56歳男性。
2013年4月12日,4月12日,左足に靴ずれができて,近くの皮膚科を受診。フシジンレオ軟膏を処方され,その後,カデックスとアスタットクリームに変更されたが,その頃から傷が広がってきた。5月2日からプロスタンディン軟膏に変更。それでも治らず,5月13日に〇〇医療センター形成外科に紹介され,イソジンゲルでの治療となったが,更に傷が拡大。5月20日からゲーベンクリームとなったが,それでも傷の悪化は止まらず,7月19日に同院皮膚科に紹介となり,ゲーベン+オルセノン軟膏が処方された。同院での治療に不信感を覚え,ネットで調べて湿潤治療を知る。
7月23日に当科を受診した。痛みで歩行も困難な状態だった。「穴あきポリ袋+紙おむつ」による治療(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)で治療を行ったが潰瘍は拡大。ここで初めて静脈系の異常を疑い,8月下旬に当院心臓血管外科に紹介。下腿静脈の逆流が認められた。
9月9日に同科で逆流血管の結紮術を受ける(手術時間は9分)。
その後,潰瘍はゆっくりと収縮し,潰瘍面に「皮膚の島」が出現するようになり,術後5ヶ月で完治した。2013年11月ころからは杖なしに歩けるようになった。
下記の経過写真であるが,2013年7月4日までの写真は患者さん自信が撮影したものである。
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9月24日 |
9月30日:「皮膚の島」が出現! |
10月7日:島が拡大 |
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2月6日 |