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掲示板での討議に参加希望の方は,
氏名,所属病院,診療科(医師の場合),所属病棟(看護師の場合),連絡先を明記してご連絡ください。


[879]学会 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月10日(土)

先日開催された地方会レベルの学会(形成外科学会)では創傷の演題に「ユーパスタを塗って・・」「消毒して・・・」と連呼されており、傷のスライドもイソジン色のものが・・。治らないから手術したと報告してましたが、消毒してたから治らなかったのでは?などと突っ込みを入れたくなりました。(苦笑)




[874]全国ネットのテレビで(未確認情報) 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月08日(木)

親族からの情報です。
最近流行りのクイズ番組で「傷の手当て」についての問題が出て、ゲストのタレントさんが「消毒して・・・」と答えたら見事に不正解!解説には傷の消毒は治りを遅くするとあったそうです。
それにしても我が親族は私が言っても信じてくれなくて、テレビで言ってたら信じるなんて・・・。(苦笑)




[875]指が切れそう。 投稿者/A.Chung 投稿日/2005年12月08日(木)

はじめまして。広島の病院で皮膚科を営むものです。
初めてカキコさせていただくのに手土産に何かいい症例は、と思っておりましたところ、先ほど救急外来に呼ばれました。
症例は40歳男性、中学校の先生ですが、押し切りで紙を切ってたところ、つめを割って指の先端に抜ける切創を受傷。先端には弁状に皮膚および皮下組織が連続して橈側に付着しています。ブロック下に洗浄して、駆血しながらテープ固定、上からソーブサンをおいて圧迫しました。本人もとても驚いたそうですが、骨は露出していないものの爪床を斜めに削いた症例は初めて見たものですから、少しあわててしまいました。
ところで、利き手の拇指という部位にこのような外傷を受けたときに、ナートをしたものかどうか、諸先生方のご意見をお伺いしたいのです。爪甲に穴を開けて爪床を貫通して縫合するのでしょうか?
ご教示いただければ幸です。




[873]もしかして・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月06日(火)

更新履歴等で既出でしたらすみません。
今「外傷を湿潤療法で治療している医師」は全県にいるのですよね!?ついに全国制覇!
夏井先生も執筆活動では「いささか先生」(笑)に負けないようなご多忙さのようです。めっきり寒くなりましたのでお風邪など召されませんように。




[869]11/22、23の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月23日(水)

夏井先生 熱傷は神様の想定の範囲外の外傷であり、生体に防御機構が備わっていない説、興味深くく拝見しました。ただ、神様は「星の誕生」などで高温の状態が存在する事を太古の昔からご存知なはずですので、神様は人間が火を使うようになると予測され、熱傷に対する防御機構をあえて作らず、生態系のコントロールを図ろうとした、という説はいかがでしょう?(笑)

>痛くなくて早く治る治療をすれば創感染のリスクが増
>えるし,痛くて患者さんが苦しむ治療をするとそれよ
>り創感染のリスクが減る。
これは熱傷創の湿潤治療(痛くなくて早く治る治療)が感染の危険を高めると思われたと解釈してよいのでしょうか?それならHPの「創を閉鎖して感染は増えないのか?」と矛盾します。




[851]蜂窩織炎の初期治療 投稿者/hongmei  投稿日/2005年11月05日(土)

特に下腿の場合、他科で「蜂窩織炎」と診断され、細菌検査もせず、漫然と抗生剤を投与されたあげくに皮膚壊死を起こし、「植皮術の適応です」と当科紹介になる方によく遭遇します。創部の細菌検査ではたいていMRSAです。
当科初診で蜂窩織炎と診断した場合、小範囲の切開または穿刺で浸出液の細菌検査を施行してからempiric therapy を行います。細菌検査で細菌は同定されない場合がほとんどですが、下腿の腫脹は速やかにし、皮膚壊死を起こす事はほとんどありません。
腫脹による皮下組織の循環障害から皮膚壊死を起こす前に減圧した方がよいと思うのですが、皆様、蜂窩織炎の初期治療はどうなさってます?リバノール湿布、ってことはないですよね?(笑)




[872]挑戦状? 投稿者/NST&OWT薬屋  投稿日/2005年12月04日(日)

NST&OWT薬屋です。

感染対策MLでこんな話題が出てました。

  1. 「毛と毛包の間は100ミクロンくらいあいていてけっこう菌が増殖可能」
  2. 「注射針がそのまま細菌を血管内に押し込むことが推測出来る」
  3. 「だから注射前は皮膚消毒が必要」
と言うのですが…。

「夏井先生と市川先生の議論の基礎資料になるでしょうか?」とのことでしたが、過去に何か議論があったのでしょうか?

個人的には、消毒薬が完全に毛穴の中に入り込むとは思えないし、量も微々たるものだろうし、白血球とかがいるんだから問題ないのでは?と思ってしまうのですが…。




[871]顔面の同種移植 投稿者/hongmei 投稿日/2005年12月02日(金)

昨日のインターネットのニュースでありました。
これ、本当?どのくらいの期間もつのでしょう?
手の同種移植も聞いた事がありますが、今でも生着しているかどうかは不明です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051201-00000012-jij-int




[870]クロード・ベルナール 投稿者/downhill 投稿日/2005年11月29日(火)

「Claude Bernardの実験」・・・なつかしいです。自分の研究室が担当していた学生実習で行っていました。理論を筋道立てて実証するのにあれほどすばらしい実験はなかったですね。
けど・・・今臨床に来て、まわりにいるのは「統計学的にどうなんですか??」という人ばかり・・・。実際に目の前で起きていることをきちんと見ない人が多いのかもしれません。
だから「消毒しない」「ガーゼ使わない」についても、統計学的な処理がなければ「信用しない」んでしょうね。しかしこういう人たちに対して、どうやったらわかってもらえるんでしょうか・・・・・。やっぱり、今後は統計学的な処理ができるようなデータを集めないといけないんでしょうかね。




[867]toriyabe先生のBBSの続き(熱傷のOWT) 投稿者/hongmei [HOME] 投稿日/2005年11月20日(日)

カネコ先生 きっと先生はこのBBSをご覧になっていると思いこちらに移しました。toriyabe先生から退去勧告がでましたので、こちらで書かせていただきます。(最初に断りは入れておきましたが。苦笑)

>広範囲熱傷初期のOWTについてですが、少なくとも
>ラップ・ワセリン禁忌(これはOWTの理論からしても
>私は禁忌だと思います)、穴あきポリ+オムツ、ハイ
>ドロサイトについては結論が出ていない・・・までが
>現時点で言えるところと考えています。
(同BBSから引用させていただきました)
私が経験したOWTでTSS様症状を起こした4例のドレッシング方法はワセリン+ラップ+おむつが1例、あとはすべてハイドロサイトでした。以前これを書いた時Terry先生がハイドロサイトは「生理用タンポン」の構造に似ていると書かれてましたが、発症機序はまさに同様だと思います。ハイドロサイトでも広範囲熱傷では頻繁に交換するべきだと思います。そうなるとコストの面から広範囲熱傷にハイドロサイトは使えない・・・。
また、銀配合のハイドロサイトについてですが、銀イオンは塩素の存在下に抗菌効果が落ちるそうです。取り越し苦労かもしれませんが、水道水での創洗浄がこの被覆材使用に関して問題となるかもしれません。




[865]普及予定 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年11月16日(水)

前回町民向けに行った講演が好評でリバイバルを12月8日にすることになりました。
 前回小さいお子さんがいるために聞けなかったというお母さん達を対象に託児の準備をして開催する予定です。

 また褥創のOWTを今度はF市の老健・訪看むけに行う予定です。こちらは年明けを予定しています。




[853]広範囲のとびひ 投稿者/Robin@小児科 投稿日/2005年11月06日(日)

 私の経験上、程度の軽いとびひでは、抗生剤内服とラップで良くなります(とびひにラップは議論があるところのようですが・・・)。先日、体幹から下肢全体にわたり多数のとびひがあるお子さんが来ました。抗生剤内服とラップでの被覆を指示しましたが、きちんと被覆していなかったため、かえってひどくなってしまいました。今後、どのような治療が良いのでしょうか。抗生剤の内服に加え、私の頭で考えられる方法としては、

  1. ひどい部分のみハイドロサイトで被覆(夏井先生が推奨されている方法。しかし、当院にはまだハイドロサイトがありません)。水疱になっていない、小さいとびひは何もしない。
  2. 1に加え、小さいとびひにも一つ一つハイドロサイトで被覆(かなり手間がかかりそう)。
  3. 1に加え、小さいとびひは、小さく切ったラップで被覆、上からテープあるいはカットバンで固定。
  4. 1に加え、小さいとびひはまとめて広範囲にラップで被覆。例えば、下肢ならラップでぐるっと外周を一巻きしてしまう。但し、汗疹ととびひの増悪が心配。
  5. アクロマイシンを塗布して、ボチシートで被覆する。夏井先生のHPを見る前に行っていた治療ですが、それなりに良くなっていた気がします(今は局所の抗生剤軟膏は使っていません)。


 子どもなので、夜、ぼりぼりひっかいてしまうようです。これも困っています。とびひは早期発見、早期治療が良いとつくづく思います。宜しくお願い致します。




[864]SSSSのドレッシング 投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月15日(火)

SSSS(ブドウ球菌性皮膚熱傷症候群)の患児が小児科に入院されました。「ドレッシングはどうしたらよいですか?」と尋ねられましたが、皆様ならどうなさいます?

私ならこの場合OWTは行いません。




[862]予防接種と肥厚性瘢痕/ケロイド発生  投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月15日(火)

このBBSの主旨と直接関係ないのですが、小児科医の皆様もいらっしゃる事から、常々小児科医の皆様に聞いてみたいと思っていた事を書かせていただきます。

我々形成外科医はBCGなどの予防接種を上腕三角筋部に受け、同部に肥厚性瘢痕/ケロイドを発症した患者様を治療しますが、肥厚性瘢痕/ケロイドは難治性で、有効な治療法はなく、醜い傷跡となり、水着やノースリーブでは見えてしまう所です。また、上腕三角筋部はケロイド/肥厚性瘢痕の好発部位です。
予防接種を行う機会の多い小児科医の皆様、多くの人数を短時間でさばかなければならず、当然接種しやすい場所が適していると思われますが、予防接種の場所を目立たない部位に変更できないのかな、と思う次第です。
発症率はそれほど多くないと思われますし、予測もできないのですが(既往歴を聞くとわかることもあります)、先生方の手を離れてから患者様達は年頃になり、気になって悩んでおられます。




[854]今度は・・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月08日(火)

また熱傷患者様が入院されました。(ほとんど3度のBSA20%熱傷)
今度は洗浄、プロペト塗りおむつという「湿潤治療」とはやや遠くなっている方法にしています。全身状態的にはいろんな事が起こってますが、被覆材やラップ療法で経験した初期からの TSS様症状にはならずに経過しています。また、多量の浸出液のため、おむつを剥がす時の患者様の痛みは最小限に抑えられています。

広範囲で浸出液の多い3度熱傷では初期からかならずしも湿潤環境を最優先させたドレッシングを行う必要はなく、むしろ初期のTSS様症状発症や感染を予防し、病態を安定させるのに専念した方がよいと思います。ドレッシングを剥がすときの痛みが顕著でないのならガーゼだけでもよいのではないかと考えます。

広範囲熱傷では超早期植皮術(受傷後4日以内)も提唱されてますが、全身状態が悪くても(DIC,肺水腫、低蛋白血症などは初期から出てくると思われます)行われているのかな?




[848]インフルエンザワクチン 投稿者/hanawa 投稿日/2005年11月02日(水)

うちの病院ではインフルエンザワクチンを職員全員にただで打ってくれます。しかし、私は注射が痛いのが嫌だし、ワクチンの効果もあるのかないのかよくわからないので打ちたくありません。副作用も怖いですし。
皆さんはどうでしょうか、ご意見をお聞かせください。




[863]欧州(一部地域)創傷治療・管理事情 投稿者/田中@ネオケミア [HOME] 投稿日/2005年11月15日(火)

昨日、ベルギーの製薬ベンチャー社長と情報交換の機会があり、欧州(ベルギー、ルクセンブルグ、スイス、イタリア、ギリシャなど)の創傷管理事情を聞いたので、簡単に報告させていただきます。お役には立たないでしょうが、雑学の一つとしてご覧いただければ幸です。
欧州上記諸国では、創傷治療において医師が最も関心を示すのは「感染予防」であり、ポビドンヨードなどが創面消毒に使われているようです。しかし、殺菌・消毒剤が細胞毒性を示し、創傷治癒を遷延させることはそれなりに認識されているようです。
一方、創傷の湿潤治療はある程度浸透しているらしく、上記企業はゲルタイプの創傷被覆材(アルギン酸塩ゲル)を開発・販売しています。しかし、創感染が頭から離れないらしく、上記企業ではアルギン酸塩ゲルに抗菌性酵素を配合しています。酵素は植物及び動物由来で、細菌と真菌のいずれも増殖抑制することを示す in vitro のデータを見せられました。私自身は、そこまでして創の微生物を抑制する必要があるのか、酵素自身の抗原性はどうか、などの疑問があるのですが、いずれにしても、欧州上記地域では、専門家も民間も、このBBSにお集まりの皆様のような認識には至っていないという点で、日本の状況と大きな相違はないと感じました。湿潤治療普及・啓蒙の動きは、聞いた限りでは特にないようで、向こうには夏井先生に匹敵するドクターはいないのかもしれません(そうそういるはずもないと思いますが)。




[861]本のタイトル 投稿者/たつき会 [HOME] 投稿日/2005年11月14日(月)

 湿潤治療が早く広まることを願って、私なりに考えたテーマを提示します。

「間違っていませんか?傷の手当て」〜湿潤治療〜
「危ない!これまでの傷の手当ては間違いだらけ」
「あなたはどっちの傷の手当てを選びますか?」〜きれいに治り痛くない方法・痛くて治りを遅らせる方法〜
 誰にでもすぐに判る、インパクトの有るものがいいと思います。
 いかがでしょうか?




[855]本のタイトル 投稿者/夏井@管理人 投稿日/2005年11月08日(火)

皆様のお知恵拝借。

現在,一般向けの書籍(春秋社)の執筆中ですが,まだ決まっていないので書名です。私は

などのタイトルを考えていますし,春秋社側は
  • 「消毒とガーゼは危ない!」
というタイトルを候補に挙げていますが,いまいちインパクトに欠ける感じです。

本の内容は「傷の湿潤治療」「消毒撲滅」「皮膚常在菌」「読書暦」などとなっていますが,これはと思うタイトル,ないでしょうか。お気軽に提案していただけましたら幸いに存じます。 よろしくお願いいたします。




[856]松本からの所要時間 投稿者/kidsclinic 投稿日/2005年11月12日(土)

11月なのに暖かく閑古鳥が鳴いていましたのでエキサイト乗り換え案内で調べてみました。
那覇 8:42 \54,440
鹿児島7:48 \34,730
松山 7:18 \17,970
松江 7:13 \17,320
高知 6:14 \52,440
長崎 6:14 \35,800
徳島 6:04 \53,170
青森 6:00 \50,200
大分 5:59 \36,640
鳥取 5:55 \15,310
秋田 5:47 \31,700
宮崎 5:47 \48,540
盛岡 5:22 \18,410
山形 5:21 \16,300
高松 5:17 \14,570
山口 5:16 \36,740
熊本 5:11 \34,830
広島 5:00 \15,650
佐賀 4:49 \32,470
札幌 4:30 \32,180
和歌山 4:17 \11,540
仙台 4:12 \15,910
新潟 4:12 \13,080
岡山 4:11 \13,540
福井 4:08 \9,970
水戸 4:05 \10,540
奈良 4:01 \9,630
千葉 3:51 \6,720
福島 3:50 \14,130
金沢 3:46 \7,240
神戸(三ノ宮) 3:43 \10,080
福岡(博多) 3:40 \31,390
大阪 3:23 \9,550
大津 3:16 \9,110
横浜 3:15 \5,990
静岡 3:13 \9,550
富山 3:10 \5,560
津 3:08 \7,210
宇都宮 3:06 \10,340
東京 2:52 \9,080
京都 2:52 \8,920
前橋 2:46 \6,350
さいたま 2:43 \7,400
岐阜 2:28 \5,670
名古屋 2:05 \5,360
甲府 1:10 \3,670
長くなってすみません




[852]目薬について 投稿者/masato  投稿日/2005年11月06日(日)

勤務獣医をやっている者です。抗生物質入りの目薬についての質問です。獣医領域でも抗生剤入りの目薬を多用していますが、涙液ですぐに薄まってしまって有効濃度を維持できないのではないか?と思うのですが・・・。またすぐに鼻涙管から排泄されちゃうんじゃ・・・、と思っています。結膜炎などに使用したら確かに効果があるような気もするんですが、理論的に抗生剤いり目薬は意味があるものなんでしょうか。




