れてくれて、これからも推進していくと言ってくれた事が嬉しかったです。

ちなみに元同僚は保健師関連の指導教官ですので、保健師関連への普及にも繋がると思います。




[1019]滅菌ガーゼも不要?? 投稿者/ほし@某救命センター 投稿日/2006年09月07日(木)

「岡山大医学部・歯学部付属病院(岡山市)は7日、1年8カ月間にわたって手術の際に未滅菌のガーゼを 265人の患者に使った可能性があると発表した。細菌感染などで悪影響があった患者はいないという。病院によると、このガーゼは婦人科と消化管外科で下腹部を手術する際、腸管を保護するための特注品。

 以前は未滅菌のガーゼを病院が滅菌していたが、2004年初めに納入業者から滅菌ガーゼを仕入れるようになった。04年7月末に業者の担当者が交代した際、引き継ぎミスで未滅菌のガーゼが納入され、その後も間違った納入が続いた」

意図的ではないとはいえ、”人体実験”をやってしまったわけですね(^^;)。滅菌ガーゼも意味はないということなのでしょうか。細菌感染などで悪影響を被った患者さんはいないそうですよ、皆さん。
「未滅菌ガーゼを手術に使用,265人に 岡山大病院」




[1017]神経ブロックと浸潤麻酔 投稿者/ピラテイス(獣医師) 投稿日/2006年09月06日(水)

獣医師向け原稿作成中で質問あります。指切断時に骨短縮や腱切除を行う場合の局所麻酔についてです。神経ブロックと切断部からの浸潤麻酔を併用されていますが、どちらか片方だけでは骨短縮等を行うには不十分でしょうか?浸潤麻酔だけだとどの程度のデブリが可能でしょうか?
ポケット内や液体が貯留した部位に局所麻酔剤を注入する方法は有効でしょうか?先日血腫に注入して切開したら少し痛みがないようだったのですが。動物は痛みの評価がむづかしいのでよろしくアドバイスお願いします。




[1002]床ずれ学会の夏!Project X の夏! 投稿者/toriyabe@ラップ療法 投稿日/2006年08月01日(火)

今年は大宮が燃えます。
第9回日本褥瘡学会学術集会(9/1-2)
http://www.jspu.org/

今年もProject X 2006 ラップ療法交流会を予定しております。(9/1 夕方)
学会参加費がもったいないと思う方は、Project X 2006 だけでも御参加ください。 食事をしながら、ラップ療法の最新情報に接することができます。これは見逃せませんね。




[1013]やけどの傷をきれいにする薬 投稿者/田舎の整形外科医 投稿日/2006年09月04日(月)

他医で加療していた40歳くらいの女性。右前腕遠位〜手背に2度の熱傷がありました。受傷後約10日ほど経過し、ガーゼ治療にもかかわらず、上皮化は進んでいますが、治癒には至っていませんでした。ハイドロコロイド使用し、創痛軽減し、創状態はは見た目にも改善しています。この患者さん、他の医療関係者(ナース?)から、当院受診を勧められたらしいのですが、傷に塗るときれいになる薬があると言われたとの事です。普通に考えると、ステロイドかと思いますが、本当に有効なのでしょうか?また、肥厚性瘢痕にリザベン内服が有効との事ですが、予防的に内服し「傷をきれいにする」ことの有効性はありますでしょうか?どなたか、お教え願います。




[1014]「消毒」と「大安」 投稿者/downhill 投稿日/2006年09月05日(火)

 病院薬剤師のdownhillです。「Project X の夏!」で盛り上がっているところスミマセン。

 実は当院の(エビデンスにこだわり、外気は不潔と言い、消毒・ガーゼ・清潔操作大好きの)整形外科医が退職し、今度開業されるんですが、開院日がなぜかやっぱり「大安」なんですよね。
 これは・・・「化膿するといけないから、念のため傷口(創部)は消毒しておきましょう」=「患者が来なくて繁盛しなかったらイヤだから、開院日は念のため大安にしておきましょう」ではないかと思っちゃいました。
 先日の病棟の送別会の時に「大安にしておいた方がよいというエビデンスがあるんでしょうか?」とよっぽどツッコミたかったのですが、一応グッと我慢をしてました(笑)
 私自身はもともと大安とか仏滅とかまったく気にしないタチなので、別にいつでも関係ないじゃん!と考えてしまうのですが、やっぱり建設とか契約とか商売とかは別なんでしょうかね・・・。




[1012]正しく理解されてない? 投稿者/○○ 投稿日/2006年09月01日(金)

あるクリニックの掲示板でラップ療法についての相談に対する回答が載ってます。(2年前のようですが)
回答者はラップ療法の事をよくわかってないようで、きっと相談者の方もちんぷんかんぷんなのではないかと思いました。(苦笑)↓
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/biyo/170441978917555.html




[1011]日本褥瘡学会と書いてアホ学会と読む? 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2006年08月30日(水)

今週末の日本褥瘡学会のプログラムを見ていたら,ムチャクチャな一文を見つけてしまいました。

「場内での撮影,録音などは原則として禁止します。必要な場合は発表者の許可を必ず得てください。無許可の撮影・録音をスタッフが発見した場合,テープ,フィルムの没収・データの消去などしかるべき措置を取らせていただきます」
撮影が原則として禁止,なんて学会,見たことも聞いたこともありませんがいかがでしょうか。とりあえず,近くにあった救急医学会,小児科学会,麻酔科学会,泌尿器科学会などのプログラムを見てみましたが,このような一文が入っているものは一つも見つけられませんでした。このような禁止規定のある学会,どなたかご存知ですか?
証拠となる録音や撮影をされ,「この発表は非科学的だ」と批判されるのが怖いんでしょうか?

それにしても,日本褥瘡学会の閉鎖性,ますます磨きがかかっています。雑誌「タベダス」でも槍玉に挙げられていましたが,先日の甲府での学会はシンポジウムといいながら発表者同士の討論なし,フロアからの質問もなしという具合で,議論をすることすら拒否しています。部外者は原則締め出して,同じ考えを持っているものしか話し合いに入れないという学会は,もう既に学会としての存在意義を失っているとしか言えません。

救いようのないアホ学会ですな。




[1010]小児のアトピー性皮膚炎にイソジン消毒 投稿者/○○ 投稿日/2006年08月30日(水)

小児のアレルギーについて検索をしていたら、○○県立の施設のアレルギー外来のホームページに、「黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎を重症化させていることが多いと考えられるため、スキンケアで不充分な場合は、イソジン消毒・・・」とありました。 ○○県内の他施設や他県でもアトピー性皮膚炎にイソジン消毒は行われているんでしょうか? ○○県で湿潤療法をされている先生方にエールをお送りいたします。




[1007]うるおい治療の最近の情勢いかがですか 投稿者/QP 投稿日/2006年08月24日(木)

 板常連の皆様、残暑お見舞い申し上げます。開業直前から板落ちしておりましたQPでございます。活発な議論が続いているのを見て感動いたしました。
 開業医激戦区での開業後、日々自分のクリニックのことだけで精一杯の毎日でしたが、医師不足の医局人事の影響で関連病院の外来を週1回だけ手伝うようになりました。
 そこでは、石が「ヨーチン・ガーゼ・濡らすな・毎日処置攻撃」を継続しておりました。よそ者の私は、ヨーチン塗った振りでしのいでいますが、2週間以上通院し、垢だらけの足を見せながら「先生、いつ頃お風呂に入れますか?」の問いに(受傷の翌日からOKです)と思いながら口ごもり、難治性となった低温やけどの患者さんに心の中で謝るのが、週1行事です。
 1年半ほど、このHPから遠ざかってしまったのですが、近日近隣の保育園・養護施設の養護教諭さんたちのうるおい治療講義を頼まれてしまい、最初は当惑しつつも引き受け、なんとHPの講義のできる・・・に登録してしまいました。これは、週1回の外来でできた葛藤の反動です。
 講義では、初療にかかわってくれる養護教諭さんたちに理解を得ることはもちろんですが、残念ながらうるおい治療を絶対にしてくれない施設があること、権威ある人物で無理解な人があり、どうしても部分的に自己責任が生じうることを内容に盛り込むつもりで居ります。
 どなたか、現状を踏まえて教育の場にいる養護担当者向けの講義に対するご助言をいただけないでしょうか。




[1004]新機能応急止血用具 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2006年08月11日(金)

という名前の商品が販売されているようです。http://www.shiketsu.com/sub/shiketsu.swf
http://www.shiketsu.com/という会社から販売されているようです。どなたか,この商品についてご存知ですか?




[1006]整形外科での湿潤療法の論文 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年08月22日(火)

当院のナースが今、看護研究で創傷治療に取り組んでいますが、整形外科でも湿潤療法が論文になっているよと教えられました。臨床雑誌「整形外科」2006年4月号に、『整形外科医が知っておくべき創傷治療〜消毒薬を使わない湿潤閉鎖療法〜』と題して、大阪大学整形外科の大学院レベルの先生が発表されていました。ラットを用いた比較対照実験で湿潤療法の優位性を示し、痂皮が上皮化を妨げることを顕微鏡的に証明し、実際のいろいろな臨床症例も載せています。
治療法は夏井先生の方法をほぼ踏襲され、「科学的データがあるにもかかわらず、それを実行しないのはEBMの概念からもはずれ、医師の不勉強といわざるをえない」と言い切っています。
大学レベルでこのような論文を出していただけると、おおいに助かります。わたしもそろそろ学会レベルに打って出ようかと考えています。(臨床症例だけは、かなり蓄えていますので)




[1005]自傷性の難治性潰瘍 投稿者/hongmei 投稿日/2006年08月15日(火)

同症を疑うが、確信がつかめない場合皆様はどのように対処なさいますか?
患者様に触らせない様にすればよいのですが、範囲が広く、浸出液が多い場合包帯を巻きっぱなしにもできず・・・。自傷行為がつかめたとしてもとがめると逆効果の事もあるかもしれません。

治療経験がある皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[1000]ビブリオ・バルニフィカス感染 投稿者/海辺の医者@肥後 投稿日/2006年07月27日(木)

