1歳2ヶ月男児。福岡県在住。
 4月6日,石油ストーブに両手をつけて両側手掌に熱傷受傷。直ちに〇〇病院形成外科に入院となり,リンデロン軟膏とアダプティックガーゼの治療を受けた。医師から「早期に皮膚移植が必要」と説明を受け,4月8日に退院となった。
 入院中から両親はネットで熱傷治療について調べ,関東在住の親戚宅に泊まりこみ,4月11日に当科を受診した。
 当科では

  1. この年齢の手掌熱傷では瘢痕拘縮が必発である
  2. しかし,早期に皮膚移植してもその後に瘢痕拘縮は必ず起こり,2度目の手術が必要になる
  3. 湿潤治療でも瘢痕拘縮は起こるが手術の回数は1回,皮膚移植では2回となり,手術回数が1回少なくて済む
 という説明をし,納得を得た上でプラスモイスト(R)での治療を開始した。
 6月4日まで通院治療を行い,その後は福岡市内の湿潤治療を行っている医師を紹介し,そちらで治療継続となった。数カ月後,瘢痕拘縮の治療のため,福岡市内の病院の形成外科で手術を行った。

【右 手】

4月11日 4月15日 4月19日 4月24日
4月30日 5月9日 5月21日 6月4日

【左 手】

4月11日 4月15日 4月19日
4月26日 5月9日 5月21日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/303/index.htm】

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