[850]院内のガーゼを「未滅菌」にすると・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月05日(土)

夏井先生の外来の創部にあてるガーゼは未滅菌であると紹介されていました。当院では病院経営状態の悪化から医療材料を節約するようにとの院長命令が出ております。創部にあてるガーゼは未滅菌(もちろん汚染なし)でも問題ない事は既に立証済みです。そこで主に病棟、外来で使用するガーゼをすべて未滅菌にすると材料費の大幅な節減につながると思ったのですが(手術中に使用するガーゼは別です)、病院全体で未滅菌ガーゼを使用なさっている施設がありましたら、どのようにして他の医師たちを説得したか、病院経営や診療に与えたメリット/デメリットなど教えていただきたいです。




[849]油紙 投稿者/hongmei 投稿日/2005年11月02日(水)

懐かしい響きのある材料ですが、まだ皆様お使いですか?私は浸出液の多い創にあてているガーゼの上に貼って、浸出液で衣服や寝具が汚れるのを防ぐ用途で使用されているものだと認識しております。他に用途をご存知の方がいらしたらご教授ください。もしかして、これ、湿潤治療に使えるのではないのか?などと考えております。




[845]うがいに関して:無作為化って 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2005年10月31日(月)

うがいと風邪の関係で盛り上がっていますが、半年ほど前にこの無作為化比較試験の報告はあるメーリングリストで知りました。盲検ではないですが、無作為化はちゃんと行われたしっかりとしたスタディのようです。ということで、

<元スレの論文をきちんと読んでないのでわかりませんが、1.欧米も含めて風邪の予防に有効と言われている手洗いを併用したか、
2.生活環境の病原体暴露(通勤/通学手段、自宅/寮生活、勤務先など)など条件をきちんとそろえなければ・・・

というhongmei先生の御心配はある程度バックグラウンド(わかっていない交絡因子も含めて)
そろっている可能性が高いと思います。やや誤解があるようなのですが、

<それにしても,この程度のことを証明するのに全国規模で390人調べなければ結果が出せないとすれば,医学は自ら,科学であることを放棄しているとしか思えません。科学全般においてRCTは最もレベルの低い証明法だからです。

という夏井先生の御意見ですが、300人というある程度の人数というのは、有意差を確かめるという意味もあるのでしょうが、無作為化によりまだわかっていない結論(今回は風邪の罹患率)に影響する因子(交絡因子)をそろえて比較するためという意味もあります(理論的には無限大の人数で比較すれば、介入つまりうがいの有無以外のすべての背景因子が一致するのですが・・・現実はありえない)。

ということで、

<ヨード液によるうがいに効果がないことは300人で調べる必要はなく,ヨード液の化学的作用,細菌学の知識,細胞学の知識さえあれば簡単に導き出せるはずです。だって,それが科学ですよね。

という話は、「すべて理論に穴がない(不明な条件が無視できるほど少ない)」場合には成り立ちますが、人間の体の反応のように、かなりの部分がブラックボックス(あるいはいろいろな偶然が影響しあうことで、推論が困難)の場合には、当てはまらないことも多いのは事実です。
ですから人間の体に起こることでは「無作為化比較試験」が信頼性が高い(介入以外の条件を合わせるのに現状では強力な方法)と考えられているのだと思います。




[847]今回話題の論文の「風邪の診断基準」 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2005年11月02日(水)

長くなりましたので別枠で載せます。
鳥谷部先生の御指摘の「風邪の診断基準」ですが、
EBMジャーナル2005年1月号の「かぜ診療のエビデンスはどこまであるか」 中山書店
に詳細な記載がありました。




[846]雑誌投稿 投稿者/り〜ちゃん 投稿日/2005年11月01日(火)

コツコツ実行してきた消毒なしガーゼなし治療経験を雑誌に投稿する事で話題提供しようと思い立ち、ここの皆様にとっては平凡極まり無い症例報告を3本投稿してみました。
1社は採用はともかく着いたかどうかの連絡も無いのでそそっかいしい私はちょっと不安。そんなものなのでしょうか。
医学書院さんは12月の会議にかけて採用を決めます、と連絡して下さいました。そんなものなのでしょうね。
褥瘡学会は「ラップ療法」の治療結果なので結果が待ち遠しいです。
チョイ医師なりにチョイ報告でがんばります〜。^^




[840]ヨード液のうがいと水のうがい 投稿者/downhill 投稿日/2005年10月28日(金)

病院薬剤師のdownhillです。
こんなのが出ていました。yahooでのニュースなので、見れなくなるかもしれませんが・・・
ただの水でうがいしたほうがカゼの予防効果があるとのことです。ちなみにヨード液では予防効果は認められなかったと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000045-kyt-l26
これだけで「イ○ジンでのうがい」が減る事は無さそうですが、当院でも「当たり前のように」うがい薬が処方されているので、やめる方向へ誘導するための追い風にはなるかなぁ?けどイ○ジンの宣伝って、すごいですよね・・・。
みなさまの病院でも、カゼの患者さんにうがい用イ○ジンはよく処方されているのでしょうか??




[842]ステロイド含有テープの使用説明 投稿者/hongmei  投稿日/2005年10月29日(土)

特に薬剤師の皆様に質問です。

私は同剤の副作用(健常部の皮膚萎縮)から患部(主にケロイド、肥厚性瘢痕)より小さめにはってくださいと説明しています。しかし、ある患者様が院外調剤薬局の説明書で患部より大きく貼ってくださいと書いてあったそうで、私の説明を忘れて大きめに貼られてしまい、健常皮膚の萎縮、血管拡張が起きてしまいました。

皆様の施設(お店)で医師からの処方により上記薬剤を使用されるされる患者様への使用法の説明は「患部より大きめに貼る」ですか?「患部より小さめに貼る」ですか?またはそれ以外(医師の指示に従ってくださいなど)ですか?




[844]下顎骨MRSA骨髄炎 投稿者/hongmei 投稿日/2005年10月30日(日)

舌癌で下顎正中離断でアプローチし、離断部をポリ乳酸プレートで固定した後MRSA骨髄炎となり、下顎部に瘻孔形成した患者様を紹介されました。レントゲンでは骨は全く癒合傾向がなく、正中の離断部の骨が溶けており、デブリードマン後3cm位骨のギャップができそうです。再生不良性貧血を合併されており(血小板が2万くらいしかありません)、舌癌の時も創治癒が悪く、退院までに時間がかかりました。人工物や遊離の骨移植なんかとても生着しそうにありません。舌癌の術後開口障害がありますが、術後顎間固定は必要と思われます。無歯顎ではありません。このような治療のご経験がある方にお尋ねいたします。 1.3cmのギャップを埋めるため骨移植(血管茎付きも含めて)が必要か?2.左右の下顎骨の固定は何で行う?チタンプレート?ステンレスワイヤー?その他?3.顎間固定は必要か?その期間は?
特に口腔外科、形成外科の先生方、よろしくお願い申し上げます。
ポリ乳酸プレート、下顎骨の固定にはよくないですよね・・・。




[838]気管カニューレの吸引チューブ 投稿者/Robin@小児科  投稿日/2005年10月22日(土)

 824では、皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。さて、素朴な疑問なのですが、皆様のご意見をお伺いしたいので、上記の件につき投稿致します。県立の子ども病院で喉頭気管分離術を受けたお子さんがおります。そこの耳鼻科で吸引指導を受けています。どのようにしているかと言いますと、

  1. 吸引用のチューブは、タッパーの中に入れた塩化ベンザルコニウムに浸しておく。
  2. もう一つのタッパーには精製水を入れておく。
  3. 市販のディスポ手袋(箱の中にたくさん詰め込んであるもの)をはめて、タッパーからチューブを取り出す。
  4. チューブを精製水にちょんちょんとつける。
  5. 手袋をはめた手でチューブをカニューレ内に挿入、吸引する。
 以上の手順なのですが、滅菌と未滅菌の状態が混在していて、何かおかしいような気がします。きちんとした方法をご存じの方がいらっしゃいましたらご指導頂けますでしょうか。




[839]本日の講演 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年10月24日(月)

 今日は町内の一般市民向けに創傷治療の講演をしました。約90人ほどの町民聴講者があり、大変盛り上がりました。その後の質疑応答も非常に活発で(約20分間、15名ほどの質問が立て続けにありました)、主催したうちの事務職員からは「町内でおこなった講演会でこれほど質疑応答があったのは初めてだ・・・」と言われました。

 さ、次は水曜のラップ療法講演@旭川です。




[836]抗菌石鹸 投稿者/NST&OWT薬屋  投稿日/2005年10月22日(土)

ご無沙汰しています、NST&OWT薬屋です。

ネットサーフィン中に読売新聞のサイトで「抗菌石鹸、効果は普通」と言う記事を見つけました。
当サイトの「消毒薬について」の中でも述べられていた内容がほぼそのままって感じですね。
扱いが小さいので、見過ごしてしまいがちですが、どうせなら摺り込み式手指消毒薬のことについても触れてもらいたかった…ってところでした。
20日にFDAがそういう見解を出したってことですが、その11歳の女の子の発見に基づいているのでしょうか?
(産経新聞の記事は読んでないので不明)
だとしたら、やっぱりすごい女の子ですねえ。
我々も見習わなければ…。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051021i214.htm




[828]また熱が・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2005年10月14日(金)

しつこく書いてますが、また熱傷の患者様で熱が出てしまいました。

前腕に2-3度熱傷を受傷した患者さんを外来治療で1日目アズノール+リンデロンVG(私でない者が処置しました。笑)それ以降ハイドロサイトで治療していたら、4日目に39度台の発熱と全身発赤が・・。CRPは10mg/dlにもなってしまいました。
CEZを投与したら速やかに解熱しました。それ以降発熱はありませんが、創部からMRSA(市中型なのでかなりの抗生剤には感受性あり)が検出されました。

消毒したり、ゲーベンなんかを塗っていた頃(2度には塗ってませんでしたが。笑)はこんなに熱が出た経験はありませんでした。何が違うのでしょう?
熱傷は浸出液が多ければかなりdryになるような治療法にした方がよいのではないかと考える今日この頃です。

熱が出たり、TSS様症状を呈した症例に共通する事は

  1. 全員男性
  2. 年齢は50台未満
  3. 大病を患った事がない(それまで病院に来る機会があまりなかった)
位です。
受傷初期からの抗生剤の投与の有無には関係ありません。抗生剤を投与していてもしてなくても起こりました。検出菌はMRSAがほとんどで1人だけMSSAでした。はじめからVCMなどを予防投与するわけにはいかず・・。

皆様は熱傷をラップ療法などで治療されても特に高熱やTSS様症状を呈した経験がある方は少ない様ですが、今後このような症状を起こさないようにするために何かよいアドバイスがあればお願い申し上げます。




[834]採血用のホルダーの消毒について 投稿者/Basil 投稿日/2005年10月18日(火)

血液の採血にホルダーを使用しておりますが、感染防止のためには使い捨てにするか消毒されたものをその都度使用した方がよいとのことですが、便利な消毒の方法がありましたら教えて下さい。私のクリニックでは一日30人位の方が血液検査をしています。




[837]医療従事者の皮膚の常在細菌叢 投稿者/hongmei  投稿日/2005年10月22日(土)

医療従事者で難治性の膿痂疹ができた方、膿瘍を形成し入院した方の培養でMRSAの検出を経験しました。少し前このBBSで病院ではMRSAが繁殖しやすい特殊な環境とありました。ならば病院にいる時間が長く、抗生剤を容易に入手でき、風邪をひいたら以前(今も?)はすぐ服用していた医療従事者の常在細菌叢も変化しており、ブドウ球菌はMRSAとなってしまっているのではないか?という疑問が湧きました。また、医療従事者の家族(病院には滅多に行かない健常者だが、抗生物質は手に入りやすい)はどうなのか?

皆様のご意見をうかがいたいです。




[835]ある研究会にて 投稿者/たけ 投稿日/2005年10月21日(金)

久々に投稿しました。皆様の熱い議論を興味深く見させてもらっていました。

さて先日フットケアの研究会に参加してきました。特別講演は褥瘡学会の評議委員でもある、有名な先生でした。その一部で褥瘡の局所治療についての話がありました。

  1. 洗浄は水道水で十分
    (講演の中で生食、水道水で洗浄すると言われたので後から質問してみたら、単にコストの問題とはっきり言われました)

  2. 消毒は感染創であれいらない
    (別の病院の先生が広範囲熱傷植皮後は消毒が必要と食い下がっていましたが、「必要ない」と一蹴されていました)
我々にとっては当たり前のことですが、はっきりこのように言ってもらうと非常に胸がすっきりしました。またラップ療法をしている写真も出てきました(さすがにコメントはありませんでしたが、「浅い褥瘡は何で覆っても良い」と言ってありました。)

また深い褥瘡になる初期の皮膚の色調変化を紫斑と表現されていました。これが鳥谷部先生が言われる血流障害のことだと思うのですが、どうでしょうか。




[830]とびひにハイイドロサイト 投稿者/上中 投稿日/2005年10月17日(月)

どこかに、たった2日できれいに治ってしまった、という事例が載っていましたが、私の場合はそうは行きませんでした。10日くらいかけて、徐々に徐々に、中心部から、とびひの拡大を追いかけるように上皮化して行き、上皮化がとびひの拡大に追いついて終了、という感じでした。仕上がりはとてもきれいです。従来のような、滲出はなくなったけどグチャグチャの痂皮とは比べ物になりません。
私の信者のような患者(の子供)ですので、不信感のような物は持たれなかったのではと思いますが、私はちょっと戸惑いも感じていました。
だたの1例報告ですが、皆様の経験も御披露いただきたいと思いまして。




[824]プロペトとプラスチベース 投稿者/Robin@小児科 投稿日/2005年10月11日(火)

 初めて投稿致します。神奈川で小児科を開業している者です。ごく初歩的なことですが、ご存じの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

  1. 院外薬局にはプロペトが置いてあるのですが、プラスチベースの代わりに創傷治療のため使用しても問題ないのでしょうか。また、この二つの間には、何か違いがあるのでしょうか。
  2. プラスチベースは商品名でしょうか。昔からある有名な薬ですが、医療用医薬品の添付文書情報 http://www.info.pmda.go.jp/でプラスチベースを検索しても該当する薬剤が見つかりません。
 宜しくお願い致します。




[831]皮脂腺機能の低下 投稿者/yamahata 投稿日/2005年10月17日(月)

保湿についてのスレッドからアブラの話題で質問です。

>terry先生
カネコ先生がご紹介くださったスキンケアのサイトで言う「皮脂腺機能を低下させるアブラ」とは具体的にどのようなものだと思われますか?