7/27夏井先生のHPに書き込みがあったビブリオについての記事の詳細です。

熊本日日新聞7/26 HPより

「ビブリオ菌感染 70代男性が死亡 肝臓病患者は注意」

”ビブリオ・バルニフィカスという細菌に感染していたとみられる近海産の魚介類を食べた県内の七十代の肝硬変の男性が死亡していたことが二十五日、分かった。

医療関係者によると、県内では同じ細菌に感染した別の肝臓病の男性二人も入院中で、うち一人は重体。県医師会を通じ、県は二十六日付で肝臓病患者らに注意を促す文書を医療機関に通知する。

ビブリオ・バルニフィカスは、食中毒の原因になる腸炎ビブリオ菌の類縁菌。肝硬変や肝がんといった肝臓疾患や免疫力が低下している人などが、この菌に感染された食品を食べると感染しやすい。また海の岩場や砂浜で傷を負い、傷口から感染する場合もある。海水の塩分濃度が下がり、水温が上がると発生しやすい。今夏は大雨が続き、有明海や八代海に大量の河川水が流れ込み気温も高いため、細菌が大量発生しやすい条件になっており警戒が必要だ。

男性が死亡した熊本市の病院関係者によると、男性は七月中旬、自宅の玄関で倒れて入院。高熱などの症状があり、二日後に敗血症ショックで亡くなった。免疫力が衰えていたとみられる。

重体の男性は六十代。仕出しのすしを食べた後に足の痛みを訴えて発熱、皮膚の発疹(ほっしん)が悪化した。残る一人は八十代。腕の傷口から感染したとみられるが、回復に向かっている。二人も肝臓病患者。

この感染症に詳しい熊本中央病院(熊本市)の古城八寿子皮膚科部長は「今年は患者が増える可能性が大きい。健康な人は心配ないが、肝臓病患者などハイリスクの人は注意してほしい。魚介類は火を通し、調理器具は真水で洗うなどを心掛けてほしい」と話している。”




[1003]ちょっと良い話 投稿者/ヘミオラ(内科医) 投稿日/2006年08月02日(水)

消毒剤・滅菌ガーゼの無用論を説きまくって,はや数年,看護師の一部は賛同してくれるのですが,病院は一筋縄ではいかず,このところ疲れ気味でした。
ところが頼もしい後輩がやってきました。彼は外科医で面識は全くなかったのですが,当院恒例の就任時の儀式(?),つまり看護師さん対象の講演会で,創の話や消毒剤の功罪などを話してくれました。もしかして夏井先生の薫陶を受けたか,と思うような内容でした。ほとんど孤軍奮闘していた私は,とても力強い相棒を得た喜んでいます。
うちの大学の卒後研修で夏井先生の病院に行くはずはないので,「創傷治癒」「消毒剤信仰の誤り」などは徐々に広まって来ているようです。
早速3年目の看護師さんが私をおそるおそる捕まえて「あのう・・・●●は滅菌でなくて洗浄でもいいのですね」「もちろんですよ」たな会話ができました。




[972]クラビオも使えるなぁ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年06月11日(日)

 現在乳癌末期の患者さん、いわゆる「花咲きマンマ」を見ています。

 で、易出血性のため、カルトスタットを時折使っていたのですが、難点として線維状の製材であるためかやや固着性があるため、除去するときに再出血・・・と言うことがけっこうありました。そこでものは試し・・・とクラビオを止血用に使ってみたら、翌日にはあっさり流れ落ち、しかもきれいに止血していました。
 ウェハースタイプは止血にやや難があるかなと思っていたのですが、創の状況、使い方によっては良い場合もあるようです。




[999]ガス壊疽の高圧酸素療法 投稿者/hongmei 投稿日/2006年07月27日(木)

高圧酸素療法はガス壊疽の治療法として必ず教科書に揚げられてますが、当院には設備がないのでできません。また、これまで経験したガス壊疽(DICを伴うような重篤なものには遭遇してませんが)には十分にドレナージを行えば特に高圧酸素療法を行わなくても改善できています。果たしてガス壊疽に本当に高圧酸素療法は効果があるのでしょうか?皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[998]切断指の保存方法 投稿者/hanawa 投稿日/2006年07月25日(火)

先日、24歳の男性が機械にはさまれて、右の示指と中指を基節骨レベルで切断して運ばれてきました。再接着を希望した為、郡山市の大病院に転送しました。その際、切断指を氷水で冷却して運びましたが、転送先の病院で、「こんなことしたら凍傷になってしまうだろう」と怒られてしまいました。冷却してはいけなかったのでしょうか、どうやって運べばよかったのでしょうか。切断指の保存方法について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。




[992]ダニ切除とカイセンの感染 投稿者/ピラティス(獣医師) 投稿日/2006年07月07日(金)

獣医師ではじめて投稿します。以前犬からカイセンをうつされた飼主さんが皮膚科でアレルギーと診断されました。獣医師としては疑問に思っておりましたが、お医者様の御意見がありましたらおうかがいしたいものです。先日上富良野の兼古先生がダニ切除の方法を投稿されてるのを拝見しました。犬猫では便利なものがありまして、フロントラインというスプレーをかけるとしばらくして自分でマダニがおちます。確認してませんが、人体用の殺虫剤をマダニにふりかけてオプサイトではれば、ほとんどのマダニが落ちるのでは?ワセリンやプラスチベース、アルコール、オイルでも窒息して死ぬと思います。がっちりくいついてるととれないかもしれませんが。獣医なので実験したいけど人間ではできないので残念です。




[993]とびひ 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2006年07月11日(火)

こんにちは、昨年、とびひの治療を探して投稿していたものです。過去ログも拝見しています。
昨年いろいろ試行した結果は以下の通りです。

 イソジンとアクトシン軟膏+酸化亜鉛末でやっていたころに比べて、処置が痛くなくて、綺麗に治るので、もう昔に戻りたいとは思いませんが、治癒までに長くかかるので、抗生物質の投与も長引くし、今年、もうちょっとなんとかできないかと思っています。
 そこで、アクアセルを使ってみました。細菌を捕まえて離さないというキャッチフレーズに魅せられて。創の治りが早くて大満足です。はさみでチョコチョコ切るにも、テープ剤型もあるので、カルトスタットより扱いやすいです。浸出液の多くない創には、載せてから、水を1滴垂らします。創周辺の怪しい辺りは、自家処方のあせもクリームやモクタール軟膏を塗っています。怪しい局面があまり広くなければ、アクアセルだけでばっちり覆ってしまってもいいかなとも思っています。もちろん保険適応はありませんが、はやく治ってくれるなら「再診料でいいや・・」と思っています。
 とびひを綺麗に早く治したい先生方、追試、ご意見、よろしくお願いいたします。




[994]広範囲の擦過創 投稿者/kikuyan 投稿日/2006年07月13日(木)

40歳代の男性が、夜歩いていて深い溝に足を落として、下腿以下に広範囲の擦過創を作って来院しました。膝の直下から下腿、足関節、足背までにおよぶ広さでした。大量の水道水で洗浄して、さらに霧吹きでも洗浄してからZNCで覆って処置したのですが、3,4日してから一部が発赤して腫脹してきました。感染の併発と思われますが、このような場合は最初の処置の際に、局所麻酔してブラッシングしたらよかったのでしょうか。あまりにも広範囲なので局麻は躊躇したのですが、皆様、どうしたらよかったのでしょうか。お教えくださいませ。また、感染部位は異物が残っているかもしれないということで、抗生剤の使用だけではなくて、デブリもしたほうがいいのでしょうか。




[997]蚊・虫刺され 投稿者/井上@脳外科 投稿日/2006年07月17日(月)

蚊・虫刺されについて,まだこのサイトで扱われていないようですので,自分での実験結果を報告します.昨日,蚊に刺され,できごころでワセリンを塗ってみたところ,まったく痒みを感じませんでした.翌日,乾いてきてから痒くなってきたので,今度はデュオアクティブETを貼ってみると,再び痒みはおさまりました.これも一種の閉鎖稜法でしょうか.うちのNsによると,セロハンテープを貼るというのが,某TV番組の裏技で出ていたそうです.痒みのもとは,蚊に注入される物質というより乾燥によるもの・・とはすでに有名なことなのかもしれません.ワセリンで痒みが止まるのは,キンカン好きにとっては物足りない気がしてしまいます.




[986]歯科治療後の難治性疼痛 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2006年07月05日(水)

つぎのような相談メールをいただきました。

> 3年前、歯科治療中に右下顎7番の歯を治療中、激痛を覚え、右顔面から、首と痛い
> めにあって、今現在も右下顎の激痛に耐えて、おります。
> 何件かの歯医者さんにいっても、パントモで、異常はみつからず。結局抜歯され、こ
> れで、治るだろうという事でしたが、痛みは、増すばかりでした。
> ところで,如何して外科で、骨髄炎が、見つかったかというと、たまたま知り合いの
> 外科医が、都内におりまして、MRIをとってみないか?ということになり、撮りました
> ところ、右下顎、 骨髄炎又は骨硬化の可能性があるということでした。

このような経過で,現在までに都内のほとんどの大学病院を受診しているそうですが,いずれも治療というと抗生剤と鎮痛剤,ノイロトロピンを処方されるだけだそうです。現在も常に痛みの中で生活しているようなもので,睡眠薬も内服しているとのことでした。

経過からすると四肢で言うカウザルギーのようなものではないかと思ってしまいますが,皆様のお考えを聞かせていただけたらと思います。




[984]学生の見学 投稿者/ 投稿日/2006年07月01日(土)

スーパーローテート1期生が初期研修終了後選んだ診療科の中で伸び率N0.1(母集団は元々少ないのですが。笑)の形成外科に今年もその波に乗って学生さんが病院見学にやってきました。病棟回診に付き合ってもらったのですが、「当科の処置が他の病院や大学でやってる処置と違っている所はどこですか?」と尋ねたら即座に「消毒してない」と答えてくれました。学生さんが実習で行った別の病院で湿潤治療を行っている医師がいたとのこと、そこでなぜ消毒がいけないかを教えてもらったそうです。その医師はかなりベテランで、病院は登録病院ではありませんでした。湿潤治療は密かに普及しており、学生達にも認知されてきているという印象を持ちました。国試には出てきませんし(苦笑)学生さんは知識がうろ覚えだったのでダメ押ししておきました。(笑)




[987]頭皮の裂創 投稿者/うの@外科 投稿日/2006年07月06日(木)

皆さんご無沙汰しております。

皆さんのご意見をお聞かせください。

走っていたら頭部を前方から看板にぶつけ長さ約10cm、皮弁の深さ3cmの裂創で初診となりました。皮弁は刺入部で約1cmの幅で毛根を横断しています。その奥は毛根はすべて皮弁上にあります。

毛根について同対処されますか?




