74歳女。千葉県東部。40年前からSLEでプレドニン内服中。
2017年11月5日,調理中に気を失い,気がついたら顔と両手にヤケドをしていた(受傷の詳細は不明)。近くの〇〇皮膚科医院を受診し,△△病院形成外科に紹介状を書いてくれ,同日受診。直ちに入院となった。ゲーベンクリーム®で治療し,石鹸でよく洗うと説明された。いずれ,左示指,中指,環指は指の根本から切断になると説明された。処置が苦痛でこれが毎日続くかと思うと死んで楽になりたいと家族に訴えた。
その様子を見て家族がネットで熱傷治療について検索。主治医に退院を申し出,11月7日に退院。同日,当院を受診。「死ぬのちょっと待ってね。この顔であの世で閻魔様がびっくりしちゃうよ。閻魔さまの前に出られる顔にするからね。あと,左手指は確かに深いけど切断はしなくてもいいでしょう」と説明。
顔面はハイドロコロイド被覆材で治療し,左手はプラスチック手袋で覆い,手首に吸収シートを巻いて浸出液を吸収するようにした。
現在,左下眼瞼に瘢痕拘縮による眼瞼外反,左手指の屈曲障害があり,経過観察中。
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【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2804/index.htm】
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