汁(つゆ)は薄めて。指の触れたるは 吸うべきにあらず 紫蘇の色黒きも また | 冬はつとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。 |
葱青菜 卵ととじる ハムカツを | 目に青葉 山ホトトギス 初鰹 |
無茶苦茶 惨事は 違反船 (劉邦軍に追われて北海道に渡った項羽は愛妾虞姫を連れて逃走を続けるが、ついに知床半島で四方を取り囲まれて四面楚歌の状態に追い込まれる。そこで項羽は、虞姫だけでも助けようと停泊中の観光船『かずいち』に乗せ、船は無事に岸壁を離れていく。港に身を潜めていた項羽だが、なにやら港は騒然としている。聞けば、「船は座礁し沈没したらしい。この水温では助からないだろう」との声が耳に入る。「嗚呼、違反船と知っていれば虞姫を乗せなかったのに!」、と項羽は自らの命を絶った。) |
虞や虞や汝をいかんせん |
いやはや 『かいじ』は2番線 (JR中央本線塩山駅で劉邦軍に四方を囲まれて「四面楚歌」となった項羽が、虞姫を伴って特急『かいじ』で逃走を図るも乗り場を間違えた、という有名な悲劇の場面です) |
虞や虞や汝をいかんせん |
秋は夕餉に 牛脂のサシで 亜麻の葉 芋チコリ成りたるに ワラスボ・ノドグロ・鱝(エイ)食うとて 蜜 モツ クワス リッツなど 栃味噌加え 甘目なり 焼いて鴨など並べたるが 身も小さく 煮ゆるは芋麩菓子 | 秋は夕暮れ 夕日のさして 山の端 いと近うなりたるに からすの寝どころへ行くとて三つ四つ 二つ三つなど 飛び急ぐさへあはれなり まいて雁などのつらねたるが いと小さく見ゆるはいとをかし |
前任 矢面 横領後飛ぶ 指南は役人の親 | 善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや |
非通知詐欺の新ボス | 羊たちの沈黙 |
此比俄に困るもの 幼稚暴走 似非人事 飯独活 河馬熊 野良銅像 鎌釘眷族 生酒漬け 膠戒名 魔女干物 暗闘温情藁藺草 怨霊離ルルお上人 梵鐘擬したる姑息面 | 此比(このごろ)都ニハヤル物/夜討(ようち)強盗謀綸旨(にせりんじ)/召人早馬虚騒動(そらそうどう)/生頸還俗(げんぞく)自由出家/俄(にわか)大名迷者/安堵(あんど)恩賞虚軍(そらいくさ)/本領ハナルヽ訴訟人/文書入タル細葛(ほそつづら) |
去るは歯・毛ども 渺渺狭くなりゆく生え際 強き歯無しで グラつき落ちたる 食うもの細く 萎びにたる | 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 |
寿限無 Je t’aime 牛蒡の売り切れ 会社に推挙の水上バス・雲海待つ・風害増す Schubert頃に 河豚処 櫓工事の裏小路 ハイポ海保タイポの駐輪館 住民間の風鈴街 通勤代の本舗コピーのコンポ来ないの超有名の宗主家 | 寿限無(じゅげむ) 寿限無(じゅげむ) 五劫(ごこう)のすりきれ 海砂利(かいじゃり)水魚(すいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ) 雲来末(うんらいまつ) 風来末(ふうらいまつ) 食(く)う寝(ね)るところに 住(す)むところ やぶらこうじの ぶらこうじ パイポ パイポ パイポの シューリンガン シューリンガンの グーリンダイ グーリンダイの ポンポコピーのポンポコナの 長久命(ちょうきゅうめい)の長助(ちょうすけ) |
猿は獣 猩々広く鳴き行きたる山際 すこし猛りて 群れ 先立ちたる 雲の如く 高み来たる | 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 |
追った娘に怯えられる | 負うた子に教えられる |
溺れちまった翡翠に | 汚れちまった悲しみに |
寒中 木鶏 蹴るも騒がず | 三十六計逃げるに如かず |
我いまだ傍系にもなりえず | 我いまだ木鶏たりえず |
ハイセンスのショーは贅で飾らず | 敗戦の将は兵を語らず |
変じるジキル 彼知る人死す | 天知る地知る我知る人知る |
変装でシャアを躱す | 臍で茶を沸かす |
税は高く利は安し | 生は難く死は易し |
