大腿部熱傷症例(プラスモイスト使用例)


 30代男性。平成16年10月24日,熱湯で右大腿部に熱傷受傷。近医で治療を受けたが,同僚から当科で行っている湿潤治療のことを聞き,26日当科を受信した。


1(10月26日) 2 3

4(10月28日) 5(11月1日) 6(11月4日)

  1. 10月26日の初診時の状態。右大体内側に大きな水疱形成を伴う熱傷創面を認めた。水疱は破れていた。

  2. 直ちに水疱膜を除去。2度の浅い熱傷と思われた。

  3. プラスモイスト(プロトタイプのため表面も白かった)について説明し,同意を得て貼付した。

  4. 2日後の状態。うっすらと上皮化が始まっている(写真で白っぽい部分)プラスモイストの固着はなく,自宅での交換にも問題はなかった。

  5. 11月1日。ほとんど上皮が完了し創面は乾燥した。

  6. 11月4日。上皮は安定し,潰瘍の再発はない。このような発赤は遮光を続けると1ヶ月ほどで正常の色調に戻る

(2006/03/11)

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