1歳2ヶ月女児
 2012年10月16日,圧力鍋の蓋に触って熱傷受傷。直ちに●●医療センター救急室を受診。翌日から同院形成外科でゲーベンクリームで治療。その後,両親がネットで熱傷治療について調べ,当科を受診。
 当科では,プラスモイスト(R)で治療。

10月26日 10月29日 11月2日

11月5日 11月8日 11月12日

11月15日 2012年11月19日 2014年8月27日:670日後

2016年3月2日:1223日後


 1歳2ヶ月の手掌の深い熱傷だったので,瘢痕拘縮は必発と考え,ご両親にも最初に説明しておいたが,幸運にもこの症例では瘢痕拘縮は生じなかった。非常に幸運な一例だったと思う。

 2012年11月で通院終了となったが,2014年8月に1年9ヶ月ぶりに受診された。手掌には軽度の瘢痕拘縮はあったが手指の伸展障害はなく,機能的には全く問題なかった。手指の伸展障害が生じた際に手術を考えましょう,と説明した。

 2016年3月2日,母指にのみ軽度の伸展障害を認めたが,日常生活に問題はなかった。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/tokyo/case/0119/index.htm】