  1. 「外からべたべた塗るから退化する」ものなのでしょうか
  2. 界面活性剤などが皮脂腺にダメージを与えるのでしょうか
  3. 酸化しやすい油(不飽和脂肪酸を多く含むもの)は肌に悪いかといえばオリーブ油や椿油などは昔から重用されていますよね。
調べれば調べるほどよくわからなくなります。皮膚科のご専門からご教授ください。




[826]擦過傷治療でおたずね 投稿者/ほし@某救命センター 投稿日/2005年10月13日(木)

擦過傷治療にで基本的なことかもしれませんがお教え下さい。

  1. 広い範囲の擦過傷で異物除去や洗浄のために局所麻酔をする場合、どうやって行いますか?切創(裂創)なら創部に注射器+針で麻酔をかけますが、擦過傷でもどうやるのですか?私はキシロカインゼリーを創部に塗るか、先日はあまった局所麻酔用のキシロカイン液を注射器でふりかけたら効きました。

  2. 翌日〜に上皮化が進んで痛みも無くなってるとのことですが、この上皮化は目に見えるのでしょうか?翌日以降の水道水での洗浄はどのように行っていますか?流すだけですか?それとも水を流しながら軽くガーゼなどで拭うなどしますか?拭うと上皮がとれたりしないのでしょうか(^^?? 研修医から質問されたのですがうまく答えられなかったもので・・・。ちなみに私は後者の方法で洗浄しています。




[829]いろいろあるんですねぇ 投稿者/downhill 投稿日/2005年10月15日(土)

今日、卸さんが新商品のチラシを持ってきました。その名も「ザルコニン0.025%綿球C」。要は塩化ベンザルコニウム液含有綿球なんですね。しかも一口ゼリーみたいに一個ずつ包装.....なんか開いた口がふさがりませんでしたが.....商品として世の中に出る、ってことはまだまだ需要が高いんですね、今でも(悲しい.....)
まだホームページには製品写真は出ていませんでした。見たら笑っちゃうと思います。




[815]熱傷治療について 投稿者/inosa 投稿日/2005年09月26日(月)

先日大腿の2度熱傷の男の子が救急外来に運ばれてきました。当院で数少ない湿潤療法に理解のある医師(内科ですけど)でしたので、「これはワセリン+ラップだね」ということで治療。翌日皮膚科受診のため、皮膚科医に電話したところ「そんなんじゃだめだ!ガーゼを使え!」・・・そんな人力車医に紹介は出来ないと
内科の医師はやや遠方の湿潤療法を取り入れている形成外科に行くよう家族に伝えました。ここまではよかったのですが、翌日外来師長達が、「うちに皮膚科があるのに!皮膚科を通さないで他院に行かせたのはのはけしからん」と介助についた私を責めてきました。「そんなことしたら3度熱傷になっちゃうでしょ!(ゲーベン大好き皮膚科医なので)」と言ったものの聞き入れられず、このサイトを印刷して置いてあったファイルも「院内で統一されるまでは引き上ます(いつ統一出来んだよ!!)」と勝手に片付けられていました。そのくせ内科医には何にも言わずです。はあ・・人力車医療従事者はいつになったら車に乗ってくれるのでしょう。




[814]傷の治り方について 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2005年09月24日(土)

初歩的な質問ですみません。過去ログが熟読できていないだけでしたら、お許しください。
女子中学生。2日前に運動場で両膝を擦りむきました。すぐ洗って消毒薬をつけていたけど、化膿してきたといって、受診されました。
両膝は黄色いものがペットリついていますが、乾いていて、周囲に感染の兆候もありません。
「化膿してきた」と言ってきたのに、中を確認もしないでは、あとが困ると思って、濡らした脱脂綿をしばらく置いて、ふやけた黄色いものを取りましたが、はじめに、十分洗えていたのか、創面はきれいなピンク白まだらの治りかけ状態でした。

あの黄色いペットリは、ほっといたら、黒くカサブタ化して、痒くなってほじってまた傷になって・・という代物だろうと思うのですが、痒みぐらいなら、モクタール含有軟膏でもつけておけば、よくおさまるし、あえて、痛い思いをさせて取らなくてもいいのではないかと思いました。

質問1.
確か、「とれるものはとるべし」とあったと思うのですが、これを取っていると、どうも、上皮化が遅いように思うのです。自ら作り出した湿潤環境と考えて、感染がなければそのままでも、いいでしょうか?

質問2.
擦り傷でもとび火でも、デュオアクティブやハイドロサイト、イントラサイトジェルなどでは周囲の発赤が生じることが、よくあります。感染を悪化させたとは思えない状況で、です。イントラサイトジェルをガーゼにしみこませただけのコンフォーマブルドレッシングでは赤くなったことがありません。なぜですか?
大鵬薬品のビューゲルの売りの一つが、傷口の貪食細胞がゲルを食べている組織所見がないとのことですね。異物反応なのでしょうか?
だとすれば、なぜ、コンフォーマブルドレッシングでは赤みを生じないのでしょうか?

勉強不足の初心者に付き合ってくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いもうしあげます。




[822]ひさびさ普及活動 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年10月06日(木)

10月24日、町内の一般市民向けの講演予定です。
つづいて10月26日A川市の「在宅医療を考える会?」に呼ばれて講演することになりました。
さらにF地域限定のミニ新聞に「湿潤治療」「開放性ウェットドレッシング療法」「高齢者皮膚剥離に対するラップ療法の応用」・・・と立て続けに掲載予定です(書くのは記者さん)。湿潤療法は10月4日に掲載済みです。

 今年の秋は普及活動の秋?(笑)




[817]ワセリン(プラスチベース)の処方について 投稿者/山本@宮城 投稿日/2005年09月29日(木)

ご無沙汰しています。みなさんに、おうかがいしたいと思い投稿しました。私も、かなりの頻度で創傷や湿疹などにプラスチベースを処方していますが、チューブ入りの商品はないのでしょうか。湿疹の時はいいのですが、傷に使用する場合、軟膏ツボよりチューブの方が使いやすいために、やむを得ずチューブ入りのアズノール軟膏を処方する場合があります。みなさんはどうされていますでしょうか。




[821]私も・・・ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年10月06日(木)

 趣味でHPを作っていますが、夏井先生と同じく「エディターでタグ打ち込み」派です。HPビルダーなどのソフトは確かに安直に綺麗なページが出来るのですが、細かいところを修正しようと思ったり、ちょっと特殊な操作を加えようと思ったら、とたんにめんどくさくなります(少なくとも私がHTMLいじりだした当時のは)。確かにスタイルシートとか使うには便利なんですけどね。




[820]サイト満4周年、おめでとうございます! 投稿者/3 投稿日/2005年10月06日(木)

夏井先生へ

サイト開設“満4周年”おめでとうございます!
開設1周年時もお祝いさせて頂きましたが、年々パワーアップされるこのサイトを楽しく欠かさず拝見させていただいております。
最近は、先生方のレベルの高いお話となり(汗)、なかなか看護師の入れる隙もなく寂しい思いもありますが(笑)、こっそりとROMりながら、各先生方の貴重なお話を拝見させて頂きとても勉強になっております。
これからも、夏井先生とここの頼もしい先生方のご活躍ぶりを陰ながら応援させてください!

ところで、鳥谷部先生のサイト生誕記念日も同じくらいの時期ですよね?
学長へ(この場をお借りしまして)
サイト開設“満4周年”おめでとうございます!
今後の学長と学長と共に「ラップ(OWT)療法」を普及活動されております先生方のご活躍を期待しております!




[818]ウイルス疾患と毒性 投稿者/goo@某感染症科 投稿日/2005年09月30日(金)

夏井先生の「創面のMRSAは怖くない」を興味深く読ませていただきました。MRSAについては特につけくわえることはありませんが、ウイルス疾患に関する記載でちょっと気になる点が・・・

それは「エイズも登場当時は人間を殺しまくっていたが,最近のエイズウィルスは毒性が弱まっていて,人間と共存するウィルスとして方向転換しているみたいだ。」の部分です。
HIV は今でも十分病原性は強く、途上国を中心に人間を殺しまくっています。日本を含め先進国でAIDSによる死亡が目立たないのはひとえに治療が進歩したからです。今やかなりひどい状態で発症しても、日和見感染さえコントロールできれば何とかなる時代です。しかしその陰で日和見感染がどうにもならずに亡くなるケースは今でもあります。
HIVは感染してから死に至るまでに数年〜10年以上の時間がありしかも長期間無症状というウイルスなので、最終的に感染者が亡くなるとしてもそれまでに他の宿主に広がっていく機会は十分あります。だからこそHIV感染症がこれだけ世界中に蔓延しているのでしょう。

エボラを含めたウイルス性出血熱が「風土病」にとどまっているのはおそらく致死性が高い+急性疾患だからで、これは夏井先生のおっしゃるとおりかと思います。その意味では一時大騒ぎになったSARSは似たような経過ですね。SARSウイルスが地球上から消えたとはとても考えられませんので、きっと病原性が極端に弱まって(コロナウイルスはもともと「カゼ」のウイルスです)広東あたりの風土病として表舞台から消えたのではと想像しています。

蛇足ですが、夏井先生のいらっしゃる長野県は人口当たりにすると日本で最も新規AIDS患者数が多い地域になりますね。だからどうということはありませんが。




[812]MRSA対策 投稿日/2005年09月21日(水)

最近当院のICUが集中治療部から救急科に管理が移り、それに伴って管理者が私になりました。以前の管理者はICU入室中にMRSAがどこからでも検出されると病状に関わらず退室としていました。またICU管理が必要そうな院内急変患者でもMRSAがついていると感染・保菌に関わらず入室は認めていませんでした。もっと他にやりようがあるんじゃないか、悪いのは患者じゃないのにと思いながら見ていました。お陰でICUでのMRSA発生はデータ上は0に近い状態でした(当たり前)。そういう対応に対して周囲は多少文句もあったようですが、旧管理者は口の立つ方だったのでうまく丸め込まれていた感じです。私に管理者が変わってからしばらくは様子見だったのですが、最近MRSA保菌で他院から転院になった患者と大手術の術後にMRSAが検出されましたが重篤すぎて押し出せず、それぞれ約1ヶ月間在室し続けた症例(この方は結局亡くなられました)がありました。ICU運営規約みたいなものもあり、これにもMRSA患者は原則入室不可&見つかり次第退室というのが明記されています。以前大学病院の救命センター勤務時、ある程度の隔離はやっていましたがさすがにここまではやっていませんでした。その流れが頭にあるのでやりすぎなんじゃないかと思っていました。私に管理が変わって、今回のような事例も発生し見直しを検討しないといけないと考えているのです。私は前施設のように隔離(どこまで意味があるかどうかわかりませんが)で対応と考えています。ICU適応のある方を無理矢理退室とか入室不可とはしたくありません。
不勉強な私にMRSAに対して現在の考え方など色々ご助言いただきたいのです。近いうちに運営委員会を開催するのですが、どう話をまとめていったらいいのか、最近流行のエビデンスなどもあると説得しやすいデス(^^;;)
MRSA患者の対応についてご助言ください。


[816]最近のMRSA談義について 投稿者/上中 投稿日/2005年09月29日(木)

 基本的に夏井先生の論に賛成なのですが、一つ納得できない「事実」がありました。
 脳梗塞で意識不明、ただしそれ以外は健康そのもので、経管栄養さえすれば勝手に生きている患者がいました。前医で喀痰からMRSA検出の前歴がありましたが、当院に転院してから2年間は病気一つせずの状態でした。その患者が肺炎を起こし喀痰からMRSAが検出されました。ただのcolonizationではありますが、MRSAにとって逆境とも言える環境で、どうして2年以上colonizationを続けられたのか?夏井先生の論によると、とうの昔に他の菌に駆逐され尽くしているはずです。
考えられる可能性としては

  1. 医療スタッフがMRSAを植え付け続けていた・・・当院のMRSA発生状況から考えて、極めて考えにくいです
  2. 喀痰ないし気道と、皮膚は話が違う
  3. 「MRSAしか生えないような環境」「ではない」環境ではMRSAはいずれゼロになってしまうとは、夏井先生は言っていない
  4. MRSAと判定した検査会社の過誤




[813]ミイラ化の時期と方法 投稿者/yamahata 投稿日/2005年09月22日(木)

先日夏井先生が糖尿病+腎不全+ASOではミイラ化を余儀なくされることもあるということをおっしゃっていました。先生方がミイラ化を選択する時期(状況)、安全なミイラ化の方法、注意点などについてお聞かせいただけますでしょうか。
イソジンは有効でしょうか。
ネットで検索してもASOの局所治療についてはあまり詳しく述べられていませんので先生方のご経験をお聞かせいただければと。




[808]ムカデ咬傷 投稿者/kikuyan 投稿日/2005年09月18日(日)

70歳代の女性です。夜中にトイレに起きて何か黒いものをつまんだらムカデでした。右中指と示指をかまれて翌日に来院しました。中指は水疱が破れてびらんとなっており、示指は大きな水疱がありました。水疱を除去してハイドロサイトで処置していましたが、3,4日して中指に黒い壊死組織がでたので、デブリが必要と判断して病院の形成へ紹介しました。形成の医師は皮下組織が薄いからデブリは外用剤(イソジンゲル)をつけてラップで処置するように指示しました。イソジンゲルが嫌だったので、ワセリンとラップでしていましたが、臭い匂いがしてなかなか改善しません。病態は3度の熱傷と同様かと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。写真は以下でみれます。よろしくお願い申し上げます。




[804]やけどの痕について 投稿者/ふくやま [HOME] 投稿日/2005年09月15日(木)

やけどの治療後、皮膚の色が他の部分と比べて脱色したように白くなることがあります。
特に、露出部の場合は、目立つので気にされる方が多いのですが、皆さんはどのようにされていますでしょうか?
また、白くなった部分は、時間がたてば他の部分と同じ色になるのでしょうか?
ご教示のほど、よろしくお願いいたします。




[807]はじめまして 被覆剤等 投稿者/内藤 外科  投稿日/2005年09月18日(日)

はじめまして、初めて参加させていただきます。
被覆剤ですが、最近新しいものも色々出てきていますが、皆様はどのようにお使いでしょうか、たとえばアルギン剤はどれも同じでしょうか?(ソーブサン、アルゴダーム、アクアセル)
またビューゲルはいかがですか、(夏井先生は使われていないそうですが、すみません)
あとアブソキュアウンドとサジカルの使い分けとかソーブサンとソーブサンライトとの使い分けは?ヂュオアクティブETとCGFとか
それからフィルムは皆さんは何をお使いなのでしょうか?
また局麻下で創処置をした後は被覆剤は請求できませんが必要な場合は持ち出ししかないのでしょうか。
皆さんそうされているのでしょうか?
教えていただければ幸いです。




[809]ドアにはさんで破傷風? 投稿者/hongmei 投稿日/2005年09月19日(月)

「口が開かなくなった」を主訴に当院に入院されました。発熱はありません。既往歴にはDM、狭心症(PTCAをつい最近施行されてます)があります。1週間前にドアで指をはさんで放置しており、同部の発赤、腫脹がある(痛みなし)ということで入院後呼ばれて同部を切開排膿しました。大量の膿汁が排出されました。膿汁の量などから末節骨骨折、二次感染から骨髄炎も併発している事が疑われます。細菌検査は休日でしたので、明日以降の結果です。開口障害から内科医達は指をはさんだ傷から感染した破傷風を疑ってますが、土壌汚染でもないのに破傷風?経過は追ってご報告いたしますが、土壌汚染の可能性が少ないのに破傷風を発症した例を経験された方がいらしたらご教授ください。また、もしこれが破傷風ですと、受傷原因はさておきすべての外傷患者様で破傷風に体する免疫をお持ちでない方、特に免疫能が低下している事が予想される方には全例破傷風のトキソイドなどを投与した方がよいのかもしれません。




[810]湿潤療法説明書のPDF 投稿者/yuino 投稿日/2005年09月19日(月)

 過去ログ17の[637]で、患者さんに渡す「湿潤療法」パンフレットについて皆様のご意見をうかがったものです。
 今更ですが、PDFファイルを医院の名前入りと名前無しとを作りNet上に置きました。
ご参考になれば幸いです。

http://www.sutv.zaq.ne.jp/yoshiokaiin/uruoi.html

 尚、「幼稚園にいっている子供が幼稚園から帰ってくると、幼稚園で怪我をしていた。そして見ず知らずの医者に治療されていた。その会ったこともない医者からA4一枚片面書きの紙が軟膏といっしょに幼稚園経由でやってきた。その紙には・・・」というちょっとかわった目的の物です。




[806]確実に広まってます 投稿者/カネコ@北海道  投稿日/2005年09月16日(金)

 私の趣味の方のHPで知り合った兵庫県に住む女性の息子さん(1歳)がドアに指を挟みました。以下彼女の日記(WEB公開されてます)の原文です。

「で、今日は・・・というと。
朝一で小児科に行って来ました。
指を詰めたあとが、じゅくじゅくしてるので、一応念のために。
んで、お家でどうやってあげればいいかを聞くために。
でも、みてもらったら隣の整形外科に回されてしまいました・・(^^;)

そこでみてもらったら、指が動くので骨に心配はないとのこと。
傷口は乾かさない方が良いとのこと。(その方が早く良くなるんだって!)
特に消毒はしなくて良いので、手を洗って清潔にして、傷口が乾かないよう
小さくカットしたサランラップを付けてから、バンドエイドをまくように・・と
言われました。
私は傷口が乾いた方が早く治ると思っていたのでえらい勘違いでした・・(*^_^*)」
さすが兵庫県!!早くから湿潤療法を取り上げた神戸新聞のお膝元だけあります。




[805]国際的普及活動? 投稿者/カネコ@北海道  投稿日/2005年09月16日(金)

 観光地ならではの出来事です。

 本日夕方台湾からの旅行客が自転車に乗っていて転倒、顔面擦過創多数、口腔内挫創(ごく軽度)、右踵骨骨折を負って救急車来院しました(比較的若い女性)。

 擦過創は当然のごとく清拭後にデュオアクティブETを貼ったのですが、話を聞くと明日の夕方、飛行機で台湾に帰ると・・・汗

 で、向こうの担当医に湿潤療法についての説明(ここのHPを部分的に印刷)を書き、デュオアクティブを2枚ほど持たせて返しました。もちろんここのアドレスも添えて・・・  国際的普及活動になるかどうか・・・




[799]膝内側の難治性潰瘍について 投稿者/のだす@IVR医 投稿日/2005年09月13日(火)

