28歳男。横浜市
 仕事の関係で,一年の半分をタイで生活している。
 2015年8月10日,タイで高所から落下して右踵骨,左距骨骨折。現地の病院を受診し,手術が必要と説明されたが,日本での手術を希望。いろいろあって帰国が遅れ,9月初旬に〇〇病院整形外科を受診。医師は「足の手術は得意ではないから」と説明してギプス固定となった。その説明に不安になり,ネットで検索して都内の△△整形外科を受診。右足は手術が必要と説明され,10月に入院して手術。翌日退院し,以後は外来通院。術後1週ほどで創感染し傷が開いた。11月20日にプレート抜去術。術後,縫合部が再度開いた。現在も毎日通院してはイソジンで浸したガーゼを傷の中に詰め込み,鋭匙で創内をゴリゴリと引っ掻いて病的肉芽を取り出している(と説明されている)。
 医師は治療については全く説明してくれず,なにか尋ねると不機嫌になるため,何も聞けない雰囲気。
 ネットで調べ,12月16日に当科受診。右足踵外側に瘻孔があり,イソジンに浸したコメガーゼがギュウギュウ詰め。瘻孔の深さは4センチ。発赤などの感染症状はなく,排膿もない。
 ナイロン糸ドレナージの作り方と入れ方,処置方法を指導。自然に傷が閉じるまで続けるように説明。タイに戻らなければならないので,あとは自分でやってみます,とのこと。

12月16日 ナイロン糸ドレナージ


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2040/index.htm】

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