87歳男。
2017年5月22日,自転車を押して歩いていて転倒し,左下腿を強打した。痛みで歩けなくなり,近くにいた人が救急車を読んでくれ,〇〇病院に救急搬送された。救急室で腫脹部を穿刺し,100mlの血液を吸引。局所麻酔下に切開してさらに除去しようとしたが止血できなくなり,整形外科医に連絡。電気メスで凝固を試みたが出血点が多すぎて止血できなかったため,カルトスタットを大量に詰めて圧迫。そのまま整形外科入院となった。
5月24日,当科受診。すでに皮膚は後半に壊死していたため,壊死組織を切除して血腫を除去。創面からの出血はなくズイコウパッドで覆うのみとした。
その後は順調に肉芽形成を見たが,6月12日に創頭側に圧痛を認め,ゾンデで探って用手的に排膿。5センチほどのポケットになっていたため,Y字型にしたペンローズドレーンを挿入してハイドロコロイド被覆材で固定。6月14日までドレーン留置を続けたが,3日間,固定用のハイドロコロイドは剥がれず,ドレーンも抜け落ちることはなかった。それ以後もハイドロコロイド被覆材で被覆。
独居老人であり通院も難しくなったため,8月18日以降は訪問看護師に処置を続けてもらうこととなった。
5月29日 | 6月2日 | 6月9日 |
6月14日 21日後 |
6月15日 | 6月22日 29日後 |
6月29日 36日後 |
7月7日 44日後 |
7月20日 57日後 |
8月3日 71日後 |
8月18日 86日後 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/2695/index.htm】
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