『ザ・対決』(清水義範,講談社文庫)
この人の本は当たりはずれがなく,どれも面白いが,これもなかなかのものだった。金太郎と桃太郎,ソクラテスと釈迦,楊貴妃とクレオパトラ,ロビンソン・クルーソ−とガリヴァーというライバルを思いもかけない方法で無理矢理対決させちゃう。それだけでも抱腹絶倒なんだけど,背景にある知識の深さがまた半端じゃない。「空海と最澄」なんてこれを読むだけで当時の仏教界の知識が十分に得られますね。これだけでも読む価値があります。

(2003/02/24)

 

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