はじめて投稿いたします。
右膝内側に難治性潰瘍を有する74歳男性のASOの患者様のことで相談が御座います。糖尿病はありませんが、軽度の腎機能障害があります。
2004年5月18日当院紹介。右浅大腿動脈閉塞と右足背部の難治性潰瘍を認めました。6月1日に血管外科にてabove knee F-P bypassを施行。その後下肢血流は良好となるも潰瘍は遷延。そのため、10月5日に形成外科にて潰瘍に対する分層植皮施行し治癒にいたっています。
その後2005年6月14日右膝部に掻痒感と色調変化が出現。同日3DCTAにてF-P bypass閉塞を認めました。その後、膝関節部内側に小さな潰瘍が出現したため、再入院となりました。以後、血管外科にて処置継続するも潰瘍は遷延。その後イソジンを中止し生食での洗浄とゲンタシンの塗布を継続。一時期局所をラップで覆いつつ経過を見るも潰瘍はむしろ悪化。当初より右外腸骨動脈に狭窄を認めたため、8月26日にバルーンカテーテルによる経皮的血管形成術施行しています。その後も潰瘍は悪化しつつあったので、9月7日に閉塞した右F-P bypassをバルーンで拡張し再開通しました。しかしながらやはり潰瘍の状態は思わしくありません。
潰瘍は膝関節の内側にあります。潰瘍の周囲には薄い皮膚の下層に出血と思われる暗赤色の拡がりを認めます。出血した部位は時間が経つと痂皮のようになり、さらにすこしずつ広がっていく状態です。ラップで覆った時機には悪化するような印象がありました。
経過は以上です。ABPIも0から0.74くらいまで上昇(form ABIのデータですので大雑把です)したので、血流としてはまあまあ確保できていると思います。
前回治療時にも血流が改善しても潰瘍は遷延しているようでした。
このような潰瘍においては“特殊な“病態(創傷治癒については素人であるが故“知らない”といったほうが適切ですが)でもあるのでしょうか?
潰瘍周囲の皮下出血の原因および治療法について御教示下さい。
長文をお許し下さい。よろしくお願い申し上げます。




[803]投稿採用ありがとうございます。 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年09月15日(木)

>夏井先生  高齢者皮膚剥離に対する・・・の投稿採用ありがとうございます。

 これは第7回日本褥瘡学会に参加されたラッパーの方々はすでにご覧になっていると思いますし(そのままだすのは悔しいので写真だけ別の症例に変えました(笑))、同様の方法で治療されている先生も多いかと思います。

 補足しますと、発表時座長から「この処置は一次治癒に当たるのでガーゼでも良いのでは?」という質問がありましたが、重大なポイントは皮弁が壊死してもそのまま湿潤療法へ移行できると言うことにあります。まして背部などでガーゼは論外でしょう。

 もうひとつ、現在はストッキネットでカバーしていますが、これは結構お勧めです。ちょっとぶつかってもラップの上でストッキネットが滑って皮膚に力がかかりにくくなります。

 蛇足ながら付け加えさせていただきました。




[796]ラップ治療につき教えてください 投稿者/田舎の整形外科医 投稿日/2005年09月07日(水)

久しぶりに投稿します。
本日、高校生が左下腿外側に約30cm×8cmの皮膚欠損創を生じ来院。9月4日に野球試合中に人工芝で擦ったようです。当日、母親がワセリン+ラップをし、5日学校でも洗浄、ラップを替えたようです。6日朝より創痛が出たため、近所の皮膚科に受診し、結局ソフラ+消毒され、夜間に母親がラップに戻し疼痛は軽減。母親が心配して当院受診しました。来院時、創面は赤色の肉芽で覆われ感染兆候はありません。6日は朝から(皮膚科受診前から)結構疼痛が強かったようです。受傷時、創からの出血はあまり無かったようですので、熱傷が生じ、壊死組織が十分にデブリ出来ず感染症を生じ疼痛が出たようにも思いましたが、確信が持てません。母親の治療は、間違っていなかったと思いますが、「なぜ痛くなったのか」と聞かれ、明確な返答が出来ませんでした。どなたか、ご教示お願いいたします。




[801]Figure 2を見た感想 投稿者/iMac 投稿日/2005年09月13日(火)

http://download.thelancet.com/pdfs/journals/0140-6736/PIIS0140673605671073.pdf

先日のランセットに掲載された論文です(確認したところタダでDL出来ます).
14 週の中絶胎児から皮膚を採取して培養したコラーゲンシートを,子供の2〜3度の熱傷(traditionalな方法(多分消毒&ガーゼでは?)で平均10 日間治らなかった症例)に貼り付けたらきれいに治った‥‥という内容ですが,Figure 2を見てみますと湿潤療法でも治療可能ではないかと思ったのですが皆さんどう思われますか?
コラーゲンシート自体が湿潤療法になっている可能性や,消毒しなくなったことで状況が改善している可能性の方が高い気がしますが‥‥




[795]PTEG挿入部の管理について 投稿者/hazuki 投稿日/2005年09月06日(火)

はじめまして。看護師をしているhazukiと申します。
PTEG挿入部に炎症(発赤、ジクジクした膿状の浸出物)のある80代の女性の方で悩んでいます。
転室時(挿入部にかなりの発赤炎症あり)処置はイソジンでの処置の指示でしたが挿入1ヶ月でもありDrと相談し毎日流水での洗浄へ変更して頂きました。
しかし発赤は少し軽快したもののまだ(2週目)あり、抜け防止のため絹糸で固定されたままなので絹糸からの炎症ではないか?と判断、Drにナイロン糸での固定変更を依頼しました。(絹糸の部分がかなり発赤炎症がありジクジクしている)
しかし、Drは唾液による炎症だ!と言い切りナイロン糸での固定変更をして下さいません。唾液だといいますが、唾液のような液状のモノの汚染は見当たりませんが・・・・。炎症にリンデリンでもつけて!との指示ですが・・・・

PTEG挿入部からの唾液の分泌量はどうなんでしょうか?この方に関して唾液の分泌は見られないのですが・・

良きアドバイスをぜひお願いいたします




[798]アクネの治療 投稿者/中村 守@外科 投稿日/2005年09月07日(水)

アクネの治療法に困っています。頻繁な洗浄、乾燥肌にプラスチベース塗布、アレルギー肌ならロコイド程度のステロイドの短期間の塗布。場合によっては抗生剤(ミノマイ)投薬などで対処していますが、今ひとつ、これと言った治療法になりません。
湿潤療法の立場からの、有効な治療法はありますでしょうか?




[797]偶然見つけました 投稿者/NST&OWT@薬屋 投稿日/2005年09月07日(水)

NST&OWT@薬屋です。

神戸新聞WEBニュースで湿潤療法のことが紹介されてました。

http://www.kobe-np.co.jp/index.html

ということは、神戸新聞そのものに記事があったと言うことでしょうか?
兵庫県の普及率にまた拍車がかかりそうですね。
素晴らしい!
山口県は・・・(トホホ)・・・頑張ります!




[791]IVHリザーバーポートについて 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年09月01日(木)

 先だって、悪性リンパ腫末期で経口摂取の出来ない患者が在宅管理を希望され、当科にIVHリザーバーポート挿入の依頼が来ました。諸般の事情により中止になったのですが、このとき思ったことがあります。

 リザーバーポートってほんとに必要でしょうか?少なくともこのBBSに出入りしている方はIVH刺入部の消毒は不要であると考えていると思います。そのまま入浴だって可です。一方リザーバーポートを使用するためには(私の考えでは)厳密な清潔操作が必要です。だったら普通のIVHで帰宅し、使用しないときは生食を入れてクランプで良いのではないでしょうか。当然自己抜去の可能性のある小児・認知症のある高齢者、激しい運動をする方(滅多にいないと思いますが)では適応の可能性もあると思いますが、案外適応はかなり絞られるような気がします。




[793]プラスチベースとワセリン 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2005年09月03日(土)

こんにちは。先日、デュオアクティブでは治りにくかった口角炎の口痔にプラスチベースをこんもりつけたら、一晩できれいに治ったことがあります。
この掲示板で以前、アトピー性皮膚炎(AD)での乾かす派と湿潤派の話を読みましたが、私は乾かす勇気がなくて、いつも「ベタベタにしてね」と、プロペト(結構ワセリンかぶれする人が多いので)まじりの配合保湿軟膏を大量に出します。プロペトやサンホワイト(保険のきかないワセリン)でもかぶれるけど、プラスチベースはOKだった人もいます。
結構基剤が気になります。怪我や熱傷では、どっちでもいいのかもしれませんが、もしも、プラスチベースとワセリンを使いわけていらっしゃる方がおられましたら、どんな特徴があって、どんな風に使いわけていらっしゃるのか教えていただけませんでしょうか?
また、キンダーベートの基剤はプロペトで、ロコイド軟膏の基剤はプラスチベースですよね。皮膚科の先生はよくロコイドを出されるような気がするのですが、どんな点でキンダーベートよりもいいのでしょうか?
よろしくお願いします。




[794]壊死性筋炎その後 投稿日/2005年09月05日(月)

○○歳代糖尿病コントロール不良中壊死性筋炎になり仙骨部から右ひざまでの壊死が脱落した方。近くの○○に相談に行き、○○では「重症ベッドがない」と断られたのですが、整形外科関連病院に転院したら○○の派遣医師が診る、とおっしゃったので命がけで転院しました。1ヶ月して結局病状悪化で手におえないので戻して欲しいと電話がありました。こちらの手におえないので紹介させていただいたのに帰ってくれ、なんてヒドイ話です。相談させていただいた○○の医師は転勤でもういません。仕方ありません。もうすぐ戻ってきます。
この方、炎症が治まらず抗生剤治療では限界で感染骨の除去が必要なのではないかと整形外科に相談したのですが上司は「整形外科に紹介するからいけない。(都会の)形成外科に紹介しようか」とおっしゃいます。仙骨は崩れ、炎症は直腸にせまっています。形成外科でよいのでしょうか?
上司が助からないのでたいがいに、とも言うのですが若いのであきらめられません。




[792]お教えください。 投稿者/よんよんばあば@小児科 投稿日/2005年09月02日(金)

はじめまして。甲子園球場の北の高台で小児科医院を開業しています、山田です。7月に西宮医師会主催の講演会で、夏井先生のお話を伺ってから、日頃嫌な思いをしていた消毒剤への懸念が晴れて、本当にうれしいです。さっそく、とびひやサッカーで擦り傷だらけの息子にあれこれやってみていますが、疑問でいっぱいです。とびひについては、過去ログを勉強させていただいてから、また質問させていただきますが、きょうは、息子(15歳)の擦り傷についてお教えください。
消毒剤をやめたのは、よかったのですが、

  1. デュオアクティブでは、傷にはよいようですが、いつになく周辺の発赤がひどくなります。ハイドロサイトもそうです。コンフォーマブルドレッシングでは、発赤しません。なぜですか?
  2. 以前、アクトシン:酸加亜鉛=2:1で傷を覆っていたときは、赤みもなく、すぐ乾いて「もういいよ」って言えたのに、湿潤系被覆剤では、確かに毛穴を中心におだやかによくなってくる印象はありますが、いつまでたっても、手当てが続きます。どこか、やり方がまずいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。




[790]皮膚欠損部の中央からも上皮化はおこる? 投稿者/gnu 投稿日/2005年09月01日(木)

 前腕部のメイロンの漏出により生じた皮膚壊死を湿潤療法で治療しています。デブリ終了後はドレッシングの交換は、こすらずに生食で洗い流すのみとしプラスチベースを塗ってラップで被覆するだけで順調に経過しているのですが、一つ質問があります。
 皮膚全層欠損の場合、創周辺から上皮化がおこると夏井先生は書かれていると思いますが、皮膚欠損の中央部にも薄く雲がかかったように上皮が形成されつつあるごとく見えるのです。これは、そう解釈してよいのでしょうか?そうだとすれば、こういう現象はどのような機序で起こるのでしょうか?ご教授頂ければ幸いです。




[788]第7回日本褥瘡学会について 投稿者/Dr. さんちゃん in NAGOYA 投稿日/2005年08月30日(火)

随分久しぶりに投稿いたします。褥瘡学会では、関係各位の方々には、大変お世話になりました。
とても有意義な時間を過ごせたことを、感謝いたします。ところで、褥瘡学会のホームペ−ジ上の掲示板をみていましたら、れいの「謎の赤毛の座長」について、珍しく(?)批判めいた投稿が、たくさん寄せられていました。会場内の雰囲気もそうでしたが、やはりいろいろな意味で、盛り上がったセッションでしたね。




[787]草莽から 投稿者/佐賀の整形外科 投稿日/2005年08月28日(日)

先日、県の養護教諭の会合にて、うるおい治療について、お話をする機会がありました。以前に夏井先生より多くのスライドを頂き、その場で使用させていただきました。ありがとうございました。“初めて聞いた、目から鱗”のような意見から、“校長の理解もあり既に実践している”など普及状況も様々だなあと実感しました。
そこで、思ったことがあります。“学校保健室における創傷治療の現況に関する質問フォーム”を作成し、各県の養護教諭にアンケートを送付し、各県の学校保健室における創傷治療の現況を、年毎に調査してみてはどうでしょうか?普及状況がわかりますし、草莽からの普及に寄与するのではないでしょうか?もちろん、このサイトに登録されている各県の先生方の協力が得られれば、スムーズに進む気がします。みなさん、如何でしょうか?




[786]デブリにつかう歯ブラシ 投稿者/yamahata 投稿日/2005年08月24日(水)

夏井先生、素朴な疑問ですいません。擦過傷などで異物を取り除くときに使う歯ブラシは使い捨てですか?それとも消毒処理して再利用されてるのでしょうか。




[785]点滴もれの初期治療 投稿者/hongmei 投稿日/2005年08月23日(火)

いわゆる「点滴もれ」でよく呼ばれますが、(以前にも点滴漏れ関連でスレ立てた事があります。笑)大抵点滴もれが判明してから数日経過してからで、すでに皮膚壊死が起こっていたりしています。個人的には冷やしたり暖めたりステロイドの局注よりも点滴漏れが起こったらいち早くルート抜去と同時に小さな切開または穿刺にて漏れた薬剤を可能な限り可及的に体外へ出す事が肝要だと感じております。当然リバノール湿布などは無効。(笑)

あるリスクマネージメントの先進病院の点滴漏れマニュアルをちらっと見ましたが、お決まりの「ステロイド局注、リバノール湿布」の事しか書いてありませんでした。
みなさまの施設では点滴もれの初期対応、特に組織障害製のある薬剤(抗がん剤など)への対応はどうなさってますか?マニュアルなどは整備されていますか?
差し支えのない程度でご教授いただければ幸いです。




[782]半年経っても治らない熱傷後潰瘍 投稿者/hongmei 投稿日/2005年08月19日(金)

1歳の患児が上肢にBSAの約3%の3度熱傷を受傷し、経過中MRSA感染を起こし40度近い高熱などありましたが、やっと落ち着いて家族の希望もあり退院後外来通院しています。初期治療はハイドロサイトで押しました。退院後自宅では最初ラップ療法しておりましたが、肉芽が浮腫状であり、浸出液過剰と考え穴あきポリ袋+ガーゼに変更しました。当科外来ではハイドロサイトを使用しております。肉芽の浮腫はやや軽快し、ラップ療法時に比べれば縮小しましたが、治癒速度が非常に遅く、半年経ってもまだ潰瘍が約5×4cm程残存しております。
この方の治療について何かよい方法があればご教授ください。穴あきポリ袋だと肉芽が穴からはみ出し、取るときガーゼにくっついて泣かせてしまいます。(苦笑)ハイドロサイトでも傷にくっついて取る時自宅では泣いているそうです。




[781]生物多様性 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年08月17日(水)

夏井先生が、生物多様性について書評で書いておられますので、一応その筋の業界人からも一言。

生物多様性が経験的、体感的には生物群集の安定に寄与しているらしいことは多くの生態学者が感じていたんですが、それがどうしてか、ということを立証しようとした段階で大きな壁にぶつかってしまったんですね。

数学的にモデルを組んでシミュレーションをかけてみると、なんと、生物多様性が高いほうが生物群集が不安定化してしまったんです。この問題は長らく多くの生態学者にとって頭の痛い問題で、中には、生物多様性の高さは生物群集の安定性を低くしてしまうと断言する研究者の発言すら、興味深い新しい視点として歓迎されてしまう動きすらあったんです。

ところが、最近若手の日本人理論生態学者が、シミュレーションの中に状況に応じて、生物が主体的に利用する資源(要するに捕食する他の生物)を切り替える、例えばその時々に優占する餌生物を集中的に捕食するといった要素を組み込んでコンピュータで計算してみたら、見事に生物の多様性が高いほうが高い安定性を示すという結果を引き出してしまったんですね。




[783]爪の剥脱創 投稿者/雑科屋 投稿日/2005年08月20日(土)

