26歳M。九州地方
2024年3月27日、ソーラー発電所で火災が起き、消火作業中にバッテリーが爆発。〇〇病院に救急搬送されて形成外科入院。4度の手術（皮膚移植、瘢痕拘縮形成術）が行われた。顔面、特に口周囲の瘢痕拘縮があって口が開けられないため、一度ステロイド局所注射したが効果なし。ステロイドテープも3ヶ月間使っても効果なし。最近になって熱傷治療についてネット検索し、湿潤治療を知り鹿児島から受診。
2024年10月30日、当院受診。以下のように説明。
- 湿潤治療は受傷直後に行わなければ意味がない。このように瘢痕拘縮が生じてからでは湿潤治療は効果がない。
- ステロイド局所注射は透明なステロイド剤（＝水溶性）では効果がない。懸濁性ステロイド剤（ケナコルトなど）のみ効果がある。形成外科医でもそれを理解していないで水溶性ステロイドを注射している医者が多数なのが現状。
- ステロイド含有テープにしても通常は6ヶ月以上使用しないと効果が出ない症例が多い。3ヶ月で効果なしと判断するのはおかしい。
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