[990]抗菌剤適正使用ガイドライン 投稿者/びわこの小児科 投稿日/2006年07月06日(木)

毎日新聞に
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/news/20060704ddm013100149000c.html
と言う記事が載りました。
このガイドラインに反対する意見の論法、人力車医者とよく似ていると思いませんか
http://www004.upp.so-net.ne.jp/ped-GL/GL1.htm
ガイドラインです。
「傷には消毒薬は使用しない、ウイルス感染には抗菌剤は使用しない。」反対派の人たちの反応がよく似ています。




[977]オプサイトを貼る時の裏技求む 投稿者/上中 投稿日/2006年06月23日(金)

オプサイトの離けい紙とポリエチレンシート(サンドイッチのパンに相当する、はがして捨てるの)をはがす時、はがし始めがすごく難しくありませんか?
幅広く貼る時なら、切れ目があるのでいいのですが、小さく切った時は、端っこからはがし始めることになり、短気を起こしてしまいそうです。 何か画期的な裏技でもないでしょうか?




[985]京都の講演会 投稿者/じょなさん@整形外科 投稿日/2006年07月03日(月)

7月1日(土)の京都の講演会に夫婦で参加させていただきました。保守的な老先生がたくさんおられ、質問の内容に閉口する場面がありましたが、夏井先生が応酬される姿が痛快でした。

残念ながらそのあとの情報交換会には参加できませんでした(次に無関係な講演があったため、時間切れになってしまいました)夏井先生の未講演県である滋賀県での講演会開催を画策しておりますが、その際には別の講演とダブルヘッダーは避けようと思いました。




[983]胃瘻増設の時の食道の消毒 投稿者/inosa 投稿日/2006年06月30日(金

カテ違いかもしれませんが、皆さんの意見をお聞かせください。胃瘻増設(PULL法)では口腔の保清がされていないと瘻孔部感染を高頻度で起こすため、オーバーチューブを使用しているのですが、当院では消毒と称してルゴール液を食道に撒いています。以前イソ○ ンガー○ルの有害性が指摘されていましたが、これってどうなんでしょうか?




[982]皮下の血腫 投稿者/nm@外科 投稿日/2006年06月29日(木)

皮下の血腫、特に四肢ののそれに対しては皆様、どうされているのでしょう?
四肢の打撲でたぶん静脈が切れ、皮下に血腫を形成することはよく経験します。患者は疼痛を訴えるし、見た目も汚いので切開の誘惑にかられます。
局麻切開し、血腫を除去し洗浄します。患者はすぐに苦痛から開放されます、そしてペンローズドレーンを置いて終わるのですが、よく逆行性感染を起こします。創が閉じるまで時間がかかります。
皆様は皮下の血腫に対し、どのような処置をされますか?切開、排凝血でしょうか?そのまま保存的に治療でしょうか?切開したら、閉鎖するのでしょうか?それともドレーン留置でしょうか?




[980]フィルム剤の通気性について 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年06月29日(木)

テガダームやオプサイトなどのフィルム剤には通気性があるので・・・とういう話を時々耳にするのですが、本当にあるのでしょうか。水は通さないけど空気は通すという話になるのですが、水の分子量と空気中の酸素・窒素の分子量を考えると、私には想像ができません。もちろん水には表面張力があるので、単純な分子量だけの問題ではないのかも知れませんが。通気性のあるフィルム剤は本当にあるのかどうか、あればどのような原理なのか、どなたかご存知の方ありましたらご教授ください。




[981]縫合創をぬらしても問題ないという論文 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2006年06月29日(木)

渋川市国民健康保険赤城北診療所の菅野です。
Journal Watchという雑誌に以下のような論文が紹介されていました。他の国の常識もこんなものなのかな、と改めて思いました。




[976]ついに・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2006年06月21日(水)

熱傷へのラップ療法中SIRSを生じた小児例が報告されています。以下のURLは論文や学会発表ではありませんが、すでにどこかで発表されているのでしょうか?↓
http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/report2006/06m02.pdf




[978]爪下血腫 投稿者/いのうえ@脳外科 投稿日/2006年06月24日(土)

先日,テニス後に足の爪下血腫になってしまいました.いまさらですが,ホームページで紹介されている治療方法の実験のチャンスと思い,早速やってみました.自宅に針がなかったので,最初にクリップを熱して穴を開けようとしましたが,加減がわからず,とてもおっかないのもあって,うまくあけられませんでした.翌日,職場で,18Gの針でうまくあけることができて,ちょっと自信が持てました.麻酔はしませんでした.しかし,針穴は,やはりすぐに閉じてしまうので,ナイロン糸ドレナージも併用してみると,驚くほど滲出液が,数日出てきました.
結局,今まではほっといて,100%爪が剥がれていたのですが,今回のドレナージにより,剥がれることなくくっついています.良い方法と実感できたので,周りに勧めているところです.以上,報告でした.




[974]普及の兆し 投稿者/hongmei 投稿日/2006年06月18日(日)

当院の元職員(医師)が別の勤務先に赴任後湿潤治療を普及させようと思っているそうですが、赴任地ではいまいち認知されず、苦戦を強いられています。それで、私が以前院内で講義したスライドを貸してくれと言って来ました。 じわじわと普及しつつあるな、と実感しています。




[975]下肢動脈血栓除去術時の減張切開の是非 投稿者/hongmei 投稿日/2006年06月21日(水)

動脈血栓除去後の虚血再還流症候群予防のため上記を同時に施行するか否かについて意見が分かれました。
減張切開を同時に行うかについて基準はあるのか?予後などについてご存知の方がいらっしゃったらお尋ねしたいです。ASOを合併している例では減張切開した後壊疽となりさらにmiserableになりかねないと危惧します。




[973]ヒアルロン酸とヒアルロン酸Na 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2006年06月15日(木)

人工関節の研究をしている工学部の先生から次のような質問を頂きました。

> ヒアルロン酸は高価ですし、現在医療に用いられているのはヒアルロン酸Naだと文献に記述されていました。
> 力学的には問題はない思うのですがやはり、擬似生体環境により近い環境を表現したいと思っています。
> そこでヒアルロン酸とヒアルロン酸Naの正確な違いがわかればヒアルロン酸の代わりに安価なヒアルロン酸Naを使用できると考えています。
> しかし、その違いについて明確に記述している本が中々見つかりません。
さすがにこの物質についてはよく知らないため,ネットで泥縄式に勉強して,何となく次のようになっているらしいことがわかりました。
  • N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸という二つの単糖類が連結し,それが直鎖状に繋がったもので,分子量は100万〜800万。化学的にはヒアルロン酸は一種類しかない。
  • ヒアルロン酸分子は多数の糖鎖をもち,これは負に帯電している。このため,NaやKaイオンと結合し,これらのカチオンで平衡化されると,水に不溶となる。
  • 分子量が100万を超えるため,経口摂取してもそのまま吸収されることはないし,皮膚から浸透することもない。
  • 多数の水素結合の腕を持っているために水分子と結合することができる。
ここまでが,基礎化学の知識です。ところが,美容方面の知識が入ってくると,とたんに混乱してしまいます。
  • 本来の高分子のヒアルロン酸は腸管からそのまま吸収されることはなく,皮膚に塗っても吸収されるわけでない。そこで,低分子型ヒアルロン酸が開発された。
  • 低分子型ヒアルロン酸は主にニワトリのトサカから抽出できるため,極めて安価である。
  • 美容方面で「飲むヒアルロン酸」「塗るヒアルロン酸」といっているのは,どうもこの低分子型ヒアルロン酸のようである。
これら美容サイトの説明を読んでいくと,幾つかの疑問点が・・・
  • 飲んだり塗ったりした低分子ヒアルロン酸が皮膚や関節腔にそのまま移行すると仮定しても,それが本来の高分子ヒアルロン酸として再合成されるメカニズムについてはあまり書かれていない。
  • 塗るヒアルロン酸を宣伝するサイトでは,「高齢になると皮膚のヒアルロン酸含有量が減少して皮膚がかさかさする」と説明しているが,これは単に二つの現象を並べていっているだけで,皮膚の乾燥がヒアルロン酸単独欠乏の結果なのかの証明にはなっていない。
で,ヒアルロン酸Naですが,いろいろなサイトの情報を読むと,「ヒアルロン酸Na=低分子ヒアルロン酸」ではないかと思われるのですが,これってどうなのでしょうか。ご存じの方がいらっしゃったら,ご教示下さい。




[967]陥入爪の治療 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2006年05月30日(火)

素人の方が開発された「陥入爪の簡単な治療」を発見!
http://www.d1.dion.ne.jp/~birdy/etc/maki.htm

要するに,食い込んでいる部分の爪の表面を少しずつ削って薄くし,下からの圧力で広げよう,という方法です。皆様,この方法についてどう思われますか?

上記サイトの管理者の方と連絡を取っているところです。




[964]新生児臍炎の予防にはやっぱりバリバリ消毒? 投稿者/iMac@産婦人科 投稿日/2006年05月26日(金)

2年ほど前に「日本醫亊新報」で夏井先生が「創傷治癒理論に適った新生児臍炎の治療」と題したQ&Aに回答されていました.抗生剤は全身投与,よく洗浄,乾燥予防,消毒薬は禁忌,抗生剤軟膏や抗菌薬軟膏は不要というまったく「うるおい療法」に則ったお答えでした.

ところがその後,最近になってこれにガチンコで反論する新しい論文が発表されたので議題になるかとご紹介させていただきます.

Topical applications of chlorhexidine to the umbilical cord for prevention of omphalitis and neonatal mortality in southern Nepal: a community-based, cluster-randomised trial
(The Lancet 2006; 367:910-918)

南ネパールで生まれた新生児を,臍帯の管理を3群(乾燥のみ,石けんで洗浄,クロルヘキシジンで消毒)に分けて,臍炎の発症率と新生児死亡率につき検討した.

