9ヶ月男児。
 10月29日朝,テーブルに置いてあったコーヒーに手を伸ばして倒し,頸部,胸部,腹部,右上肢に熱傷。直ちに〇〇大学△△病院皮膚科を受診。リンデロン+アズノールで処置。母親がネットで熱傷治療について調べ,湿潤治療を希望したが,「これが湿潤治療です」と取り合わなかった。「痕が残るかどうかはもう少し様子を見ないとわからない。後遺症が残るかもしれない。傷は石鹸でゴシゴシ洗うように」と説明されていた。練馬光が丘病院への転院を希望すると「光が丘病院ではヤケドの専門医はいないしヤケドの治療もしていない」と説明して,紹介状を描いてくれなかった。
 この医者は嘘を言っていると母親は判断し,こんな病院に通院しているのは時間の無駄と当科を受診した。
 当科ではプラスモイスト(R)で治療。

【前胸部】

2013年10月31日 11月5日
11月11日 11月21日
2014年2月21日

【右前腕屈側】

2013年10月31日 11月5日 11月11日 2014年2月21日


 ちなみに,私は新患の熱傷患者さんでは,前医がどういう説明をしていたかを聴きだして記録しています。もちろん,病院名も,場合によっては説明した医師の個人名も記録しています。
 というわけで,あまりいい加減な説明はしないほうがいいと思うよ。私が突然,その「この病院ではこんな説明をしているんだってさ」というデータを公開しちゃうかもしれないからね。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/533/index.htm】

左側にフレームが表示されない場合は,ここをクリックしてください