69歳男。
 10代から20代にかけて何度も右第1趾の陥入爪で爪周囲炎を起こし,10回以上抜爪されたが,完治はせず,再発を繰り返していた。また,抜爪後から爪が変形している。
 2016年1月はじめから右第1趾に痛みがあり,1月19日に当科受診。痛みで革靴が履けないのが困る,とのことだった。
 以下の方法で治療。テーピング終了後,痛みがなくなり普通に歩けるようになった。テーピングの方法を指導し,爪が伸びるまでテーピングを毎日行い,絶対に深爪しないように説明。

外側の爪先端部の皮膚に発赤があり,圧痛著明。
ハイドロコロイド被覆材を貼付して皮膚を保護。2×2cmくらいのサイズ。
肌に直に絆創膏を貼って強くテーピングすると絆創膏負けすることがあるが,ハイドロコロイドでそれを予防。
テーピング用絆創膏で爪甲縁にぶつかっている創縁の皮膚を足底側に引っ張る。
1本目に直行する方向にもテーピングし,1本目が剥がれないように補強。
その上からさらにテーピング。
1本目の絆創膏で引っ張りきれていない部分を引っ張る。
さらに補強。
歩行でも絆創膏が剥がれないように最後の補強。
この後,実際に立ってもらい,痛みが取れていることを確認。


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2091/index.htm】

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