その結果,クロルヘキシジン群で重症臍炎は25%に減少し(なんと4分の1に!),新生児死亡も76%に減少した.特に生後24時間以内にクロルヘキシジンで消毒を受けた新生児では新生児死亡が66%にさらに有意に減少した.乾燥群と洗浄群では差を認めなかった‥‥というものです.
簡単に補足すると,現在のWHOのガイドラインでは,生まれたすぐの新生児の臍帯を糸でしばって清潔なカミソリで切り,そのまま乾燥させて自然に落ちるのを待つというものです.
それでもネパールの様な発展途上国ではどうしても臍炎による死亡率が高いため,どうにかして減らせないかという発想で,連日洗ってみたり,連日クロルヘキシジンで消毒してみたと.その結果,出来る限り早期(生後24時間以内:ネパールでは自宅出産が多いため,生まれた次の日以降に保健婦が自宅を訪問して処置をするため遅れるらしい‥‥日本ではほぼ全例,院内出産ですけどね)からクロルヘキシジンで臍帯の断面を消毒したら発症率&死亡率ともに明らかに減少したという結果です.
この論文に裏付けされて,今後WHOのガイドラインはいずれ改訂されることになるでしょう.

この論文のミソは「消毒」の有用性です.載った雑誌がLancetですし,症例数も十分に多いことから(ほぼ1万5千例)明らかにクロルヘキシジンが効いているのでしょう.しかも連日塗りまくっています.

で,この論文が発表されて以降,クロルヘキシジンを連日塗りまくることでどうして臍炎の発症率と死亡率が減少したのか,その理由を考えていますが答えが出ません.どなたか知恵を授けて下さい(本当はまずいのか?とも思うのですが,この論文のPDFを夏井先生にメールで送ってしまいました).




[969]ダニ切除の方法 投稿者/AK(内科医) 投稿日/2006年06月07日(水)

初めて書き込みさせていただきます。
兼古先生のウルトラマン入りスライド、わかりやすく素晴らしいですね。ぜひ使わせてください。

さて兼古先生の「ダニ切除の方法」を拝見して、わからない点がありましたので教えていただければ幸いです。私自身は内科医で、普段ダニを見たことはないので的外れなことを言っているかもしれませんが。

学生の頃、医動物の講義で、ダニを腫瘍と間違えて周囲の皮膚ごとサイコロ状に切除されたスライドを見たことがあります。そのときの説明では、ダニの口には鈎状の突起が並んでいて一旦喰らいつくと引っ張っても絶対にはずれないし、切断しても頭部が残ってしまうということでした。そして先生が憤慨して言われた、

「こんなもの、ちょっとタバコのヤニをつければポロッと落ちるのに。」
という言葉が印象に残っています。もしこんな簡単な方法でダニが脱落してくれるなら、(その場合はダニが麻痺状態で口の形態が変わって抜けるのでしょうか?)切除も必要ないことになりますが、私自身は試したことはありません。

またダニは水には強いようですが、アルコールで麻痺させるとか、油で密封すると窒息して脱落する、という話も聞いたことがありますが、これはさらに真偽のほどはわかりません。
また動物用には虫体に塗って駆除する薬があるようですが、これは安全性の問題で人間には使えないものでしょうね?
兼古先生は「切らずに脱落させる方法」については何か試されたことはおありでしょうか?




[971]アルコール綿 投稿者/ゆーじ 投稿日/2006年06月10日(土)

初めての書き込みです。久留米の片田舎で外科の勤務医をやっております。

創傷治療に関して旧態依然だった当院ですが、先日夏井先生に講演をしていただき、それ以来明らかに院内の創傷治療に対する関心が変化して来ているようです(もちろん良い方向にですよ!)。

病院経営者も関心があるようで、先日注射・採血前に行うアルコール消毒の要否について尋ねられました。アルコール綿による皮膚の消毒は、講演やホームページでも述べられていたように不要であることを説明しましたが、本当に全て何もしないでそのまま刺していいのか?という疑問が残るようでした。

まぁ当然でしょうが、他所ではどうしているのか?という疑問もあるようでして、私も他所様のことは存じ上げないので答えることはできませんでした。

そこで質問なのですが、皆さんの施設では実際どうされていますか?個人的には目に見える汚れがあるようならば、アルコール消毒はいらないけど水道水による清拭くらいはした方が良いような気がするのですが…いかがでしょうか?




[970]殺菌性分入りの石鹸 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2006年06月08日(木)

良くチェックするホームページに面白い情報が載っていました。

http://www.geocities.com/kawaiclinic/koukin6.htm

このホームページの意見は結構面白くて(ちょっと過激な面もあるとは思いますが)、参考になるので月に一度はチェックしています。
やはりリスクとベネフィットのバランスの判断は一筋縄ではいかず、いろいろ悩んで決めていくことが大事なのでしょうね。




[968]2日の講演会 投稿者/薬や てこ  投稿日/2006年06月03日(土)

大変お疲れさまでした。3年ぶりに拝聴いたしましたが、改めて感動しまくりでした。傷を治すのには痛みを伴うものという誤った常識を覆すのは先生の講演しかないと思います。特に熱傷の治療は目からウロコがおちまくりでした。うちのお石様も19世紀まっしぐらですから大変です。褥瘡治療においてですが一ヶ月カデックス軟膏でも平気です。確かに今まで石様のなすがままの治療法で治癒した方もいますが、こちらの方が早いのだから、試しに同じ患者で軟膏と被覆剤の比較治療でもしてくれたらと思うのですが。やってみようと思わない人力石は最後まで人力石なのでしょうか。この講演を録画すればよかったですね。(CDはゲットしましたが)スライドもそうですが、夏井先生の一言一言にすごく重みがあると思ってます。




[962]止血のキモ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年05月24日(水)

 954スレッドを見ていてふと思ったのですが、意外と止血のキモが分かっていない人は医療関係者でも多いような気がします。

 手指の皮膚欠損などの場合、アルギネートを当てて圧迫するのは良いのですが、なぜかみんな「強く圧迫」して手を離すと「すぐ再出血する。血が止まらない」ということで呼び出されるケースが多いようです。
 私の考える正解は「患部を心臓より高く上げ、血液がにじみ出さない程度にやさしく指をあてる・・・」程度です。受傷部位、創傷の程度によって異なると思いますが、皆さんどうお考えでしょう?

 ちなみに動脈カテや造影などでもカテ抜去後、強く圧迫する方は多いと思いますが、あれも間違いだと思います。血が吹き出てこない、血腫が出来てこない程度にやさしく圧迫する・・・の方が確実に止まると思います。




[965]初カキコです 投稿者/ナガト@静岡 投稿日/2006年05月27日(土)

夏井先生、先日は浜松市での講演ありがとうございました。私は講演をとにかくビデオに収め、自分の周りの医療関係者を啓蒙するためにと参加しましたが、2、3質問にも答えていただき、とても参考になりました。
家でビデオを編集していたところ、横で見ていた透析医の相方が意外にもかなり興味を示し、「それじゃぁ、今穿刺の時に上肢を全部イソジン消毒してるけど、それってどうなのかな」「IVHのカテ刺入部にはイソゲルを使っているけど」と次々疑問が湧いてきたようでした。その後、内科の科長と相談をし、ちゃんとしたエビデンスがあるのなら、イソゲルを止めても良いかもという話になったそうです。HPの方にも、カテの管理という項目はありましたが、エビデンス的には・・と書かれていますよね。現行の習慣を止めるためではあっても、やはり説得力のあるデータが必要のようですが、そうしたものはあるのでしょうか?どなたかご存知でしたら教えて下さい。




[954]講演  投稿者/いの@脳外科 [HOME]  投稿日/2006年05月19日(金)

皆様,初めまして.札幌の脳外科医です.
皆様に教えて頂きたいことがございます.
先日,自分の子供が通っている保育園の保育士の先生方に,湿潤療法のお話をしました.数人相手の小規模なもので,夏井先生のスライドを拝借させていただきました.なんとかうまくはなせたと思ったら,今度は,札幌の保育園の園長の集まり(約50人くらい?)での講演を依頼されてしまいました.院内での勉強会程度なら経験あるのですが,このようなことは初めてで戸惑っております.がんばって成功させるつもりですが,つきましては,非医療者相手の講演で,強調した方がいいことや,気をつけておいた方がいいことがあれば教えて頂きたいと思います.よろしくお願いします.




[950]爪に穴をあけるコツは? 投稿者/上中 投稿日/2006年05月13日(土)

爪下血腫では、穴を開けて血腫を抜くと、どんな本にも軽く書いてありますが、私のやり方のどこが悪いのか、いつも、悪戦苦闘した末に、十分な大きさの穴も開けられません。
原因の一つは、爪を突き破った後、爪床まで刺してしまいはしないかとビビっているというのがあるとは思っていますが。
何かコツみたいなものがあるのでしょうか?




[961]あせもの記事 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2006年05月22日(月)

NST&OWT薬屋です。
毎度毎度傷の治療とは関係のないスレになってしまい、申し訳ありません。今回もめげずにそんな内容になってます。

本日の読売新聞に

「夏の洗礼!?あせも」
と言う記事が出てました。

記事に出ている徳島大学大学院助教授と言う方によると、 「
『表皮ブドウ球菌』が増えることがあせもの発生を誘発しているようです」
とのことでした。

そして、記事の中では「成人男子の腕にラップを巻いて(!)あせもが出来る実験を行うと、細菌が1000倍に増加した」とか「抗菌剤を使った場合はあせもの発生が半減した」などと書かれています。

私はこっち方面はよく分からないのですが、実際に「表皮ブドウ球菌の増殖」と「あせもの発生」は関係しているものなんでしょうか?
自分の頭の中では「密閉すれば汗もたまるし刺激になるし、あせもにもなるわな。それで皮膚のバリアが弱まって菌が増えたんじゃないの」と言う感じで認識してたんですが、この実験が事実なら、菌の有無が関係することになっちゃうのでしょうか…?
「抗菌剤を使うとあせもの発生が半減した」というのも事実だとすると、皮膚の細菌に対して抗菌剤軟膏などが効果を発揮していると言うことになるのかな…?

何だかよく分からなくなってしまいました。

ちなみに、記事はここで読めます。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20060522ok01.htm




[959]Q.ZNCの使い方について 投稿者/gnu@大阪 投稿日/2006年05月22日(月)

 夏井先生のすばらしい症例、毎朝楽しみに拝見しております。使い方について質問させて下さい。
 まず固定法ですが、先生のテープの張り方は一般には、密封してしまって水が入ってこないようにはされてませんよね。オプサイトなどで密封してしまった方が、シャワーが浴びられてQOLは高いと思われますが、あえてそうされないのは、やはり創環境にとって密封は良くないというご判断からでしょうか?
 またZNCを交換する頻度ですが、浸出液がそれほど多くない場合でも毎日がのぞましいとお考えでしょうか?




