4歳0ヶ月男児。
 2012年6月末(4歳0ヶ月),ポットのお湯で背部・右上腕にヤケド。〇〇医大▼▼病院小児外科で軟膏とガーゼで治療。両親は主治医に湿潤治療をして欲しいとに希望を伝えたが,「現在行っている治療が湿潤治療です」と説明された。その後,上腕の傷が盛り上がってきたため,ドレニゾンテープとヒルドイドソフト(R)を処方されている。
 傷跡がもっと綺麗にできないかとネットで調べて当科を受診した。

2013年2月4日
当科初診時(4歳8ヶ月)

 当科では次のように説明。

  1. 〇〇医大▼▼病院小児外科の治療は湿潤治療ではない
  2. 初期から正しく湿潤治療をすれば肥厚性瘢痕にはならなかったか,なったとしてもより軽度だったと思われる
  3. ヒルドイドソフト(R)は保湿剤でなく乾燥剤なので,直ちに使用を止めること
  4. ドレニゾンテープは肥厚性瘢痕に確実に効くので根気強く使う
  5. 毛細血管拡張が見られるようになったら,ドレニゾンテープ貼付は止める
  6. 毛細血管拡張はドレニゾンの使用を止めると自然に治まってくるが,残ってしまった場合にはレーザーが有効である
 


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/〇〇/index.htm】

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