天は人の腕に脾洞を造らず 人の舌に気道を造らず | 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず |
服従するは我になし(ウクライナ ゼレンスキー かく語りき) | 復讐するは我にあり |
天気を知り 驕りを知らずば 客船危うからず(2022年4月、知床の海にて詠めり) | 敵を知り己を知れば百戦殆うからず |
開戦の将 和平を語らず(2022年3月、プーチンは) | 敗戦の将は兵を語らず |
碑を見て文字を見ず | 木を見て森を見ず |
一応聞いて自由にする | 一を聞いて十を知る |
野暮を続けて下卑を増す | 藪をつついて蛇を出す |
暴徒系の阿呆もちゃんと待て | 仏の顔も三度まで |
神の味噌汁 | 神のみぞ知る |
君よ 軍部の馬鹿を語れ | 君よ憤怒の河を渡れ |
十日 移動中 膝にくるね | 東海道中膝栗毛 |
杏より瓜が安し | 案ずるより産むが易し |
画力天性を欠く | 画竜点睛を欠く |
天と地 ヒーローの神 探し | 千と千尋の神隠し |
アクセント身に付かず | 悪銭身につかず |
戦闘地 疲労の病み 深し(2022年3月、ウクライナにて詠めり) | 千と千尋の神隠し |
偽書売ろう 三冊目には損を出し | 居候三杯目にはそっと出し |
師に酒を注ぐ | 木に竹を接ぐ |
盤上 戦いにして 手を同じゆうせず | 男女七歳にして席を同じゅうせず |
有終の美を騙る | 有終の美を飾る |
匙は投げられた | 賽は投げられた |
先ず 和解より始めよ(と、マンデラはデクラークに手を差し出した) | まずは隗より始めよ |
先ず 破壊より始めよ(と、プーチンは命令した) | まずは隗より始めよ |
ブルータス,お前モカ? | ブルータスお前もか |
芹のみじんも一本から | 千里の道も一歩から |
韻書借りて麗筆を知る | 衣食足りて礼節を知る |
友 ありえん方から来る また他の市からずや | 朋あり遠方より来る また楽しからずや |
この木 パンの木 木になる実 | この木なんの木気になる木 |
儲けの不足 胡乱げの話 | 盲亀の浮木優曇華の花 |
樹皮リグニン | 酒池肉林 |
急死に一生を終える | 九死に一生を得る |
悪事せん 理をば知る | 悪事千里を走る |
我が才は寝込んでいる | 吾輩は猫である |
転調展開フーガ独奏 | 天上天下唯我独尊 |
砂金出(いず)ればヴィトンを制す | 先んずれば人を制す |
かつてシッダールタ 真の帰依 | 勝手知ったる他人の家 |
なんで馬謖を斬る? | 泣いて馬謖を斬る |
一揆当然のツァーリども | 一騎当千の強者 |
首領(ドン)より焼香 | 論より証拠 |
咲くは芍薬に蝶 | 酒は百薬の長 |
先代は豚バラより勘八 | 栴檀は双葉より芳し |
飛んでビニール茄子の虫 | 飛んで火に入る夏の虫 |
記事も長くば読まれまい | 雉も鳴かずば撃たれまい |
むせ返る 混ぜるな一気に コツがあり | 痩蛙負けるな一茶ここにあり |
自損で駄目に備前買えず | 児孫のために美田を買わず |
ヤバい高校に入る | 病膏肓に入る |
猛然と小僧並ばず廟を踏む | 門前の小僧習わぬ経を読む |
愚痴は言わねどただ用心 | 武士は食わねど高楊枝 |
禁止 駄目なアンチョビ | 禁じられた遊び |
同居なら損 | 東京マラソン |
ゾンビが墓を倦む | 鳶が鷹を生む |
わりとギリギリっす | アリとキリギリス |
ギャルも気から老いる | 猿も木から落ちる |
全ての未知はロマンに通ず | すべての道はローマに通ず |
運 汚点に負ける | 運を天に任せる |
我慢じゃの男 | ラ・マンチャの男 |
かなりの芝は青い | 隣の芝生は青い |
魚粉海苔を練る | 漁夫の利を得る |
田が駄目に 金離れる | 誰がために鐘は鳴る |
牛暴れた動機を求めて | 失われた時を求めて |
策士先に溺れる | 策士策に溺れる |
進め吐くまで囮座れず | 雀百まで踊り忘れず |
初航海 舳先に立たず(映画【タイタニック】のあのシーン) | 後悔先に立たず |
鈍重の魚は枝流で游げず | 呑舟の魚は枝流に游がず |
虎穴に入るルンバ掃除を得ず | 虎穴に入らずんば虎子を得ず |