足先をぶつけたり、物を落として足趾の爪がはがれかけて来院される方がときどきおられます。
こんなときは、爪の処理はどうするのがよいのでしょうか。何%以上はがれていれば除去する、というような法則はあるのでしょうか。夏井先生のHPには爪がはがれたあとの創傷処置については例がでているのですが・・・ご教授ください。




[784]スポーク外傷治癒後の注意 投稿者/上中 投稿日/2005年08月20日(土)

毎度お騒がせ致します。
専門外にもかかわらず、猿マネでアキレス腱部のスポーク外傷を何とか治癒させたのですが、終診察とした10日後、微妙なビランが発生したと再診がありました。
靴のかかとが当たるなどしたものと思われますが、今後どのような指導をすればよいでしょうか。お知恵を頂戴いたしたく存じます。




[775]カラヤヘッシブ 投稿者/mryomoto 投稿日/2005年08月08日(月)

はじめて発言します。創傷治癒に関してはこのBBSを見てから180度考え方が変わりました。実際に改善させたケースもあり感謝しています。
ところで、質問ですが、現在、手術に際して、創部をスキンステープラで閉創してから、その上にカラヤヘッシブを貼付しています。10日目ぐらいでステープラを除去しているのですが、カラヤヘッシブを剥がす際、ステープラに強固にくっついて、患者さんは結構苦痛を訴えます。それぞれ、非常に良い印象を持っているのですが、この痛みが大きな問題です。そこで、このカラヤヘッシブを剥がす際に簡単に苦痛なく剥がす方法をどなたかご存じでしたら是非教えていただきたいのです。よろしくお願いします。カラヤヘッシブに関する体験談でも結構です。




[773]清潔操作について 投稿者/上中 投稿日/2005年08月02日(火)

最近医局内で話題になっているのですが・・・
皮膚縫合で、消毒不要、厳密な清潔操作意味無し、ということは

  1. 滅菌手袋必要なし。但しスタンダードプレコーションとして未滅菌の手袋は必要。
  2. 滅菌ドレープ必要なし。但し、仕事がしやすいようにということで、使う分には別に患者に害なし。
  3. 使用器具も滅菌である必要なし。但し、患者の体液が付着した物は、次に使用する患者のために滅菌する。
  4. 縫合部周辺の消毒、当然不要
ということで、いいのでしょうか?私は正に上記のように考えているのですが、割り切れない同僚もいるようです(反対はしていません)。かく言う私も惰性で滅菌手袋は使っています。




[780]日焼けにプラスチベース(PB) 投稿者/てこ 薬や  投稿日/2005年08月12日(金)

夏井先生のおっしゃるとおりでした。
先月プールにて日焼けしてしまい、焼けている=乾燥なら潤いということでPB塗擦しましたら(ラップはしてませんが)ほとんど痛みがありませんでした。




[779]myiasis発生! 投稿者/ウミユスリカ  投稿日/2005年08月12日(金)

つい先ほど、千葉で小児科の勤務医をしている妹から悲鳴のような電話がかかってきました。気管切開挿管している患者さんの、昨日は何もなかった挿管部分にハエの幼虫が多数発生しているというのです。

とりあえず幼虫は除去したとの事ですが、ニクバエ科かクロバエ科で今後の予防対策法が異なってくるだろうと判断いたしましたので、状況からニクバエ科の可能性が高かろうとは思いますが、幼虫を生きたまま千葉から北海道まで送ってもらうい、科の同定、さらには飼育によって成虫を出して種までの同定を試みることにしました。

低温による障害が発生するのではないかという不安がありますが、真夏で宅配便の配送車の中がかなりの高温になる可能性があるので、とりあえず密閉容器に湿らせたティッシュペーパーないしは脱脂綿を敷いて、クール宅急便の『冷凍』ではなくあくまでも『冷蔵』の指定で送ってくれと指示しました。到着したらすぐにこちらでは科の同定を済ませてから豚レバーに接種して、成虫にまで育て、種までの同定を試みる予定です。




[777]ついに発売!? 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2005年08月09日(火)

NST&OWT薬屋です。

未確認情報ですが、「ドレッシング〜新しい創傷管理」の改訂版が、8月25日頃に発売されるそうです。

懇意にしてる医学書専門店からの情報なので間違いはないと思うのですが、へるす出版のホームページを見ても何も書いてないため、詳細は不明です。

夏井師匠ならご存知でしょうか?

で、値段は税込10290円と少々割高になってましたが、早速予約しておきました。
今から楽しみです。




[778]遅ればせながら・・・ 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年08月10日(水)

 北海道最大の某地方紙にも湿潤療法の話が掲載されました。道内では全国紙より影響の大きい新聞ですので、効果の程はかなりだと思います。内容にはちょっと不満がありますが(高価な被覆材のことしか書いていない)、基本は押さえてありました。




[776]9月2日、神戸徳洲会病院での講演会参加します 投稿者/ふくやま [HOME] 投稿日/2005年08月08日(月)

 はじめて書き込みをします。
兵庫県明石市の譜久山病院、外科の譜久山仁と申します。夏井先生、鳥谷部先生に湿潤療法、開放性ウェットドレッシング療法をご教示頂き、明石地域での治療の普及に努めております。
やけどで浸出液が多い患者さんに、穴あきプラスティックフィルムつきオムツを使ったところ、ムレもなく経過が良好でした。ホームページ 第3診察室 
http://shinsatsu.exblog.jp/ で掲載中です。
9月2日の神戸での講演会、参加させていただきます。
参加される方がおられましたら、当日是非お声をおかけください




[767]動物用医薬品業界に携わる者です。その2 投稿者/sorao@AH 投稿日/2005年07月27日(水)

外科や整形外科や、元麻酔科の先生などがおられるようなので、ついでと言っては何ですが、質問させてください。

動物医療の世界(犬・猫)では、ここ数年、手術時の先制鎮痛にNSAIDsの使用が推奨されてきています。
もちろん鎮痛そのものもその目的ですが、術創の治癒促進も、大きな目的の一つです。
で、この場をお借りして、質問させて頂きたいのですが…。

以下はすべて動物医療(犬・猫)において、先制鎮痛でNSAIDsを使用する意義として言われていることです。
これらのことは人の医療でも同じように考えられているのでしょうか?
または、動物医療でのこれらの考え方は妥当でしょうか?が、質問です。
※ちなみに、現在動物用として術前に使用が認められているNSAIDsは、メロキシカムとカルプロフェンです。
カルプロフェンは人では安全性に問題があり、ほとんど知られていない薬かと思われます。

  1. 全身麻酔薬は中枢での疼痛の認識の抑制、オピオイドは中枢での疼痛の下行性抑制刺激の作用を有するが
    NSAIDsは末梢や中枢でのプロスタグランジン産生抑制の作用を有し、手術に伴う疼痛の増幅を抑制するのに大きな役割を担う。
  2. そのため、NSAIDsを先制鎮痛として使用しない場合、手術に伴う疼痛は麻酔などにより認識されないのもの
    疼痛刺激の伝達、増幅は起こっており、麻酔覚醒後、持続的な感作によるワインドアップと、疼痛の増幅のため、動物は非常に強い疼痛を感じることになる。これらの弊害を避けるためには、NSAIDsの使用が有効。
  3. また、疼痛を強く感じることで、動物は術創を舐めたり噛んだりする、食事を摂らない、などの理由から術創の治癒遅延が起こると考えれているので、先制的なNSAIDsの使用は、結果的に術創の治癒を助ける。
  4. もちろん、疼痛を最小限にすることは、ストレスを最小限にすることにつながるので、これもまた術創の治癒には非常に重要。(もちろん、NSAIDsの使用だけでなく消毒と包帯をしない事も重要なのですね。)
以上、ご意見を頂けるとうれしいです。

あともうひとつ…
人では、今、ケタミンはほとんど使われていないのですか?
動物では、かなり最先端の鎮静、鎮痛法として使用されています。
これについてもご意見を頂けると幸いです。

なんか、長ったらしい書き込みで済みません。




[774]アトピー性皮膚炎の治療 投稿者/中村 守@外科 投稿日/2005年08月04日(木)

8月3日の地方新聞(おそらく共同通信社配信)の記事です
アトピー性皮膚炎ウエットラッピング法
伊勢原協同病院(神奈川県伊勢原市)小児科
「ステロイド外用薬による炎症治療と気長なスキンケアで確実に治ります」
患者の皮膚は表面の角質層に含まれる水分が減ったドライスキン状態で、ダニなどのアレルギー物質や細菌、引っかくことや汗などの刺激から皮膚を守るバリア機能が失われている。何らかの原因でかゆくなり皮膚をかくと、その刺激でバリアがさらに壊れ、余計かゆくなる。この悪循環で炎症が悪化する。バリアの代用の膜を作るのがウェット・ラッピング法だ。
まず十五分間入浴した後、肌がぬれているうちに患部に保湿剤(*名称はありません)をたっぷり塗り、その後、お湯でぬらした布やぺーパータオルを当て、二-三時間過ごす。炎症がひどいうちはステロイド剤も使い、治療後も保湿剤は洗い流さない。ド薬と併用 その後も一-二年間は、入浴後三分以内に患部に保湿剤を塗るスキンケアを続ける。軽症の場合は最初か蓋らこの方法でも十分。

と言うことです、湿潤療法派の私は十分納得。

しかし今週号の週刊文春の記事で
アトピー性慶膚炎の消毒療法、黄色ブドウ球菌を標的とした消毒療法。
手葉市立青葉病院アレルギー科
「感染源としての黄ブ菌を放置してよいわけがない。」ので、「消毒には幾つも候補がありましたが、説明書に消毒時聞が明記されていたポビドン(商冒叩名はイソジン)を選びました。」

黄ブ菌については30秒〜1分、緑膿菌やカンジダ、A群溶連菌を30秒で消毒するすぐれものです。刺激の強い薬なので、患部に塗布し、作用時間が経過したらすぐにシャワーで洗い流します。ただし黄色ブドウ球菌は15分で2分裂増殖するので、1日4回の消毒が勧められます。症例によっては全身消毒を1週間から1カ月ぐらい続けます。塗布時間を必要最少とし、洗い流したことにある。
この治療は感染対策という点でも国の内外から注目されている。

と言う記事もありました。後者は「洗ったことが良かったんじゃないの!!」と言うのが感想です。

湿潤派と消毒派、戦いは続くようです。




[771]若い重症患者さんの褥瘡 投稿者/フリーのりーちゃん(まだ内科) 投稿日/2005年07月29日(金)

皆さん夏カゼ引いてませんか?夏井先生はカゼを甘く見ずもうすこ〜し自分をいたわるべきですよねぇ。

さて、本題です。
インスリン使用中で血糖コントロール不良の40代の女性がかぜ(!)をひいて自宅で4日寝た後意識レベル低下で救急搬送されてきました。
血糖は1200mg/dl。当直医は高血糖昏睡と考えせっせとインスリンと生食を点滴しましたが尿が出ていないのは無視してしまいました。
翌朝引き継いだ時には体は風船のように膨れ血圧は低下し虫の息でした。それからなんとか尿量確保をして意識レベルが戻ってきた数日後、仙骨部にあった巨大な褥瘡が自潰、壊死をデブリすると大量のくさい膿が流出し、お尻から右腸骨まで大きな開放創となり、CTで見ると右下肢膝上までポケットになっていました。
1ヶ月間抗生剤を使用しましたが発熱もデーターも改善無くその後1ヶ月抗生剤を切っても同じ状況が続いています。局所はラップをかぶせおむつ吸収(OWD)、ポケット内持続吸引(すぐつまる)、毎日膿と血液で汚れた創を生理的食塩水洗浄しながらちょっとづつデブリしました。入院後2ヶ月、発熱は依然続きますが創面はほとんど壊死無くピンクの筋肉となりました。
問題は仙骨が崩れてきたのと右下肢の腸骨から膝上までのポケットです。うちは整形外科はありません。どこまでうちで見れるのか悩んでいます。何か良いアドバイスがありましたらお願いします。




[749]甲府共立病院での出来事 −私はこんな非常識な扱いを受けていた!− 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年07月13日(水)

あれは本当にひどかった。




[766]朝日新聞朝刊 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年07月26日(火)

本日(7月26日)の朝日新聞朝刊の家庭欄で「湿潤治療」が取り上げられました。これで全ての全国紙制覇(?)です。




[748]CVカテーテル刺入部、潰瘍化現象 投稿者/ヒマワリ@ナース 投稿日/2005年07月12日(火)

 最近、立て続けに同じようなトラブルが起こったので質問させてください。
 CVカテーテル挿入に伴うリスクに対応できない当院では(おいおい)、基本的にカテーテルは右そ頚部からの挿入になります。挿入後、一ヶ月単位位で、挿入部に浅い皮膚の欠損が現れ始め(潰瘍です)ひどくなると、創自体はある程度以上は広がらない一方で、どんどん深くなっていきます。もともと終末期の患者さんが多いので、全身状態は良くない方ばかりです。どうしてこのような現象が起こっているのでしょうか?ちなみに、一人の方は、亡くなる1週間くらい前まではポータブルトイレに移動するときのみ、足を動かしていました。もう一人の方は、寝たきり状態です。これまでにも同じような状況の方はいましたが
このような皮膚のトラブルを起こされた方を見たことがありません。




[769]復刊ドットコム 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年07月27日(水)

すでにご存じの方もあるかと思いますが、復刊ドットコムというサイトを見つけました。
「外科の夜明け」については現在130票の投票があり、すでに復刊交渉に入られているそうです。電子ブック化の可能性もあるとのことですので、是非皆さんで投票しませんか?票数が多いほど復刊の可能性は高くなると思います。

http://www.fukkan.com/




[763]動物用医薬品業界に携わる者です。 投稿者/sorao@AH 投稿日/2005年07月19日(火)

獣医医療の世界での話しですが、最近良く
「疼痛により術後の運動が抑制されると、術創の二次感染率が上昇する」
というようなことを耳にします。この件についてご意見を伺いたいと思います。
上記内容の理解は、「疼痛=ストレス→糖質コルチゾール濃度上昇→易感染性」
とすべきか、「運動の抑制→長時間同じところに居る→細菌感染の機会が高まる」
とすべきか、「運動の抑制→免疫機能の抑制→易感染性」とすべきか
あるいは、上記いずれの理解も正しいのか?間違っているのか?悩んでおります。

一つ目は当然の話として、割りと多くの人、そうが理解しているように思います。
しかし、最近二つ目、三つ目の話が聞かれるのです。

どうぞよろしくお願い致します。




[764]包交時の手洗い 投稿者/ばあこふ@整形 投稿日/2005年07月21日(木)

地方の整形外科医です。
縫合創の処置について伺います。
ドレッシング材としては未滅菌の物で良いと思うのですが当院ではまだそこまで進んでおらず滅菌ガーゼ等を使用しています。
 そこで特に未滅菌ドレッシング材を使用している先生方に伺いたいのですが、創処置では交差感染の予防が重要と思うのですが未滅菌ガーゼの使用でも問題なければあまり「1処置1手洗い」も必要なく、たとえMRSAの患者さんが隣にいてもその次処置を受けて医師の手によりMRSAが他の患者に移っても colonizationで済むから問題ないということになるのでしょうか?ならないとは思うのですがそのへんの理由が自分で説明できず混乱しています。 MRSAと表皮ブドウ球菌との違いによるのでしょうか?  とても基本的な質問で済みませんが教えてください。




[765]ゴッドハンド輝 第24巻発売! 投稿者/夏井@管理人 [HOME] 投稿日/2005年07月21日(木)

以前にも話題になった【ゴッドハンド輝】ですが,いよいよ,湿潤治療を取り上げていただいた第24巻が発売されました。患者さんの説明に,周囲の人の説得のために,非常に有用です。是非,外来に常備しましょう。

ちなみに,この第24巻の裏表紙の一コマ漫画の端っこで講演しているのが私らしいです。




[725]化粧パフ 投稿者/カンナ 投稿日/2005年06月27日(月)

中村先生が化粧パフのはなしをされていましたが、実は1年ほど前に試してみました。寝たきりの患者さんの褥瘡がハイ○ロサ○トを使っていて、あと一歩から進まない状態でした。化粧パフの話が出て、家族の承諾も得て100円ショップでお徳用を購入。使用後3日、緑っぽい浸出液の汚染を認め、除去したら倍以上に広がって創縁もぐちゃぐちゃでした。「安いのを使ったから」の説もありましたがそれ以上試す勇気はありませんでした。
うちの子供達はけがをすると保健室も病院も行きません。「痛いことをされるから」だそうです。看護師の母親だけどお医者さんよりちゃんと治してくれるからと絶対の信頼を置いてくれています。で、娘が背中をベロンとすりむいたときにも使ってみました、化粧パフ。
「いつもちゃんとしてるくれるのにかゆい、いつもみたいにちゃんとして」と治療?を拒否されてしまいました。
身近にあるもので傷が治るって便利なんですよね、化粧パフあきらめられません。ちなみに、うちの母親は熱傷にはラップが一番と近所で布教活動をしております。




