「コデインリン酸塩」アンケートの結果です。


  1.  通常、成人には1回20mgで処方しています。もしかすると長期に亘って処方されているので便秘等の副作用があり、1回10mgにしているのかもしれないです。長期にコデインリン酸塩を処方した経験がありませんが、あまり良い事では無いと思います。

  2.  処方医が「年齢、症状により適宜増減」したまでのこと。薬は飲まないに越したことは無い。少なめで効果があれば良いんじゃない?

  3.  咳の原因は何でしょうか。それが不明で鎮咳剤処方、、。気楽でいいもんです。論点ずれて居ましたね。

  4.  漫然と長期にわたって処方する薬剤ではないと思うのですが、基礎疾患はなんでしょうか? 咳の根本原因を追究するべきではないかと。
     あと、少量なら副作用が出にくいかも(主作用も出ない可能性あり)と、少量 出す医師もいますねぇ…(悲)

  5.  薬局薬剤師です。
     添付文書にある用法用量は、医療用医薬品の承認時に設定されたものです。昭和初期に設定されたものですので、製薬会社から説明なんかあるわけがありません。
     リンコデは依存性がありますので、他の薬が効かないときにやむを得ず処方されている医師が大半と考えています。

  6.  病院薬剤師です。減量による処方は医師の裁量と思います。副作用を考えてか、なぜその量であるかはわからないですが、症状が出て薬を増やしていることがあるのであれば、患者の声を聞きしっかりした説明の元で増量はあってしかるべきと考えます。
     適宜増減に関しては、製薬会社に聞いてもはっきりとは答えてくれません。あんまり変なことは言えないようです。適宜増減には、その中でも上限や下限が書いてあることがありますが、何も書かれていないときは下は半量、上は倍量までなら何とかなる感覚です。たまにとんでもない量を出してくることもありますが、最後は保険で切られるかどうかですかね。
     何か間違いがありましたら、ご指摘ください。

  7.  リンコデ、使う機会無いすね。大概は咳喘息なのでオルベスコで間に合っております。

  8.  あたし(60才の男)より良いじゃん。ただ痛風と尿路結石は嫌なので薬飲んでます。

  9.  内科開業医です。
     検診の数値に対する判定は日本人間ドック学会の基準があり、検診施設は基本的にこれに従って機械的に判定を出しています。検診は広く異常の可能性がある人を拾い上げるのが目的ですので仕方ない面があります。毎年同じ項目、しかも害のない内容で要精密検査になって受診される方がいますが、当院では一度検査したらその後は「すでに精査済みで問題ありません」と検査せずに返事を書いています。
     この方の場合はGOTのほうが高くコリンエステラーゼは低めで、酒量が多いのでアルコール性の肝線維化が進行している可能性があります。脂肪肝のパターンではなく糖質もかなり控えてありますので、お酒を減らす以外の方法はないと思われます。アルコール性肝硬変に進展しつつある可能性がありますので飲酒行動を見直すべきと思います。そういった意味ではこの検診の判定は正しいと思われます。

  10.  内科開業医です。
     コデインの最大量はメールのとおりで、当院でもコデインで止めていい咳の時は最大量(1回4錠、1日4回)を出すことはあります。
     しかし、コデインを一度に20mg服用すると結構な確率でムカムカしてしまう、量が多いほどひどい便秘を起こす、などの副作用があります。そこを十分説明する必要があります。
     もう一つ、医者の世界では「咳は無理に止めると良くない」という考えが信仰のように根強いです。痰がつまってしまうという理由ですが、対象の病態をきちんと把握して使えば問題はないと自分は考えています。
     ということで、「咳の訴えがありなにかしないと患者が不満を持つ、だけど強力に咳を止めると痰が詰まるのが怖い、コデインの少量や他のもっと効果の弱い咳止めを使っておこう」となるのです。
     病状によりコデイン1回20mgはありですが、自己判断で飲むのは危ないと思います。
     なお、適宜増減は一般的には倍量まで認めるということです。

  11.  一般内科医です。年齢、肝機能、腎機能がわからないので、そのあたりか併用薬との兼ね合いでそうされているのでは、ないかと思います。
     あとは、医師が、規格を勘違いしている場合もないとは言えないと思います。(咳止めの薬は通常1回2錠の薬剤が多いので)
     保険診療上は、適宜増減は、最大2倍まで(最近は最大量ここまでとかいうのも増えています。減量は年齢、肝機能、腎機能、体格、肥満の程度、見た目(元気か弱弱しいか等)、体重などをいろいろ勘案して決めます。

  12.  ご存じだとは思いますが、鎮咳薬は便秘になることが多いです。
     少量で鎮咳作用が得られれば幸いと考えるので、リンコデの場合は半量から開始することが多いです。ただ、咳が続くのはつらいので、必ず追加でお話はしておきます。「1日12錠まで内服できます。1日6錠で2,3日効果がなければ、倍量に増やしてください。」と。12錠/日以上は処方したことないのでわかりません。何しろ、少量と言いながらも、麻薬ですからね。