56歳女。1992年発症のリウマチで,現在はオレンシアで治療中。
 2017年今年1月初旬,左第5趾に胼胝ができて自然に剥がれたあとの傷が治らなくなり,骨が露出している状態が続いている。通院中の〇〇大学付属△△病院整形外科では「指を切断しないと骨髄炎から下腿切断になる可能性が高い」と説明された。数日後にリウマチで通院中の◇◇大学付属病院リウマチ科を受診したが,リウマチ科の主治医は「この状態でも切断しないで治療できるとしたら,日本では練馬光が丘病院 傷の治療センターしかない」と説明され,紹介状を書いてもらった。
 2017年4月4日,当科受診。左第5趾の創部からは骨が露出していたが,感染兆候はなく,第5趾の循環も悪くないようだったため,「露出している骨だけを切除し,創部の乾燥を防いで粘れば,傷はそのまま閉じるかもしれない」と説明。4月5日,飛び出ている骨を骨鉗子で除去し(麻酔は不要だった)ヘモスタパッドで被覆。翌日からはズイコウパッドの被覆にした。健常者に比べると創面の肉芽形成は遅く,不良肉芽が創面を覆うのみだった。
 5月10日,不良肉芽内に浮いてきた腐骨をピンセットで摘んで除去。5月23日からはナイロン糸ドレナージを併用。5月中旬〜8月下旬にかけて創面を覆う肉芽はゆっくりと健常肉芽に置き換わり,9月には創部は自然に閉鎖した,とのことだった。
 ちなみに,治療の全経過を通じて仕事を続けさせ,創部の安静も指示しなかった。

4月4日

4月5日 4月6日 4月10日 4月21日

4月24日 5月10日 5月23日:49日後 ドレナージ

5月31日
57日後
5月31日 10月10日
189日後
2018年2月23日
325日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2640/index.htm】
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