[761]抗生剤の皮内反応 投稿者/佐賀の整形外科 投稿日/2005年07月19日(火)

抗生剤の皮内反応は、もう、やらないのが、常識なのではないしょうか?ガイドラインに応じて、出身大学医局では、中止してますので、当院でもと、提案しましたが、抵抗勢力の反対にあい・・・。看護師の仕事ふえるだけなんですがね。




[758]蜂窩織炎 投稿者/アッキー@皮膚科 投稿日/2005年07月18日(月)

はじめまして、失礼いたします。老人病院の非常勤皮膚科医師です。こじれた症例につき、皆様のご意見を伺いたく存じます。
40 歳老健勤務医師、足の裏のタコをいじっていたら感染し40度の発熱あり、サワシリンを内服するも改善せず3日目に皮膚科受診。糖尿病患者の足のようだったのでHbA1Cをチェックした所、7.4%でした。左5趾基部足底側に潰瘍形成し、ゾンデが中枢側に2センチ入りました。蜂窩織炎としてデブリードマンと PIPC4g/日施行。その後初診時の培養結果で、MRSAが出ましたが(PIPCにR)、順調に解熱・創の炎症も改善傾向にあり、医療従事者であるので(スリッパを履かれておりまた滲出液で足が汚染されている)colonizationと判断しPIPCをそのまま続行し10日で退院。まだ発赤が軽度残りましたが肉芽も上昇してきたためクラビット内服に変更し創処置は、毎日足浴後ディオアクティブCGFを貼付。しかし退院5日後に再び下肢の発赤と潰瘍が5趾PIPに及んだため整形外科に紹介しました。現在バンコマイシンを投与されています。処置はデブリードマンせずにそのまま足浴+イソジンシュガーです。再び悪化した後の培養結果は未着ですがおそらくMだと思います。
質問

  1. 培養結果が出た時点でVCMを投与すべきだったのでしょうか?
  2. だとすると、いわゆるcolonizationとの鑑別はどのようにしたらよいのでしょうか?
  3. 現在の治療でデブリードマンするべき(最悪アンプタかと思って紹介しましたがレントゲンで関節は破壊おらず保存的に処置するとの事)でしょうか?
以上よろしくお願いいたします。




[762]元気な人のとこずれ 投稿者/雑科屋 投稿日/2005年07月19日(火)

いつも楽しくROMしています。最近、元気なお年寄りが数人、おしりに褥瘡をつくって来院されます。どうも、長くすわって内職をしたり、草むしりをしたり、本をよんだりして、さらに坐っていて横に「ずる」ことによるいわゆる「ずり応力」のための床ずれのようです。擦過傷のような形態をとることが多いのですが、ラップやデュオアクティブなどをはっていても、「ずる」ためにすぐにはったものがよじれてしまい、なかなか改善しません。おむつにオプサイトを貼ったりもしましたが、暑くてむれるといわれてだめ。坐るな、ともいえず苦慮していますが、なにかよい方法はありますでしょうか。




[752]新生児のMRSA 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2005年07月14日(木)

再びNST&OWT薬屋です。

新生児に関連して、もう一つ疑問があります。

お恥ずかしい話ですが、今年に入ってから新生児のMRSA感染(臍炎・膿痂疹など)が増加傾向にあります。
その都度、院内感染対策委員会などから、「消毒薬での手洗いやドアノブの消毒などが足りないから、もっと消毒しろ!」というお達しが来るようで、助産師さんや師長さんはかなり頭を悩ませています。
授乳室前に噴霧用アルコールボトルを置いて、授乳婦にも手指消毒をしてもらってますが、それでも減らないようです。

夏井師匠の更新履歴や「もやしもん」などを読んでいるせいか、傍らで聞いていて、「やってもやってもキリがないし、母親が持ってたんじゃないの?」と思ってしまうのですが、委員でもないのでなかなか口出し出来ずにいます。

また、手洗いは「流水でしっかりと」で十分なのは分かるのですが、施設の構造的に難しい場合はやはり消毒薬に頼らざるを得ないのかなと思い、はっきりした結論が自分の中で出せません。

やっぱり「1処置1アルコール消毒」が正解なんでしょうか?(でも、手荒れが…?)

それから、新生児の臍は「自然乾燥させて脱落を待つ」というのが定番のようですが、個人的には「それってただの壊死組織なのでは?だから臍炎とかになるんじゃないの?」と思ってしまいます。
取れるものなら早期にデブリ(?)するのが最良の処置ではないかと考えているのですが、いかがなものでしょうか?

初歩的な質問で申し訳ありません。




[760]Baker's cyctのノカルジア感染 投稿者/hongmei 投稿日/2005年07月18日(月)

RA、肺線維症があり、プレドニンを長期連用なさっている患者様に上記の病態が発生しました。喀痰からも上記が検出されていました。切開排膿後局所の所見は速やかに改善しましたが、内科医は教科書的にはノカルジア症には半年間抗生剤を投与し続けなければならないと言って、現在も内服治療中です。私の経験では放線菌症も教科書的には症状軽快後も抗生剤を半年間投与と書いてあります。結核と同じような感じですね。
患者様は免疫抑制状態ですので、再燃はあり得ますが、半年後に抗生剤を切って再燃する確率が低いとはいえないと思います。
以前も呼吸器感染症には症状軽快後も抗生剤を続けろという主旨のスレがありましたが、この抗生剤の長期連用に意味があるのか?皆様のご意見をうかがいたいと思います。




[759]劇症型溶連菌感染症 投稿者/hongmei 投稿日/2005年07月18日(月)

最近形成外科領域でも報告が増えて来ました。

私はA群は経験した事がありませんが、G群による劇症型は経験した事があります。また、劇症型とまではいきませんでしたが、壊疽になったり高熱が出たため入院治療を要する症例は数例経験があります。
報告が増えた理由として、「KillerBacteria」として世間一般にも知られるようになったから報告が増えただけで、患者数は昔から変わってないのか、患者数自身も増えているのか判然としません。皆様の施設ではいかがですか?また、本当に患者数が増加しているのならその理由についてもご教授いただきたいと思います。




[756]手指、手背、手掌U°熱傷について 投稿者/元石垣島 投稿日/2005年07月16日(土)

はじめて書き込みいたします。田舎の開業医でいわゆる「かかりつけ医」です。患者さんは40歳健康男性。喫煙しながらガソリンを取扱い左手前腕から指先まで広範囲のU°熱傷あり。現在受傷6日目です。発熱なく、疼痛もわずか。治療内容は1日1回のワセリンラップとワセリンでのゴム手袋としています。感染兆候もなく経過は良好と考えておりますが、3つ教えていただきたいのです。
@この方は指尖部まで熱傷があり、手袋の先を切っておりません。すると浸出液で手袋内がヒタヒタになってしまいます。手掌の中央には熱傷がありませんので手袋の中央をカットして浸出液はそこからガーゼに染み出すようにしています。他に良い方法がありませんでしょうか。
Aワセリンで皮膚が浸軟しています。やぶれてしまった水泡膜は除去しているのですが、一緒に浸軟しているだけの健常な皮膚を除去しているのではと少々心配になっております。この場合の対処方法につき御願いいたします。 B 受傷初日に受診され、水泡形成あり。オプサイトにて被覆し、シリンジを用いて浸出液を除去しましたが水泡の周囲にも熱傷部位が多くあり、オプサイトをはって水泡膜を破らないようにすることができませんでした。オプサイトは貼ったのですが、周囲に塗布したワセリンの為かすぐにはがれてしまいました。この場合水泡はどのように処置すればよかったのでしょうか。現在は全て水泡を覆っていた皮膚は切除して、綺麗な創面が除いております。
 痛みがなく外来、自宅にて創治療ができる浸潤療法に患者さん共々満足しております。




[754]強生便利貼 快速癒合膠布

先日、香港に行ったときのことです。ドラッグストアーを冷やかしていたら、題名の製品を見つけてしまいました。
これ、キズパワーパッドの漢字表示なのです。
早速購入、日本円にして600円弱となかなかお安い。(他の絆創膏に比べれば高いですが…)
そして開封する時、いやに頑丈な箱だと思っていたら、ヨーロッパ版の箱に漢字表示の外箱を被せて売っていたのでした。洋と中の2パターンが一度に手に入り、ちょっと得した気分。
デザインの違いが面白かったので並べて写真を撮って見ました。
中身も少し違っています。
香港での傷に対する意識も少しずつ変わってきているようです。




[751]新生児の臍にフランセチンパウダー? 投稿者/NST&OWT薬屋 投稿日/2005年07月14日(木)

以前も話題になりましたが、フランセチンパウダーについて再度教えて下さい。

当院では、新生児の臍に対して、感染防止と乾燥を目的として、フランセチンパウダーを使用しております。
別スレでは、「臍の緒も消毒不要」となってますし、私自身も必要がないから廃止したいと考えているのですが、皆様の施設ではどう対応されているのでしょうか?

スレ[500]では、腫瘍の皮膚露出に対する消臭効果は一応ありとの結論になっているようで、だとすると抗菌薬の外用は一定の除菌効果があるということになるのか?…と、色々考えているうちに訳が分からなくなってしまいました。

どうか皆様の知恵をお貸し下さい。




[741]歯を磨いていてふと気がついたこと 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年07月11日(月)

ご無沙汰しています。ハエ生態研究者のウミユスリカです。

実践的な議論が盛んなところに基礎生物学的な話題を混ぜてしまって恐縮しております。

さて、私のような生態学研究者がフィールドにこもると、何日も歯を磨かないことがあるわけです(ちゃんと歯を磨いている清潔な生態学研究者さん、ごめんなさい)。で、そうすると歯周ポケットにプラークが大量に形成されて歯周病が発症するわけです。

私の場合、そんな時、フィールドワークで疲れた体を時間をかけた半身浴でほぐして癒しながら、数日間毎日1時間ぐらい時間をかけて歯磨きで歯周ポケットをクリーニングし続けて、出血が止まるまで持っていってしまうのですが、最近そうしていてふと気がついたことがあります。

歯周ポケットが深くえぐれて歯周病が進みやすいのって、奥歯の口唇側みたいなんですよね。

これって、だ液という体液が循環するとき、どうしても滞留しやすい場所になっていて、歯周病の好発部位になっているのではないでしょうか。

私は1980年代から歯磨きの主流がローリング法から歯周ポケットのクリーニング効果の高い振動法に入れ替わり、バイオフィルムであるプラークコントロールを歯周ポケット内で如何にコントロールするかが論じられるようになったことを知ったことが、夏井先生の乾燥させない、消毒しない、バイオフィルムのベースになりうる異物や痂皮、縫合用絹糸は排除するという手法を知ったときに真っ先に思い浮かんだんですよね。

この二つの医療の間には何か深い関連がありそうです。ここを読んでいる歯科医の方がいらしたら、是非議論に加わっていただけないでしょうか。




[753]7月15日の更新について 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年07月15日(金)

細かいツッコミになるかもしれませんが・・・

 MRSAは弱毒菌ではないと思います。また、そもそもMRSA自体メチシリン耐性「黄色ブドウ球菌」ですので、文章の流れ自体に違和感を感じます。おっしゃりたいことの本筋は分かるのですが・・・。




[736]足の褥創 投稿者/ぷるぷる 投稿日/2005年07月05日(火)

ご無沙汰しております。
ぷるぷる@外科の大学院生です。
週1度のバイト先でも果敢に外傷のうるおい療法と褥創の半閉鎖療法を試みています。
私が始めるまでは黒色痂皮がくっついたままイソジンシュガーを塗ったりするいい加減なところでした。
ラップでほとんどうまくいくのですが、中にはどんどん深くなって壊死が進行してアンプタを検討しなければならないようなひどくなることがあって悩んでいます。
足の第1、5趾の付け根というのでしょうか、そこが深くなると骨や腱がすぐ露出して壊死が進行してしまい、そうなると整形外科の先生にアンプタを検討していただかないとならなくなります。週に1度デブリしても追いつかなくて・・
ほとんどの例がうまくいっているだけに残念です。私自身経験も浅いので(というよりやったことがない)悩んでいます。
どなたか励ましてください(笑)。
新鮮外傷はうまくいくんですけどね、褥創はなかなか厳しいですね。




[746]ラップ療法と人工真皮 投稿者/nst 投稿日/2005年07月12日(火)

 形成外科では獣皮様母斑というのを治療することがありますが、例えば腰部の20×10cmぐらいのものを切除した後、ラップ療法で上皮化させるというのは考えられるでしょうか?
 というのは、このサイトでは人工真皮についての一応の結論が必要ないということになっていると思いますが、京大の鈴木教授の症例に、同様な組織欠損に対して人工真皮を貼って肉芽があがってから、その上に薄い分層植皮を植えるというのがあったと思います。人工真皮は真皮層の補間として使われており、薄い分層植皮以上(付属器はないものの厚めの分層植皮のような)のクオリティが出せたと報告されていると思います。また薄い分層植皮は培養表皮に置き換えることも考えられます。このような使い方についてご意見をいただきたいと思いました。




[750]ジェル付きフェイスマスク 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2005年07月13日(水)

ロンドンの爆弾テロで、顔に熱傷を負った人が奇妙なフェイスマスクを付けて、救急隊員に誘導されている写真が新聞などに載りましたが、あれは裏面にジェルが付いていて熱傷による痛みを緩和するそうですね、テレビでやっていました。救急車の中でおもむろに消毒されて乾いたガーゼを貼り付けられたりするより、遥かに良さそうです。ワセリンとラップでもよさそうですが、ワセリンだと「ヒヤッ」とする感覚があまり無いので、受傷直後にはこのジェルマスクがいいような気がします。日本では使用されていないようですが。




[744]消毒会…いや抄読会 投稿者/たつ@uro 投稿日/2005年07月12日(火)

 少し前の医局の抄読会で、ここのページで紹介されていた文献、
『消毒薬は創傷治癒を阻害;Dilute povidone-iodine solutions inhibit human skin fibroblast growth.』
を中心としていくつか文献を紹介し、消毒、特に術後のそれは意味がないものであり、開放創に対しては有害になることの話をしました。
 しかしながら、教授を含めて医局全体としてはどうも受け入れが悪く、私の話し方があまりよくなかったのかな、と反省することもあります。私自身は消毒薬は使わぬようにし、包交(包帯交換の略でしょうか、妙な用語ですが)の時は必ず生食綿球を作るよう指示しています。
 みていると、やはり消毒をすすめるDr.の担当患者は創部し開が多くみられます。その(包交の)場でいえば患者が不安がるので、終わってから話しても聞き入れてもらえない。しかたなく、そのDr.がいない日に率先して処置しちゃったりするんですが、翌日からもとに戻る…難しいもんですね。
 今のところ大きなトラブルはありませんが、地道な活動をつづけております。それが実を結ぶようにあってほしいのですが。
 長文失礼いたしました。




[745]異物と感染の文献を教えてください 投稿者/nst 投稿日/2005年07月12日(火)

 感染の方程式についてですが、組織1gあたり10万個に増殖すると感染になるというのは知っていたのですが、異物があると200個でも即感染になるというのは不勉強で知りませんでした。代表的な文献を教えていただけたら幸いです。




[740]例年のごとく 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年07月11日(月)

 大学の学生が夏休みで実習に来ています。
 本日は全身擦過創の患者さんの治りの良さを見て感心していました。彼らが一人前の医者になる頃には「傷を消毒??何考えてんの??」となっていて欲しいものです。




[747]爪下血腫と抜爪 投稿者/nst 投稿日/2005年07月12日(火)

 立て続けに質問させていただいておりますが、先週夏井先生に感化された者です。
 どこかで書かれてあったと思うのですが、見つからないので確認です。爪甲剥離で爪下血腫を作るよりは抜爪した方がよいというのがあったように思いますが、爪郭がつながっていて爪下血腫ができているばあいも抜爪がよいのでしょうか?私はこれまで、爪に穴を開けて血腫を抜くだけでfollowしてきました。救急で対応しただけなので、その後患者が痛がったかどうかを知りません。




[739]鋼線固定 投稿者/hanawa@整形 投稿日/2005年07月11日(月)

友人の三歳になる男の子が、右手掌の熱傷後の瘢痕に対して、某病院の形成外科で、植皮術を受けることになりました。術後の拘縮予防のために指を鋼線で固定するそうですが、整形外科として二つ疑問があります。

