私の外来で使っているもの
 私の外来の見学者が多くなりましたが,ほとんどの人が回診車(処置車というのかな?)の写真を撮影していくため,ここで大公開しちゃいます。何かの参考になれば幸いです。
 なお,各製品については商品名も明記していますが,これらの製品がいいというわけでなく,私が勤めている病院でたまたまその商品を入れていたから今も使っているだけですので,そこらへんは誤解なきようにお願いします。
 まず,回診車の全体像。
	- ここにはもっとも頻繁に使うものを並べています。見学にいらっしゃった皆さんがびっくりするのは,滅菌カストもなく,消毒薬入りの万能壷もなく,鑷子立てもないことでしょうか。この部分はあとでさらに詳しく説明します。
	
 - この引き出しの中には,よく使う軟膏数種類(プラスチベース,白色ワセリンなど),絆創膏数種類,包帯類が入っています。
	
 - ここはディスポーザブルの手袋と膿盆。処置の際,ディスポの手袋は本当によく使います。出血している創,膿が付着している創は素手で触らないのは基本中の基本!
	
 - 網目状包帯(というのかな?)各サイズ。でも,ほとんど使っていないような気が・・・。
 
 これが回診車最上段の様子です。最も使うものを並べています。上から見ても,滅菌カストも鑷子立ても消毒薬入り万能壷も見当たりませんね。
	- 30G の針付き 1ml 注射器。2センチくらいまでの裂創縫合,皮下腫瘍切除ならこれで十分です。一日に何本も使います。
	
 - 見学にいらっしゃった医師,看護師が皆びっくりする「封を切ったばかりの未滅菌のガーゼ」。外傷処置,術後の創処置ではこれしか使いません。これで感染する可能性は理論上ゼロです。
	
 - 接着剤付きフィルム材。主にアルギン酸塩を被覆するのに使用。
	
 - 指の外傷で大活躍するのが「アダプティック・フィンガー」。3種類のサイズを揃えています。
	
 - これらは 5〜20ml の注射器。
	
 - これらは滅菌ガーゼ,単品で滅菌している持針器,ゾンデなどです。とはいっても,外傷治療では滅菌ガーゼは滅多に使いませんし,必要性もありませんが・・・。
	
 - 写真撮影の際にバックに置く青い色の紙。手術用のディスポのオイフです。
	
 - ここにはディスポの11番メス。膿瘍切開や外来小手術の際に大活躍。
	
 - 「未滅菌ロール状フィルム材」の一つ,オプサイト・フレキシフィックス。アルギン酸塩表面の被覆には最近,ほとんどこれしか使っていません。
	
 - 滅菌鋏と滅菌鑷子(有鉤と無鉤を分けています。無鉤は抜糸の際に使用)。なぜ鋏と鑷子は滅菌して,ガーゼは滅菌していないかというと,前者は複数の人間で使いまわすのに,後者は一回限りの使用で廃棄されるからです。ま,言うまでもないでしょうけどね・・・。
	
 - ハイドロコロイド(デュオアクティブET)
	
 - ハイドロポリマー(ティエール)
	
 - アルギン酸塩(ソーブサン)
	
 - ポリウレタンフォーム(ハイドロサイト)
 
(2003/11/12)
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