[957]こどもの汗疹 投稿者/中村 守@外科  投稿日/2006年05月21日(日)

こどもにデュオアクティブETやオプサイトなどを使うときに、一番困るのは汗疹です。それ以上貼付できなくなります。仕方が無いので顔面ではゲンタシン軟膏を処方し、1日に何度も塗布してもらいます。体幹四肢ではZNCを処方し、家で交換してもらいます。
最近の医学記事で、汗疹にはブ菌が強く関与しているとのい報告がありました。
閉鎖療法は、ブ菌にとっての培地になるのでしょうか?
また、デュオアクティブETで汗疹が出来たら、皆さんはどう対処していますか?




[956]本日のETV特集 投稿者/NST&OWT薬屋  投稿日/2006年05月20日(土)

本日(5月20日)22時からのETV特集は、「ある地域医療の挫折」と言うタイトルみたいです。

これって、以前
過去ログ(930「スーパーローテート一期生」)でカネコ@北海道 先生や夏井師匠が書かれていた内容と同一のものではないでしょうか?

ちょうど仕事しながら見れそうなのですが、果たしてどんなまとめ方になっているでしょうか?




[955]まだまだ・・・ 投稿者/hongmei  投稿日/2006年05月20日(土)

先日傷のある子を通学させるにあたって、学校の教諭達(養護教員ではない)がいろいろ質問してくれました。「傷にあてているガーゼが剥がれた時の処置は・・やっぱり消毒して・・・?」とのこと。やはりまだまだ現場では湿潤治療は普及してないようです。消毒はしないようにお伝えしました。




[949]トレチノイン 投稿者/taka 投稿日/2006年05月12日(金)

5/11号のメディカルトリビューンに掲載された記事ですが「糖尿病性足潰瘍に対して局所トレチノイン短時間接触塗布が有効であった」とのこと。
お詳しい先生、いらっしゃいましたらご教示いただけますでしょうか?




[948] 投稿者/hongmei 投稿日/2006年05月08日(月)

Chung先生
>傷は皮弁となるように瞼裂に沿って約3cmにわたって
>開放しており、ナートをしない状態ではドレナージは
>不要でした。被覆剤のみで対処すれば1ヶ月以上かか
>る深さと思われました。

もう一つの選択肢としてtaka先生の書かれたごとく縫合せずハイドロサイトで処置して試合に出場していただき、炎症所見が落ち着いた時点でデブリードマン、創縫合をするという方法もあります。術後の創離開の処理と同じ要領です。また、長さが3cmで幅が記載されてませんが、顔面の傷は血行がよいので2週間もすればかなりよくなります。1ヶ月以上って事はないでしょう。




[952]人で大丈夫なら・・・ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年05月15日(月)

 私の趣味のオーディオ関係のHPで拾った記事です。
http://www5.nkansai.ne.jp/users/hakobune/diary0605.htm

 これのてんぐす病の治療のところなのですが、治療には木工用ボンド+消毒薬・・・とのこと。で、ふと思いました。これって木工用ボンドだけじゃ駄目なの?木でも湿潤療法は出来ないんでしょうかね?




[951]湿潤治療では交換時のケタラール不要 投稿者/ 投稿日/2006年05月14日(日)

救急センターから小児の熱傷患者が転院して来ました。受傷後約1週間経過し、2d-3度の部位がBSAの 5%位でした。精神発達地帯もあり、前医では交換前にケタラールを静注され、消毒、エクスドライで処置を行われていたそうです。転院後初めての交換時エクスドライは創部に固着しており、剥がす時に痛そうだったので前医の通りケタラールを静注して剥がし、湿潤治療(穴あきポリ袋+ガーゼ)としました。翌日から入浴を許可したところ、患児は入浴前に自分でガーゼを剥がしてしまいました。
これじゃケタラール、要らないですよね。(笑)

創部からは前医の検査ではMRSAが検出されてますが、幸いTSSを起こすような事もなく、順調に上皮化しています。手術目的で転院となったのですが、手術も必要ないのでは?と思っております。

消毒してるのにMRSAがつくようじゃ、消毒の意味もないですね。




[945]10才男性、顔面裂傷 投稿者/A.Chung  投稿日/2006年04月29日(土)

救急外来にて。本日朝野球をしていて、キャッチャーフライを補球する際に三塁手と衝突、相手の歯が左頬部にあたり受傷。創は約3cm、比較的きれいですが脂肪組織を貫いて固有筋層に達すると思われます。感染の危険があり、また本人と家族の希望もありテープ固定とソーブサンをあて、ナートせずに経過を見ました。 傷はきれいに直るでしょうか、やはりナートが必要でしょうか。ご経験おありの先生方にご意見を伺いたくカキコいたしました。ご教示くださいましたら幸です。




[947]延命治療と人工呼吸器 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年05月02日(火)

夏井先生もホームページで取り上げられていましたが、法的に未整備なため、頭の痛い問題です。
私は、入院中の状態が悪くなりそうな高齢者は、心肺停止になった際の蘇生希望の有無を、家族に事前に確認し書面に残すようにしています。自分が不在でも当番医が困らないようになります。当院の循環器科は、本人のベッドサイドに、昇圧・心マッサージ・挿管・人工呼吸器の4項目において、希望するかどうか項目ごとに○×で表示してあります。
予期しない高齢者の呼吸不全に関しては、家族との話ができていない場合、挿管・用手喚気までとし、その後人工呼吸器につなぐかどうかは、家族の希望次第としています。
(家族がなかなか来ない場合は、喚気はたいへんな労力になりますが、1度人工呼吸器につないでしまうと、もはやはずすかどうかは自分の手から離れた問題になってしまうので、頑張って待ちます。)
現在の法律では、このような対応が現実的かと思いますが、いかがでしょうか。




[946]外来で・・・ 投稿者/ほし@某救命センター 投稿日/2006年05月02日(火)

小指の付け根部分の切創を外来で診ています。こちらで行われている治療法を説明し実践していたわけですが、昨日の再診時「今までのやり方より治りが早いです。前のこっちの傷とかはなかなか治らなくて・・・曲げにくいですし・・・」と患者さん自らそうおっしゃいました。”古い”やり方をしばらくやっていないので私の中では比較のしようがない(^^;)のですが、患者さん自らがそれを認識してくれて良かったと思いました。次回の受診時にはパンフレットとか治療の解説が載ったコピーを少しお渡しして”啓蒙活動”しようかと思っています(^^)




[943]4/27の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2006年04月27日(木)

「熱傷は痛くないもの」はよいのですが、「抜爪後は痛くないもの」というのを見て、先生のご発言でよく「抜爪」が出て来ます
これは外傷により抜けかけた爪の処置ですか?彎曲爪などの処置なのでしょうか?




[942]傷の話題とは関係がありませんが・・・ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年04月25日(火)

http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=30370&media_type=wb?=j&spkid=13548&time=01:06:46.6

 是非皆さん、こちらを見てください。衝撃的な報告だと思います(いや、現場ではすでに当たり前のことなのですが)。

 そしてこれが今の医療の現実だと思います。




[939]ZNCでの指先ドレッシング 投稿者/よう@整形外科  投稿日/2006年04月14日(金)

夏井先生の指先ドレッシングの方法は、ひさびさに「目からうろこ」もしくは「コロンブスの卵」ですね。私も最近は指先のZNCにトライしているのですが、十字型に切っていたのでうまく浸出液をZNC内に閉じ込められず、外見上汚くなってしまっていました。
早速応用してみます。




[937]共同購入カタログ 投稿者/mgpc@大阪 投稿日/2006年04月08日(土)

いつも医療機器などを購入するのに利用している大阪府医師協同組合の新しいカタログが来たのですが、なんと「ご存じですか?キズの湿潤治療」と1ページまるまる使って紹介されていました。この手のカタログでこんなページを見たのは初めてだったので、 Yahoo!フォトにアップ(閲覧期限1ヶ月)してみました。下手な写真ですがよろしければご覧下さい。

全体=
http://photos.yahoo.co.jp/ph/ae92fwd/vwp2?.tok=bcqUrXEBONnp3hnk&.dir=/5f78&.dnm=f84c.jpg&.src=ph
上部=http://photos.yahoo.co.jp/ph/ae92fwd/vwp2?.tok=bcqUrXEBi_NOlmVW&.dir=/5f78&.dnm=4d3d.jpg&.src=ph
下部=http://photos.yahoo.co.jp/ph/ae92fwd/vwp2?.tok=bcqUrXEB0MP1rTAt&.dir=/5f78&.dnm=5995.jpg&.src=ph




[936]お○○大学の策略か? 投稿者/ヘミオラ(内科医) 投稿日/2006年04月04日(火)

934の下の方に,カネコ@北海道先生が,天羽先生を批判するサイトを紹介されていました。いやあ,天羽先生は科学的に物事をおっしゃっていると思いますが,一方でこの方は本当に科学者なんでしょうか?実に幼稚というか,お笑いというか,恥ずかしさは通り越していますね。
ところでこれって,自分の大学の掲示板で批判されているんですね。それを削除しろと書き込んでいる。もしかしたら,お○○大学は天羽先生の批判を歓迎しているのかも。私の母校にも珍節を振り回す教授がいて,教授会も困っているようです。




[935]基幹病院で消毒とガーゼ勉強会 投稿者/Y2 投稿日/2006年04月04日(火)

勤務先の地域の基幹病院(700床以上)が行う勉強会(医師会の先生方の参加あり)の案内を見ていたら、「基本手技、創部消毒とガーゼ交換・・・」とありました。その病院から少し離れたところにある基幹病院(500床以上)では、病院全体が湿潤療法だというのに。夏井先生が参加されれば・・・楽しい勉強会になるでしょう。私は時間があるので参加してみようかな!? ちなみに翌週は「基本手技>軽度外傷、熱傷の処置」でした。




[934]このシンポに「消毒とガーゼ」も取り上げて欲しい。 投稿者/ニセ科学者 [HOME] 投稿日/2006年03月29日(水)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000027-mai-soci
このシンポジウム、面白そうですね。「消毒とガーゼ」も取り上げて欲しい。




[929]3mix-MP療法 投稿者/hongmei 投稿日/2006年03月19日(日)

