先日発行された日本医事新報 No.4058 (2002年2月2日)の「医科診療報酬主要改定項目 T(案)」の中に,「褥瘡対策未実施減算の新設」という項目がありました。要するに,下記に挙げられた要件を全て満たしていない場合,褥瘡処置の処置料(?)が少なく算定される,というものです。
これを書いている2002年2月22日現在,一日あたり何点減算されるかは明らかになっていませんが,その項目を見ていると,「全て」をクリアするには早めに対策を取っておいたほうがよさそうです。以下,その要件を書き写します。
どうです? 結構大変でしょう?
まぁ,逆に考えると,きちんと褥瘡の管理をしている病院は正当に評価するよ,というシステムですから,「褥瘡患者が出たら専門的知識を有する特定の医者・看護婦が診察し,治療方針を決定する」という体制をとっている病院にとっては,ほとんど楽勝でしょう。
ここから宣伝モードに入りますが,「山形創傷ケア研究会」では山形県内の病院から連絡をいただければ,「正しい褥瘡治療」につき,出張講演をすることを計画しています。何とかしなければいけないなぁ,とお考えの病院は,私宛までご連絡ください。
尚,これに関連して,クラレメディカル(株)より褥瘡経過評価表,診療計画書等をご提供いただきました。Microsoft Word 97用のファイルになっていて,パソコンで直接書き込み,印刷ができるようになっていますので,下記よりご自由にダウンロード,ご利用ください。
(2002/04/11)