  1. 三歳児の小さな末節骨に鋼線を通すのは整形外科医でも難しそうですが、うまく刺さるものなのでしょうか?
  2. 関節を貫いて刺して、関節軟骨や骨端線に将来的に障害が出ないのでしょうか?
皆さん教えてください。
(そもそも、そこの形成外科は熱傷の治療を、イソジン消毒とゲーベンクリームでしていたようなので心配です。湿潤療法をしていたら瘢痕にもならなかったのかな。)




[742]再び蛆虫療法の話題 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年07月11日(月)

今ちょうど、フィールドに仕掛けたハエが産卵した鶏がらを、遠方のフィールドからフェリーなどで持ち帰るときに車内で容器を密閉して蛆を窒息死させず(鶏がらの腐敗によってバクテリアによる容器内の酸素消費が半端じゃない)、かといって容器を開け放して車内を蛆虫地獄にしてしまう(先月これをやってしまった・・・)ことなく研究室まで持ち帰る容器の開発を試行錯誤でやっております。

で、どうやら100円ショップ・ダイソーのパスタケースに浸出液吸収用にキムタオルを敷いて、その上に鶏がらを詰め込み、さらにその上に蛹になるときに潜り込むための乾燥したキムタオルを乗せ、口にやはり100円ショップのストッキングタイプの三角コーナー用水切りネットを乗せ、その上から蓋をしてパスタ取り出し用のスライドスリットを開けておくのが適当そうだということになりました。

で、そのやり方で最後まで大丈夫なのかどうか、研究室の外でハエに産卵させた鶏がらを上記の容器に入れ、枕元にハエの幼虫が成長しつつある容器を置いて、朝も夜も、見続けているのですが、以前に気がついていたことも含めて面白いことに気がつきました。




[737]まだまだ・・・ 投稿者/hongmei 投稿日/2005年07月05日(火)

今日行商の本屋さんが持っていた「ひとりで当直するときに役に立つ小外科のコツ」( 平出 敦編 羊土社)をチラ見したら、たくさん「○○で消毒」の文字がありました。そばにいた1年目のレジデント(既にレクチャー済み)に「この本はだめだよ」と教えておきました。まだまだ消毒しない、傷を乾かさない治療」の普及活動が足りない、と思いました。




[732]フィブラストスプレーの溶解液 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月29日(水)

上記には防腐剤としてクロルヘキシジンが含まれているそうです。効果がないと思われるときは溶解液を用いず、生食で薬剤を溶かして使用すれば効果が上がる、とのことでした。製造元は組織毒性のある薬剤と混ぜて使わせて、何を考えているのだろう?と思いました。




[731]リンパ浮腫+ASO 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月29日(水)

上記を合併しており、足趾、下腿に潰瘍を形成し、全く傷が治る傾向がなく、傷からリンパ液がだらだら漏れている患者様がいらっしゃいます。患側はドップラー聴診器で下腿の3枝が聴取できず、ABIで測定不能でした。(リンパ浮腫のため実際より低く出ている可能性があるでしょうか?)良い治療法がありましたらご教授願います。このままでは大腿切断となりそうなので、主治医および患者様の同意が得られたら別スレの LDLアフェレーシスでもやってみるかな・・と思っているところです。




[500]以前にも話題になった乳癌による皮膚潰瘍の治療 投稿者/たけ  投稿日/2004年11月16日(火)

再度この話題を出します。

当院でもいわゆる花咲きマンマ(この言い方が嫌いな方、ごめんなさい)の症例が今二人おられて、悪臭で困っていました。研修医が主治医だっだのですが、このサイトでの内容をコピーして渡しました。

まずフラジールを薬局の方で調剤してもらいワセリンベースで使用したのですが、かなりしみて使えなかったとのこと(ちなみに二人とも)。そこでフランセチンTパウダーを使ってみたら、全くしみず悪臭もとれました。

これはどういうことでしょうか。誰か治療の経験がある方、教えて下さい。




[735]オロナイン液 投稿者/hongmei 投稿日/2005年07月02日(土)

テレビのCMで上記製品をやってました。外観は他社のマ○ンに似てました。クレヨンしんちゃんが出てました。よい子のみんながつられて使わないようにしてほしいです。




[734]bFGFってこういう使い方もあるんですね 投稿者/iMac 投稿日/2005年07月01日(金)18時00分

既出ならすみません.このHPではフィブラストスプレーで有名(?)なbFGFですが,このような記事を見つけてしまいました.
『血管新生因子で大きな成果 心臓手術や血管障害治療 bFGFで京大グループ(共同通信社)』
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/0621kekkan.html
信用していいのでしょうか?
筋注した場合には末梢の循環環境を改善できるということでしょうか?




[730]褥創治療と法制 投稿者/カネコ@北海道 投稿日/2005年06月29日(水)

ラップ療法のHPでもスレ立てしていますが、こちらにも書いておきます。

 昨日第7回日本褥瘡学会学術集会のプログラムが発表になりましたが、パネルディスカッション「褥創治療と法制」の時間と口演「ラップ療法」の時間が見事に重なっています(^ ^;
 さて、褥瘡学会の意図はどこにあるのでしょう?(あえて疑問型で書いてみます(笑))




[729]同窓会の席で 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月28日(火)

久々に同窓会がありました。その席で私が傷を消毒しない、乾かさない治療の事を話したら同窓生達も一部知っていました。夏井先生の講演も聞いた事があるという人もいました。私の母校周辺は「消毒しまくり」地方(笑)ですが、ちょっとずつ浸透しつつある事を知って、嬉しかったです。同窓生のみんな、このBBS見てるー?!(笑)




[726]吸引チューブの管理について 投稿者/ヒマワリ@ナース 投稿日/2005年06月27日(月)

 2002年あたりにも議論されていたようですが、あえてもう一度質問させてください。いわゆる大病院では話にならん!話かもしれませんが....。
現在勤務している個人病院での話。気切患者さんの吸引用チューブは一回ずつの使い捨てではありません。コストの関係上、一日2回程度の交換のみです。話にならん!と言われようとも、これでやっていくしかない個人病院経営の厳しさがあります。(ケチともいうのでしょうか)
話にならないことを前提にして申し訳ありませんが、2002年当時の先生方のコメントを見ていて思うことがあります。(もちろん、全くの滅菌に越したことはないのです。)現在いらっしゃる患者さんの状況も合わせてなのですが、大病院からきた患者さんは恐らく滅菌吸引チューブを吸引のたびに交換していたにも関わらず、喀痰からはMRSAが検出されています。大病院から転院されてくる吸引の必要な患者さんの多くが”喀痰からMRSAが検出されていますが何卒よろしくお願いいたします”のコメントつきです。
滅菌吸引チューブは感染予防の必要条件ではあるけれど、絶対条件ではないような気がするのです。(もちろん病態背景もいろいろあるので私の言っていることはただの屁理屈かもしれません)ならば、他の患者さんから感染症を持ち運ばない条件があれば(全室個室、洗面所完備で、未滅菌手袋使い放題とか)吸引チューブが滅菌であろうとなかろうとそんなに神経質にならなくても良いのかも....(慢性期には)と思ってしまいます。吸引後のチューブの保管方法等、留意すべき問題はありますが、私の感じていることはやっぱりかなりおかしいのでしょうか?
個人病院勤務でいわゆる普通の感覚が、麻痺してきてしまったのでしょうか?




[728]LDLアフェレーシス 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月28日(火)

ASOの治療に上記が保険適応という事を知りました。
治療経験がある方の上記療法での治療効果についての印象をおうかがいしたいです。




[724]易感染状態と飲み水 投稿者/ヒマワリ@ナース 投稿日/2005年06月26日(日)

 質問です。いわゆる易感染状態にある患者さん(化学療法後、クリーンルーム入室中、原疾患から免疫機能低下をおこしている場合etc)の飲み水って、やっぱり水道水ではまずいのでしょうか?
今、巷では浄水器が人気のようで、浄水器の売りは”おいしい、安全” の主に二点です。確かに、水道水自体は薬剤を使って飲んでも健康を害さない程度に調整されているのでしょうが、水道管が老朽化していたりなんかすると、錆がまざったりして実は衛生的ではないのかな?と思ったりして。私が血液内科の病棟に勤務していたときには、易感染状態にある患者さんたちは滅菌蒸留水を飲んでいました。そこまでしなくても、湯冷ましくらいでいいものなのか....。それなら、飲むときに使うコップだって日常的に持続消毒が必要なんじゃないかとかいろいろ考えると、訳がわからなくなってきた次第です。みなさん、どう思われますか?
あと”夏場に生水を飲むとお腹をこわす”と小さいころによく言われましたが、この根拠は何なんでしょうか?(恥ずかしながら思い切って質問してみました...)




[727]タンパク質の音楽 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月27日(月)

本を読むのが好きでない私ですが、音楽が好きで、タンパク質が好きな(?)私は上記タイトルに惹かれて読んでみました。まだ途中ですが、これは創傷治療にも音楽が応用できる可能性を秘めています。いや、音楽だけでなく、すべての疾患に音楽(というか音)がある程度効果がある可能性もあります。皆様、興味がおありでしたらぜひお読みになってください。

タンパク質の音楽
深川洋一著 ちくまプリマーブックス




[723]IVHリザーバーへの穿刺時の皮膚消毒について 投稿者/水野 投稿日/2005年06月21日(火)

表題の事ですが、皆様の所ではいかがでしょうか?
IVH挿入時は慎重に出来る限り無菌環境にて挿入。
挿入したルートの皮膚穿刺部位は消毒の必要はなし。

でも埋め込まれたリザーバーの場合ヒューバー針等で穿刺する際には、やはりリザーバーという異物がに接触するわけですから、穿刺局所に存在する細菌数を減らす目的でイソジン等で消毒してから穿刺するべきでしょうか?

ご教授頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。




[716]医生態学の提唱 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年06月10日(金)

夏井先生の、病原生物と人体の共存のコラム(貴重な文章ですので、オーバーフローしていく更新ページから、永久保存の正規ページに移されては?)を読んで、以前から考えていることをちょっと書いてみる気になりました。

先週、私の所属する北大で開かれたので参加してきた『衛生動物学会』などでは、病原生物の人体との相互作用の側面を超えた、『生き物』としての全体像を生態学の手法や知見で把握していこうと考えている研究者が比較的多いと感じるのですが、医学専門書店で専門書を立ち読みしたり、医師の書いた啓蒙書などを読む限りにおいては、感染症を扱う医学者の中で、そうした観点に立っている方は極少数派のように思えます。

でも、しばしば病原生物は人体に疾病を起こしている状態がその生物としての側面の全てではなく、限定された一部の側面であることを考えると、病原性の動物に限らず、植物、菌、原生動物、細菌に至るまで、さらにはそれと疾病という形で相互作用を起こす人体も進化生態学的にとらえて生態学的に全体像を把握した上で、その知見を治療に応用していくという道をそろそろ本格的に立ち上げてもいいのではないでしょうか。

そのためには、医学者の病原生物に対するこれまでの知見の蓄積と、生態学者の生態学から見た生物の捉え方の知見の蓄積の融合が必要です。

そのために、例えば来年の春、3月に新潟大学で開かれる日本生態学会の大会で『医生態学の提唱―生態学と感染症学の融合を目指して』などという自由集会を立ち上げて、関心ある医師、医学者と生態学者の交流の場を創るというというのはいかがでしょうか。

賛同者がある程度いらしたら、日本生態学会のメーリングリストのほうにも流して、本格的に自由集会開催をもくろもうと思います。




[721]講演映像の配布 投稿者/うみん@Ns3年目 投稿日/2005年06月17日(金)

夏井先生の講演会をビデオ録画して病棟でスタッフに見てもらう活動をしていますが、もっと広めやすくするためにビデオではなくデータとして配布すればもっと広まりやすいのではないかと最近では思っております。
我が病棟でも、データを欲している医師がいますので是非渡したいのでありますが、ビデオはあるがキャプチャできる環境でないのでこちらの掲示板にてデータの配布できる方を探す次第であります。
なのでもし、講演データお持ちの方がいれば送って欲しいのですがどなたかお持ちの方はいらっしゃいませんか。




[717]皆様ならどうされますか? 投稿者/内科のりーちゃん 投稿日/2005年06月12日(日)

もうすぐ勤務先変更のため名簿から消える予定のりーちゃんです。
45歳男性の糖尿病足病変の治療に付いて皆様のご意見をお聞かせ下さい。
T 型糖尿病歴20年で腎症が進行中の方です。今年の1月3日に浮腫のある足にガムシューを履いて外仕事をしました。帰宅後お風呂で足の甲とアキレス腱上に 10×5cm、5×5cmの水疱が出来ているのを発見。痛覚は著しく低下されています。翌日から39度発熱し外科にかかって消毒・抗生剤点滴をしていましたが軽快せず1週間後入院となりました。その時点で創は黄色の組織がべったり固着した状態で周囲に軽度の発赤があり疼痛を伴いました。
  問1.水疱の原因はなんでしょう。
  問2.治療は?
  問3.治癒までの予想期間は?
結局植皮無しで治癒したのですがこれで良かったのか他にもと良い方法は無かったのかわからないのです。
以前ここで相談させて頂いた心機能不良で万年下肢浮腫の蜂窩織炎後の下腿潰瘍のおばあちゃん、半年ねばっても治らず皮膚科で植皮してもらって10kg減量の末落ち着きました。ガリガリになってしまい生命予後は悪くなったかも・・・と思いながらも自分の治療内容を反省する日々です。




[720]6/16の更新記事に関連して 投稿者/たかはし@旭川 投稿日/2005年06月16日(木)

未熟児を母親の常在菌に触れさせるという行為・・・
これは、カンガルーケアっていうものにも、影響を与えているのでしょうか?
超未熟児でも、保育器から出して、少しの時間、母親の胸の中で抱っこさせていると、いろいろな意味で、安定してくるということを、新聞記事でみたことがあります。
(詳細を載せられなくてすみません)
医療という名のもとに、自然でないことをすると、しっぺ返しがくるんですね。




[718]敗血症の病態って? 投稿者/iMac 投稿日/2005年06月13日(月)

お初にお目にかかります.四国の公立病院で婦人科医師(13年目)をやっています.院内で最も消毒薬消費量の少ない医者だと自負しています.
さて,「感染は貯留した体液で始まる」という説には全く賛同です.

このことに関連して以前から不思議だったのが,敗血症(sepsis)という病態です.
一般的には菌血症(bacteremia)をもって敗血症という診断を下すことになっていますが,動物実験では菌血症で発見される細菌数の100〜1000 倍の細菌を血液内に注射しないとそのホストは死亡しないそうです.ということは菌血症はあくまで結果であって,ホストの全身状態悪化による末梢循環不全によって正常組織内で停滞した体液内(血管内またはサードスペース)で常在菌による(正常皮膚または正常腸管のバリア破綻による細菌流入によって)感染が引き起こされることによって2次的に菌血症が起こっていると考えればいいのかなと‥‥
皆様,どうお考えになりますか?
敗血症が治るということは,生体内で勝手に腐った組織が融けて(auto-lysis)感染巣が無くなっている,または循環不全が解消されて末梢の血流が再開したということではないでしょうか?(1年間で人間の細胞の90%は入れ替わっているそうですし)
そうじゃなければ結果的に死亡するんでしょう(勝手なスペキュレーションですが).




[714]6/8の更新履歴を拝見して 投稿者/hongmei 投稿日/2005年06月08日(水)

夏井先生
感染の場の仮説、誠に見事だと思います。体内の循環から隔絶された液体貯留はすみやかにドレナージしなければならない、今までぼんやりと理解はしておりましたが、先生の説明ですっきりしました。急性副鼻腔炎、中耳炎はもちろん、呼吸器感染症もこれで説明できるかもしれません。
ただ、まだ私の頭ではわからない事は1.ガングリオン、粘液嚢胞は循環していない液体貯留と思われますが、感染する確率が非常に少ない、2.特に目立った外傷などのない菌血症発症機序3.熱傷患者にラップ療法を行って起きたTSLS(これを感染というかどうかも含めて)、など、です。




[715]靴ずれ 投稿者/にしけん 投稿日/2005年06月10日(金)

以前、hongmei先生が "[277]自家治療(笑) 投稿者/hongmei  投稿日/2004年06月01日(火)"にてご投稿なさっているのですが.....
1 週間ほど前、私の妻が「靴擦れが痛い。なんとかしてよ。内科医(まじめに神経内科やれとよく言われとります)のクセして外傷やってるならなんとかしてよ」といいますもんで、オプサイトフィルムを靴擦れに直にペッタリ。張りっぱなしで4日後はがしてみると痛みもなく、水泡はまったくやぶれることなく、色素沈着を残して治ってました。水泡は破ってません。靴擦れパッドより厚みがなくて圧迫しない分かえってよかったんでしょうか? こちらの掲示板を見ていらっしゃる先生方、どうされてますか?




