89歳男。特養入所中。寝たきり。
2015年4月中旬に右第2趾の傷ができ,〇〇皮膚科を受信し,プロスタンディン軟膏,その後,フシジンレオ軟膏が処方されたが治らず,傷が深くなってきたため,5月15日に当科を受診。
右第2趾のPIP関節背側に裂創を認め,PIP関節の屈曲変形(hammer toe deformity) を認めた。創内を鑷子で探ると骨に直接触れたため,伸筋腱断裂による変形と考えられた。「PIP関節背側に裂傷を受傷し,同時に伸筋腱も断裂。このためPIP関節の背側突出変形が生じ,創が治らなくなった」というシナリをを想像。
創内に露出している伸筋腱を可及的に切除し,プラスモイストで被覆。1ヶ月ほどで治癒した。
5月15日 | 5月18日 | 5月26日 | 6月9日 | 6月23日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1642/index.htm】