11ヶ月男。神奈川県東部
2020年11月29日,テーブルの上のティファール電気ケトルをひっくり返して左上肢熱傷。〇〇病院に救急搬送され,アズノール軟膏とガーゼで治療。11月30日,△△皮膚科医院を受診し,リンデロンVGが処方された。両親がインスタグラムで湿潤治療を知り,ネット検索。
11月30日,当院を受診。ズイコウパッドで治療。12月1日の時点では潰瘍底の循環は良好だった。
12月3日に突然39.3℃の発熱があり,かかりつけの小児科を受診。12月5日に解熱したが,発熱の原因は不明とのことだった。
12月5日に受診したが,潰瘍底は全て白くなり,循環障害の状態になっていて,その後,全層皮膚欠損となった。過去に「熱傷治療中に川崎病を発病して高熱が続いた」症例を10例近く経験していて,その前例で浅い熱傷が3度熱傷に移行している。メカニズムは不明だが,この症例でも同様の減少が起きていたと考えられる。
結局,一部に肥厚性瘢痕が生じ,6月5日よりドレニゾンテープの治療を開始した。
2020年11月30日 | 12月1日 | 12月5日 |
12月8日 | 12月12日 | 12月18日 |
12月23日 24日後 |
12月28日 29日後 |
2021年1月6日 37日後 |
1月25日 56日後 |
2月6日 68日後 |
2月19日 81日後 |
4月27日 148日後 |
6月5日 187日後 ドレニゾンテープ開始 |
10月15日 319日後 |
2022年1月8日 404日後 |
5月21日 537日後 |
2023年5月27日 908日後 |
10月3日 1037日後 |
なついキズとやけどのクリニック |
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