64歳男。埼玉県南部東寄り。
 35歳で糖尿病発症。52歳で糖尿病性腎症から人工透析,網膜症でレーザー治療。53歳,糖尿病性潰瘍で左第5趾切断。
 2018年2月4日,以前からhammer toe変形のあった左第2趾背側に潰瘍が発生。〇〇病院皮膚科を受診し,ユーパスタが処方されたが,治らないためフィブラストスプレー®ゲーベンクリーム®アクトシン軟膏®と次々に処方された。それでも治らないため,第2趾は根本で切断しか治療法はないと説明されている。
 家族がネットで調べ,4月2日に当院受診。湿潤治療について説明するとともに,フィブラストスプレー®ゲーベンクリーム®アクトシン軟膏®は全て細胞傷害性があってキズを深くする効果しかなく,激痛をもたらすクズ薬であり,これを処方する医者は不勉強なお馬鹿さんか,サディストであると説明。患者さんと家族はなぜキズが治らなかったのかを理解。
 壊死組織を切除してズイコウパッドで創部被覆。以後は週に1〜2回の頻度で受診してもらい,そのたびに露出している腐骨を除去した。最終的には中節骨は全切除となったと思われる。

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12月3日
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【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2929/index.htm】
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