[713]看護士が使える被覆剤 投稿者/中村 守@外科  投稿日/2005年06月08日(水)

保健士、看護士、養護教諭などの集まりで講演しています。スライドはほとんどが夏井先生からいただいたもので、自分なりにちょっと改造しています。
いつもの質問は、「ラップは使えない、私たちは何の被覆剤を使えばいいのか?」というものです。確かに、医師はさまざまな被覆剤を使えますし、家庭人は自分でラップを使えます。
しかし保健士、看護士、養護教諭はなかなかラップを使えません、医用材料ではないことが大きなネックです。夏井先生からは「雑品扱いの被覆剤がもうすぐ売り出されます。」と言っていただけるのですが、今そこにある問題には答えていません。 私は何を彼女たちに推薦したらいいのでしょう?




[701]痛み止めについて 投稿者/北診療所 菅野 投稿日/2005年05月26日(木)

游星先生同様(掲示板過去ログでROMはしていましたが)久しぶりの投稿ですが、以前はよく意見を出していました。
もしかしたらhongmei先生ともはじめましてではないかもしれません。

それはさておき本題です。

<最近「オキシコドン」(商品名オキシコンチン)の宣伝パンフレットが何度も来ます が、あれ、効くのでしょうか?

日本にはまだないオキシコドンの短期間作用型やリン酸コデインはリウマチのような 慢性疼痛のある患者さんにも使用されており、結構効果があるようです。

Ytterberg SR, Mahowald ML, Woods SR. Codeine and oxycodone use in patients with chronic rheumatic disease pain. Arth Rheum 1998;41(9):1603-12.

While it is likely that the subjects selected were at low risk of habituation, it appears that long term use of narcotics for the treatment of chronic rheumatic pain is effective, well-tolerated, and associated with low levels of abuse and escalation of use due to tolerance. This is consistent with current pain theories.

<今日の治療薬 1995によると、アセトアミノフェンの座薬は、アンヒバなど小児科領域に限っているようで(間違っていたらごめんなさい)成人用はないのかな?と思いました。内服できない等座薬が好まれる場合もあるので、座薬があるのであればまずはそれから始めるのもいいですよね?

ヒマワリ@ナースさんのおっしゃるとおりですが、アセトアミノフェンの座薬は経口に比べ血中濃度のピークが低いので、経口より効きが悪い可能性があるため注意が必要です。
また座薬をよく半分(ボルタレン座薬25じゃ多いから半分にして使うなど)にして使用する方がいますが、座薬の製造過程からすると、有効成分が座薬全体に均一に分布しているわけではない(つまり先っぽの方に多くて、他は少ないなど)ので、効きが半分になるとは限らないことを理解すべきです。平たく言えば半分に切って使わない方が無難ということです。




[712]汎用外部バッテリー 投稿者/游星 投稿日/2005年06月01日(水)

JTT(Japan Trust Technology)社の

MyBattery PRO
http://www.jtt.ne.jp/products/original/jet/index.html

MyBattery JET
http://www.jtt.ne.jp/products/original/jet/index.html

MyBattery Mini
http://www.jtt.ne.jp/products/original/mybatmini/index.html

※参考:イケショップでの価格(税込)
http://www.ikeshop.co.jp/online/category/page/digi_out_battery.html
PRO: \7980,JET: \5000(入荷待ち),Mini: \3360.

なんてのもありますね.

こういうのだと他のデジタルガジェットにも使えてよさそうです.
というより,僕も欲しくなってきました.




[711]こんなニュースが・・・ 投稿者/MCMC@内科 投稿日/2005年06月01日(水)

創傷治療に早く適用してほしいですね。

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透明で軟らかい樹脂開発 食品ラップ、医療応用へ

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2005年5月31日】

 土に埋めると分解するため「環境にやさしい」とされているポリ乳酸樹脂を、透明な状態でより軟らかくする方法を明石満(あかし・みつる)大阪大教授(機能性高分子)、理研ビタミン(東京)のグループが開発、30日発表した。食品のラップなどへ応用が考えられるという。

 この樹脂はトウモロコシなどを原料にし、食品トレーなどに使われているが、硬いのが難点とされる。

 明石教授らは、軟らかくするため可塑剤を加え、さらにポリ乳酸の結晶を小型化し光の乱反射を抑えて透明さを保つようにした。この材料を使った実験で、引っ張った際の伸びは従来の3倍になり、時間がたっても白く濁らないことを確認したという。

 明石教授は「傷に張るシートや薬のカプセルなど、柔らかく透明という利点を医療用にも応用できるだろう」としている。




[709]注射器、注射針の再利用について 投稿者/masato 投稿日/2005年05月29日(日)

創傷治癒とは直接関係ないですが、注射器、注射針の再利用についての質問です。
今年、就職したばかりの新米獣医ですが、就職先の病院では、
@注射器は握って割れるまで煮沸滅菌し、UV滅菌器の中に入れて再利用。
Aアンプルから薬品を吸引するための注射針は滅菌した物を再利用し、患者に打つ際は新品に付けかえる。この際の注射器はもちろん、再利用品。理由は「一度アンプルのゴムキャップに刺した針は先が甘くなるので動物が痛がるから」だそうです。

しかし、人医の領域で、こんな事してるんでしょうか?推測するに、人間の資料の現場では、一度アンプルから薬品を吸引した針で、そのまま患者さんに投与しているんじゃないかな、と思います。それとも、針はその都度(アンプルから吸うときと、患者さんに投与するときそれぞれ)新品の針に付けかえているのでしょうか?一回くらいアンプルのゴム栓(正確な名称は判りませんが)を指したくらいで針が甘くなるんでしょうか?
また、動物へのワクチン投与の際は、私は新品のシリンジを使うようにしてますが、点滴内に薬品を投与する際は、先輩や院長の真似で、再利用のシリンジを用いています。同じ生体内への投与なのに矛盾していると思うのですが、せめてワクチンくらいは全部新品で吸いたいな、というささやかな抵抗(?)です。

ちなみに、私はUV滅菌器から「再利用」の針を取り出す際に良く自分の指を刺します。無論そう言う針は使わないようにしてますが、はっきり言って自分が開業するときはこういう無駄な事したくねえなあ、と思います。シャーレにむき出しで注射針がむき出しになってるんで危ないんですよね。

また、再利用のシリンジがUV滅菌器の中でごろごろしていて、本来治療に使う器具が取り出しにくくてしょうがない。院長いわく「あまり再利用のシリンジをたくさん置かないように!器具が取り出しにくくなるでしょ!」と言うんですが、そもそもUV滅菌器ってこういう使い方するもんでしょうか?

おそらく、こういうやり方をしているのは少しでも消耗品の消費を押さえたいのと、医療廃棄物の量を減らしたいからだと思うんですが。もっと倹約する所はあると思うんですけどね。
使っているシリンジ、針はテルモ製ですが、たしか一回のみの使用とテルモ側は明記していたような・・・。
人間の医療関係者のかた、獣医の方よろしくアドバイス願います。




[708]フィールドでの実践 投稿者/ウミユスリカ 投稿日/2005年05月29日(日)

ご無沙汰しております。札幌のハエの生態研究者のウミユスリカです。

5月23日の晩から 27日の晩までフェリーで琵琶湖博物館の方との共同研究で琵琶湖畔までカワウの繁殖地に行ってきました。実際の調査は25日と26日だったのですが、25 日の調査初日に背中と両手に調査器具をたくさん持った状態で山道を登っている最中に、目の前を横切ったハエに気をとられて石に足を引っ掛け、見事にすっころんでしまいました。シャツの袖をめくってみると、後前腕部に見事な擦り傷。左手の小指にも1ヶ所小さな擦り傷ができておりました。

とりあえず調査を終えて琵琶湖博物館でデータの整理。夜半に博物館を出たのですが、当方金欠で博物館近傍のコンビニの駐車場で車中泊いたしました。

そこで、コンビニでサランラップと絆創膏(ロート製薬のサージカルテープ)を購入。腕と小指の傷をコンビニの便所の手洗い場でよく洗浄して濡れたままサランラップでぐるぐる巻きにして絆創膏でラップの周縁部を密封。

翌朝もう一度コンビニの便所でラップを交換してフィールドに向かったのですが、痛みもなくきわめて快調。帰りのフェリーで入浴したときに創面をタオルで軽く叩くように洗うとラップで巻く前にいったん乾燥して生じた壊死組織に起因する痂皮が見事にぽろぽろ落ちていき、一面きれいに炎症もなく再生しかけた創面になっていました。そのまま1日1〜2回づつラップを交換して今日に至っていますが、創面の表面が角質化するのも、もうすぐのようです。




投稿者/游星 投稿日/2005年05月28日(土)

更新の一つ「創面を覆うものは浸出液のみでよい」ですが,全くもって全面的に100%賛成です.

もっとも私の「セロハンテープ療法」では,ほとんど必ず「カルトスタット」を創面に置いてましたが.こうすることで,

  1. 創面と一次ドレッシングとのスキ間がより「薄い」ものになる
  2. 固いセロハンテープが直接創に当たって痛みが出るのを防ぐ
  3. 創面に直接当たる一次ドレッシングが「医療材料」
のメリットがあるからでした.(とくに3)ですよ! 3)!!!)

逆に言うと,そんなのは全然本質的なことでなくって,「カルトスタット」のかわりに「ワセリン」でもいいし,何にもなくたっていいわけです(とくに家では).
5/25も愚息のスネの擦り傷に対して,バンドエイドの真ん中にセロハンテープをぴっと貼って「セロハンテープ療法」を実施いたしました.
5/26の風呂場で剥がしてみたら,あらかた治ってたので,もう一度貼るのがメンドクサクもあり,そのまま開放にしてしまいました.

おだてられついでに,ネタをもう一つ置いてゆきます.

「オプサイトお漏らし療法」
  1. キズが全部覆われ「ず」,かつ剥がれない大きさでポリウレタンフィルムを貼る.
  2. その上からガーゼでも,紙おむつでも,バンソーコーでも何でもいいので,余分な浸出液を吸収するものを当てておく.
  3. 適宜,汚れたら上のガーゼ類「のみ」交換.
※1 やるなら壊死組織のないキレイな創がおすすめ.ラクできます.
※2 オプサイトに小穴やスリットを開けるのでも同じです.
※3 創面をムリして洗う必要はありません.「周り」が汚くなったら洗うと気持ちいいでしょう.




[695]賸「セロハンテープ療法」のその後+お願い 投稿者/游星 投稿日/2005年05月23日(月)

ご無沙汰しております.知らない人の方がほとんどでしょうが,游星です.

2003年11/27掲示板(過去ログ[174])で「セロハンテープ療法」を提唱しました.

その後の創傷治療は,ほとんどこれに準じた方法で行い,非常に良好な結果が得られておりました.
はっきり言って,コストパフォーマンスの高さについては「革命的」な治療法だと自負していましたが,人徳のなせる技か,院内のたった3人の他の医師にさえ認めていただくことは出来ませんでした.

そんなこんなで諸事情により,この5月から仕事を辞めてプー太郎生活をするようになりました.
何かの足しになるかもしれないので「セロハンテープ療法」の特許でも取ってやろうかと,今日たまたま思い立ち,まずは特許図書館を検索してみました.

すると「特許公開2005-111205」に香川の丸岡孝雄氏が「創傷ドレッシング材」として,「セロハンテープ療法」とほぼ同じ内容の特許を取っているではありませんか.

しかも出願は掲示板発言の1ヶ月少し前の2003年10/3,公開はついこの間2005年4/28です.
さらに丸岡氏は家兎を使って,比較実験までしてらっしゃいます.

うーん.負けました.

で,丸岡氏のことが気になって,少しググってみたのですが,はっきりとした所属がわかりません.
もしご存知の方がいらっしゃいましたら,お教えいただけると幸甚です.
よろしくお願いします.

実は2004年秋ごろから,この掲示板もROMすらしなくなってました.
ですので最近の話題の流れは,ほとんど存じてません.
すみませんです.




[688]血行再建術 投稿者/○○ 投稿日/2005年05月13日(金)

総腸骨動脈より末梢が閉塞している患者様に心臓血管外科からバイパス術の適応はない、と言われました。閉塞している動脈より末梢が開存している可能性はないのか?と問うと「delayで写らないから末梢も閉塞している」と言われました。側副血行路は比較的発達していますが、膝から下はまったく造影されません。やはり血行再建術の適応はないのでしょうか?




[706]静脈栄養剤の自動混合機 投稿者/vaquero@獣医科 投稿日/2005年05月27日(金)

傷とは無関係の話題で申し訳ありません。この掲示板には様々な科の医師の方が参加されているので、ご存知の方がいればと思い、質問させて頂きます。
現在、静脈栄養に関して調べものをしているのですが、海外の教科書や文献を見ると、脂肪乳剤やアミノ酸液、糖・電解質液などの輸液剤をひとつのバッグに混合するための「自動混合機」の写真が出てくるのですが、日本でもこのような機器は使用されているのでしょうか?もし使用されているとしたら、メーカーを教えていただけないでしょうか?




[667]指の基節部掌側の皮膚欠損創の治療 投稿者/のり@整形 投稿日/2005年04月26日(火)

皆様のご意見お願いします。

チェーンソーによる受傷。他指の腱損傷はリペアしました。
左示指基節部橈側〜掌側での2.5x2センチ大の皮膚欠損創があり、皮下組織もなく腱鞘、屈筋腱、伸筋腱の側索が露出していました。
側索は損傷しており修復したのですが、そのまま腱を露出さておくのも気持ち悪く、かといって有茎皮弁だと屈曲拘縮を起こしそうな気がしたのでとりあえず人工真皮を使用しました。
この部位をうるおっても(湿潤療法)屈曲拘縮をきたしかねないので、遊離植皮かと思うのですが、どこから持ってくるのが見た目も含めてよいのでしょうか?
(小指球部、肘前面、前腕、土踏まず、腹部、鼠径部、大腿部)
比較的若い方なのでその場では躊躇しました。

皆様のご意見お聞かせ下さい。(湿潤療法でなんとかする。いやいや頑張ってV−YやZで有茎皮弁をするetcどんなご意見でも構いません。)




[696]胃腸障害を起こしにくいNSAIDsについて教えてください 投稿者/ヒマワリ@ナース 投稿日/2005年05月24日(火)

 早速質問です。がん終末期にある患者さんの多い病棟に配属され、麻薬を含む様々な鎮痛剤について一から勉強しています。そこで、看護師免許取得12年目にして初めて知ったことがあります。

 NSAIDs、の代表といえばジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)。

そして、これを内服するときには、必ずマーロックスも一緒に内服....新人で血液内科の 病棟に配属されたときの、お約束処方でした。ボルタレンがどう作用して胃腸障害を起こすのか深く知ろうともせず、惰性で流れた12年....。

ところが!現病棟にある、とある病院の先生が書いた鎮痛剤マニュアルにその理由がありました。
”NSAIDsはcox1 cox2両方を阻害する。その結果、痛みも改善するが生理的に必要なPGの合成も減少し胃腸障害や腎機能障害などの副作用も生じる”

そうだったのか...。しかも追い討ちをかけるこの一文。
”NSAIDsの胃腸障害を改善、予防する薬剤としてもっとも成績がいいのは、プロトンポンプ阻害薬”

マーロックスは何だったのか...。

ここでようやく質問です。

  1. プロトンポンプ阻害薬は、胃腸障害が起こっていなくても使えるのか?
  2. マーロックスを併用する意味はまったくなかったのか?(全くでもないけれど、どのくらいの予防効果 があるのか?)
  3. 胃腸、腎機能障害が起こりにくいNSAIDsについても書いてありましたが、今まで聞いたことのない薬剤名で、新薬だとばかり思っていたら、学生時代に買った”今日の治療薬1995”にもちゃんと載っていました。ハイペン、モービック..。私の中では知名度の低いこの薬剤たち、鎮痛効果はどれほどのものなんでしょうか?
  4. 結局のところ、副作用の少ないNSAIDsを選ばなくて も、プロトンポンプ阻害薬と併用してボルタレンを使えば、大したトラブルはないということなんでしょうか?
もやもやと気持ちが晴れずにいます。
是非、教えてください。よろしくお願いいたします。




[700]リンパ浮腫に伴う表皮剥離 投稿者/たけ@血管外科 投稿日/2005年05月25日(水)

50歳女性、20年前に婦人科で子宮筋腫の手術歴があり(本当に筋腫かどうかは不明)、その後慢性的に下肢リンパ浮腫を認めております。下肢は全体的に著明に浮腫を認め、臀部の一部に表皮剥離を認めております。浸出液はそこそこあり、おそらくリンパ液と思います。

現在の処置は洗浄と生理用パットです。悪くはなっていないけど、すごく良くなったという感じでもありません。

みなさん、治療の経験はありませんか。