テレビでやっていた「痛くない虫歯の治療」だそうです。↓
http://www.3mix-mp.com/
う食された面に3種類の抗菌剤配合のペーストを塗布し、その上から樹脂で固めて密封し、完全除菌と組織修復を促す「虫歯版抗菌剤配合ラップ療法」のようなものであろうと推測します。ただし、組織修復(再石灰化)したう歯の写真はテレビにもHPにもどこにも出ていません。

この治療法について、特に歯科医の先生方にご意見をうかがいたいと思います。

また、これは抗菌剤の選択などが難しいと思いますが、骨髄炎にも応用できそうな印象を受けました。




[933]zinc chloride fixative paste 投稿者/hongmei 投稿日/2006年03月26日(日)

ある学会で著しく拡大したSCCに対して上記の塗布を行い腫瘍の縮小、においのコントロールに有効であったという報告を聞きました。塩化亜鉛をベースにしたものですが、皮膚科領域では古くから悪性黒色腫に対してのMohs chemosurgeryとして用いられている物と類似したものであろうと思います。皮膚の腐食作用が強く、健常皮膚まで皮膚潰瘍になるので、取り扱いには注意を要しますが、各種癌の皮膚転移のにおいや浸出液のコントロールには有用と思われます。




[932]非常に残念です 投稿者/てこ 薬や 投稿日/2006年03月25日(土)

村上医師の記事を拝見いたしました。2年前老年医学学会の講演にて予防医学の大切さを説き、肺炎球菌ワクチン接種の有効性を町に認めさせて、接種料の一部公費負担もなしとげられました。講演後どのような経緯だったのか質問したら「それには地道な啓蒙活動が大切です。(約5年ががりだったそうです)医師はそれぐらいしなきゃ(先生は医師になる前は薬剤師でした。故に診療所に薬剤師を配置しておられたのでしょうか)」とバイタリティあふれる表情でお答えいただいたのがとても印象に残っています。合併により首長の考えや政策が変わってしまうととんでもない事がおこるなと感じました。そういえばウチの近隣の町も隣の市と合併したら介護保険制度が変わり旧町民の支給額が減ったそうです。
なんのための誰のための合併なのでしょうか。
直接関係のない話題を書き込んでスミマセン。




[930]スーパーローテート一期生 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年03月19日(日)

創傷とは関係ありませんが・・・

この春に第1期のスーパーローテートが終了し、新入局者が2年ぶりにあります。 その選択先のアンケート結果によると、産婦人科・小児科の入局者が、この制度が始まる2年前と比べて4割減少したそうです。新しい診療報酬制度で、産婦人科・小児科を手厚くしたにもかかわらずです。
これには、スーパーローテートで産婦人科・小児科の現実を見せてしまったことが一因でしょう。その過酷な労働条件・背負うリスクの大きさに対して、得られる満足度が少ない?と評価されたようです。(産婦人科・小児科の先生ごめんなさい。)一般外科も希望者が減少したようです。
よく考えれば、当然の結果でしょう。今までの入局は、見合い結婚とおなじで、結婚しないと相手の本質がわからなかったのが、この臨床研修制度は、結婚する前に数人と同棲してみて結婚相手を決めなさいといわれているようなものですから。
厚生省は、欧米のホームドクター制度に追従し、日本には根付きにくいプライマリーケア医を養成しようとして、現実はまったく違う方向に進もうとしています。取り返しのつかないことになる前に、現実に即した日本独自の制度は作れないものでしょうか。




[928]ドレープ 投稿者/元石垣島 投稿日/2006年03月16日(木)

地方の開業医です。小裂傷の縫合を月5件くらい行っております。その際に穴あきの滅菌ドレープを使用しているのですがこれは滅菌が必要なのでしょうか。現在のやり方は局所麻酔後に大量の水道水にて洗浄、ディスポのペーパータオルで水分をふき取り滅菌ドレープをかけ滅菌ガーゼで血液をふきつつ滅菌手袋にて縫合しております。滅菌手袋とドレープが必要なのかのご意見をどなたかお願いします。夏井先生のDVDではガーゼは未滅菌とのことでしたがそうすると全て未滅菌でよいのでしょうか。細菌数から考えても通常の医療用のガーゼ、ドレープ、手袋であればよいかと考えました。過去ログでは獣医さんの動物の皮下脂肪腫の摘出がありましたが、あれは体の深部だし滅菌ドレープがよい気がしました。
 感染性粉瘤の切開術では滅菌は不要と考え一切を滅菌なしの器材で施行しております。




[926]そろそろ撤退? 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2006年03月15日(水)

今回の医療保険改正で当院では
改正前
 入院基本料974点+看護配置加算+看護補助加算=1031点で運営してました。
 一人夜勤でしたので夜間勤務等看護加算は算定できない状態でした(一般病床1名+療養病床1名の夜勤)。

 今回の保険改正で入院基本料は全く算定できなくなり、暫定措置としての特別入院基本料575点のみの算定となり、加算点数は一切算定できません。

 当院の場合では入院分で約7〜8000万円の減収、これに加え外来報酬の減算でおよそ1〜2億の減収となります。
 いままで赤字解消にいろいろ努力してきましたが、そろそろ限界です。当院では介護・療養病床の廃止、および夜間救急外来の廃止が本気で論じられています。

 皆さんの病院ではいかがでしょう?




[924]「アレルシャット」の追加情報 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2006年03月15日(水)

夏井先生のホームページの更新情報で「アレルシャット」について書かれていましたが、僕があるメーリングリストに(2005年2月ごろ)流した「医療情報」(御存知の方もいるかもしれませんが・・・)に海外の報告を紹介したものがありましたので、参考にコピーしておきます。
御興味のある方はどうぞ御覧ください。




[923]日本フットケア学会 投稿者/なお@整形 投稿日/2006年03月11日(土)

行ってまいりました。あちこちで消毒薬やら酸性水などの名が挙がっていたので突っ込みたかったですが、夏井先生はじめ発表される先生方のお話を聞けば、間違いに気がつく方もいるだろう?と思い、黙って拝聴しておりました。皆様お忙しそうにしておられたのでお邪魔にならないようお声賭けせずご無礼しました。




[921]どうでもいい話ですが(ソフラチュール) 投稿者/ほし@某救命センター 投稿日/2006年03月06日(月)

アダプテックやソフラチュールは「非固着性」と謳われていますが、どうしてでしょうか?どうみても固着してるんですけど・・・。ウソですよねぇ?上から覆うガーゼが固着しないという意味でしょうか??




[906]湿潤治療の講演 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2006年02月10日(金)

今日は近くの病院で勉強会を頼まれ、今から行ってきます。その病院には行ったこともなく、おそらくこのサイトの湿潤治療をしている医師の一覧をみて、頼まれたものと思います。私自身はサイトの登録後初めての講演になります。

登録されている他の先生方の講演状況はどうなのでしょうか。




[922]雑誌Infection Contorol 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年03月06日(月)

病院の図書室においてあったので話の種に雑誌Infection Controlを流し読みしました。
確かに、夏井先生のおっしゃるとおり、CDCの感染対策が判を押したように繰り返されているだけですね。
ただ、1人の先生が「今までは優れたエビデンスをもつ欧米のまねをすればMRSAの出現が減るという理論構築で欧米を追随してきたが、現在日本以上にMRSAの増加してきている欧米の感染症対策を今後もそのまま受け入れてよいのだろうか」と提起されていたので、まだ救いがあるなと感じました。
4月号は“Q&A明らかになる洗浄・消毒・滅菌の疑問点”だそうですので、どんな内容か楽しみです。(CDCの化けの皮がさらにはがれていくのでしょうか。)




[918]非定型抗酸菌症後の難治性潰瘍 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2006年03月03日(金)

症例の相談です。

数年前,肺の異常陰影が指摘され,摘出術を受け非定型抗酸菌が病巣から発見されたという患者さんです。手術創は問題なく治ったようですが,胸腔ドレーン抜去部がなかなか傷が閉じず,これまで2度の植皮術を受けています(皮膚科,形成外科が手術)が,いずれも術直後から浸出液漏出が続き,植皮が生着せずに潰瘍化し,治癒しないままに数年が経過しています。前医では何度も浸出液の細菌培養をしていますが,非定型抗酸菌は検出されていません。なお,2度目の植皮術の頃より抗結核剤4剤の内服治療が始まり,1年半ほど内服を続けています。

現在の潰瘍は大きさが5×2センチほどで,潰瘍底の肉芽形成が不良。深部に通じる明らかな瘻孔はありませんが,創周囲を押すと,ジワジワとserousな分泌液が出てきます。また,潰瘍は胸壁(肋骨)に癒着していて可動性はありません。

潰瘍が胸壁に癒着していること,手術したのが形成外科であることから,恐らく植皮の際の肋骨表面のデブリードマンは十分に行われたと思われます。それでも治癒していないのですから,さらにその深部に「治らない原因」が残っているのではないかと考えました。具体的には〔肋骨・胸膜を含むデブリードマン⇒筋皮弁での胸壁再建〕しかないように思われますが,皆様はいかがお考えでしょうか。他の治療法,何かあるでしょうか。




[916]『両手(低温)熱傷と思われた症例』について 投稿者/よう@整形外科 投稿日/2006年02月23日(木)

この症例の熱傷?の原因ですが、急激な温度変化が原因とは考えられないでしょうか。
点滴を入れるためにお湯であたためる必要があったということは、かなり抹消が冷え切っていたということでしょうから、指にしもやけなどの軽度の凍傷があった可能性はいかかでしょうか。
お湯のみが原因ならば、手背も熱傷になるはずですが、主病変は指の特に背側のようですので(掌側の写真がありませんので想像ですが)、手において、もっとも血流が低下しやすい部分が受傷したと感じています。
その部分が軽度であれ凍傷などがあれば、急激な温度変化で通常なら熱傷にならないお湯の温度で熱傷をおこしたのではないでしょうか。 わたしに経験があるわけではないので、あくまで推測ですが、いかがでしょうか。




[915]ヨードホルムガーゼの話題 投稿者/ 投稿日/2006年02月21日(火)

 褥瘡治療に関わる薬剤師のメーリングリスト内での議論です。
 本来「科学者」であるべき薬剤師ですら、消毒剤の作用機序・危険性を認識せず、逆に褥瘡・創傷治療の経験が少ない医師に使用を薦めている様子がうかがえます(ToT)(ToT)(ToT)

