52歳男。
 2017年12月5日,カッターを使ってプラスチック板を切っていて左示指先端を切り落とした。〇〇大学付属病院を受診し,形成外科でcomposite graft(切り落とした指先片をもとに戻して縫う手術)が行われたが,手術した医師から100%壊死するだろうと説明を受けた。その後も傷の消毒のために通院していたが,壊死したあとどうするのかについて質問しても説明が二転三転するため,この病院ではダメだと判断。ネットで検索。
 12月15日,当院を受診。皮膚片は浮いていたので抜糸して除去して湿潤治療をすれば,恐らく元の形の指が再生するだろうと説明。皮膚片を除去し,ズイコウパッドで創部を覆った。

2017年12月15日

12月16日

12月22日

12月27日:12日後

2018年1月6日:22日後

1月13日:29日後

2月13日:60日後

 患者さんはその後,「大学病院で最初から縫い戻さずに湿潤治療をしたらもっと早く治っていましたよね。最初の10日間が無駄だったわけですね」とおっしゃられていました。鋭い!


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2840/index.htm】
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