47歳男性。
 1月31日,作業中にトラックのパワーゲートの鉄窓に右環指を挟み,指尖部を切断。直ちに〇〇病院整形外科に救急搬送され,アルギン酸塩被覆材で被覆。その後数日間,同科に通院した後,当科紹介となった。
 当科ではボックス型にしたプラスモイスト(R)で被覆した。

  
2月4日
アルギン酸が付着
2月4日
側面像
   2月5日 2月5日

  
2月14日 2月14日    2月28日 2月28日

  
3月21日 3月21日    3月28日 3月28日 3月28日
3ミリほど短いだけ


 指尖部損傷は決して少なくない外傷だが,最初に担ぎ込まれた病院が〇〇病院整形外科のように湿潤治療をしているところなら,この症例のように正常に近い指が戻るが,「指尖部損傷は短くして断端形成」というい整形外科医がいる病院だと,DIP関節から先はなくなる。これが現実である。