1歳1ヶ月男児。埼玉県在住。
 10月15日夕方,炊飯器の蒸気で左中指,環指,小指に熱傷受傷。16日,〇〇病院外科を受診。ワセリンで処置。17日に同院皮膚科を受診し,ゲーベンクリームでの治療となり,深いヤケドなので指が動かなくなるかもしれないと言われ,心配になりネットで調べて受診を受診。
 当科では,次のように説明。

  1. 1歳6ヶ月未満の手指掌側の熱傷では屈曲拘縮の発生は避けられない。これは人間の手の構造によるもので,どうしようもない。
  2. 上皮化が終了した時点で,自宅から通える範囲にある総合病院形成外科を受診。
  3. 指の屈曲拘縮の状態に応じて,瘢痕拘縮形成術や皮膚移植術を行って指を伸ばすが,術式に関しては手術を行う医師に任せるべきだ。
  4. 手術の時期についても,手術を行う医師が決める。
 
 プラスモイスト(R)で治療し,日中はなるべく用手的に指を伸ばすように指導したが,環指の瘢痕拘縮の発生は予防できなかった。

10月18日 ドレッシング
10月25日 11月1日 11月8日
11月12日 11月15日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/556/index.htm】

左側にフレームが表示されない場合は,ここをクリックしてください