65歳男。埼玉県在住。
11月16日夜,屋外で転倒し左足を打撲し擦りむいた。直ちに〇〇病院救急室を受診。骨折はなく,すりむき傷は消毒しておけば治るので通院不要と説明された。痛みが引かなかったため,ネットで調べて19日に当科を受診。
発赤はなく圧痛・腫脹も軽度だったため,創面の乾燥による痛みと判断し,プラスモイストで被覆してみたが,痛みがなくなったとのことで,念の為に抗生剤3日分を処方し,帰宅していただいた。
24日夜から急に痛みが出てきたため,25日当科受診。血腫疑いで局所麻酔下に切開し,血腫除去。ペンローズドレーン留置。翌日には痛みはなくなった。4日目でドレーン抜去し,以後はプラスモイストの被覆のみとした。
11月25日 | 切開直後 | 11月26日 | 12月1日 |
実は19日の時点で,触診で「小さな血腫があるかも」とは思ったのだが,まだ受傷から3日だし,自然吸収される確率が高いため,特に切開はしなかった。もう少し大きな血腫だったら,場合によっては切開血腫除去するかもしれないが,「溜まっているとしてもビー玉大」の場合はいつも悩んでしまう。
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1236/index.htm】