6歳女。千葉県。
 2015年1月3日,テーブルの上の卓上コンロで加熱していたおでんの鍋をひっくり返して両下肢などに熱傷受傷。〇〇大学△△病院に救急搬送され,以後,同院形成外科に通院し,エキザルベ軟膏®が処方されている。1月20日ころ,感染していると言われ,ゲーベンクリーム®が処方されたが,塗布直後からひどく痛がるので,数日でつけるのをやめた。1月30日に受診したところ,いきなり「手術しないと治らない。明日入院して2月2日に手術」と説明された。母親が「皮膚移植でどういうふうに治るのか,写真を見せてほしい。それで判断します」と言ったが,写真は見せてくれず,とり合ってくれなかった。
 この医者の態度に信用が置けなくなり,待合室で熱傷についてネット検索。直ちに当科を受診した。
 1月30日,当科受診。創部はガーゼで覆われ,ワセリンを塗布しながら丁寧に剥がしたが出血させてしまい,大暴れ! 創部は白色ワセリンを塗布した穴あきポリ袋で覆い,その上を吸収シートで被覆する方法で治療。痛くなくなったと,ちょっと落ち着いた様子だった。
 2月下旬には普通に歩けるようになり,4月に無事に小学校入学。毎日元気に登校している。
 6月2日から,左大腿の肥厚性瘢痕に対し,ドレニゾンテープ開始。

【右上腕〜肘部〜前腕】

1月30日 2月9日 2月23日 3月19日 4月27日

6月2日
123日後
8月4日
186日後
10月5日
248日後
2016年
1月4日
339日後
3月28日
423日後

9月20日
599日後

【右大腿〜膝窩部〜下腿】

1月30日 1月30日

2月9日 2月23日

3月19日 4月27日

6月2日:123日後 8月4日:186日後

10月5日:248日後 2016年1月4日:339日後

3月28日:423日後 9月20日:599日後

【左大腿内側〜膝窩部内側】

1月30日 2月9日 2月23日 3月30日

4月27日 6月2日:123日後 8月4日:186日後 10月5日:248日後

2016年1月4日:339日後 3月28日:423日後 9月20日:599日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1424/index.htm】

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