新しい創傷治療：全治療例

　2歳1ヶ月女。江戸川区在住。
　以前から腹部に水いぼ（伝染性軟属腫）があり，かかりつけの小児科を受診したところ，皮膚科で摘除してもらうように言われたが，ママ友から「暴れるくらい痛いみたい」と教えてもらい，躊躇していた。
　同じプール教室に通っている2歳児の母親から，娘さんが当科で熱傷治療を受けたことを聞き，当科で水いぼの治療もしていることを知り，2015年8月12日，当科を受診。
　腹部などに水いぼ10個ほどを認めた。スピール膏を直径2ミリ位に切って水いぼの上に貼り，絆創膏で固定した。スピール膏を処方し，母親に「毎日スピール膏を張り替え，そのたびにタオルなどで軽くこすってみてください。4日か5日目ころに，水いぼが自然に取れます。その後はハイドロコロイド被覆材を貼っておくと，数日できれいに治るはずです」と説明。