<ヨードホルムカーゼの批判が多いので、医師を納得させる情報もください。>
「私は、○○先生のお言葉を引用し、ヨードホルムはヨウ素系消毒薬の中でかなり弱い部類で、浸出液の少ない創へ使用すると色が悪くなることはありますが、ヨードホルムガーゼは浸出液に接触してヨードホルムを遊離して消毒効果を示し、ヨードホルムガーゼは化学的根拠に基づく褥瘡局所治療ガイドラインにも掲載されているように一般的に使用されているものと説明し、まずは、死腔内の壊死組織を除去を目的としたいと思っています。」




[910]日本フットケア学会 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2006年02月15日(水)

3月11日に名古屋で日本フットケア学会が開催されます。夏井先生がシンポジウムに出られる予定ですので大変楽しみにしています。全国学会のシンポジウムに先生が出られるのは初めてではないでしょうか(違っていたらすみません)。ちょうど週末なので参加しようと思っています。どのような議論が繰り広げられるのか、期待しています。
この学会には昨年初めて参加したのですが(ポスター発表もかねて)、期待していたわりには全然でした。今年は少しは期待できるかも。といってもそのシンポジウムだけを聞きに行くようなものですけどね。それとmizu先生、さんちゃん先生、夜はよろしくお願いします。




[909]こんばんわ 投稿者/ワイワイ@皮膚科 投稿日/2006年02月13日(月)

初めてお邪魔させていただきます。
まだ、湿潤治療を始めて半年ばかりですが、その効果と簡便さに感動しています。
私の病院では皮膚科医が褥瘡をみているのですが、湿潤治療をしている褥瘡において、肉芽の上にゼリー状の物質が付着することがあるのですが、あれは取り除かなくてもよいのでしょうか?
取ると、その下は赤味を帯びた良好な肉芽ができていることが多いのでついつい取ってしまうのですが、その行為は逆に創傷治癒を遅らせてしまっているのでしょうか?
また、被覆剤を剥がした時なんともいえない悪臭や、浸出液が緑色だとついきれいにしたくて創内も石けんであらってしまっていたのですが、これもよくないのでしょうか?
初歩的なことで申し訳ありませんが教えてください。




[912]Werner症候群 投稿者/hanawa 投稿日/2006年02月18日(土)

当科にWerner症候群の33歳の女性が入院しています。両足底に難治性の皮膚潰瘍を認めます。うるおい療法(現在はZNCを使用中)を中心に、PGE1投与やフィブラストスプレー、足底板の装着などイロイロ試して見たのですがなかなかよくならず、逆にどんどん新しく出来てしまっています。糖尿病の合併もありますが血糖コントロールは良好です。
Werner症候群の皮膚潰瘍の治療経験がございましたらアドバイスをお願いいたします。




[902]現在治療中の2度熱傷患者さん 投稿者/ほし@某救命センター  投稿日/2006年02月04日(土)

今右下肢の2度熱傷患者を診ています。魚油の精製作業中にその油(90度前後らしいです)足を突っ込んでの受傷です。膝上数cmの部分から下が熱傷部位でトータル5%前後。長靴を履いていたそうなのですが、その部分に一致した領域が2度です(長靴内に油が入ってなかなか脱げなかったからなのでしょう)。夏井先生の著作やHPから考えて入院は不要な部類に入るのかもしれませんが、自分で診てみようと思い細かく経過観察をしたいので入院加療としました。早速洗って(同意を得て)ワセリン&ラップで経過を見ました。翌日、案の定2度とおぼしき部分は水疱でパンパンになりました。私はここで水疱は綺麗に剥がし再びワセリン&ラップにしました。3日目、熱が38度台。ラップ交換時にも痛みがあります。局所の炎症所見もありそうで抗生剤の点滴(CEZ)を開始しラップは継続です。4日目、「痛みはあるけど昨日よりはよい」とのことでした。熱もあまり出ていませんでした。食欲もあったとのこと。5日目、38度台の発熱有り、患者さんは若い方なのでそういう意味では元気なのですが、創部の痛みはまだあるとのこと。3日目からは細かく観察するために1日2回交換しています。1度の部分は問題ありません。夏井先生の著作やHPでの治療例のような経過にならず、また初めてのことなので(どうしたらこの状況を打開できるのだろうか・・・?)と少々戸惑っております。ちなみに外来で子供の手の火傷(お湯による火傷で2度)と大人の低温火傷(液化フロンを両手指先に浴びた。形としては2度熱傷)は外来で非常に経過良く治療が行えました。水疱について別投稿でも話題にでていましたが、両者とも水疱を剥がしてドレッシング(最初はハイドロサイト、浸出液が落ち着いたところでデュオアクティブETを使用)して経過を見ました。抗生剤はともに使用せずです。今回は範囲も広いのでラップでと思った次第です。何かアドバイスをお願いできませんでしょうか・・・。




[907]低温熱傷潰瘍とPG軟膏、そして初期治療について 投稿者/kikuyan 投稿日/2006年02月11日(土)

元旦にアンカで下腿に低温熱傷→潰瘍をおった人がこられました。1ヶ月は自己治療(いろんな薬をつけていた)、その後他病院でハイドロコロイドを貼布していました。大きさは3×5cmくらいでしたが、まだ十分上皮化していません。こんなのにPG軟膏を貼布してラップで覆ったらどうでしょうか。ご意見ください。
また、この方が、つい最近こりもしないで別の場所に10×10cmくらいのアンカによる低温熱傷をおこしてきました。最初は発赤だけですが、いずれ壊死してくることも予想されます。夏井先生のHPにも低温熱傷は初期はなにをしても効果がない、とありますが、それでもなにかしないといけませんが、皆様どのように初期治療をしておられますでしょうか。




[904]抗精神病薬または精神疾患と創傷治癒 投稿者/hongmei 投稿日/2006年02月05日(日)

創傷治療に携わっている医師ならなんとなく感じているのではないかと思うのですが、抗精神病薬を服用中の患者様の創傷治癒は服用しない方に比べて遅いです。
これは薬のせいなのか?薬をの服用しなければならない病状のせいなのか?皆様のご意見をおうかがいしたいです。




[905]小さな挫滅創縫合の意義 投稿者/mokazaki@茨城 投稿日/2006年02月05日(日)

手指の裂創で傷が大きく開いていても

  1. 挫滅していて周囲の腫脹の強いもの
  2. あまり出血のないもの
以上のような傷を縫合すると創周囲の壊死の範囲が拡大しデブリドメントをする経験があったため、手指の傷は出血が止まらない時のみしか縫合しないこととしました。そうするとかえって壊死してしまうかもと思っていた部分が血行を回復していった経験もあります。手指の傷で2-3cm以上の大きな傷は少なく包丁やガラスで切った傷では出血が結構あっても圧迫止血で止まってしまいますので、結局手指の傷の縫合はほとんど必要ないようになっています。指尖部の切断創は皆さんご存知のように断端形成がほとんどいらなくなってきておりますので手指の怪我では縫合はさらにいらないことになります。縫合しなかった場合でも美容的にも本人の満足度は聞いていませんが問題ないように思いますし痛くなく治療期間も長くはならないようです。
 血行の悪いところに操作してもいいことはないのは当たり前なので当然の結末なのですが、今まで気がつかなかった自分の無知を反省しています。全身何処でも同様なことだと思います。同様の経験がある方のご意見を伺いたいと思いまして投稿いたしました。




[903]はじめまして 投稿者/mgpc [HOME]  投稿日/2006年02月04日(土)

 夏井先生、BBSの先輩皆様、はじめまして。昨月メンバーに加えさせて頂きました。
 小さな診療所でペインクリニックと外科診療を主に行っております。以前から夏井先生のホームページが気になっていたものの、消毒・ガーゼの治療を行っておりました。昨年11月、医師会での湿潤療法の講演をきっかけに、夏井先生の治療方針に賛同し治療を行っております。
 3歳の娘がストーブで2度熱傷を来しましたが、無消毒+フィルム材で綺麗に完治し感動しました!
 今日は近隣病院の外科部長に挨拶に行き、夏井先生のホームページ等の資料を持参し当院の治療方針を伝えました。治療方針についてご理解・快く賛同して頂き、協力医療機関となって頂けたことに心強く思いました。また「先生が講師となり院内で看護師等に勉強会を開いてください」とまで言われましたが、まだまだ未熟者、そうなれるように頑張って勉強したいと思います。病院では消毒しないと患者に「何もしてくれなかった」と感じられたり、また説明が煩雑という実態があるようでなかなか進んでいないそうです(困)。
 まだまだ消毒することが当たり前という風習があるため、まずは自院がおかしなことをしている訳ではないと、老人会や自治会などで、ペインクリニックとともに創傷治療についての一般者向け啓蒙活動に頑張っていこうと思います。
 いろいろとわからないことばかりでご迷惑をお掛けするかもしれませんが、今後ともよろしくお願い申し上げます。長文失礼致しました。




[898]水疱は破った方がいい?? 投稿者/kikuyan 投稿日/2006年01月20日(金)

踵に大きな水疱を作った人がきました。アンカで低温やけどをおったようです。直径10cm近くはあるでしょうか。とりあえず、オプサイトを貼ってから穿刺して20〜30mlほど水を抜きました。翌日もその上から穿刺して抜いてまたオプサイトをはりました。3回続けてしてから、思い切って水疱壁を切除してしまいました。その上からワセリンをつけてハイドロサイトを貼りました。翌日はハイドロサイトもずぶぬれでした(穴あきポリエチレンと紙おむつがよかったかな?)。まだ、治療途中なのですが、水疱壁は温存した法がよいのか、早期に切除した方がよいのか、結論は出ているのでしょうか。よろしくお願い申し上げます。




[891]新刊  投稿者/NST&OWT薬屋  投稿日/2005年12月28日(水)

NST&OWT薬屋です。

昨日、師匠の新刊「さらば消毒とガーゼ」が届きました!
ブルーの表紙がいい感じで、書店に並べば目立ちそうですね。
これを機に、少しでも多くの一般の方に広まってもらいたいものです。
春秋社さんには頑張って宣伝してもらいましょう。
書店さんにも協力してもらって、一番目立つところに平積みしてもらいたいですね。

ざっと眼を通してみたところでは、「少し文章が多い・長いかな?」と言う感想です。
一般の方向けなら、もう少し箇条書きでコンパクトにするか、師匠のスライドのような構成でもよかったのかもしれません。

いずれにしても、これからはこの本も使って、潤い治療を周囲へ広めていこうと思います。
お値段も手ごろですし…(笑)

師匠、春秋社の方、お疲れさまでした。
「創傷治療の常識・非常識2」にも期待してます!




