3歳10ヶ月女。ベトナム在住。
2014年12月4日,縄跳びをしていて熱湯の入ったポットを倒し,背部に熱傷受傷。International SOSを受診し,ハイドロコロイド被覆材と思われる治療材料で被覆。1週間後,バンコクの大きな病院に行ったほうがいいと言われ,〇〇病院形成外科を受診し入院。ゲーベンクリーム®での治療となったが,それまでは痛がらなかったのに激しく痛みを訴えるようになった。ネットで熱傷治療について検索し,一時帰国の際に当科を受診。
2015年1月5日,受診。プラスモイストで治療。1週間ほどで上皮化が得られたが,その後次第に盛り上がってきたため,4月27日よりドレニゾンテープ開始。両親の仕事の関係で,あとしばらくベトナム滞在の予定とのことで,以後は現地の病院でステロイドテープを処方してもらうこととした。
2015年1月5日 受傷後33日 |
1月7日 | 1月13日 |
1月22日 受傷後49日/初診後17日 |
2月4日 62日/30日 |
4月27日 144日/112日 |
ベトナムやタイでも,大病院,大学病院ではゲーベンクリーム,それ以外の病院ではハイドロコロイドによる湿潤治療(をしている場合もある),という現状がわかります。大学病院,大病院が最も古い治療に固執していることがわかります。
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/〇〇/index.htm】