1歳4ヶ月女。
 2015年4月11日,熱性痙攣で〇〇大学付属△△病院小児科に入院したが,点滴漏れを起こし,右手背に皮膚壊死を生じた。小児科より同院皮膚科に紹介され,ゲンタシン軟膏とメロリンガーゼ®で治療。傷は治らず,さらに悪化して黒色壊死になり,ゲーベンクリーム®に変更。小児科からは「医療事故なので治療は全てこの病院で行い,もちろん,費用は全てこの病院で持ちます」との事だったが,両親は皮膚科医の説明が二転三転するため不信感を持ち,顔面擦過創で通院中の当科に「いい加減な説明しかしない大学病院でなく,きちんと説明して,しっかり治してくれる練馬光が丘病院でお願いします」とのことで,当科に治療を依頼。
 4月23日にプラスモイストを貼付。翌日には黒色壊死は軟化し,自然融解して2週間後に自然除去。その後上皮化した。
 4月23日に黒色壊死の状態を写真撮影しないで治療を開始してしまったのは痛恨の極みである。「治療する前にかならず撮影」を忘れちゃダメだな。

4月24日 4月27日 4月30日 5月7日

5月13日:21日後 5月19日:27日後 5月26日:34日後 6月9日:48日後

7月15日:84日後 9月14日:145日後


 〇〇大学付属△△病院小児科の医療ミス,医療事故を救ってあげたのは私なので,〇〇大学付属△△病院小児科は教授名で感謝の意を表すべきでしょうね。それが世の中の常識です。あるいは,院内勉強会で私の講演を企画するとか・・・。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1598/index.htm】

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