[892]顔面角化症の切除 投稿者/中村 守  投稿日/2005年12月31日(土)

頬部の脂漏性角化症切除希望の患者さんです。30代後半の美人ママ、腫瘍は径4mm。皮膚科のDr.にコンサルト、切除、縫合するといわれ、「どうせ切られるなら、先生にお願いしたい。きれいに治してほしい。」と仰います。
くりぬいて、湿潤がいいでしょうか?それとも、紡錘形に切除して、縫合が良いでしょうか?それとも、形成を紹介すべきでしょうか?




[897]本日の新聞広告 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2006年01月09日(月)

NST&OWT薬屋です。

自宅で仕事をしていて、息抜きに今朝の新聞を読んでいて、ある広告を見つけました。

「21世紀は予防の時代 迫り来る新型インフルエンザにどう対応するか」

とのタイトルで、元長崎大学熱帯医学研究所内科教授と言う方の対談が載っているものです。

記事中盤くらいまではインフルエンザの一般的(と思われる)知識が書かれていましたが、後半になると「うがいが効果的」との文面が…。
しかも、「ポビドンヨード入りのうがい薬」をやたらと推奨しているのです。
「ウイルスに対するポビドンヨード製剤の有効性」などと言う文献まで引用しています。

この先生は、
「口の中にはもともと常在菌という良性の菌がたくさんおり、4〜5時間で増え病原菌よりはるかに増殖のスピードは速い」
「うがいによって殺菌しても次のうがいをする間にまた新しい菌が増殖するのでほとんど問題ない」
とおっしゃってますが、常在菌を殺し一時的にでも防御壁を弱くする方がまずいという発想はないんですかね?
そもそも、ウイルスがのどに付着してずっとそこで待ってくれてると思ってるのでしょうか?

とどめとして、「ポビドンヨード入りのうがい薬は安全なうがい薬です」と言い切っておられました…。

広告主を見ると、予想通り「明○製菓」の文字が…。
このHPのおかげで、売り上げがダウンしてるんでしょうか?
メーカーも大変ですね。

たぶん全国版の広告と思うので(まさか山口県だけ?)、他人事ながらこの先生の評判が落ちやしないかと心配です。




[895]ささやかなEBM擁護 投稿者/上中 投稿日/2006年01月03日(火)

創傷については私は夏井先生に何も異論はありませんが、学問のありかた、医師のありかた、のような点については100%は同意していません。今日は、EBMに話を限って。
私は某EBM大家の末席の弟子を自認する者として、レベルの低い反EBM論には残念な思いを常々抱いております。さすがは夏井先生、幼稚園児レベルとは申しませんが、高校生レベルないし大学生低学年レベルくらいではあると思います。誠に失礼ながら。
EBMジャーナルという雑誌があり、その創刊まもない頃に「EBMの誤解を解く」という特集が2回ありました。せめてそれくらいはご覧頂きたいと思います。
超多忙なことは十分存じ上げておりますが、講演に向かわれる道中にでもご覧頂きたいと思います。内容もさることながら、知的好奇心をもかきたててくれることを保証いたしましょう。(私が保証しても、しょうがないか^^;)決して我田引水の書ではありません。
夏井先生に限らず、反EBMを唱えるなら、必読の書と思います。若干、穏やか過ぎ、手ぬる過ぎではありますが。
そんなことは先刻承知、煽動効果と字数制限から、あえて極論を張っていらっしゃるのでしたら、暴言をお詫び申し上げます。




[896]飲酒運転になってしまう…? 投稿者/NST&OWT薬屋  投稿日/2006年01月06日(金)

NST&OWT薬屋です。

今朝こんな記事を見つけました。

「採血で飲酒と誤判断の恐れ 消毒用エタノール混入」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060106-00000026-kyodo-soci

検査のことはよく分かりませんが、そんなに感度がいいものなのでしょうか?
確かに消毒綿で拭いた直後ならありそうですけど…。
それなら乾燥させて採血すれば済むことだし、このサイトでも言っているように、さっさと「消毒」と言う風習をやめてしまえばいいのに…と思ってしまいます。

ニュースになるようなことなのですかね?




[887]イソジンゲル 投稿者/新米産科ナース  投稿日/2005年12月18日(日)

お産の際の内診時、皆様の病院では何を潤滑剤として使用していらっしゃいますか?

私の病院ではイソジンゲルを潤滑剤として使用していると説明を受けました。

これってどうなんでしょう?イソジンゲルでいいのでしょうか?こちらのHPで勉強をしている身としては、使わないほうがいいと思うのですが。。。




[890]しもやけ 投稿者/kikuyan  投稿日/2005年12月27日(火)

冬になり、ひどいしもやけの人がこられます。しもやけには一般的には入浴や足湯などの保温、局所にはヒルドイドなどを塗布、内服としては当帰四逆加ゴシュユ生姜湯などか、と思いますが、びらんになったような時には創傷治療の原則に基づいて行なうのでしょうが、なにかもう一つ納得できないものがあります。

  1. しもやけの病態生理は?・・・局所の低温だけでは説明できないような感じがするのですが。足背動脈もよくふれているのにひどいしもやけができたりする例もあります。本当の末梢だけが血行がわるいのでしょか。ほかに遺伝的な背景があるような気がするのですが。
  2. しもやけの治療は皆様どうしていらっしゃいますか。局所治療だけではなかなか改善しないようですが。やはり血流増加のなんらかの手段が必要ではないかと思っています。だけど、PGなどを使うほどでもないと思うのですが、いかがでしょうか。




[884]手術時の手洗い、術野の消毒 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月14日(水)

消毒液屋さんによる講習会に行った所、今後は速乾性消毒液中心となり、普通の石けんと流水(もちろん水道水)で手洗い後(ブラッシングは爪のみ)未滅菌タオルで手を拭き速乾性消毒液を手指に擦り込むという事になりそうな気配でした。
こんなに術者の手洗い法が変わって来たのに同じ人間である患者様の術野の消毒方法は煩わしいブラッシング、剃毛は大分減って来たもののあまり変わってません。変ですね。手術時の手洗い同様に考えれば患者様は普通にお風呂に入って、石けんで体を洗い、普通にタオルで体を拭いて、速乾性消毒液を擦り込めばよい事になりますが、アルコールを付けるとまずい部位ではどうるするかは問題です。




[882]耳介の褥瘡 投稿者/kikuyan 投稿日/2005年12月13日(火)

90歳代の方で、デイサービスにゆくけれど、普段は寝たきりの方がいます。エアーマットで体の褥瘡は予防できているのですが、両側の耳介に潰瘍をともなった褥瘡ができました。浸出液もでます。背中がまるいので、仰臥位はできず、側臥位でいるので、枕の圧迫で容易に改善しません。枕から耳をはずしたりするのですが、付け焼刃です。局所にはアルゴダームをつけてオプサイトで覆っていますが、すぐにとれたりずれたりします。耳介は凸凹が強くて適当な被覆剤がみあたりません。(ティエールももう一つ密着性がない)何かよい知恵はありませんでしょうか。




[889]祝 ご出版 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月21日(水)

タイトル『さらば 消毒とガーゼ 〈うるおい治療〉が傷を治す』
ネーミングも一般向けでよいと思います。私としても「早く、きれいに」と書いてないので満足しています。
私のところにいらっしゃる患者様方はまだまだ消毒するのが当たり前と思っていらっしゃる方が多いので、この本が売れて「消毒しないでください」と希望される方が多くなる事を望みます。




[886]タベダス12月号を読んで 投稿者/李  投稿日/2005年12月16日(金)

夏井先生の疲れが気になります。

書き出しに無理があるんじゃないですか?あの雑誌を買う人は真面目な介護人だし、治療は本人の為だけでなく、家族の為もありだと思います。

以上、30代主婦の意見でした。不愉快なら削除をお願いいたします。




[885]講演スライド 投稿者/夏井@管理人 [HOME]  投稿日/2005年12月15日(木)

私の講演用のスライドファイルですが,ご興味をお持ちの方はご連絡ください。




[881]軟膏基剤について 投稿者/kikuyan 投稿日/2005年12月13日(火)

ワセリンは軟膏基剤と皮膚保護剤として保険適応がありますが、プラスチベースは軟膏基剤の適応だけです。なにかに混ぜないと保険上使えないわけですが、皆様、どうしていらっしゃいますか。




[883]タベダス12号 投稿者/iMac 投稿日/2005年12月13日(火)

いろいろと調べてみましたが,どうやら通常の一般書店での購入は無理ですね.出版社に直接,年間定期購読を頼まないと入手不可なのですか(www.fujinsya.co.jp/tabedas_home/)? 単品で入手可能な方法をご存じの方,お教え下さい.




[880]限局性に横紋筋融解? 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月12日(月)

お年寄りで階段から転落し(高さ不明。本当かどうかも不明)、受傷1週間後歩けるようになっていたが突然意識レベル低下し、搬送されました。横紋筋融解疑い、急性腎不全の診断で治療を開始されました。初診時意識はありますが、意思の疎通が困難な状態で、 Cr4.5mg/dl,BUN50mg/dl,CPK4万台(!)で、頭部、手指に裂傷(治癒)、左肩に打撲による紫斑、そして、左臀部が著しく硬くなっているとのことで、紹介されました。初診時左臀部だけ著しく腫脹し緊満感がありましたが(カチカチって感じです)、熱感、発赤はありませんでした。液体貯留を疑い5cmほど切開しましたが、何も出て来ませんでした。細菌検査ではBacillus菌が検出されました。その後2-3日褐色の浸出液が大量に出て(出血ではない)、CPKは約8000位/日ずつ低下してきましたが、腎機能、意識レベルはあまり改善していません。切開創からの浸出液も少なくなり、創も閉鎖してきていていますが、緊張感はあまり改善しません。そうしているうちに左腰部に広範囲に紫斑が出現してきました。
後輩と相談し、高エネルギー外傷(crush症候群)のような状態?とか考えています。このような場合全身状態の改善のために外科的に何かできる事があるでしょうか?皆様のお知恵を拝借したいと存じます。
なお画像検査はまだできておりません。