67歳女。埼玉県南部。
 40年ほど前に右手をホワイトソースでヤケド。病院で治療を受けて傷は治ったが,それ以来,右小指が伸ばせなくなった。ネットでやけどの治療についていろいろ調べ,2018年2月19日に当院を受診。
 右小指は高度の瘢痕拘縮であったが,関節の形から関節や指節骨の変形は起こしていないと考えられたため,Z形成術で伸ばせる可能性が高いことを説明したところ,「手術できるのであればすぐに手術してください。40年悩んできたので,もうこれ以上悩みたくありません」とのことだったため,直ちに局所麻酔下にZ形成を行った。手術は20分ほどで終了。
 術後は小指はほぼ完全に伸展できるようになり,関節可動域はほぼ正常となった。指の長さも左とほぼ同等となった。また,知覚障害も起きていない。

2月19日

2月20日

3月2日

3月12日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2896/index.htm】
【なついキズとやけどのクリニック】
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